JP2009254326A - 耕耘装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機枠の下部に設けた耕耘部の後方を覆う後部カバーを上下揺動自在とすべく該後部カバーの前端側を機枠側に左右軸回りに回動自在に支持し、チューブと該チューブからガス圧によって出退自在に突出するピストンロッドとを備えたガススプリングによって後部カバーを下方側に付勢するように、該ガススプリングの一端側を機枠側に設けた機枠側ブラケットに枢支すると共に他端側を後部カバー側に設けた後部カバー側ブラケットに枢支した耕耘装置において、後部カバーの最上げ位置を高く採ることができる耕耘装置を提供する。
【解決手段】 ガススプリング27の一端側又は他端側の枢支点Xを、該枢支点Xと同じ側にあるガススプリング27の取付部51よりもガススプリング27の長さ方向の内方側に位置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、耕耘部の後方を覆う後部カバーをガススプリングによって接地方向に付勢するようにした耕耘装置に関するものである。
従来、左右方向の軸芯を有する爪軸に多数の耕耘爪を取り付けると共に、該爪軸を左右軸回りに回転駆動することで耕耘爪により土壌を耕耘する耕耘部を機枠の下方側に備え、この耕耘部の後方を覆う後部カバーを備え、この後部カバーは耕耘部で耕耘された土を整地する作業姿勢では後方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされていると共にその前上端側が機枠側に左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されていて上下揺動自在とされており、この作業姿勢において、後部カバーの後下端側を接地させるべく、該後部カバーを下方に付勢するガススプリングを機枠側と後部カバー側とにわたって設けた耕耘装置がある。(特許文献1参照)。
前記ガススプリングは、後部カバーが作業姿勢であるときに、後方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされていると共に、ピストンロッドが後斜め下方に向けてチューブから出退自在に突出するように配置され、チューブのボトム側の取付部は、後部カバーの回動支軸の前上方側において、機枠側に設けた機枠側ブラケットに枢支連結され、ピストンロッド先端側の取付部は後部カバーに設けた後部カバー側ブラケットに枢支連結されており、ガススプリングの枢支点と該枢支点と同じ側にあるガススプリングの取付部とはガススプリングの長さ方向に関して同じ位置に位置している(ガススプリングの一端側の枢支点と、該一端側の枢支点と同じ側にあるガススプリングの取付部とがガススプリングの長さ方向に関して一致しており、ガススプリングの他端側の枢支点と、該他端側の枢支点と同じ側にあるガススプリングの取付部とがガススプリングの長さ方向に関して一致している)。
また、ガススプリングのピストンロッドは後部カバーが上下動する際にチューブに対して出退する。
特開2007−151503号公報
前記従来の耕耘装置にあっては、後部カバーを上昇させるとピストンロッドが収縮することから、後部カバーの最上げ位置をあまり高く採ると、該後部カバーの最上げ位置で、ピストンがチューブ内のボトム側端部に接当する場合がある。
本発明は、前記問題点に鑑みて、後部カバーの最上げ位置を高く採ることができる耕耘装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、機枠の下部に設けられた耕耘部の後方を覆う後部カバーを備え、この後部カバーを上下揺動自在とすべく該後部カバーの前端側を機枠側に左右軸回りに回動自在に支持し、チューブと該チューブからガス圧によって出退自在に突出するピストンロッドとを備えたガススプリングを設け、このガススプリングによって後部カバーを下方側に付勢するように、該ガススプリングの一端側(チューブのボトム側又はピストンロッドの先端側の内の一方側)を機枠側に設けた機枠側ブラケットに枢支すると共にガススプリングの他端側(チューブのボトム側又はピストンロッドの先端側の内の他方側)を後部カバー側に設けた後部カバー側ブラケットに枢支した耕耘装置において、
ガススプリングの一端側又は他端側の枢支点を、該枢支点と同じ側にあるガススプリングの取付部よりもガススプリングの長さ方向の内方側に位置ズレさせていることを特徴とする。
また、他の技術的手段は、機枠の下部に設けられた耕耘部の後方を覆う後部カバーを備え、この後部カバーを上下揺動自在とすべく該後部カバーの前端側を機枠側に左右軸回りに回動自在に支持し、チューブと該チューブからガス圧によって出退自在に突出するピストンロッドとを備えたガススプリングを設け、このガススプリングによって後部カバーを下方側に付勢するように、該ガススプリングの一端側を機枠側に設けた機枠側ブラケットに枢支すると共にガススプリングの他端側を後部カバーに設けた後部カバー側ブラケットに枢支した耕耘装置において、
ガススプリングのチューブ側の枢支点を、チューブのボトム側端部よりもガススプリングの長さ方向の内方側に位置させていることを特徴とする。
また、機枠側ブラケット又は後部カバー側ブラケットに一端側が枢支されたリンクを設け、該リンクの他端側にチューブのボトム側の取付部を取り付けることにより、リンクの前記一端側の枢支点回りにガススプリングのチューブ側を回動自在としてもよい。
また、機枠側ブラケットにガススプリングのピストンロッド先端側を枢支し、後部カバー側ブラケットに左右軸回りに回動自在に支持されたチューブホルダにガススプリングのチューブを軸芯方向相対移動可能に支持し、チューブホルダに対するチューブの相対移動を規制することでガススプリングの付勢力が後部カバーに作用する付勢状態となり、チューブホルダに対するチューブの相対移動を許容することでガススプリングの付勢力が後部カバーに作用しないフリー状態となるようにガススプリングの状態を切り替えるロック機構を設けるようにしてもよい。
また、チューブに軸芯方向相対移動自在に外嵌した支持筒を機枠側ブラケットに左右軸回りに回動自在に支持すると共に、該機枠側ブラケットに、チューブのボトム側の位置規制をしながら後部カバーの上下動に追従するように該チューブのボトム側を案内する第1ガイド部材を設け、後部カバー側ブラケットに、ガススプリングの付勢力が後部カバーに作用する付勢状態とすべくピストンロッド先端側の位置決めをすると共に該位置決めを解除することによりガススプリングの付勢力が後部カバーに作用しないフリー状態とする位置決め部材を設け、後部カバー側ブラケットに、フリー状態のときにおいてピストンロッド先端側を支持すると共に後部カバーの上下動に追従するようにピストンロッド先端側を案内する第2ガイド部材を設けるようにしてもよい。
本発明によれば、ガススプリングの一端側又は他端側の枢支点を、該枢支点と同じ側にあるガススプリングの取付部よりもガススプリングの長さ方向の内方側に位置させることにより、ガススプリングの一端側又は他端側の取付部が、該取付部と同じ側にある枢支点からガススプリングの長さ方向外方側に遠ざかることとなり、後部カバーの最上げ位置を高く採ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1はトラクタ等の車両の後部に三点リンク機構等の連結装置を介して着脱自在で且つ昇降自在に装着されて圃場を移動しながら耕耘する耕耘装置である。
この耕耘装置1は、主として、三点リンク機構に連結される機枠2と、この機枠2の下部側に設けられた耕耘部3と、この耕耘部3を覆う耕耘カバー4とを備えている。
機枠2は、左右方向中央部のギヤケース5から左右両側にサポートアーム6を突設し、左側のサポートアーム6の外端側に伝動ケース7の上部を取り付けると共に、右側のサポートアーム6の外端側に図示省略のサイドフレームの上部を取り付けて背面視門型状に構成されている。
機枠2のギヤケース5の左右両側には該ギヤケース5から上方に突出状とされたトップマスト8の下部側が固定され、このトップマスト8には、前斜め上方に突出状とされた上部ブラケット9が設けられ、この上部ブラケット9の上端側には、三点リンク機構の後端側に設けられた連結枠の上部の係合部が下方側から係合する上連結ピン10が設けられ、左右の各サポートアーム6には下部ブラケット11が固定され、各下部ブラケット11には前記連結枠の下部の連結装置が連結される下連結ピン12が設けられている。
なお、上連結ピン10を三点リンク機構のトップリンクの作業機側連結部に直接連結すると共に、下連結ピン12を三点リンク機構のロワーリンクの作業機側連結部に直接連結するようにしたものであってもよい。
また、ロワーリンクはトラクタの後部に設けられた油圧装置によって上下動されるリフトアームにリフトロッドを介して連結されていて、前記油圧装置によってロワーリンクを上下に揺動させることにより耕耘装置1が昇降可能とされている。
前記油圧装置は単動型油圧シリンダによって構成され、耕耘装置1の上昇は油圧によって行われ、下降は自重によって行われる。
また、左右の下部ブラケット11には、機枠2から後方に突出状とされた支持フレーム13の前端側が枢支され、この支持フレーム13の後端側にはゲージ輪14が取り付けられ、支持フレーム13の中途部とトップマスト8とにわたって、支持フレーム13を上下に揺動させることでゲージ輪14の高さを調整する高さ調整装置15が設けられている。
耕耘部3は、伝動ケース7とサイドフレームの下部間に左右方向の軸芯回りに回動自在に架設された爪軸16と、この爪軸16に左右方向にわたって取り付けられた多数の耕耘爪17とを備えている。
機枠2のギヤケース5には、トラクタのPTO軸から伝動軸を介して動力が伝達されるPIC軸18が前方突出状に設けられ、このPIC軸18からギヤケース5内の動力伝達機構に入力された動力が左側サポートアーム6内の伝動軸及び伝動ケース7内の動力伝達機構を介して爪軸16に伝達され、該爪軸16が図2の矢示A方向に回転駆動されるよう構成されている。
耕耘カバー4は、耕耘部3の上方を覆う上部カバー19と、耕耘部3の後方を覆う後部カバー20と、耕耘部3の左右の側方を覆う左右の側部カバー21とを備えている。
左右の各側部カバー21は、耕耘部3の上部側方を覆う前カバー部22と、耕耘部3と後部カバー20との間の側方を覆う後カバー部20とを有し、前カバー部22は上下に分割されている。
上側の前カバー部22は伝動ケース7とサイドフレームの左右方向内面側に固定され、下側の前カバー部22は上側の前カバー部22に固定されている。
上部カバー19は上側の前カバー部22間に配置されていて、左右方向の端部が上側の前カバー部22に固定されている。
後部カバー20は、図1、図2に示すように、後下端側が圃場に接地して耕耘部3で耕耘された土を整地する作業姿勢では、後方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされ、その前上端側に設けられた枢支部24が、上部カバー19の後端側に支持された回動支軸25に左右方向の軸芯回りに回動自在に枢支されていて、該後部カバー20は、後部側が上下動するように上部カバー19(機枠2側)に上下揺動自在に支持されている。
後部カバー20は、その後下端側に、着脱自在な整地カバーを備えたものであってもよい。
本実施形態の耕耘装置1は、後部カバー20で整地する土の均平化を図るべく、後部カバー20を接地方向に付勢する付勢手段として、図1〜図8に示す、弾下装置26とガススプリング27とを有する。
これら弾下装置26とガススプリング27とは、後部カバー20の上方側に配置されていると共に左右方向で近接させて並設されており、それぞれ機枠2の左右方向中央部から左右に振り分け状に配置されている(1つの弾下装置26と1つのガススプリング27とで1組の付勢手段が2組設けられている)。
ガススプリング27は、本実施形態では、弾下装置26の左右方向外方側で且つ弾下装置26より下側に配置されている。
弾下装置26は、図1及び図6に示すように、機枠2側と後部カバー20側とにわたって設けられたパイプからなる弾下ロッド28と、この弾下ロッド28に套嵌されていて後部カバー20を付勢するコイルバネ29とを有する。
弾下ロッド28は、後部カバー20の上方側に配置されていると共に、後部カバー20が作業姿勢である状態において、後方に向けて延びるように配置され、その前端側が上部カバー19上面側の後端側に立設されたブラケット30(これを機枠側ブラケットという)に枢支され、該弾下ロッド28の後部側はロッドホルダ32を挿通しており、このロッドホルダ32は、後部カバー20の上面(背面)の前後方向中央側に立設されたブラケット31(これを後部カバー側ブラケットという)に設けられている。
なお、前記機枠側ブラケット30はサポートアーム6に固定されているものであってもよく、機枠2又は機枠2に固定の部材に設けられていればよい。
機枠側ブラケット30は、図5に示すように、左右の側壁30aと、左右の側壁30aの前端側同士を連結する前壁30bとから後方に開放状のコ字形に形成され、前記左右の側壁30a間の上部に弾下ロッド28の前端側が挿入されていると共に該左右の側壁30aに弾下ロッド28の前端側が枢軸33を介して左右方向の軸芯回りに回動自在に枢着されており、これにより弾下ロッド28が前記枢軸33回りに上下揺動可能とされている。
後部カバー側ブラケット31は、図5に示すように、上下方向中途部で連結された左右一対の側板31aを有し、この左右側板31a間の上部に前記ロッドホルダ32が配置され、該ロッドホルダ32は、その左右両側に設けられた軸部34が、左右の側板31aに形成された支持孔35に左右方向の軸芯回りに回動自在に嵌合することにより、後部カバー側ブラケット31に回動自在に支持されている。
また、ロッドホルダ32には、支持孔35(軸部34)の軸芯に直交する方向の挿通孔36が、前面から後面にわたって貫通形成されており、この挿通孔36を弾下ロッド28が挿通していて、ロッドホルダ32と弾下ロッド28とは弾下ロッド28の軸芯方向に相対移動自在とされている。
前記コイルバネ29はロッドホルダ32の前方側に配置され、該コイルバネ29の前方側にはバネ受け部材37が設けられている。
前記バネ受け部材37には、弾下ロッド28の表面側に形成された係止溝38に係合されるキー39と、このキー39を係止溝38に係合するように付勢するバネ部材40とを有し、キー39を係止溝38に係合することにより、弾下ロッド28に対してバネ受け部材37が位置決めされる。
また、係止溝38は、弾下ロッド28の軸芯方向に間隔をおいて多数形成され、また、バネ受け部材37を弾下ロッド28の軸芯回りに回動させることによりキー39がバネ受け部材37の付勢力に抗して係止溝38から離脱可能とされ、該キー39をバネ部材40の付勢力に抗して係止溝38から離脱させて他の係止溝38に係合させることにより弾下ロッド28に対するバネ受け部材37の位置を変更することができる(バネ受け部材37が弾下ロッド28の軸芯方向複数の位置で位置決め可能とされている)。
そして、後部カバー20が作業姿勢の状態において、コイルバネ29をバネ受け部材37とロッドホルダ32との間で圧縮させることにより、後部カバー20を下方に付勢する付勢力が該後部カバー20に作用する。また、コイルバネ29をバネ受け部材37とロッドホルダ32との間で圧縮させた状態でバネ受け部材37の位置を変更することにより後部カバー20に対する付勢力を変更することができる。
なお、バネ受け部材37を前端の係止溝38に係合させることにより又はバネ受け部材37のキー39が係止溝38に係合しない状態とすることにより、コイルバネ29の付勢力が後部カバー20に作用しないフリーの状態とされる。
また、弾下ロッド28の後端側には、ロッドホルダ32の後面側に接当することで後部カバー20の下方側への揺動を規制する当たり41が設けられている。
また、ロッドホルダ32には、弾下ロッド28に形成されたロック孔42に挿入してロッドホルダ32と弾下ロッド28との相対移動を規制するロックピン(図示省略)が設けられていると共に、該ロックピンをロック孔42に挿入するロック位置とロックピンをロック孔42から抜脱させる非ロック位置とにロックピンの位置を切り替える切替レバー43が設けられている。
切替レバー43は、ロッドホルダ32の上端側に左右方向の軸芯回りに回動自在に設けられており、図6に示すように、切替レバー43を倒した位置にすることにより、ロックピンがバネの付勢力によりロック孔42から抜脱する位置に保持され、切替レバー43を起こすことによりバネの付勢力によってロックピンがロック孔42に挿入可能となる。
また、後部カバー20が作業姿勢であるときには、ロックピンはロック孔42から後方に外れた位置にあり、ロックピンがこの位置にあるときに切替レバー43を起こすと、バネの付勢力によりロックピンが弾下ロッド28の表面に押し付けられた状態となり、後部カバー20を作業姿勢から上方に持ち上げると、ロッドホルダ32が弾下ロッド28に対して相対的に前方側に移動し、ロックピンがロック孔42に一致すると、バネの付勢力によってロックピンがロック孔42に自動的に挿入して、弾下ロッド28とロッドホルダ32との相対移動を規制し、後部カバー20が作業姿勢から上方に持ち上げられた位置に保持されるよう構成されている。
ガススプリング27は、図3に示すように、チューブ46と、該チューブ46内に軸方向移動自在に設けられたピストン47と、該ピストン47と一体的に移動するピストンロッド48とを有し、チューブ46内部はピストン47によってロッド側の室46Aとボトム側の室46Bとに分けられ、チューブ46内のロッド側の室46Aとボトム側の室46Bとはピストン47に形成されたオリフィス49によって連通され、チューブ46内には圧縮ガスが充填されている。
ピストン47のロッド側受圧面はボトム側受圧面に比べて、チューブ46内に封入された圧縮ガスを受ける面積が小さいことから、この受圧面積の差の分だけピストンロッド48は常に伸び方向に反発力をもっている。
なお、ガススプリング27としては、その他の構造のもの(例えば、チューブ46内にオイルが入ったもの)を採用してもよく、圧縮ガスによってピストンロッド48が伸び方向に付勢されるものであればよい。
ガススプリング27のチューブ46のボトム側の端部側及びピストンロッド48の先端側には、取付部51,52(固定具)及び球関節部50A,50Bを備えたボールジョイント53,54(継手部材)を有する。
図1〜図5に示すように、後部カバー20が作業姿勢であるときにガススプリング27は後方側に向けて延出状(水平に近い傾斜状態又は略水平状態)とされていて、該ガススプリング27は後部カバー20に対して上下方向に関して並設状とされている。
また、本実施形態では、ガススプリング27は前部側にチューブ46が位置するように配置されていてピストンロッド48が後方側に向けて出退自在に突出するようになっている。
前記機枠側ブラケット30の左右方向外方側の側壁30aには、前記枢軸33の下方側に位置する支持筒64が左右方向外方に向けて突出状に設けられている。
この支持筒64は左右方向の軸芯を有し、該支持筒64にプレートからなるリンク65の一端側(後端側)に固定された枢支軸66が軸芯回りに回動自在に挿入されていると共に該枢支軸66は機枠側ブラケット30を貫通して抜け止めされていて、機枠側ブラケット30及び支持筒64に枢支軸66を介してリンク65の後端側が左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されている。
また、前記リンク65の他端側(前端側)には、チューブ46のボトム側のボールジョイント53の取付部51が取付固定されていて、リンク65の前端側にチューブ46の前端側が左右方向の軸芯回りに回動自在に取り付けられている。
ガススプリング27のチューブ46は、リンク65と共に前記枢支軸66の軸芯回りに回動するようになっていて、枢支軸66の軸芯がガススプリング27のチューブ46側の枢支点X(ガススプリング27のチューブ46側の回動支点X、)とされており、図4に示すように、該ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xは、ガススプリング27のチューブボトム側のボールジョイント53の取付部51よりもガススプリング27の長さ方向の内方側に位置している。
また、図1〜5に示すものでは、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xは、チューブ46のボトム側端部46Cよりもガススプリング27の長さ方向の内方側に位置している(換言すれば、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xは、チューブ46のボトム側端部46Cとピストンロッド側端部46Cとの間で且つチューブ46のボトム側端部46Cとピストンロッド側端部46bCの間の中央からボトム側端部46C寄りに位置している)。
ガススプリング27の長さ方向内方とは、ガススプリング27の一端側においては、該一端側の取付部51,52からガススプリング27の他端側の取付部51,52に向かう方向をいい、ガススプリング27の他端側においては、該他端側の取付部51,52からガススプリングの一端側の取付部51,52に向かう方向をいう(例えばガススプリング27のチューブ46のボトム側においては、該チューブ46のボトム側の取付部51からガススプリング27のピストンロッド48先端側の取付部52に向かう方向をいい、ガススプリング27のピストンロッド48先端側においては、該ピストンロッド48先端側の取付部52からガススプリングのチューブ46ボトム側の取付部51に向かう方向をいう)。
また、ガススプリング27の長さ方向外方とは、前記ガススプリング27の長さ方向内方とは逆の方向をいう。
ガススプリング27のチューブ46は後部カバー20の枢支部24の上方に位置していると共に、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xは後部カバー20の回動支軸25の前側上方に位置している。
なお、チューブ46に直接枢支軸66を設けて、リンク65を介さずにチューブ46を直接機枠側ブラケット30(又は機枠側ブラケット30に固定の部材)に枢支させるようにしてもよい。
ガススプリング27のピストンロッド48先端側(ガススプリング27の後端側)は前記後部カバー側ブラケット31に設けられたレバー57に左右軸回りに回動可能に枢支連結されていて、該レバー57を介してガススプリング27のピストンロッド48先端側が後部カバー側ブラケット31に枢支されている。
前記レバー57は、その基端側(一端側)が後部カバー側ブラケット31の左右方向外方側の側板31aに固定されたプレートからなるレバー支持部58に左右方向の軸芯回りに回動自在に取り付けられ、該操作レバーの先端側(他端側)にガススプリング27のピストンロッド48先端側のボールジョイント54の取付部52が取付固定されている。
レバー57の基端側には筒部材59が固定されていると共に筒部材59内に連通する挿通孔60が形成され、レバー支持部58にはピン61が左右方向突出状に固定され、該ピン61に前記筒部材59を軸芯回りに回動自在に外嵌すると共にピン61を前記挿通孔60から突出させて該ピン61の先端側に抜け止め部材62を取り付けることにより、レバー57がレバー支持部58に回動自在に支持されている。
なお、前記構成のものにおいて、リンク65を後部カバー側ブラケット31に設けると共に、レバー支持部58及びレバー57を機枠側ブラケット30に設けて、ガススプリング27を前後逆にしてもよい。
また、リンク65を機枠側ブラケット30又は後部カバー側ブラケット31の一方に枢支し、該リンク65にピストンロッド48先端側のボールジョイント54の取付部52を連結すると共にチューブ46のボトム側のボールジョイント53の取付部51を機枠側ブラケット30又は後部カバー側ブラケット31の他方に取り付けるようにしてもよく、ガススプリング27の一端側又は他端側の枢支点が、該枢支点と同じ側にあるガススプリング27の取付部51,52よりもガススプリング27の長さ方向の内方側に位置ズレされていればよい。
後部カバー20が作業姿勢であるときにおいて、図3に示すように、ピストンロッド48先端側の枢支点Y(ボールジョイント54の回動中心、ガススプリング27のピストンロッド48側の回動支点)が、該ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xとレバー57の回動支点Z(レバー57の回動中心)とを通るデッドラインL(デッドポイント)よりも下方側に位置している場合には、ガススプリング27はレバー57を下方側に揺動させる方向に付勢していると共に該レバー57は後部カバー側ブラケット31に設けられた(又はレバー支持部58に設けられた)ストッパ63によってその下方側への回動が規制されており、該状態(付勢状態)において、ガススプリング27の付勢力は、レバー57,ストッパ63及び後部カバー側ブラケット31を介して後部カバー20を下方側(接地方向)に揺動させるように作用している。
また、図3に示すように、レバー57を、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20を下方側に揺動させるように作用する作用位置Wから上方側に回動操作して、ガススプリング27の他端側の枢支点YがデッドラインLを越えて該デッドラインLの上方側に位置すると、ガススプリング27の付勢力はレバー57を後方側に回動させる方向に作用してガススプリング27は伸びきった状態となり、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用しないフリー状態となる。
したがって、レバー57の回動操作(切替操作)によって、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用する付勢状態と、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用しないフリー状態とにガススプリング27の状態を容易に切り替えることができる。
また、前記レバー57の先端側には、ピストンロッド48先端側のボールジョイント54の取付部52を取り付けるための取付孔67が複数(本実施形態では3つであるが、2つ又は4つ以上設けてもよい)形成されており、ガススプリング27の端部の枢支位置を変更可能とすることにより、ガススプリング27の後部カバー20に対する付勢力を変更可能としている。
なお、図7に示すように、付勢状態では、ガススプリング27の付勢力は後部カバー20の上下揺動範囲の全域で後部カバー20を下方に揺動させる方向に作用し、また、図8に示すように、フリー状態では、ガススプリング27の付勢力は後部カバー20の上下揺動範囲の全域で後部カバー20に作用しない。
前記実施形態では、ガススプリング27を付勢状態とすると共に弾下装置26の付勢力を後部カバー20に作用させないことによりガススプリング27の付勢力のみで後部カバー20を接地方向に付勢することができ、また、ガススプリング27をフリー状態とすると共に弾下装置26の付勢力を後部カバー20に効かせることにより弾下装置26の付勢力のみで後部カバー20を接地方向に付勢することができ、また、ガススプリング27及び弾下装置26の付勢力を、共に後部カバー20に作用させることも、共に作用させないようにすることもできる。
また、弾下装置26のみで後部カバー20を付勢すると、後部カバー20の上下位置によって弾下装置26の付勢力の差が大きい、付勢力の作用範囲が狭く、後部カバー20の上下位置によってはバネ受け部材37の位置を調整する必要がある等の問題があるが、ガススプリング27の付勢力のみで後部カバー20を付勢するようにすると、後部カバー20に対する付勢力を略均一化することができると共に、付勢力の調整をしないで、後部カバー20を付勢することができる作用範囲の拡大を図ることができる。
また、ガススプリング27にあっては、縮むときにピストンロッド侵入体積分だけチューブ46内部の圧力が高くなるが、本実施形態では、後部カバー20が作業姿勢のときに、ガススプリング27は水平状態に近い傾斜状又は水平状態であるので、後部カバー20が作業姿勢で上下揺動してもガススプリング27の長さの変化はあまりなく、ガススプリング27の付勢力はあまり変化しないようになっている。
また、前記ガススプリング27は、付勢状態において、後部カバー20が上昇するに連れて収縮すると共に、後部カバー20の最上げ位置では、後斜め後方に向けて延出状となるが、図15に示すように、ガススプリング27のチューブ46側の継手が機枠側ブラケット30に枢支連結され、ガススプリング27のピストンロッド48先端側の継手が後部カバー側ブラケット31に枢支連結されている場合、後部カバー20の最上げ位置によっては、ガススプリング27が収縮限界(ガススプリング27の長さが最短)となり、ピストン47がチューブ46内の端部に接当する場合があるが、本実施形態では、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xを、ガススプリング27のチューブボトム側の取付部51よりもガススプリングの長さ方向内方側に位置ズレさせていることにより、ガススプリング27のチューブボトム側の取付部51がガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xよりガススプリング27の長さ方向外方側に遠ざかることとなり、後部カバー20の最上げ位置においてピストン47がチューブ46内の端部に接当するのを(ガススプリング27の長さが最短となるのを)回避、又は、後部カバー20の最上げ位置を高く採ることができる。
また、図15に示す形態のものにおいて、後部カバー20が最上げ位置の状態で、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点(取付部)を図15に示す位置から長さ方向(軸芯方向)下方側に位置変更させると、該最上げ位置におけるピストン47とチューブ46内のボトム側端部との隙間が大きくなって、後部カバーの最上げ位置でガススプリング27が最短とならないが、そうすると、今度は、後部カバー20の最下げ位置において、チューブ46が後部カバー20又は上部カバー19の後端側に接当することとなるが、前記実施形態のものにあっては、このようなこともない。
なお、図15に示す形態のものにおいて、後部カバー20を最上げ位置にする場合、本実施形態のように、ガススプリング27による後部カバー20の付勢力を解除することができるようにすれば問題はないとも思えるが、ガススプリング27による後部カバー20の付勢力を解除することを忘れた場合や、耕耘作業中に後部カバー20が畦にひっかかった状態で耕深を深くすると後部カバー20が最上げ位置になる惧れも考えられる。
また、トラクタには、後部カバー20の上下揺動量に基づいて耕耘装置1を昇降して耕深を制御する耕深制御装置が設けられているものがあるが、本実施形態の耕耘装置1にあっては、後部カバー20が耕耘部3よって耕耘された土や圃場内にある石によって押し上げられる際に、弾下装置26のコイルバネ29が圧縮するのに対して反対の抵抗を与えるようにガススプリング27を作用させることで該コイルバネ29の圧縮を遅くさせることができると共に、後部カバー20が戻る(下降する)際に、弾下装置26のコイルバネ29の戻り(復元)に対して反対の抵抗を与えるようにガススプリング27を作用させることで該コイルバネ29の戻りを遅くするようにすることができる。
これによって、ガススプリング27は、後部カバー20が土による圧力や石等によって上動する際は、ガススプリング27の働きにより後部カバー20の上動の速度及び振幅を抑制し、後部カバー20が下動する際はガススプリング27の働きにより後部カバー20の下動の速度及び振幅を抑制して、後部カバー20の上下動を減衰させると共に後部カバー20の連続的な揺動の回数を抑えることができる。
すなわち、弾下装置26のみで後部カバー20を付勢する場合に比べて、弾下装置26とガススプリング27とを併用した場合は、耕耘時において、後部カバー20の上下揺動の動きを鈍化させることができ、後部カバー20の上下動を検知して耕深制御を行っている場合は、過剰な応答が防止され、良好な耕深制御を行うことができる。
図9〜図11に示すものは、ガススプリング27からなる付勢手段の他の形態を示すものであり、機枠側ブラケット30にガススプリング27のピストンロッド48先端側を枢支し、後部カバー側ブラケット31に左右軸回りに回動自在に支持されたチューブホルダ71にガススプリング27のチューブ46を軸芯方向相対移動可能に支持し、チューブホルダ71に対するチューブ46の相対移動を規制してガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用する付勢状態と、チューブホルダ71に対するチューブ46の相対移動を許容してガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用しないフリー状態とに切り替えるロック機構72を設けたものである。
機枠側ブラケット30には、ピストンロッド48先端側のボールジョイント54の取付部52が取り付けられるステー73が固定されている。
チューブホルダ71は、外側構成体74と、この外側構成体74に設けられた枢支軸75と、外側構成体74の内部に設けられた内側構成体76とを有する。
外側構成体74は、内側壁74aと、該内側壁74aの左右方向外方側に間隔をおいて配置された外側壁74bと、内側壁74aと外側壁74bの上部同士を連結する上壁74cと、外側壁74bの下端から左右方向内方側に延設された下壁74dとを有し、前後の面が開口状の中空状に形成されている。
なお、外側壁74b、上壁74c及び下壁74dは一体形成されている。
下壁74dの内側縁と内側壁74aとの間には前後方向にわたって間隙78が設けられ、該間隙78は前後方向略中央部から後方に行くに従って漸次広がっており、下壁74dの後端は外側壁74bの後端に一致している。
また、下壁74dの後部には、内側縁から外側壁74bにかけて左右方向外方に行くに従って前方に移行する傾斜方向に第1のガイド溝79が形成され、外側壁74bには、下端から上下方向中途部にかけて上方に行くに従って前方に移行する傾斜方向に第2のガイド溝80が形成され、第1のガイド溝79と第2のガイド溝80とは連続状に形成されている。
枢支軸75は、外側構成体74の内側壁74aの前後方向中途部に左右方向内方に突出状に設けられている
一方、後部カバー側ブラケット31には、断面コ字形の支持台81が固定され、この支持台81の後部に左右方向の軸芯を有する支持筒82が固定され、この支持筒82に前記枢支軸75が挿入されて抜け止めされており、これによってチューブホルダ71が枢支軸75の軸芯回りに回動自在に支持されている。
チューブ46はこの枢支軸75回りに回動自在とされ、枢支軸75の軸芯が、ガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xとされている。
内側構成体76は、軸芯方向両端が開口した円筒体の一部を軸芯方向にわたって切り欠いて形成され、軸芯方向一端側が前側を向き、他端が後側を向くように外側構成体74内の前部に挿入されて該外側構成体74に固定されている。
内側構成体76の切欠83は下側に位置している。
この内側構成体76にガススプリング27のチューブ46が軸芯方向移動自在に挿通されており、これによってガススプリング27のチューブ46がチューブホルダ71に軸芯方向移動可能に支持されている。
チューブ46端部のボールジョイント53の取付部51には握り84が着脱自在に取り付けられている。
握り84が下方側に指向されている(下側を向いている)状態では、チューブ46は内側構成体76内を軸芯方向に摺動自在であって該チューブ46はチューブホルダ71から後方側に突出可能とされ、前方側へは、取付部51が第1のガイド溝79の左右方向内端側に接当することにより抜けないように構成されている。
内側構成体76にチューブ46を挿通する場合は、握り84を取り外した状態で、取付部51を斜めに傾けて、内側構成体76の切欠83及び外側構成体74の間隙78を通すことでチューブ46を内側構成体76に挿通可能としている。
前記構成の実施形態にあっては、握り84を把持してチューブ46側のボールジョイント53の取付部51を第1のガイド溝79から第2のガイド溝80の端部へと移動させることにより、ガススプリング27のチューブホルダ71に対する軸芯方向の相対移動が阻止されると共にガススプリング27のピストンロッド48が挿入状された付勢状態となり、後部カバー20を下方側に付勢することができる。
また、逆に、取付部51を第2のガイド溝80及び第1のガイド溝79から離脱させて、握り84が下方側を向く状態とすることにより、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用しないフリー状態とすることができる。
前記ロック機構72は、第1、第2のガイド溝79,80、チューブ46端部のボールジョイント53の取付部51、握り84等によって構成されている。
その他の構成は、図1〜図8に示す実施形態と同様に構成される。
図12〜図14に示すものは、ガススプリング27からなる付勢手段の別の形態を示すものであり、チューブ46に軸芯方向相対移動自在に外嵌した支持筒86を機枠側ブラケット30に左右軸回りに回動自在に支持すると共に、該機枠側ブラケット30に、チューブ46のボトム側端部の位置規制をしながら後部カバー20の上下動に追従するようにチューブ46のボトム側端部を案内する第1ガイド部材87を設け、後部カバー20側ブラケット31に、ガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用する付勢状態とすべくピストンロッド48先端側の位置決めをすると共に該位置決めを解除することによりガススプリング27の付勢力が後部カバー20に作用しないフリー状態とする位置決め部材88を設け、後部カバー20側ブラケット31に、フリー状態のときにおいてピストンロッド48先端側を支持すると共に後部カバー20の上下動に追従するようにピストンロッド48先端側を案内する第2ガイド部材89を設けたものである。
前記支持筒86には左右方向内方に突出する枢支軸90が設けられ、この枢支軸90は左右方向の軸芯を有していて機枠側ブラケット30を貫通しており、該枢支軸90に機枠側ブラケット30の左右両側に位置する抜止め部材を取り付け、該抜止め部材と機枠側ブラケット30との間にワッシャ91を挟み込むことにより、支持筒86が左右軸回りに回動自在に支持されている。
この枢支軸90の軸芯がガススプリング27のチューブ46側の枢支点Xとされている。
また、チューブ46の端部側のボールジョイント53の取付部51には、カラー92を有する被ガイド部材93が固定されている。
第1ガイド部材87には、円弧状の第1ガイド溝94が形成され、この第1ガイド溝94に前記被ガイド部材93のカラー92が挿入されることで、ガススプリング27のチューブボトム側端部が案内されるよう構成されている。
第2ガイド部材89には、ピストンロッド48先端側のボールジョイント54を案内する第2ガイド溝95が、ガススプリング27の軸芯方向に略沿う方向に長く形成されている。
位置決め部材88は一端側に左右方向の軸芯を有する回動軸96が設けられ、この回動軸96を、第2ガイド部材89の前端側上部に設けられた筒部97に挿通することにより、左右軸回りに回動自在に取り付けられている。
また、位置決め部材88の他端側には固定用筒98が設けられている。
この位置決め部材88は、ガススプリング27のピストンロッド48先端側が第2ガイド溝95の前端側に位置している時にピストンロッド48先端側のボールジョイント54に背後から接当させ、且つ位置決め部材88の他端側の固定用筒98を挿通し且つ後部カバー20側ブラケット31を貫通する固定ピン99によって位置決め部材88を回動不能に固定することにより、第2ガイド部材89に対してピストンロッド48先端側が移動不能に拘束されて位置決めされ、この状態で、ガススプリング27が後部カバー20を下方側に付勢する付勢状態となる。
また、前記固定ピン99を抜脱して、位置決め部材88を、第2ガイド溝95を横切らない位置まで上方側に回動させることにより、ピストンロッド48先端のボールジョイント54が第2ガイド溝95に沿って移動自在となり、ガススプリング27が後部カバー20に付勢力を作用させないフリー状態となる。
なお、第2ガイド部材89の後部上面側には、保持筒100が設けられ、この保持筒100及び位置決め部材88の他端側の固定用筒98に前記固定ピン99を挿通することにより、フリー状態の時において、位置決め部材88を保持することができる。
その他の構成は、図1〜図8に示す実施形態と同様に構成される。
図16及び図17は、図1〜8に示す実施形態のガススプリング27による後部カバー20の付勢構造の変形例を示している。
図1〜8に示す、ガススプリング27による後部カバー20の付勢構造では、通常は後部カバー20が上下に揺動する際に、該後部カバー20の上下揺動に追従してリンク65とチューブ46とが枢支軸66回りに一体回動するが、後部カバー20が急激に下降し、該後部カバー20の下降動作にガススプリング27の伸長動作が追いつかないことがあった場合、ガススプリング27がリンク65を引っ張ることにより該リンク65が枢支軸66回りに下方揺動し、一瞬ガススプリング27が落ち込むことが考えられ、ガススプリング27が落ち込むことがあると、ガススプリング27が後部カバー20や上部カバー19の後端側等に当たる惧れがある。
そこで、この図16及び図17に示す形態のものにあっては、リンク65とチューブ46とを枢支軸66回りに常に一体回動させるように、これらリンク65とチューブ46とを連係させる係合部材102を設けており、この点で、図1〜8に示すガススプリング27による後部カバー20の付勢構造と異なり、その他の点では図1〜8に示すものと同様に構成される。
前記係合部材102は、細長い帯板状のバネ部材を折曲することで形成され、直線状の固定片103と、この固定片103の長さ方向の両端から固定片103の長さ方向で対向するように延設された一対の係合片104とを有する。
この係合部材102の固定片103は、その長さ方向がリンク65の短手方向に一致するように配置されていると共にリンク65の後端側で且つ枢支軸66の固定側とは反対側の側面に固定されており、係合片104は上下に関して(チューブ27の径方向に関して)対向状とされていて、この上下の係合片104間でガススプリング27のチューブ46が挟持されている。
また、上下の係合片104は、ガススプリング27のチューブ46の外周形状に対応するように、長さ方向の中途部が反対向側に向けて湾曲するように形成されており、係合片104の先端側同士の間隔はガススプリング27のチューブ46の径方向の幅よりも狭くなっており、チューブ46は、係合片104の間隔が広がるように該係合片104が弾性変形することにより該係合片104間に挿入される。
前記係合部材102によって、枢支軸66回りに常に一体回動するようにリンク65とチューブ46とを連係させることにより、後部カバー20が急激に下降しようとした場合でも、リンク65とガススプリング27とが後部カバー20の揺動に確実に追従して枢支軸66回りに一体回動する。
なお、係合部材102はピアノ線等の細い丸棒状のバネ部材で形成されていてもよく、また、係合部材102はバネ部材で形成されていなくてもよい。
後部カバーの付勢手段の側面図である。 耕耘装置の側面図である。 ガススプリング取付部分の側面図である。 後部カバーの付勢手段の概略平面図である。 ガススプリング取付部分の平面断面図である。 弾下装置の側面一部断面図である。 ガススプリングの付勢力を効かせた状態で後部カバーを上下揺動変化させた状態を示す側面図である。 ガススプリングの付勢力を効かせない状態で後部カバーを上下揺動変化させた状態を示す側面図である。 ガススプリングを利用した他の形態に係る後部カバー付勢手段の側面概略図である。 ガススプリングを利用した他の形態に係る後部カバー付勢手段の平面概略図である。 他の形態に係る後部カバー付勢手段のガススプリングのチューブ支持部分を示す断面図で、(a)は平面断面図、(b)は側面断面図、(c)は背面断面図である。 ガススプリングを利用した別の形態に係る後部カバー付勢手段の側面概略図である。 ガススプリングを利用した別の形態に係る後部カバー付勢手段の平面一部断面図である。 別の形態に係る後部カバー付勢手段のガススプリングの付勢力を効かせた状態で後部カバーを上下揺動変化させた状態を示す側面図である。 比較例に係るガススプリングを利用した後部カバー付勢手段の側面概略図である。 ガススプリングによる後部カバーの付勢構造の変形例に係る側面図である。 (a)は変形例に係るガススプリングのチューブ側の枢支部分の平面断面図、(b)は同背面図である。
符号の説明
2 機枠
3 耕耘部
20 後部カバー
27 ガススプリング
27a ガススプリングのチューブボトム側端部
30 機枠側ブラケット
31 後部カバー側ブラケット
46 チューブ
46C チューブのロッド側端部
48 ピストンロッド
51 取付部(固定具)
65 リンク
71 チューブホルダ
72 ロック機構
86 支持筒
87 第1ガイド部材
88 位置決め部材
89 第2ガイド部材
X 枢支点

Claims (5)

  1. 機枠(2)の下部に設けられた耕耘部(3)の後方を覆う後部カバー(20)を備え、この後部カバー(20)を上下揺動自在とすべく該後部カバー(20)の前端側を機枠(2)側に左右軸回りに回動自在に支持し、チューブ(46)と該チューブ(46)からガス圧によって出退自在に突出するピストンロッド(48)とを備えたガススプリング(27)を設け、このガススプリング(27)によって後部カバー(20)を下方側に付勢するように、該ガススプリング(27)の一端側を機枠(2)側に設けた機枠側ブラケット(30)に枢支すると共にガススプリング(27)の他端側を後部カバー(20)に設けた後部カバー側ブラケット(31)に枢支した耕耘装置において、
    ガススプリング(27)の一端側又は他端側の枢支点(X)を、該枢支点(X)と同じ側にあるガススプリング(27)の取付部(51)よりもガススプリング(27)の長さ方向の内方側に位置させていることを特徴とする耕耘装置。
  2. 機枠(2)の下部に設けられた耕耘部(3)の後方を覆う後部カバー(20)を備え、この後部カバー(20)を上下揺動自在とすべく該後部カバー(20)の前端側を機枠(2)側に左右軸回りに回動自在に支持し、チューブ(46)と該チューブ(46)からガス圧によって出退自在に突出するピストンロッド(48)とを備えたガススプリング(27)を設け、このガススプリング(27)によって後部カバー(20)を下方側に付勢するように、該ガススプリング(27)の一端側を機枠(2)側に設けた機枠側ブラケット(30)に枢支すると共にガススプリング(27)の他端側を後部カバー(20)に設けた後部カバー側ブラケット(31)に枢支した耕耘装置において、
    ガススプリング(27)のチューブ(46)側の枢支点(X)を、チューブ(46)のボトム側端部(46C)よりもガススプリング(27)の長さ方向の内方側に位置させていることを特徴とする耕耘装置。
  3. 機枠側ブラケット(30)又は後部カバー側ブラケット(31)に一端側が枢支されたリンク(65)を設け、該リンク(65)の他端側にチューブ(46)のボトム側の取付部(51)を取り付けることにより、リンク(65)の前記一端側の枢支点(X)回りにガススプリング(27)のチューブ(46)側を回動自在としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耕耘装置。
  4. 機枠側ブラケット(30)にガススプリング(27)のピストンロッド先端側を枢支し、後部カバー側ブラケット(31)に左右軸回りに回動自在に支持されたチューブホルダ(71)にガススプリング(27)のチューブ(46)を軸芯方向相対移動可能に支持し、チューブホルダ(71)に対するチューブ(46)の相対移動を規制することでガススプリング(27)の付勢力が後部カバー(20)に作用する付勢状態となり、チューブホルダ(71)に対するチューブ(46)の相対移動を許容することでガススプリング(27)の付勢力が後部カバー(20)に作用しないフリー状態となるようにガススプリング(27)の状態を切り替えるロック機構(72)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耕耘装置。
  5. チューブ(46)に軸芯方向相対移動自在に外嵌した支持筒(86)を機枠側ブラケット(30)に左右軸回りに回動自在に支持すると共に、該機枠側ブラケット(30)に、チューブ(46)のボトム側の位置規制をしながら後部カバー(20)の上下動に追従するように該チューブ(46)のボトム側を案内する第1ガイド部材(87)を設け、後部カバー側ブラケット(31)に、ガススプリング(27)の付勢力が後部カバー(20)に作用する付勢状態とすべくピストンロッド先端側の位置決めをすると共に該位置決めを解除することによりガススプリング(27)の付勢力が後部カバー(20)に作用しないフリー状態とする位置決め部材(88)を設け、後部カバー側ブラケット(31)に、フリー状態のときにおいてピストンロッド先端側を支持すると共に後部カバー(20)の上下動に追従するようにピストンロッド先端側を案内する第2ガイド部材(89)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耕耘装置。
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