JP2009259936A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】低コストで薄い絶縁膜を形成でき、コンタクトホールの開口部を小さくしてチップサイズを縮小化できる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】隣接する小トレンチ分離抵抗群22で挟まれた箇所にトレンチ4を形成しない半導体領域26を形成することで、トレンチ4を埋め込む層間絶縁膜(第2絶縁膜9)の厚さを薄くできる。層間絶縁膜を薄くすることで、コンタクトホール10の開口部を小さくできてチップサイズを小型化できる。また、コンタクトホール10を形成するためのエッチング時間が短縮できて製造コストを低減できる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、同一半導体基板にトレンチ分離抵抗(トレンチで分離されて形成された拡散抵抗のこと)とトレンチMOS型半導体素子を形成した半導体装置およびその製造方法に関する。
低消費電力のIC(集積回路)等を形成するために、半導体デバイスと同一半導体基板の表面層に高抵抗の拡散抵抗アレイを形成することがしばしば行われる。この拡散抵抗アレイを構成する多数の拡散抵抗を形成する領域(拡散抵抗領域)において、この領域の深さ方向では、この拡散抵抗領域の下部に接する導電型が逆(逆極性)の不純物領域との境界に形成されるpn接合によって容易に電気的に分離される点(拡散抵抗間の絶縁強度が確保される点)と、不純物濃度を調整することにより高抵抗領域を容易に作成できる点で優れている。
しかし、半導体基板の面方向(横方向)に隣接する拡散抵抗領域間の絶縁分離のために、大きな間隔を確保する必要があり、この間隔で占められる面積が大きくなり、拡散抵抗の集積度が低下する。
一方、その対策として、拡散抵抗アレイを構成する各拡散抵抗の周囲にトレンチを形成してトレンチ分離抵抗とし、このトレンチに絶縁膜を埋め込むことで、隣接するトレンチ分離抵抗の間隔を狭くして拡散抵抗間の絶縁強度を確保する方法が知られている。
この方法は、それ以前に行われていたLOCOS酸化膜や厚いフィールド酸化膜で拡散抵抗領域を絶縁分離する方法よりも間隔をより狭くできるので、拡散抵抗アレイを構成するトレンチ分離抵抗の集積度をより高くできる点で優れている。
トレンチを用いた絶縁分離方法では、トレンチ分離抵抗の間を分離するには、通常、トレンチの深さをトレンチ分離抵抗を形成する領域(p拡散層)の深さより深くして、隣接するトレンチ分離抵抗の間隔を狭めて集積度を上げた半導体装置が特許文献1に開示されている。
この特許文献1によれば、基板の面方向には絶縁膜および誘電体が充填され、トレンチ分離抵抗が形成される領域の深さより深いトレンチを形成することにより、トレンチ分離抵抗が形成される領域の間が分離され、この領域の深さ方向では、半導体柱に形成されるp拡散層とn半導体層(n半導体基板の一部)によるpn接合で電気的に下層のn半導体基板と分離されたトレンチ分離抵抗アレイが記載されている。
さらに、特許文献1には、トレンチ分離抵抗とトレンチMOS型半導体素子を1チップに集積する場合、製造コストを下げるために、一度のトレンチエッチングでトレンチ分離抵抗とトレンチMOS型半導体素子の両方のトレンチを同時に形成して工程を減らすることが記載されている。
また、特開文献2には、トレンチ内にダミーの島パターンを配置し、トレンチ内を絶縁膜で埋め込む際に発生するトレンチ上部の絶縁膜の落ち込みを軽減する記載がある。ただし、これによる絶縁膜の薄膜化やチップサイズの縮小化に関する記載は無い。
特開2007−149933号公報 特開平5−63073号公報
図10および図11は従来のトレンチ分離抵抗の構成図であり、図10(a)はトレンチ分離抵抗群の要部平面図、図10(b)は図10(a)のE部の拡大図、図10(c)は図10(b)のF部の拡大図、図10(d)はトレンチ分離抵抗の要部斜視図、図11はトレンチ内を絶縁膜で埋め込んだ要部断面図である。
トレンチ分離抵抗51と図示しないトレンチMOS型半導体素子(図1のトレンチMOS型半導体素子25および図3に相当する)の両方のトレンチ52内を図11に示すように隙間無く層間絶縁膜となる絶縁膜63で埋め込む際、トレンチ52内のポリシリコン膜54間の距離の1/2以上の厚さの絶縁膜63で埋め込むことが必要となる。
一方、各トレンチ分離抵抗51を形成するp拡散層62の間に挟まれて形成されるトレンチ52には、図10(c)に示すようにトレンチ52が交差するトレンチ交差部56が形成される。このトレンチ交差部56では、直線状のトレンチ52に形成されたポリシリコン膜54の間の距離(トレンチ52の幅P−酸化膜53を含めたポリシリコン膜54の厚さ×2)に対してトレンチ交差部56でのポリシリコン膜54の間の最大距離Qは1.4倍と広くなる。
このトレンチ交差部56をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等を適用して図11で示すように絶縁膜63で隙間なく埋め込むためには、直線状のトレンチ52に形成されたポリシリコン膜54の間の距離の半分の値(トレンチ52内のポリシリコン膜54の間の距離÷2)の1.4倍以上の厚さの絶縁膜63が必要になる。
この絶縁膜63は、図示しないトレンチMOS型半導体素子が形成されるデバイス活性部上およびゲート電極となるポリシリコン膜上も被覆している。
また、この絶縁膜63は、デバイス活性部のソース領域やドレイン領域およびゲート電極であるポリシリコン膜と接続する図示しない上部配線である第1層メタル(図3のソース電極配線11やドレイン電極配線12およびトレンチ分離抵抗51上に配置される配線などに相当する)との間に形成される層間絶縁膜となる。
この絶縁膜63が厚くなると、トレンチ分離抵抗51やデバイス活性部と第1層メタルの間をつなぐために、絶縁膜63に形成されるコンタクトホール55の開口部は大きくなる。その結果、デバイス活性部が大きくなりチップサイズが大きくなる。
また、絶縁膜63が厚くなることに伴い、コンタクトホール55を形成するためのエッチング時間が長くなり製造コストが増大する。
そこで、チップサイズを小型化するためには、コンタクトホール55の開口部を小さくする必要がある。コンタクトホール55の側壁は底部に向かった狭くなるような傾斜を持っている。そのために、絶縁膜63の膜厚が薄いほど、コンタクトホール55の開口部の大きさを小さくすることができる。
従って、図12に示めすように図11の絶縁膜63をCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などで研磨し薄い絶縁膜64にする必要がある。しかし、この方法では製造工程数の増加や製造コストの増加につながる。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、低コストで薄い絶縁膜を形成し、コンタクトホールの開口部を小さくしてチップサイズを縮小化できる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、トレンチで囲まれた平面形状が長方形の半導体柱に形成されたトレンチ分離抵抗をその長辺側に複数隣接して形成される小トレンチ分離抵抗群が、前記トレンチ分離抵抗の長手方向に複数段並んで形成される大トレンチ分離抵抗群を備える半導体装置であって、前記小トレンチ分離抵抗群の周囲を囲む前記トレンチと、隣接する前記小トレンチ分離抵抗群の周囲を囲む前記トレンチとの間に前記トレンチが形成されない半導体領域が存在させる構成とする。
また、全ての前記トレンチの幅が、一定であると構成とする。
また、隣接する前記小トレンチ分離抵抗群に挟まれる前記トレンチの幅が、他の前記トレンチの幅の半分である構成とする。
また、隣接する前記小トレンチ分離抵抗群に挟まれて配置される2本の前記トレンチ間に存在する前記半導体領域の幅が、前記トレンチ分離抵抗の短辺の長さと等しい構成とする。
また、前記トレンチ分離抵抗が、第1導電型の前記半導体柱の表面層に形成した第2導電型の半導体層であるとよい。
また、トレンチMOS型半導体素子が、前記トレンチ分離抵抗と同一半導体基板に形成される構成とする。
また、前記トレンチの側壁に前記トレンチMOS型半導体素子のゲート電極となるポリシリコン膜と同一厚みのポリシリコン膜が形成される構成とする。
また、絶縁膜が、前記トレンチ分離抵抗上と前記トレンチMOS型半導体素子上に形成され前記絶縁膜で前記トレンチが充填され、前記絶縁膜上に形成される配線と前記トレンチMOS型半導体素子とが前記絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して接続される構成とする。
また、[請求項9]複数の長方形のトレンチ分離抵抗とトレンチMOS型半導体素子が同一半導体基板に形成される半導体装置の製造方法において、
第1導電型の半導体基板の表面層であって、前記トレンチ分離抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に、第2導電型の半導体層を形成する工程と、
前記トレンチ分離抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に開口部を有するマスク絶縁膜を形成する工程と、
前記マスク絶縁膜を用いて、前記半導体基板の表面から前記半導体層を貫通するトレンチを形成し、前記トレンチ分離抵抗を形成する領域には平面形状が梯子状のトレンチを前記トレンチ分離抵抗の長手方向に複数段間隔を有して形成する工程と、前記トレンチの側壁に第1絶縁膜を介してポリシリコン膜を形成する工程と、
前記半導体基板上を被覆し、前記トレンチを充填する第2絶縁膜を形成し、前記第2絶縁膜に前記半導体基板に達するコンタクトホールを、前記トレンチ分離手抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に形成する工程と、
前記コンタクトホールを介して前記半導体基板と電気的に接続される電極を形成する工程と、
を備えた製造方法とする。
この発明によれば、隣接する小トレンチ分離抵抗群で挟まれた箇所にトレンチを形成しない半導体領域を形成することで、トレンチを埋め込む層間絶縁膜(第2絶縁膜)の厚さを薄くできる。
層間絶縁膜の厚みが薄くなることで、デバイス活性部上の層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールの開口部を小さくできて、セルピッチを縮小できる。セルピッチが縮小化されることでチップサイズを小さくすることできる。
また、層間絶縁膜を薄く形成することで、コンタクトホールを形成するためのエッチング時間を短縮できる。
従って、チップサイズの小型化とエッチング時間の短縮により製造コストを低減できる。
また、層間絶縁膜を薄く形成することで、従来厚く形成した層間絶縁膜をCMP処理していた工程が不要となり、製造コストを低減できる。
実施の形態を以下の実施例で図面を示しながら説明する。
図1〜図3は、この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、図1は半導体チップ内の配置図、図2(a)は図1のトレンチ分離抵抗であるA部の要部平面図、図2(b)は図2(a)のB部の拡大図、図2(c)は図2(b)のC部の拡大図、図2(d)は図2(c)のa−b−c線で切断した要部断面図、図3は図1のトレンチMOS型半導体素子であるD部の要部断面図である。ここではトレンチの幅は工程限界の幅の場合である。また、トレンチMOS型半導体素子の一例としてトレンチ横型パワーMOSFETを示した。
図1〜図3において、この半導体装置100は、拡散抵抗アレイ24、トレンチMOS型半導体素子25および制御・保護回路27で構成される。トレンチMOS型半導体素子25はデバイス活性部に形成され、拡散抵抗アレイ24はトレンチ分離抵抗21で構成される。
トレンチMOS型半導体素子25は、トレンチ横型パワーMOSFETやトレンチゲート構造の縦型MOSFETおよび縦型IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などである。
つぎに、トレンチMOS型半導体素子25とトレンチ分離抵抗21を有する本発明の半導体装置100の主な構成について図2および図3を用いて説明する。
この半導体装置100は、n半導体基板1の表面層に配置されるp拡散層2と、デバイス活性部に配置されるpウェル領域3と、n型半導体基板1の表面からp拡散層2およびpウェル領域3を貫通して配置されるトレンチ4とを備えている。
また、トレンチ4で囲まれた長方形の半導体柱と、この半導体柱の表面層に配置されるp拡散層2であるトレンチ分離抵抗21と、横方向に一列に並んだ半導体柱の小群で形成される小トレンチ分離抵抗群22と、この小群22が縦方向に複数段並んだ半導体柱の大群で形成される大トレンチ分離抵抗群23(拡散抵抗アレイ24となる)と、隣接する小トレンチ分離抵抗群21を囲むトレンチ4間のトレンチ4が形成されない半導体領域26と、デバイス活性部のトレンチ4も含めてトレンチ4の側壁に第1絶縁膜5を介して配置されるポリシリコン膜6とを備えている。この第1絶縁膜5は、トレンチMOS型半導体素子25のゲート絶縁膜(例えば、ゲート酸化膜など)となる。
pウェル領域3の表面層に配置されるトレンチMOS型半導体素子25と、表面を被覆しトレンチ4に埋め込まれる(充填される)層間絶縁膜となる第2絶縁膜9と、第2絶縁膜9に形成されるコンタクトホール10を介してトレンチ分離抵抗21に接続する図示しない配線と、第2絶縁膜9に配置されるコンタクトホール10を介してトレンチMOS型半導体素子21のnソース領域7およびnドレイン領域8とそれぞれ接続する配線(ソース電極配線11、ドレイン電極配線12)とを備えている。
これらのnソース領域7およびnドレイン領域8の配置は逆であっても構わない。つまり、このトレンチMOS型半導体素子21はトレンチ横型パワーMOSFETであり双方向素子としても動作する。また、図3ではトレンチ5底部に形成されるnボディ領域やpウェル領域3の表面層に形成されるpコンタクト領域などは省略されている。
前記の半導体領域26を設けることで、第2絶縁膜9の厚さを薄くできる。第2絶縁膜9を薄くすることで、デバイス活性部上の第2絶縁膜9に形成するコンタクトホール10の開口部の直径を小さくできる。
その結果、トレンチMOS型半導体素子のセルパターンの微細化と面積の縮小化ができて、チップサイズを小型化できる。チップサイズの小型化により製造コストを低減できる。
また、第2絶縁膜9を薄く形成できるため、コンタクトホール10を形成するためのエッチング時間が短縮できて製造コストを低減できる。また、従来のような第2絶縁膜9の膜厚を薄く研削する工程(CMP処理工程)が不要となり、製造コストを低減できる。
図4は、図1〜図3の半導体装置の製造方法であり、図4(a)〜図4(h)は工程順に示した要部製造工程断面図である。分かり易くするために、工程断面図はコンタクトホール10が形成されている箇所での断面を示した。
図4(a)において、n半導体基板1(チップ化される前の半導体基板で通称ウェハと呼ばれるもの)の表面層にp拡散層2およびpウェル領域3を同時に形成する。図4(a)ではp拡散層2が形成されている箇所のみを示した。
つぎに、図4(b)において、n半導体基板1上にCVD法により400nmの膜厚の酸化膜15aを形成する。
つぎに、図4(c)において、酸化膜15a上に図示しないレジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術を用いて幅が1.6μmのトレンチパターンをレジストに形成し、これをマスクにドライエッチングにより酸化膜15aをパターニングして図5に示すような複数段(ここでは2段)の梯子状の開口部16を有するマスク酸化膜15を形成する。1段目と2段目の間のマスク酸化膜15の中枠17の幅は、エッチングして形成されるトレンチ分離抵抗21の幅(短辺の幅)がトレンチ4で挟まれた図6に示した半導体領域26の幅とが等しくなるように決める。つまりエッチングで除去される分を考慮してマスク酸化膜15のパターンの寸法を決定する。
つぎに、図4(d)において、図5に示す開口部16を有するマスク酸化膜15をマスクとして、p拡散層2の表面から内部に向かってp拡散層2を貫通しn半導体基板1に達する深さ(約1μmの深さ)のトレンチ4を形成する。このトレンチ4の平面形状は図6に示すように短冊状をしている。またトレンチ4の幅Tは全て同一幅である。
トレンチ4の形成により、トレンチ4に囲まれる複数の長方形をした半導体柱が形成され、この半導体柱の表面層に形成されているp拡散層2がトレンチ分離抵抗21となる。また、デバイス活性部に形成されたトレンチ4は、図3に示すように、トレンチMOS型半導体素子25のゲート電極形成用のトレンチ4となる。
このマスク酸化膜15を用いて形成されるトレンチ4により、図5に示すように、横方向に複数並んだ長方形の半導体柱の小群である小トレンチ分離抵抗群22と、この小群である小トレンチ分離抵抗群22が上下方向に複数段(ここでは2段)並んだ半導体柱の大群である大トレンチ分離抵抗群23(拡散抵抗アレイ24)が形成される。
また、隣接する小トレンチ分離抵抗群22に挟まれた箇所にはトレンチ4が形成されない半導体領域26が形成される。この半導体領域26は前記のn半導体基板1とその表面層に形成されるp拡散層2の2層構造となっている。
尚、半導体基板1はp拡散層2も含むが、図4(d)の工程から分かり易くするために(便宜的に)p拡散層2が形成されない箇所を半導体基板1として表した。
つぎに、図4(e)において、表面に残ったマスク酸化膜15をフッ化水素酸(HF)で除去する。続いて、熱酸化法で厚さ20nmの第1絶縁膜5を形成する。この第1絶縁膜5はトレンチMOS型半導体素子25のゲート絶縁膜(例えば、ゲート酸化膜)となる。続いて、CVD法によりトレンチ4にポリシリコン膜6を300nmの厚さで形成する。
つぎに、図4(f)において、表面のポリシリコン膜6とトレンチ4底部のポリシリコン膜6を異方性ドライエッチングで除去し、トレンチ4側壁のポリシリコン膜6のみを残す。この残されたポリシリコン膜6はトレンチMOS型半導体素25のゲート電極となる。また、トレンチ分離抵抗21が形成される半導体柱の側壁に残留したポリシリコン膜6はデバイス機能としては不要であるが、前記のトレンチMOS型半導体素子25のゲート電極となるポリシリコン膜6を形成するときに同時に形成されてしまう。
つぎに、図4(g)において、CVD法により、トレンチ4内を層間絶縁膜となる第2絶縁膜9で埋め込み、同時に基板表面も第2絶縁膜9で被覆する。
このときのトレンチ4内を埋め込むために必要な第2絶縁膜9の膜厚(W:nm)について、図2(c)を用いて説明する。
トレンチの幅をT、ポリシリコン膜6の厚み(ここでは第1絶縁膜5の厚みも含めた)をL(nm)とし、全てのトレンチ4の幅Tが同じ場合には、図2(c)のa−b−c線で切断したトレンチ5の断面の幅Rはd+eとなる。またRは1.25×(T−2L)である。WはRの半分必要であるので、W=R÷2=1.25×(T−2L)÷2となる。尚、図4(c)のb点はトレンチ4の交差部の中心点である。
T=1600nm、L=300nmとした場合、W=1.25×(1600−2×300)÷2=625nmとなる。この625μmの膜厚は、従来構造の膜厚である700nm(1.40×(1600−2×300)÷2)に対して10%薄くなる。但し、トレンチ52の幅Pがトレンチ4の幅Tに等しく、酸化膜53を含めたポリシリコン膜54の厚さが第1絶縁膜5を含めたポリシリコン膜6の厚さLに等しい場合である。
つぎに、図4(h)において、この第2絶縁膜9上に、フォトリソグラフィーとエッチング(ドライエッチング)によりコンタクトホール10を形成する。
図7は、コンタクトホールの断面図であり、同図(a)は絶縁膜が薄い場合(本発明)の図、同図(b)は絶縁膜が厚い場合(従来)の図である。本発明のコンタクトホール10と従来のコンタクトホール55のそれぞれの側壁の傾斜は両者とも同じとした。従来の絶縁膜63の場合には、絶縁膜63の厚さが厚いので、コンタクトホール55の開口部の大きさ(上部幅)より、本発明の第2絶縁膜9の場合(本発明)、絶縁膜9の厚さが薄いので、コンタクトホール10の開口部の大きさ(上部幅)は小さくなる。
本発明ではCMP処理による第2絶縁膜9の研磨を行なわなくても第2絶縁膜9の厚みを薄くできるので、コンタクトホール10の開口部を小さくすることができる。その結果、トレンチMOS型半導体素子25の面積を縮小化できて、製造コストの低減とチップサイズの小型化を図ることができる。
つぎに、チップ縮小率とコンタクトホール形成のためのエッチング時間の短縮について表1および表2で説明する。比較のために従来の場合も示した。
Figure 2009259936
表1は、トレンチ分離抵抗21とトレンチMOS型半導体素子25が半導体チップ40に占める面積の割合がそれぞれ2%、60%である場合の各諸元と従来の半導体チップ40に対する縮小率を示す。
セルピッチ13が1.6%縮小するため、チップ縮小率は約1%となる。一方、拡散抵抗アレイ24は数%増加するが、半導体チップ40に占める拡散抵抗アレイ24の割合が2%と極めて小さいのでチップ増加率としては無視できる。
Figure 2009259936
表2は、第2絶縁膜9(埋め込み絶縁膜であり、層間絶縁膜である)の膜厚とエッチングの短縮時間を示す。従来構造と比べて、短縮時間は1ウェハ当たり12秒程度である。1バッチ25枚とすると、1バッチ当たり約300秒エッチング時間を短縮できる。
図8は、この発明の第2実施例の半導体装置の要部平面図である。ここではトレンチ分離抵抗の要部平面図を示し、トレンチの幅がトレンチ形成のプロセス限界ではなく、隣接するトレンチ分離抵抗間の絶縁強度で決まる場合を示した。
図2との違いは、小トレンチ分離抵抗群22を囲むトレンチ4で向かい合う小トレンチ分離抵抗群22の間にある2本のトレンチ4に幅Nが、その他の箇所のトレンチ4の幅Tの半分になっている点である。これは、この2本のトレンチの幅Nを合わせるとその他の箇所のトレンチの幅Mと等しくなるのでトレンチ分離抵抗21間の絶縁強度は確保される。
尚、半導体領域26はp拡散層2が形成されているので絶縁性が極めて低く、この半導体領域26の幅は絶縁性には寄与しない。
このように前記の2本のトレンチ4の幅Nを狭めることで、拡散抵抗アレイ24を形成する面積を図1の場合より小さくすることができる。
図9は、この発明の第3実施例の半導体装置の要部断面図である。この要部断面図は図2(d)に相当する断面図である。
図2との違いは、半導体柱の側壁にポリシリコン膜6を形成していない点である。ポリシリコン膜6が形成されない分だけ、半導体柱を取り囲むトレンチの幅を縮めることができる。これにより、拡散抵抗アレイ24を形成する面積を図1の場合より小さくすることができる。
尚、半導体柱を取り囲むトレンチ4をマスクすることで、トレンチ4内にポリシリコン膜6を形成しないようにできる。
この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、半導体チップ40内の配置図 この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、(a)は図1のトレンチ分離抵抗であるA部の要部平面図、(b)は(a)のB部の拡大図、(c)は(b)のC部の拡大図、(d)は(c)のa−b−c線で切断した要部断面図 この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、図1のトレンチMOS型半導体素子であるD部の要部断面図 図1〜図3の半導体装置の製造方法であり、(a)〜(h)は工程順に示した要部製造工程断面図 複数段(ここでは2段)の短冊状した開口部16を有するマスク酸化膜15の要部平面図 図5のマスク酸化膜15を用いて形成したトレンチ分離抵抗群の要部平面図 コンタクトホールの断面図であり、(a)は絶縁膜が薄い場合(本発明)の図、(b)は絶縁膜が厚い場合(従来)の図 この発明の第2実施例の半導体装置の要部平面図 この発明の第3実施例の半導体装置の要部断面図 従来のトレンチ分離抵抗の構成図であり、(a)は全体の要部平面図、(b)は図(a)のE部の拡大図、(c)は(b)のF部の拡大図、(d)はトレンチ分離抵抗の要部斜視図 従来のトレンチ内を絶縁膜で埋め込んだ要部断面図 従来のトレンチ内に埋め込まれた絶縁膜を研磨した後の要部断面図
符号の説明
1 n半導体基板
2 p拡散層
3 pウェル領域
4 トレンチ
5 第1絶縁膜
6 ポリシリコン膜
7 nソース領域
8 nドレイン領域
9 第2絶縁膜
10 コンタクトホール
11 ソース電極配線
12 ドレイン電極配線
13 セルピッチ
15 マスク酸化膜
15a 酸化膜
16 開口部
17 中枠
21 トレンチ分離抵抗
22 小トレンチ分離抵抗群
23 大トレンチ分離抵抗群
24 拡散抵抗アレイ
25 トレンチMOS型半導体素子
26 半導体領域
27 制御・保護回路
40 半導体チップ
100 半導体装置

Claims (9)

  1. トレンチで囲まれた平面形状が長方形の半導体柱に形成されたトレンチ分離抵抗をその長辺側に複数隣接して形成される小トレンチ分離抵抗群が、前記トレンチ分離抵抗の長手方向に複数段並んで形成される大トレンチ分離抵抗群を備える半導体装置であって、
    前記小トレンチ分離抵抗群の周囲を囲む前記トレンチと、隣接する前記小トレンチ分離抵抗群の周囲を囲む前記トレンチとの間に前記トレンチが形成されない半導体領域が存在することを特徴とする半導体装置。
  2. 全ての前記トレンチの幅が、一定であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 隣接する前記小トレンチ分離抵抗群に挟まれる前記トレンチの幅が、他の前記トレンチの幅の半分であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 隣接する前記小トレンチ分離抵抗群に挟まれて配置される2本の前記トレンチ間に存在する前記半導体領域の幅が、前記トレンチ分離抵抗の短辺の長さと等しいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチ分離抵抗が、第1導電型の前記半導体柱の表面層に形成した第2導電型の半導体層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. トレンチMOS型半導体素子が、前記トレンチ分離抵抗と同一半導体基板に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記トレンチの側壁に前記トレンチMOS型半導体素子のゲート電極となるポリシリコン膜と同一厚みのポリシリコン膜が形成されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 絶縁膜が、前記トレンチ分離抵抗上と前記トレンチMOS型半導体素子上に形成され前記絶縁膜で前記トレンチが充填され、前記絶縁膜上に形成される配線と前記トレンチMOS型半導体素子とが前記絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して接続されることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置。
  9. 複数の長方形のトレンチ分離抵抗とトレンチMOS型半導体素子が同一半導体基板に形成される半導体装置の製造方法において、
    第1導電型の半導体基板の表面層であって、前記トレンチ分離抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に、第2導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記トレンチ分離抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に開口部を有するマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記マスク絶縁膜を用いて、前記半導体基板の表面から前記半導体層を貫通するトレンチを形成し、前記トレンチ分離抵抗を形成する領域には平面形状が梯子状のトレンチを前記トレンチ分離抵抗の長手方向に複数段間隔を有して形成する工程と、前記トレンチの側壁に第1絶縁膜を介してポリシリコン膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上を被覆し、前記トレンチを充填する第2絶縁膜を形成し、前記第2絶縁膜に前記半導体基板に達するコンタクトホールを、前記トレンチ分離手抵抗を形成する領域および前記トレンチMOS型半導体素子を形成する領域に形成する工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記半導体基板と電気的に接続される電極を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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