JP2009255661A - ウェビングの配索方法並びにシートベルト装置及び車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルト装置が、通し孔87が形成されたガイド壁85と、ガイド壁85に沿って案内されたウェビング52と、通し孔87に通され、ウェビング52に近接配置されたガイドピン20と、ガイド壁85に関してウェビング52の反対側であって通し孔87の近傍に配置された弾性爪25と、を備える。弾性爪25がその先端27を通し孔87に向けて指向し、弾性爪25の先端27とガイド壁85との間にガイドピン20の頭部23が配置され、弾性爪25がその先端27からその基端26にかけてガイドピン20の軸心に対して傾斜している。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明の課題は、ウェビングの案内等をするためのガイドピンを簡単に設置することができるようにするとともに、そのガイドピンが簡単に脱落しないようにすることである。
通し孔が形成されたガイド壁と、
前記ガイド壁に沿って案内されたウェビングと、
前記通し孔に通され、前記ウェビングに近接して配置されたガイドピンと、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置され、前記通し孔の径方向に弾性変形する弾性部材と、を備え、
前記弾性部材と前記ガイド壁との間に前記ガイドピンの頭部が配置されている、シートベルト装置が提供される。
通し孔が形成されたガイド壁と、
前記ガイド壁に沿って案内されたウェビングと、
前記通し孔に通され、前記ウェビングに近接して配置されたガイドピンと、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性爪と、を備え、
前記弾性爪がその先端を前記通し孔に向けて指向し、前記弾性爪の先端と前記ガイド壁との間に前記ガイドピンの頭部が配置され、前記弾性爪がその先端からその基端にかけて前記ガイドピンの軸心に対して傾斜している、シートベルト装置が提供される。
前記シートベルト装置が、前記ガイド壁との間に前記ウェビングをおいて前記ガイド壁に相対向し、前記通し孔に相対する位置に支持孔が形成された第2のガイド壁を更に備え、
前記ガイドピンの先端部が前記支持孔に差し込まれている。
通し孔が形成されたガイド壁に沿ってウェビングを案内し、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性部材をガイドピンによって前記通し孔の径方向に弾性変形させながら、前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側から前記ガイドピンを前記通し孔に差し込んで前記ガイドピンを前記ウェビングに近接させて配置し、
前記ガイドピンの頭部を前記弾性部材よりも前記ガイド壁側に位置させることによって前記弾性部材を解放し、前記ガイドピンの頭部を前記弾性部材と前記ガイド壁との間に配置させる、ウェビングの配索方法が提供される。
通し孔が形成されたガイド壁に沿ってウェビングを案内し、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性爪であってその先端を前記通し孔に向けて指向するとともにその先端からその基端にかけて前記通し孔の軸心に対して傾斜した爪をガイドピンによって前記通し孔の径方向に弾性的に曲げなら、前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側から前記ガイドピンを前記通し孔に差し込んで前記ガイドピンを前記ウェビングに近接させて配置し、
前記ガイドピンの頭部を前記弾性爪の先端よりも前記ガイド壁側に位置させることによって前記弾性爪を解放し、前記ガイドピンの頭部を前記弾性爪の先端と前記ガイド壁との間に配置させる、ウェビングの配索方法が提供される。
図1、図2に示すように、車両用シートは、シートボトムフレーム2と、シートボトムフレーム2の後端部に連結されたセンターシートバックフレーム3と、シートボトムフレーム2の後端部に連結されたサイドシートバックフレーム4と、三点式のシートベルト装置5と、を備える。
リトラクタ51がシートボトムフレーム2の前端部であってその下側に取り付けられ、そのリトラクタ51から後方にウェビング52が延び出ている。リトラクタ51はウェビング52を巻取るものであって、ウェビング52の繰り出しを可能としたものである。このウェビング52は、掛け部53、掛け部54及びガイドピン20,30等によって案内されている。
図3に示すように、支持腕82の前面側であってその左右両側には、ガイド壁84,85が設けられている。ガイド壁84,85はリブ状であり、ベース81及び支持腕82の後面にから凸設されている。ガイド壁84,85は、挿通孔83の近傍から支持腕82の上端にかけて、支持腕82の左右両縁に沿って上下に延在している。ウェビング52はガイド壁84,85の間をガイド壁84,85に沿って上下に案内されている。
まず、ガイドピン30の先端部を先にしてガイド壁85の通し孔に差し込み、ガイドピン30の抜けを弾性爪35によって防止する(図6参照)。なお、ガイドピン30の取付方法は、後述するガイドピン20の取付方法と同じであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上記実施形態ではガイドピン20の頭部23の径が通し孔87の径よりも大きかったが、頭部23の径が通し孔87の径に等しく、又は通し孔87の径よりも小さくてもよい。但し、ガイドピン20が通し孔87からガイド壁84側へ抜けないように、ピン本体部21の径が支持孔86の径よりも大きく、ピン本体部21の先端面がガイド壁84に引っ掛かるようにすることが望ましい。
上記実施形態ではピン本体部21の径が支持孔86の径よりも大きかったが、ピン本体部21の径が支持孔86の径に等しく、又は支持孔86の径よりも小さくてもよい。但し、ガイドピン20が通し孔87からガイド壁84側へ抜けないように、頭部23の径が通し孔87の径よりも大きいことが望ましい。
上記実施形態ではガイドピン20は両持ち梁状に支持されているが、ガイドピン20の先端部22が支持孔86に差し込まれずに、ガイドピン20が片持ち梁状に支持されてもよい。この場合、ガイドピン20ががたつかないようにするために、ガイド壁85を厚くしたり、ピン本体部21と通し孔87の壁面との間に遊びがないようしたりするとよい。
掛け部53,54についてもガイドピン20,30と同様な形状にし、ガイドピン20,30が設置されて抜けが防止されるのと同様に掛け部53,54が設置されて弾性爪によって抜けが防止されてもよい。
上記実施形態では、シートベルト装置5が車両用シートに設置される場合についてそのウェビング52がガイドピン20,30によって案内されている。それに対して、シートベルト装置がシートの脇の内装部材内に設置される場合について、そのウェビングをガイドピンによって案内するときにも、そのガイドピンをガイドピン20,30と同様に設置されて弾性爪によって抜けが防止されてもよい。
また、上記実施形態では自動車の車室に設けられるシートベルト装置に本発明を適用したが、他の乗物(例えば、航空機、船舶等)の乗員室に設置されるシートベルト装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では弾性部材が爪状に形成された弾性爪25であったが、その形状は爪状でなくてもよい。例えば、弾性爪25と同様に傾斜した板バネであってもよいし、その他の形状であってもよい。つまり、ガイドピン20を通し孔87に差し込むときに、ガイドピン20の頭部23によって押されて、通し孔87の径方向に弾性変形する弾性部材であればよい。
21 ピン本体部
22 ピンの先端部
23 ピンの頭部
25、35 弾性爪
52 ウェビング
84、85 ガイド壁
86 支持孔
87 通し孔
Claims (8)
- 通し孔が形成されたガイド壁と、
前記ガイド壁に沿って案内されたウェビングと、
前記通し孔に通され、前記ウェビングに近接して配置されたガイドピンと、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置され、前記通し孔の径方向に弾性変形する弾性部材と、を備え、
前記弾性部材と前記ガイド壁との間に前記ガイドピンの頭部が配置されている、シートベルト装置。 - 通し孔が形成されたガイド壁と、
前記ガイド壁に沿って案内されたウェビングと、
前記通し孔に通され、前記ウェビングに近接して配置されたガイドピンと、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性爪と、を備え、
前記弾性爪がその先端を前記通し孔に向けて指向し、前記弾性爪の先端と前記ガイド壁との間に前記ガイドピンの頭部が配置され、前記弾性爪がその先端からその基端にかけて前記ガイドピンの軸心に対して傾斜している、シートベルト装置。 - 前記ガイド壁との間に前記ウェビングをおいて前記ガイド壁に相対向し、前記通し孔に相対する位置に支持孔が形成された第2のガイド壁を更に備え、
前記ガイドピンの先端部が前記支持孔に差し込まれている、請求項1又は2に記載のシートベルト装置。 - 前記ガイドピンの先端部よりも頭部側の部分の径が前記支持孔の径よりも大きい、請求項3に記載のシートベルト装置。
- 前記ガイドピンの頭部の径が前記通し孔の径よりも大きい、請求項1から4の何れか一項に記載のシートベルト装置。
- 請求項1から5の何れか一項に記載のシートベルト装置を具備する車両用シート。
- 通し孔が形成されたガイド壁に沿ってウェビングを案内し、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性部材をガイドピンによって前記通し孔の径方向に弾性変形させながら、前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側から前記ガイドピンを前記通し孔に差し込んで前記ガイドピンを前記ウェビングに近接させて配置し、
前記ガイドピンの頭部を前記弾性部材よりも前記ガイド壁側に位置させることによって前記弾性部材を解放し、前記ガイドピンの頭部を前記弾性部材と前記ガイド壁との間に配置させる、ウェビングの配索方法。 - 通し孔が形成されたガイド壁に沿ってウェビングを案内し、
前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側であって前記通し孔の近傍に配置された弾性爪であってその先端を前記通し孔に向けて指向するとともにその先端からその基端にかけて前記通し孔の軸心に対して傾斜した爪をガイドピンによって前記通し孔の径方向に弾性的に曲げなら、前記ガイド壁に関して前記ウェビングの反対側から前記ガイドピンを前記通し孔に差し込んで前記ガイドピンを前記ウェビングに近接させて配置し、
前記ガイドピンの頭部を前記弾性爪の先端よりも前記ガイド壁側に位置させることによって前記弾性爪を解放し、前記ガイドピンの頭部を前記弾性爪の先端と前記ガイド壁との間に配置させる、ウェビングの配索方法。
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