JP2009271464A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置を人力により持ち上げ、運搬するに際し、容易に把手に手を掛けることができ、作業者の人数や体型、持ち上げ方にかかわらず好適な姿勢で持ち上げ、運搬することが可能な作業安定性及び安全性が高められた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置であるプリンタ1は、直方体をなす装置の右側面と左側面に設けられ、それらの表面に沿って、略水平に背面の縁部から正面の縁部に向かって延びる形の把手40を備える。これにより、把手40を広範囲にわたって配置することができ、作業者がそのいずれの箇所にも手を掛けることが可能である。さらに、プリンタ1の表面に沿って手を移動させるだけで、容易に把手40に至り、手を掛けることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタに代表される画像形成装置は、通常、人力によって運搬される。このため、画像形成装置には、正面と背面、或いは右側面と左側面に、手を掛けるための把手が設けられているものがある。このような画像形成装置の例を、特許文献1〜3に見ることができる。
特許文献1〜3に記載された画像形成装置のように卓上型のものには、一般的に、左右両側面の前後方向の略中央部に、把手が設けられている。卓上型の画像形成装置は、床面から持ち上げて運搬することが多く、持ち上げた装置が傾くのを防止するため、把手の配置箇所や構成に様々な工夫が施されている。特許文献1に記載された画像形成装置は、左右の把手を、装置重心を通り横方向に延びる軸線に対して前後にずらした形で配置している。特許文献3に記載された画像形成装置は、把手に挿入した手が、自然に装置重心の真下に来るように、把手内部の形状を構成している。
なお、オフィスなどに備えられる比較的大型の複写機や複合機といった画像形成装置においても、装置の左右両側面に把手が設けられているものがある。
特開平6−230623号公報(第4頁、図1−2) 特開平10−235968号公報(第3頁、図1) 特開2004−302156号公報(第3頁、図1)
特許文献1〜3に記載された画像形成装置では、各々、左右両側面の前後方向の略中央部、或いはその近傍に設けられた把手に手を掛けることにより、容易に人力で持ち上げ、運搬できるようになっている。しかしながら、これらの構成では、画像形成装置の把手が、それらの左右両側面の略中央部、或いはその近傍であって、局部的な箇所に設けられている。これにより、画像形成装置を持ち上げるため、それらの左右両側面に手を伸ばしたとき、把手の場所を確認して、把手に手を掛けるまでに多くの時間を要する恐れがあり、たいへん不便であると感じられることが懸念される。そして、作業者の体型や持ち上げ方によっては、予め定められた箇所の把手に手を掛けることが不都合な場合がある。その結果、画像形成装置をしっかりと支えることができず、運搬作業が不安定な、危険な状態に陥る可能性がある。
また、特許文献1〜3に記載された画像形成装置では、左右両側面それぞれに、1個ずつ把手が設けられている。この場合、例えば画像形成装置の前後方向から2人で持ち上げるとき、把手が不足、また把手の配置箇所も不適切であるので、装置の底部の下側に指先を添えなければならない恐れがある。これにより、運搬した画像形成装置を設置場所に載置する際、装置底面と床面との間で指を挟む危険性が非常に高く、また指を挟むことを恐れて装置を乱暴に載置して、装置に衝撃を与えてしまう可能性もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、画像形成装置を人力により持ち上げ、運搬するに際し、容易に把手に手を掛けることができ、作業者の人数や体型、持ち上げ方にかかわらず好適な姿勢で持ち上げ、運搬することが可能な作業安定性及び安全性が高められた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、直方体をなす装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面に設けられ、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部に向かって延びる形の把手を備えることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記把手は、装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面の、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部まで延びていることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記把手は、指先が当接する箇所に、滑り止め部を備えることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記把手は、画像形成装置の重心を通る鉛直面に対応した箇所に、把手の延伸方向と直角をなす方向に突出した突出部を備えることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記把手は、凹部形状にして形成されていることとした。
本発明の構成によれば、画像形成装置が、直方体をなす装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面に設けられ、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部に向かって延びる形の把手を備えることとしたので、把手を広範囲にわたって配置することができ、作業者がそのいずれの箇所にも手を掛けることが可能である。これにより、画像形成装置の表面に沿って手を移動させるだけで、容易に把手に至り、手を掛けることが可能である。さらに、作業者は、その人数や体型、持ち上げ方にかかわらず、持ち上げ易く、運搬し易い姿勢をとることができる。このようにして、画像形成装置を人力により持ち上げ、運搬するに際し、作業安定性及び安全性が高められた画像形成装置を提供することが可能である。
また、前記把手は、装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面の、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部まで延びていることとしたので、さらに広範囲にわたって把手を配置することが可能となる。これにより、作業者は、一層容易に把手を探し、手を掛けることができ、一層容易に人数や体型、持ち上げ方にかかわらず好適な姿勢で画像形成装置を持ち上げ、運搬することが可能になる。したがって、画像形成装置を人力により持ち上げ、運搬するに際し、その作業安定性及び安全性のさらなる向上が図られた画像形成装置を提供することができる。
また、前記把手は、指先が当接する箇所に、滑り止め部を備えることとしたので、画像形成装置の持ち上げ、運搬時の落下防止を図ることができる。これにより、画像形成装置を人力により持ち上げ、運搬するときの、その作業安定性及び安全性をさらに向上させることが可能である。
また、前記把手は、画像形成装置の重心を通る鉛直面に対応した箇所に、把手の延伸方向と直角をなす方向に突出した突出部を備えることとしたので、把手に掛けた手を、把手の延伸方向に沿って移動させるだけで、画像形成装置の重心位置を認識することができる。これにより、把手上において、最も落ち着いた姿勢で画像形成装置を持ち上げ、運搬できる箇所を、簡単に知ることが可能である。したがって、画像形成装置の持ち上げ、運搬作業をさらに安定させることができ、作業の安全性も向上させることが可能となる。
また、前記把手は、凹部形状にして形成されていることとしたので、画像形成装置の表面に沿って手を移動させながら把手を探す際、把手の場所を確認し易くなる。これにより、画像形成装置表面の把手に、一層容易に手を掛けることが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の一例であるプリンタの概略構造を示す模型的垂直断面左側面図、図2はプリンタの外観斜視図である。図1において右方がプリンタの正面側、左方が背面側であって、図2に示すようにプリンタの外形は直方体形状をなしている。
プリンタ1の本体2の内部下方には、図1に示すように、給紙カセット3が備えられている。給紙カセット3の内部には、用紙Pが積まれて収容されている。給紙カセット3の用紙搬送方向下流部上方には、給紙カセット3用の給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において給紙カセット3の右上方に向けて送り出される。なお、給紙カセット3は、本体2の正面側、すなわち図1において右方に、水平にスライド移動させて引き出し/収納が自在である。
プリンタ1の本体2の正面中央部には、図1及び図2に示すように、手差し給紙トレイ5が備えられている。手差し給紙トレイ5は、下端に設けられた、横方向に略水平に延びる支軸5aを中心として、垂直面内で回転可能になっている。手差し給紙トレイ5は、支軸5aを中心として、上端を本体2外側方向に開閉自在であり、開放し、展開することにより、その上面に用紙Pなどを載置することが可能な形態になる。
手差し給紙トレイ5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。手差し給紙トレイ5に載置された用紙は、図1において手差し給紙トレイ5の左方に配置された手差し給紙トレイ5用の給紙装置6により、左方に向けて送り出される。手差し給紙トレイ5は、使用しないとき、図1及び図2に示すように閉鎖状態にされる。
給紙カセット3及び手差し給紙トレイ5の用紙搬送方向下流には、給紙用用紙搬送路7、レジストローラ8、画像形成部20、及び転写部30が配置されている。給紙カセット3及び手差し給紙トレイ5から送り出された用紙Pは、給紙用用紙搬送路7を通りレジストローラ8に到達する。レジストローラ8は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部20で形成されるトナー像とのタイミングを計り、用紙Pを転写部30へと送り出す。
外部コンピュータ(図示せず)からの文字や図形、模様などの画像データ信号がプリンタ1に送信され、この画像データに基づき、画像形成部20上方に備えられた光学部9にて制御されるレーザ光L(図中一点鎖線)が照射される。これにより、画像形成部20においては、像担持体である感光体ドラム21上に原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、前記レジストローラ8によって同期をとって送られてきた用紙Pに、感光体ドラム21と転写部30の転写ローラ31とが圧接して形成される転写ニップ部にて転写される。
画像形成部20及び転写部30の用紙搬送方向下流には、定着装置10が備えられている。転写部30にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着装置10へと送られ、定着ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着装置10の下流には、排出用用紙搬送路11、用紙排出口12、及び用紙排出部13が配置されている。定着装置10から排出された用紙Pは、排出用用紙搬送路11を通って上方へ送られ、用紙排出口12から、本体2上面に設けられた用紙排出部13に排出される。
上記のような内部構成を有するプリンタ1は、図2に示すように、その右側面と左側面とに、把手40を備えている。
続いて、この把手40の詳細な構成について、図2に加えて、図3〜図5を用いて説明する。図3はプリンタの左側面図、図4は図3のIV−IV線における垂直断面部分正面図、
図5は図4の把手周辺の垂直断面部分拡大正面図である。なお、図4及び図5は、プリンタ1の本体2の外装フレームのみを描画し、給紙カセット3や画像形成部20などといった内部構造物の描画を省略している。また、図5は、図4に示したプリンタ1の把手40周辺の、円Aの部分を拡大して描画している。
把手40は、図2〜図4に示すように、プリンタ1の右側面と左側面との最下部に備えられている。把手40は、右側面と左側面との各々の表面に沿って、略水平に背面の縁部から、正面の縁部に向かってその直前まで、直線状に延びる形で設けられている。また、把手40は、右側面及び左側面の表面に対して、凹部形状にして形成されている。
把手40は、図3〜図5に示すように、その凹部の内側、天井部に、滑り止め部41を備えている。滑り止め部41には、下方に向かって突出し、把手の延伸方向、すなわちプリンタ1の前後方向に延びる突起42が複数本設けられている。このような構成の把手40に対して、使用者は、手のひらが上になるようにして把手40の奥に指を入れ、指先を滑り止め部41に当接させて、プリンタ1を持ち上げることができる。
上記のように、画像形成装置であるプリンタ1が、直方体をなす装置の右側面と左側面に設けられ、それらの表面に沿って、略水平に背面の縁部から正面の縁部に向かって延びる形の把手40を備えているので、把手40を広範囲にわたって配置することができ、作業者がそのいずれの箇所にも手を掛けることが可能である。これにより、プリンタ1の表面に沿って手を移動させるだけで、容易に把手40に至り、手を掛けることが可能である。さらに、作業者は、その人数や体型、持ち上げ方にかかわらず、持ち上げ易く、運搬し易い姿勢をとることができる。このようにして、プリンタ1を人力により持ち上げ、運搬するに際し、作業安定性及び安全性が高められたプリンタ1を提供することが可能である。
そして、把手40は、指先が当接する箇所に、滑り止め部41を備えているので、プリンタ1の持ち上げ、運搬時の落下防止を図ることができる。これにより、プリンタ1を人力により持ち上げ、運搬するときの、その作業安定性及び安全性をさらに向上させることが可能である。
また、把手40は、凹部形状にして形成されているので、プリンタ1の表面に沿って手を移動させながら把手40を探す際、把手40の場所を確認し易くなる。これにより、プリンタ1表面の把手40に、一層容易に手を掛けることが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の詳細な構成について、図6及び図7を用いて説明する。図6は画像形成装置であるプリンタの外観斜視図、図7はプリンタの左側面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図5を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
図6に示すように、第2の実施形態に係るプリンタ1において、把手50は、右側面と左側面との各々の表面に沿って、略水平に正面の縁部から背面の縁部まで、直線状に延びる形で設けられている。そして、右側面及び左側面の把手50は、各々、突出部51を備えている。
把手50の突出部51は、図6及び図7に二点鎖線で描画したプリンタ1の重心Gを通る鉛直面に対応した箇所に設けられている。なお、プリンタ1の重心Gを通る鉛直面は、プリンタ1の左右両側面の表面と直角をなす、すなわち正面及び背面の表面と平行をなす平面である。
そして、突出部51は、把手50の延伸方向と直角をなす上方に向かって、把手51の凹部が広がる形にして形成されている。すなわち、突出部51は、その上側縁部が、前後から中央部方向に向かって徐々に上方に膨らむ形にして形成されている。
上記のように、把手50は、プリンタ1の右側面と左側面との、それらの表面に沿って、略水平に正面の縁部から背面の縁部まで延びているので、さらに広範囲にわたって把手50を配置することが可能となる。これにより、作業者は、一層容易に把手50を探し、手を掛けることができ、一層容易に人数や体型、持ち上げ方にかかわらず好適な姿勢でプリンタ1を持ち上げ、運搬することが可能になる。したがって、プリンタ1を人力により持ち上げ、運搬するに際し、その作業安定性及び安全性のさらなる向上が図られたプリンタ1を提供することができる。
また、把手50は、プリンタ1の重心Gを通る鉛直面に対応した箇所に、把手50の延伸方向と直角をなす方向、すなわち上方に突出した突出部51を備えているので、把手50に掛けた手を、把手50の延伸方向に沿って移動させるだけで、プリンタ1の重心Gの位置を認識することができる。これにより、把手50上において、最も落ち着いた姿勢でプリンタ1を持ち上げ、運搬できる箇所を、簡単に知ることが可能である。したがって、プリンタ1の持ち上げ、運搬作業をさらに安定させることができ、作業の安全性も向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、定着装置10を搭載したプリンタ1は、上記実施形態ではブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを備え、複数色を重ね合わせて画像形成すること可能なタンデム方式、或いはロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置であっても構わない。
また、上記実施形態では、把手を、プリンタ1の右側面と左側面とに設けたが、正面と背面とに設けても構わない。さらに把手は、プリンタ1の底面近傍ではなく、それより上方の箇所に設けても構わない。
本発明は、画像形成装置全般において利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るプリンタの模型的垂直断面左側面図である。 図1に示すプリンタの外観斜視図である。 図1に示すプリンタの左側面図である。 図3のIV−IV線における垂直断面部分正面図である。 図4に示す把手周辺の垂直断面部分拡大正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプリンタの外観斜視図である。 図6に示すプリンタの左側面図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 本体
40、50 把手
41 滑り止め部
42 突起
51 突出部

Claims (5)

  1. 直方体をなす装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面に設けられ、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部に向かって延びる形の把手を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記把手は、装置の正面と背面、及び/または右側面と左側面の、それらの表面に沿って、略水平に一方の縁部から他方の縁部まで延びていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記把手は、指先が当接する箇所に、滑り止め部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記把手は、画像形成装置の重心を通る鉛直面に対応した箇所に、把手の延伸方向と直角をなす方向に突出した突出部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記把手は、凹部形状にして形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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