JP2009263845A - オフセット印刷用紙及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 脱墨パルプを多量に含有する場合でも、抄紙時の紙切れや欠陥の発生などが抑えられ操業性が改善されるとともに、嵩や不透明度、剛度が維持され、かつダート(黒点、チリ等)の少ない品質に優れたオフセット印刷用紙、特にコールドオフセット印刷用の新聞用紙を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のオフセット印刷用紙は、古紙を原料とする脱墨パルプを含有するオフセット印刷用紙であって、前記脱墨パルプが、インキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加されpH7.0〜10.5でインキ剥離処理されたものであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明はオフセット印刷用紙及びその製造方法に関し、特に新聞用紙など浸透乾燥型インキを用いたコールドオフセット輪転機での印刷に適したオフセット印刷用紙及びその製造方法に関する。
近年、省資源あるいは地球規模での環境保護といった観点から、古紙の再生利用が注目され、古紙をより高度に処理することで、品質が高くさらに環境負荷の少ない古紙の再生利用の範囲を拡大することが製紙業界における極めて重要な課題となっている。この一つの方向性として印刷古紙の印刷インキを脱墨工程にて除去し、残留インキの少ないパルプを製造し、必要に応じて機械パルプや化学パルプ等と混合し新たな紙が製造されている。
しかしながら、一般に行われている脱墨段階における離解工程やインキ剥離工程ではアルカリ条件下で高剪断力をかけるため、古紙の中に混入している粘着剤、接着剤、粘着テープ、雑誌の背糊、ビニールテープ等の異物が微細化し、その後のスクリーンやクリーナーなどといった精選工程を通しても完全に取り除くことは非常に困難である。そして、その脱墨パルプを用いて紙を製造する場合、異物による紙切れ、欠陥の発生など操業面におけるトラブルや、それら異物を抄き込むことでのダート発生など品質面の悪化が引き起こされる。また、上記のようにアルカリ条件下で高剪断力をかけ離解およびインキの剥離を行うことにより、パルプ繊維自体が痛められてしまい、濾水性の低下や強度低下によるマシンの操業性悪化、さらに製品にした際の嵩の低下、不透明度など光学適性の低下を招くとともに、剛度の低下を招くことで製品にも問題が生じている。また、排水のCOD(化学的酸素要求量)の負荷が大きく、環境面にも問題が生じる。
そこで、脱墨パルプ工程でのアルカリ薬品を軽減し、中性化することにより古紙の中に混入している異物の微細化を防ぎ、かつCOD負荷を軽減することが提案されている。しかし、アルカリ薬品の軽減はインキ剥離性の大幅な低下を招き、パルプの品質低下や製品の品質を損なうことになる。そのために、アルカリ条件下で熟成した印刷古紙を酸添中和する方法を採用し、中和後あるいは中和と同時に高剪断力をかけることで残留インキの少ない脱墨パルプを製造し、かつ脱墨パルプ製造工程から排出するCOD負荷を低減する方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、通常のアルカリ条件下における脱墨助剤として結晶性珪酸塩及び/又はその水和物を用いることで、高い脱墨性能を維持し、CODが低い結果が得られたことが開示されている(特許文献2参照)。
特開平11−200269号公報 特許第3260211号公報
上記特許文献1及び2に開示されている古紙の脱墨方法は、オフセット印刷用紙を製造することを目的としたものではなく、そのために、従来の脱墨工程で得られる脱墨パルプを用いて製造されるオフセット印刷用紙が、製造時における粘着異物由来の紙切れなどの操業性トラブルの多発や、嵩の低下、不透明度の低下、剛度の低下、ダート(黒点、チリ等の異物)が多いなどの品質の低下の問題を解決することは開示されていない。
そこで本発明は、脱墨パルプを多量に含有する場合でも、抄紙時の紙切れや欠陥の発生などが抑えられ操業性が改善されるとともに、嵩や不透明度、剛度が維持され、かつダート(黒点、チリ等の異物)の少ない品質に優れたオフセット印刷用紙を提供することを目的とする。
本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、インキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加することで、pHを高くしなくても十分脱墨効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。上記課題を達成するために、請求項1に係る発明のオフセット印刷用紙は、古紙を原料とする脱墨パルプを含有するオフセット印刷用紙であって、前記脱墨パルプが、インキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加されpH7.0〜10.5でインキ剥離処理されたものであることを特徴とする。
同様に、請求項2に係る発明のオフセット印刷用紙は、前記オフセット印刷用紙が浸透乾燥型インキを用いてコールドオフセット輪転機で印刷されることを特徴とする。
請求項3に係る発明のオフセット印刷用紙は、前記オフセット印刷用紙が新聞用紙用であることを特徴とする。
請求項4に係る発明のオフセット印刷用紙の製造方法は、古紙を原料とする脱墨パルプを含有するオフセット印刷用紙の製造方法であって、前記脱墨パルプを得るためのインキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加し、pH7.0〜10.5でインキ剥離処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、次の効果が奏される。
(1)通常のアルカリ領域よりもインキ剥離性に劣る弱アルカリ性から中性領域の条件で脱インキ処理を行っても、残留インキ量の少ない脱墨パルプを製造することができ、十分な白色度を有するオフセット印刷用紙が得られる。
(2)粘着異物が過度に微細化されないので、除塵工程での粘着異物除去効率が向上し、粘着異物に起因する紙切れや欠陥の発生が抑えられ操業トラブルを軽減することができ、安定した生産性を確保することが可能になる。また、紙面上のダート(黒点、チリ等)も少なくなり、製品品質に優れる。
(3)パルプ繊維の膨潤や損傷が抑制されるため、繊維の濾水性や強度が低下することがなく、嵩、不透明度、剛度が良好となり、印刷適性に優れたオフセット印刷用紙が得られる。
(4)排水のCOD負荷が低減され、環境に優しいオフセット印刷用紙が得られる。
図1は、本発明で用いられる結晶性層状珪酸塩の構造の一例を示す。
1.脱墨パルプの製造
(古紙原料)
本発明における脱墨パルプの原料となる古紙としては、新聞紙、チラシ、雑誌、書籍、事務用紙、その他複写機、OA機器から生ずる印刷紙等、が挙げられるがこれらに制限されるものではない。特に、粘着剤、接着剤、粘着テープ、雑誌の背糊等の粘着物を含む雑誌古紙等においても本発明は適用できる。
(製造工程)
通常の脱墨パルプの製造においては、アルカリ性薬品、及び界面活性剤を添加して古紙の離解を行い(離解工程)、離解されたパルプを希釈してフローテーション処理及び/または洗浄処理を行い、パルプ繊維から灰分、インキを分離し、一般的には10〜35質量%のパルプ濃度に脱水した後、アルカリ性薬品、過酸化水素及び/または界面活性剤を添加してアルカリソーキングを行う(粗選・熟成工程)。さらに、次工程で該パルプを希釈してフローテーション処理及び/または洗浄処理を行い、インキを分離する方法がとられる(脱墨工程)。さらに、除塵工程で異物を除去する(精選・除塵工程)。
本発明においては、以下に記述する結晶性層状珪酸塩の無水物をインキ剥離工程で添加することが重要である。インキ剥離工程とは、離解工程〜脱墨工程の間にパルプ繊維からインキを剥離処理する工程であり、結晶性層状珪酸塩は何れの工程で添加されても良い。
本発明では結晶性層状珪酸塩の無水物を用いることにより、アルカリ性薬品の添加率を半分程度に抑制することができ、pH7.0〜10.5の弱アルカリ性領域から中性領域の条件でインキ剥離を行うことが可能となる。pHが7.0より低い場合には、古紙の離解性やインキ剥離性が著しく低下するため、望ましくない。また、pHが10.5を超えた場合には、古紙の離解時のアルカリ性が強くなり、粘着異物の微細化が促進され、COD発生量が著しく増加するため、好ましくない。より好ましくはpH7.0〜9.9、さらに好ましくはpH7.0〜9.5である。
本発明における離解工程では、高濃度パルパー、低濃度パルパー及びドラムパルパーのいずれを用いてもかまわないが、高濃度パルパーを用いて離解処理を行うことが好ましい。また、離解処理時の温度に関しては、好ましくは60℃以下、更に好ましくは50℃以下で行うものとするが、これに限られたものではない。
インキ剥離工程では、ニーダー、ディスパーザー及びリファイナーのいずれを用いてもかまわない。
(結晶性層状珪酸塩の無水物)
本発明に使用する結晶性層状珪酸塩の無水物は、一般式としてNaO・2SiO、KO・2SiO等で表されるものを使用することが好ましいが、必ずしもそれに限定されるものではない。通常、脱インキ工程で使用される珪酸塩(水ガラス等)は、非結晶状態であり、定形の結晶構造を有するものではない。それに対して、本発明で使用する結晶性層状珪酸塩の無水物は、図1に示されるように、分子の基本構造がシリケート層(SiO)とその周囲のナトリウムイオンあるいはカリウムイオンによって構成される盤状の層が積み重なった層状構造であり、δ型の結晶構造を有する。この構造により、他の結晶性珪酸に比べて、金属イオン捕捉能力が格段に高いと考えられる。
本発明に使用する結晶性層状珪酸塩の無水物は、固体、若しくは懸濁液状態で添加されることが好ましいが、必ずしもそれに規定されるものではない。
また、粒子径が600μm以下であることが好ましいが、必ずしもこれに規定されるものではない。より好ましくは粒子径が60μm以上100μm以下のものを使用する。
本発明に使用する結晶性層状珪酸塩の無水物の添加量は、絶乾パルプ重量に対して0.1〜1.5重量%であり、好ましくは0.1〜1.0重量%である。添加量が0.1重量%未満となると、古紙の離解性やインキ剥離性が著しく低下するため、望ましくない。また、1.5重量%を超えた場合には、古紙の離解時のアルカリ性が強くなり、粘着異物の微細化やCOD発生量の増加がみられるため、望ましくない。
結晶性層状珪酸の無水物を用いることにより、弱アルカリ性から中性領域の条件で脱インキ処理を行っても、これまで困難であった未剥離の残留インキ量の少ない脱墨パルプを製造することが可能となる。その理由としては、結晶性層状珪酸塩は粉体もしくは懸濁状で使用されるが、結晶性層状珪酸塩は盤状の層が積み重なった層状構造、言い換えれば薄い板状であり、このためパルプ繊維に付着したインキを削り取る砥粒効果が高いと考えられる。また、上記のように薄い板状であることからパルプ繊維と局所的に接触し、接触部分で結晶性層状珪酸塩粒子表面が溶解して局所的なpH上昇が起こり、インキ剥離が促進されると考えられる。
(アルカリ薬品)
結晶性層状珪酸塩の無水物と併用するアルカリ薬品は、苛性ソーダ、水酸化カリウム、珪酸ソーダ、炭酸ソーダのうち少なくとも一種類以上を使用すればよい。また、脱墨剤としてはいずれの種類の脱墨剤も使用できるが、主成分が長鎖アルキル基とポリエチレンオキサイド及び/またはポリプロピレンオキサイドからなる界面活性剤、つまり高級アルコール系脱墨剤であることがさらに好ましい。
(その他)
離解工程、若しくは、インキ剥離工程を終えた後は、所望に応じて脱墨剤、漂白剤、キレート剤、凝集剤などのフローテーション助剤などを加えることができ、一般に用いられている異物除去工程、フローテーション工程、洗浄工程等を用いることができる。このときには繊維や異物に高剪断力がかからないため、pHは中性のままでもよいしアルカリ性にしてもかまわない。ただし、望ましくは中性のままで処理を行った方がパルプ繊維がアルカリ性条件下にある時間が短いので、COD負荷の低減効果は高くなる。異物除去工程は離解工程の後及び/またはインキ剥離工程の後で行ってもよい。
2.オフセット印刷用紙の製造
(パルプ)
本発明で用いられる脱墨パルプ以外のパルプとしては、化学パルプ(NBKP、LBKP等)や機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、他の方法で脱墨処理された古紙パルプ(DIP)を任意の割合で混合して使用することができ、また本発明で得られる脱墨パルプのみで用いてもよい。本発明の脱墨パルプを含む古紙パルプの配合率については、特に限定されるものではないが、好ましくは紙重量当たり30重量%以上、より好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含まれることが好ましい。このうち、本発明の脱墨パルプは、古紙パルプ重量当たり30重量%以上、より好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上を占めることが望ましい。少なすぎると本発明の効果が得られない。もちろん、本発明の脱墨パルプが100重量%であることが最も好ましい。
(紙の種類)
本発明で製造される紙は、オフセット印刷に供される上質印刷用紙、中質印刷用紙、新聞印刷用紙、板紙等に使用することができる。中でも、新聞用紙等に浸透乾燥型インキを用いたコールドオフセット型高速輪転機での印刷にとりわけ適している。例えば新聞用紙は、非常に薄く軽量で強度や剛度が比較的低い印刷用紙であり、また近年の省資源、環境保護といった観点から脱墨パルプが高配合されているのが現状である。そのため、本発明は新聞用紙でその効果が非常に顕著な傾向にある。
(紙の抄造)
本発明のオフセット印刷用紙は、酸性抄紙法で抄造される酸性紙でも、中性抄紙法で抄造される中性紙でも特に限定されるものではないが、紙の保存性が良好なことから中性抄紙法で製造することが望ましい。また、中性抄紙法によれば脱墨パルプを増配することが可能となり、より効果的であると考えられる。集荷された古紙は通常、アルカリ性の薬品のもとで処理され脱墨パルプが製造されるため、酸性抄紙の条件下では脱墨パルプに含まれる炭酸カルシウムのカルシウムイオンが硫酸バンドと反応し石膏(硫酸カルシウム)となって析出する問題があり、酸性抄紙法で脱墨パルプを多量に使用することは難しい。さらに、中性抄紙法によれば、脱墨パルプ由来の炭酸カルシウムを有効利用し省資源化を図ることもできる。
一般的には、中性抄紙法、酸性抄紙法で使用する内添薬品の種類や添加量はそれぞれ異なるが、紙の品種に応じて必要であれば、公知の内添サイズ剤である、アルキルケテンダイマー(AKD)系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸(ASA)系サイズ剤、中性ロジンサイズ剤等を使用でき、填料としては炭酸カルシウム、炭酸カルシウム−シリカ複合物、ホワイトカーボン等のシリカ、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、カオリンクレー、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化珪素、非晶質シリカ等の無機填料や、尿素−ホリマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子、古紙を再生する工程や紙を製造する工程で発生したスラッジを焼却して得られる再生填料等を単独または適宜2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
紙の抄造に際しては、従来から使用されている各種のノニオン性、カチオン性の歩留まり向上剤、濾水度向上剤、紙力向上剤、嵩高剤等の製紙用内添薬品が必要に応じて適宜選択して使用される。また、例えば、硫酸バンド、塩化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基性アルミニウム化合物等が内添されてもよい。その他製紙用助剤として各種澱粉類、ポリアクリルアミド、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド、ポリアミン樹脂、ポリアミン、ポリエチレンイミン、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、親水性架橋ポリマー粒子分散物及びこれらの誘導体あるいは変成物等の各種化合物を使用できる。更に、染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添薬品を用途に応じて適宜添加することもできる。
製造方法については、特に限定されるものではなく、抄紙機としては例えば、長綱式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円綱式抄紙機、短綱式抄紙機等の商業規模の抄紙機が目的に応じて適宜選択して使用出来る。新聞用紙の場合、坪量は30〜50g/m程度になるように抄紙される。また、必要に応じてサイズプレス、ビルブレード、ゲートロールコーター、プレメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス等を使用して、本発明の効果を阻害しない範囲で水溶性高分子物質等の表面紙力剤を塗工することも可能である。特に新聞用紙では、表面強度を高めるために表面紙力剤を塗工することが好ましい。水溶性高分子物質としては、澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、カチオン化澱粉などに代表される澱粉系、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、ノニオン性ポリアクリルアミドなどのポリアクリルアミド系、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロース系などがあげられる。これらは、単独、または2種類以上混合して用いられる。また、吸水抵抗性を高めるために、表面サイズ剤としてスチレン−マレイン酸系共重合体樹脂、スチレン−アクリル酸系共重合体樹脂、α−オレフィン−マレイン酸系共重合体樹脂、アクリル酸エステル−アクリル酸系共重合体樹脂、カチオン性サイズ剤、アルキルケテンダイマー系サイズ剤などを適宜塗工することも可能である。なお、表面紙力剤、表面サイズ剤はこれらに限定されるものではない。
以上のように塗工乾燥された後は、マシンカレンダー、またはスーパーカレンダー、高温ソフトニップカレンダー等で平滑化処理を行ってもよい。所望の品質のオフセット印刷用紙が得られれば、いずれのカレンダー処理、あるいは未カレンダー処理でもよい。また、カレンダー処理後の調湿、加湿のための水塗り装置、静電気加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組み合わせて使用することも可能である。本発明のオフセット印刷用紙の水分としては、オフセット印刷時の印刷品質や印刷作業性の観点から2%以上9%以下が好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に示すが、本発明は係る実施例に限定されるものではない。なお、特にことわらない限り、部よび%は重量部および重量%を表す。
実施例及び比較例で得られた脱墨パルプおよびオフセット印刷用紙について、下記の項目の測定を行い評価した。
・脱墨パルプの評価
<残インキ率>
150メッシュ(φ0.15mm)を用いてパルプ中の遊離インキを完全に除去した後、JIS P 8222に従って手抄きシートを作成し、スペックスキャン2000(アポジーテクノロジー社製、夾雑物測定装置)を用いてシート表面に残留したインキの面積率を測定した。
<COD量の測定>
COD量はJIS K 0102に準じて各COD濃度を測定した後、絶乾パルプ重量当たりのCOD量(COD(kg)/絶乾パルプ重量(t))に換算した結果で示す。
<粘着異物個数及び面積>
以下に示す粘着異物測定方法に従って、粘着異物個数及び面積を測定した。
絶乾重量1kgの試料を低濃度のスラリーに調製し、0.15mmのスリット幅を持つテスト用フラットスクリーンを用いて製紙原料から異物を分離した。それらの異物をガラス繊維系濾紙(以下甲と略記する)を用いて濾過し、異物を乾燥させた後、セルロース繊維系濾紙(以下乙と略記する)を、異物を挟むように上に被せて、105℃に加熱し、直ちに3.5kg/cmで5分間加圧した。次に甲と乙とを異物付着面で剥がし、甲に付着した粘着異物(低粘着性異物)、及び乙に付着した粘着異物(高粘着性異物)を0.01%のオイルブルーNのエタノール溶液を用いて染色した。染色後、サンプルを水/エタノール=50/50の混合溶液内で5分間洗浄した。洗浄は2回繰り返した。サンプルを乾燥させた後、夾雑物測定装置(アポジーテクノロジー社製Spec Scan2000)を用いて、甲及び乙に付着した粘着異物の個数及び面積を計測した。
<フリーネス(CSF)の測定>
カナダ標準型の測定により、ISO5267/2に準じて測定した。
・オフセット印刷用紙の評価
<密度>
坪量:ISO536−1976と紙厚:ISO534−1988をそれぞれの規格に準じて測定し、そこから、密度(g/cm)=坪量(g/m)/紙厚(μm)で算出した。
<曲げこわさ>
ISO2493に準じて、L&W Bending Tester Code160の測定器を用いて、曲げ抵抗値から曲げこわさを算出した。
<不透明度>
ISO2471に準じて測定した。
<ダート・黒点>
白紙(2m)にある、ダート(黒点、チリ、粘着物、その他異物等)の数を4段階にて目視で観察し、次の基準で評価した。◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや多め、×:問題あり。
<操業性>
新聞用紙を製造した際の、粘着異物による欠陥の発生、紙切れ等の操業性を次の基準で3段階で評価した。○:良好、△:やや不調、×:不調。
[実施例1]
(脱墨パルプの製造)
新聞古紙38%、雑誌古紙62%の脱墨パルプを製造するインキ剥離工程において、苛性ソーダ0.3%、結晶性層状珪酸塩の無水物(銘柄:プリフィード、トクヤマシルテック社製)0.35%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.3%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加し、温度を55℃〜65℃の範囲で離解を行った。このようにして得られた脱墨パルプを完全に洗浄した後、インキ剥離性、離解pH、COD発生量、スクリーン処理後の粘着異物の個数、面積、CSFについて測定した。
(オフセット印刷用新聞用紙の製造)
古紙パルプ100重量%(うち上記で得られた脱墨パルプ55重量%)を配合し、そのパルプスラリーに填料として炭酸カルシウムを5%、紙力増強剤、歩留り向上剤を混合し、ギャップフォーマー型抄紙機で抄速1000m/分で、坪量43g/mとなるように新聞用紙原紙を中性抄造し、さらにサイズプレスゲートロールコータでヒドロキシエチル化澱粉を塗工量が両面で0.6g/mとなるように塗工し、オフセット印刷用新聞用紙を得た。その新聞用紙について、密度、曲げこわさ、不透明度、ダート等の測定を行い、また新聞用紙製造時の操業性についても評価した。
[実施例2]
脱墨パルプを製造するインキ剥離工程において、使用薬品が苛性ソーダ0.2%、結晶性層状珪酸塩の無水物(銘柄:プリフィード、トクヤマシルテック社製)0.35%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.3%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[実施例3]
脱墨パルプを製造するインキ剥離工程において、使用薬品が苛性ソーダ0.3%、結晶性層状珪酸塩の無水物(銘柄:プリフィード、トクヤマシルテック社製)0.1%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.3%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[実施例4]
脱墨パルプを製造するインキ剥離工程において、使用薬品が苛性ソーダ0.3%、結晶性層状珪酸塩の無水物(銘柄:プリフィード、トクヤマシルテック社製)1.0%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.3%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[実施例5]
古紙パルプ100重量%(うち上記で得られた脱墨パルプ100%)を用いた以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[比較例1]
脱墨パルプを製造するインキ剥離工程において、使用薬品が苛性ソーダ0.55%、3号珪酸ソーダ(純分)0.5%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.20%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法でオフセット印刷用紙を得た。
[比較例2]
実施例1において、使用薬品が苛性ソーダ0.6%、3号珪酸ソーダ0.3%、高級アルコール系の脱墨剤0.08%、過酸化水素水0.10%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[比較例3]
実施例1において、使用薬品が苛性ソーダ0.7%、3号珪酸ソーダ0.5%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.30%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[比較例4]
実施例1において、使用薬品が苛性ソーダ0.7%、3号珪酸ソーダ0.3%、高級アルコール系の脱墨剤0.08%、過酸化水素水0.10%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
[比較例5]
実施例1において、使用薬品が苛性ソーダ0.3%、高級アルコール系の脱墨剤0.12%、過酸化水素水0.3%をそれぞれ対古紙重量の割合で添加した以外は、実施例1と同様な方法で新聞用紙を得た。
以上述べた実施例1〜5及び比較例1〜5のインキ剥離工程で添加される薬品とその使用量の関係を表1に、そして、実施例1〜5及び比較例1〜5の脱墨パルプの評価およびオフセット印刷用紙の評価を表2に示す。
表1、2から次のことが示される。
(1)結晶性層状珪酸塩の無水物を使用して弱アルカリ条件下(比較例1〜4の対古紙重量に対する苛性ソーダの割合の約半分)で処理した実施例1〜5の脱墨パルプは、従来のアルカリ条件下で処理した比較例1〜4の脱墨パルプに比べて、低い離解pHでありながら残インキ率がほぼ同レベルであり、粘着異物の個数や面積、CODの発生量が少ないことがわかる。また、実施例1と離解pHが8.0と低い条件で処理した比較例5とを比べると、結晶性層状珪酸塩を使用しない場合は残インキ率が高いことがわかる。
(2)オフセット印刷用新聞用紙を製造する際の操業性について、実施例1〜5と比較例1〜4とを比べると、実施例は粘着異物による欠陥の発生や紙切れ等が良好であることがわかる。
(3)オフセット印刷用新聞用紙の品質について、実施例1〜5と比較例1〜5とを比べると、実施例は脱墨パルプのCSFが低いにもかかわらず嵩高で、かつ十分な不透明度、剛度も得られるとともに、ダート量も少ないことがわかる。また、実施例1と比較例5を比べると、剛度、不透明度は同等なものの、結晶性層状珪酸塩を使用しない場合はダート量が高いことがわかる。
(4)また、脱墨パルプが55重量%の実施例1と脱墨パルプ100重量%の実施例5とを比べると、脱墨パルプを多く使用した実施例5は、操業性が良好であり、剛度も高いことがわかる。

Claims (4)

  1. 古紙を原料とする脱墨パルプを含有するオフセット印刷用紙であって、前記脱墨パルプが、インキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加されpH7.0〜10.5でインキ剥離処理されたものであることを特徴とするオフセット印刷用紙。
  2. 前記オフセット印刷用紙が浸透乾燥型インキを用いてコールドオフセット輪転機で印刷されることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷用紙。
  3. 前記オフセット印刷用紙が新聞用紙用であることを特徴とする請求項1または2に記載のオフセット印刷用紙。
  4. 古紙を原料とする脱墨パルプを含有するオフセット印刷用紙の製造方法であって、前記脱墨パルプを得るためのインキ剥離工程において結晶性層状珪酸塩の無水物を添加し、pH7.0〜10.5でインキ剥離処理を行うことを特徴とするオフセット印刷用紙の製造方法。
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