JP2009266970A - 炭化珪素半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属と炭化珪素間のコンタクト抵抗を低減する炭化珪素半導体基板を用いた炭化珪素半導体素子を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体基板と、その主面上に設けられた、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層102と、前記炭化珪素半導体からなるエピタキシャル層105と、前記ドリフト層102内に設けられた第2導電型のウェル領域105と、前記ウェル領域105内に設けられた第1導電型の高濃度不純物領域108と、前記ウェル領域105内に設けられた第2導電型のコンタクト領域109と、前記エピタキシャル層115内に設けられた高密度欠陥領域115aと、前記高密度欠陥領域115a上に設けられた第1オーミック電極112とを備え、前記高密度欠陥領域115aの転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域108及び前記コンタクト領域109の転位欠陥密度よりも高くなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素を用いた半導体素子及びその製造方法に関する。
炭化珪素(シリコンカーバイド、SiC)は、珪素(Si)に比べて大きいバンドギャップ、および、高い絶縁破壊電界強度を備えており、次世代の低損失パワーデバイス等へ応用されることが期待される半導体材料である。炭化珪素には、立方晶系の3C−SiCや六方晶系の6H−SiC、4H−SiC等、多くのポリタイプが存在する。この中で、実用的な炭化珪素半導体素子を作製するために一般的に使用されているのは、4H−SiCである。
MOSFETなどの炭化珪素半導体素子を作製する場合、通常、c軸の結晶軸に対し垂直な(0001)面にほぼ一致する面を主面とする4H−SiC基板が用いられる。4H−SiC基板(以下、単に「SiC基板」という)上には、炭化珪素半導体素子の活性領域となるエピタキシャル成長層が形成される。エピタキシャル成長層のうち選択された領域には、作製しようとする半導体素子の種類に応じて、導電型やキャリア濃度が制御された不純物ドープ層が形成される。不純物ドープ層は、例えばMOSFETではp型ウェル領域やn+ソース領域として機能する。
図7を参照しながら、炭化珪素半導体を用いた従来技術による蓄積型チャネル構造の縦型パワーMOSFETの構造を説明する。従来構造の縦型パワーMOSFET300は、炭化珪素半導体基板301を備える。炭化珪素半導体基板301上には、n型の伝導性を示すドーパントを供給しながら、エピタキシャル成長させたn型ドリフト層302が設けられている。n型ドリフト層302の一部には、p型ドーパントとなる不純物(例えばAl)をイオン注入することにより形成されたp型ウェル領域305が設けられている。さらに、p型ウェル領域305の一部には、n型ドーパントとなる不純物(例えば窒素)をイオン注入することにより形成されたソース領域308と、p型不純物をイオン注入することにより形成されたコンタクト領域309とが設けられている。
縦型パワーMOSFET300は、少なくともウェル領域305上に設けられたn型蓄積チャネル層307をさらに備える。このn型蓄積チャネル層307は、n型ドーパントを供給しながらエピタキシャル成長することにより形成されている。ウェル領域305上に半導体層をエピタキシャル成長後、n型ドーパントをイオン注入により添加してもよい。蓄積チャネル層307上には、例えば熱酸化により形成されたゲート絶縁膜311が設けられ、ゲート絶縁膜311上にゲート電極313が形成されている。ソース領域308及びコンタクト領域309と接するようにソース電極312が形成され、炭化珪素半導体基板301の裏面にはドレイン電極314が設けられている。
半導体素子の電気特性のうち、低損失の度合いの指標となるオン抵抗は重要な特性である。しかしながら、バンドギャップの大きい炭化珪素は金属電極との障壁高さが大きいため、コンタクト抵抗も大きくなり、素子のオン抵抗を低減することが一般に困難である。このため、炭化珪素の優れた物性値から期待される電気特性を備えた半導体素子を実現することが困難であるという課題がある。
この課題を解決するために、例えば、特許文献1は、コンタクト領域の炭化珪素上にバンドギャップの小さいシリコンを堆積し、ヘテロ接合を形成することで、金属電極と炭化珪素との障壁高さを低減し、コンタクト抵抗を低減することを開示している。
特開2006−278910号公報
特許文献1の方法によると、挿入されるシリコンと金属電極との障壁高さは低くなる。しかし、炭化珪素とシリコンとのヘテロ接合に格子間不整合に起因する高抵抗成分が新たに形成されるため、結局はコンタクト抵抗を低減することが難しい。また、炭化珪素上にシリコンからなる半導体層を形成する工程が必要となるため、このための設備が新たに必要となり、また、半導体素子の製造工程が複雑となる。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、炭化珪素半導体基板を用いた炭化珪素半導体素子において、金属と炭化珪素間のコンタクト抵抗を低減することを目的とする。
本発明の炭化珪素半導体素子は、対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板と、前記炭化珪素半導体基板の一方の主面上に設けられており、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層と、前記ドリフト層上に設けられた、前記炭化珪素半導体からなるエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層に接するように前記ドリフト層内に設けられた第2導電型のウェル領域と、前記エピタキシャル層と接するように前記ウェル領域内に設けられた第1導電型の高濃度不純物領域と、前記エピタキシャル層と接するように前記ウェル領域内に設けられた第2導電型のコンタクト領域と、前記高濃度不純物領域および前記コンタクト領域の少なくとも一方と接するように、前記エピタキシャル層内に設けられた高密度欠陥領域と、前記高密度欠陥領域上に設けられた第1オーミック電極とを備え、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている。
ある好ましい実施形態において、炭化珪素半導体素子は、少なくとも前記ウェル領域上であって、前記エピタキシャル層内に設けられたチャネル領域と、前記チャネル領域上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に設けられた第2オーミック電極とをさらに備える。
ある好ましい実施形態において、前記エピタキシャル層において、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記チャネル領域の転位欠陥密度よりも高くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記チャネル領域は蓄積型チャネルである。
ある好ましい実施形態において、前記チャネル領域は反転型チャネルである。
ある好ましい実施形態において、前記高密度欠陥領域は、前記第1オーミック電極と接する表面に三角形状欠陥を有する。
ある好ましい実施形態において、前記高密度欠陥領域は、前記第1オーミック電極と接する前記表面の前記三角形状欠陥の頂点の位置に凹部を有する。
ある好ましい実施形態において、前記三角形状の欠陥の底面の垂線は前記炭化珪素半導体基板のオフ角方向に略平行である。
ある好ましい実施形態において、前記炭化珪素半導体基板の一対の主面は(0001)面である。
ある好ましい実施形態において、前記炭化珪素半導体基板の一対の主面は、<11−20>方向に対して3°から5°のオフ角を有する。
本発明の炭化珪素半導体素子の製造方法は、対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板の一方の主面上に、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層を形成する工程(A)と、イオン注入によって、前記ドリフト層の一部に第2導電型のウェル領域を形成する工程(B)と、前記イオン注入によって、前記ウェル領域内の一部に第1導電型の高濃度不純物領域および第2導電型のコンタクト領域を形成する工程(C)と、前記高濃度不純物領域の表面および前記コンタクト領域の表面の少なくとも一方の一部に複数の凹部を形成する工程(D)と、前記凹部が形成された前記高濃度不純物領域の表面および前記凹部が形成された前記コンタクト領域の表面を少なくとも覆うように炭化珪素半導体をエピタキシャル成長させ、これにより、前記凹部が形成された前記高濃度不純物領域の表面および前記凹部が形成された前記コンタクト領域の表面の少なくとも一方の一部上に位置する高密度欠陥領域を含むエピタキシャル層を形成する工程(E)とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記工程(E)は、前記ウェル層の表面の一部をさらに覆うように前記エピタキシャル層を形成する。
ある好ましい実施形態において、前記工程(D)は、ドライエッチングにより前記複数の凹部を形成する。
ある好ましい実施形態において、炭化珪素半導体素子の製造方法は、前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の少なくとも一部に接する第1オーミック電極を形成する工程と、前記第1オーミック電極が設けられた炭化珪素半導体基板を熱処理する工程と、前記エピタキシャル層の前記ウェル層上に位置する領域上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に第2オーミック電極を形成する工程とをさらに包含する。
本発明の炭化珪素半導体素子の製造方法は、対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板の一方の主面上に、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層を形成する工程(A)と、イオン注入によって、前記ドリフト層の一部に第2導電型のウェル領域を形成する工程(B)と、前記ウェル領域の表面の一部に複数の凹部を形成する工程(C)と、前記凹部が形成された前記ウェル領域の表面を少なくとも覆うように、前記ドリフト層上に炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長し、これにより、前記凹部が形成された前記ウェル領域の表面上に位置する高密度欠陥領域を含むエピタキシャル層を形成する工程(D)と、イオン注入によって、少なくとも前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の下方に位置する前記ウェル領域の一部に第1導電型の高濃度不純物領域および第2導電型のコンタクト領域の少なくとも一方の一部が位置するように、前記ウェル領域内に前記高濃度不純物領域および前記コンタクト領域を形成する工程(E)とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記工程(D)は、前記ウェル層の表面の前記凹部が形成されていない領域の少なくとも一部をさらに覆うように前記エピタキシャル層を形成する。
ある好ましい実施形態において、前記工程(C)は、ドライエッチングにより前記複数の凹部を形成する。
ある好ましい実施形態において、炭化珪素半導体素子の製造方法は、前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の少なくとも一部に接する第1オーミック電極を形成する工程と、前記第1オーミック電極が設けられた炭化珪素半導体基板を熱処理する工程と、前記エピタキシャル層の前記ウェル層上に位置する領域上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に第2オーミック電極を形成する工程とをさらに包含する。
本発明によれば、第1オーミック電極と高濃度不純物領域およびコンタクト領域との間に転位欠陥密度の高い高密度欠陥領域が設けられているため、転位欠陥の導電性により、オーミック電極と高濃度不純物領域およびコンタクト領域とコンタクト抵抗を低減することができる。このため、炭化珪素半導体素子のオン抵抗を低減し、低損失で効率の高い炭化珪素半導体素子を得ることができる。また、複雑な製造工程を用いることなく、このような炭化珪素半導体素子を製造できる。
本発明による炭化珪素半導体素子は、高濃度不純物領域とオーミック電極との間に転位欠陥密度の高い炭化珪素半導体層を備えている。炭化珪素半導体層中の転位欠陥は厚さ方向に伸びる線状の欠陥であり、欠陥の未結合手によって導電性が生じている。このため、オーミック電極と炭化珪素半導体層と間で低抵抗なオーミックコンタクトを実現できる。また、炭化珪素半導体層と高濃度不純物領域とは同じ炭化珪素半導体によって構成できるため、格子整合させることができ、整合界面における障壁がほとんど生じない。したがって、コンタクト抵抗が小さいオーミック電極を高濃度不純物領域に設けることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を具体的に説明する。以下の実施形態では、半導体のn型およびp型が第1導電型および第2導電型に対応する。また、以下の実施形態で参照する図面では、構造的特徴を分かり易く示すために、特定の半導体層を他の半導体層よりも厚く示したり、特定の領域を誇張して大きく示したりている。このため、図示される構造は正しい縮尺や比率で描かれたものではない。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明による炭化珪素半導体素子の第1の実施形態を説明する。本実施形態では、ソース領域およびコンタクト領域上に設けられたエピタキシャル層を有するMOSFETを例に挙げて説明する。
図1(a)は、炭化珪素半導体素子501の一部の断面を模式的に示している。図1(a)に示すように、炭化珪素半導体素子501は、炭化珪素半導体基板101と、炭化珪素半導体基板101上に設けられたドリフト層102とを備えている。炭化珪素半導体基板101は、例えば、(0001)面を主面とする低抵抗のn型炭化珪素半導体基板である。好ましくは、主面は3度から5度程度垂直方向から<11−20>(1、1、2バー、0)方向にオフセットされている。より具体的には、炭化珪素半導体基板101は、例えば、4H−SiCからなり、(0001)Si面より約4度(オフ角)傾けてステップ密度を増大させた表面を有するオフカット基板である。また、窒素、リン、砒素などのn型不純物が、例えば、8×1018cm-3以上の濃度でドープされている。
炭化珪素半導体基板101の対向する一対の主面の一方にドリフト層102がエピタキシャル成長によって設けられている。ドリフト層102は、炭化珪素半導体素子501が、例えば、1400Vの耐圧を有するMOSFETである場合には、窒素などのn型不純物が1×1015cm-3〜1×1016cm-3程度にドープされ、高抵抗であることが好ましい。
ドリフト層102には、ドリフト層102の表面から内部に向かってp型のウェル領域105が設けられ、さらに、ウェル領域105内に、高濃度不純物領域であるn型のソース領域108がドリフト層102の表面から内部にかけて形成されている。ソース領域108はn型不純物が高濃度でドープされており、ソース領域として機能する。また、第2導電型のコンタクト領域109がドリフト層102の表面から内部にかけて設けられている。コンタクト領域109はソース領域108に隣接して設けられていてもよいし、ソース領域108内において、ウェル領域105に達するように設けられていてもよい。
ウェル領域105、ソース領域108およびコンタクト領域109の不純物濃度は、例えばそれぞれ、1×1016cm-3〜1×1018cm-3、約1×1019cm-3、約5×1019cm-3である。ドリフト層102のうちウェル領域105が設けられていない領域はドリフト領域107となる。
ドリフト層102上にはエピタキシャル層115が設けられている。エピタキシャル層115は、エピタキシャル成長によって、ドリフト層102上に形成されている。エピタキシャル層115は、高密度欠陥領域115aとチャネル領域115bとを含んでいる。高密度欠陥領域115aは、ソース領域108およびコンタクト領域109の少なくとも一方の一部上に設けられており、ソース領域108およびコンタクト領域109の少なくとも一方と接触し、電気的に接続している。チャネル領域115bは、少なくともウェル領域105の一部上に設けられており、ウェル領域105の一部と接している。高密度欠陥領域115aは、少なくともソース領域108およびコンタクト領域109の一方と接触していればよい。高密度欠陥領域115aがソース領域108と接触していなくても、高密度欠陥領域115aがチャネル領域115と直接接触していることによって、電流の経路が確保されるからである。また、高密度欠陥領域115aがコンタクト領域109と接触していない場合でも、チャネル領域115にその領域の炭素およびシリコンと、ソース電極の金属が相互に拡散して接合したソース電極112が形成されてコンタクト領域109と高抵抗ながら接するので、ウェル領域105の電位がソース電極112に固定されるからである。
エピタキシャル層115は、全体として、例えば、n型の不純物が2×1017cm-3程度にドープされており、チャネル領域115bは蓄積型チャネルとして機能する。以下において詳細に説明するように、ソース領域108およびコンタクト領域109の表面に設けられた凹部117の影響によって、エピタキシャル層115の転位欠陥密度は、高密度欠陥領域115aとチャネル領域115bとで異なっており、高密度欠陥領域115aの転位欠陥密度がチャネル領域115bに比べて高くなっている。
エピタキシャル層115の高密度欠陥領域115a上に第1オーミック電極としてソース電極112が設けられている。ソース電極112は、ニッケル、チタンなどからなることが好ましい。エピタキシャル層115のチャネル領域115b上には、酸化シリコンなどからなるゲート絶縁層111が設けられており、ゲート絶縁層111上にポリシリコンなどからなるゲート電極113が設けられている。さらに、炭化珪素半導体基板101の他方の主面に第2のオーミック電極としてニッケル、チタンなどからなるドレイン電極114が設けられている。
珪素半導体素子501は、縦型のMOSFETであり、図1(a)において破線矢印で示すように、ソース電極112から注入される電子は、高密度欠陥領域115aおよびソース領域108を通って、ウェル領域105上のチャネル領域115bに流入する。ここで、ゲート電極113に印加される電圧により、チャネル領域115bを移動する電子の量が制限される。チャネル領域115bを通過した電子は、チャネル領域115bと接する部分からドリフト領域107内に流入し、ドレイン電極114に到達する。したがって、ゲート電極113に印加する電圧によって、ドレイン電極114とソース電極112との間を流れる電流を制御することができる。
なお、図1(a)において、ソース電極112が2つ示されているが、図1(a)の左側のソース電極112に着目した場合、右側のソース電極112は隣接するFETのソース電極に対応する。実際の炭化珪素半導体素子は、図1(a)に示す構造が左右に繰り返し設けられている。また、図1(a)の紙面に対して前後の方向にも同様の構造が繰り返される。このため、エピタキシャル層115の表面から炭化珪素半導体素子501を見た場合、実際には、ソース電極112が直交する2方向にマトリクス状に複数配置されており、隣接するソース電極との間にゲート電極113が配置される。1つのソース電極112に着目すると、ゲート電極113はそのソース電極112を囲むように設けられている。
次に図1(b)を参照しながら高密度欠陥領域115a近傍の構造を詳細に説明する。図1(b)に示すように、エピタキシャル層115の高密度欠陥領域115aは、ドリフト層102のソース領域108およびコンタクト領域109の表面の領域102s上に位置している。領域102sはソース領域108およびコンタクト領域109の表面全体であってもよいし、それぞれの一部分であってもよい。領域102sにはエピタキシャル層115を成長させる前に、複数の凹部117が形成されている。凹部117はサブミクロンから数ミクロン(約0.1μm〜約3μm)程度の直径の円、または、一辺がサブミクロンから数ミクロン程度の矩形や多角形を開口とし、深さがサブミクロンから数ミクロンの凹部が複数設けられている。凹部117の密度は、102個/mm2以上106個/mm2以下であることが好ましい。凹部117の密度が102個/mm2より低い場合、発生する転位欠陥が少なくなり、高密度欠陥領域115aの導電性が十分には高くならない。また、凹部117の密度が106個/mm2よりも高い場合、結晶中の未結合手の密度が増加しすぎて結晶中におけるキャリアの移動が妨げられ、キャリア移動度が低下し、抵抗が高くなる。凹部117は、ドリフト層102上に凹部117に対応する開口を有するマスクを形成し、例えば、ドライエッチングを行うことによって形成できる。
このような領域102sを有するドリフト層102上にエピタキシャル層115を成長させると、凹部117内部にも炭化珪素半導体は成長するため、凹部117はやがて埋まるし。しかし、凹部117においてドリフト層102の表面が乱れるため、成長するエピタキシャル層115に転位欠陥が多く発生する。以下において詳細に説明するように、この転位欠陥は、凹部117のみならず、所定の領域に広がることによって底面が三角形状であり、エピタキシャル層115と非平行な方向(厚さ方向)にのびる柱状の三角形状欠陥131となる。また、三角形状欠陥131の周囲にも転位欠陥が発生している。
三角形状欠陥131は、凹部117に起因してエピタキシャル層115中に生成するため、チャネル領域115bでは三角形状欠陥131、つまり転位欠陥はほとんど発生しない。また、ドリフト層102は通常の手順で炭化珪素半導体基板101上に形成されているため、ソース領域108およびコンタクト領域109にも転位欠陥はほとんど発生していない。このため、高密度欠陥領域115aの転位欠陥密度は、チャネル領域115bやソース領域108、コンタクト領域109よりも高くなっている。
半導体層中の欠陥は構成原子の未結合手を含むため、未結合手によって導電性が生じる。転位欠陥は線状または面状であるため、半導体層に転位欠陥が生じると転位欠陥に沿って半導体層内部にまで導電性が生じる。このため、高密度欠陥領域115aの厚さ方向における抵抗値が低くなる。その結果、ソース電極112と高密度欠陥領域115aとの間で低抵抗なオーミックコンタクトを実現できる。また、高密度欠陥領域115aはソース領域108およびコンタクト領域109と格子整合しているため、界面における障壁はほとんど生じない。したがって、炭化珪素半導体素子501において、ソース電極112とソース領域108およびコンタクト領域109とのコンタクト抵抗を小さくすることができる。なお、ソース電極112と高密度欠陥領域115aとの界面で障壁が形成されないよう、図1(b)に示すように、炭化珪素半導体素子501は、熱処理によってソース電極112を構成する金属と炭素およびシリコンが相互に拡散した合金層115a’をソース電極112とソース領域108およびコンタクト領域109との間に備えていることが好ましい。
半導体層中のこのような欠陥は結晶格子のずれや構成原子の未結合手部分であり、半導体層の表面においてピットとして現れる。しかし、比較的ピットは浅く確認しにくい。また、半導体層内部の欠陥は確認できない。欠陥が外観から分かりにくい場合でも、このような欠陥は他の領域と化学的特性および物理的特性が異なっているため、例えば、ウエットエッチングを行うことによって結晶欠陥部分が早くエッチングされ、エッチピットとして容易に確認できるようになる。以下、この手法により三角形状欠陥131を評価した結果を説明する。
上述したように、ドリフト層102の領域102sに凹部117を形成しエピタキシャル層115を形成した後、500℃に加熱して溶融させた水酸化カリウム(KOH)の中に、炭化珪素半導体基板101を5分間浸すことにより、エピタキシャル層117の表面に対してKOHエッチングを行った。次いで、エッチングされた表面を顕微鏡で観察し、転位欠陥の密度を調べた。KOHエッチングを行った表面の顕微鏡写真を図2に示す。
図2に示すように、三角形状のピットに貝殻状のピットが密集して存在し、Basal Plane転位が高い密度で存在することが確認できる。これが上述の三角形状欠陥131である。さらに、三角形状のピットの周囲の領域には六角形のピットも存在し、貫通刃状転位や貫通らせん転位も存在することが確認できる。比較のため、三角形状欠陥131の無い領域についてもKOHエッチングした表面について観察したところ、三角形状欠陥131のある領域では無い領域に比べて、Basal Plane転位が約3桁以上高く、貫通刃状転位や貫通らせん転位も約1桁以上高いことが分かった。
図3(a)は、三角形状欠陥131の発生を説明する模式図である。炭化珪素半導体基板101はオフカット基板であるため、エピタキシャル層115を成長させるドリフト層102の表面には結晶方位に依存したステップが生じており、エピタキシャル層115は矢印で示すように成長していく。このとき表面に凹部117が存在すると、その部分の成長が阻害され、結晶性が乱れ、転位欠陥が発生したり、成長が遅れたりする。凹部117より成長方向の下流側では、ステップフロー成長が阻害された領域が発生し、この領域において転位欠陥が多く発生する。転位欠陥の多い領域と、成長が阻害されることなく、ステップフローにより結晶が成長した領域との境界は、三角形を構成することになる。このため、エピタキシャル層115の成長が進むと、凹部117に対応する位置に柱状の欠陥132が生成し、欠陥132を綾とし、底辺が三角形である柱状の三角形状欠陥131が生成する。
図3(b)は、エピタキシャル層115の表面において、凹部として現れた三角形状欠陥131および欠陥132の顕微鏡写真および写真中に示した線分での深さ方向プロファイルを示している。図3(b)に示すように、三角形状欠陥131はステップフロー成長の方向において上流側に頂点を有する三角形状の凹部として表面に現れている。この頂点に位置する欠陥132は深い凹部となっている。欠陥132の位置は、エピタキシャル層115の下方に位置するドリフト層102に表面に設けられた凹部117の位置に対応している。
また、三角形状欠陥131の底面131sはなだらかに傾斜している。この底面131sは炭化珪素半導体基板101の主面と平行、言い換えれば、底面131sの垂線は炭化珪素半導体基板101のオフ角方向と略平行である。
なお、三角形状欠陥131および欠陥132は水酸化カリウム溶液などによるエッチングによって、より明瞭な凹部となって現れるが、通常、エピタキシャル層115を成長させた後でも、エピタキシャル層115の表面において、浅い凹部(ピット)として三角形状欠陥131および欠陥132が認められる。このため、炭化珪素半導体素子501の製造工程中エピタキシャル層115が露出している間は三角形状欠陥131および欠陥132を確認することができる。また、完成した炭化珪素半導体素子501であっても、ソース電極112を除去すれば、三角形状欠陥131および欠陥132を確認することができる。
これらのことから、ドリフト層102の領域102sに凹部117を形成しエピタキシャル層115を形成することによって、領域102s上においてのみ転位欠陥密度が高いエピタキシャル層115を設けることができることが分かる。
このように、本実施形態によれば、転位欠陥密度が高い高密度欠陥領域115aをソース電極112と、コンタクト領域109およびソース領域108との間に設けることによって、コンタクト抵抗の低いソース電極112を形成できる。このような、転位欠陥密度が高い高密度欠陥領域115aは、ソース電極112と、コンタクト領域109およびソース領域108との間にのみ設けるため、高い耐圧特性が必要となる他の半導体層部分には、欠陥がほとんど生じておらず、炭化珪素半導体素子の耐圧を確保することができる。また、コンタクト抵抗の低減により、従来の縦型MOSFETなどの縦型半導体素子に比べてオン抵抗を低減でき、低損失の炭化珪素半導体素子を実現することができる。
次に、図4(a)から(f)を参照しながら、炭化珪素半導体素子501の製造方法の一例を説明する。
まず、図4(a)に示すように、炭化珪素半導体基板101の主面上にドリフト層層102をエピタキシャル成長させる。炭化珪素半導体基板101として、例えば、主面が(0001)面から[11−20](1、1、2バー、0)方向に4度のオフ角度がついた直径50mmの4H−SiC基板を用いる。炭化珪素半導体基板101はn型であり、炭化珪素半導体基板101のキャリア濃度は8×1018cm-3である。
続いて、図4(b)に示すように、ドリフト層102のうち選択された領域に不純物イオンを注入する。具体的には、ドリフト層102の表面にマスク106を形成し、マスク106を用いてp型不純物(例えばAl)イオンを注入することにより、ウェル領域105を形成する。
この後、図4(c)に示すように、ウェル領域105中の高濃度不純物領域となる部分にn型不純物(例えば窒素)イオンを注入し、コンタクト領域になる部分にp型不純物(例えばアルミニウム)イオンを注入する。イオン注入後、炭化珪素半導体基板101上のドリフト層102の表面にスパッタリング法などにより、カーボンキャップ層を形成し、炭化珪素半導体基板101を活性化アニールすることによって、ウェル領域105内にソース領域108および、コンタクト領域109を形成する。
さらに、図4(d)に示すように、ソース領域108およびコンタクト領域109の表面にドライエッチングによって複数の凹部117を形成する。例えば、直径0.5μmの円状の開口を104個/mm2の密度で有するマスクをドリフト層102上に形成し、フルオロカーボン(CF4)を反応ガスとするRIE法によって、深さ0.1μmの凹部117をソース領域108およびコンタクト領域109の表面に形成する。
その後、図4(e)に示すように、エピタキシャル層115を成長させる。エピタキシャル115の形成方法もドリフト層102の形成方法と同一である。エピタキシャル層115の不純物濃度が2×1017cm-3となるように、エピタキシャル層115の形成時にドーパントガスとして窒素を導入する。エピタキシャル層115の厚さは、例えば150nmである。
これにより、ソース領域108およびコンタクト領域109の表面に設けられた凹部117が埋まるようにエピタキシャル層115が成長する。ドリフト層102の表面であって、ソース領域108およびコンタクト領域109と接する領域102sには転位欠陥密度の高い高密度欠陥領域115aが形成され、ウェル慮域105およびドリフト領域107のドリフト層102の表面に露出した領域102t上に転位欠陥密度が低いチャネル領域115bが形成される。
次に、図4(f)に示すように、ゲート絶縁層111を形成する。約1100℃の温度下でエピタキシャル層115の表面を熱酸化することによって厚さ、50nmのSiO2層をエピタキシャル層115の表面に形成する。高密度欠陥領域102s(図4(e))上のSiO2層を除去するようにSiO2層をパターニングすることによって、ゲート絶縁層111が得られる。あるいは、CVD法によりSiO2層をエピタキシャル層115の上に形成し、パターニングすることによってゲート絶縁層111を形成してもよい。
その後、ゲート電極113、ソース電極112およびドレイン電極114を形成する。例えば、電子ビーム(EB)蒸着装置を用いて高密度欠陥領域115aおよび炭化珪素半導体基板101の裏面にNi膜を蒸着し、続いて加熱炉を用いて1000℃で加熱する。これにより、高密度欠陥領域115aの炭素およびシリコンと、ニッケル膜中のニッケルが相互に拡散し、高密度欠陥領域115aに低抵抗で接合されたソース電極112が得られる。また、炭化珪素半導体基板101の炭素およびシリコンと、ニッケル膜中のニッケルが相互に拡散し、炭化珪素半導体基板101に低抵抗で接合されたドレイン電極114が得られる。ゲート電極113は、LPCVD装置を用いて、ゲート絶縁膜111上にリンがドープされたポリシリコン膜を堆積し、パターニングすることによって形成される。これにより、炭化珪素半導体素子501が得られる。
このようにして作製した炭化珪素半導体素子501の特性を測定した結果の一例を説明する。まず、上述したように図4(a)から(f)を参照しながら説明した方法と同様の方法で、実施例の縦型パワーMOSFETを作製した。また、比較例として、高濃度不純物領域とコンタクト領域の表面に凹部を形成しないこと以外は実施例と同様の手順を用いてMOSFETを作製した。次いで、実施例および比較例の縦型パワーMOSFETにおける電流−電圧特性をそれぞれ測定した。
測定結果を比較したところ、実施例の縦型パワーMOSFETでは、比較例の縦型パワーMOSFETに比べて、コンタクト抵抗が約1桁近く低減していることがわかった。これは、実施例において、高濃度不純物領域およびコンタクト領域の表面凹部を設けることによって、高密度欠陥領域115aの転位欠陥が増え、高密度欠陥領域115aの導電性が高くなることによって、コンタクト抵抗が低減したものと考えられる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明による炭化珪素半導体素子の第2の実施形態を説明する。本実施形態の炭化珪素半導体素子は、転位欠陥密度の高い高密度欠陥領域が高濃度不純物領域およびコンタクト領域の内部に設けられている点で第1の実施形態の炭化珪素と異なっている。
図5(a)は、第2の実施形態による炭化珪素半導体素子502の一部の断面を模式的に示している。分かり易さのため、炭化珪素半導体素子502において第1の実施形態の炭化珪素半導体素子501と同じ構成要素には類似した参照番号を付している。図5(b)は、第1の実施形態の高密度欠陥領域115aに対応する高密度欠陥領域215a近傍の構造を拡大して示す図である。
図5(a)に示すように、炭化珪素半導体素子502は、炭化珪素半導体基板201と、炭化珪素半導体基板201上に設けられたドリフト層202とを備えている。炭化珪素半導体基板201は、第1の実施形態と同様、(0001)面を主面とする低抵抗のn型炭化珪素半導体基板であり、好ましくは、主面は3度から5度程度垂直方向から<11−20>(1、1、2バー、0)方向にオフセットされている。炭化珪素半導体基板201の対向する一対の主面の一方にn型のドリフト層202がエピタキシャル成長によって設けられている。ドリフト層202には、ドリフト層202の表面から内部に向かってp型のウェル領域205が設けられている。ドリフト層202のうち、ウェル領域205が設けられなかった部分はドリフト領域207となる。
図5(b)に示すように、ドリフト層202の表面のうち、領域202sには、第1の実施形態で説明したように複数の凹部217が設けられた後、エピタキシャル層215が形成されている。これにより、エピタキシャル層215のうち、領域202s上に位置する部分に転位欠陥密度の高い高密度欠陥領域215aが設けられている。高密度欠陥領域215a以外の領域は転位欠陥密度が低いチャネル領域215bとなる。第1の実施形態で説明したように、高密度欠陥領域215aは、厚さ方向に伸びた三角形状欠陥231を含む。
少なくとも高密度欠陥領域215aの下方のウェル領域205内に、ソース領域208およびp型のコンタクト領域209の少なくとも一方の一部が位置するように、ドリフト層202の表面から内部にかけて、ソース領域208およびp型のコンタクト領域209が形成されている。ソース領域208はn型不純物が高濃度でドープされた高濃度不純物領域である。コンタクト領域209は、p型不純物がドープされている。ソース領域208およびコンタクト領域209はエピタキシャル層215の表面からイオン注入を行うことによって形成されるため、高密度欠陥領域215aにもソース領域208およびコンタクト領域209を形成するためのn型不純物イオンおよびp型不純物イオンが注入されている。ソース領域208およびコンタクト領域の一部は、エピタキシャル層215内にも形成されていてもよい。このように、本実施形態では、高密度欠陥領域215aがソース領域208およびコンタクト領域209内に形成されており、高密度欠陥領域215aがソース領域208およびコンタクト領域209と接触している。
高密度欠陥領域215a上には、第1オーミック電極であるソース電極212が設けられている。また、エピタキシャル層215のチャネル領域215b上には、酸化シリコンなどからなるゲート絶縁層211が設けられており、ゲート絶縁層211上にポリシリコンなどからなるゲート電極213が設けられている。さらに、炭化珪素半導体基板201の他方の主面に第2のオーミック電極としてドレイン電極214が設けられている。
第1の実施形態と同様、ソース電極212とソース領域208およびコンタクト領域209との間には高密度欠陥領域215aが設けられている。また、高密度欠陥領域215aには三角形状欠陥231が多く発生しており、三角形状欠陥231近傍にも転位欠陥を多く含んでいる。このため、低いソース電極212とソース領域208およびコンタクト領域209との間のコンタクト抵抗を低くできる。このような、転位欠陥密度が高い高密度欠陥領域215aは、ソース電極212と、コンタクト領域209およびソース領域208との間にのみ設けるため、高い耐圧特性が必要となる他の半導体層部分には、欠陥がほとんど生じておらず、炭化珪素半導体素子の耐圧を確保することができる。また、コンタクト抵抗の低減により、従来の縦型MOSFETなどの縦型半導体素子に比べてオン抵抗を低減でき、低損失の炭化珪素半導体素子を実現することができる。
また、本実施形態では、ソース領域208およびコンタクト領域209を形成する前に、エピタキシャル層215を形成する。このため、ウェル領域205に注入した不純物をソース領域208およびコンタクト領域209に注入する不純物と一緒に活性化する場合、ドリフト層202に注入する不純物を活性化する熱処理を行う前にエピタキシャル層215を形成することができる。このため、ドリフト層202の表面には、熱処理によるステップバンチングなどが発生しておらず、乱れの少ない表面にエピタキシャル層215を形成することができる。その結果、エピタキシャル層215のチャネル領域215bは高い結晶性を備えることができ、MOSFETのチャネルとなる部分の半導体の結晶性を高めることができる。これにより、トランジスタのオフ時のリーク電流を低減することもでき、よりトランジスタ特性の優れたMOFETを実現することができる。
以下、図6(a)から(f)を参照しながら、炭化珪素半導体素子502の製造方法の一例を説明する。
まず、図6(a)に示すように、炭化珪素半導体基板201の主面上にドリフト層202を成長させる。炭化珪素半導体基板201として、例えば、主面が(0001)面から[11−20](1、1、2バー、0)方向に4度のオフ角度がついた直径50mmの4H−SiC基板を用いる。炭化珪素半導体基板201はn型であり、炭化珪素半導体基板201におけるキャリア濃度は8×1018cm-3である。ドリフト層202は、第1の実施形態と同様方法により形成できる。例えばm炭化珪素半導体基板201上にn型ドーパントとして窒素を用いて厚さ10μmのn型のドリフト層202を形成する。
続いて、図6(b)に示すように、ドリフト層202のうち選択された領域に不純物イオンを注入する。具体的には、ドリフト層202の表面にマスク206を形成し、マスク206を用いてp型不純物(例えばAl)イオンを注入することにより、ウェル領域205を形成する。ただし、この段階では不純物イオンは活性化されていない。
図6(c)に示すように、ソース領域およびコンタクト領域が形成される領域202sにドライエッチングによって複数の凹部217を形成する。
その後、図6(d)に示すように、エピタキシャル層215を形成する。エピタキシャル層215の形成方法もドリフト層202の形成方法と同一である。エピタキシャル層215の形成にはドーパントガスとして窒素を用いる。n型不純物の濃度は2×1017cm-3であり、膜厚は150nmである。これにより、凹部217が設けられた領域202s上に位置し、転位欠陥を多く含む高密度欠陥領域215aと、転位欠陥が少なく、結晶性が極めて高いチャネル領域215bとをエピタキシャル層215が得られる。
この後、図6(e)に示すように、エピタキシャル層215の表面から高密度欠陥領域215aの一部およびその下方のウェル領域205内にn型不純物(例えば窒素)イオンを注入し、他の一部(コンタクト領域になる部分)にp型不純物(例えばアルミニウム)イオンを注入する。その後、エピタキシャル層215表面にカーボンキャップ層を形成して活性化アニールする。これにより、ウェル領域205内にソース領域208およびコンタクト領域209が形成される。
最後に、図6(f)に示すように、ゲート絶縁層211を形成する。約1100℃の温度下でエピタキシャル層215の表面を熱酸化することによって厚さ、50nmのSiO2層をエピタキシャル層215の表面に形成する。高密度欠陥領域202s(図6(e))上のSiO2層を除去するようにSiO2層をパターニングすることによって、ゲート絶縁層211が得られる。あるいは、CVD法によりSiO2層をエピタキシャル層215の上に形成し、パターニングすることによってゲート絶縁層211を形成してもよい。
その後、ゲート電極213、ソース電極212およびドレイン電極214を形成する。例えば、電子ビーム(EB)蒸着装置を用いて高密度欠陥領域215aおよび炭化珪素半導体基板201の裏面にNi膜を蒸着し、続いて加熱炉を用いて1000℃で加熱。これにより、高密度欠陥領域215aの炭素およびシリコンと、ニッケル膜中のニッケルが相互に拡散し、高密度欠陥領域215aに低抵抗で接合されたソース電極212が得られる。また、炭化珪素半導体基板201の炭素およびシリコンと、ニッケル膜中のニッケルが相互に拡散し、炭化珪素半導体基板201に低抵抗で接合されたドレイン電極214が得られる。ゲート電極213は、LPCVD装置を用いて、ゲート絶縁膜211上にリンがドープされたポリシリコン膜を堆積し、パターニングすることによって形成される。これにより、炭化珪素半導体素子502が得られる。
このようにして作製した炭化珪素半導体素子502のソース領域208とコンタクト領域209の表面における三角形状の欠陥を評価した。作製した炭化珪素半導体素子502から、ソース電極212を除去し、炭化珪素半導体素子502を500℃に加熱して溶融させた水酸化カリウム(KOH)の中に、5分間浸し、エピタキシャル層215の高密度欠陥領域215aの表面をエッチングした。次いで、エッチングされた表面を顕微鏡で観察した。その結果、高密度欠陥領域215aの表面の三角形状欠陥における転位の密度は、第1の実施形態の比較サンプル基板に比べて2桁近く増加していることが分かった。
第1の実施形態と同様、このようにして作製した炭化珪素半導体素子502の特性を測定した結果の一例を説明する。まず、上述したように図6(a)から(f)を参照しながら説明した方法と同様の方法で、実施例の縦型パワーMOSFETを作製した。また、比較例として、高濃度不純物領域とコンタクト領域の表面に凹部を形成しないこと以外は実施例と同様の手順を用いてMOSFETを作製した。次いで、実施例および比較例の縦型パワーMOSFETにおける電流−電圧特性をそれぞれ測定した。
測定結果を比較したところ、実施例の縦型パワーMOSFETでは、比較例の縦型パワーMOSFETに比べて、コンタクト抵抗が約1桁近く低減していることがわかった。これは、実施例において、高濃度不純物領域およびコンタクト領域の表面凹部を設けることによって、高密度欠陥領域215aの転位欠陥が増え、高密度欠陥領域215aの導電性が高くなることによって、コンタクト抵抗が低減したものと考えられる。
なお、上記実施形態では、n型の炭化珪素半導体基板を用いて縦型MOSFETを構成しているが、p型の炭化珪素半導体基板を用いて縦型MOSFETを構成してもよい。この場合、各不純物領域の導電型は逆になる。つまり、第1導電型がp型となり、第2導電型がn型となる。また、上記実施形態では、MOSFETのチャネルは蓄積型であったが、反転型のチャネルを備えたMOSFETにも本発明を好適に用いることができる。
また、上記実施形態では、エピタキシャル層の一部に転位欠陥を多く発生させるため、ドリフト層の表面に凹部を形成していた。しかし、転位欠陥はエピタキシャル層を形成する表面の乱れによって発生するため、凹部の替わりに複数の凸部をドリフト層の表面に設けてもよい。例えば、ドライエッチングなどによって複数の凸部を形成してもよいし、微小な不純物をドリフト層のソース領域およびコンタクト領域上に堆積し、その後エピタキシャル層を成長させることによっても転位欠陥密度の高い高密度欠陥領域形成することができる。
本発明によれば、炭化珪素半導体にコンタクト抵抗の小さいオーミック電極を形成することができるため、オン抵抗の小さい炭化珪素半導体素子が実現することができる。このような炭化珪素半導体素子は炭化珪素パワー素子に好適に用いられ、炭化珪素の優れた物性値から期待されるような高い耐圧を実現する。
(a)は、本発明による炭化珪素半導体素子の第1の実施形態の構造を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す高密度欠陥領域近傍の構造を拡大して示す断面図である。 高密度欠陥領域の表面をKOHによってエッチングした後に観察した三角形状欠陥の顕微鏡写真である。 (a)は、第1の実施形態において、三角形状欠陥が発生する機構を説明する模式図であり、(b)は、三角形状欠陥の顕微鏡観察写真とその深さ方向プロファイルである。 (a)〜(f)は、第1の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 (a)は、本発明による炭化珪素半導体素子の第2の実施形態の構造を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す高密度欠陥領域近傍の構造を拡大して示す断面図である。 (a)〜(f)は、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 従来の炭化珪素半導体素子の構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
101、201 炭化珪素半導体基板
102、202 ドリフト層
105、205 ウェル領域
107、207 ドリフト領域
108、208 高濃度不純物領域
111、213 ゲート絶縁層
112、212 ソース電極
113、216 ゲート電極
114、214 ドレイン電極
115、215 エピタキシャル層
115a、215a 高密度欠陥領域
115b、215b チャネル領域
117、217 凹部
501、502 炭化珪素半導体素子

Claims (20)

  1. 対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板と、
    前記炭化珪素半導体基板の一方の主面上に設けられており、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層と、
    前記ドリフト層上に設けられた、前記炭化珪素半導体からなるエピタキシャル層と、
    前記エピタキシャル層に接するように前記ドリフト層内に設けられた第2導電型のウェル領域と、
    前記エピタキシャル層と接するように前記ウェル領域内に設けられた第1導電型の高濃度不純物領域と、
    前記エピタキシャル層と接するように前記ウェル領域内に設けられた第2導電型のコンタクト領域と、
    前記高濃度不純物領域および前記コンタクト領域の少なくとも一方と接するように、前記エピタキシャル層内に設けられた高密度欠陥領域と、
    前記高密度欠陥領域上に設けられた第1オーミック電極と、
    を備え、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている、炭化珪素半導体素子。
  2. 少なくとも前記ウェル領域上であって、前記エピタキシャル層内に設けられたチャネル領域と、
    前記チャネル領域上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、
    前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に設けられた第2オーミック電極と、
    を備えた請求項1に記載の炭化珪素半導体素子。
  3. 前記エピタキシャル層において、前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記チャネル領域の転位欠陥密度よりも高くなっている請求項2に記載の炭化珪素半導体素子。
  4. 前記チャネル領域は蓄積型チャネルである請求項3に記載の炭化珪素半導体素子。
  5. 前記チャネル領域は反転型チャネルである請求項3に記載の炭化珪素半導体素子。
  6. 前記高密度欠陥領域は、前記第1オーミック電極と接する表面に三角形状欠陥を有する請求項3に記載の炭化珪素半導体素子。
  7. 前記高密度欠陥領域は、前記第1オーミック電極と接する前記表面の前記三角形状欠陥の頂点の位置に凹部を有する請求項6に記載の炭化珪素半導体素子。
  8. 前記三角形状の欠陥の底面の垂線は前記炭化珪素半導体基板のオフ角方向に略平行である請求項7に記載の炭化珪素半導体素子。
  9. 前記炭化珪素半導体基板の一対の主面は(0001)面である請求項1から8のいずれかに記載の炭化珪素半導体素子。
  10. 前記炭化珪素半導体基板の一対の主面は、<11−20>方向に対して3°から5°のオフ角を有する請求項1から8のいずれかに記載の炭化珪素半導体素子。
  11. 対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板の一方の主面上に、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層を形成する工程(A)と、
    イオン注入によって、前記ドリフト層の一部に第2導電型のウェル領域を形成する工程(B)と、
    前記イオン注入によって、前記ウェル領域内の一部に第1導電型の高濃度不純物領域および第2導電型のコンタクト領域を形成する工程(C)と、
    前記高濃度不純物領域の表面および前記コンタクト領域の表面の少なくとも一方の一部に複数の凹部を形成する工程(D)と、
    前記凹部が形成された前記高濃度不純物領域の表面および前記凹部が形成された前記コンタクト領域の表面を少なくとも覆うように炭化珪素半導体をエピタキシャル成長させ、これにより、前記凹部が形成された前記高濃度不純物領域の表面および前記凹部が形成された前記コンタクト領域の表面の少なくとも一方の一部上に位置する高密度欠陥領域を含むエピタキシャル層を形成する工程(E)と、
    を包含する炭化珪素半導体素子の製造方法。
  12. 前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている請求項11に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  13. 前記工程(E)において、前記ウェル層の表面の一部をさらに覆うように前記エピタキシャル層を形成する請求項11に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  14. 前記工程(D)において、ドライエッチングにより前記複数の凹部を形成する請求項11に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  15. 前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の少なくとも一部に接する第1オーミック電極を形成する工程と、
    前記第1オーミック電極が設けられた前記炭化珪素半導体基板を熱処理する工程と、
    前記エピタキシャル層の前記ウェル層上に位置する領域上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に第2オーミック電極を形成する工程と、
    をさらに包含する請求項13に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  16. 対向する一対の主面を有する炭化珪素半導体基板の一方の主面上に、炭化珪素半導体からなる第1導電型のドリフト層を形成する工程(A)と、
    イオン注入によって、前記ドリフト層の一部に第2導電型のウェル領域を形成する工程(B)と、
    前記ウェル領域の表面の一部に複数の凹部を形成する工程(C)と、
    前記複数の凹部が形成された前記ウェル領域の表面を少なくとも覆うように、前記ドリフト層上に炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長し、これにより、前記複数の凹部が形成された前記ウェル領域の表面上に位置する高密度欠陥領域を含むエピタキシャル層を形成する工程(D)と、
    イオン注入によって、少なくとも前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の下方に位置する前記ウェル領域の一部に第1導電型の高濃度不純物領域および第2導電型のコンタクト領域の少なくとも一方の一部が位置するように、前記ウェル領域内に前記高濃度不純物領域および前記コンタクト領域を形成する工程(E)と、
    を包含する炭化珪素半導体素子の製造方法。
  17. 前記高密度欠陥領域の転位欠陥密度は、前記高濃度不純物領域及び前記コンタクト領域の転位欠陥密度よりも高くなっている請求項16に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  18. 前記工程(D)において、前記ウェル領域の表面の前記凹部が形成されていない領域の少なくとも一部をさらに覆うように前記エピタキシャル層を形成する請求項16に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  19. 前記工程(C)において、ドライエッチングにより前記複数の凹部を形成する請求項16に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  20. 前記エピタキシャル層の前記高密度欠陥領域の少なくとも一部に接する第1オーミック電極を形成する工程と、
    前記第1オーミック電極が設けられた前記炭化珪素半導体基板を熱処理する工程と、
    前記エピタキシャル層の前記ウェル領域上に位置する領域上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に第2オーミック電極を形成する工程と、
    をさらに包含する請求項18に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
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