JP2009267549A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】データが消失することを防止しながら伝送速度が低下することを抑制することが可能な通信システムを提供すること。
【解決手段】このシステム1は、ネットワークを構成する複数のルータR1〜R10を備える。システム1は、複数のルータのうちの2つのルータ(ルータR1及びルータR4)を結ぶ複数の経路の1つの経路P1を使用経路に設定する。システムは、使用経路として設定されている経路P1を使用することによりルータR1からルータR4へデータを伝送する。システムは、使用されている経路P1における通信負荷を検出する。システムは、検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、複数の経路のうちの、使用されている経路P1以外の経路から追加経路P6を選択する。システムは、選択した追加経路P6を当該使用されている経路P1とともに使用経路として設定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数のルータを備える通信システムに関する。
ネットワークを構成する複数のルータを備える通信システムが知られている。この通信システムは、2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用することにより、その2つのルータの一方から他方へデータを伝送する。
ところで、2つのルータを結ぶ経路における通信負荷が過大になると、経路上のルータは、データを転送することなく破棄(消去)する。この結果、破棄されたデータは、本来の伝送先のルータへ到達することなく消失してしまう。即ち、輻輳が発生する。
そこで、この種の通信システムの一つとして、特許文献1に記載の通信システムは、通信負荷が過大となった場合に、データを送信しているルータにデータの送信量を低減する旨を指示するメッセージを送る。これにより、データの消失が発生することを防止することができる。
特開2005−236447号公報
しかしながら、上記通信システムにおいては、通信負荷が過大となった場合には、データの伝送速度が低下(実際の通信帯域が減少)してしまうという問題があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「通信負荷が過大となった場合にデータの伝送速度を低下させることなくデータが消失することを防止できないこと」を解決することが可能な通信システムを提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である通信システムは、
ネットワークを構成する複数のルータを備えるとともに、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送手段と、
を備えるシステムである。
更に、この通信システムは、
上記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出手段を備え、
上記経路設定手段は、上記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
また、本発明の他の形態である通信制御装置は、
ネットワークを構成する複数のルータと接続され、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように上記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
を備える装置である。
更に、この通信制御装置は、
上記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を備え、
上記経路設定手段は、上記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
また、本発明の他の形態である通信制御方法は、
ネットワークを構成する複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定工程と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送工程と、
を含む方法である。
更に、この通信制御方法は、
上記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出工程を含み、
上記経路設定工程は、上記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
また、本発明の他の形態である通信制御プログラムは、
ネットワークを構成する複数のルータと接続された通信制御装置に、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように上記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
を実現させるためのプログラムである。
加えて、この通信制御プログラムは、
上記通信制御装置に、
上記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を実現させるためのプログラムである。
更に、上記経路設定手段は、上記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
本発明は、以上のように構成されることにより、データが消失することを防止しながら、伝送速度が低下することを抑制することができる。
本発明の一形態である通信システムは、
ネットワークを構成する複数のルータを備えるとともに、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送手段と、
を備えるシステムである。
更に、この通信システムは、
上記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出手段を備え、
上記経路設定手段は、上記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
これによれば、通信負荷が過大となったときに、使用する経路を増加させることができる。これにより、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性を低減する(輻輳の発生を抑制する)ことができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制(又は防止)することができる。
この場合、
上記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を上記使用経路に対して設定するように構成され、
上記データ伝送手段は、上記使用経路に対して設定された上記通信帯域にて上記データを伝送するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
これによれば、経路を構成する区間部分のすべてにおいて、いずれの使用経路に対しても設定されていない通信帯域(未設定の通信帯域)を有する経路が追加経路として選択される。従って、追加経路のうちの未設定の通信帯域にてデータを伝送できるので、追加経路を使用することによって、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を確実に増加させることができる。また、追加経路以外の使用経路の設定を維持することができるので、追加経路以外の使用経路を用いるデータの伝送が阻害されることを回避することができる。
この場合、
上記通信システムは、
上記区間部分を特定する区間特定情報と、その区間部分における通信帯域の上限値を表す上限値情報と、を対応づけて記憶する区間上限値記憶手段と、
2つのルータの組を特定するルータ組特定情報と、その2つのルータを結ぶ上記使用経路を特定する使用経路特定情報と、上記使用経路における通信帯域を表す使用経路通信帯域情報と、を対応づけて記憶する使用経路特定情報記憶手段と、
を備えるとともに、
上記経路設定手段は、上記区間上限値記憶手段及び上記使用経路特定情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて上記追加経路を選択するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定手段は、上記複数の経路のうちの上記使用経路以外の経路の1つを冗長経路に設定するように構成され、
上記データ伝送手段は、上記使用経路にて障害が発生した場合に当該使用経路に代えて上記冗長経路を使用するように構成されることが好適である。
これによれば、使用経路にて障害(例えば、ルータ又は通信用ケーブルの故障)が発生した場合には、使用経路に代えて冗長経路を使用することにより、データを伝送することができる。即ち、使用経路にて障害が発生してもデータを伝送可能な状態を維持することができる。
この場合、
上記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を上記冗長経路に対して設定するように構成されることが好適である。
この場合、
上記通信システムは、
2つのルータの組を特定するルータ組特定情報と、その2つのルータを結ぶ上記冗長経路を特定する冗長経路特定情報と、上記冗長経路における通信帯域を表す冗長経路通信帯域情報と、を対応づけて記憶する冗長経路特定情報記憶手段を備えるとともに、
上記経路設定手段は、上記区間上限値記憶手段、上記使用経路特定情報記憶手段及び上記冗長経路特定情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて上記追加経路を選択するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定手段は、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分が任意の冗長経路に含まれているとき、その冗長経路の設定を解除するとともにその区間部分を含む経路を上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
これによれば、冗長経路として設定されている経路の通信帯域を未設定の通信帯域に追加することができる。この結果、追加経路のうちの使用可能な通信帯域を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性をより一層低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層抑制することができる。
この場合、
上記経路設定手段は、
上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分が任意の使用経路に含まれているとき、その使用経路における通信帯域を検出し、検出した通信帯域が予め設定された閾値帯域以下である場合には、その使用経路に対して設定されている通信帯域を減少させるとともにその区間部分を含む経路を上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
これによれば、使用経路として設定されている経路の通信帯域のうちの実際には使用されていない部分を未設定の通信帯域に追加することができる。この結果、追加経路のうちの使用可能な通信帯域を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性をより一層低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層抑制することができる。
この場合、
上記経路設定手段は、上記使用されている経路に対して要求されている通信帯域を推定し、当該推定した通信帯域にてデータを伝送できるように、上記追加経路を決定するように構成されることが好適である。
これによれば、追加経路を使用することにより、要求されている通信帯域にてデータを伝送することができる。この結果、データの消失の可能性をより一層確実に低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層確実に抑制することができる。
この場合、
上記経路設定手段は、
上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路のそれぞれに対して、その経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値を算出し、当該算出した最大値に基づいて上記追加経路を選択するように構成されることが好適である。
これによれば、通信システムは、未設定の通信帯域の大きさに基づいて追加経路を選択する。これにより、より大きい未設定の通信帯域を有する経路を選択することができる。従って、より少ない数の追加経路を用いることにより、通信帯域の総和を増加させることができる。なお、ある経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値は、その経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分における通信帯域の上限値からその区間部分に対して設定された通信帯域の総和を減じた値の最小値である。
また、本発明の他の形態である通信制御装置は、
ネットワークを構成する複数のルータと接続され、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように上記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
を備える装置である。
更に、この通信制御装置は、
上記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を備え、
上記経路設定手段は、上記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
この場合、
上記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を上記使用経路に対して設定するように構成され、
上記データ伝送制御手段は、上記使用経路に対して設定された上記通信帯域にて上記データを伝送するように上記複数のルータを制御するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
また、本発明の他の形態である通信制御方法は、
ネットワークを構成する複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定工程と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送工程と、
を含む方法である。
更に、この通信制御方法は、
上記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出工程を含み、
上記経路設定工程は、上記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
この場合、
上記経路設定工程は、データの伝送速度を表す通信帯域を上記使用経路に対して設定するように構成され、
上記データ伝送工程は、上記使用経路に対して設定された上記通信帯域にて上記データを伝送するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定工程は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
また、本発明の他の形態である通信制御プログラムは、
ネットワークを構成する複数のルータと接続された通信制御装置に、
上記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
上記使用経路として設定されている経路を使用することにより上記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように上記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
を実現させるためのプログラムである。
更に、この通信制御プログラムは、
上記通信制御装置に、
上記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を実現させるためのプログラムである。
加えて、上記経路設定手段は、上記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、上記複数の経路のうちの上記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに上記使用経路として設定するように構成される。
この場合、
上記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を上記使用経路に対して設定するように構成され、
上記データ伝送制御手段は、上記使用経路に対して設定された上記通信帯域にて上記データを伝送するように上記複数のルータを制御するように構成されることが好適である。
この場合、
上記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、上記追加経路として選択するように構成されることが好適である。
上述した構成を有する、通信制御装置、通信制御方法、又は、通信制御プログラム、の発明であっても、上記通信システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
以下、本発明に係る、通信システム、通信制御装置、通信制御方法、及び、通信制御プログラム、の実施形態について図1〜図9を参照しながら説明する。
<実施形態>
図1に示したように、実施形態に係る通信システム1は、通信制御装置10と、複数のルータ装置(ルータ)R1〜R10と、を含む。本例では、通信システム1は、MPLS(Multi−Protocol Label Switching)を用いるシステムである。
通信制御装置10は、図示しない保守用のネットワークを介して各ルータR1〜R10と接続されている。通信制御装置10は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、記憶装置(メモリ及びハードディスク装置(HDD;Hard Disk Drive)及び通信装置を備えている。
通信制御装置10は、各ルータR1〜R10と通信することにより、ルータR1〜R10間でデータ(パケット)を伝送するために使用される経路を制御する。具体的には、通信制御装置10は、各ルータR1〜R10へ経路を表す経路制御情報を送信する。
ルータR1〜R10は、隣接する2つのルータが通信可能に接続されることによりネットワークを構成している。各ルータR1〜R10は、図示しないCPU、記憶装置(メモリ及びHDD)及び通信装置を備えている。各ルータR1〜R10は、接続されたルータの1つからパケットを受信し、受信したパケットをメモリに一時的に記憶させる(即ち、バッファリングする)。
そして、各ルータR1〜R10は、記憶されているパケットを接続されたルータの他の1つへ送信する。即ち、各ルータR1〜R10はパケットを転送する。具体的には、各ルータR1〜R10は、通信制御装置10から経路制御情報を受信し、受信した経路制御情報が表す経路に従ってパケットを転送する。
なお、ルータR1〜R10は、それぞれルータ#1〜ルータ#10とも表記される。
ルータR1、ルータR5、ルータR7及びルータR8のそれぞれは、ルータR1〜R10以外のルータ(不図示)又はサーバ装置(不図示)と接続されている。ルータR1、ルータR5、ルータR7及びルータR8のそれぞれは、エッジルータとも呼ばれる。
図2は、上記のように構成された通信システム1の機能を表すブロック図である。この機能は、通信制御装置10のCPUが後述する図6に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行することにより、実現される。
この通信制御装置10の機能は、負荷情報受付部(負荷情報受付手段)11と、帯域情報受付部12と、情報記憶部13と、経路設定部(経路設定手段)14と、データ伝送制御部(データ伝送制御手段)15と、を含む。ルータ20の機能は、負荷検出部(負荷検出手段)21と、負荷情報送信部22と、通信帯域検出部23と、帯域情報送信部24と、パケット転送部25と、を含む。なお、ルータ20は、ルータR1〜R10の任意の1つである。なお、データ伝送制御部15及びパケット転送部25は、データ伝送手段(データ伝送工程)を構成している。
負荷情報受付部11は、ルータ20の負荷情報送信部22から負荷情報を受信する(受け付ける)。ここで、負荷情報はルータ20の通信負荷を表す情報である。通信負荷は、ルータ20のCPUが単位時間あたりに実行する演算回数の、上限値に対する実際の値の割合であるCPU稼働率(CPU使用率)を表す。なお、通信負荷は、ルータ20が単位時間あたりに転送するデータの量(トラフィック量又は通信帯域(伝送速度))、ルータ20のメモリに記憶されたデータの量(メモリの使用済容量)、又は、ルータ20のメモリの「全容量」に対する「記憶されているデータの量」の割合であるメモリの使用率等であってもよい。
帯域情報受付部12は、ルータ20の帯域情報送信部24から帯域情報と経路特定情報とを受信する(受け付ける)。ここで、帯域情報は、ルータ20が単位時間あたりに転送する経路毎のデータの量(通信帯域(伝送速度)又はトラフィック量)を表す情報である。経路特定情報は、その帯域情報が表す通信帯域が検出された経路を特定する情報である。
情報記憶部13は、通信制御装置10の記憶装置に種々の情報を記憶させている。情報記憶部13は、区間上限値記憶部(区間上限値記憶手段)13aと、使用経路特定情報記憶部(使用経路特定情報記憶手段)13bと、冗長経路特定情報記憶部(冗長経路特定情報記憶手段)13cと、を含む。
区間上限値記憶部13aは、図3に示したように、区間特定情報と上限値情報とを対応づけて予め記憶している。ここで、区間特定情報は、経路のうち(経路上)の互いに(直接)接続された(隣接する)2つのルータ間の部分である区間部分(即ち、2つのルータ)を特定する情報である。また、上限値情報は、対応付けられた区間特定情報により特定される区間部分における通信帯域の上限値を表す情報である。
経路設定部14は、区間上限値記憶部13aに記憶されている区間特定情報及び上限値情報に基づいて、2つのルータを結ぶ複数の経路のうちの1つの経路を使用経路に設定する。本例では、経路設定部14は、ルータR1及びルータR5を結ぶ使用経路として、ルータR4を経由する(ルータR4を介してルータR1及びルータR5を接続する)経路P1を設定する。更に、経路設定部14は、使用経路P1における通信帯域として30Gbps(Giga Bits Per Second)を設定する(即ち、使用経路P1に対して30Gbpsを設定する)。
経路設定部14は、図4に示したように、2つのルータの組(ルータR1及びルータR5、R1−R5)を特定するルータ組特定情報(「R1−R5」)と、設定した使用経路P1(R1−R4−R5)を特定する使用経路特定情報(「R1−R4−R5」)と、設定した使用経路における通信帯域(30Gbps)を表す使用経路通信帯域情報(「30」)と、を対応付けて使用経路特定情報記憶部13bに記憶させる。
なお、使用経路特定情報記憶部13bに使用経路特定情報が記憶されることは、その使用経路特定情報により特定される経路が使用経路として設定されることに対応している。また、使用経路通信帯域情報が使用経路特定情報と対応付けて使用経路特定情報記憶部13bに記憶されることは、その使用経路特定情報により特定される経路に対して、その使用経路通信帯域情報が表す通信帯域が設定されることに対応している。
同様に、経路設定部14は、ルータR1及びルータR7を結ぶ使用経路として、ルータR6を経由する経路P3を設定する。更に、経路設定部14は、使用経路P3における通信帯域として40Gbpsを設定する。
そして、経路設定部14は、図4に示したように、2つのルータの組(ルータR1及びルータR7、R1−R7)を特定するルータ組特定情報(「R1−R7」)と、設定した使用経路P3(R1−R6−R7)を特定する使用経路特定情報(「R1−R6−R7」)と、設定した使用経路における通信帯域(40Gbps)を表す使用経路通信帯域情報(「40」)と、を対応付けて使用経路特定情報記憶部13bに記憶させる。
また、経路設定部14は、区間上限値記憶部13aに記憶されている区間特定情報及び上限値情報に基づいて、2つのルータを結ぶ複数の経路のうちの上記設定した使用経路以外の1つの経路を冗長経路に設定する。本例では、経路設定部14は、ルータR1及びルータR5を結ぶ冗長経路として、ルータR2及びルータR3を経由する(ルータR2及びルータR3を介してルータR1及びルータR5を接続する)経路P2を設定する。更に、経路設定部14は、冗長経路P2における通信帯域として30Gbpsを設定する。
そして、経路設定部14は、図5に示したように、2つのルータの組(ルータR1及びルータR5)を特定するルータ組特定情報(「R1−R5」)と、設定した冗長経路P2を特定する冗長経路特定情報(「R1−R2−R3−R5」)と、設定した冗長経路における通信帯域を表す冗長経路通信帯域情報(「30」)と、を対応付けて冗長経路特定情報記憶部13cに記憶させる。
なお、冗長経路特定情報記憶部13cに冗長経路特定情報が記憶されることは、その冗長経路特定情報により特定される経路が冗長経路として設定されることに対応している。また、冗長経路通信帯域情報が冗長経路特定情報と対応付けて冗長経路特定情報記憶部13cに記憶されることは、その冗長経路特定情報により特定される経路に対して、その冗長経路通信帯域情報が表す通信帯域が設定されることに対応している。
同様に、経路設定部14は、ルータR1及びルータR7を結ぶ冗長経路として、ルータR8及びルータR10を経由する経路P4を設定する。更に、経路設定部14は、冗長経路P4における通信帯域として40Gbpsを設定する。そして、経路設定部14は、図5に示したように、ルータ組特定情報(「R1−R7」)と、冗長経路特定情報(「R1−R8−R10−R7」)と、冗長経路通信帯域情報(「40」)と、を対応付けて冗長経路特定情報記憶部13cに記憶させる。
更に、経路設定部14は、ルータR7及びルータR8を結ぶ冗長経路として、ルータR6を経由する経路P5を設定する。更に、経路設定部14は、冗長経路P5における通信帯域として10Gbpsを設定する。そして、経路設定部14は、図5に示したように、ルータ組特定情報(「R7−R8」)と、冗長経路特定情報(「R7−R6−R8」)と、冗長経路通信帯域情報(「10」)と、を対応付けて冗長経路特定情報記憶部13cに記憶させる。
また、経路設定部14は、負荷情報受付部11により受信された負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷(本例では、80%)よりも大きい場合、その負荷情報を送信してきたルータを通る経路(通信帯域不足経路)に対して要求されている通信帯域(要求通信帯域)を推定する。例えば、要求通信帯域は、その通信帯域不足経路(例えば、R1−R4−R5)の最も上流側のルータ(例えば、ルータR1)に接続されたサーバ装置から送信されるデータの伝送速度の上限値に基づいて推定される。
そして、経路設定部14は、推定した要求通信帯域から、使用している通信帯域不足経路(例えば、R1−R4−R5)に対して設定された通信帯域(例えば、30Gbps)を減じた値を不足通信帯域として算出する。
更に、経路設定部14は、通信帯域不足経路により接続される2つのルータ(即ち、通信帯域不足経路を特定する使用経路情報又は冗長経路情報と対応付けて記憶されているルータ組特定情報により特定されるルータの組)を結ぶ経路を抽出する。
そして、経路設定部14は、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路の1つを、区間上限値記憶部13a、使用経路特定情報記憶部13b及び冗長経路特定情報記憶部13cに記憶されている情報に基づいて追加経路として選択する選択処理を行う。このとき、経路設定部14は、算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路を追加経路として選択する。
ここで、未設定の通信帯域を有する経路は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された(各区間部分を含む使用経路又は冗長経路に対して設定された)通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路である。
更に、経路設定部14は、選択した追加経路を通信帯域不足経路とともに使用経路として設定する。即ち、経路設定部14は、選択した追加経路を特定する使用経路特定情報を使用経路特定情報記憶部13bに新たに記憶させる。
また、経路設定部14は、抽出した経路が、算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路を含まない場合において、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分がいずれかの冗長経路に含まれているとき、その冗長経路の設定を解除する。即ち、経路設定部14は、その冗長経路を特定する冗長経路特定情報、並びに、その冗長経路特定情報に対応づけて記憶されているルータ組特定情報及び冗長経路通信帯域情報を、冗長経路特定情報記憶部13cから消去する。
次いで、経路設定部14は、再び、上記選択処理を行う。そして、経路設定部14は、選択した追加経路を通信帯域不足経路とともに使用経路として設定する。
更に、経路設定部14は、冗長経路の設定を解除しても、抽出した経路が、算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路を含まない場合、使用経路に対して設定されている通信帯域の一部を開放する(即ち、使用経路に対して設定されている通信帯域を減少させる)。
具体的には、経路設定部14は、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分がいずれかの使用経路に含まれているとき、帯域情報受付部12により受信した帯域情報と経路特定情報とに基づいて、その使用経路におけるデータの通信帯域(伝送速度)を取得する。
そして、経路設定部14は、取得した通信帯域が予め設定された閾値帯域以下である場合には、その使用経路に対して設定されている通信帯域を減少させる。即ち、経路設定部14は、その使用経路を特定する使用経路特定情報と対応付けて使用経路特定情報記憶部13bにより記憶されている使用経路通信帯域情報を、より小さい通信帯域を表す情報に変更する。
次いで、経路設定部14は、再び、上記選択処理を行う。そして、経路設定部14は、選択した追加経路を通信帯域不足経路とともに使用経路として設定する。
加えて、経路設定部14は、使用経路に対して設定された通信帯域の一部を開放しても、抽出した経路が、算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路を含まない場合、未設定の通信帯域が最大である経路を追加経路として選択する。
具体的には、経路設定部14は、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路のそれぞれに対して、その経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値を算出する。ある経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値は、その経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分における通信帯域の上限値からその区間部分に対して設定された通信帯域の総和を減じた値の最小値である。そして、経路設定部14は、算出した最大値が最大となる経路を追加経路として選択する。
データ伝送制御部15は、使用経路特定情報記憶部13b及び冗長経路特定情報記憶部13cに記憶されている、使用経路特定情報、使用経路通信帯域情報、冗長経路特定情報及び冗長経路通信帯域情報を含む経路制御情報を各ルータR1〜R10へ送信する。これにより、データ伝送制御部15は、ルータR1〜R10がパケットを転送(伝送)する経路を制御する。
負荷検出部21は、通信負荷を検出する。負荷情報送信部22は、負荷検出部21により検出された通信負荷を表す負荷情報を負荷情報受付部11へ送信する。
通信帯域検出部23は、経路毎に実際に使用されている通信帯域(実際のデータの伝送速度)を検出する。帯域情報送信部24は、通信帯域検出部23により検出された通信帯域を表す帯域情報とその通信帯域に係る経路を特定する経路特定情報とを帯域情報受付部12へ送信する。
パケット転送部25は、データ伝送制御部15から経路制御情報を受信し、受信した経路制御情報を記憶装置に記憶させる。パケット転送部25は、記憶されている経路制御情報に含まれる使用経路特定情報により特定される使用経路を使用する。パケット転送部25は、その使用経路に従って、記憶されている経路制御情報に含まれる使用経路通信帯域情報が表す通信帯域にてパケットを転送する。
また、パケット転送部25は、使用経路にて障害が発生した場合、使用経路に代えて、記憶されている経路制御情報に含まれる冗長経路特定情報により特定される冗長経路を使用する。この場合、パケット転送部25は、その冗長経路に従って、記憶されている経路制御情報に含まれる冗長経路通信帯域情報が表す通信帯域にてパケットを転送する。
これによれば、使用経路にて障害(例えば、ルータ又は通信用ケーブルの故障)が発生した場合には、使用経路に代えて冗長経路を使用することにより、データを伝送することができる。即ち、使用経路にて障害が発生してもデータを伝送可能な状態を維持することができる。
次に、上述した通信システム1の作動について具体的に述べる。
通信制御装置10のCPUは、図6にフローチャートにより示した経路追加プログラムを、予め設定された実行周期が経過する毎に実行するようになっている。なお、図6のプログラムが実行されることは、経路設定工程の機能が達成されることに対応している。
具体的に述べると、通信制御装置10のCPUは、経路追加プログラムの処理を開始すると、ステップ605にて、各ルータR1〜R10から受信した負荷情報が表す通信負荷(CPU稼働率)が閾値負荷(80%)よりも大きいか否かを判定する。
いま、通信制御装置10の記憶装置が、図3〜図5に示した情報を記憶している場合において、ルータR1からルータR5へ50Gbpsにてデータを伝送することが、ルータR1に接続された図示しないサーバ装置により要求された場合を想定して説明を続ける。
この場合、ルータR4のCPU稼働率が閾値負荷よりも大きくなる。そして、ルータR4は、CPU稼働率を通信負荷として検出し(負荷検出工程)、検出した通信負荷を表す負荷情報を通信制御装置10へ送信する。
これにより、通信制御装置10のCPUは、ステップ605にて「Yes」と判定してステップ610に進む。なお、いずれのルータR1〜R10の通信負荷も閾値負荷以下であった場合には、CPUは、ステップ605にて「No」と判定してこのプログラムを終了する。
CPUは、ステップ610にて、ルータR4を通る経路(通信帯域不足経路、R1−R4−R5)に対して要求されている通信帯域(要求通信帯域)を推定する。上記仮定に従えば、CPUは、要求通信帯域として50Gbpsを推定する。
そして、CPUは、推定した要求通信帯域(50Gbps)から、使用している通信帯域不足経路(R1−R4−R5)に対して設定された通信帯域(30Gbps)を減じた値(即ち、20Gbps)を不足通信帯域として算出する。
次いで、CPUは、ステップ620にて、通信帯域不足経路により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を、記憶装置に記憶されている情報(図3〜図5に示した情報)に基づいて抽出する。この状態においては、CPUは、第1の経路(R1−R2−R3−R5)、第2の経路(R1−R4−R5)、第3の経路(R1−R6−R7−R5)及び第4の経路(R1−R8−R6−R7−R5)等を抽出する。
そして、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する。
第1の経路(R1−R2−R3−R5)は、第1の区間部分(R1−R2)と、第2の区間部分(R2−R3)と、第3の区間部分(R3−R5)と、からなる。この状態においては、第1の区間部分、第2の区間部分及び第3の区間部分のそれぞれに対して設定された通信帯域は、冗長経路(R1−R2−R3−R5)に対して設定された通信帯域(30Gbps)のみである。従って、第1の区間部分、第2の区間部分及び第3の区間部分のそれぞれに対して設定された通信帯域の総和は30Gbpsである。
また、第1の区間部分における通信帯域の上限値は30Gbpsであり、第2の区間部分における通信帯域の上限値は40Gbpsであり、第3の区間部分における通信帯域の上限値は30Gbpsである。
従って、第1の経路(R1−R2−R3−R5)は、「区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路」ではない。即ち、第1の経路(R1−R2−R3−R5)は未設定の通信帯域を有しない。
また、第3の経路(R1−R6−R7−R5)は、第1の区間部分(R1−R6)と、第2の区間部分(R6−R7)と、第3の区間部分(R7−R5)と、からなる。第1の区間部分に対して設定された通信帯域は、使用経路(R1−R6−R7)に対して設定された通信帯域(40Gbps)のみである。また、第2の区間部分に対して設定された通信帯域は、使用経路(R1−R6−R7)に対して設定された通信帯域(40Gbps)と、冗長経路(R7−R6−R8)に対して設定された通信帯域(10Gbps)と、からなる。また、第3の区間部分に対して設定された通信帯域は存在しない。
従って、第1の区間部分に対して設定された通信帯域の総和は40Gbpsであり、第2の区間部分に対して設定された通信帯域の総和は50Gbpsであり、第3の区間部分に対して設定された通信帯域の総和は0Gbpsである。
また、第1の区間部分における通信帯域の上限値は70Gbpsであり、第2の区間部分における通信帯域の上限値は70Gbpsであり、第3の区間部分における通信帯域の上限値は40Gbpsである。
従って、第3の経路(R1−R6−R7−R5)は、「区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路」である。
また、第1の区間部分における通信帯域の上限値(70Gbps)から第1の区間部分に対して設定された通信帯域の総和(40Gbps)を減じた値(区間毎未設定通信帯域)は、30Gbpsである。同様に、第2の区間部分における区間毎未設定通信帯域は、20Gbpsである。同様に、第3の区間部分における区間毎未設定通信帯域は、40Gbpsである。すべての区間部分における区間毎未設定通信帯域のうちの最小値が、新たに設定可能な通信帯域であるから、第3の経路(R1−R6−R7−R5)は未設定の通信帯域として20Gbpsを有する。
同様に、第4の経路(R1−R8−R6−R7−R5)は、未設定の通信帯域として10Gbpsを有する。
従って、上記不足通信帯域(20Gbps)以上の未設定の通信帯域を有する第3の経路(R1−R6−R7−R5)が存在する。従って、CPUは、ステップ620にて「Yes」と判定してステップ625に進み、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)を追加経路として選択する。
更に、CPUは、図7に示したように、通信帯域不足経路により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)の組を特定するルータ組特定情報と、選択した追加経路(R1−R6−R7−R5)を特定する使用経路特定情報と、上記算出した不足通信帯域(20Gbps)を表す使用経路通信帯域情報と、を対応付けて記憶装置に新たに記憶させる。
これにより、通信システム1は、図8に示したように、経路(R1−R4−R5)P1において30GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送するとともに、経路(R1−R6−R7−R5)P6において20GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送する。従って、要求通信帯域(50Gbps)にてルータR1からルータR5へデータを伝送することができる。
このように、通信負荷が過大となったときに、使用する経路を増加させることができる。これにより、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性を低減する(輻輳の発生を抑制する)ことができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制(又は防止)することができる。
更に、通信制御装置10は、経路を構成する区間部分のすべてにおいて、使用経路及び冗長経路のいずれに対しても設定されていない通信帯域(未設定の通信帯域)を有する経路を追加経路として選択する。従って、追加経路のうちの未設定の通信帯域にてデータを伝送できるので、追加経路を使用することによって、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を確実に増加させることができる。また、追加経路以外の使用経路及び冗長経路の設定を維持することができるので、追加経路以外の使用経路及び冗長経路を用いるデータの伝送が阻害されることを回避することができる。
加えて、通信制御装置10は、通信帯域不足経路(使用されている経路)に対して要求されている通信帯域(要求通信帯域)を推定し、推定した要求通信帯域にてデータを伝送できるように、追加経路を決定する。これによれば、追加経路を使用することにより、要求されている通信帯域にてデータを伝送することができる。この結果、データの消失の可能性をより一層確実に低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層確実に抑制することができる。
次に、通信制御装置10の記憶装置が、図3〜図5に示した情報を記憶している場合において、ルータR1からルータR5へ60Gbpsにてデータを伝送することが、ルータR1に接続された図示しないサーバ装置により要求された場合を想定して説明を続ける。
この場合、CPUは、要求通信帯域として60Gbpsを推定し(ステップ610)、不足通信帯域として30Gbpsを算出する(ステップ615)。
そして、CPUは、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。更に、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する(ステップ620)。
この状態においては、不足通信帯域(30Gbps)以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない。従って、CPUは、ステップ620にて「No」と判定してステップ630に進む。そして、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分がいずれかの冗長経路に含まれている経路を抽出する。
この状態においては、CPUは、第3の経路(R1−R6−R7−R5)中の隣接する2つのルータ(ルータR6及びルータR7)間の部分である区間部分を含む冗長経路(R7−R6−R8)を抽出する。そして、CPUは、抽出した冗長経路の設定を解除する。即ち、CPUは、抽出した冗長経路(R7−R6−R8)を特定する冗長経路特定情報、並びに、その冗長経路特定情報に対応づけて記憶されているルータ組特定情報及び冗長経路通信帯域情報を、記憶装置から消去する。
これにより、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)が有する未設定の通信帯域が20Gbpsから30Gbpsへ増加する。
このようにして、冗長経路として設定されている経路の通信帯域を未設定の通信帯域に追加することができる。この結果、追加経路のうちの使用可能な通信帯域を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性をより一層低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層抑制することができる。
そして、CPUは、ステップ635に進み、ステップ620の処理と同様の処理を行う。即ち、CPUは、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。
この状態においては、CPUは、第1の経路(R1−R2−R3−R5)、第2の経路(R1−R4−R5)、第3の経路(R1−R6−R7−R5)及び第4の経路(R1−R8−R6−R7−R5)等を抽出する。
そして、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する。この状態においては、第3の経路(R1−R6−R7−R5)は、未設定の通信帯域として30Gbpsを有する。
従って、CPUは、ステップ635にて「Yes」と判定してステップ625に進み、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)を追加経路として選択する。更に、CPUは、通信帯域不足経路により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)の組を特定するルータ組特定情報と、選択した追加経路(R1−R6−R7−R5)を特定する使用経路特定情報と、上記算出した不足通信帯域(30Gbps)を表す使用経路通信帯域情報と、を対応付けて記憶装置に新たに記憶させる。
これにより、通信システム1は、図9に示したように、経路(R1−R4−R5)P1において30GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送するとともに、経路(R1−R6−R7−R5)P6において30GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送する。従って、要求通信帯域(60Gbps)にてルータR1からルータR5へデータを伝送することができる。
このように、通信負荷が過大となったときに、使用する経路を増加させることができる。これにより、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性を低減することができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制することができる。
次に、通信制御装置10の記憶装置が、図3〜図5に示した情報を記憶している場合において、ルータR1からルータR5へ70Gbpsにてデータを伝送することが、ルータR1に接続された図示しないサーバ装置により要求された場合を想定して説明を続ける。
この場合、CPUは、要求通信帯域として70Gbpsを推定し(ステップ610)、不足通信帯域として40Gbpsを算出する(ステップ615)。
そして、CPUは、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。更に、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する(ステップ620)。
この状態においては、不足通信帯域(40Gbps)以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない。従って、CPUは、ステップ620にて「No」と判定してステップ630に進む。
そして、CPUは、上述した場合と同様に、冗長経路(R7−R6−R8)の設定を解除する。これにより、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)が有する未設定の通信帯域が20Gbpsから30Gbpsへ増加する。
次いで、CPUは、ステップ635に進み、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。更に、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する。
この状態においては、不足通信帯域(40Gbps)以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない。従って、CPUは、ステップ635にて「No」と判定してステップ640に進む。そして、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分がいずれかの使用経路に含まれている経路を抽出する。
この状態においては、CPUは、第3の経路(R1−R6−R7−R5)中の隣接する2つのルータ(ルータR1及びルータR6、又は、ルータR6及びルータR7)間の部分である区間部分を含む使用経路(R1−R6−R7)を抽出する。
CPUは、抽出した使用経路(R1−R6−R7)を特定する経路特定情報とともにルータR1,R6から受信した帯域情報が表す通信帯域を、抽出した使用経路(R1−R6−R7)における通信帯域として取得する。
そして、CPUは、取得した通信帯域が予め設定された閾値帯域(本例では、通信帯域の上限値の50%)以下である場合には、その使用経路に対して設定されている通信帯域を25%だけ減少させる。
いま、使用経路(R1−R6−R7)において10Gbpsにてデータが伝送されている場合を想定して説明を続ける。従って、CPUは、使用経路(R1−R6−R7)に対して設定されている通信帯域(40Gbps)を25%(10Gbps)だけ減少させる。即ち、CPUは、その使用経路(R1−R6−R7)を特定する使用経路特定情報と対応付けて記憶されている使用経路通信帯域情報(「40」)を、10Gbpsだけ小さい通信帯域を表す情報(「30」)に変更する。
これにより、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)が有する未設定の通信帯域が30Gbpsから40Gbpsへ増加する。
このようにして、使用経路として設定されている経路の通信帯域のうちの実際には使用されていない部分を未設定の通信帯域に追加することができる。この結果、追加経路のうちの使用可能な通信帯域を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性をより一層低減することができるとともに、データの伝送速度の低下をより一層抑制することができる。
そして、CPUは、ステップ645に進み、ステップ635の処理と同様の処理を行う。即ち、CPUは、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。
この状態においては、CPUは、第1の経路(R1−R2−R3−R5)、第2の経路(R1−R4−R5)、第3の経路(R1−R6−R7−R5)及び第4の経路(R1−R8−R6−R7−R5)等を抽出する。
そして、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する。この状態においては、第3の経路(R1−R6−R7−R5)は、未設定の通信帯域として40Gbpsを有する。
従って、CPUは、ステップ645にて「Yes」と判定してステップ625に進み、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)を追加経路として選択する。更に、CPUは、通信帯域不足経路により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)の組を特定するルータ組特定情報と、選択した追加経路(R1−R6−R7−R5)を特定する使用経路特定情報と、上記算出した不足通信帯域を表す使用経路通信帯域情報と、を対応付けて記憶装置に新たに記憶させる。
これにより、通信システム1は、図9に示したように、経路(R1−R4−R5)P1において30GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送するとともに、経路(R1−R6−R7−R5)P6において40GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送する。従って、要求通信帯域(70Gbps)にてルータR1からルータR5へデータを伝送することができる。
このように、通信負荷が過大となったときに、使用する経路を増加させることができる。これにより、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性を低減することができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制することができる。
次に、通信制御装置10の記憶装置が、図3〜図5に示した情報を記憶している場合において、ルータR1からルータR5へ80Gbpsにてデータを伝送することが、ルータR1に接続された図示しないサーバ装置により要求された場合を想定して説明を続ける。
この場合、CPUは、要求通信帯域として80Gbpsを推定し(ステップ610)、不足通信帯域として50Gbpsを算出する(ステップ615)。
そして、CPUは、上述した場合と同様に、冗長経路(R7−R6−R8)を開放する(ステップ630)。これにより、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)が有する未設定の通信帯域が20Gbpsから30Gbpsへ増加する。
更に、CPUは、上述した場合と同様に、使用経路(R1−R6−R7)における通信帯域の一部を開放する(ステップ640)。これにより、上記第3の経路(R1−R6−R7−R5)が有する未設定の通信帯域が30Gbpsから40Gbpsへ増加する。
次いで、CPUは、ステップ645に進み、通信帯域不足経路(R1−R4−R5)により接続される2つのルータ(ルータR1及びルータR5)を結ぶ経路を抽出する。更に、CPUは、抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路の1つであって、上記算出した不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在するか否かを判定する。
この状態においては、不足通信帯域(50Gbps)以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない。従って、CPUは、ステップ645にて「No」と判定してステップ650に進む。
そして、CPUは、上記ステップ645にて抽出した経路のうちの通信帯域不足経路(R1−R4−R5)以外の経路のそれぞれに対して、その経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値を算出する。ここで、ある経路において設定可能な通信帯域の最大値は、その経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分における通信帯域の上限値からその区間部分に対して設定された通信帯域の総和を減じた値の最小値である。
この状態においては、経路(R1−R8−R6−R7−R5)において新たに設定可能な通信帯域の最大値は10Gbpsであり、経路(R1−R6−R7−R5)において新たに設定可能な通信帯域の最大値は40Gbpsである。
そして、CPUは、算出した最大値が最大となる経路を追加経路として選択する。即ち、CPUは、経路(R1−R6−R7−R5)を追加経路として選択する。
このように、通信制御装置10は、未設定の通信帯域の大きさが最大の追加経路を選択する。これにより、より少ない数の追加経路を用いることにより、通信帯域の総和を増加させることができる。
この結果、通信システム1は、図9に示したように、経路(R1−R4−R5)P1において30GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送するとともに、経路(R1−R6−R7−R5)P6において40GbpsにてルータR1からルータR5へデータを伝送する。従って、ルータR1からルータR5へデータを伝送するための通信帯域を増加させることができる。その結果、データの消失の可能性を低減することができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制することができる。
以上、説明したように、本発明による通信システムの実施形態によれば、通信負荷が過大となったときに、使用する経路を増加させることができる。これにより、データを伝送するために使用する通信帯域の総和を増加させることができる。この結果、データの消失の可能性を低減する(輻輳の発生を抑制する)ことができるとともに、データの伝送速度の低下を抑制(又は防止)することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態において、通信制御装置10は、追加経路として1つの経路を選択するように構成されていたが、追加経路として複数の経路を選択するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態は、不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない場合に冗長経路の設定を解除する(ステップ630)ように構成されていたが、冗長経路の設定の解除を行わないように構成されていてもよい。
更に、上記実施形態は、不足通信帯域以上の未設定の通信帯域を有する経路が存在しない場合に使用経路の通信帯域の一部を開放する(ステップ640)ように構成されていたが、使用経路の通信帯域の一部の開放を行わないように構成されていてもよい。
また、上記実施形態に係る通信システムは、使用経路にて障害が発生した場合に使用経路に代えて使用するための冗長経路を有するシステムであったが、冗長経路を有しないシステムであってもよい。
本発明は、ネットワークを構成する複数のルータを備える通信システム等に適用可能である。
本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 図1に示した通信システムの機能の概略を表すブロック図である。 区間特定情報と上限値情報とからなるテーブルである。 ルータ組特定情報と使用経路特定情報と使用経路通信帯域情報とからなるテーブルである。 ルータ組特定情報と冗長経路特定情報と冗長経路通信帯域情報とからなるテーブルである。 図1に示した通信制御装置のCPUが実行する経路追加プログラムを示したフローチャートである。 ルータ組特定情報と使用経路特定情報と使用経路通信帯域情報とからなるテーブルである。 図1に示した通信システムにおいてデータを伝送するために使用される経路を示した図である。 図1に示した通信システムにおいてデータを伝送するために使用される経路を示した図である。
符号の説明
1 通信システム
10 通信制御装置
11 負荷情報受付部
12 帯域情報受付部
13 情報記憶部
13a 区間上限値記憶部
13b 使用経路特定情報記憶部
13c 冗長経路特定情報記憶部
14 経路設定部
15 データ伝送制御部
20,R1〜R10 ルータ
21 負荷検出部
22 負荷情報送信部
23 通信帯域検出部
24 帯域情報送信部
25 パケット転送部
P1〜P6 経路

Claims (20)

  1. ネットワークを構成する複数のルータを備えるとともに、
    前記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
    前記使用経路として設定されている経路を使用することにより前記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送手段と、
    を備える通信システムであって、
    前記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出手段を備え、
    前記経路設定手段は、前記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに前記使用経路として設定するように構成された通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を前記使用経路に対して設定するように構成され、
    前記データ伝送手段は、前記使用経路に対して設定された前記通信帯域にて前記データを伝送するように構成された通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、前記追加経路として選択するように構成された通信システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信システムであって、
    前記区間部分を特定する区間特定情報と、その区間部分における通信帯域の上限値を表す上限値情報と、を対応づけて記憶する区間上限値記憶手段と、
    2つのルータの組を特定するルータ組特定情報と、その2つのルータを結ぶ前記使用経路を特定する使用経路特定情報と、前記使用経路における通信帯域を表す使用経路通信帯域情報と、を対応づけて記憶する使用経路特定情報記憶手段と、
    を備えるとともに、
    前記経路設定手段は、前記区間上限値記憶手段及び前記使用経路特定情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記追加経路を選択するように構成された通信システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、前記複数の経路のうちの前記使用経路以外の経路の1つを冗長経路に設定するように構成され、
    前記データ伝送手段は、前記使用経路にて障害が発生した場合に当該使用経路に代えて前記冗長経路を使用するように構成された通信システム。
  6. 請求項5に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を前記冗長経路に対して設定するように構成された通信システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の通信システムであって、
    2つのルータの組を特定するルータ組特定情報と、その2つのルータを結ぶ前記冗長経路を特定する冗長経路特定情報と、前記冗長経路における通信帯域を表す冗長経路通信帯域情報と、を対応づけて記憶する冗長経路特定情報記憶手段を備えるとともに、
    前記経路設定手段は、前記区間上限値記憶手段、前記使用経路特定情報記憶手段及び前記冗長経路特定情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記追加経路を選択するように構成された通信システム。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分が任意の冗長経路に含まれているとき、その冗長経路の設定を解除するとともにその区間部分を含む経路を前記追加経路として選択するように構成された通信システム。
  9. 請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、
    前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路中の隣接する2つのルータ間の部分である区間部分が任意の使用経路に含まれているとき、その使用経路における通信帯域を検出し、検出した通信帯域が予め設定された閾値帯域以下である場合には、その使用経路に対して設定されている通信帯域を減少させるとともにその区間部分を含む経路を前記追加経路として選択するように構成された通信システム。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、前記使用されている経路に対して要求されている通信帯域を推定し、当該推定した通信帯域にてデータを伝送できるように、前記追加経路を決定するように構成された通信システム。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記経路設定手段は、
    前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路のそれぞれに対して、その経路に対して新たに設定可能な通信帯域の最大値を算出し、当該算出した最大値に基づいて前記追加経路を選択するように構成された通信システム。
  12. ネットワークを構成する複数のルータと接続され、
    前記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
    前記使用経路として設定されている経路を使用することにより前記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように前記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
    を備える通信制御装置であって、
    前記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を備え、
    前記経路設定手段は、前記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに前記使用経路として設定するように構成された通信制御装置。
  13. 請求項12に記載の通信制御装置であって、
    前記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を前記使用経路に対して設定するように構成され、
    前記データ伝送制御手段は、前記使用経路に対して設定された前記通信帯域にて前記データを伝送するように前記複数のルータを制御するように構成された通信制御装置。
  14. 請求項13に記載の通信制御装置であって、
    前記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、前記追加経路として選択するように構成された通信制御装置。
  15. ネットワークを構成する複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定工程と、
    前記使用経路として設定されている経路を使用することにより前記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するデータ伝送工程と、
    を含む通信制御方法であって、
    前記使用されている経路における通信負荷を検出する負荷検出工程を含み、
    前記経路設定工程は、前記検出された通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに前記使用経路として設定するように構成された通信制御方法。
  16. 請求項15に記載の通信制御方法であって、
    前記経路設定工程は、データの伝送速度を表す通信帯域を前記使用経路に対して設定するように構成され、
    前記データ伝送工程は、前記使用経路に対して設定された前記通信帯域にて前記データを伝送するように構成された通信制御方法。
  17. 請求項16に記載の通信制御方法であって、
    前記経路設定工程は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、前記追加経路として選択するように構成された通信制御方法。
  18. ネットワークを構成する複数のルータと接続された通信制御装置に、
    前記複数のルータのうちの2つのルータを結ぶ複数の経路の1つを使用経路に設定する経路設定手段と、
    前記使用経路として設定されている経路を使用することにより前記2つのルータの一方から他方へデータを伝送するように前記複数のルータを制御するデータ伝送制御手段と、
    を実現させるための通信制御プログラムであって、
    更に、前記通信制御装置に、
    前記使用されている経路における通信負荷を表す負荷情報を受け付ける負荷情報受付手段を実現させるとともに、
    前記経路設定手段は、前記受け付けた負荷情報が表す通信負荷が予め設定された閾値負荷よりも大きい場合、前記複数の経路のうちの前記使用されている経路以外の経路から追加経路を選択し、当該選択した追加経路を当該使用されている経路とともに前記使用経路として設定するように構成された通信制御プログラム。
  19. 請求項18に記載の通信制御プログラムであって、
    前記経路設定手段は、データの伝送速度を表す通信帯域を前記使用経路に対して設定するように構成され、
    前記データ伝送制御手段は、前記使用経路に対して設定された前記通信帯域にて前記データを伝送するように前記複数のルータを制御するように構成された通信制御プログラム。
  20. 請求項19に記載の通信制御プログラムであって、
    前記経路設定手段は、経路のうちの隣接する2つのルータ間の部分である区間部分のいずれにおいても、各区間部分に対して設定された通信帯域の総和が、その区間部分における通信帯域の上限値よりも小さい経路を、前記追加経路として選択するように構成された通信制御プログラム。
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