JP2009255720A - ダンパ取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、ダンパのこじり力を除去し、前記ダンパの円滑且つ良好な動作を確実に行うことを可能にする。
【解決手段】ダンパ取り付け構造10は、車輪側部材に接続される油圧シリンダ14と、前記油圧シリンダ14から延在してホイールハウス20に接続されるピストンロッド18と、前記ピストンロッド18の端部に取り付けられるボールジョイント40と、前記ボールジョイント40と前記ホイールハウス20との間に配設されるブッシュ42とを備える。ボールジョイント40及びブッシュ42は、スプリングシート30とホイールハウス20との間に収容される。
【選択図】図1
【解決手段】ダンパ取り付け構造10は、車輪側部材に接続される油圧シリンダ14と、前記油圧シリンダ14から延在してホイールハウス20に接続されるピストンロッド18と、前記ピストンロッド18の端部に取り付けられるボールジョイント40と、前記ボールジョイント40と前記ホイールハウス20との間に配設されるブッシュ42とを備える。ボールジョイント40及びブッシュ42は、スプリングシート30とホイールハウス20との間に収容される。
【選択図】図1
Description
本発明は、車輪を車体に懸架するためのダンパ取り付け構造に関する。
通常、車輪を車体に懸架する懸架装置(サスペンション)は、緩衝機として油圧シリンダを用いたダンパを備えている。一般的に、油圧シリンダは、車輪を支持するナックルやサスペンションアーム等に接続されるとともに、前記油圧シリンダから突出するピストンロッドは、ブッシュ等を介して車体側部材、例えば、ホイールハウスに接続されている。
この種の緩衝機として、例えば、特許文献1に開示されているショックアブソーバ(ダンパ)が知られている。この従来技術では、車体に取り付けられるアッパーマウントに固定された第1のストッパと、ピストンロッドに固定され、該ピストンロッドの中心軸に沿って回転可能なスプリングシートに固定された第2のストッパとを有し、前記ピストンロッドが前記中心軸に沿って回転すると、第1のストッパと第2のストッパとが当接することによって回転が抑止され、前記アッパーマウントと前記スプリングシートに固定されたピストンロッドとの相対角度位置を一定の範囲内に保持することが可能となるようにしたことを特徴としている。
しかしながら、上記の従来技術では、アッパーマウントに上下方向(ピストンロッドの軸方向)、左右方向(ピストンロッドの径方向)、ねじり方向及びこじり方向に力が作用し易い。特に、スプリングの横力により誘発されるダンパの大きなこじり力は、前記ダンパ自体の寿命短縮や乗り心地の低下等を惹起させるおそれがある。
このこじり力は、一般的に、ダンパマウントを構成するゴムブッシュにより発生するため、ブッシュ自体の剛性を低下させて前記こじり力を除去することが考えられている。ところが、ブッシュ自体の剛性が低下すると、騒音、振動及び乗り心地に関するNVH(Noise、Vibration及びHarshness)性能が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、ダンパのこじり力を除去し、前記ダンパの円滑且つ良好な動作を確実に行うことが可能なダンパ取り付け構造を提供することを目的とする。
本発明に係るダンパ取り付け構造は、車輪側部材に接続される油圧シリンダと、前記油圧シリンダから延在して車体側部材に接続されるピストンロッドと、前記ピストンロッドの端部に取り付けられるボールジョイントと、前記ボールジョイントと前記車体側部材との間に配設されるブッシュとを備えている。
また、ダンパ取り付け構造は、スプリングの一方の端部が接するとともに、車体側部材に取り付けられるスプリングシートを備え、前記スプリングシートと前記車体側部材との間には、ボールジョイント及びブッシュが収容されることが好ましい。
さらに、ブッシュは、ゴム又は樹脂で構成されることが好ましい。
本発明によれば、ダンパのこじり力を、ボールジョイントにより緩和することができるとともに、前記ボールジョイントにより吸収することが困難な振動を、前記ボールジョイントの周囲に配したブッシュにより吸収及び遮断することが可能になる。これにより、ブッシュ自体の剛性を低下させることがなく、ダンパのこじり力を良好に除去するとともに、NVH性能を有効に確保することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るダンパ取り付け構造10の概略説明図である。
ダンパ取り付け構造10は、図示しない自動車の車輪を車体に懸架するためのダンパ12を備える。ダンパ12は、内部に作動油を封入した油圧シリンダ14を備え、この油圧シリンダ14は、下端に設けられた取付部16を介して、図示しないナックル又はサスペンションアーム(車輪側部材)に接続される。
油圧シリンダ14から上方に延在するピストンロッド18は、ホイールハウス(車体側部材)20に締め付け手段22を介して接続される。ピストンロッド18の途上には、有底円筒状の外筒24が固定されるとともに、前記外筒24内には、前記ピストンロッド18を周回してバンプストップラバー26が配設される。油圧シリンダ14の上面には、バンプストップラバー26が当接する際に、ピストンロッド18のストロークを規制する荷重受け板28が装着される。
ピストンロッド18の上部側には、外筒24の上方に位置してスプリングシート30が配設される。このスプリングシート30の内面には、シートラバー32を介してコイルスプリング34の一端が当接する。スプリングシート30は、ボルト36及びナット38を介してホイールハウス20に、直接、固定される。
図1及び図2に示すように、ピストンロッド18の上端部には、ボールジョイント40が装着されるとともに、前記ボールジョイント40とホイールハウス20との間に、ブッシュ42が配設される。
ボールジョイント40は、スプリングシート30とホイールハウス20との間に、ボールジョイントケース44を介して装着されるとともに、ブッシュ42は、前記スプリングシート30と前記ホイールハウス20との間に、前記ボールジョイントケース44を覆って配設される。ブッシュ42は、ゴム又は樹脂により構成される。ボールジョイントケース44の内周面には、ボールジョイント40との摺接面に樹脂材46が介装される。
締め付け手段22は、ピストンロッド18の上端部に設けられるねじ部48に挿入されるワッシャー50と、前記ねじ部48に螺合するナット52とを備える。
なお、油圧シリンダ14側には、一端をスプリングシート30のシートラバー32に当接するコイルスプリング34の他端を支持するために、図示しないスプリングシートが設けられる。
このように構成されるダンパ取り付け構造10の動作について、以下に説明する。
ダンパ12は、サスペンションを構成しており、コイルスプリング34の伸縮時に発生する横力を支えている。その際、ダンパ12に誘発されるこじり力は、ピストンロッド18の先端部に装着されているボールジョイント40を介して有効に緩和することができる。ダンパ12に横力が作用する際、ボールジョイント40の回転作用下に、ピストンロッド18の軸線方向が変更され、前記横力を吸収することが可能になるからである。
一方、ダンパ12に振動が発生した際には、ボールジョイント40の外周に配置されているブッシュ42により、前記振動を吸収及び遮断することができる。
これにより、例えば、ブッシュ42自体の剛性を低下させることがなく、ダンパ12のこじり力を良好に除去するとともに、騒音、振動及び乗り心地に関するNVH性能を有効に確保することが可能になるという効果が得られる。
10…ダンパ取り付け構造 12…ダンパ
14…油圧シリンダ 18…ピストンロッド
20…ホイールハウス 22…締め付け手段
30…スプリングシート 34…コイルスプリング
38、52…ナット 40…ボールジョイント
42…ブッシュ 48…ねじ部
14…油圧シリンダ 18…ピストンロッド
20…ホイールハウス 22…締め付け手段
30…スプリングシート 34…コイルスプリング
38、52…ナット 40…ボールジョイント
42…ブッシュ 48…ねじ部
Claims (3)
- 車輪側部材に接続される油圧シリンダと、
前記油圧シリンダから延在して車体側部材に接続されるピストンロッドと、
前記ピストンロッドの端部に取り付けられるボールジョイントと、
前記ボールジョイントと前記車体側部材との間に配設されるブッシュと、
を備えることを特徴とするダンパ取り付け構造。 - 請求項1記載のダンパ取り付け構造において、スプリングの一方の端部が接するとともに、前記車体側部材に取り付けられるスプリングシートを備え、
前記スプリングシートと前記車体側部材との間には、前記ボールジョイント及び前記ブッシュが収容されることを特徴とするダンパ取り付け構造。 - 請求項1又は2記載のダンパ取り付け構造において、前記ブッシュは、ゴム又は樹脂で構成されることを特徴とするダンパ取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008106677A JP2009255720A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ダンパ取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008106677A JP2009255720A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ダンパ取り付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009255720A true JP2009255720A (ja) | 2009-11-05 |
Family
ID=41383715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008106677A Withdrawn JP2009255720A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ダンパ取り付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009255720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020026822A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | Kyb株式会社 | 粒状体ダンパ |
-
2008
- 2008-04-16 JP JP2008106677A patent/JP2009255720A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020026822A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | Kyb株式会社 | 粒状体ダンパ |
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