JP2009255890A - 送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリュウシャフトを円滑に回転させることができる送り装置を提供する。
【解決手段】ボルト32とスクリュウシャフト23との間であって、固定ナット43と締結ナット44との間には、介装部材7が介設されている。介装部材7は、ブッシュ71と平ワッシャー72とからなる。ブッシュの円筒部71aの外周面は、ボルトの支持部32bのラジアル軸受面に摺接するラジアル摺接面である。ブッシュの弾性鍔部71bの端面及び平ワッシャーの端面は、支持部の両側の端面に摺接するスラスト摺接面である。各スラスト摺接面を支持部の端面に弾機的に当接させるとともに、ブッシュをスクリュウシャフトに設けられた固定ナット43に対して軸線方向に弾機的に付勢することでブッシュと固定ナットとの間に介在する隙間をなくす弾機付勢手段を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、可動部材を固定部材に対して移動させる送り装置、特に、車両シートを車両フロアに対して車両前後方向にスライドさせるパワーシートスライド装置用の送り装置に関する。
パワーシートスライド装置は、車両フロアに固定されたロアレールに対して、車両用シートを保持したアッパレールを車両前後方向に、モータの駆動力によって摺動させるものである。ロアレールとアッパレールとの間にスクリュウシャフトを配設して、モータによりスクリュウシャフトを回転させることにより、ロアレールに対するアッパレールの相対的な前後位置が調整される。
ロアレールとアッパレールとの間にスクリュウシャフトを配設するにあたっては、例えば、以下の構成が考えられている。スクリュウシャフトを、アッパレールに配設された保持ブラケットの穴部に嵌挿し、保持ブラケットに対して回転可能に支持する。そして、保持ブラケットの穴部の軸線方向の前側及び後側に2つのナットをスクリュウシャフトに螺合し、更にこの2つのナットの端部を潰すことにより、ナットをスクリュウシャフトに固定する。スクリュウシャフトは、ナットが保持ブラケットの穴部の内周面に対して摺動することによって、保持ブラケットに対して回転自在に保持される。一方、ロアレールに対しては送りナットを固定し、送りナットにスクリュウシャフトを螺合させる。これにより、スクリュウシャフトの駆動回転によって、ロアレールに対してアッパレールを相対移動させる。
しかしながら、2つのナットの端部に荷重を加えて潰すと、スクリュウシャフトがこの荷重を受けて、若干ではあるが変形するおそれがあった。このため、スクリュウシャフトの回転振れが生じ、滑らかな回転が妨げられる場合があった。
また、ナットの寸法に僅かな誤差が生じると、保持ブラケットがスクリュウシャフトに対して前後方向に揺れて、スクリュウシャフトの円滑な回転の妨げの要因となっていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、スクリュウシャフトを円滑に回転させることができる送り装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明である送り装置は、固定部材と該固定部材に相対移動可能に支持された可動部材との間に配置され前記移動部材の移動方向に延在する回転可能なスクリュウシャフトと、前記固定部材及び可動部材の何れか一方に配設され前記スクリュウシャフトに設けられたリードスクリュウに螺合する送りナットと、前記固定部材及び前記可動部材の他方に配設された保持部材と、前記スクリュウシャフトに保持され前記保持部材に対して回転自在な介装部材と、前記固定部材及び前記可動部材の他方に配設され前記スクリュウシャフトに回転駆動力を伝達する駆動ユニットとを備え、前記介装部材は、前記保持部材のラジアル軸受面に摺接するラジアル摺接面及び前記保持部材の両端に設けられたスラスト軸受面に夫々摺接するスラスト摺接面を有する送り装置であって、前記各スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材を前記スクリュウシャフトに設けられたスラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢することで前記介装部材と前記スラスト受け部材との間に介在する隙間をなくす弾機付勢手段を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記弾機付勢手段は、前記介装部材の前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部が、前記介装部材の前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部から半径方向に対して傾斜して大径側に弾機的に突設され、締結ナットが前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されることにより、前記弾機スラスト部が弾性変形して、前記スラスト摺接面が前記スラスト軸受面に弾機的に当接するとともに、前記介装部材が前記スラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記介装部材が、前記スクリュウシャフトに嵌合し前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部、前記スラスト摺接面が形成されたスラスト部、及び外径側と内径側が軸線方向に弾性的に変位可能に環状に形成され前記スラスト摺接面が形成された弾機スラスト部で構成され、前記弾機付勢手段は、締結ナットが前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記スラスト部を前記スラスト軸受面に対して軸線方向に弾機的に付勢させるとともに、前記介装部材を前記スラスト受け部材に弾機的に押圧することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記スラスト受け部材は、前記スクリュウシャフトの外周面に形成された不完全ねじ部で締付け固定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記締結ナットは、前記スクリュウシャフトの回転によって弛まないトルクを発生する加重で前記介装部材の前記弾機スラスト部をスラスト方向に弾性変形させた状態で、前記締結ねじ部に締結されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記介装部材は、前記スラスト受け部材及び前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナットのいずれか一方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部と、前記スラスト受け部材及び前記締結ナットの他方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の他方が形成されたスラスト部とを有し、前記弾機付勢手段は、前記締結ナットが前記締結ナットが前記スクリュウシャフトの前記締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記スラスト受け部材に形成された前記スラスト摺接面及び前記弾機スラスト部の前記スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材の前記弾機スラスト部を前記スラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記介装部材は、前記スラスト受け部材及び前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナットのいずれか一方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部を有し、前記弾機付勢手段は、前記締結ナットが前記スクリュウシャフトの前記締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記各スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材と前記スラスト受け部材又は前記締結ナットとの間に介在する隙間をなくすことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記介装部材が、前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部と該ラジアル部から半径方向外側に突設され前記スラスト摺接面の一方が形成されたスラスト部とをもつラジアル・スラスト部材を有し、前記弾機付勢手段は、前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナット又は前記スラスト受け部材と前記スラスト部との間に介在され前記ラジアル・スラスト部材を前記スラスト受け部材に対して軸線方向に付勢する弾性の環状部材を有することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、前記弾性の環状部材は、断面円形のリング形状であることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、前記スクリュウシャフトにおける前記保持部材とラジアル方向で対向する部分には、ねじが形成されていないことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、前記一方のスラスト摺接面が形成された前記スラスト部の外周部は、軸線方向に屈曲された環状支持部が形成され、前記弾性の環状部材の外周部は、前記環状支持部により支持されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、前記送り装置であって、前記固定部材は車両フロア側に配設されるロアレールであり、前記可動部材は前記ロアレールに移動可能に支持され車両シートを保持するアッパレールであることを特徴とするパワーシートスライド装置用の送り装置である。
前記請求項1に係る発明によれば、介装部材に設けられたラジアル摺接面及びスラスト摺接面が、保持部材のラジアル軸受面及びスラスト軸受面にそれぞれ摺接する。このため、介装部材は、保持部材に対して、滑らかに摺動回転することができる。
また、弾機付勢手段によって、介装部材のスラスト摺接面は保持部材のスラスト軸受面に弾機的に当接するとともに、スラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢されることによって、介装部材とスラスト受け部材との間に介在する隙間がなくなる。このため、弾機付勢手段によって、スクリュウシャフト及び、スクリュウシャフトに設けられたスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。したがって、スクリュウシャフトは、保持部材に対して滑らかに回転することができる。ゆえに、可動部材を固定部材に対して円滑に移動させることができる。
前記請求項2に係る発明によれば、弾機付勢手段は、締結ナットがスクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されることにより、介装部材に設けられた弾機スラスト部が弾性変形して、スラスト摺接面がスラスト軸受面に弾機的に当接するとともに、スラスト摺接面がスラスト受け部材に弾機的に付勢される。このため、弾機付勢手段によって、スクリュウシャフト及びスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材は、スクリュウシャフトを保持部材に対して円滑に回転させることができる。
前記請求項3に係る発明によれば、弾機付勢手段は、締結ナットがスクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されて弾機スラスト部を弾性変形させることにより、スラスト部をスラスト軸受面に対して軸線方向に弾機的に付勢させるとともに、介装部材をスラスト受け部材に弾機的に押圧する。このため、弾機付勢手段によって、スクリュウシャフト及びスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材は、スクリュウシャフトを保持部材に対して円滑に回転させることができる。
前記請求項4に係る発明によれば、スラスト受け部材が、スクリュウシャフトの不完全ねじ部で締結固定されている。このため、スラスト受け部材は、スクリュウシャフトの不完全ねじ部の切り上げ位置で保持される。ゆえに、従来のようにスラスト受け部材をスクリュウシャフトに螺着した状態でスラスト受け部材の潰し加工を行うことなく、スラスト受け部材をスクリュウシャフトに固定することができる。したがって、スクリュウシャフトの変形を抑制でき、円滑に回転することができる。
前記請求項5に係る発明によれば、締結ナットは、駆動ユニットにより回転駆動されるスクリュウシャフトの回転によって弛まないトルクを発生する加重で且つ介装部材の弾機スラスト部をスラスト方向に弾性変形させた状態で、スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されている。このため、締結ナットを、スクリュウシャフトに対して弛むことなく、確実に固定することができる。
前記請求項6に係る発明によれば、弾機付勢手段は、締結ナットがスクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されて弾機スラスト部を弾性変形させることにより、スラスト受け部材に形成されたスラスト摺接面及び弾機スラスト部のスラスト摺接面をスラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、弾機スラスト部をスラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢する。このため、弾機付勢手段によって、スクリュウシャフト及びスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材は、スクリュウシャフトを保持部材に対して円滑に回転させることができる。
前記請求項7に係る発明によれば、弾機付勢手段は、締結ナットが弾機スラスト部を弾性変形させることにより、各スラスト摺接面をスラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、介装部材とスラスト受け部材又は締結ナットとの間に介在する隙間をなくす。この弾機付勢手段によって、スクリュウシャフト及びスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材は、スクリュウシャフトを保持部材に対して円滑に回転させることができる。
前記請求項8に係る発明によれば、弾機付勢手段は、締結ナット又はスラスト受け部材とスラスト部との間に介在されラジアル・スラスト部材をスラスト受け部材に対して軸線方向に付勢する弾性の環状部材を有する。このため、弾性の環状部材によって、スクリュウシャフト及びスラスト受け部材の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材は、スクリュウシャフトを保持部材に対して円滑に回転させることができる。また、介装部材が保持部材に対して摺接する摺接機能と、弾性の環状部材による弾機力とを、それぞれの部材に分担させて、各機能を最大限に発揮させることができる。
前記請求項9に係る発明によれば、弾性の環状部材は、断面円形のリング形状である。このため、弾性の環状部材は、締結ナット又はスラスト受け部材とスラスト部に対して線状に接触して、軸中心に対して対称形状に弾接する。また、弾性の環状部材の線状接触部間は厚く、締結ナット又はスラスト受け部材とスラスト部によって圧縮されることによって十分に弾性圧縮される。ゆえに、軸線方向にバランスよく十分な弾機力で、ラジアル・スラスト部材をスラスト受け部材に対して軸線方向に付勢することができる。
前記請求項10に係る発明によれば、スクリュウシャフトにおける保持部材とラジアル方向で対向する部分は、介装部材を介して荷重が集中する部分である。このため、この対向部分にねじを形成しないことによって、ねじに荷重集中することを回避でき、ねじの損傷を抑制できる。したがって、スクリュウシャフトのリードスクリュウと送りナットとの螺合、スクリュウシャフトと締結ナットとの締結が安定に保持され、送りナットの送り作動を円滑に行うことができる。
前記請求項11に係る発明によれば、弾性の環状部材の外周部は、スラスト部の外周部に形成された環状支持部により支持されている。弾性の環状部材に強い圧縮力が加わると、弾性の環状部材は潰れて径方向外側に逃げようとする。環状支持部により弾性の環状部材を支持することで、弾性の環状部材の逃げを抑えることができる。これにより、弾性の環状部材がスラスト部と締結ナット又はスラスト受け部材との間に保持されて、環状部材の寿命が飛躍的に向上する。
前記請求項12に係る発明によれば、前記送り装置をパワーシートスライド装置に用いることで、スクリュウシャフトを円滑に回転させることができ、ロアレールに対してアッパレールを円滑に移動させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。第1の実施形態において、右、左、前、後、上、下は、車両用シートに着座した乗員から見て、右、左、前、後、上、下であることを意味する。図1において、10は車両フロア11上に設置される車両用シートを示している。当該車両用シート10は、後述する構成のパワーシートスライド装置12を備えている。車両用シート10は、座面を形成するシートクッション13及び背もたれ面を形成するシートバック14を有している。シートバック14は、公知のリクライニング装置により、シートクッション13に対して車両前後方向に回動可能に、かつ所定の調整角度位置で固定保持可能に、シートクッション13の後部に取付けられている。
パワーシートスライド装置12は、図2及び図3に示すように、主として、ロアレール21と、アッパレール22と、スクリュウシャフト23と、送りナット24と、駆動ユニット25とによって構成されている。
ロアレール21は、車両の前後方向に延びる長尺状で、互いに平行な左右一対のレール部材からなっている。ロアレール21は、図4に示すように、底壁21aと、底壁21aの左右方向の端部からそれぞれ上方に延びる一対の側壁21bと、各側壁21bの上端から内方に屈曲し下方に垂下するフランジ壁21cとを有する。ロアレール21は、上方に開口する開口部21dをフランジ壁21cの間に有した略U字状の断面形状をなしている。ロアレール21は、前後を図略のボルト等の締結部材を用いて車両フロア11に配設固定されている。
アッパレール22は、図3に示すように、車両の前後方向に延びる長尺状で、互いに平行な左右一対のレール部材からなっている。アッパレール22は、図4に示すように、上壁22aと、上壁22aの左右方向の端部からそれぞれ下方に延びる一対の側壁22bと、側壁22bの下端から外方に屈曲し上方に立ち上がるフランジ壁22cとをもつ。アッパレール22は、下方に開口する開口部22dをフランジ壁22cの間に有した略逆U字状の断面形状をなしている。アッパレール22の側壁22bは、ロアレール21の側壁21bに摺動(スライド)可能に係合している。アッパレール22上には、ブラケット27(図2参照)を介して車両用シート10のシートクッション13が固定される。
図5〜図7に示すように、左右一対のロアレール21とアッパレール22との各間には、それぞれスクリュウシャフト23がその軸心を車両前後方向に延在して配置されている。図7に示すように、スクリュウシャフト23は、外周面に雄ねじ部23pをもち、この雄ねじ部23pは、後方側に形成され正方向にネジ切りされた後方ねじ部(リードスクリュウ)23aと、後方ねじ部23aよりも前方側に形成された不完全ねじ部23bと、不完全ねじ部23bよりも前方側に形成されて後方ねじ部23aのネジ切り方向と反対の逆方向にネジ切りされた前方ねじ部23cとからなる。なお、前方ねじ部23cは、後方ねじ部23aと同じ方向にネジ切りされていてもよい。
スクリュウシャフト23の後方ねじ部23aは、送りねじ部であり、ロアレール21の底面上にボルト28によって固定された送りナット24が螺合されている。スクリュウシャフト23の不完全ねじ部23bには、固定ナット43が固定されている。スクリュウシャフト23の前方ねじ部23cは、締結ねじ部であり、後述する締結ナット44が締結固定されていて、固定ナット43とともに介装部材7を介してボルト32の軸受穴32cに保持されている。スクリュウシャフト23の前端部及び後端部は、後述するようにアッパレール22に回転のみ可能に支持されている。これによって、スクリュウシャフト23が回転されると、スクリュウシャフト23とともにアッパレール22がロアレール21上を前後方向に摺動(スライド)される。以下、アッパレール22に対するスクリュウシャフト23の支持構成及び駆動ユニット25の具体的構成について説明する。
図5〜図7に示すように、アッパレール22の前端部には、保持部材としての前端保持ブラケット31がボルト32によって締結されている。また、アッパレール22の後端部には、後端保持ブラケット33がボルト34によって締結されている。
前端保持ブラケット31は板状をなし、図6に示すように、中央部にボルト32の脚部32aを挿通するボルト穴35が穿設され後端部に位置決め突起36が形成されている。前端保持ブラケット31が取付けられるアッパレール22の上壁22aの前端部には、ボルト32の脚部32aを挿通するボルト穴22eと、位置決め突起36を嵌合する位置決め穴22fが形成されている。位置決め突起36を位置決め穴22fに嵌合した状態で、ボルト32の脚部32aを前端保持ブラケット31及びアッパレール22の各ボルト穴35、22eを貫通させる。そして、ボルト32の脚部32aにナット39をねじ込むことにより、前端保持ブラケット31がアッパレール22に位置決め固定されている。
図7に示すように、ボルト32には、支持部32bの下方に突設され前端保持ブラケット31に一体的に固定されて、前端保持ブラケット31の一部を構成している。なお、支持部32bは、前端保持ブラケット31と一体に形成してもよい。支持部32bは、前端保持ブラケット31とロアレール21との間に配設されている。支持部32bには、スクリュウシャフト23よりも若干径が大きい軸受穴32cが形成され、軸受穴32cには、介装部材7を介して、スクリュウシャフト23が貫挿されている。軸受穴32cを形成している内周壁とスクリュウシャフト23との間の隙間には、介装部材7が介設されている。
支持部32bの軸線方向(スラスト方向)の後方側には固定ナット(スラスト受け部材)43が配設され、前方側には締結ナット44が配設されている。すなわち、固定ナット43及び締結ナット44は、保持ブラケット31に固定されたボルト32を挟んで、スクリュウシャフト23の軸線方向に対向配置されている。
固定ナット43は、フランジナットであり、スクリュウシャフト23の軸線方向に延びる脚部43aと、脚部43aの前方側であってボルト32の支持部32bの後方側に配置され脚部43aよりも拡径しているフランジ部43bと、脚部43a及びフランジ部43bを軸線方向に貫通して、スクリュウシャフト23の不完全ねじ部23bの切り上げ部23nに締め付け固定されている雌ねじ部43cとを有する。固定ナット43のフランジ部43bは、介装部材7の弾性鍔部71bを支持部32bの後方側端面に弾性的に押し付けている。
締結ナット44も、フランジナットであり、スクリュウシャフト23の軸線方向に延びる脚部44aと、脚部44aよりも後方側であってボルト32の支持部32bの前方側に配置され脚部44aよりも拡径しているフランジ部44bと、脚部44a及びフランジ部44bを軸線方向に貫通して、スクリュウシャフト23の前方ねじ部23cと螺合している雌ねじ部44cとを有する。
介装部材7は、ボルト32の支持部32bとスクリュウシャフト23との間であって、固定ナット43と締結ナット44との間に介設されている。詳細には、介装部材7は、ブッシュ71と、平ワッシャー72とからなり、いずれも摺動性のよい部材である。ブッシュ71は、例えば樹脂製又は金属製であり、軸孔をもつ円筒部71aと、円筒部71aの後方端に形成された弾性鍔部(弾機スラスト部)71bとを有している。円筒部71aは、スクリュウシャフト23の軸線方向に延びる円筒形状を呈している。円筒部71aは、ボルト32の軸受穴32cの中に配置されて、円筒部71aの軸孔にはスクリュウシャフト23が挿通されている。円筒部71aの内周面は、スクリュウシャフト23の外周面に形成されている雄ねじ部23pに圧接されている。円筒部71aの外周面(ラジアル摺接面)は、軸受穴32cを形成している内周面(ラジアル軸受面)に摺動回転自在に嵌合している。弾性鍔部71bは、摺接部材の弾性部を構成しており、スクリュウシャフト23の径方向外側に広がり、且つ、径方向の内側から外側の方向に対してスクリュウシャフト23の軸線方向後方側に向けて若干傾斜して、大径側に弾機的に突設された所謂皿バネの形状を呈している。弾性鍔部71bは、ボルト32の支持部32bと固定ナット43のフランジ部43bとの間に配設されて、弾性鍔部71bの前方側端面(スラスト摺接面)は、支持部32bの後方側端面(スラスト軸受面)に弾接し、また、弾性鍔部71bの後方側端面は、フランジ部43bの前方側端面に弾接している。したがって、弾性鍔部71bは、フランジ部43bによって軸線方向前方側に押圧されるとその軸線方向に弾性変形する弾性部である。
平ワッシャー72は、例えば金属製であり、中心に軸孔をもち、ブッシュ71の弾性鍔部71bの外径と同程度もしくはそれよりも若干小さい外形を有し、周方向に連続した形状を呈している。本実施形態においては、平ワッシャー72は、軸線方向に弾性変形しにくいものとする。平ワッシャー72の軸孔を形成している内周面は、ブッシュ71の円筒部71aの前端部の外周面に当接している。平ワッシャー72は、ボルト32の支持部32bと、締結ナット44のフランジ部44bとの間に配置されて、フランジ部44bの後方側端面に当接保持されることにより支持部32bの前方側端面に摺接している。即ち、平ワッシャー72の後方側端面(スラスト摺接面)は、支持部32bの前方側端面(スラスト軸受面)に摺接している。
弾性鍔部71bと締結ナット44とは、弾機付勢手段を構成している。締結ナット44がスクリュウシャフト23の前方ねじ部23cに締結される。これにより、ブッシュ71の弾性鍔部71bが弾性変形して、弾性鍔部71bの前方側端面が、支持部32bの後方側端面に弾機的に当接するとともに、平ワッシャー72の後方側端面がフランジ部43bの前方側端面に弾機的に当接して、介装部材7が固定ナット43に対して軸線方向に弾機的に付勢される。したがって、介装部材7と固定ナット43との間に介在する隙間がなくなる。
固定ナット43及び締結ナット44を一体に有するスクリュウシャフト23は、介装部材7を介して、前端保持ブラケット31にラジアル方向及びスラスト方向に回転支持される。
前端保持ブラケット31の前端は、アッパレール22の前方において上方に略垂直に折り曲げられ、その垂直折り曲げ部31bの先端(上端)がさらに前方に略垂直に折り曲げられて前方に向かって水平に延在する水平保持部31cを形成している。水平保持部31cの下面には、ギヤボックス51が図略のボルト等の適宜な締結部材によって固定されている。
後端保持ブラケット33は、図5に示すように、L字状に屈曲した形状をなし、水平部33aにボルト34を挿通するボルト穴33cが形成されている。後端保持ブラケット33が取付けられるアッパレール22の後端部には、ボルト34を挿通するボルト穴22gが形成されている。後端保持ブラケット33及びアッパレール22の各ボルト穴33c、22gにボルト34を貫通させ、ボルト34にナット47をねじ込むことにより、後端保持ブラケット33がアッパレール22に一体的に取付けられるようになっている。
後端保持ブラケット33の垂直部33bには、スクリュウシャフト23を挿通する貫通穴48が形成され、貫通穴48に断面凹字状のブッシュ79が装着されている。ブッシュ79には、スクリュウシャフト23の後端軸部が回転可能に支持されている。これにより、送りナット24に螺合するスクリュウシャフト23は、その前後に配置されたブッシュ71、79により2点で回転支持される。
前端保持ブラケット31の前端下面に固定されたギヤボックス51は、ハウジング52を備えている。ハウジング52には、図7に示すように、出力回転部材としてのウォームホイール53が、スクリュウシャフト23と同一の軸線上に回転可能に支持されている。ウォームホイール53の回転中心部にはスプライン穴53aが形成され、このスプライン穴53aにスクリュウシャフト23の前端部に形成したスプライン係合部23rがスプライン係合されている。また、ハウジング52には、ウォームホイール53に噛合するウォームが形成されたウォーム軸54がウォームホイール53の軸線と直交する軸線の回り、すなわち、車両前後方向に直交する水平軸線の回りに回転可能に支持されている。これらウォームホイール53及びウォーム軸54によって減速歯車機構が構成されている。
左右1対のギヤボックス51の間には、図3及び図7に示すように、左右方向に延在された回転伝達軸55が配置されている。回転伝達軸55の一端は左側のギヤボックス51に支持されたウォーム軸54に連結され、回転伝達軸55の他端は右側のギヤボックス51に支持されたウォーム軸54に連結されている。回転伝達軸55には、モータ57の出力軸が図略の歯車機構を介して回転連結されている。モータ57の回転は、回転伝達軸55を介して左右のウォーム軸54に伝達される。
これらウォーム軸54の回転によりウォームホイール53が減速回転され、さらにウォームホイール53の減速回転はスプライン係合されたスクリュウシャフト23に伝達される。これにより、左右のスクリュウシャフト23が同期的に回転され、スクリュウシャフト23を保持した左右一対のアッパレール22がロアレール21に対して前後方向に摺動(スライド)される。上記したモータ57、回転伝達軸55及び減速歯車機構(ウォーム、ウォームホイール)によって、上記した駆動ユニット25を構成している。
スクリュウシャフト23をボルト32に回転自在に組み付けるにあたっては、まず、固定ナット43を、スクリュウシャフト23に後方側から螺合させ、不完全ねじ部23bまでネジ込む。固定ナット43の雌ねじ部43cは、不完全ねじ部23bの前方側の切り上げ部23nで塑性変形されるため、固定ナット43はスクリュウシャフト23に対して強固に固定される。
次に、ブッシュ71の軸孔にスクリュウシャフト23を前方側から挿通させて、ブッシュ71の弾性鍔部71bを、固定ナット43のフランジ部43bの前方側端面に弾接させる。次に、ボルト32の軸受穴32cにブッシュ71及びスクリュウシャフト23を前方側から貫挿させて、スクリュウシャフト23の外周に配設されているブッシュ71の円筒部71aの外周面に、ボルト32の支持部32bを配設する。また、支持部32bの後方側端面をブッシュ71の弾性鍔部71bに摺接させる。次に、平ワッシャー72の軸孔をブッシュ71及びスクリュウシャフト23に前方側から挿通させて、平ワッシャー72の後方側端面をボルト32の支持部32bの前方側の端面に摺接させる。次に、締結ナット44をスクリュウシャフト23の前方ねじ部23cに前方側から締付ける。このとき、締結ナット44は、スクリュウシャフト23の駆動回転時におけるスクリュウシャフト23の回転によって弛まないトルクを発生する加重で且つブッシュ71の弾性鍔部71bを軸線方向に弾性変形させた状態で、スクリュウシャフト23に対して締結する。これにより、締結ナット44のフランジ部44bがブッシュ71の円筒部71aの前端面を押圧し、弾性鍔部71bを軸線方向に弾性変形させて固定ナット43のフランジ部43bに弾接される。以上により、スクリュウシャフト23がボルト32に回転自在に組み付けられる。
次に、上記した第1の実施の形態における動作について説明する。車両用シート10を前後に移動させる場合には、例えば、車両用シート10の近傍に配置したシート前進移動用あるいはシート後退移動用のスイッチを操作し、モータ57を正転方向あるいは逆転方向に起動させる。これにより、回転伝達軸55が正転あるいは逆転方向に回転駆動され、回転伝達軸55の回転は、その両端に連結されたギヤボックス51内のウォーム軸54に伝達される。これにより、ウォーム軸54の回転によって出力回転部材としてのウォームホイール53が回転され、ウォームホイール53の回転はスプライン係合部23rを介してスクリュウシャフト23に伝達される。その結果、モータ57による回転伝達軸55の回転によって、ウォーム軸54及びウォームホイール53からなる減速歯車機構を介して、スクリュウシャフト23が減速回転される。
スクリュウシャフト23には、ロアレール21に固定された送りナット24が螺合されているため、スクリュウシャフト23は送りナット24に対して、回転しながら軸線方向に移動される。これによって、スクリュウシャフト23を回転可能に支持した前端保持ブラケット31及び後端保持ブラケット33を介してアッパレール22が前進方向あるいは後退方向に移動され、車両用シート10の位置が調整される。
スクリュウシャフト23が回転すると、スクリュウシャフト23に固定されている固定ナット43、締結ナット44、及び介装部材7は、スクリュウシャフト23とともに回転する。これにより、介装部材7は、スクリュウシャフト23とともに、ボルト32の支持部32bに対して摺動回転する。
第1の実施形態によれば、前端保持ブラケット31に一体的に設けられた支持部32bとスクリュウシャフト23との間に、ブッシュ71及び平ワッシャー72からなる介装部材7を介設している。ブッシュ71及び平ワッシャー72は、支持部32bに対して摺動自在に、スクリュウシャフト23側に保持されている。ブッシュ71の円筒部71aの外周面、ブッシュ71の弾性鍔部71bの前方側端面、及び平ワッシャー72の後方側端面が、支持部32bの軸受穴32cの内周面、固定ナット43の前方側端面、及び締結ナット44の後方側端面にそれぞれ摺接している。このため、ブッシュ71及び平ワッシャー72からなる介装部材7は、支持部32bに対して滑らかに摺動回転することができる。
また、ブッシュ71の弾性鍔部71bの前方側端面は、弾性鍔部71bの弾機力によって、支持部32bの後方側端面に弾接している。しかも、ブッシュ71の弾性鍔部71bの後方側端面が、スクリュウシャフト23に設けられた固定ナット43に弾機的に当接することによって、弾性鍔部71bの前方側端面が、支持部32bの後方側端面に軸線方向に弾機的に押し付けられている。これにより、ブッシュ71の弾性鍔部71bと固定ナット43との間に隙間がなくなり、スクリュウシャフト23及び固定ナット43の寸法誤差、組付け誤差などが吸収される。したがって、ブッシュ71は、支持部32bに対して滑らかに摺動回転し、スクリュウシャフト23に対しては、スクリュウシャフト23への軸線方向の弾接によってスクリュウシャフト23に固定された固定ナット43及び締結ナット44の寸法誤差、組付け誤差などが吸収される。したがって、スクリュウシャフト23は、支持部32bに対して滑らかに回転することができる。
また、ブッシュ71の円筒部71aの外周面は、ボルト32に対して回転自在に保持されている。このため、スクリュウシャフト23は、この円筒部71aの外周面で安定に保持される。
また、介装部材7は、ボルト32の支持部32bとスクリュウシャフト23との間であって、固定ナット43と締結ナット44との間に介設されている。このため、介装部材7は、ボルト32と固定ナット43及び締結ナット44とによって安定に保持されて、スクリュウシャフト23を円滑に回転させることができる。
また、締結ナット44は、駆動ユニット25により回転駆動されるスクリュウシャフト23の回転によって弛まないトルクを発生する加重で且つ介装部材7の弾性鍔部71bを軸線方向に弾性変形させた状態で、スクリュウシャフト23に対して締結されている。このため、締結ナット43を、スクリュウシャフト23に対して弛むことなく、確実に固定することができる。
また、固定ナット43、締結ナット44は、それぞれスクリュウシャフト23の不完全ねじ部23b、前方ねじ部23cに締結されている。このため、従来のようにスクリュウシャフト23をナットに螺着した状態でナットの潰し加工を行うことなく、固定ナット43及び締結ナット44をスクリュウシャフト23に固定することができる。ゆえに、スクリュウシャフト23は、潰し加工に生じる大荷重を受けることがない。したがって、スクリュウシャフト23の変形を抑制でき、円滑に回転することができる。
上記第1の実施形態においては、支持部32bの後方側にのみ弾性変形可能なブッシュ71の弾性鍔部71bを配設しているが、ボルト32の前方側に弾性ワッシャーを配設してボルト32の前後双方に弾性変形可能な弾性部を設けることもできる。この場合に用いる弾性ワッシャーは、軸線方向に弾性変形可能なワッシャーであればよく、たとえば、ウェーブワッシャー、皿ワッシャー、樹脂ワッシャー、ゴムワッシャー、発泡体からなるワッシャー、スプリングワッシャーなどがある。弾性ワッシャーを支持部32bと締結ナット44との間に配置することにより、弾性ワッシャーの軸線方向の弾性によって支持部32bと締結ナット44との組み付け誤差を効果的に吸収でき、スクリュウシャフト23を支持部32bに対して円滑に回転させることができる。
第2の実施形態に係る車両用シートにおいては、図8に示すように、ブッシュ71の代わりに、鍔部のない円筒形状のカラー(ラジアル部)73と、弾性ワッシャー(弾機スラスト部)74とを備えている点が相違する。カラー73及び弾性ワッシャー74はいずれも摺動性のよいものである。カラー73は、金属製、樹脂製のいずれでもよい。弾性ワッシャー74は、軸線方向に弾性を有するワッシャーであればよく、たとえば、ウェーブワッシャー、皿ワッシャー、スプリングワッシャー、ゴムワッシャー、樹脂ワッシャー、発泡体からなるワッシャーなどである。
カラー73は、スクリュウシャフト23の前方ねじ部23cに嵌合している。カラー73の外周面(ラジアル摺接面)は、支持部32bの軸受穴32cの内周面に摺接している。弾性ワッシャー74は、外径側と内径側が軸線方向に弾性的に変位可能に環状に形成されている。弾性ワッシャー74の前方側端面(スラスト摺接面)は、支持部32bの後方側端面に摺接している。支持部32bの前方側端面と締結ナット44の後方側端面との間には、平ワッシャー72(スラスト部)が介在している。平ワッシャー72の後方側端面(ラジアル摺接面)は、支持部32bの前方側端面に摺接している。
弾性ワッシャー74と締結ナット44とは、弾機付勢手段を構成している。締結ナット44は、スクリュウシャフト23の前方ねじ部23cに締結されて弾性ワッシャー74を弾性変形させることにより、弾性ワッシャー74を支持部32bの後方側端面に弾機的に付勢させるとともに、弾性ワッシャー74及びカラー73を固定ナット43に対して弾機的に押圧している。これにより、スクリュウシャフト23及び固定ナット43の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。
上記第2の実施形態においても、介装部材7は、軸線方向に弾性変形するため、固定ナット43及び締結ナット44の寸法誤差を吸収する。ゆえに、スクリュウシャフト23を前端保持ブラケット32に対して円滑に回転させることを防止できる。
第3の実施形態は、図9、図10に示すように、介装部材7が介装ブッシュ76(スラスト受け部材)と弾性部材としての弾性ワッシャー74(弾機スラスト部)とからなる点、第1の実施形態の固定ナット43はなく、スクリュウシャフト23に突出成形された段部23eに介装ブッシュ76が締結ナット46によって押圧固定されている点が、第1の実施形態と相違する。以下、第1の実施形態との相違点を中心に第3の実施形態について説明する。
スクリュウシャフト23の外周面には、前方側端部から順に、締結ナット46を締結固定する締結ねじ部としての前方ねじ部23c、介装ブッシュ76を嵌合する嵌合部23d、介装ブッシュ76の後方側端面が当接する段部23e(鍔部)、及び、送りナットを螺合する後方ねじ部23aが形成されている。なお、嵌合部23dの外周面には、ネジが形成されていない。
介装ブッシュ76は、介装部材を構成しており、金属製である。そして、介装ブッシュ76は、スクリュウシャフト23の軸線方向に延びる脚部76aと、脚部76aの後方側であってボルト32の支持部32bの後方側に配置され脚部76aよりもフランジ状に拡径しているフランジ部76bと、脚部76a及びフランジ部76bを貫通してスクリュウシャフト23の嵌合部23dに挿着される軸孔76cとをもつ。軸孔76cの内周面はネジを有していない。脚部76aは、ラジアル部であり、その外周面(ラジアル摺接面)は、ボルト32の支持部32bの軸受穴32cの内周面(ラジアル軸受面)に摺接して、支持部32bに回転自在に保持されている。また、スクリュウシャフト23の段部23eには、軸孔76cの後方側開口周縁が係止されている。即ち、この軸孔76cの後方側開口周縁は、段部当接部(鍔部当接部)を構成している。フランジ部76bはスラスト部であり、その前方側端面(スラスト摺接面)は、支持部32bの後方側端面(スラスト軸受面)に摺接している。
また、ボルト32を挟んで介装ブッシュ76と反対側の前方側には、締結ナット46が配置されている。締結ナット46は、スクリュウシャフト23の軸線方向に延びる脚部46aと、脚部46aよりも後方側であってボルト32の支持部32bの前方側に配置され脚部46aよりも拡径しているフランジ部46bと、フランジ部46bよりも後方側に延びフランジ部46bよりも小径の突出端部46dと、脚部46a、フランジ部46b及び突出端部46dを軸線方向に貫通してスクリュウシャフト23の前方ねじ部23cと螺合している雌ねじ部46cとを有する。突出端部46dの外周面は軸受孔32cの内周面の一部に摺接し、突出端部46dの軸線方向の後方側端面は、介装ブッシュ76の前方側の端面と若干の隙間をもって近接している。このような締結ナット46は、スクリュウシャフト23に形成された段部23eとともに、スクリュウシャフトに設けられた2つの鍔部を構成している。
フランジ部46bと支持部32bとの間であって突出端部46dの外周面側には、摺接部材を構成する弾性ワッシャー74(弾機スラスト部)が介設されている。弾性ワッシャー74は、例えば、前記第2の実施形態における弾性ワッシャーと同じものを用いることができる。弾性ワッシャー74に設けられた後方側端面(スラスト摺接面)は、その弾機力によって支持部32bに設けられた前方側端面(スラスト軸受面)に弾接している。また、弾性ワッシャー74の前方側端面が、スクリュウシャフト23に締結された締結ナット46に当接することによって、弾性ワッシャー74の後方側端面が、支持部32bの前方側端面に軸線方向に弾性的に押し付けられている。
弾性ワッシャー74及び締結ナット44は弾機付勢手段を構成する。締結ナット44はスクリュウシャフト23の前方側ねじ部23c(締結ねじ部)に締結されて弾性ワッシャー74を弾性変形させることにより、介装ブッシュ76に形成されたフランジ部46bの前方側端面及び弾性ワッシャー74の後方側端面を支持部32bの後方側端面及び前方側端面に弾機的に当接させるとともに、弾性ワッシャー74を介装ブッシュ76に向かって弾機的に付勢する。これにより、スクリュウシャフト23及び介装ブッシュ76の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。
ボルト32は、断面L字形状の前端保持ブラケット31に固定されている。前端保持ブラケット31は、前方側において上方に垂直に折り曲げられ、その垂直折り曲げ部31bにはギヤボックスを固定する締結部材を挿着する固定穴31dが形成されている。また、ボルト穴35の周縁上面には、図示略のアッパレールがナットによって挟持固定されている。
第3の実施形態において、スクリュウシャフト23に介装ブッシュ76、締結ナット46及びボルト32を組み付けるにあたっては、スクリュウシャフト23の前方側から介装ブッシュ76を挿入し、介装ブッシュ76の軸孔76cの後方側開口周縁をスクリュウシャフト23の段部23eに当接させる。これにより、介装ブッシュ76が軸孔76cでスクリュウシャフト23の嵌合部23dに保持される。次に、スクリュウシャフト23に保持された介装ブッシュ76の嵌合部76dをボルト32の軸受穴32cに挿入し、更に、スクリュウシャフト23の前方側から弾性ワッシャー74を挿入する。その後、スクリュウシャフト23の前方側から、締結ナット46を挿入し、更に締結ナット46をスクリュウシャフト23の前方ネジ部23cに締め付けて、その突出端部46dの後方側端面を後方側の介装ブッシュ76の脚部76aの前方側端面に近接させる。このときの締結ナット46は、駆動回転時のスクリュウシャフト23の回転によって弛まないトルクを発生する加重で、且つ弾性ワッシャー74を軸線方向に弾性変形させた状態で、スクリュウシャフト23に対して締結される。このため、弾性ワッシャー74は、軸線方向に弾性変形して潰され、締結ナット46のフランジ部46bの後方側端面に摺接し、支持部32bの前方側端面に弾接する。
第3の実施形態においては、介装ブッシュ76の脚部76aの後方側開口周縁が、締結ナット46の軸線方向への締め付け力によって、スクリュウシャフト23に形成された段部23eに対して軸線方向に押し付けられている。このため、介装ブッシュ76は、スクリュウシャフト23の嵌合部23dに対して、軸線方向に位置ずれを生じることなく確実に嵌合される。
また、弾性ワッシャー74は、ボルト32の支持部32bの前方側端面と締結ナット46のフランジ部46bとの間に介設され、弾性ワッシャー74に設けられた後方側端面は、弾性ワッシャー74自身の弾機力によって支持部32bの前方側端面に弾接する。このため、弾性ワッシャー74は、締結ナット46の寸法誤差を吸収し、スクリュウシャフト23を支持部32bに対して円滑に回転させることができる。
第4の実施形態においては、図11〜図13に示すように、第3の実施形態の弾性ワッシャー74の代わりに、弾性部材としての弾性ブッシュ75が、支持部32bと締結ナット46との間に介設されている点が、第3の実施形態と相違する。
弾性ブッシュ75は、軟質樹脂、ゴムなどの弾性材質からなる。弾性ブッシュ75は、軸受穴32cの内周面と締結ナット46の突出端部46dの外周面との間に配置されている円筒部75a(ラジアル部)と、円筒部75aの前方側に円筒部75aから半径方向外側に突設されて弾性変形部が形成された径大のフランジ部75b(弾機スラスト部)と、円筒部75a及びフランジ部75bを貫通して締結ナット46の突出端部46dを挿入する穴部75cとをもつ。フランジ部75bの後方側端面には、周方向に連続したリング状の溝75dが形成されている。なお、溝75dは、周方向に散点状又は部分的に形成されていてもよい。溝75dは、フランジ部75bの軸線方向の弾性変形を容易にしている。フランジ部75bの後方側端面(スラスト摺接面)を支持部32bの前方側端面(スラスト軸受面)に弾接することにより、支持部32bの後方側端面(スラスト軸受面)を介装ブッシュ76(スラスト受け部材)のフランジ部76bの前方側端面(スラスト摺接面)に弾機的に当接させている。円筒部75aの外周面は、支持部32bの軸受穴32cの内周面(ラジアル軸受面)に摺動回転自在に保持されている第1のラジアル摺接面である。
締結ナット46の後方側端面は、介装ブッシュ76の前方側端面に近接している。弾性ブッシュ75の円筒部75aの後方側端面(第2の端面)は、その弾機力によって、介装ブッシュ76の前方側端面に弾接して、介装ブッシュ76の段部当接部(鍔部当接部)を軸方向に弾性的に段部23e(鍔部)に押し付けている。弾性ブッシュ75の円筒部75aの外周面と介装ブッシュ76の脚部76aの外周面とは、同一面を形成していて、軸受穴32cの内周面に摺接している。介装ブッシュ76は、第3の実施形態の介装ブッシュと同様に金属製であり、脚部76aと、フランジ部76bとを有している。脚部76aの外周面と、フランジ部76bとは、それぞれ支持部32bに回転自在に保持される第2のラジアル摺接面、スラスト部を構成している。
弾性ブッシュ75のフランジ部75b及び締結ナット44は、弾機付勢手段を構成する。締結ナット46がスクリュウシャフト23の前方ねじ部23cに締結されて弾性ブッシュ75のフランジ部75bを弾性変形させることにより、介装ブッシュ76に形成されたフランジ部76bの前方側端面、及び弾性ブッシュ75のフランジ部75bの後方側端面を支持部32bの後方側端面及び前方側端面に弾機的に当接させるとともに、弾性ブッシュ75を介装ブッシュ76に向かって弾機的に付勢する。これにより、スクリュウシャフト23及び介装ブッシュ76の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。
第4の実施形態においては、弾性ブッシュ75の円筒部75aの後方側端面が、介装ブッシュ76の前方側端面に弾接して、介装ブッシュ76の段部当接部を、スクリュウシャフト23に設けられた段部23eに軸方向に弾性的に押し付けている。このため、介装ブッシュ76は、スクリュウシャフト23の嵌合部23dに対して、軸線方向に位置ずれを生じることなく確実に嵌合される。また、介装ブッシュ76及び弾性ブッシュ75は、スクリュウシャフト23をボルト32に対して円滑に回転させることができる。
また、弾性ブッシュ75のフランジ部75bは、支持部32bの前方側端面と締結ナット46のフランジ部46bとの間に介設され、弾性ブッシュ75のフランジ部75bの後方側端面は、その弾機力によって支持部32bの前方側端面に弾接している。このため、フランジ部75bは、締結ナット46の寸法誤差を、弾性ワッシャー74よりもより一層吸収することができる。ゆえに、更に円滑にスクリュウシャフト23をボルト32に対して回転させることができる。
締結ナット46は、駆動ユニット25により回転駆動されるスクリュウシャフト23の回転によって弛まないトルクを発生する加重で且つ弾性ブッシュ75を軸線方向に弾性変形させた状態で、スクリュウシャフト23に対して締結されている。このため、締結ナット46を、スクリュウシャフト23に対して弛むことなく、確実に固定することができる。
なお、第3の実施形態の弾性ワッシャー74及び第4の実施形態の弾性ブッシュ75は、ボルト32の支持部32bの前方側に配置しているが、支持部32bの後方側に配置してもよい。この場合には、弾性ワッシャー74又は弾性ブッシュ75の弾機力によって、弾性ワッシャー74の前方側端面又は弾性ブッシュ75のフランジ部75bの前方側端面が、支持部32bの後方側端面に弾接する。さらに、弾性ワッシャー74の後方側端面又は弾性ブッシュ75のフランジ部75bの後方側端面が、介装ブッシュ76のフランジ部76bの前方側端面に当接することにより、弾性ワッシャー74の前方側端面又は弾性ブッシュ75のフランジ部75bの前方側端面が、支持部32bの後方側端面に弾性的に軸線方向に押し付けられる。
第5の実施形態においては、図14、図15に示すように、支持部32bに摺接する摺接機能をもつ摺接介装部材80と、弾機力をもつ弾性の環状部材84(弾機付勢手段)とが別体である点が、第1の実施形態と相違する。
スクリュウシャフト23の外周面には、前方端部から順に、締結ナット46を締結固定する締結ねじ部としての前方ねじ部23c、嵌合部材83を嵌合する嵌合部23d、嵌合部材83の後方側端面が当接する段部23e(鍔部)、及び、送りナットを螺合する後方ねじ部23aが形成されている。
第5の実施形態における介装部材8は、ボルト32の支持部32bに摺接する摺接介装部材80と、弾性をもつ環状部材84とからなる。摺接介装部材80は、前方側介装部材81と、後方側介装部材82と、嵌合部材83とからなる。嵌合部材83は、金属製であり、スクリュウシャフト23のスラスト方向に延びる脚部83aと、脚部83aの後方側であって脚部83aよりも若干拡径した中間部83bと、中間部83bの後方側であってボルト32の支持部32bの後方側に配置され中間部83bよりもフランジ状に拡径したフランジ部83cと、脚部83a、中間部83b及びフランジ部83cを貫通してスクリュウシャフト23の嵌合部23dに挿着される軸孔83dとをもつ。脚部83aの外周面とボルト32の軸受穴32cとの間には、前方側介装部材81が介設されている。中間部83bの外周面は、軸受穴32cの内周面の後方部分に摺接している。フランジ部83cの前方側端面と、支持部32bの後方側端面との間には、後方側介装部材82が介設されている。軸孔83dの後方側開口周縁は、スクリュウシャフト23に形成された段部23eに係止されている。
後方側介装部材82は、金属材料からなる平ワッシャーである。後方側介装部材82は、嵌合部材83の前方側端面で保持され、支持部32bの後方側端面に対して摺接している。
ボルト32を挟んで後方側介装部材82と反対側の前方側には、締結ナット46が配置されている。この締結ナット46は、第2の実施形態のそれと同様に、脚部46aと、フランジ部46bと、雌ねじ部46cと、突出端部46dとをもつ。締結ナット46は、スクリュウシャフト23に形成された段部23eとともに、スクリュウシャフト23に設けられた2つの鍔部を構成している。締結ナット46の突出端部46dの外周面は、後方側に配置されている嵌合部材83の中間部83bの外周面と同一面を構成している。
前方側介装部材81は、ラジアル・スラスト部材であり、金属材料からなる。前方側介装部材81は、外周面にラジアル摺接面が形成された円筒部81a(ラジアル部)と、円筒部81aから径方向外側に突設され後方側端面にスラスト摺接面が形成された径大のフランジ部81b(スラスト部)と、円筒部81a及びフランジ部81bを貫通する穴部81dとをもつ。円筒部81aは、締結ナット46の突出端部46dの外周面から嵌合部材83の中間部83bの外周面にわたって配置されており、円筒部81aを挟んでこれらの該外周面と背向する側は、軸受穴32cの内周面に対面している。フランジ部81bの前方側端面と締結ナット46のフランジ部46bの後方側端面との間には、弾性の環状部材84が介設されている。弾性の環状部材84は、断面円形のリング体であり、ゴム、シリコンなどの弾性材料からなり、スラスト方向の弾機力をもつ。フランジ部81bの外周部には、前方側に屈曲されて弾性の環状部材84の外周部を支持する環状支持部81cが形成されていて、弾性の環状部材84が外周側にはみ出すことを防止している。前方側介装部材81のフランジ部81bの後方側端面(スラスト摺接面)は、弾性の環状部材84のスラスト方向の弾機力によって支持部32の前方側端面に押し付けられている。これにより、支持部32bは、その後方側端面で後方側介装部材82を嵌合部材83のフランジ部83bに押し付けている。
締結ナット46の後方側端面は、嵌合部材83の前方側端面に若干の隙間をもって近接している。締結ナット46は、スクリュウシャフト23の前方ねじ部23cへの締結力と、弾性の環状部材84の弾機力とによって、嵌合部材83をスクリュウシャフト23の段部23eにスラスト方向に弾機的に押し付けている。
弾性の環状部材84は、弾機付勢手段を構成しており、締結ナット46と前方介装部材81のフランジ部81bとの間に介在され、前方介装部材81を嵌合部材83に対して軸線方向に付勢する。この弾性の環状部材84によって、スクリュウシャフト23及び前方介装部材81の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。よって、介装部材8は、スクリュウシャフト23をボルト32に対して円滑に回転させることができる。
スクリュウシャフト23の嵌合部23dは、嵌合部材83を介して、ボルト32の軸受穴32cの内周面に対向する部分であり、嵌合部材83を介してボルトから絶えずシート重量などの荷重が加わる部分である。この部分にねじを形成すると、ねじが荷重で損傷するおそれがある。したがって、スクリュウシャフト23の嵌合部23d及びこれと対面している嵌合部材83の軸孔83dの内周面には、ネジが形成されていない。
第5の実施形態においては、介装部材8が、支持部32に対してラジアル方向及びスラスト方向に摺接する摺接介装部材80と、スラスト方向の弾機力によって摺接介装部材80を支持部32bに対してスラスト方向に押し付ける弾性の環状部材84とで構成されている。このため、摺接介装部材80による摺接機能と、弾性の環状部材84による弾機力とを、それぞれの部材に分担させて、各機能を最大限に発揮させることができる。
また、嵌合部材83の軸孔83dの後方側開口周縁は、締結ナット46のスラスト方向への締め付け力と弾性の環状部材84の弾機力とによって、スクリュウシャフト23に形成された段部23eに対して弾機的に押し付けられている。このため、嵌合部材83は、スクリュウシャフト23の嵌合部23dに対して、スラスト方向に位置ずれを生じることなく、確実に嵌合される。
また、弾性の環状部材84は、前方側介装部材81のフランジ部81bに弾接することによりフランジ部81bを支持部32bの前方側端面に弾機的に押圧し、これにより支持部32bは、後方側端面で後方側介装部材82を嵌合部材83に弾機的に押圧している。このため、嵌合部材83とスクリュウシャフト23との間の隙間がなくなり、前方側介装部材81及び後方側介装部材82は、支持部32bに対して円滑に摺接することができる。
弾性の環状部材84は、断面円形のリング形状をもつ。このため、弾性の環状部材84は、前方側介装部材81、及びスクリュウシャフト23に固定された締結ナット46に対して、線状に接触して、軸中心に対して対称形状に弾接する。また、弾性の環状部材84の線状接触部間は厚く、前方側介装部材81及び締結ナット46によって圧縮されると十分に潰れ、軸中心に対してバランスよく潰れる。ゆえに、スラスト方向に十分でバランスのよい弾機力を発揮できる。
第5の実施形態においては、支持部32bの前方側に、弾性の環状部材84と、弾性の環状部材84を保持するブッシュ形状の前方側介装部材81を配置し、支持部32bの後方側に、平ワッシャーからなる後方側介装部材82を配置しているが、これらの配置を、支持部32bの前方側と後方側とで逆にしてもよい。また、弾性の環状部材84とこれを保持する前方側介装部材81とを、支持部32bの前方側だけでなく後方側にも配置してもよい。後方側介装部材82はなくてもよい。この場合には、嵌合部材83のフランジ部83cの前方側端面が、支持部32bの後方側端面に摺接するスラスト摺接面となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
車両用シートを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るパワーシートスライド装置を備えた車両用シートの側面図である。 第1の実施形態に係るパワーシートスライド装置の分解斜視図である。 図2の4−4矢視線断面図である。 第1の実施形態に係る、アッパレール及びロアレールの長手方向に切断したときのパワーシートスライド装置の断面図である。 第1の実施形態に係る、スクリュウシャフトの軸線方向に切断したときのパワーシートスライド装置の断面図である。 図6の要部拡大断面図である。 第2の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部拡大断面図である。 第3の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部拡大断面図である。 第3の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部分解正面図である。 第4の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部拡大断面図である。 第4の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部拡大斜視図である。 第4の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部分解断面図である。 第5の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部拡大断面図である。 第5の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部分解断面図である。
符号の説明
7、8:介装部材、10:車両用シート、11:車両フロア、12:パワーシートスライド装置、13:シートクッション、14:シートバック、21:ロアレール、22:アッパレール、23:スクリュウシャフト、23a:後方ねじ部、23b:不完全ねじ部、23c:前方ねじ部、23d:嵌合部、23e:段部(鍔部)、23r:スプライン係合部、24:送りナット、25:駆動ユニット、31:前端保持ブラケット、32:ボルト、32a:脚部、32b:支持部、32c:軸受穴、33:後端保持ブラケット、43:固定ナット、44、46:締結ナット、43a、44a:脚部、43b、44b:フランジ部、43c、44c:雌ねじ部、51:ギヤボックス、52:ハウジング、53:ウォームホイール、53a:スプライン穴、54:ウォーム軸、55:回転伝達軸、57:モータ、71:ブッシュ、71a:円筒部、71b:弾性鍔部、72:平ワッシャー、73:カラー、74:弾性ワッシャー、75:弾性ブッシュ、76:軸受ブッシュ、80:摺接介装部材、81:前方側介装部材、81a:円筒部、81b:フランジ部、81c:環状支持部、81d:穴部、82:後方側介装部材、83:嵌合部材、83a:脚部、83b:中間部、83c:フランジ部、83d:軸孔、84:弾性の環状部材。




Claims (12)

  1. 固定部材と該固定部材に相対移動可能に支持された可動部材との間に配置され前記移動部材の移動方向に延在する回転可能なスクリュウシャフトと、前記固定部材及び可動部材の何れか一方に配設され前記スクリュウシャフトに設けられたリードスクリュウに螺合する送りナットと、前記固定部材及び前記可動部材の他方に配設された保持部材と、前記スクリュウシャフトに保持され前記保持部材に対して回転自在な介装部材と、前記固定部材及び前記可動部材の他方に配設され前記スクリュウシャフトに回転駆動力を伝達する駆動ユニットとを備え、前記介装部材は、前記保持部材のラジアル軸受面に摺接するラジアル摺接面及び前記保持部材の両端に設けられたスラスト軸受面に夫々摺接するスラスト摺接面を有する送り装置であって、
    前記各スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材を前記スクリュウシャフトに設けられたスラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢することで前記介装部材と前記スラスト受け部材との間に介在する隙間をなくす弾機付勢手段を有することを特徴とする送り装置。
  2. 前記弾機付勢手段は、前記介装部材の前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部が、前記介装部材の前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部から半径方向に対して傾斜して大径側に弾機的に突設され、
    締結ナットが前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されることにより、前記弾機スラスト部が弾性変形して、前記スラスト摺接面が前記スラスト軸受面に弾機的に当接するとともに、前記介装部材が前記スラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の送り装置。
  3. 前記介装部材が、前記スクリュウシャフトに嵌合し前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部、前記スラスト摺接面が形成されたスラスト部、及び外径側と内径側が軸線方向に弾性的に変位可能に環状に形成され前記スラスト摺接面が形成された弾機スラスト部で構成され、
    前記弾機付勢手段は、締結ナットが前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記スラスト部を前記スラスト軸受面に対して軸線方向に弾機的に付勢させるとともに、前記介装部材を前記スラスト受け部材に弾機的に押圧することを特徴とする請求項1に記載の送り装置。
  4. 前記スラスト受け部材は、前記スクリュウシャフトの外周面に形成された不完全ねじ部で締付け固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の送り装置。
  5. 前記締結ナットは、前記スクリュウシャフトの回転によって弛まないトルクを発生する加重で前記介装部材の前記弾機スラスト部をスラスト方向に弾性変形させた状態で、前記締結ねじ部に締結されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の送り装置。
  6. 前記介装部材は、前記スラスト受け部材及び前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナットのいずれか一方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部と、前記スラスト受け部材及び前記締結ナットの他方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の他方が形成されたスラスト部とを有し、
    前記弾機付勢手段は、前記締結ナットが前記スクリュウシャフトの前記締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記スラスト受け部材に形成された前記スラスト摺接面及び前記弾機スラスト部の前記スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材の前記弾機スラスト部を前記スラスト受け部材に対して軸線方向に弾機的に付勢することを特徴とする請求項1に記載の送り装置。
  7. 前記介装部材は、
    前記スラスト受け部材及び前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナットのいずれか一方と前記スラスト軸受面との間に介在され前記スラスト摺接面の一方が形成された弾機スラスト部を有し、
    前記弾機付勢手段は、前記締結ナットが前記スクリュウシャフトの前記締結ねじ部に締結されて前記弾機スラスト部を弾性変形させることにより、前記各スラスト摺接面を前記スラスト軸受面に弾機的に当接させるとともに、前記介装部材と前記スラスト受け部材又は前記締結ナットとの間に介在する隙間をなくすことを特徴とする請求項1に記載の送り装置。
  8. 前記介装部材が、前記ラジアル摺接面が形成されたラジアル部と該ラジアル部から半径方向外側に突設され前記スラスト摺接面の一方が形成されたスラスト部とをもつラジアル・スラスト部材を有し、
    前記弾機付勢手段は、前記スクリュウシャフトの締結ねじ部に締結された締結ナット又は前記スラスト受け部材と前記スラスト部との間に介在され前記ラジアル・スラスト部材を前記スラスト受け部材に対して軸線方向に付勢する弾性の環状部材を有することを特徴とする請求項1記載の送り装置。
  9. 前記弾性の環状部材は、断面円形のリング形状であることを特徴とする請求項8記載の送り装置。
  10. 前記スクリュウシャフトにおける前記保持部材とラジアル方向で対向する部分には、ねじが形成されていないことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の送り装置。
  11. 前記一方のスラスト摺接面が形成された前記スラスト部の外周部は、軸線方向に屈曲された環状支持部が形成され、
    前記弾性の環状部材の外周部は、前記環状支持部により支持されていることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の送り装置。
  12. 前記請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の送り装置であって、
    前記固定部材は車両フロア側に配設されるロアレールであり、前記可動部材は前記ロアレールに移動可能に支持され車両シートを保持するアッパレールであることを特徴とするパワーシートスライド装置用の送り装置。


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