JP2009266601A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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紳司 牧村
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Abstract

【課題】 共振回路のインピーダンスの変化による負荷回路への供給電力の減少を抑制することができる放電灯点灯装置及び照明器具を提供する。
【解決手段】 放電灯を含む負荷回路に対して交流電力を出力する電源回路と、電源回路の出力電力を制御する制御回路とを備える。電源回路は、負荷回路とともに共振回路を構成する共振部を有する。制御回路は、放電灯の点灯開始時に、電源回路の出力電圧の実効値を徐々に上昇させる始動スイープ動作を行い、始動スイープ動作中に、電源回路の出力の周波数と電圧の実効値とをそれぞれ検出して、検出された出力電圧の実効値に基いて前記共振回路の共振周波数を推定する。そして、制御回路は、推定された共振周波数frmが、所定の基準状態での共振周波数frsに対して大きいほど、負荷回路への供給電力を増やすように電源回路を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置及び照明器具に関するものである。
従来から、放電灯に交流電力を供給して点灯させる放電灯点灯装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の放電灯点灯装置として、放電灯を含む負荷回路に対して交流電力を出力する電源回路と、電源回路の出力電力を制御する制御回路とを備えるものがある。電源回路は、負荷回路とともに共振回路を構成する共振部を有し、制御回路は、電源回路の共振部と負荷回路とが構成する共振回路の共振周波数に対して電源回路の出力の周波数を制御することにより、電源回路から負荷回路への出力電力を制御する。
負荷回路は、例えば、電源回路から高周波の交流電力を供給される誘導コイルと、誘導コイルに近接配置された無電極放電灯とからなる。無電極放電灯は、例えばガラスのような透光性を有する材料からなり放電ガスが封入されたバルブを有し、誘導コイルが発生させた高周波の電磁界によりバルブの内部で放電が発生するとともに紫外光が発生するように構成されているものである。発生した紫外光はそのまま用いられることもあるが、一般的な照明用の無電極放電灯では、バルブ内面に蛍光膜が設けられており、この蛍光膜により紫外光を可視光に変換して照明に用いるようになっている。
特開2003−332090号公報
しかし、電源回路や負荷回路を構成する回路部品の経年変化や、周囲温度により、上記の共振回路の特性が変化すると、上記の共振周波数が変化することにより、負荷回路への出力電力が変化する。
特に、上記のように負荷回路が誘導コイルと無電極放電灯を含む場合、無電極放電灯や誘導コイルに金属製の筐体などの導電体が近接配置されていると、その導電体が誘導コイルに近いほど渦電流損が増加して無電極放電灯への供給電力が減少し、場合によっては立ち消えが発生してしまう可能性がある。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、共振回路のインピーダンスの変化による負荷回路への供給電力の減少を抑制することができる放電灯点灯装置及び照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、放電灯を含む負荷回路に対して交流電力を出力する電源回路と、電源回路を制御する制御回路とを備え、電源回路は、直流電源と、負荷回路とともに共振回路を構成する共振部と、直流電源と共振部との接続を切り換えるスイッチング部と、制御回路から動作周波数を指示され、共振部から負荷回路に出力される交流電力の周波数を、制御回路によって指示された動作周波数とするように、スイッチング部を駆動する駆動部とを有し、制御回路は、放電灯の点灯開始時に、動作周波数を、前記共振回路の共振周波数がとり得る範囲外から、前記共振回路の共振周波数がとり得る範囲に徐々に近づけることで、電源回路の出力電圧の実効値を徐々に上昇させる始動スイープ動作を行い、始動スイープ動作中に、電源回路の出力の周波数と電圧の実効値とをそれぞれ検出して、検出された出力電圧の実効値に基いて前記共振回路の共振周波数を推定するとともに、少なくとも始動スイープ動作の終了後には、動作周波数を、推定された共振周波数に応じて決定することを特徴とする。
この発明によれば、共振回路のインピーダンスの変化に伴って変化する共振周波数を推定するとともに推定された共振周波数に基いて電源回路の出力の出力電力を制御するので、共振回路のインピーダンスの変化による負荷回路への供給電力の減少を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、制御回路は、推定された共振周波数と所定の基準周波数との差が大きいほど負荷回路への出力電力を大きくするように電源回路を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、制御回路は、始動スイープ動作中に電源回路の出力の周波数が所定の基準周波数に達した時点での電源回路の出力電圧の実効値に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、制御回路は、始動スイープ動作中に電源回路の出力電圧の実効値が所定の基準電圧に達した時点での電源回路の出力の周波数に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、制御回路は、電源回路の出力電圧の実効値の低下に基いて放電灯の点灯を検出するとともに、放電灯の点灯が検出された時点での電源回路の出力の周波数に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする。
この発明によれば、請求項3や請求項4に比べ、共振周波数の推定の精度を向上することができる。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において、制御回路は、放電灯の始動時に電源回路の出力電圧の実効値を徐々に上昇させる始動スイープ回路を含み、始動スイープ回路は、電源回路の出力電圧の実効値が高いほど、電源回路の出力電圧の実効値を低くするように電源回路の出力の周波数を制御することを特徴とする。
この発明によれば、始動スイープ回路が電源回路の出力電圧の実効値に応じた動作を行わない場合に比べ、始動スイープ回路の動作による電源回路の出力電圧の実効値の上昇が緩やかになり、共振周波数の推定の精度を向上することができる。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかの発明において、電源回路の出力が入力されるとともに無電極放電灯に近接配置され無電極放電灯とともに負荷回路を構成する誘導コイルを備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置を保持する器具本体とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、共振回路のインピーダンスの変化に伴って変化する共振周波数を推定するとともに推定された共振周波数に基いて電源回路の出力の出力電力を制御するので、共振回路のインピーダンスの変化による負荷回路への供給電力の減少を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、制御回路は、電源回路の出力電圧の実効値の低下に基いて放電灯の点灯を検出するとともに、放電灯の点灯が検出された時点での電源回路の出力の周波数に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定するので、請求項3や請求項4に比べ、共振周波数の推定の精度を向上することができる。
請求項6の発明によれば、始動スイープ回路は、電源回路の出力電圧の実効値が高いほど、電源回路の出力電圧の実効値を低くするように電源回路の出力の周波数を制御するので、始動スイープ回路が電源回路の出力電圧の実効値に応じた動作を行わない場合に比べ、始動スイープ回路の動作による電源回路の出力電圧の実効値の上昇が緩やかになり、共振周波数の推定の精度を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の無電極放電灯点灯装置は、図2に示すように、交流電源ACから交流電力を電圧値VDCの直流電直に変換する直流電源回路1と、直流電源回路1が出力した直流電力を電圧値Vcoilの高周波電力に変換するインバータ回路2と、インバータ回路2を制御する制御回路3と、インバータ回路2から供給される高周波電力により高周波電磁界を生成する誘導コイル41とを備える。
誘導コイル41の近傍には、例えばガラスのような透明な材料からなる中空のバルブを有して誘導コイル41とともに負荷回路4を構成する無電極放電灯42が配置される。つまり、誘導コイル41の両端が、負荷回路4の入力端である。無電極放電灯42において、バルブには、例えば不活性ガスと金属蒸気とを含む放電ガスが封入され、バルブの内面には蛍光体膜が設けられている。すなわち、誘導コイル41が発生させる高周波電磁界によってバルブ内に放電が発生すると、発生した紫外線が蛍光体膜において可視光に変換されることにより、無電極放電灯42が発光する。
直流電源回路1は、交流電源ACから供給された交流電流を全波整流するダイオードブリッジDBと、ダイオードブリッジDBの出力端間に接続されたインダクタL1とダイオードD1と平滑コンデンサC1との直列回路と、インダクタL1とダイオードD1との接続点とダイオードブリッジDBの低電圧側の出力端との間に接続されたスイッチング素子Q1と、平滑コンデンサC1の両端電圧VDCを一定とするようなデューティ比でスイッチング素子Q1をオンオフ駆動する電圧制御部11とを備える、周知の昇圧型コンバータである。
インバータ回路2は、直流電源回路1の出力端間すなわち平滑コンデンサC1の両端間に接続されたスイッチング素子Q2,Q3と検出抵抗Rdとの直列回路と、スイッチング素子Q2,Q3の接続点に一端が接続されたインダクタLsと、インダクタLsの他端に一端が接続されて他端が誘導コイル41の一端に接続された直列コンデンサCsと、一端がインダクタLsと直列コンデンサCsとの接続点に接続され他端が検出抵抗Rdと誘導コイル41との接続点に接続された並列コンデンサCsと、スイッチング素子Q3,Q4を交互にオンオフ駆動する駆動部21とを備える。つまり、スイッチング素子Q3,Q4が交互にオンオフされることで、インダクタLsと直列コンデンサCsと並列コンデンサCsと負荷回路4とが構成する共振回路と直流電源回路1との接続が切り換えられ、この共振回路の共振により、直流電源回路1が出力した直流電力が高周波の交流電力に変換されて負荷回路4に供給される。すなわち、スイッチング素子Q3,Q4が請求項におけるスイッチング部を構成し、インダクタLsと直列コンデンサCsと並列コンデンサCsとが請求項における共振部を構成している。また、各スイッチング素子Q2,Q3はそれぞれNチャネル型のFETからなり、駆動部21は、ハイサイド(高電圧側)のスイッチング素子Q2のゲートに接続される端子Houtとハイサイドのスイッチング素子Q2のソースに接続される端子H−GNDとを有してこれらの端子間に矩形波状の駆動信号を出力することによってハイサイドのスイッチング素子Q2をオンオフし、ローサイド(低電圧側)のスイッチング素子Q3のゲートに接続される端子Loutとローサイドのスイッチング素子Q3のソースに検出抵抗Rdを介して接続される端子L−GNDとを有してこれらの端子間に矩形波状の駆動信号を出力することによってローサイドのスイッチング素子Q3をオンオフする。さらに、駆動部21は、制御端子CONを有し、制御端子CONから流出する制御電流Ioが多いほど高い動作周波数fでスイッチング素子Q2,Q3をオンオフする。通常、図1に示すように、動作周波数fは、上述した共振回路の共振周波数(以下、単に「共振周波数」と呼ぶ。)frmよりも高い範囲とされ、従って、動作周波数fが低くなるほどインバータ回路2の出力電圧(以下、「コイル電圧」と呼ぶ。)Vcoilの実効値は高くなる。なお、図1において、実線で示す曲線Amは無電極放電灯42が点灯していない状態での特性を示し、実線で示す曲線Bmは無電極放電灯42が点灯した状態での特性を示す。また、実線で示す各曲線Am,Bmはそれぞれ実際の状態での特性を示し、破線で示す各曲線As,Bsはそれぞれ部品の経年劣化や金属部品の近接などのような共振周波数が変動する要因がない状態(以下、「基準状態」と呼ぶ。)での特性を示し、上側の各曲線Am,Asはそれぞれ無電極放電灯42が点灯していない状態での特性を示し、下側の各曲線Bm,Bsはそれぞれ無電極放電灯42が点灯した状態での特性を示す。
制御回路3は、外部から入力される始動信号Vstによって無電極放電灯42の始動が指示されたときt1(図3参照)に動作周波数fを徐々に低下させる始動スイープ動作を開始する始動スイープ回路31を備える。
始動スイープ回路31は、一端に定電圧E1が入力された抵抗R1と、抵抗R1の他端に一端が接続された抵抗R2とコンデンサC2との並列回路と、この並列回路の他端に抵抗R3を介して反転入力端子が接続されるとともに帰還抵抗R4を介して出力端と反転入力端子とが接続されたオペアンプOP1と、オペアンプOP1の出力端に一端が接続された抵抗R5と、抵抗R5の他端にカソードが接続されアノードが駆動部21の制御端子CONに接続されたダイオードD2と、コンデンサC2の両端間に接続され外部から入力される始動信号VstによりオンオフされるスイッチSW0とを有する。
始動スイープ回路31の動作を説明する。無電極放電灯42の消灯中は、スイッチSW0はオン状態とされ、コンデンサC2は放電された状態に維持されている。始動信号VstによってスイッチSW0がオフされて無電極放電灯42の始動が開始されると、定電圧E1が抵抗R1,R2で分圧された電圧によってコンデンサC2が充電され、オペアンプOP1の出力電圧Vfが徐々に上昇する。すると、図1及び図3に示すように、駆動部21から始動スイープ回路31への流入電流(以下、「スイープ電流」と呼ぶ。)Iswが初期値Iswbから徐々に減少して制御電流Ioが初期値Iobから減少し動作周波数fが初期値fbから徐々に低くなって共振周波数frmに近づくことにより、図1に矢印a1で示すようにコイル電圧Vcoilの実効値は徐々に高くなる。やがて、コイル電圧Vcoilの実効値が十分に高くなり、無電極放電灯42において放電が開始されると、無電極放電灯42は点灯を開始する。このとき、無電極放電灯42の点灯に伴って上記共振回路の特性(すなわち、コイル電圧Vcoilの実効値と動作周波数fとの関係)が上側の曲線Amのような特性から下側の曲線Bmのような特性に変化することにより、図1に矢印a2で示すようにコイル電圧Vcoilの実効値は急激に低下する。そして、コンデンサC2の両端電圧が、定電圧源E1の出力が抵抗R1,R2で分圧された電圧に達した後は、スイープ電流Iswは一定値(例えば0)となる。また、消灯時には、スイッチSW1は再びオンされ、コンデンサC2は放電される。始動スイープ回路31の上記動作により、始動信号Vstによって無電極放電灯42の始動が指示された時点t1からコンデンサC2の両端電圧が安定して始動スイープ動作が終了する時点t3まで、スイープ電流Iswは初期値Iswbから上記の一定値まで徐々に低下し、制御電流Ioは初期値Iobから所定の値Ioeまで徐々に低下して、動作周波数fは初期値fbから所定の値feまで徐々に低下する。この過程のいずれかの時点t2で、無電極放電灯42は点灯を開始してコイル電圧Vcoilが低下する。図3では、無電極放電灯42が点灯を開始した上記の時点t2での値について、スイープ電流IswをIswiとし、制御電流IoをIoiとし、動作周波数fをfimとしている。無電極放電灯42を含む負荷回路4は、金属製の筐体の歪みなどによる誘導コイル41への接近や、周囲温度といった要因により、インピーダンスが変化しやすいため、無電極放電灯42を安定して点灯させるためにはインピーダンスの変化をある程度吸収可能な上記のような始動スイープ動作が重要となる。
また、制御回路3は、インバータ回路2においてローサイドのスイッチング素子Q3と検出抵抗Rdとの接続点の電圧、すなわちインバータ回路2に流れる電流に基いて動作周波数fを制御するフィードバック回路32を有する。フィードバック回路32は、定電圧E1を分圧する分圧抵抗R6,R7と、分圧抵抗R6,R7によって分圧された電圧が非反転入力端子に入力されるとともに反転入力端子にはインバータ回路2のローサイドのスイッチング素子Q3と検出抵抗Rdとの接続点が抵抗R8を介して接続されたオペアンプOP2と、オペアンプOP2の反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗R9とコンデンサC3との並列回路とを備える。オペアンプOP2の出力端子は、アノードを駆動部21に向けたダイオードD3と抵抗R10との直列回路を介して駆動部21の制御端子CONに接続されている。すなわち、インバータ回路2において検出抵抗Rdに流れる電流が多いほど、オペアンプOP2の出力電圧が低くなり、駆動部21からフィードバック回路32への流入電流(以下、「フィードバック電流」と呼ぶ。)Ifbが増加して、動作周波数fが高くなり、コイル電圧Vcoilが低下する。つまり、インバータ回路2の出力電流の実効値が多いほどコイル電圧Vcoilを低くするようなフィードバック制御がなされる。フィードバック電流Ifbは、例えば、抵抗R9とコンデンサC3との時定数により始動スイープ動作の終了時点t3までは初期値0に維持され、始動スイープ動作の終了時点t3から所定の終点値Ifbtまで徐々に増加するものである。
さらに、制御回路3は、始動スイープ回路31と同様の始動信号Vstが入力されて始動スイープ回路31による始動スイープ動作中にコイル電圧Vcoilを検出し、検出されたコイル電圧Vcoilに基いて共振周波数を推定するとともに、推定された共振周波数に応じて動作周波数fを補正する周波数補正回路33を備える。
周波数補正回路33は、コイル電圧Vcoilの実効値に応じた電圧を出力する電圧検出部33aと、電圧検出部33aの出力電圧をA/D変換するA/D変換器33bと、A/D変換器33bによってA/D変換されて入力された電圧検出部33aの出力電圧を用いて共振周波数を推定するとともに推定された共振周波数に応じた電圧を出力する処理部33cと、処理部33cの出力電圧をD/A変換するD/A変換器33dと、非反転入力端子にD/A変換器33dの出力電圧が入力されるとともに出力端子と反転入力端子とが接続されてボルテージホロワを構成するオペアンプOP3とを備える。オペアンプOP3の出力端子は、アノードを駆動部21に向けたダイオードD3と抵抗R10との直列回路を介して駆動部21の制御端子CONに接続されている。すなわち、処理部33cで推定された共振周波数に応じた電流(以下、「補正電流」と呼ぶ。)Icが駆動部21から周波数補正回路33に流入する。つまり、制御電流Ioは、スイープ電流Iswと、フィードバック電流Ifbと、補正電流Icとの和(Isw+Ifb+Ic)である。
電圧検出部33aは、アノードが検出抵抗Rdと誘導コイル41との接続点に接続されるとともにカソードが抵抗R12を介して直列コンデンサCsと誘導コイル41との接続点に接続されたダイオードD5と、このダイオードD5と抵抗R12との接続点にアノードが接続されてカソードが電圧検出部33aの出力端としてA/D変換器33bに出力されたダイオードD6と、このダイオードD6のカソードに一端が接続され他端が検出抵抗Rdと誘導コイル41との接続点に接続された抵抗R13とコンデンサC3との並列回路とを備える。すなわち、コイル電圧VcoilがダイオードD6で半波整流され抵抗R12,R13で分圧されコンデンサC3で平滑された電圧が、電圧検出部33aの出力電圧となる。
A/D変換器33bと処理部33cとD/A変換器33dとはそれぞれ例えば集積回路を用いて周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。
処理部33cの動作を説明する。処理部33cは、A/D変換器33bを介して入力された電圧検出部33aの出力から、動作周波数fも検出している。なお、動作周波数fとコイル電圧Vcoilとは、上記のようにそれぞれ電圧検出部33aの出力から検出されるようにする代わりに、別々の入力から検出されるようにしてもよい。さらに、処理部33cは、始動信号Vstが入力される始動入力端子IN1を有する。そして、処理部33cは、始動スイープ回路31においてスイッチSW0がオフされて動作周波数fが徐々に下げられている始動スイープ動作中に、図4に示すように、動作周波数fが所定の基準周波数fsに達した時点で、電圧検出部33aの出力に基いてコイル電圧Vcoilの実効値(以下、「検出電圧」と呼ぶ。)Vmを検出する。処理部33cには、基準状態での始動スイープ動作中に動作周波数fが基準周波数fsであるときのコイル電圧Vcoilの実効値である基準電圧Vsが記憶されており、処理部33cは、検出電圧Vmと基準電圧Vsとの差に基いて、基準状態での共振周波数frsに対する共振周波数frmのずれ量Δfrを推定する。具体的には、図5に示すように、検出電圧Vmが高いほど、上記のずれ量Δfrが高いと推定する。そして、処理部33cは、得られた共振周波数のずれ量Δfrに基いた電圧を出力することにより、動作周波数fを補正する。具体的には、図6に示すように、共振周波数のずれ量Δfrが大きいほど、すなわち検出電圧Vmと基準電圧Vsとの差が大きいほど、共振回路のインピーダンスが大きく変化していることになり、すなわち、近接した金属部品での渦電流損や経年劣化した部品により電力が消費されて負荷回路4への実際の供給電力が減少していることになるので、処理部33cは出力電圧を高くし補正電流Icを低くして動作周波数fを下げ、負荷回路4への供給電力Wを基準状態での供給電力Wsよりも増加させる。ここで、検出電圧Vmから出力電圧を決定するまでの上記の各過程では、データテーブルを用いてもよいし、式を用いてもよい。補正電流Icは例えば始動スイープ動作の終了時点t3までは初期値Icbに維持され始動スイープ動作の終了時点t3から、上記動作によって決定された終点値Ictまで徐々に低下するものである。周波数補正回路33の上記動作により、始動スイープ動作の終了時点t3から十分に時間が経った時点では、制御電流Ioの値Iotmと動作周波数fの値ftmとはそれぞれ図3に破線で示す基準状態での値Iots,ftsよりも低くなり、つまり、負荷回路4に出力される電力は多くなる。
上記構成によれば、共振回路のインピーダンスの変化による負荷回路4への供給電力の減少が抑制される。
なお、処理部33cの動作は上記に限られず、例えば、図7に示すように、始動スイープ回路31においてスイッチSW0がオフされて動作周波数fが徐々に下げられている始動スイープ動作中に、電圧検出部33aの出力に基いて検出されたコイル電圧Vcoilの実効値が所定の基準電圧Vsに達した時点で、動作周波数fを検出し、検出された動作周波数(以下、「検出周波数」と呼ぶ。)fmと、基準状態で始動スイープ動作中にコイル電圧Vcoilが基準電圧Vsになるときの動作周波数fである基準周波数fsとの差を上記の共振周波数のずれ量Δfrとして、以下は上記と同様の動作としてもよい。
または、処理部33cの動作として、図8に示すように、始動スイープ動作中にコイル電圧Vcoilが急激に低下することに基いて無電極放電灯42の点灯を検出し、無電極放電灯42の点灯が検出された時点t2での動作周波数(以下、「検出点灯周波数」と呼ぶ。)fimと、基準状態で無電極放電灯42が点灯するときの動作周波数(以下、「基準点灯周波数」と呼ぶ。)fisとの差(fim−fis)を上記の共振周波数のずれ量Δfrとして、以下は上記と同様の動作としてもよい。ここで、検出電圧Vmや検出周波数fmは、検出電圧Vmや検出周波数fmそのものの誤差だけではなく、動作周波数fが基準周波数fsに達したタイミングや、コイル電圧Vcoilの実効値が基準電圧Vsに達したタイミングにも誤差が生じるため、誤差が比較的に大きくなりやすい。これに対し、検出点灯周波数fimはコイル電圧Vcoilが大きく低下したときの動作周波数fであるので、検出電圧Vmや検出周波数fmに比べて誤差が比較的に小さく抑えられる。従って、検出点灯周波数fimを用いる上記構成を採用すれば、検出電圧Vmや検出周波数fmを用いる場合に比べてより適切な制御が可能となる。
また、図9に示すように、始動スイープ回路31において、一端がオペアンプOP1の反転入力端子に接続された抵抗R3の他端をグランドに接続する代わりに、電圧検出部33aの出力端に接続してもよい。この構成を採用すれば、始動スイープ回路31はコイル電圧Vcoilが高いほどスイープ電流Iswを増やし動作周波数fを高くしてコイル電圧Vcoilを低くするように動作することになり、始動スイープ動作中のコイル電圧Vcoilの実効値や動作周波数fの変化が緩やかになるから、検出電圧Vmや検出周波数fmや検出点灯周波数flmの検出の精度の向上とともに共振周波数Δfrの推定の精度も向上することにより、より適切な制御が可能となる。
さらに、図10に示すように、フィードバック回路32を処理部33cとともに1チップのマイクロプロセッサに構成して、周波数補正回路33がフィードバック回路32を兼ねるようにしてもよい。図10の例では、インバータ回路2においてローサイドのスイッチング素子Q3と検出抵抗Rdとの接続点の電圧が入力される電圧入力端子IN2を処理部33cに設けている。同様に、始動スイープ回路31も処理部33cとともに1チップのマイクロプロセッサに構成し、周波数補正回路33が始動スイープ回路31を兼ねるようにしてもよい。このように始動スイープ回路31やフィードバック32を処理部33cとともに1チップのマイクロプロセッサに集積すれば、部品点数が減少することにより、小型化が可能となる。
上記各種の無電極放電灯点灯装置は、図11及び図12に示すように無電極放電灯42とともに器具本体51に保持して照明器具5を構成することができる。照明器具5は、器具本体51の形状や構造を適宜選択することにより、図11のような街路灯としたり、図12のような防犯灯としたり、あるいは図示しないダウンライトとすることができる。このような各種の照明器具5はそれぞれ周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。
なお、負荷回路4は、上記のように誘導コイル41と無電極放電灯42とで構成されるものに限られない。例えば、周知の熱陰極型の放電灯(図示せず)と放電灯の各フィラメントの一端間に接続された予熱用のコンデンサ(図示せず)とで構成され放電灯の各フィラメントの他端を入力端とする負荷回路4を用いてもよい。
本発明の実施形態の動作を示す説明図である。 同上を示す回路ブロック図である。 同上における無電極放電灯の始動時、コイル電圧Vcoilと動作周波数fと制御電流Ioとスイープ電流Iswとフィードバック電流Ifbと補正電流Icとについて、それぞれ時間tに対する変化を示す説明図である。 同上において共振周波数のずれを推定する方法の一例を示す説明図である。 共振周波数のずれと検出電圧との関係を示す説明図である。 インバータ回路の出力電力と共振周波数のずれとの関係の一例を示す説明図である。 同上において共振周波数のずれを推定する方法の別の例を示す説明図である。 同上において共振周波数のずれを推定する方法の更に別の例を示す説明図である。 同上の別の形態を示す回路ブロック図である。 同上の更に別の形態を示す回路ブロック図である。 同上を用いた照明器具の一例を示す説明図である。 同上を用いた照明器具の別の例を示す説明図である。
符号の説明
1 直流電源回路
2 インバータ回路
3 制御回路
4 負荷回路
5 照明器具
21 駆動部
31 始動スイープ回路
32 フィードバック回路
33 周波数補正回路
41 誘導コイル
42 無電極放電灯
51 器具本体

Claims (8)

  1. 放電灯を含む負荷回路に対して交流電力を出力する電源回路と、
    電源回路を制御する制御回路とを備え、
    電源回路は、直流電源と、負荷回路とともに共振回路を構成する共振部と、直流電源と共振部との接続を切り換えるスイッチング部と、制御回路から動作周波数を指示され、共振部から負荷回路に出力される交流電力の周波数を、制御回路によって指示された動作周波数とするように、スイッチング部を駆動する駆動部とを有し、
    制御回路は、放電灯の点灯開始時に、動作周波数を、前記共振回路の共振周波数がとり得る範囲外から、前記共振回路の共振周波数がとり得る範囲に徐々に近づけることで、電源回路の出力電圧の実効値を徐々に上昇させる始動スイープ動作を行い、
    始動スイープ動作中に、電源回路の出力の周波数と電圧の実効値とをそれぞれ検出して、検出された出力電圧の実効値に基いて前記共振回路の共振周波数を推定するとともに、
    少なくとも始動スイープ動作の終了後には、動作周波数を、推定された共振周波数に応じて決定することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 制御回路は、推定された共振周波数と所定の基準周波数との差が大きいほど負荷回路への出力電力を大きくするように電源回路を制御することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 制御回路は、始動スイープ動作中に電源回路の出力の周波数が所定の基準周波数に達した時点での電源回路の出力電圧の実効値に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 制御回路は、始動スイープ動作中に電源回路の出力電圧の実効値が所定の基準電圧に達した時点での電源回路の出力の周波数に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
  5. 制御回路は、電源回路の出力電圧の実効値の低下に基いて放電灯の点灯を検出するとともに、放電灯の点灯が検出された時点での電源回路の出力の周波数に基いて、前記共振回路の共振周波数を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
  6. 制御回路は、放電灯の始動時に電源回路の出力電圧の実効値を徐々に上昇させる始動スイープ回路を含み、始動スイープ回路は、電源回路の出力電圧の実効値が高いほど、電源回路の出力電圧の実効値を低くするように電源回路の出力の周波数を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  7. 電源回路の出力が入力されるとともに無電極放電灯に近接配置され無電極放電灯とともに負荷回路を構成する誘導コイルを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置を保持する器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
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JP7060737B1 (ja) * 2021-03-04 2022-04-26 島田理化工業株式会社 インバータ装置およびインバータ装置の制御方法ならびにビレットヒーター

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