JP2008177806A - パケット交換ネットワークおよび障害完成装置 - Google Patents

パケット交換ネットワークおよび障害完成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多重障害が発生してもパケットを適切な経路で転送できるパケット交換ネットワークおよび障害管制装置を提供する。
【解決手段】パケット交換ネットワークを形成する複数のパケット交換装置と制御網を介して接続され、各パケット交換装置と制御パケットを送受信する障害管制装置が、何れかのパケット交換装置から受信した障害通知パケットが示す障害情報と、ネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、少なくとも1つのパケット交換装置に対して、新たなネットワーク経路情報を送信する。各パケット交換装置は、上記障害管制装置から受信した経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パケット交換ネットワークおよび障害管制装置に関し、更に詳しくは、宛先ノードに対して切替え可能な複数の経路が存在するパケット交換ネットワーク、およびパケット交換ネットワークの各ノード装置に経路の切替を指令する障害管制装置に関する。
従来のパケット交換ネットワークでは、各ノード装置、例えば、ゲートウェイ等のパケット交換装置に設定するコンフィギュレーション情報によって、ネットワーク上に、各パケット宛先に応じたスタティックな経路を設定して、受信パケットをルーティングしている。
スタティック経路でパケット転送する従来のネットワークでは、各ノード装置は、直接的な接続関係にある隣接ノード装置との間の接続回線(リンク)の状態から、出力方路毎の通信可能性を判断している。この場合、隣接ノード装置の更に先にあるネットワーク部分については、通信の可能性が確認されていないため、リンクの状態から通信可能と判断された出力方路に転送されたパケットが、宛先ノード装置に確実に到達することを保証できない。
直接的な接続関係にないノード装置迄のパケットの到達を保証する通信方式として、例えば、非特許文献2、3、4、5に記載されたMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式がある。
MPLS網では、網の入口に位置したノード装置と、出口に位置したノード装置との間に、LSP(Label Switched Path)と呼ばれる経路が設定される。入口ノード装置は、受信パケットにLSP対応のラベルを付加して、次ノード装置に転送する。MPLS網内の各ノード装置は、受信パケットに付されたラベルの値によって出力方路を特定し、受信パケットを次ノード装置に転送する。MPLS網の出口に位置したノード装置は、受信パケットからラベルを除去し、これをMPLS網外の更に他のノード装置、または宛先端末に転送する。
MPLS網では、入口ノード装置と出口ノード装置との間に、予め現用系LSPと予備系LSPとが設定されている。また、MPLS網内の各ノード装置は、LDP(Label Distribution Protocol)に従って、互いに経路情報を交換することによって、適切な経路を選択している。例えば、入口ノード装置と出口ノード装置と間の通信路で障害が発生した場合、各ノード装置は、使用経路を現用系LSPから予備系LSPに切替えることによって、受信パケットを宛先に正常に転送することができる。
RFC2338:Virtual Router Redundancy Protocol RFC3031:Multiprotocol Label Switching Architecture RFC3032:MPLS Label Stack Encoding draft-ietf-MPLS-rsvp-lsp-fastreroute-07.txt RFC3036:LDP Specification
スタティック経路でパケット転送する従来のネットワークでは、分散処理を基本とした障害対策が採用されている。すなわち、各ノード装置は、直接的な接続関係にある隣接ノード装置との間の回線障害、あるいは隣接ノード装置に発生した障害のみを考慮して、受信パケットの出力方路を決定しているため、隣接ノード装置以降の経路では、パケットの正常転送が保証されていない。
一方、MPLSネットワークにおいて、多重障害発生時にもパケットの正常転送を保証しようとすると、全てのノード装置間でLDP接続を行い、宛先毎に複数のLSP経路を保持しておく必要がある。しかしながら、網内で多重障害が発生し、特定の出力回線で送出パケット量が最大帯域にまで上昇した時、高負荷状態となったノード装置において、LDP接続が中断する可能性がある。MPLSのネットワーク構成が複雑化すると、各ノード装置には、複数のLSP経路を保持した上で、受信パケットの宛先に応じた適切な経路を迅速に判断する高速度のパケット処理能力と、大量の経路情報を格納できる十分な記憶領域とが必要となるため、装置が高価格化することになる。
本発明の目的は、多重障害が発生してもパケットが適切な経路で転送されるパケット交換ネットワークおよび障害管制装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、パケット交換ネットワークを形成する複数のパケット交換装置と制御網を介して接続され、各パケット交換装置と制御パケットを送受信する障害管制装置が、上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、ネットワーク構成情報記憶部と、上記制御回線インタフェースを介して上記何れかのパケット交換装置から受信した障害通知パケットが示す障害情報と上記ネットワーク構成情報記憶部に記憶されたネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、上記複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに新たなネットワーク経路情報を送信する状態監視部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記状態監視部が、例えば、障害発生通知と障害回復通知を繰り返す特定のパケット交換装置に対して、障害回線の閉塞を指令することにより、間歇的な障害発生による頻繁な経路変更を抑制することが可能となる。
本発明によるパケット交換ネットワークは、ネットワーク回線で接続された複数のパケット交換装置と、上記複数のパケット交換装置と制御網で接続された障害管制装置とからなり、
上記各パケット交換装置が、ぞれぞれネットワーク回線に接続された複数のネットワーク回線インタフェースと、上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、回線障害を検出し、上記制御回線インタフェースを介して上記障害管制装置に障害情報を通知する障害監視部と、上記制御回線インタフェースを介して上記障害管制装置から受信した経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新するルーティングテーブル更新部と、上記更新されたルーティングテーブルに従って、上記ネットワーク回線インタフェース間でパケット転送するパケット転送制御部とを備え、
上記障害管制装置が、上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、ネットワーク構成情報記憶部と、上記制御回線インタフェースを介して上記何れかのパケット交換装置から受信した障害情報と上記ネットワーク構成情報記憶部に記憶されたネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、ネットワーク経路情報を上記複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに送信する状態監視部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、障害管制装置が、ネットワーク内の複数のパケット交換装置から障害情報を収集し、収集した障害情報と予め用意されているネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した最適な経路を決定できる。また、障害箇所によって決まるパケット交換装置に対して、障害管制装置から新たな経路情報を通知し、各パケット交換装置が、障害管制装置から通知された経路情報に従ってルーティングテーブルを更新するようにしているため、ネットワーク内の各パケット交換装置が、受信パケットを最適な経路で転送することが可能となる。
また、本発明によれば、ネットワーク内で発生した障害情報を障害管制装置に集約し、障害管制装置が全ての経路を計算するようにしているため、多重障害が発生した場合でも、ネットワーク全体を見通した経路決定が可能となる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の障害管制装置1を備えたパケット交換ネットワークを示す。
パケット交換ネットワークは、ネットワーク回線3で接続された複数のパケット交換装置2(2−1、2−2、2−3、2−4、・・・)からなり、各パケット交換装置は、制御回線4を介して障害管制装置1に接続されている。
各パケット交換装置2は、後述するように、自装置の障害監視機能と隣接ノード装置(パケット交換装置)の障害監視機能を具備しており、自装置および隣接装置の障害状態を示す障害通知パケットM1を障害管制装置1に送信する。障害通知パケットM1は、自装置または隣接装置が障害状態となった時、障害状態が回復した時、あるいは、障害管制装置1からの要求に応答して、各パケット交換装置における現在の状態を通知するために送信される。
障害管制装置1は、何れかのパケット交換装置2から障害発生を通知された時、ネットワークの構成情報に基いて、障害箇所を迂回する新たなスタティック経路を計算し、経路変更すべきパケット転送装置に対して、経路変更通知パケットM2を送信する。経路変更通知パケットM2を受信したパケット転送装置は、受信パケットが示す経路情報に従って、ルーティングテーブルを変更し、変更されたルーティングテーブルに従って、その後の受信パケットを転送制御する。
障害管制装置1とパケット交換装置2(2−1、2−2、2−3、・・・)は、各パケット交換装置に専用の制御回線、あるいは複数のパケット交換装置に共用される制御網4を介して、障害通知パケットM1および経路変更通知パケットM2を送受信する。
図2は、複数の障害管制装置1(1A、1B)を備えたパケット交換ネットワークを示す。
障害管制装置1Aは、制御回線4Aを介して、パケット交換ネットワークNW−A内のパケット交換装置2(2−1A、2−2A、・・・)から障害情報を収集し、障害管制装置1Bは、制御回線4Bを介して、パケット交換ネットワークNW−B内のパケット交換装置2(2−1B、2−2B、・・・)から障害情報を収集する。障害管制装置1Aと1Bは、制御回線5で接続され、パケット交換ネットワークNW−AとNW−Bとの間の接続回線に障害が発生した時、ネットワーク障害情報を示す障害通知パケットM3を送受信する。
障害管制装置1A(1B)は、隣接する障害管制装置1B(1A)から障害通知パケットM3を受信すると、ネットワークの構成情報に基いて、障害箇所を迂回する新たなスタティック経路を計算し、ネットワークNW−A(NW−B)内の経路変更すべきパケット転送装置に対して、経路変更通知パケットM2を送信する。上記経路変更通知パケットM2によってパケット経路が変更され、ネットワークNW−AとNW−Bとの間では、障害回線を迂回した経路でパケット転送が行われる。
各パケット交換装置2から障害管制装置1に送信される障害通知パケットM1は、図3に示すように、ヘッダ51と、メッセージ種別52と、自ノード障害情報53と、他ノード障害情報とからなる。自ノード障害情報53は、例えば、障害状態にある回線の識別子、あるいは障害状態から回復した回線の識別子を示している。パケット交換装置2が備える全てのネットワーク回線の識別子と対応付けて、現在の状態を示すようにしてもよい。自ノード障害情報53は、回線の状態のみならず、パケット交換装置2の内部に発生した障害の種別を示すコード情報を含んでいてもよい。
障害管制装置間で交信される障害通知パケットM3は、図4に示すように、ヘッダ51と、メッセージ種別52と、ネットワーク障害情報55とからなる。
障害管制装置1からパケット交換装置2に送信される経路変更通知パケットM2は、図5に示すように、ヘッダ51と、メッセージ種別52と、スタティック経路情報56とからなる。但し、経路変更通知パケットM2は、パケット交換装置2に対して、障害状態にある特定回線の閉塞を指令する回線閉塞命令57や、特定機能の停止を指令する機能縮退命令58を含んでもよい。
図6は、パケット交換装置2の1実施例を示すブロック図である。
パケット交換装置2は、ネットワーク回線3に接続されるネットワーク回線インタフェース(INF)21と、制御回線4に接続された制御回線インタフェース22と、ネットワーク回線インタフェース21に接続されたパケット転送制御部23と、パケット転送制御部23が参照するルーティングテーブル24と、プロセッサ25と、メモリ26と、保守員とのインタフェースとなる入出力部27と、これらの要素を接続する内部バス28とからなる。
メモリ26には、プロセッサ25によって実行される本発明に関係するソフトウェアとして、制御パケット交信ルーチン(制御パケット交信部)200と、自ノード障害監視ルーチン(自ノード障害監視部)210と、隣接ノード障害監視ルーチン(隣接ノード障害監視部)220と、ルーティングテーブル更新ルーチン(ルーティングテーブル更新部)230とが用意されている。
ここでは、図面を簡単化するため、ネットワーク回線インタフェース(INF)21を1つのブロックで示してあるが、実際の応用において、ネットワーク回線インタフェース(INF)21は、ネットワークの入出力回線と対応した複数の回線インタフェースからなる。パケット転送制御部23は、各回線インタフェースから受信パケットを取り込み、受信パケットが、例えば、経路変更通知パケットM2にような制御パケットの場合は、プロセッサ25に渡し、ユーザパケットは、宛先情報とルーティングテーブル24によって決まる特定の出力回線に接続された回線インタフェースに転送する。
制御パケットは、制御パケット交信ルーチン200によって受信処理される。制御パケットが経路変更通知パケットM2の場合、制御パケット交信ルーチン200は、受信パケットをルーティングテーブル更新ルーチン230に渡す。ルーティングテーブル更新ルーチン230は、経路変更通知パケットM2が示すスタティック経路情報56に従って、ルーティングテーブル24を更新する。
制御パケットが、例えば、障害管制装置1からの障害情報取得要求パケットの場合、制御パケット交信ルーチン200は、自ノード障害監視ルーチン220および隣接ノード障害監視ルーチン230から障害状態情報を取得し、障害通知パケットM1を生成する。生成された障害通知パケットM1は、制御回線インタフェース22を介して、障害管制装置1に送信される。
自ノード障害監視ルーチン220と隣接ノード障害監視ルーチン230は、定期的に起動される。自ノード障害監視ルーチン220は、ネットワーク回線インタフェース21に接続された各ネットワーク回線の状態、自ノード装置の状態をチェックし、障害が検出された場合、障害箇所と障害種別とを示す自ノード障害情報を制御パケット交信ルーチン200に通知する。隣接ノード障害監視ルーチン230は、ネットワーク回線で接続された隣接パケット交換装置の状態を監視し、隣接パケット交換装置に異常が検出された場合、障害装置または接続回線の識別子と障害種別とを示す隣接ノード障害情報を制御パケット交信ルーチン200に通知する。
制御パケット交信ルーチン200は、自ノード障害監視ルーチン220から通知された自ノード障害情報と、隣接ノード障害監視ルーチン230から通知された隣接ノード障害情報とを含む障害通知パケットM1を生成し、これを制御回線インタフェース22を介して、障害管制装置1に送信する。
図7は、障害管制装置1の1実施例を示すブロック図である。
障害管制装置1は、それぞれ配下にあるパケット交換装置2と接続される複数の制御回線4を収容した制御回線インタフェース11と、隣接する他の障害管制装置と接続される制御回線5を収容した障害管制装置インタフェース12と、プロセッサ13と、メモリ14および15と、入出力装置16と、これらの要素を接続する内部バス17とからなっている。
ここでは、簡略化して図示されているが、実際の応用において、制御回線インタフェース11と障害管制装置インタフェース12は、それぞれの入出力回線と対応した複数のインタフェースからなる。但し、図1に示した複数のパケット交換装置2が、障害管制装置1と制御パケットを通信するための専用の制御網に接続されている場合、制御回線インタフェース11は、上記制御網の入出力回線を収容した1つの制御回線インタフェースに置き換えることができる。
メモリ14には、プロセッサ13によって実行される本発明に関係するソフトウェアとして、制御パケット交信ルーチン(制御パケット交信部)100と、状態監視ルーチン(状態監部)110と、トポロジ構築ルーチン(トポロジ構築部)150とが用意され、更に、トポロジ構築ルーチン150が参照する自ネットワーク障害情報記憶領域130と隣接ネットワークノード障害情報記憶領域140とが形成されている。メモリ15には、スタティック経路情報記憶領域160と、新スタティック経路情報記憶領域170と、ネットワーク構成情報記憶領域180が形成されている。
制御回線インタフェース11と障害管制装置インタフェース12で受信された制御パケットは、制御パケット交信ルーチン100によって受信処理される。制御パケット交信ルーチン100は、これらのインタフェースで受信した制御パケットを状態監視ルーチン110に渡す。
状態監視ルーチン110は、パケット交換装置2からの障害通知パケットM1を受信すると、受信パケットから抽出した自ノード障害情報および隣接ノード障害情報を自ネットワーク障害情報記憶領域130に記憶し、他の障害管制装置から障害通知パケットM3を受信すると、受信パケットから抽出したネットワーク障害情報を隣接ネットワーク障害情報記憶領域140に記憶する。
状態監視ルーチン110は、自ネットワーク障害情報記憶領域130または隣接ネットワーク障害情報記憶領域140に、障害発生/回復を示す新たな情報を追加した時、あるいはスタティック経路情報記憶領域160が更新された時、トポロジ構築ルーチン150を起動する。
トポロジ構築ルーチン150は、自ネットワーク障害情報記憶領域130および隣接ネットワーク障害情報記憶領域140に追加された障害情報と、ネットワーク構成情報記憶領域180およびスタティック経路情報記憶領域160の内容に基いて、パケット交換装置間の新たなスタティック経路を計算し、新スタティック経路情報記憶領域170に記憶する。
新たなスタティック経路によって、何れかのパケット交換装置で適用経路に変更が生じた場合、状態監視ルーチン110は、経路変更すべきパケット交換装置宛に経路変更通知パケットM2を生成し、これを制御パケット交信ルーチン100に渡す。経路変更通知パケットM2は、制御回線インタフェース11を介して、宛先のパケット交換装置に送信される。経路変更すべきパケット交換装置が複数存在した場合、複数の経路変更通知パケットM2が生成され、該当するパケット交換装置に個別に送信される。
経路変更が、図2に示したネットワーク間の回線で発生した場合、状態監視ルーチン110は、自ネットワーク障害情報記憶領域130に記憶した自ノード障害情報および隣接ノード障害情報をネットワーク障害情報として含む障害通知パケットM2を生成し、隣接する障害管制装置宛に送信する。
図8は、障害管制装置1のプロセッサ13が実行する状態監視ルーチン110のフローチャートを示す。
状態監視ルーチン110では、プロセッサ13は、受信パケットの種類を判定し(ステップ111)、受信パケットが、配下にあるパケット交換装置から送信された障害通知パケットM1の場合、受信パケットが示す自ノード障害情報53と他ノード障害情報54を自ネットワーク障害情報記憶領域130に記憶する(112)。受信パケットが、隣接する他の障害管制装置から送信された障害通知パケットM3の場合(113)、プロセッサ13は、受信パケットが示すネットワーク障害情報55を隣接ネットワーク障害情報記憶領域140に記憶する(114)。受信パケットが、障害通知パケットM1、M3以外のパケットの場合は、プロセッサ13は、パケット種類に対応して用意されたその他の処理を実行する(122)。
受信パケットが示す障害情報の保存を終えたプロセッサ13は、トポロジ構築ルーチン150を起動して、新たなスタティック経路を計算する(115)。トポロジ構築ルーチン150は、自ネットワーク障害情報記憶領域130、隣接ネットワーク記憶領域140、ネットワーク構成情報記憶領域180の内容に基いて、障害箇所を迂回する新たなスタティック経路を計算する。
プロセッサ13は、新たなスタティック経路をスタティック経路情報記憶領域160に記憶された正常時のスタティック経路と比較し、ノード装置間の経路変更の有無を判定する(116)。経路変更があった場合、プロセッサ13は、上記新たなスタティック経路から、経路変更通知パケットM3用のスタティック経路情報56を生成し(117)、経路変更すべきノード装置(パケット交換装置)宛の経路変更通知パケットM3を生成して、これを制御パケット交信ルーチン100に渡す(118)。
この後、プロセッサ13は、経路変更がネットワーク間の回線で生じたか否かを判定し(119)、ネットワーク間で経路変更が発生した場合は、障害通知パケットM2用のネットワーク障害情報55を生成し(120)、障害回線で接続された隣接する障害管制装置宛の障害通知パケットM2を生成して、これを制御パケット交信ルーチン100に渡す(121)。
制御パケット交信ルーチン100は、状態監視ルーチン110から経路変更通知パケットM3を受け取ると、これを制御回線インタフェース11を介して宛先装置と対応した制御回線に送信する。また、障害通知パケットM2を受け取ると、これを障害管制装置インタフェース12を介して宛先装置と対応した制御回線に送信する。
経路変更通知パケットM3を受信したパケット交換装置2は、ルーティングテーブル交信ルーチン230を実行し、障害管制装置1から通知された新たなスタティック経路情報に基づいて、ルーティングテーブル24を更新する。これによって、転送制御部23は、ネットワーク回線インタフェース21で受信したパケットを障害箇所を迂回した回線に転送することが可能となる。
上記実施例では、各パケット交換装置2が障害情報を自律的に障害管制装置1に通知した場合について説明したが、障害管制装置1の状態監視ルーチン110が、配下にある各パケット交換装置に対して、定期的に障害情報要求パケットを送信し、各パケット交換装置が、上記要求パケットに応答して、現在の状態を通知するようにしてもよい。
状態監視ルーチン110は、図5に示すように、回線閉塞命令57や機能縮退命令58を含む経路変更通知パケットM2を生成してもよい。
回線閉塞命令57は、例えば、間歇的な障害によって障害の発生と回復が繰り返され、特定のパケット交換装置が発行する障害発生通知と障害回復通知に起因して、スタティック経路変更が頻繁に発生する場合に、このパケット交換装置に間歇障害回線の閉塞を指令し、間歇障害回線の状態情報の通知を抑制させるためのものである。間歇障害回線を閉塞することによって、スタティック経路が安定化するため、障害管制装置1とパケット交換装置の双方において、経路変更のための処理負荷を軽減することができる。
機能縮退命令58は、例えば、特定のパケット交換装置に対して、ネットワーク回線インタフェース21に接続された特定グループの回線、または全回線の閉塞を指令することによって、間歇的な障害発生時のスタティック経路を安定化する場合に有効となる。
障害管制装置1の状態監視ルーチン110は、例えば、一定期間内に各パケット交換装置から受信した障害情報を送信元識別子、受信時刻と共に、履歴情報として自ネットワーク障害情報領域130に保存し、一定期間内に発行した経路変更通知パケットの内容を各パケット交換装置の識別子、送信時刻と共に、新スタティック経路情報記憶領域170に履歴情報として保存しておき、これらの履歴情報を定期的にチェックすることによって、同一のパケット交換装置に対して経路変更が繰り返して発酵されているか否かを検出できる。従って、特定のパケット交換装置で経路変更の繰り返しが検出された時、状態管理ルーチン110で、このパケット交換装置から受信した障害情報の履歴を分析することによって、閉塞すべき間歇障害回線を特定することが可能となる。
本発明の障害管制装置1を備えたパケット交換ネットワークの1例を示す図。 複数の障害管制装置を備えたパケット交換ネットワークの1例を示す図。 各パケット交換装置2から障害管制装置1に送信される障害通知パケットM1のフォーマットを示す図。 障害管制装置間で交信される障害通知パケットM3のフォーマットを示す図。 障害管制装置1からパケット交換装置2に送信される経路変更通知パケットM2のフォーマットを示す図。 パケット交換装置2の1実施例を示すブロック図。 障害管制装置1の1実施例を示すブロック図。 障害管制装置1で実行される状態監視ルーチン110のフローチャート。
符号の説明
1:障害管制装置、2:パケット交換装置、11:制御回線インタフェース、12:障害管制装置インタフェース、13:プロセッサ、14、15:メモリ、16:入出力装置、100:制御パケット交信ルーチン、110:状態監視ルーチン、130:自ネットワーク障害情報記憶領域、140:隣接ネットワーク障害情報記憶領域、150:トポロジ構築ルーチン、160:スタティック経路情報記憶領域、17:新スタティック経路情報記憶領域、180:ネットワーク構成情報記憶領域、21:ネットワーク回線インタフェース、22:制御回線インタフェース、23:パケット転送制御部、24:ルーティングテーブル、25:プロセッサ、26:メモリ、27:入出力装置、200:制御パケット交信ルーチン、210:自ノード障害監視ルーチン、220:隣接ノード障害監視ルーチン、230:ルーティングテーブル更新ルーチン、M1、M3:障害通知パケット、M2:経路変更通知パケット。

Claims (5)

  1. ネットワーク回線で接続された複数のパケット交換装置と、上記複数のパケット交換装置と制御網で接続された障害管制装置とからなるパケット交換ネットワークにおいて、
    上記各パケット交換装置が、ぞれぞれネットワーク回線に接続された複数のネットワーク回線インタフェースと、上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、回線障害を検出し、上記制御回線インタフェースを介して上記障害管制装置に障害情報を通知する障害監視部と、上記制御回線インタフェースを介して上記障害管制装置から受信した経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新するルーティングテーブル更新部と、上記更新されたルーティングテーブルに従って、上記ネットワーク回線インタフェース間でパケット転送するパケット転送制御部とを備え、
    上記障害管制装置が、上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、ネットワーク構成情報記憶部と、上記制御回線インタフェースを介して上記何れかのパケット交換装置から受信した障害情報と上記ネットワーク構成情報記憶部に記憶されたネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、ネットワーク経路情報を上記複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに送信する状態監視部とを備えたことを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  2. それぞれ複数のパケット交換装置からなる第1、第2のネットワークと、上記第1のネットワークの複数のパケット交換装置から障害情報を収集し、障害箇所に応じて決まる少なくとも1つのパケット交換装置に新たな経路情報を通知する第1の障害管制装置と、上記第2のネットワークの複数のパケット交換装置から障害情報を収集し、障害箇所に応じて決まる少なくとも1つのパケット交換装置に新たな経路情報を通知する第2の障害管制装置とからなり、
    上記第の1ネットワークの各パケット交換装置が、回線障害を検出して、上記第1の障害管制装置に障害情報を通知する障害監視部と、上記第1の障害管制装置から受信した経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新するルーティングテーブル更新部と、更新されたルーティングテーブルに従って、パケット転送するパケット転送制御部とを備え、
    上記第2のネットワークの各パケット交換装置が、回線障害を検出して、上記第2の障害管制装置に障害情報を通知する障害監視部と、上記第2の障害管制装置から受信した経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新するルーティングテーブル更新部と、更新されたルーティングテーブルに従って、パケット転送するパケット転送制御部とを備え、
    上記第1、第2の障害管制装置が、互いにネットワーク障害情報を交信するための手段と、ネットワーク構成情報記憶部と、上記何れかのパケット交換装置から受信した障害情報と他方の障害管制装置から通知されたネットワーク障害情報と上記ネットワーク構成情報記憶部に記憶されたネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、配下にある複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに新たなネットワーク経路情報を送信する状態監視部とを備えたことを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  3. パケット交換ネットワークを形成する複数のパケット交換装置と制御網を介して接続され、各パケット交換装置と制御パケットを送受信する障害管制装置であって、
    上記制御網に接続された制御回線インタフェースと、
    ネットワーク構成情報記憶部と、
    上記制御回線インタフェースを介して上記何れかのパケット交換装置から受信した障害通知パケットが示す障害情報と、上記ネットワーク構成情報記憶部に記憶されたネットワーク構成情報とに基いて、障害箇所を迂回した新たなネットワーク経路を決定し、上記複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに新たなネットワーク経路情報を送信する状態監視部とを備えたことを特徴とする障害管制装置。
  4. 前記状態監視部が、障害発生通知と障害回復通知を繰り返す特定のパケット交換装置に対して、障害回線の閉塞を指令することを特徴とする請求項3に記載の障害管制装置。
  5. 前記状態監視部が、予め記憶されたスタティック経路情報と、障害発生時に算出された新たなスタティック経路情報とから経路変更の有無を判定し、経路変更があった時、前記複数のパケット交換装置のうちの少なくとも1つに前記新たなネットワーク経路情報を送信することを特徴とする請求項3に記載の障害管制装置。
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