JP2009255727A - サイドアンダーミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性のさらなる向上を図ることのできるサイドアンダーミラー装置を提供する。
【解決手段】ハウジング14に、車両の前部下方を向いて開口する入光窓20と、車室内側を向いて開口する出光窓21を設ける。ハウジング14内には、入光窓20から入射した光を反射する第1の鏡体22と、第1の鏡体22で反射した光をさらに反射して出光窓21を通して車室内側に出射する第2の鏡体23を設ける。入光窓20には透光カバー24を設け、透光カバー24には偏光膜26を設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両の前部下方を映すサイドアンダーミラー装置に関するものである。
車両のドア等に取り付けられ、運転席からの死角になり易い車両の前部下方領域を映すサイドアンダーミラー装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のサイドアンダーミラー装置は、車体後方を写すドアミラーのハウジング内に組み込まれたものであり、ハウジングに車両の前部下方に向いて開口する入光窓と、車室内に向いて開口する出光窓が形成されるとともに、ハウジングの内部に、入光窓から入射された光を反射する第1の鏡体と、第1の鏡体で反射した光をさらに反射して出光窓を通して運転席側に出射する第2の鏡体とが内蔵されている。
特表2006−517489号公報
しかし、サイドアンダーミラー装置は、複数の鏡体を通してドアウエスト部付近の高さから車両の前部下方を映すものであるため、周囲の環境によっては、太陽光や、車両の灯体、街灯等の路面反射が映り込んだり、車両の陰になって目視対象物が見えにくくなる状況が考えられる。
そこで、この発明は、視認性のさらなる向上を図ることのできるサイドアンダーミラー装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの反射鏡(例えば、後述の実施形態における第1の鏡体22および第2の鏡体23)を介して、車両の前部下方の像を車室内の乗員に向けて映すサイドアンダーミラー装置において、反射経路上での光の透過若しくは反射の形態を変える反射形態変更手段(例えば、後述の実施形態における偏光膜26)を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記反射形態変更手段は、偏光膜(例えば、後述の実施形態における偏光膜26)であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記偏光膜は、車両の前部下方から入射した光を最初に反射する反射鏡(例えば、後述の実施形態における第1の鏡体22)に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記反射経路上に、光の透過を許容する少なくとも一つの透光部材(例えば、後述の実施形態における透光カバー24)を備え、前記偏光膜は、前記透光部材と反射鏡のうちの、車両の前部下方から入射した光を最初に透過または反射するものに設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置において、車室外側に設けられる第1の反射鏡(例えば、後述の実施形態における第1の鏡体222)と、車室内側に設けられ、前記第1の反射鏡で反射して車両のサイドガラス(例えば、後述の実施形態におけるクウォータガラス46)を透過した光を、車室内の乗員に向けて反射する第2の反射鏡(例えば、後述の実施形態における第2の鏡体223)と、を備え、前記偏光膜は、前記第2の反射鏡に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記偏光膜は、前記第1の反射鏡で反射する車室外側の光を透過し、前記サイドガラスにより反射される車室内側の光をカットするように、偏光軸が設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記反射形態変更手段は、色彩フィルタ(例えば、後述の実施形態における色彩フィルタ30A,30B,30C)であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記色彩フィルタは、500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるように設定されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のサイドアンダーミラー装置において、前記反射経路上に、光の透過を許容する少なくとも一つの透光部材を備え、前記色彩フィルタは、前記透光部材と反射鏡のうちの、少なくとも2つ以上に設けられ、この2つ以上の色彩フィルタを合わせて500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、反射経路上に反射形態変更手段を設けたため、外部環境による視認性の悪化を改善することができる。
請求項2に記載の発明によれば、反射経路上に偏光膜を設けたため、偏光膜によって乱反射を除去して防眩効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、車両の前部下方から入射した光を最初に反射する反射鏡に偏光膜を設けたため、入射光の反射の初期段階で乱反射を除去し、より視認性を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、透光部材と反射鏡のうちの、車両の前部下方から入射した光を最初に透過または反射するものに偏光膜を設けたため、入射光の乱反射をより初期段階で除去し、さらに視認性を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、車室外側の第1の反射鏡で反射した光を、車両のサイドガラスを挟んで車室内側で反射させる第2の反射鏡に偏光膜を設けたため、サイドガラスでの乱反射を偏光膜によって除去し、両反射鏡を通した車両前部下方の視認性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、偏光膜の偏光軸を、サイドガラスで反射される車室内の光をカットするように設定したため、車室内の像がサイドガラスで反射して第2の反射鏡に映るのを防止し、視認性を確実に向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、反射経路上に色彩フィルタを設けたため、色彩フィルタによって入射光の波長を変換して目視対象物をより見易くすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、色彩フィルタとして、暗所視でも明所視でも比視感度の高くなる500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるものを採用しているため、昼夜や天候等に拘わらず反射像を乗員に明るく明確に認識させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、透光部材や反射鏡に配置される複数の色彩フィルタを合わせて500nm〜560nmの波長を中心する分光特性を得るため、分光波長の微妙な仕様の変更を比較的容易に行うことができる。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図4に示す第1の実施形態について説明する。なお、図中矢印Fは、車両前方を指し、矢印Rは、車両後方を指すものとする。
図1は、サイドアンダーミラー装置10を組み込んだドアミラー1を採用した車両100の鳥瞰図であり、図2は、ドアミラー1を車室内側から見た図、図3は、ドアミラー1をほぼ水平方向で切ったときの模式的な断面図である。
これらの図に示すように、ドアミラー1には、車両後方を映すためのリヤビューミラー装置11と車両前部下方(図1中のPで示す領域)を映すためのサイドアンダーミラー装置10が内蔵されている。
図3に示すように、リヤビューミラー装置11は、ミラーホルダ12に保持された鏡体13がハウジング14の車体後方に向く開口14a内に配置され、ミラーホルダ12がベース部材15と角度調整機構16を介してフレーム部材17に支持されている。フレーム部材17はドア側のミラーベース(図示せず)に突設された可倒軸18に回動可能に支持されている。角度調整機構16は車体左右方向と上下方向に角度調整可能とされており、内蔵された角度調整モータ(図示せず)を車室内側からの遠隔操作することによって任意の向きに操作し得るようになっている。なお、ミラーホルダ12の周縁部にはダストシール19が取り付けられ、開口14aとミラーホルダ12の間が略密閉されている。
一方、サイドアンダーミラー装置10は、ハウジング14の車体前部側下方に開口する入光窓20と、ハウジング14の車室側に開口する出光窓21と、入光窓20から入射された光を反射する第1の鏡体22(第1の反射鏡)と、この第1の鏡体22で反射した光をさらに反射させて出光窓21に出射する第2の鏡体23(第2の反射鏡)と、から構成されている。入光窓20には埃等の侵入を防止するための透光カバー24(透光部材)が取り付けられ、出光窓21の内側周囲には黒色に塗られた筒型の遮光板25が取り付けられている。
なお、透光カバー24は、例えば、透明樹脂によって形成され、光の透過が可能とされている。また、第1の鏡体22は凹面鏡によって構成され、第2の鏡体23は平面鏡によって構成されており、それぞれフレーム部材17によって支持されている。
そして、入光窓20に取り付けられる透光カバー24には偏光膜26が設けられている。この偏光膜26の偏光軸(偏光方向)は、車体設置状態において、進行方向に対して路面とほぼ直角になるように設定されている。
この実施形態の場合、偏光膜26は反射経路上での光の透過若しくは反射の形態を変える反射形態変更手段を構成するようになっている。
図4は、水溜り等の水膜27のある路面28を、偏光膜26を通して見た場合の効果を説明する概念図である。同図に示すように、偏光膜26は、路面28の水膜27等で乱反射した光のS偏光をカットし、水膜27等での映り込みやギラツキを抑制する。偏光膜26においては、このほか日中における強い太陽光や、夜間の車両灯体や街灯の光、雪道の反射光等による乱反射を抑制することができる。
以上の構成のドアミラー1は、運転席からリヤビューミラー装置11の鏡体13を覗き込むことによって車体後方を視認することができ、また、運転席からサイドアンダーミラー装置10の第2の鏡体23を出光窓21を通して覗き込むことにより、入光窓20を通して第1の鏡体22に映る車両前部下方の様子を視認することができる。
ここで、入光窓20を通して第1の鏡体22に入射する光は入光窓20に取り付けられた透光カバー24を透過するが、透光カバー24には偏光膜26が設けられているため、運転席に着座した乗員は偏光膜26によって乱反射を除去された像を視認することができる。
したがって、このサイドアンダーミラー装置10においては、偏光膜26が乱反射を除去することで防眩効果を得ることができることから、運転時における車両前部下方の視認性を確実に向上させることができる。
また、偏光膜26は、透光カバー24に限らず、第1の鏡体22や第2の鏡体23に設けることも可能であるが、この実施形態のように透光カバー24に設けるようにした場合には、入光の初期の段階で乱反射を除去できるため、より視認性を高めることができる。なお、入光窓20には、透光カバー24は必ずしも設ける必要はなく、入光窓20に透光カバー24を設けない場合には、第1の鏡体22と第2の鏡体23の少なくともいずれか一方に偏光膜26を設ければ良い。ただし、第1の鏡体22に偏光膜26を設けるようにした場合には、複数段の反射の最初の段階で乱反射を除去できるため、視認性を高めるうえでより有利となる。
つづいて、図5,図6に示す第2の実施形態について説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略するものとする。
この第2の実施形態のサイドアンダーミラー装置10Aは、図5に示すように、第1の実施形態と同様にリヤビューミラー装置11を備えたドアミラー1に組み付けられており、ハウジング14に入光窓20と出光窓21が設けられ、そのハウジング14の内部に第1の鏡体22と第2の鏡体23が設置されている。そして、入光窓20には透光カバー24が取り付けられている。
透光カバー24と、第1の鏡体22および第2の鏡体23の鏡面には、彩光フィルタ30A,30B,30Cがそれぞれ取り付けられている。これらの彩光フィルタ30A,30B,30Cは、反射経路上での光の透過若しくは反射の形態を変える反射形態変更手段を構成するようになっている。
ところで、図6は、明所視での比視感度曲線Aと暗所視での比視感度曲線Bを示したものであり、同図に示すように、明所視では波長555nm付近での視感度が最大になり、暗所視では波長507nm付近での視感度が最大になる。
上記彩光フィルタ30A,30B,30Cは、これらの合成した分光特性が500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性となるように設定されている。500nm〜560nmの波長の光は、図6に示すように、暗所視でも明所視でも比視感度が充分に高くなる。
なお、彩光フィルタは透光カバー24と、第1の鏡体22および第2の鏡体23の鏡面のいずれか1つ、若しくは2つに設けるようにしても良い。この場合も、光が透光カバー24と第1の鏡体22と第2の鏡体23を経て出光窓21から出射したときに、最終的に500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性になるように彩光フィルタを設定することが望ましい。
したがって、このサイドアンダーミラー装置10Aにおいては、透光カバー24を通って第1の鏡体22と第2の鏡体23で反射した光が、彩光フィルタ30A,30B,30Cによって500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性の光に変換されるため、昼夜や天候等に拘わらず、車両の前部下方の目視対象物を乗員に明るく明確に認識させることができる。
また、この実施形態のサイドアンダーミラー装置10Aでは、透光カバー24と第1の鏡体22と第2の鏡体23に彩光フィルタ30A,30B,30Cをそれぞれ設け、光が彩光フィルタ30A,30B,30Cをすべて通過した時点で、500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性となるように設定されているため、彩光フィルタ30A,30B,30Cの一部を交換するだけで、分光波長の微妙な仕様変更を比較的容易に行うことができる。同様の効果を得るためには、透光カバー24と第1の鏡体22と第2の鏡体23のうちの任意の二つに彩光フィルタを設けるようにしても良い。
次に、図7〜図10に示す第3の実施形態について説明する。なお、この実施形態についても、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付し、重複する説明を省略するものとする。また、図中矢印Rは、車両の右方向(運転席から見て右方向)を指し、矢印Lは、車両の左方向(運転席から見て左方向)を指すものとする。
図7は、サイドアンダーミラー装置10Bを採用した車両200の鳥瞰図であり、図8は、同車両200の側面図、図9は、サイドアンダーミラー装置10Bを車室内側から見た図である。
この実施形態のサイドアンダーミラー装置10Bは、車両前部下方(図7,図8中のPで示す領域)を映すための複数のミラー要素がドアミラー201の内部のみに集約して配置されているのではなく、ドアミラー201を含む車体の複数箇所に離間して配置されている。
具体的には、サイドアンダーミラー装置10Bは、ドアミラー201のハウジング214の車体前方側の面に設けられた第1の鏡体222(第1の反射鏡)と、車体のフロントピラー40の前部下端の車室内側面に設けられた第2の鏡体223(第2の反射鏡)と、を備え、車体の前部下方から入射した光を第1の鏡体222で反射させ、その光を第2の鏡体223によって車室内の乗員mに向けて反射させるようになっている。なお、図中wは、車両前部のウィンドシールドガラスであり、41は、フロントドア、41aは、フロントドア41に昇降自在に取り付けられた昇降ガラスである。
ドアミラー201は、図9に示すように、フロントドア41の車外側の前部上端にミラーベース42を介して設置され、ハウジング214の車体後方側に向く開口214a内にリヤビューミラー装置11の鏡体13が配置されている。
フロントピラー40の前縁部には、略垂直下方に延出するサブピラー43が接続され、そのサブピラー43がフロントピラー40とボディサイドパネル44とともに略三角形状の窓45を形成している。この窓45には、嵌め殺しのクウォータガラス46(サイドガラス)が取り付けられている。車室外側の第1の鏡体222と車室内側の第2の鏡体223はクウォータガラス46を間に挟んで配置され、両鏡体222,223を結ぶ反射経路上にクウォータガラス46が位置されるようになっている。
そして、フロントピラー40の車室内側面に取り付けられる第2の鏡体223には、偏光膜26が設けられている。この偏光膜26は、第1の鏡体222で反射する車室外側の光の透過を許容し、かつ、クウォータガラス46で反射される車室内側の光をカットするように、つまり、クウォータガラス46に映る車室内の光(像)が第2の鏡体223に反射して見えるのを阻止するように、偏光軸が設定されている。
図10(A)は、右ハンドル車の車室内から前方を見たときの様子を示すものであり、同図中Sは、前席の右側に配置されたステアリングホイールである。
運転席に着座した乗員のアイポイントは、運転席の配置の関係で、車両の左右のいずれか一方にオフセットしており、例えば、図10(A)に示す右ハンドル車の場合であれば中央に対して右側にオフセットしている。このため、車両右側に配置されるサイドアンダーミラー装置10Bと車両左側に配置されるサイドアンダーミラー装置10Bでは、第1の鏡体222と第2の鏡体223の角度設定が異なっている。この結果、車室内の映り込みに影響する光の入射角度も、右側と左側のサイドアンダーミラー装置10Bでそれぞれ異なっている。
図10(A)に示すような右ハンドル車においては、右側のサイドアンダーミラー装置10Bに設けられる偏光膜26と、左側のサイドアンダーミラー装置10Bに設けられる偏光膜26は、それぞれ図10(B),図10(C)に示すような範囲に偏光軸を設定することが望ましい。
なお、図中xは、偏光方向が鉛直方向に向くときの偏光軸の角度を0°としたときの偏光軸の傾斜角度を示す。各偏光膜26の偏光軸の角度として0°を除外しているのは、乗員が偏光グラスを装着したときに、偏光グラスの偏光軸と偏光膜26の偏光軸が直角になるのを回避するためである。
以上のように、この実施形態のサイドアンダーミラー装置10Bは、クウォータガラス46の車室内側に配置される第2の鏡体223に偏光膜26が設けられているため、クウォータガラス46での乱反射を偏光膜26でカットし、クウォータガラス46での車室内の映り込みを第2の鏡体223上で消失させることができる。したがって、このサイドアンダーミラー装置10Bにおいては、クウォータガラス46上の車室内の映り込みが第2の鏡体223上に現れなくなることから、第1の鏡体222と第2の鏡体223を通した車両の前部下方の視認性を確実に向上させることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の第3の実施形態において、第1の鏡体222に路面等の乱反射を防止する第1の実施形態と同様の偏光膜26を設けるようにしても良く、また、第1の鏡体222、第2の鏡体223、クウォータガラス46の少なくともいずれか一つに第2の実施形態と同様の彩光フィルタを設けるようにしても良い。
この発明の第1の実施形態を示す車両の鳥瞰図。 同実施形態の車両に取り付けられたサイドアンダーミラー装置を車室内から見た斜視図。 同サイドミラー装置の模式的な断面図。 同実施形態の変更膜の機能を説明する概念図。 この発明の第2の実施形態のサイドアンダーミラー装置の模式的な断面図。 暗所視標準比視感度曲線と明所視標準比視感度曲線を示すグラフ。 この発明の第3の実施形態を示す車両の鳥瞰図。 同実施形態を示す車両を側面図。 同実施形態の車両に取付けられたサイドアンダーミラー装置を車室内から見た斜視図。 同実施形態を示すものであり、車室内から車両前方を見たときの様子を示す模式的な図(A)と、左右の第2のミラーに設けられる偏光膜の設定を説明する図(B),(C)を併せて記載した図。
符号の説明
10,10A,10B…サイドアンダーミラー装置
22,222…第1の鏡体(第1の反射鏡)
23,223…第2の鏡体(第2の反射鏡)
24…透光カバー(透光部材)
26…偏光膜(反射形態変更手段)
30A,30B,30C…彩光フィルタ(反射形態変更手段)
46…クウォータガラス(サイドガラス)

Claims (9)

  1. 少なくとも2つの反射鏡を介して、車両の前部下方の像を車室内の乗員に向けて映すサイドアンダーミラー装置において、
    反射経路上での光の透過若しくは反射の形態を変える反射形態変更手段を設けたことを特徴とするサイドアンダーミラー装置。
  2. 前記反射形態変更手段は、偏光膜であることを特徴とする請求項1に記載のサイドアンダーミラー装置。
  3. 前記偏光膜は、車両の前部下方から入射した光を最初に反射する反射鏡に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置。
  4. 前記反射経路上に、光の透過を許容する少なくとも一つの透光部材を備え、
    前記偏光膜は、前記透光部材と反射鏡のうちの、車両の前部下方から入射した光を最初に透過または反射するものに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置。
  5. 車室外側に設けられる第1の反射鏡と、
    車室内側に設けられ、前記第1の反射鏡で反射して車両のサイドガラスを透過した光を、車室内の乗員に向けて反射する第2の反射鏡と、を備え、
    前記偏光膜は、前記第2の反射鏡に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のサイドアンダーミラー装置。
  6. 前記偏光膜は、前記第1の反射鏡で反射する車室外側の光を透過し、前記サイドガラスにより反射される車室内側の光をカットするように、偏光軸が設定されていることを特徴とする請求項5に記載のサイドアンダーミラー装置。
  7. 前記反射形態変更手段は、色彩フィルタであることを特徴とする請求項1に記載のサイドアンダーミラー装置。
  8. 前記色彩フィルタは、500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるように設定されていることを特徴とする請求項7に記載のサイドアンダーミラー装置。
  9. 前記反射経路上に、光の透過を許容する少なくとも一つの透光部材を備え、
    前記色彩フィルタは、前記透光部材と反射鏡のうちの、少なくとも2つ以上に設けられ、
    この2つ以上の色彩フィルタを合わせて500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるように設定されていることを特徴とする請求項8に記載のサイドアンダーミラー装置。
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