JP4062289B2 - 経路制御方式および方法ならびにエリア境界ルータ装置およびそのプログラム - Google Patents

経路制御方式および方法ならびにエリア境界ルータ装置およびそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、経路制御方式および方法ならびにエリア境界ルータ装置およびそのプログラムに関し、特に、リンク状態経路制御プロトコルによる経路制御方式および方法ならびにエリア境界ルータ装置およびそのプログラムに関する。
OSPF(Open Shortest Path First)は、IETF(Internet Engineering Task Force)によりRFC(Request for Comments)2328として公開されているリンク状態経路制御プロトコルであり、比較的大規模なネットワークにおいて経路制御を行うために使用される。OSPFが動作するルータの集合であるAS(Autonomous System:自律システム)は複数のエリアと呼ばれる領域に分割される。エリアの境界に置かれるルータ(ABR(Area Border Router:エリア境界ルータ)と呼ばれる)は、エリアの経路情報(エリア間経路)を他のエリアに転送する。
特許文献1および特許文献2には、OSPFを用いたネットワークがエリアに分割され、エリアの境界にABRが設けられ、ABRにより経路情報を交換し合うことが記載されている。
特開2000−83057号公報 特開2002−354012号公報
しかしながら、上述した背景技術では、以下のような問題点がある。
すなわち、エリアの経路情報が膨大である場合、エリアの経路情報(エリア間経路)を他のエリアに転送すると、他のエリア内のルータは経路表の巨大化のために大量のメモリ資源が消費され、膨大な経路検索のために大量のCPU資源が消費されてしまうということである。
また、OSPFにはエリア間経路をまとめる“エリア間経路集約機能”が用意されているが、この機能は管理者が人手で、複数存在する全てのABRに、同じ設定を施す必要があり、設定に手間が掛かり設定ミスを犯す可能性があるということである。
本発明の目的は、上記の問題点を解決し、エリア内のルータの負荷状態によりエリア間経路を自動的に集約する経路制御方式および方法ならびにエリア境界ルータ装置およびそのプログラムを提供することにある。
本願第1の発明の経路制御方式は、一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置と、前記他方のエリアの中に存在するルータ装置とを含むネットワークにおけるリンク状態経路制御プロトコルによる経路制御方式であって、前記ルータ装置は、自装置の負荷情報を収集する手段と、前記収集した前記負荷情報を前記エリア境界ルータ装置に送信する手段と、前記エリア境界ルータ装置から前記一方のエリアの経路情報を受信する手段とを含み、前記エリア境界ルータ装置は、前記経路情報の集約方法を記憶する集約方法記憶部と、前記経路情報の集約を行う集約閾値を記憶する経路集約閾値記憶部とを有し、前記一方のエリアの前記経路情報を前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置に転送する従来機能部と、前記ルータ装置から前記ルータ装置の前記負荷情報を受信する手段と、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を前記集約方法に従って集約する手段と、前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む。
本願第2の発明の経路制御方式は、第1の発明において前記エリア境界ルータ装置は、前記経路情報の集約を解除する解除閾値を記憶する集約解除閾値記憶部を有し、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する手段と、集約しない前記経路情報を前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む。
本願第3の発明の経路制御方法は、一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置と、前記他方のエリアの中に存在するルータ装置とを含むネットワークにおけるリンク状態経路制御プロトコルによる経路制御方法であって、前記ルータ装置は、自装置の負荷情報を収集し、前記収集した前記負荷情報を前記エリア境界ルータ装置に送信し、前記エリア境界ルータ装置は、前記一方のエリアの経路情報を前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置に転送し、前記ルータ装置から前記負荷情報を受信し、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が経路集約閾値記憶部に記憶する集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を集約方法記憶部に記憶する集約方法に従って集約し、前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記ルータ装置に送信し、前記ルータ装置は、前記エリア境界ルータ装置から前記経路情報を受信する、ことを特徴とする。
本願第4の発明の経路制御方法は、第3の発明において前記エリア境界ルータ装置は、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が集約解除閾値記憶部に記憶する解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除集約しない前記経路情報を前記ルータ装置に送信する、ことを特徴とする。
本願第5の発明のエリア境界ルータ装置は、一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置であって、経路情報の集約方法を記憶する集約方法記憶部と、前記経路情報の集約を行う集約閾値を記憶する経路集約閾値記憶部とを有し、前記一方のエリアの前記経路情報を前記他方のエリア内に位置するルータ装置に転送する従来機能部と、前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置から前記ルータ装置の負荷情報を受信する手段と、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を前記集約方法に従って集約する手段と、前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む。
本願第6の発明のエリア境界ルータ装置は、第5の発明において前記経路情報の集約を解除する解除閾値を記憶する集約解除閾値記憶部を有し、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する手段と、集約しない前記経路情報を前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む。
本願第7の発明のプログラムは、一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置のプログラムであって、エリア境界ルータ装置に、前記一方のエリアの経路情報を前記他方のエリア内に位置するルータ装置に転送する機能、前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置から前記ルータ装置の負荷情報を受信する機能、前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が経路集約閾値記憶部に記憶する集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を集約方法記憶部に記憶する集約方法に従って集約する機能、前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記ルータ装置に送信する機能、を実現させる。
本願第8の発明のプログラムは、第7の発明において前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が集約解除閾値記憶部に記憶する解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する機能、集約しない前記経路情報を前記ルータ装置に送信する機能、を実現させる。


本発明の効果は、最適な経路情報の集約を行うことができることである。
その理由は、ルータの負荷状況を収集し、負荷状況に応じて経路情報を集約するようにしたからである。
本発明は、リンク状態経路制御プロトコル(例えば、OSPF)を用いたネットワークにおいて、エリア内の経路制御装置(ルータ)同士で負荷情報を交換し、エリア同士を接続するABRが負荷状況に応じて自動でエリア間経路の集約および解除を行うことを特徴としている。
次に、本発明を実施するための最良の形態の構成について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1のルータの構成を表すブロック図である。
図2は本発明の実施例1のネットワークを表す図である。
図2を参照すると、本発明の実施例1では、OSPFを用いるネットワークが2つの領域(エリアAとエリアB)に分割されている。エリアAとエリアBの境界にABR1を備え、エリアB内にルータ2とルータ3とを備えている。
ABR1は、エリアAとエリアBの境界に位置し、それぞれのエリアの経路情報(エリア間経路)を相互に転送する。また、ABR1は、エリアAの経路情報を収集し、エリアBに属するルータ2およびルータ3に送信する。更に、ABR1は、収集したエリアAの経路情報をエリアB内のルータ2およびルータ3の負荷情報を参照して自動的にエリアAの経路情報の集約/解除を行う。
ルータ2は、エリアBに属し、自身の負荷情報をABR1に送信する。また、ABR1からエリアAの経路情報を受信する。
ルータ3は、エリアBに属し、自身の負荷情報をABR1に送信する。また、ABR1からエリアAの経路情報を受信する。
また、ABR1とルータ2とルータ3とは、エリアBに関する経路情報を相互に交換する。
次に、ABR1とルータ2とルータ3の詳細について、図1を用いて説明する。
ABR1とルータ2とルータ3は、経路制御を行うルータ装置であり、プログラム制御で動作する。ABR1とルータ2とルータ3は、同様の構成を持つ。
図1を参照すると、ルータ装置は、負荷情報送受信部11と、判断部12と、経路集約実行部13と、負荷情報収集部14と、従来機能部15と、を含んでいる。
負荷情報送受信部11は、自身の負荷情報を送信する機能と、自エリア内のルータの負荷情報を受信する機能と、を有する。
判断部12は、経路集約を行う閾値が予め格納されている経路集約閾値記憶部と経路集約を解除する閾値が予め格納されている集約解除閾値記憶部とを有している。そして、受信した負荷情報とこれらの閾値とを比較して、受信した負荷情報が経路集約閾値を超えたかどうかを判断する機能、また、受信した負荷情報が集約解除閾値を下回ったかどうかを判断する機能を持つ。
経路集約実行部13は、経路の集約方法が予め登録されている集約方法記憶部を有している。そして、判断部12の判断結果、ルータ2〜3のいずれかのルータの負荷情報が経路集約閾値を超えたときに、集約方法記憶部に登録されている経路集約方法に従って自動的に経路集約を行う機能を有する。また、判断部12の判断結果、ルータ2〜3の全てのルータの負荷情報が集約解除閾値を下回るときに自動的に経路集約の解除を行う機能を有する。
負荷情報収集部14は、メモリ資源情報(例えば、メモリ使用率)やCPU資源情報(例えば、CPU使用率)等を負荷情報として収集する。メモリ使用率やCPU使用率の取得方法は公知の方法による。
従来機能部15は、従来のOSPFが持つ経路制御機能を有する。エリア(例えばエリアA)の経路情報を受信(収集)する機能、エリア(例えばエリアA)の経路情報を他エリア(例えばエリアB)内のルータに送信する機能、等を含む。
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。
図3は本発明の実施例1の動作を表すフローチャートを示す図である。
図1において、ルータ2の負荷情報送受信部11とルータ3の負荷情報送受信部11は、各自身の負荷情報をABR1に向けて送信する(図3のステップ1)。
ABR1の負荷情報送受信部11は、ルータ2とルータ3から送信された負荷情報を受信する(ステップ2)。
ABR1の判断部12は、受信した負荷情報が閾値を超えているかどうかを判断する(ステップ3)。
ルータ2あるいはルータ3の負荷情報が経路集約閾値を超えていた場合、ABR1の経路集約実行部13は、ABR1が収集したエリアAの経路情報を経路集約方法に従って自動的に経路集約する(ステップ4a)。ABR1は、エリアAの集約した経路情報をルータ2とルータ3に送信する。
ルータ2およびルータ3の負荷情報が集約解除閾値を下回っていれば、ABR1の経路集約実行部13は経路の集約を解除する(ステップ4b)。ABR1は、ABR1が収集したエリアAの経路情報をそのままルータ2とルータ3に送信する。
上記説明したように、ルータが自身のメモリ資源情報やCPU資源情報等を負荷情報としてエリア内のABRに送信するので、ABRはエリア内の全てのルータの負荷情報を知ることができる。これにより、以下の効果を奏する。
第1の効果は、ルータの負荷に応じて最適な経路集約方法を自動で選択することが可能になることにある。その結果、従来よりも緻密な経路制御が可能になる。
その理由は、ルータの負荷状況を収集し、その情報から自動で経路情報を集約・解除することで、ルータの負荷が低い場合は通常の経路を用いて、負荷が高い場合のみ精度の低い集約経路を用いることが可能になるからである。
第2の効果は、ルータ管理者の手間を減らすことができることにある。
その理由は、従来のOSPFでは経路集約処理は管理者が人手でルータに設定を施す必要があったが、その設定を自動で行うことができるためである。
上述した説明では、ルータ2とルータ3の負荷情報をABR1が判断して経路の集約/解除を行っているが、ルータ2とルータ3とABR1の負荷情報をABR1が判断して経路情報の集約/解除を行うようにしてもよい。これにより、経路情報の集約/解除に、ABRの状態も考慮できる。
また、上述した説明では、経路集約閾値と集約解除閾値の2つの閾値を有して経路情報の集約/解除を制御しているが、1つの閾値で経路情報の集約/解除を制御するようにしてもよい。すなわち、閾値を超えたときに経路情報の集約を行い、閾値を下回ったときに経路情報の集約を解除する。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図4は本発明の実施例2のネットワークを表す図である。
図5は本発明の実施例2のルータの構成を表すブロック図である。
図6は本発明の実施例2の動作を表すフローチャートを示す図である。
図4を参照すると、実施例1の図2ではABRが1台しか存在しないのに対し、ABRが2台存在する点で異なる。OSPFでは、ABRが複数存在する場合、すべてのABRにおいて経路集約設定を一致させる必要があるが、本発明は、そのような場合でも問題なく適用することができる。
図5において、ルータ2、ルータ3は自身の負荷情報をABR1、ABR4に向けて送信する(図6のステップ1)。
ABR1、ABR4は、それぞれがルータ2、ルータ3両方の負荷情報を受信する(ステップ2)。
その後、ABR1、ABR4は、ともに図6のステップ3〜4で示される動作を行うが、このステップは図3のステップ3〜4の動作と同一のため説明は省略する。
この結果、ABR1、ABR4において同一の経路集約処理が行われる。
これらの動作は、ABRが3台以上存在する場合も同様である。
更に、図面を用いて、本実施例の動作をより具体的に説明する。
図7は本発明の実施例2の動作(通常時)を説明する図である。
図8は本発明の実施例2の動作(負荷上昇時)を説明する図である。
図9は本発明の実施例2の動作(負荷低下時)を説明する図である。
先ず、通常時の動作について、図7を参照して説明する。
予め、全てのABR(ABR1とABR4)に、経路集約を行う閾値(例えばCPU負荷80%)と、集約方法(例えば「マスク長16ビットで集約」)と、集約を解除する閾値(例えばCPU負荷50%)とを設定しておくものとする。また、エリアAには、1000個のネットワーク(経路)が存在するものとする。
(1)ルータ2は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ2のCPU負荷は40%とする。
(2)ルータ3は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ3のCPU負荷は30%とする。
(3)ABR1とABR4は、1000個のネットワークそれぞれに対する経路(1000経路全て)を、エリアBのルータ2とルータ3に送信する。
(4)ルータ2とルータ3は、1000経路分の経路表を保持する。
続いて、負荷上昇時の動作について、図8を参照して説明する。
(1)通信量の増大などの要因で、ルータ2のCPU負荷が90%に上昇する。
(2)ルータ2は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ2のCPU負荷は90%とする。
(3)ルータ3は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ3のCPU負荷は30%とする。
(4)ABR1とABR4は、ルータ2とルータ3からCPU負荷情報を受信する。
(5)ルータ2の負荷情報が閾値(80%)を超えているため、ABR1とABR4はエリアAについて経路集約を実行する。「マスク長16ビットで集約」することで、5経路に集約されたとする。
(6)ABR1とABR4は、集約された5経路をルータ2とルータ3に送信する。
(7)ルータ2とルータ3は、5経路分の経路表を保持する。
このように経路集約を行うことで、経路計算時に、5経路分だけ計算を行えばよいため、CPU負荷を下げることができる。また、パケットのルーティング時も、5経路分宛先を検索すればよいので、CPU負荷を低くできる。
但し、集約を行うと、最短経路を通らなくなる場合がある。例えば、172.16.1.0/24〜172.16.100.0/24はABR1経由のほうが近いが、172.16.101.0/24〜172.16.200.0/24はABR4経由のほうが近い場合、172.16.0.0/16に集約すると、常にABR1またはABR4のどちらかしか経由しなくなる。どちらを経由するかはコスト値による。
最後に、負荷低下時の動作について、図9を参照して説明する。
(1)通信量の低下などの要因で、ルータ2のCPU負荷が40%に低下する。
(2)ルータ2は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ2のCPU負荷は40%とする。
(3)ルータ3は、ABR1とABR4に、定期的にCPU負荷情報を送信する。例えば、現在のルータ3のCPU負荷は30%とする。
(4)ABR1とABR4は、ルータ2とルータ3からCPU負荷情報を受信する。
(5)ルータ2とルータ3のCPU負荷情報が解除閾値(50%)を下回ったため、ABR1とABR4はエリアAについての経路集約を解除する。エリアBのルータに配布される経路数は1000に戻る。
(6)ABR1とABR4は、1000経路をルータ2とルータ3に送信する。
(7)ルータ2とルータ3は、1000経路分の経路表を保持する。
このように集約解除を行うことで、CPU負荷が低い間は、1000経路分の経路計算を行うことができる。また、パケットのルーティング時も、1000経路分の宛先検索が可能である。負荷が低いときは、より詳細な経路表を保持することで、必ず最短経路を通るようなルーティングが可能である。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図10は本発明の実施例3のルータの構成を表すブロック図である。
図10を参照すると、実施例1の図1ではABR1、ルータ2、ルータ3はすべて同じ構成であるのに対し、本実施例3では、ABR5に負荷情報収集部を除いた構成を用い、ルータ6とルータ7に判断部と経路集約実行部とを除いた構成を用いる点で異なる。ルータ6とルータ7では経路集約処理を行わないため判断部および経路集約実行部を省略しても問題ない。また、ABR5では負荷情報収集を行わないため負荷情報収集部を省略しても問題ない。
本実施例3の動作は、実施例1と同様である。
このように、実施例3では、ルータに機能を省略した構成を用いることができるため、実施例1に比べて導入コストを下げるという新たな効果が得られる。
本発明による上述した実施の形態において、エリア境界ルータ装置の処理動作を実行するためのプログラム等を、データとしてエリア境界ルータ装置の磁気ディスクやROM等の記録媒体(図示せず)に記録するようにし、記録されたデータを読み出してエリア境界ルータ装置を動作させるために用いる。このように、本発明によるエリア境界ルータ装置を動作させるデータを記録媒体に記録させ、この記録媒体をインストールすることによりエリア境界ルータ装置の機能が実現できるようになる。
本発明の実施例1のルータの構成を表すブロック図 本発明の実施例1のネットワークを表す図 本発明の実施例1の動作を表すフローチャートを示す図 本発明の実施例2のネットワークを表す図 本発明の実施例2のルータの構成を表すブロック図 本発明の実施例2の動作を表すフローチャートを示す図 本発明の実施例2の動作(通常時)を説明する図 本発明の実施例2の動作(負荷上昇時)を説明する図 本発明の実施例2の動作(負荷低下時)を説明する図 本発明の実施例3のルータの構成を表すブロック図
符号の説明
1 ABR
2 ルータ
3 ルータ
4 ABR
5 ABR
6 ルータ
7 ルータ
11 負荷情報送受信部
12 判断部
13 経路集約実行部
14 負荷情報収集部
15 従来機能部

Claims (8)

  1. 一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置と、前記他方のエリアの中に存在するルータ装置とを含むネットワークにおけるリンク状態経路制御プロトコルによる経路制御方式であって、
    前記ルータ装置は、
    自装置の負荷情報を収集する手段と、
    前記収集した前記負荷情報を前記エリア境界ルータ装置に送信する手段と、
    前記エリア境界ルータ装置から前記一方のエリアの経路情報を受信する手段とを含み、
    前記エリア境界ルータ装置は、
    前記経路情報の集約方法を記憶する集約方法記憶部と、
    前記経路情報の集約を行う集約閾値を記憶する経路集約閾値記憶部とを有し、
    前記一方のエリアの前記経路情報を前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置に転送する従来機能部と、
    前記ルータ装置から前記ルータ装置の前記負荷情報を受信する手段と、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を前記集約方法に従って集約する手段と、
    前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む、
    ことを特徴とする経路制御方式。
  2. 前記エリア境界ルータ装置は、
    前記経路情報の集約を解除する解除閾値を記憶する集約解除閾値記憶部を有し、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する手段と、
    集約しない前記経路情報を前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の経路制御方式。
  3. 一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置と、前記他方のエリアの中に存在するルータ装置とを含むネットワークにおけるリンク状態経路制御プロトコルによる経路制御方法であって、
    前記ルータ装置は、
    自装置の負荷情報を収集し、
    前記収集した前記負荷情報を前記エリア境界ルータ装置に送信し、
    前記エリア境界ルータ装置は、
    前記一方のエリアの経路情報を前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置に転送し、
    前記ルータ装置から前記負荷情報を受信し、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が経路集約閾値記憶部に記憶する集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を集約方法記憶部に記憶する集約方法に従って集約し、
    前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記ルータ装置に送信し、
    前記ルータ装置は、
    前記エリア境界ルータ装置から前記経路情報を受信する、
    ことを特徴とする経路制御方法。
  4. 前記エリア境界ルータ装置は、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が集約解除閾値記憶部に記憶する解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除
    集約しない前記経路情報を前記ルータ装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項3記載の経路制御方法。
  5. 一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置であって、
    経路情報の集約方法を記憶する集約方法記憶部と、
    前記経路情報の集約を行う集約閾値を記憶する経路集約閾値記憶部とを有し、
    前記一方のエリアの前記経路情報を前記他方のエリア内に位置するルータ装置に転送する従来機能部と、
    前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置から前記ルータ装置の負荷情報を受信する手段と、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を前記集約方法に従って集約する手段と、
    前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む、
    ことを特徴とするエリア境界ルータ装置。
  6. 前記経路情報の集約を解除する解除閾値を記憶する集約解除閾値記憶部を有し、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が前記解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する手段と、
    集約しない前記経路情報を前記従来機能部から前記ルータ装置に送信する手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項5記載のエリア境界ルータ装置。
  7. 一方のエリアと他方のエリアの境界に位置するエリア境界ルータ装置のプログラムであって、
    エリア境界ルータ装置に、
    前記一方のエリアの経路情報を前記他方のエリア内に位置するルータ装置に転送する機能、
    前記他方のエリア内に位置する前記ルータ装置から前記ルータ装置の負荷情報を受信する機能、
    前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が経路集約閾値記憶部に記憶する集約閾値を超えていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報を集約方法記憶部に記憶する集約方法に従って集約する機能、
    前記集約を行った前記経路情報を前記一方のエリアの前記経路情報に代えて前記ルータ装置に送信する機能、
    を実現させるためのプログラム。
  8. 前記一方のエリアの前記経路情報を受信したときに、前記ルータ装置から受信した前記負荷情報が集約解除閾値記憶部に記憶する解除閾値を下回っていた場合には前記受信した一方のエリアの前記経路情報の集約を解除する機能、
    集約しない前記経路情報を前記ルータ装置に送信する機能
    を実現させるための請求項7記載のプログラム。
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