JP2009262643A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアバイワイヤ方式を採用した車両の車両制御装置において、無断な電力消費を抑える技術を提供する。
【解決手段】車両制御装置は、第1の転舵用モータ24Lにより転舵された車輪の第1の実転舵角を検出する第1の実転舵角検出部と、第2の転舵用モータにより転舵された車輪の第2の実転舵角を検出する第2の実転舵角検出部と、第1の実転舵角とステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて第1の転舵用モータ24Lの出力を制御する第1の転舵制御部30と、第2の実転舵角と目標転舵角との偏差に基づいて第2の転舵用モータの出力を制御する第2の転舵制御部とを備える。第1の転舵制御部30は、第2の転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値を受信し、自己の所有するパラメータ値と他方のパラメータ値とを比較して、両者の差が所定値以上の場合に両者の差が減少するように自己のパラメータ値を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両制御装置に関する。特にステアバイワイヤ方式を採用した車両の車両制御装置に関する。
運転者が操作するステアリングホイールと車輪とが機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の車両が知られている。ステアバイワイヤ方式によれば、ステアリングの配置の自由度が高まるとともに、車両の運動状態や走行環境などに応じて転舵量を自動的に変化させることが可能となる。そのため、ステアバイワイヤ方式の採用によってより快適かつ安全な運転が実現されることが期待されている。
ステアバイワイヤ方式の車両では、ステアリングバイワイヤシステムの故障時などに、運転者によるステアリング操作を確実に続行できることが必要である。これに対し、車輪を転舵するための転舵用モータと、この転舵用モータの出力を制御する転舵制御部とを含むサブシステムを複数設けた構成が知られている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
特開2006−76413号公報 特開2007−145286号公報 特開2004−338563号公報
上述の構成では、各サブシステムに独立に設けられたセンサを用いて車輪の実転舵角の検出が行われ、各転舵制御部が実転舵角とステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて各転舵用モータの出力をPID制御する場合がある。この場合には、各センサの異常や、組み付け誤差、検出誤差などに起因して、車輪が目標転舵角の極近傍まで転舵制御された状態において、複数の転舵用モータによる転舵力の方向が互いに逆向きとなることがある。そして、この逆向きの転舵力及び外力の釣り合いによって車輪の転舵角が一定に維持される。この車輪の転舵状態では、各転舵用モータに互いに逆向きの転舵力を発生するための駆動電流が流れるとともに、その電流値は徐々に増大していくため、無駄な電力を消費していることになる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ステアバイワイヤ方式を採用した車両の車両制御装置において、無断な電力消費を抑える技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両制御装置は、車輪転舵機構を駆動する第1の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第1の実転舵角を検出する第1の実転舵角検出部と、車輪転舵機構を駆動する第2の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第2の実転舵角を検出する第2の実転舵角検出部と、前記第1の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第1の転舵用モータの出力を制御する第1の転舵制御部と、前記第2の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第2の転舵用モータの出力を制御する第2の転舵制御部と、を備え、前記第1の転舵制御部は、前記第2の転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値を前記第2の転舵制御部から受信し、前記第1の転舵用モータの制御に用いられる自己の所有するパラメータ値と前記第2の転舵制御部のパラメータ値とを比較して、両者の差が所定値以上の場合に両者の差が減少するように自己のパラメータ値を補正する。
この態様によれば、無断な電力消費を抑えることがきでる。
前記第1の転舵制御部は、前記第1の転舵用モータの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御し、前記パラメータ値は、前記積分動作の出力値であってもよい。これによれば、積分動作の出力値が正負逆方向に釣り合ってその偏差が増大してしまう状態において、積分動作の出力値が減少するように補正されるため、無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第1の転舵制御部は、前記積分動作の出力値の変化が所定量以下のときに、前記積分動作の出力値を補正してもよい。これによれば、より効果的に無駄な電力消費を抑えることができる。
運転者によるステアリングホイールの操作量を検出する操作量センサを備え、前記第1の転舵制御部は、前記操作量センサの検出値の変化が所定量以下のときに、前記パラメータ値を補正してもよい。これによれば、より効果的に無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第2の転舵制御部は、前記第1の転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値を前記第1の転舵制御部から受信し、前記第2の転舵用モータの制御に用いられる自己の所有するパラメータ値と前記第1の転舵制御部のパラメータ値とを比較して、両者の差が所定値以上の場合に両者の差が減少するように自己のパラメータ値を補正してもよい。この場合、より迅速に無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第2の転舵制御部は、前記第2の転舵用モータの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御し、前記パラメータ値は、前記積分動作の出力値であってもよい。これによれば、積分動作の出力値が正負逆方向に釣り合ってその偏差が増大してしまう状態において、積分動作の出力値が減少するように補正されるため、無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第2の転舵制御部は、前記積分動作の出力値の変化が所定量以下のときに、前記積分動作の出力値を補正してもよい。これによれば、より効果的に無駄な電力消費を抑えることができる。
運転者によるステアリングホイールの操作量を検出する操作量センサを備え、前記第2の転舵制御部は、前記操作量センサの検出値の変化が所定量以下のときに、前記パラメータ値を補正してもよい。これによれば、より効果的に無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明の別の態様もまた車両制御装置である。この車両制御装置は、車輪転舵機構を駆動する第1の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第1の実転舵角を検出する第1の実転舵角検出部と、車輪転舵機構を駆動する第2の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第2の実転舵角を検出する第2の実転舵角検出部と、前記第1の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第1の転舵用モータの出力を比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する第1の転舵制御部と、前記第2の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第2の転舵用モータの出力を比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する第2の転舵制御部と、車両状態を検知する車両状態検知手段と、を備え、前記車両状態検知手段によって前記車両状態が所定状態であると検知されたときに、前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を調整する。
この態様によれば、無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、前記車両状態検知手段によって前記車両状態が直進状態であると検知されたときに、自己の前記積分動作の出力値を調整してもよい。これによれば、積分動作の出力値が増大することが予想される車両の直進状態時に積分動作の出力値が制御されるため、無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を固定するように調整してもよい。これによれば、積分動作の出力値の増大を抑えることができるため、無駄な電力消費を抑えることができる。
前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を減少するように調整してもよい。これによれば、より効果的に無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明によれば、ステアバイワイヤ方式を採用した車両の車両制御装置において、無断な電力消費を抑えることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の車両制御装置を備えた車両10の概略図である。図1に示すように、車両10は、運転者により操舵されるステアリングホイール12と、ステアリングホイール12に連結されたステアリングシャフト14とを備える。ステアリングシャフト14の下端には、減速機構を備えた操舵反力用モータ16が設けられている。操舵反力用モータ16によって生成された回転力は、減速機構を介してステアリングシャフト14に伝達され、ステアリングホイール12に対して操舵反力を与える。この操舵反力は、路面と車輪との間の摩擦力やセルフアライニングトルクなどを運転者に感覚的に伝達するために与えられる。ステアリングシャフト14には、ステアリングホイール12の操舵角θsを検出する操作量センサとしての操舵角センサ18が設置されている。操舵角センサ18は、ステアリングホイール12の中立位置からの回転角を検出し、検出された操舵角θsを出力する。操舵角センサ18の出力は、後述する第1の転舵制御部30、第2の転舵制御部50、および操舵反力制御部70に送信される。
操舵反力制御部70は、操舵角センサ18から操舵角θsを受け取り、これに応じて目標操舵反力を設定する。目標操舵反力は、得られた操舵角θsに対して目標操舵反力が定まる予め準備された目標操舵反力テーブルを参照して求めてもよいし、所定の計算式に操舵角θsを代入することによって求めてもよい。目標操舵反力は、ステアバイワイヤ方式でない車両において、車輪と路面との摩擦力やセルフアライニングトルクなどに起因し、車両からステアリングホイールを介して運転者に伝わる力を再現するように設定される。なお、本実施形態の車両10における操舵反力制御は、ステアバイワイヤ方式の車両における周知の制御方法によって行われ、本明細書では詳細な説明を省略する。
車両10は、ステアリングシャフト14と機械的に分離された状態で配置され、車輪としての左前輪FLおよび右前輪FRを転舵させる車輪転舵機構20を備える。車輪転舵機構20は、車両10の車幅方向に延設され、軸方向に揺動するラックバー22を備える。ラックバー22には、第1の転舵用モータ24Lとボールねじ機構25Lとが組み合わされ、また第2の転舵用モータ24Rとボールねじ機構25Rとが組み合わされている。また、第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rには、それぞれの回転角θm1、θm2を検出する回転角検出センサ44、64が設けられている。回転角検出センサ44、64は、それぞれ第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rの所定の基準位置からの回転角θm1、θm2を検出し、後述する第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50に送信する。第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rの回転角θm1、θm2は、基準位置を「0」とし、たとえば右方向の角度を正の値で、左方向の角度を負の値で表される。
第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rの回転は、それぞれボールねじ機構25L、25Rによりラックバー22の左右方向への直線運動に変換される。ラックバー22の両端には、それぞれタイロッド26L、26Rの一端が接続されている。タイロッド26L、26Rの他端はそれぞれ左前輪FLを支持するナックルアーム28L、右前輪FRを支持するナックルアーム28Rに連結されている。ナックルアーム28L、28Rは、それぞれに設けられた図示しないキングピンを支点として回転し、ラックバー22が直線運動をすると、左前輪FLおよび右前輪FRが転舵される。
車両10には、第1の転舵用モータ24Lの出力を制御する第1の転舵制御部30と、第2の転舵用モータ24Rの出力を制御する第2の転舵制御部50とが設けられている。図2は、第1の転舵制御部30および車両制御に関与する主要部分の構成を示すブロック図である。図2に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や電気回路、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックとして示している。したがって、これらの機能ブロックがハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろな態様で実現できることは、当業者には理解されるところである。なお、第2の転舵制御部50の構成については、第1の転舵制御部30の構成と同様であるため説明は省略する。
図2に示すように、第1の転舵制御部30は、転舵角演算指令部32と、目標転舵角算出部34と、駆動回路36と、実転舵角算出部38と、パラメータ値比較部40と、通信部42とを備える。
回転角検出センサ44から送信された第1の転舵用モータ24Lの回転角θm1は、第1の転舵制御部30の実転舵角算出部38によって受信される。実転舵角算出部38は、得られた回転角θm1から、第1の転舵用モータ24Lによって転舵された左前輪FLおよび右前輪FRの第1の実転舵角θw1を算出する。実転舵角算出部38は、たとえば得られた回転角θm1に対して第1の実転舵角θw1が定まる予め準備された実転舵角テーブルを参照して第1の実転舵角θw1を算出する。あるいは、第1の実転舵角θw1は、所定の計算式に得られた回転角θm1を代入することによって算出してもよい。実転舵角算出部38と回転角検出センサ44とによって第1の実転舵角検出部が構成される。同様に、第2の転舵制御部50に設けられた図示しない実転舵角算出部と回転角検出センサ64とによって第2の実転舵角検出部が構成される。実転舵角算出部38によって算出された第1の実転舵角θw1は、転舵角演算指令部32に送信される。
操舵角センサ18から送信されたステアリングホイール12の操舵角θsは、第1の転舵制御部30の目標転舵角算出部34によって受信される。目標転舵角算出部34は、得られた操舵角θsから、左前輪FLおよび右前輪FRの目標転舵角θtを算出する。目標転舵角算出部34は、たとえば得られた操舵角θsに対して目標転舵角θtが定まる予め準備された目標転舵角テーブルを参照して目標操舵角θtを算出する。あるいは、目標転舵角θtは、所定の計算式に得られた操舵角θsを代入することによって算出してもよい。目標転舵角算出部34によって算出された目標転舵角θtは、転舵角演算指令部32に送信される。
転舵角演算指令部32は、実転舵角算出部38から受信した第1の実転舵角θw1と、目標転舵角算出部34から受信した目標転舵角θtとの偏差に基づいて、実転舵角θw1と目標転舵角θtとの偏差がなくなるように第1の転舵用モータ24Lの出力をフィードバック制御する。たとえば、転舵角演算指令部32は、第1の転舵用モータ24Lの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する。具体的には、転舵角演算指令部32は、第1の実転舵角θw1と目標転舵角θtとの偏差に基づいて、駆動回路36の出力する電流値を制御するためのパラメータ値としての転舵角指令値を周知のPID制御演算によって求める。そして、転舵角演算指令部32は、この転舵角指令値に対応する制御信号を駆動回路36に送信する。
駆動回路36は、転舵角演算指令部32から受信した制御信号に応じた値の電流を第1の転舵用モータ24Lに出力し、第1の転舵用モータ24Lを駆動する。第1の転舵用モータ24Lは、ボールねじ機構25Lを介してラックバー22を左右方向に移動させ、これにより左前輪FLおよび右前輪FRが転舵される。
転舵角演算指令部32は、所定のタイミングで第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられる転舵角指令値を通信部42に送信する。転舵角指令値を受信した通信部42は、この転舵角指令値を第2の転舵制御部50に送信する。一方、第2の転舵制御部50からは、所定のタイミングで第1の転舵制御部30に対して第2の転舵用モータ24Rの制御に用いられる転舵角指令値が送信される。他方の転舵制御部への自己の所有する転舵角指令値の送信は、たとえば予め定められた一定時間ごとに繰り返し行われる。第2の転舵制御部50から送信された転舵角指令値は、通信部42によって受信され、通信部42は受信した転舵角指令値をパラメータ値比較部40に送信する。また、転舵角演算指令部32からも、第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられる転舵角指令値がパラメータ値比較部40に送信される。
パラメータ値比較部40は、第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられる転舵角指令値と、第2の転舵用モータ24Rの制御に用いられる転舵角指令値とを比較して、両者の差が所定値K1以上であるか判断する。両者の差がK1以上であった場合には、パラメータ値比較部40は、その旨の信号を転舵角演算指令部32に送信するとともに、通信部42を介して第2の転舵制御部50に送信する。同様に第2の転舵制御部50においても第1の転舵用モータ24Lに対する転舵角指令値と第2の転舵用モータ24Rに対する転舵角指令値との差が比較され、両者の差がK1以上であった場合には、その旨の信号が第1の転舵制御部30に送信される。第2の転舵制御部50から送信された当該信号は、通信部42を介して転舵角演算指令部32によって受信される。
転舵角演算指令部32は、パラメータ値比較部40および第2の転舵制御部50から、第1の転舵用モータ24Lに対する転舵角指令値と第2の転舵用モータ24Rに対する転舵角指令値との差が所定値K1以上であるとの信号を受信すると、両者の差が減少するように自己の所有する第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられる転舵角指令値を補正する。同様に第2の転舵制御部50は、自己のパラメータ値比較部および第1の転舵制御部30から、両者の転舵角指令値の差が所定値K1以上であるとの信号を受信すると、両者の差が減少するように自己の所有する第2の転舵用モータ24Rの制御に用いられる転舵角指令値を補正する。
ここで、回転角検出センサ44、64にセンサ自体の異常や、組み付け誤差、検出誤差などが生じた場合、第1の実転舵角θw1と第2の実転舵角θw2とがそれぞれ異なる値を持ちうる。この状態で第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50によって左前輪FLおよび右前輪FRが目標転舵角θtの極近傍まで転舵制御されると、目標転舵角θtが第1の実転舵角θw1と第2の実転舵角θw2との間に位置する状態となる。目標転舵角θtが第1の実転舵角θw1と第2の実転舵角θw2との間に位置した場合、第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rによる転舵力の方向が互いに逆向きとなり、一方は正、他方は負となってしまう。そして、この逆向きの転舵力及び外力の釣り合いによって左前輪FLおよび右前輪FRの転舵角が一定に維持されてしまう。
この車輪の転舵状態では、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50のそれぞれの転舵角演算指令部において算出される積分動作の出力値、すなわちI項値I1、I2が正負逆方向に釣り合った状態でその偏差が増大し、無駄な電流が流れてしまう。そこで本実施形態では、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50の転舵角演算指令部において、それぞれ転舵角指令値のうちI項値I1、I2を比較し、補正している。
具体的には、たとえば第1の転舵制御部30の場合、転舵角演算指令部32は、以下の式に基づいてI項値I1とI項値I2との差が所定値K1以上であるか判断する。
|I1−I2|≧K1
そして、転舵角演算指令部32は、以下の式に基づいてI項値I1を補正する。
I1_new=I1+{(I1+I2)/2−I1}×K2 (K2:定数)
すなわち、第1の転舵用モータ24Lに対するI項値I1が、第1の転舵用モータ24Lに対するI項値I1と第2の転舵用モータ24Rに対するI項値I2との平均値に近づくように補正している。
そして、転舵角演算指令部32は、以下の式に基づいてI項値I1、I2の差が所定値K3未満となったか判断する。
|I1_new−I2|<K3
この補正処理は、両者の偏差が所定値K3未満となるまで繰り返される。ここで、所定値K1と所定値K3は、K1≧K3の関係を満たす定数である。K1=K3の場合には、この補正処理の開始・終了の切換が頻繁に行われることとなるため、K1とK3との間にはある程度の差を設けることが好ましい。
なお、本実施形態では、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50がそれぞれ他方の転舵制御部に対して自己の制御指令値を送信し、両者の転舵角指令値を比較し、転舵角指令値の補正を行っている。しかしながら、本発明は特にこれに限定されず、少なくとも一方の転舵制御部、たとえば第1の転舵制御部30のみが第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50の転舵角指令値を比較して、補正処理を行うようにしてもよい。また、転舵角指令値の比較は一方の転舵制御部のみで行い、比較結果を他方の転舵制御部に送信し、得られた比較結果に応じて両方の転舵制御部が自己の所有する転舵角指令値の補正を行うようにしてもよい。
続いて、第1の転舵制御部30によるパラメータ値の補正動作フローについて説明する。図3は、第1の転舵制御部30によるパラメータ値の補正動作を示すフローチャートである。なお、第2の転舵制御部50によるパラメータ値の補正動作フローは、第1の転舵制御部30と同様であるため、説明は省略する。
図示しないイグニッションスイッチの投入などにより、第1の転舵制御部30は、図3に示すパラメータ値の補正動作フローを所定の一定時間ごとに繰り返し開始する。第1の転舵制御部30は、第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられるI項値I1を第2の転舵制御部50に送信する(ステップ301:以下S301と略記する。他のステップも同様)。また、第1の転舵制御部30は、第2の転舵制御部50から第2の転舵用モータ24Rの制御に用いられるI項値I2を受信する(S302)。そして、自己のI項値I1と、他方のI項値I2との偏差が所定値K1以上であるか判断する(S303)。
I項値I1とI項値I2との偏差がK1以上であった場合(S303のYes)、第2の転舵制御部50に、I項値I1とI項値I2との偏差がK1以上である旨の信号(I項値偏差大信号)を送信する(S304)。その後、第2の転舵制御部50からI項値偏差大信号を受信したか判断する(S305)。所定時間内に第2の転舵制御部50からI項値偏差大信号を受信した場合は(S305のYes)、第1の転舵制御部30は、上述のようにして自己のI項値I1の補正を行う(S306)。
I項値I1の補正後、I項値I1とI項値I2との偏差が所定値K3未満であるか判断する(S307)。I項値I1とI項値I2との偏差がK3未満の場合は(S307のYes)、第1の転舵制御部30は、本補正動作フローを終了する。一方、I項値I1とI項値I2との偏差がK3以上の場合は(S307のNo)、I項値I1の補正動作を繰り返す(S306)。I項値I1とI項値I2との偏差がK1未満であった場合(S303のNo)、および所定時間内に第2の転舵制御部50からI項値偏差大信号を受信しない場合は(S305のNo)、第1の転舵制御部30は、本補正動作フローを終了する。
以上の構成による動作を総括すると、本実施形態において、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50は、転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値としてPID制御のI項値を他方の転舵制御部に一定時間毎に送信している。そして、両者のI項値の差が所定値K1以上であった場合に、その差が減少するように自己のI項値を補正している。そのため、無断な電力消費を抑えることができる。
また、I項値の低減補正によって第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rに流れる電流量が減少するため、第1の転舵用モータ24Lおよび第2の転舵用モータ24Rにかかる熱負荷も軽減することができる。
(実施形態2)
実施形態2では、I項値I1、I2の単位時間あたりの変化が所定量以下のときに、I項値I1、I2の補正動作が実行される点が実施形態1と異なる。I項値I1、I2の変化が所定量以下である場合としては、たとえば車両10が直進状態や一定曲率での旋回状態にある場合がある。本実施形態では、車両10が直進状態や一定曲率での旋回状態にあることを、操舵角センサ18によって検出したステアリングホイール12の操舵角θsにおける単位時間あたりの変化が所定量以下であるか否かで判断している。なお、車両10の全体構成、第1の転舵制御部30などの構成は実施形態1と基本的に同一であり、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図4は、実施形態2に係る第1の転舵制御部30によるパラメータ値の補正動作を示すフローチャートである。
図示しないイグニッションスイッチの投入などにより、第1の転舵制御部30は、図4に示すパラメータ値の補正動作フローを開始し、操舵角センサ18により検出したステアリングホイール12の操舵角θsの変化が所定量以下であるか判断する(S401)。操舵角θsの変化が所定量以下であった場合は(S401のYes)、実施形態1と同様に、I項値I1の送信から、I項値I1とI項値I2との偏差が所定値K3未満となるまでのI項値I1の補正までを実行する(S402〜S408)。操舵角θsの変化が所定量未満であった場合は(S401のNo)、第1の転舵制御部30は、本補正動作フローを終了する。
以上の構成による動作を総括すると、本実施形態では、I項値の単位時間あたりの変化量が小さいときに、I項値の補正動作を実行している。転舵制御部間でのI項値の送受信にはある程度時間がかかるため、I項値の変化量が大きいときにI項値の補正動作を実行すると、受信したI項値と実際の他方の転舵制御部におけるI項値との間にずれが生じてしまう。そのため、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50のそれぞれにおいて異なるI項値に基づいたI項値の補正動作が行われてしまい、I項値の値を十分に低減できない場合がある。しかしながら、本実施形態では、上述のようにI項値の変化量が小さいときにI項値の補正動作を実行しているため、十分なI項値の低減補正ができ、より効果的に無駄な電力消費を抑えることが可能となる。また、I項値の変化量は、既存の操舵角センサ18を用いてステアリングホイール12の操舵角θsの変化量を検出することで判断している。そのため、I項値の変化量を検出するためのさらなる構成の追加が不要であるため、製造コストの上昇を抑えることができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る車両制御装置は、車両10が所定の状態であると判断された場合に、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50がそれぞれ自己の積分動作の出力値を調整する点が実施形態1および2と異なる。以下、本実施形態に係る車両制御装置について説明する。なお、車両10の全体構成などは実施形態1と基本的に同一であり、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図5は、実施形態3に係る第1の転舵制御部30および車両制御に関与する主要部分の構成を示すブロック図である。なお、第2の転舵制御部50の構成については、第1の転舵制御部30の構成と同様であるため説明は省略する。
図5に示すように、第1の転舵制御部30は、転舵角演算指令部32と、目標転舵角算出部34と、駆動回路36と、実転舵角算出部38とを備える。
実施形態1と同様に、回転角検出センサ44から送信された第1の転舵用モータ24Lの回転角θm1が、実転舵角算出部38に送信される。そして、実転舵角算出部38によって、第1の転舵用モータ24Lによって転舵された左前輪FLおよび右前輪FRの第1の実転舵角θw1が算出され、転舵角演算指令部32に送信される。また、操舵角センサ18から送信されたステアリングホイール12の操舵角θsは、目標転舵角算出部34によって受信される。そして、目標転舵角算出部34によって、左前輪FLおよび右前輪FRの目標転舵角θtが算出され、転舵角演算指令部32に送信される。
転舵角演算指令部32は、第1の実転舵角θw1と、目標転舵角θtとの偏差に基づいて、第1の転舵用モータ24Lの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する。そして、転舵角演算指令部32は、この転舵角指令値に対応する制御信号を駆動回路36に送信する。駆動回路36は、転舵角演算指令部32から受信した制御信号に応じた値の電流を第1の転舵用モータ24Lに出力し、第1の転舵用モータ24Lを駆動する。これにより左前輪FLおよび右前輪FRが転舵される。
転舵角演算指令部32は、車両10が所定の状態にある場合に、自己の所有する第1の転舵用モータ24Lの制御に用いられるI項値I1を調整する。ここで、車両10の所定の状態とは、第1の転舵制御部30および第2の転舵制御部50のI項値I1、I2が正負逆方向に釣り合い、その偏差が増大することが予想される状態であり、たとえば車両10が直進している状態である。本実施形態では、車両10の状態を検知する車両状態検知手段として、たとえばヨーレートセンサ80が車両10に設けられている。ヨーレートセンサ80は、車両10が回転する時の角速度を検出し、転舵角演算指令部32に送信する。転舵角演算指令部32は、ヨーレートセンサ80の検出値が所定値未満であった場合に、車両10が直進状態にあると判断している。
また、車両10が直進状態であってヨーレートセンサ80の検出値が所定値未満であっても、車両10の走行路面が粗い場合などのように、路面の状況などによってI項値の釣り合い状態が解除される場合もある。この場合には、電力消費を抑えるためのI項値の調整を行わなくてもよい。そのため、本実施形態では、比例動作および微分動作の出力値、すなわちP項値およびD項値が所定値未満であることをI項値制御実行の条件としている。なお、ヨーレートセンサ80の検出結果のみによってI項値を調整するか否かを判断してもよく、また、ヨーレートセンサ80に換えて操舵角センサ18の検出値によって車両10が直進状態にあることを検知してもよい。この場合には、操舵角センサ18が車両状態検知手段を構成する。
またここで、I項値の調整とは、たとえばI項値を固定することを含む。これによれば、I項値の増大を抑えることができるため、無駄な電力消費を抑えることができる。また、実施形態1と同様に第1の転舵制御部30がパラメータ値比較部40および通信部42を備え、実施形態1と同様にしてI項値を減少するように制御してもよい。これによれば、より効率的に無駄な電力消費を抑えることができる。
図6は、第1の転舵制御部30によるパラメータ値の調整動作を示すフローチャートである。
図示しないイグニッションスイッチの投入などにより、第1の転舵制御部30は、図6に示すパラメータ値の調整動作フローを開始し、ヨーレートセンサ80の検出値が所定値未満であり、かつP項値およびD項値が所定値未満であるか判断する(S601)。ヨーレートセンサ80の出力値、P項値およびD項値が所定値未満であった場合は(S601のYes)、第1の転舵制御部30は、I項値I1の調整を実行する(S602)。ヨーレートセンサ80の出力値、P項値およびD項値が所定値以上であった場合は(S601のNo)、第1の転舵制御部30は、本調整動作フローを終了する。
以上の構成による動作を総括すると、本実施形態では、I項値I1、I2の偏差の大きさによらず、車両10が、I項値I1、I2の偏差が増大すると予想される状態にあると判断された場合に、I項値I1、I2の制御を実行している。そのため、より効率的に無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。
実施形態1に係る車両制御装置を備えた車両の概略図である。 第1の転舵制御部および車両制御に関与する主要部分の構成を示すブロック図である。 第1の転舵制御部によるパラメータ値の補正動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係る第1の転舵制御部によるパラメータ値の補正動作を示すフローチャートである。 実施形態3に係る第1の転舵制御部および車両制御に関与する主要部分の構成を示すブロック図である。 第1の転舵制御部によるパラメータ値の調整動作を示すフローチャートである。
符号の説明
FL 左前輪、 FR 右前輪、 10 車両、 12 ステアリングホイール、 14 ステアリングシャフト、 16 操舵反力用モータ、 18 操舵角センサ、 20 車輪転舵機構、 22 ラックバー、 24L 第1の転舵用モータ、 24R 第2の転舵用モータ、 25L、25R ボールねじ機構、 26L、26R タイロッド、 28L、28R ナックルアーム、 30 第1の転舵制御部、 32 転舵角演算指令部、 34 目標転舵角算出部、 36 駆動回路、 38 実転舵角算出部、 40 パラメータ値比較部、 42 通信部、 44、64 回転角検出センサ、 50 第2の転舵制御部、 70 操舵反力制御部、 80 ヨーレートセンサ。

Claims (12)

  1. 車輪転舵機構を駆動する第1の転舵用モータにより転舵された車輪の第1の実転舵角を検出する第1の実転舵角検出部と、
    車輪転舵機構を駆動する第2の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第2の実転舵角を検出する第2の実転舵角検出部と、
    前記第1の実転舵角とステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第1の転舵用モータの出力を制御する第1の転舵制御部と、
    前記第2の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第2の転舵用モータの出力を制御する第2の転舵制御部と、
    を備え、前記第1の転舵制御部は、前記第2の転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値を前記第2の転舵制御部から受信し、前記第1の転舵用モータの制御に用いられる自己の所有するパラメータ値と前記第2の転舵制御部のパラメータ値とを比較して、両者の差が所定値以上の場合に両者の差が減少するように自己のパラメータ値を補正することを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記第1の転舵制御部は、前記第1の転舵用モータの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御し、
    前記パラメータ値は、前記積分動作の出力値であることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記第1の転舵制御部は、前記積分動作の出力値の変化が所定量以下のときに、前記積分動作の出力値を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 運転者によるステアリングホイールの操作量を検出する操作量センサを備え、
    前記第1の転舵制御部は、前記操作量センサの検出値の変化が所定量以下のときに、前記パラメータ値を補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記第2の転舵制御部は、前記第1の転舵用モータの制御に用いられるパラメータ値を前記第1の転舵制御部から受信し、前記第2の転舵用モータの制御に用いられる自己の所有するパラメータ値と前記第1の転舵制御部のパラメータ値とを比較して、両者の差が所定値以上の場合に両者の差が減少するように自己のパラメータ値を補正することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記第2の転舵制御部は、前記第2の転舵用モータの出力を、比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御し、
    前記パラメータ値は、前記積分動作の出力値であることを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 前記第2の転舵制御部は、前記積分動作の出力値の変化が所定量以下のときに、前記積分動作の出力値を補正することを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 運転者によるステアリングホイールの操作量を検出する操作量センサを備え、
    前記第2の転舵制御部は、前記操作量センサの検出値の変化が所定量以下のときに、前記パラメータ値を補正することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  9. 車輪転舵機構を駆動する第1の転舵用モータにより転舵された車輪の第1の実転舵角を検出する第1の実転舵角検出部と、
    車輪転舵機構を駆動する第2の転舵用モータにより転舵された前記車輪の第2の実転舵角を検出する第2の実転舵角検出部と、
    前記第1の実転舵角とステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第1の転舵用モータの出力を比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する第1の転舵制御部と、
    前記第2の実転舵角と前記ステアリングホイールの操舵角に応じた目標転舵角との偏差に基づいて前記第2の転舵用モータの出力を比例動作、積分動作および微分動作によりPID制御する第2の転舵制御部と、
    車両状態を検知する車両状態検知手段と、
    を備え、前記車両状態検知手段によって前記車両状態が所定の状態であると検知されたときに、前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を調整することを特徴とする車両制御装置。
  10. 前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、前記車両状態検知手段によって前記車両状態が直進状態であると検知されたときに、自己の前記積分動作の出力値を調整することを特徴とする請求項9に記載の車両制御装置。
  11. 前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を固定するように調整することを特徴とする請求項9または10に記載の車両制御装置。
  12. 前記第1の転舵制御部および前記第2の転舵制御部は、自己の前記積分動作の出力値を減少するように調整することを特徴とする請求項9または10に記載の車両制御装置。
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