JP2009253585A - 高周波発振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数変換により位相雑音全体を低減することのできる高周波発振装置を得る。
【解決手段】高周波を出力する高周波出力端子と、第1の発振周波数を出力する第1の発振器11と、第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器12と、2つの入力端子を有し、一方の入力端子に第1の発振器を接続し、他方の入力端子に第2の発振器を接続した第1の周波数変換器21と、第1の周波数変換器21の出力端子に接続された第1の帯域通過フィルタ31と、第1の帯域通過フィルタ31の出力端子と高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器41とを備えている。第1の帯域通過フィルタ31の通過周波数は、第1または第2の発振周波数の高調波で、第1の発振周波数よりも高い周波数に設定され、高周波は、周波数分周器41の出力信号からなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、高周波発振装置の位相雑音低減化および広帯域化に関するものである。
従来の高周波発振装置は、高周波を出力する信号源と、高周波を遅延させるディレイラインと、高周波の位相を調整する位相器と、分配された2波を合成するミクサとを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
上記従来装置において、信号源から出力された高周波は、2分配された後、一方は直接ミクサに入力され、他方は、ディレイラインおよび位相器を介して、ミクサに入力される。こうして、2分配された信号は、ミクサにより周波数合成される。このとき、ディレイラインを通過した信号は、ある一定時間だけ遅延される。
ここで、ディレイラインでの遅延時間を信号源の周期のほぼ整数倍に設定し、元の信号と位相器の出力信号とが同位相となるように、位相器の位相変化量を決定することにより、ミクサによる周波数合成時に、遅延時間に対応した離調周波数の位相雑音をキャンセルするように構成されている。
特開平5−327415号公報
従来の高周波発振装置では、位相ノイズが相殺される成分は、遅延時間の整数倍の周期を持つ周波数のみであり、位相雑音全体を低減することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、周波数変換により位相雑音全体を低減することのできる高周波発振装置を得ることを目的とする。
この発明による高周波発振装置は、高周波を出力する高周波出力端子と、第1の発振周波数を出力する第1の発振器と、第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器と、2つの入力端子を有し、一方の入力端子に第1の発振器が接続され、他方の入力端子に第2の発振器が接続された第1の周波数変換器と、第1の周波数変換器の出力端子に接続された第1のフィルタと、第1のフィルタの出力端子と高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器とを備え、第1のフィルタの通過周波数は、第1または第2の発振周波数の高調波で、かつ第1の発振周波数よりも高い周波数に設定され、高周波は、周波数分周器の出力波からなるものである。
この発明によれば、周波数変換により位相雑音全体を低減することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。
図1において、高周波発振装置は、高周波f0を出力する高周波出力端子と、第1の発振周波数f0を出力する第1の発振器(以下、単に「発振器」という)11と、第2の発振周波数f0を出力する第2の発振器(以下、単に「発振器」という)12と、第1および第2の発振周波数の和の周波数を出力する第1の周波数変換器(以下、単に「ミクサ」という)21と、ミクサ21の出力端子に接続された第1のフィルタ(以下、単に「帯域通過フィルタ」という)31と、帯域通過フィルタ31の出力端子と高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器41とを備えている。
ここでは、第1および第2の発振周波数が等しい周波数f0に設定されている。また、帯域通過フィルタ31の通過周波数は、第1または第2の発振周波数の高調波の周波数2f0に設定されている。
周波数分周器41は、入力信号の周波数2f0を1/2に分周して、元の周波数f0の高周波として出力する。
なお、第1および第2の発振周波数は可変としてもよく、同様に、帯域通過フィルタ31の通過周波数帯域は可変としてもよい。このことは、後述する実施の形態においても同様である。
また、発振器が出力する発振周波数は基本発振周波数の高調波であってもよいことは言うまでもない。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
ミクサ21は、発振器11から出力される発振波(第1の発振周波数)と、発振器12から出力される発振波(第2の発振周波数)とを2つの入力端子から取り込み、各周波数の和および差の周波数を出力する。
このとき、ミクサ21に入力される2つの発振波は同じ周波数f0であることから、ミクサ21の出力端子からは、和の周波数2f0と直流信号とが出力される。
ミクサ21において、異なる2つの発振器11、12から出力された発振波のキャリヤは、コヒーレントに加算され、位相雑音はインコヒーレントに加算される。
一般に、キャリヤは、電圧加算されて6dBだけ増加するのに対して、位相雑音は、電力加算されて3dB増加することに等しい。よって、位相雑音は、キャリヤに対する電力密度比であることから、3dBだけ低減されたことになる。
ミクサ21から出力される周波数のうち、直流および不要な高調波(高次の周波数)は、帯域通過フィルタ31により抑制されて、帯域通過フィルタ31からは、所望周波数の発振波が出力される。
帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波(発振周波数2f0)は、周波数分周器41に入力されて1/2に分周され、元の発振波の周波数f0に変換される。
このとき、周波数分周器41からは、位相雑音が3dBだけ低減された発振波が、最終的な高周波として、高周波出力端子から出力される。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1)によれば、高周波を出力する高周波出力端子と、第1の発振周波数f0を出力する発振器11と、第1の発振周波数f0の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と概略等しい第2の発振周波数f0を出力する発振器12と、2つの入力端子を有し、一方の入力端子に発振器11の出力端子が接続され、他方の入力端子に発振器12の出力端子が接続されて、第1および第2の発振周波数の和の周波数2f0を出力するミクサ21と、ミクサ21の出力端子に接続された帯域通過フィルタ31と、帯域通過フィルタ31の出力端子と高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器41とを備え、帯域通過フィルタ31の通過周波数は、第1または第2の発振周波数の高調波の周波数2f0に設定され、高周波は、周波数分周器41の出力信号からなるので、たとえば、位相雑音を3dBだけ低減することができ、周波数変換により位相雑音全体を低減することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1)では、2つの発振器11、12から出力される発振波(第1および第2の発振周波数)をミクサ21で周波数変換することにより、位相雑音を低減させたが、図2のように、低減された発振波に遅延を与えて元の発振器に注入することにより、さらに位相雑音を低減させてもよい。
図2はこの発明の実施の形態2に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図2において、周波数分周器41の出力端子(高周波出力端子)には、発振器11、12への第1および第2の帰還経路(以下、単に「帰還経路」という)が設けられており、発振器11への帰還経路内には、第1の遅延手段(以下、単に「遅延手段」という)121が挿入されている。
遅延手段121は、たとえば伝送路、フィルタなどによって構成され得る。
ここでは、高周波出力端子から発振器11、12の両方に対して、高周波の帰還経路が設けられているが、高周波を発振器11、12に帰還する帰還経路の少なくとも一方が設けられていればよい。
遅延手段121の入力端子は、高周波出力端子に接続され、遅延手段121の出力端子は、発振器11の入力端子に接続されている。
遅延手段121は、高周波f0を期間τだけ遅延させて発振器11に入力する。
図2のように、2つの発振器11、12から出力される発振波をミクサ21で周波数変換することにより、前述と同様に位相雑音が低減されるとともに、低減された発振波に遅延を与えて、元の発振器11に注入することにより、さらに位相雑音を低減させることができる。
次に、図2に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。
前述と同様に、ミクサ21において、異なる2つの発振器11、12から出力された発振波のキャリヤはコヒーレントに加算され、位相雑音はインコヒーレントに加算されることにより、位相雑音は3dBだけ低減される。
以下、ミクサ21から出力される直流および不要な高調波は、帯域通過フィルタ31により抑制され、帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波は、周波数分周器41により元の周波数f0に変換される。このとき、周波数分周器41から出力される発振波(高周波)は、位相雑音が3dBだけ低減されている。
さらに、周波数分周器41からの発振波は、高周波として外部に出力されるとともに、帰還経路を介して発振器11および12に帰還注入される。
一般に、発振器からの発振波の位相雑音は、発振器に注入された信号の位相雑音と等しくなることから、発振器11、12の発振波の位相雑音は、3dBだけ低減されることになる。
こうして位相雑音が低減された発振器11、12の発振波を、ミクサ21に再入力することにより、位相雑音の低減が繰り返され、前述の実施の形態1よりもさらに位相雑音が低減された発振波(高周波)が最終的に得られる。
ただし、上記効果を得るためには、発振器11の発振波の位相雑音と、発振器12の発振波の位相雑音とが、十分にインコヒーレントである必要がある。
したがって、図2のように、発振器11への帰還経路に遅延手段121を挿入して遅延(期間τ)を与え、発振器11、12の各発振波の位相雑音をインコヒーレントにしている。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、高周波を発振器11、12に帰還する帰還経路の少なくとも一方と、帰還経路内に挿入された遅延手段121とを備え、遅延手段121の入力端子は、高周波出力端子に接続され、遅延手段121の出力端子は、発振器11、12のいずれか一方の入力端子に接続されているので、周波数変換により位相雑音全体をさらに低減することができる。
なお、上記(図2)の説明では、2つの発振器11、12から出力される発振波(第1および第2の発振周波数)をミクサ21で周波数変換して位相雑音を低減させるとともに、低減された発振波に遅延を与えて元の発振器11に注入してさらに位相雑音を低減させたが、図3のように、帰還経路を有する発振器11または12の出力端子に遅延手段121を接続しても同様の効果を奏する。
また、図4のように、発振器11、12の少なくとも一方は、高調波注入同期発振器(Injection Locked Oscillator)により構成されてもよい。
なお、発振器11、12として高調波注入同期発振器を用いた場合には、後述する実施の形態3のように、周波数分周器41を省略することもできる。
実施の形態3.
上記実施の形態2(図2)では、周波数分周器41を用いたが、図5のように、発振器11、12の少なくとも一方を高調波注入同期発振器(Injection Locked Oscillator)で構成することにより、周波数分周器41を省略してもよい。
図5はこの発明の実施の形態3に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図5においては、発振器11に注入する周波数を元の周波数f0/2の高調波f0とすることにより、周波数分周器41(図2参照)の分周比を「1」に設定している。つまり、周波数分周器41を設けなくても、同等の低位相雑音化を実現することができる。
次に、図5に示したこの発明の実施の形態3による動作について説明する。
この場合、帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波は、高周波として外部に出力されるとともに、一部が発振器11、12に帰還注入される。これにより、発振器11、12の高調波と、帰還経路を介して注入された高周波とが同期する。
一般的に、発振器の発振波の位相雑音は、注入された信号の位相雑音と等しくなることから、発振器11、12の発振波の位相雑音は3dBだけ低減されることになる。このとき、発振器11への帰還において、遅延手段121により遅延が与えられるので、発振器11、12の各発振波の位相雑音はインコヒーレントとなる。
以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波をミクサ21に入力することを繰り返すことにより、位相雑音が非常に低減された高周波が得られる。
以上のように、この発明の実施の形態3(図5)によれば、高周波を出力する高周波出力端子と、第1および第2の発振周波数を出力する発振器11、12と、第1および第2の発振周波数の和の周波数を出力するミクサ21と、ミクサ21の出力端子と高周波出力端子との間に挿入された帯域通過フィルタ31と、高周波を発振器11、12に帰還する帰還経路の少なくとも一方と、帰還経路内に挿入された遅延手段121とを備え、発振器11、12の少なくとも一方は、高調波注入同期発振器により構成され、帯域通過フィルタ31の通過周波数は、第1または第2の発振周波数f0/2の高調波の周波数f0に設定され、遅延手段121の入力端子は高周波出力端子に接続され、遅延手段121の出力端子は発振器11の入力端子に接続されているので、前述の作用効果に加えて、コストダウンを実現することができる。
さらに、高調波注入同期発振器は、後述の実施の形態にも適用することができ、同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
また、上記(図5)の説明では、帰還経路内に遅延手段121を挿入し、遅延を与えたが、図6のように、帰還経路を有する発振器11または12の出力端子に遅延手段121を接続しても同様の効果を奏する。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態2(図2)では、発振器11、12を用いたが、図7のように、発振器11、12(の少なくとも一方)を増幅器101、102により構成してもよい。
図7はこの発明の実施の形態4に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図7のように、2つの発振器を増幅器101、102により構成しても、低位相雑音の高周波を得ることができる。
次に、図7に示したこの発明の実施の形態4による動作について説明する。
図7において、増幅器101に入力された雑音は、増幅器101で増幅された後、ミクサ21、帯域通過フィルタ31および周波数分周器41を介して、高周波出力端子から外部に出力される。また、高周波の一部は、帰還経路内の遅延手段121を介して、増幅器101に再入力され、上記処理動作を繰り返す。
上記処理動作の一巡において、増幅器101による利得があるので、電力がしだいに増加していく。
同様に、増幅器102に入力された雑音は、増幅器102で増幅された後、ミクサ21、帯域通過フィルタ31および周波数分周器41を介して、増幅器102に再入力され、上記処理動作を繰り返すことにより、電力がしだいに増加していく。
このとき、ミクサ21、帯域通過フィルタ31、周波数分周器41の周波数関係から、発振周波数が概略決定される。
また、ミクサ21において、異なる2つの帰還経路の発振波のキャリヤは、コヒーレントに加算され、位相雑音は、インコヒーレントに加算される。
また、遅延手段121により遅延を与えて帰還するので、2つの帰還経路の発振波の位相雑音は、インコヒーレントとなる。したがって、位相雑音が低減された発振波をミクサ21に入力することを繰り返すことで、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
以上のように、発振器(の少なくとも一方)を増幅器101、102で構成しても、前述と同様に、位相雑音が非常に低減された高周波を得ることができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態2(図2)では、特に言及しなかったが、図8のように、帰還経路の少なくとも一方(ここでは、発振器11、12への帰還経路)に移相器111、112を挿入し、帰還経路で与える遅延量を調整してもよい。
図8はこの発明の実施の形態5に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2、図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ここでは、代表的に、図2の回路構成に移相器111、112を挿入した場合を示したが、他の実施の形態(図3〜図7)および後述の実施の形態にも適用可能なことは言うまでもない。
次に、図8に示したこの発明の実施の形態5による動作について説明する。
前述と同様に、ミクサ21において、異なる2つの発振器11、12から出力された発振波のキャリヤはコヒーレントに加算され、位相雑音はインコヒーレントに加算されることにより、位相雑音は3dBだけ低減される。
ミクサ21から出力される直流および不要な高調波は、帯域通過フィルタ31により抑制され、帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波は、周波数分周器41により元の周波数f0に変換される。このとき、周波数分周器41から出力される発振波(高周波)は、位相雑音が3dBだけ低減されている。
さらに、周波数分周器41からの発振波は、高周波として外部に出力されるとともに、帰還経路を介して発振器11および12に帰還注入され、位相雑音の低減が繰り返される。
ただし、上記効果を得るためには、発振器11の発振波の位相雑音と、発振器12の発振波の位相雑音とが、十分にインコヒーレントである必要がある。
したがって、図8のように、発振器11への帰還経路に遅延手段121を挿入して遅延(期間τ)を与え、発振器11、12の各発振波の位相雑音をインコヒーレントにしている。
さらに、図8のように、帰還経路に移相器111、112を挿入して位相を調整することで、遅延量を調整し、位相雑音の低減量を調整可能としている。
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、高周波を発振器11、12に帰還する帰還経路の少なくとも一方と、帰還経路内に挿入された遅延手段121と移相器111、112を備えているので、位相雑音の低減量を調整することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態2〜5(図2〜図8)では、遅延手段121の具体的構成について言及しなかったが、図9のように、第1の遅延伝送路(以下、単に「遅延伝送路」という)51により構成してもよい。遅延伝送路51は、たとえば同軸ケーブル、マイクロストリップ線路などによって構成され得る。
図9はこの発明の実施の形態6に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、代表的に、前述の実施の形態2(図2)に適用した場合を示している。
図9において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、前述と同様に、周波数分周器41から出力される発振波(位相雑音が3dBだけ低減されている)は、高周波として外部に出力されるとともに、帰還経路を介して発振器11、12に帰還注入される。
このとき、発振器11への帰還において、遅延伝送路51を通過することにより、遅延(期間τ)が生じるので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。したがって、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波は、ミクサ21に再入力されて、位相雑音の低減が繰り返されることにより、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
このように、遅延手段121として遅延伝送路51を用い、遅延伝送路51を介して遅延を与えることにより、前述と同様に位相雑音を低減させることができる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態6(図9)では、遅延手段121として遅延伝送路51を用いたが、図10のように、第2のフィルタ(以下、単に「帯域通過フィルタ」という)32により構成してもよい。
図10はこの発明の実施の形態7に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、代表的に、前述の実施の形態2(図2)に適用した場合を示している。
図10において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、前述と同様に、周波数分周器41から出力される発振波(位相雑音が3dBだけ低減されている)は、高周波として外部に出力されるとともに、帰還経路を介して発振器11、12に帰還注入される。
このとき、発振器11への帰還において、帯域通過フィルタ32を通過することにより、遅延が生じるので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。したがって、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波は、ミクサ21に再入力されて、位相雑音の低減が繰り返されることにより、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
このように、遅延手段121として帯域通過フィルタ32を用い、帯域通過フィルタ32を介して遅延を与えることにより、前述と同様に位相雑音を低減させることができる。
実施の形態8.
なお、前述の実施の形態7(図10)では、帰還経路内の帯域通過フィルタ32の帯域について言及しなかったが、図11のように、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を可変としてもよい。
図11はこの発明の実施の形態8に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図10参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、帰還経路内の帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を可変とすることにより、低位相雑音の効果を維持しつつ、高周波発振装置の出力周波数をさらに可変とすることができる。
たとえば、発振器11、12の発振周波数を可変とすると、高周波出力端子からは、位相雑音が低減された周波数可変の高周波が得られる。ただし、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域は、大きな遅延を与えるために狭帯域に設定されている。
ここで、発振器11、12の発振周波数を広帯域に可変とする場合には、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を可変することにより、高周波出力端子からは、広帯域の発振周波数が得られる。
実施の形態9.
なお、上記実施の形態7(図10)では、遅延手段121として帯域通過フィルタ32を用いたが、図12のように、光学系により構成してもよい。
図12はこの発明の実施の形態9に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図12において、発振器11への帰還経路内に挿入された光学系は、光を発生する光発生器(以下、「レーザ光源」という)61と、光を電波で変調する光変調器71と、光を伝送する光伝送路(以下、「光ファイバ」という)81と、光を電波に変換する光電気変換器(以下、「フォトダイオード」という)91とにより構成されている。
光変調器71の電波入力端子は、高周波出力端子(周波数分周器41の出力端子)に接続され、光変調器71の光入力端子は、レーザ光源61に接続され、光変調器の出力端子は、光ファイバ81を介してフォトダイオード91の入力端子に接続されている。
フォトダイオード91の出力端子は、発振器11の入力端子に接続されている。
図12のように、低位相雑音化された高周波を、帰還経路内で光として伝送しても、前述と同様に、遅延を与えて元の発振器11に注入することができ、位相雑音の低減が得られる。
次に、図12に示したこの発明の実施の形態9による動作について説明する。
前述のように周波数分周器41から出力された高周波は、高周波出力端子から外部に出力されるとともに、発振器11への帰還経路内の光変調器71に入力される。
このとき、光変調器71は、レーザ光源61から出力される光を電波で変調し、変調された光を光ファイバ81で伝送して遅延を与えることにより、発振器11、12の各発振波の位相雑音をインコヒーレントにする。
続いて、フォトダイオード91は、光を電波に変換し、発振器11に注入する。以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波を、ミクサ21に入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、位相雑音が非常に低減された高周波が得られる。
以上のように、この発明の実施の形態9(図12)によれば、高周波を発振器11、12に帰還する帰還経路の少なくとも一方と、帰還経路内に挿入された光学系とを備え、光学系は、光を発生するレーザ光源(光発生器)61と、光を電波で変調する光変調器71と、光を伝送する光ファイバ(光伝送路)81と、光を電波に変換するフォトダイオード(光電気変換器)91とを含み、光変調器71の電波入力端子は高周波出力端子に接続され、光変調器71の光入力端子はレーザ光源61に接続され、光変調器71の出力端子は、光ファイバ81を介してフォトダイオード91の入力端子に接続され、フォトダイオード91の出力端子は、発振器11の入力端子に接続されているので、前述と同様に、位相雑音を非常に低減した高周波を得ることができる。
実施の形態10.
なお、上記実施の形態7(図10)では、遅延手段121として帯域通過フィルタ32を用いたが、図13のように、遅延手段121をダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行う2つのミクサ22、23と第3の発振周波数を出力する発振器13と第2の遅延手段122で構成してもよい。
図13はこの発明の実施の形態10に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図13において、第1の遅延手段121は、それぞれ2つの入力端子および1つの出力端子を有する第2および第3の周波数変換器(以下、単に「ミクサ」という)22、23が、第2の遅延手段122の両端に位置するように挿入された構成である。
また、各ミクサ22、23に関連して、第3の発振周波数frを出力する第3の発振器(以下、単に「発振器」という)13が設けられている。
ミクサ22の一方の入力端子は、高周波出力端子(周波数分周器41の出力端子)に接続され、ミクサ22の出力端子は、遅延手段122の入力端子に接続されている。
ミクサ23の一方の入力端子は、遅延手段122の出力端子に接続され、ミクサ23の出力端子は、発振器11(発振器11、12のいずれか一方)の入力端子に接続されている。
また、ミクサ22、23の各他方の入力端子は、発振器13の出力端子に接続されている。
図3のように、帰還経路内において、発振器13および各ミクサ22、23を用いてダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行うことにより、遅延手段122が低周波数化し、高周波出力端子から出力される高周波を高周波数化することができる。
次に、図13に示したこの発明の実施の形態10による動作について説明する。
前述と同様に、ミクサ21において、第1および第2の発振周波数f0のキャリヤは、コヒーレントに加算され、位相雑音は、インコヒーレントに加算される。これにより、位相雑音(キャリヤに対する電力密度比)は、3dBだけ低減される。
ミクサ21から出力される直流および不要な高調波は、帯域通過フィルタ31により抑制され、帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波は周波数分周器41に入力され、元の周波数f0に変換される。
周波数分周器41から出力される発振波(位相雑音が3dBだけ低減されている)は、高周波として外部に出力されるとともに、発振器11および12に帰還注入される。
帰還経路においては、遅延手段121で遅延を与えて発振器11に帰還するので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。以下、前述の実施の形態2と同様に、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波を、ミクサ21に再入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
ここで、高周波数帯では、大きな遅延を与える遅延手段は損失が大きくなって実現が難しくなるので、図13のように、遅延手段122の前段でミクサ22および発振器13によりダウンコンバージョンを行い、遅延手段122の後段でミクサ23および発振器13によりアップコンバージョンを行うことにより、遅延手段122を低周波数化して、高周波発振装置の出力周波数を高周波数化する。
このとき、発振器13からの第3の発振周波数frは、発振器11、12からの第1および第2の発振周波数f0よりも低周波数帯の発振波に設定されているので、低位相雑音で実現可能である。
また、ミクサ22、23における周波数変換時の位相雑音の変化はなく、前述と同様に、ミクサ21における位相雑音の低減効果は維持される。
以上のように、この発明の実施の形態10(図13)によれば、第3の発振周波数を出力する発振器13と、それぞれ2つの入力端子および1つの出力端子を有するミクサ22、23とを備え、ミクサ22の一方の入力端子は高周波出力端子に接続され、ミクサ22の出力端子は遅延手段122の入力端子に接続され、ミクサ23の一方の入力端子は遅延手段122の出力端子に接続され、ミクサ23の出力端子は発振器11の入力端子に接続され、ミクサ22、23の各他方の入力端子は発振器13の出力端子に接続されているので、ミクサ21における位相雑音の低減効果を維持するとともに、遅延手段122を低周波数化して、高周波発振装置の出力周波数を高周波数化することができる。
実施の形態11.
なお、上記実施の形態10(図13)では、帰還経路内においてダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行うことにより、遅延手段122を低周波数化して高周波発振装置の出力周波数を高周波数化したが、図14のように、発振器13とミクサ23との間にさらに第3の遅延手段123を挿入して、発振器13による位相雑音成分をミクサ23においてコヒーレントにし、低位相雑音化してもよい。
図14はこの発明の実施の形態11に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2、図13参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図14において、発振器13とミクサ23の他方の入力端子との間には、第3の遅延手段(以下、単に「遅延手段」という)が挿入されている。
遅延手段123は、遅延手段122と同等の遅延量(たとえば、期間τ)を与えるように設定されている。
遅延手段123の入力端子は発振器13の出力端子に接続され、遅延手段123の出力端子はミクサ23の他方の入力端子に接続されている。
図14のように、遅延手段123において、アップコンバージョンを行う発振波に遅延を与えることにより、さらに低位相雑音化を実現することができる。
次に、図14に示したこの発明の実施の形態11による動作について説明する。
前述と同様に、ミクサ21から出力されて、帯域通過フィルタ31を介した所望の発振波2f0は、周波数分周器41により、元の周波数f0に変換される。
周波数分周器41から出力される発振波(位相雑音が3dBだけ低減されている)は、高周波発振装置からの高周波として外部に出力されるとともに、発振器11、12に帰還注入される。
このとき、遅延手段121により遅延を与えて発振器11に帰還するので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。
以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波をミクサ21に再入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
また、前述の実施の形態10と同様に、遅延手段122を低周波数化するために、遅延手段122の前段および後段において、ダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンが行われる。
このとき、発振器13の発振波の位相雑音が、発振器11、12の発振波の位相雑音よりも低ければ、ミクサ22、23における周波数変換時の位相雑音の変化はなく、ミクサ21における位相雑音の低減効果は維持される。
しかしながら、発振器11、12の発振波の位相雑音は、低減効果によって、しだいに発振器13の発振波の位相雑音と同等となり、位相雑音の低減効果が制限されてしまう。
そこで、図14のように、発振器13とミクサ23との間に遅延手段122と同等の遅延量を与える遅延手段123を挿入する。
これにより、発振器13による位相雑音成分は、ミクサ23においてコヒーレントになることから、確実にキャンセルされるので、ミクサ21における位相雑音の低減効果は維持される。
以上のように、この発明の実施の形態11(図14)によれば、発振器13とミクサ23の他方の入力端子との間に挿入されて、遅延手段122と同等の遅延量を与える遅延手段123を備え、遅延手段123の入力端子は発振器13の出力端子に接続され、遅延手段123の出力端子はミクサ23の他方の入力端子に接続されているので、発振器13による位相雑音成分を確実にキャンセルして、ミクサ21における位相雑音の低減効果を維持することができる。
実施の形態12.
なお、前述の実施の形態10、11(図13、図14)では、遅延手段122、123の具体的構成について言及しなかったが、図15のように、それぞれ第2のフィルタ、第3のフィルタ(以下、単に「帯域通過フィルタ」という)32、33により構成してもよい。
図15はこの発明の実施の形態12に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、代表的に前述の実施の形態11(図14)に適用した場合を示している。図15において、前述(図1、図10、図13参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
次に、図15に示したこの発明の実施の形態12による動作について説明する。
前述と同様に、周波数分周器41から出力される発振波(位相雑音が3dBだけ低減されている)は、高周波として外部に出力されるとともに、帰還経路を介して発振器11、12に帰還注入される。
また、発振器11への帰還において、帯域通過フィルタ32により、遅延が与えられるので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。したがって、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波は、ミクサ21に再入力されて、位相雑音の低減が繰り返され、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
さらに、図15においては、帯域通過フィルタ32を低周波数化するために、帯域通過フィルタ32の前段では、ミクサ22および発振器13によるダウンコンバージョンを行い、帯域通過フィルタ32の後段では、ミクサ23および発振器13によるアップコンバージョンを行う。
このとき、発振器13とミクサ23との間には、帯域通過フィルタ32と同等の遅延量を与える帯域通過フィルタ33が挿入されており、発振器13による位相雑音成分は、前述の実施の形態11と同様に、ミクサ23においてコヒーレントとなってキャンセルされるので、位相雑音の低減効果が維持される。
このように、遅延手段122、123を帯域通過フィルタ32、33により構成し、遅延を与えることにより、前述と同様に位相雑音を低減させることができる。
なお、ここでは、遅延手段122、123をフィルタで構成した例を説明したが、前述のように、遅延伝送路、光学系などで構成してもよい。これは、他の実施例においても同様である。たとえば、第1〜第3の遅延手段は、それぞれ、第1〜第3の遅延伝送路に置き換えることができる。
実施の形態13.
なお、上記実施の形態12(図15)では、ダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行う発振器13の発振周波数を所定値frに設定した例を示したが、図16のように、発振器13からの第3の発振周波数を可変としてもよい。
図16はこの発明の実施の形態13に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図10、図13、図15参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ここでは、発振器13の発振周波数を可変とするのみならず、帯域通過フィルタ32も可変とする場合を示している。
この場合、帰還経路内の発振器13の発振周波数を、f1−fr1〜f2−fr2(または、f1+fr1〜f2+fr2)に可変する。
これにより、帰還経路内の帯域通過フィルタ32の可変範囲を狭くすることができるため、低位相雑音の効果を維持しつつ、高周波発振装置の出力周波数をさらに可変することができる。
図16内の発振器11への帰還経路において、前述と同様に、帯域通過フィルタ32の前段および後段でダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行うことにより、低周波数帯で帯域通過フィルタ32により遅延が与えられる。
また、発振器13とミクサ23との間の帯域通過フィルタ33により、帯域通過フィルタ32と同等の遅延量が与えられ、発振器13による位相雑音成分は、ミクサ23においてコヒーレントとなってキャンセルされる。
したがって、位相雑音の低減効果が維持され、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントとなる。
以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波をミクサ21に入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、高周波出力端子からは、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
このとき、発振器11、12の発振周波数を可変としても、位相雑音の低減効果は各周波数にわたって維持され、前述の実施の形態8と同様に、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を可変とすることにより、発振源から位相雑音が低減された広帯域の出力周波数が得られる。
さらに、図16のように、発振器13の発振周波数を可変とすることにより、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を広帯域に可変設定しなくても、高周波出力端子からは、位相雑音が低減された広帯域の出力周波数が得られる。
また、発振器13の発振周波数帯域を、発振器11、12の発振周波数帯域からある一定の周波数だけオフセットさせた帯域とすることにより、図17に示すように、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域をfrに固定とすることができる。
実施の形態14.
なお、上記実施の形態13(図16)では、発振器13とミクサ23との間に挿入された帯域通過フィルタ33の帯域について言及しなかったが、図18のように、帯域通過フィルタ33の通過周波数帯域を可変としてもよい。
図18はこの発明の実施の形態14に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図10、図13、図15参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ここでは、前述の実施の形態13(図16)において、可変の帯域通過フィルタ33を適用した場合を示している。
この場合、帰還経路内の発振器13の発振周波数を可変として、帯域通過フィルタ32の可変範囲を狭く設定可能にするのみならず、アップコンバージョン用の発振波に遅延を与える帯域通過フィルタ33の通過周波数帯域も可変とすることにより、位相雑音の低減を広帯域にわたって実現することができる。
図18内の発振器11への帰還経路において、前述と同様に、帯域通過フィルタ32の前段および後段でダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンを行うことにより、低周波数帯で帯域通過フィルタ32により遅延が与えられる。
また、発振器13とミクサ23との間の帯域通過フィルタ33により帯域通過フィルタ32と同等の遅延量を与えることにより、位相雑音の低減効果が維持され、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントになる。
以下、前述の実施の形態13と同様に、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波をミクサ21に入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
また、発振器11、12の発振周波数を可変としても、上記の位相雑音の低減効果は各周波数にわたって維持され、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を可変とすることにより、位相雑音が低減された広帯域の出力周波数が得られる。また、発振器13の発振周波数を可変とすることにより、帯域通過フィルタ32の通過周波数帯域を広帯域に可変としなくても、位相雑音が低減された広帯域の出力周波数が得られる。
さらに、図18のように、帯域通過フィルタ33の通過周波数帯域を可変とすることにより、発振器13の発振周波数が広帯域に可変される場合でも、帯域通過フィルタ32と同等の遅延量を与えることができ、位相雑音の低減効果を広帯域に維持することができる。
実施の形態15.
なお、前述の実施の形態3(図5)では、帯域通過フィルタ31の出力波を最終的な高周波としたが、図19のように、高周波出力端子に第4の周波数変換器(以下、単に「ミクサ」という)24を挿入してもよい。
図19はこの発明の実施の形態15に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図19において、高周波出力端子には、第4の発振周波数を出力する第4の発振器(以下、単に「発振器」という)14と、2つの入力端子を有するミクサ24とが設けられている。
ミクサ24の一方の入力端子は、高周波出力端子に接続され、ミクサ24の他方の入力端子は、発振器14の出力端子に接続されている。
前述の実施の形態3(図5)では、発振器11に注入する周波数を元の周波数の高調波とし、周波数分周器41を不要とした状態(分周比=1)で低位相雑音化を可能にしたが、図19においては、低位相雑音化された信号を、ミクサ24でさらにダウンコンバートすることにより、低位相雑音かつ広帯域の高周波を出力することができる。
次に、図19に示したこの発明の実施の形態15による動作について説明する。
前述のように帯域通過フィルタ31から出力された所望の発振波は、高周波出力端子に挿入されたミクサ24に入力されるとともに、一部が発振器11、12に帰還注入される。
これにより、発振器11、12の高調波と、帰還経路を介して注入された高周波とが同期する。また、遅延手段121を介して発振器11に帰還されるので、発振器11、12の各発振波の位相雑音は、インコヒーレントとなる。
以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波は、ミクサ21への入力を繰り返すことにより、最終的に位相雑音が非常に低減された高周波となる。
さらに、図19のように、帯域通過フィルタ31からの出力波を、ミクサ24および発振器14でダウンコンバートすることにより、発振周波数帯域の広い高周波が出力される。
このとき、発振器14の発振周波数は固定周波数fdなので、十分に低位相雑音とすることができ、ミクサ24から出力される最終的な高周波の位相雑音に影響を与えることはない。したがって、低位相雑音かつ広帯域の高周波が得られる。
なお、発振器14の発振周波数は、固定周波数fdでなくてもよく、十分に低位相雑音であればよい。
以上のように、この発明の実施の形態15(図19)によれば、第4の発振周波数を出力する発振器14と、2つの入力端子を有するミクサ24とを備え、ミクサ24の一方の入力端子は高周波出力端子に接続され、ミクサ24の他方の入力端子は、発振器14の出力端子に接続されているので、低位相雑音かつ広帯域の高周波を得ることができる。
また、高周波出力端子に接続されたミクサ24および発振器14は、上記実施の形態3(図5)に適用することのみならず、他の実施の形態1〜14(図1〜図18)のいずれにも適用することができ、同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態16.
なお、上記実施の形態15(図19)では、低位相雑音化された高周波をミクサ24でダウンコンバートすることにより、低位相雑音かつ広帯域の高周波を出力可能に構成したが、図20のように、ミクサ24の出力端子に、さらに第4のフィルタ(以下、単に「低域通過フィルタ」という)34を挿入してもよい。
図20はこの発明の実施の形態16に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図20において、ミクサ24の出力端子には、低域通過フィルタ34が接続されている。このように、低域通過フィルタ34をミクサ24の後段に挿入することにより、不要な出力を抑制して、低位相雑音かつ広帯域の高周波を出力することができる。
次に、図20に示したこの発明の実施の形態16による動作について説明する。
まず、前述の実施の形態15(図19)と同様に、帯域通過フィルタ31の出力波をミクサ24および発振器14でダウンコンバートすることにより、発振周波数帯域の広い高周波が出力される。
このとき、発振器14の発振周波数は固定周波数fdなので、十分に低位相雑音とすることができ、ミクサ24の出力信号の位相雑音に影響を与えることはない。
なお、発振器14の発振周波数は、固定周波数fdでなくてもよく、十分に低位相雑音であればよい。
さらに、図20のように、ミクサ24の後段に挿入された低域通過フィルタ34は、ミクサ24からの不要な出力(高調波など)を抑制する。
これにより、不要な出力を抑制した低位相雑音かつ広帯域の高周波が得られる。
また、低域通過フィルタ34の通過帯域周波数を可変としてもよい。
実施の形態17.
なお、上記実施の形態15、16(図19、図20)では、低域通過フィルタ34の出力信号を最終的な高周波とするのみであったが、図21のように、低域通過フィルタ34の出力を発振器11への帰還経路に関与させてもよい。
図21はこの発明の実施の形態17に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2、図13、図14、図19、図20参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、発振器11への帰還経路内の発振器13の出力に変えて、周波数分周器41の出力から周波数変換により生成することができるので、発振器13を不要とすることができる。
なお、ここでは、代表的に、前述の実施の形態11に、低域通過フィルタ34の出力信号の帰還構成を適用した場合を示しているが、前述の実施の形態10、12〜14のいずれの構成にも適用可能なことは言うまでもない。
次に、図21に示したこの発明の実施の形態17による動作について説明する。
まず、前述の実施の形態16と同様に、ミクサ24の後段の低域通過フィルタ34は、ミクサ24から出力される不要な高調波などを抑制し、最終的な高周波として出力する。
さらに、図21のように、低域通過フィルタ34の出力波は、発振器11への帰還経路内のミクサ22の他方の入力端子と、遅延手段123の入力端子とに入力される。
なお、遅延手段123が用いられていない場合には、低域通過フィルタ34の出力波は、ミクサ22の他方の入力端子と、ミクサ23の他方の入力端子とに入力される。
これにより、帰還経路内の遅延手段122の前段において、ミクサ22によりダウンコンバージョンが行われ、遅延手段122の後段において、ミクサ23によりアップコンバージョンが行われ、低周波数帯で遅延手段122により遅延が与えられる。
また、遅延手段123により、遅延手段122と同等の遅延量が与えられるので、低域通過フィルタ34の出力波の位相雑音成分は、ミクサ23においてコヒーレントとなりキャンセルされる。
したがって、位相雑音の低減効果が維持され、発振器11、12の各発振波の位相雑音はインコヒーレントとなる。以下、位相雑音が低減された発振器11、12の発振波をミクサ21に入力することにより、位相雑音の低減が繰り返されて、位相雑音が非常に低減された発振波が得られる。
以上のように、この発明の実施の形態17(図21)によれば、低域通過フィルタ34の出力端子は、ミクサ22の他方の入力端子と、遅延手段123の入力端子、またはミクサ23の他方の入力端子と、に接続されているので、発振器13を用いなくても、位相雑音が非常に低減された高周波を出力することができる。
実施の形態18.
なお、前述の実施の形態16(図20)では、発振器14の発振周波数を用いてダウンコンバートすることでミクサ24からの出力周波数を広帯域化したが、図22のように、ダウンコンバート用の発振器14の発振周波数を発振器11、12の発振周波数とは逆に変化させて、さらに広帯域化を実現してもよい。
図22はこの発明の実施の形態18に係る高周波発振装置を示す回路構成図であり、前述(図1、図2、図19、図20参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、ダウンコンバートに用いる発振器14の発振周波数fd1〜fd2(fd1>fd2)を可変とし、発振器11、12の発振周波数f1/2〜f2/2(f1/2<f2/2)とは逆に変化させることにより、さらに広帯域化を実現した高周波を得ることができる。
次に、図22に示したこの発明の実施の形態16による動作について説明する。
前述の実施の形態16と同様に、帯域通過フィルタ31の出力信号をミクサ24および発振器14でダウンコンバートすることにより、発振周波数帯域の広い高周波が出力される。
このとき、発振器14の発振周波数は可変であるが、位相雑音は、ミクサ24の出力波の位相雑音に影響を与えないように、十分低いものとする。
また、発振器14の発振周波数を、発振器11、12の発振周波数とは逆に変化させる(たとえば、発振器11、12の発振周波数を3GHzから6GHzに変化させるとき、発振器14の発振周波数を5GHzから3GHzに変化させる)ことにより、発振器11、12の発振周波数が低いときには大きくダウンコンバートし、発振器11、12の発振周波数が高いときには小さくダウンコンバートすることになる。
この結果、ミクサ24から出力される発振周波数帯域は広くなる。以下、ミクサ24の後段に挿入された低域通過フィルタ34は、ミクサ24から出力される不要な高調波などを抑制し、不要な出力を抑制した低位相雑音かつ広帯域の高周波を出力する。
以上のように、この発明の実施の形態18(図22)によれば、発振器14の発振周波数を可変とし、発振器11、12の第1および第2の発振周波数の高低に対する変化と、発振器14の第4の発振周波数の高低に対する変化とが、逆の関係となるように設定されているので、発振器11、12の発振周波数の変化をより拡大するようにダウンコンバートが行われ、不要な出力を抑制した低位相雑音かつ広帯域の高周波を出力することができる。
この発明の実施の形態1に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態3に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態3に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態4に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態5に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態6に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態7に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態8に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態9に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態10に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態11に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態12に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態13に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態13に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態14に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態15に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態16に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態17に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態18に係る高周波発振装置を示す回路構成図である。
符号の説明
11〜14 発振器、21〜24 ミクサ(周波数変換器)、31〜34 フィルタ、41 周波数分周器、51 遅延伝送路、61 レーザ光源(光発生器)、71 光変調器、81 光ファイバ(光伝送路)、91 フォトダイオード(光電気変換器)、101、102 増幅器、111、112 移相器、121〜123 遅延手段。

Claims (20)

  1. 高周波を出力する高周波出力端子と、
    第1の発振周波数を出力する第1の発振器と、
    前記第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器と、
    2つの入力端子を有し、一方の入力端子に前記第1の発振器の出力端子が接続され、他方の入力端子に前記第2の発振器の出力端子が接続された第1の周波数変換器と、
    前記第1の周波数変換器の出力端子に接続された第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタの出力端子と前記高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器とを備え、
    前記第1のフィルタの通過周波数は、前記第1または第2の発振周波数の高調波で、かつ前記第1の発振周波数よりも高い周波数に設定され、
    前記高周波は、前記周波数分周器の出力波からなることを特徴とする高周波発振装置。
  2. 前記高周波を前記第1および第2の発振器に帰還する第1および第2の帰還経路の少なくとも一方と、
    前記第1または第2の帰還経路内に挿入された第1の遅延手段とを備え、
    前記第1の遅延手段の入力端子は、前記高周波出力端子に接続され、
    前記第1の遅延手段の出力端子は、前記第1または第2の発振器のいずれか一方の入力端子に接続され、
    前記第1のフィルタの通過周波数は、前記第1の発振周波数の高調波の周波数に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の高周波発振装置。
  3. 高周波を出力する高周波出力端子と、
    第1の発振周波数を出力する第1の発振器と、
    前記第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器と、
    2つの入力端子を有する第1の周波数変換器と、
    前記第1の周波数変換器の出力端子に接続された第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタの出力端子と前記高周波出力端子との間に挿入された周波数分周器と、
    前記周波数分周器の出力波からなる前記高周波を前記第1および第2の発振器に帰還する第1および第2の帰還経路を少なくとも一方と、
    前記第1の周波数変換器の一方の入力端子に出力端子が接続された第1の遅延手段とを備え、
    前記第1のフィルタの通過周波数は、前記第1の発振周波数の高調波の周波数に設定され、
    前記第1の周波数変換器の他方の入力端子に前記第1または第2の発振器のいずれか一方の出力端子が接続され、
    前記第1の遅延手段の入力端子に前記第1または第2の発振器の他方の出力端子が接続され、
    前記第1および第2の帰還経路の少なくとも一方は、前記第1の遅延手段に接続された前記第1または第2の発振器に対する帰還経路からなることを特徴とする高周波発振装置。
  4. 前記第1および第2の発振器の少なくとも一方は、高調波注入同期発振器により構成されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の高周波発振装置。
  5. 高周波を出力する高周波出力端子と、
    第1の発振周波数を出力する第1の発振器と、
    前記第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器と、
    2つの入力端子を有し、一方の入力端子に前記第1の発振器が接続され、他方の入力端子に前記第2の発振器が接続された第1の周波数変換器と、
    前記第1の周波数変換器の出力端子と前記高周波出力端子との間に挿入された第1のフィルタと、
    前記高周波を前記第1および第2の発振器に帰還する第1および第2の帰還経路の少なくとも一方と、
    前記第1または第2の帰還経路内に挿入された第1の遅延手段とを備え、
    前記第1および第2の発振器の少なくとも一方は、高調波注入同期発振器により構成され、
    前記第1のフィルタの通過周波数は、前記第1の発振周波数の高調波の周波数に設定され、
    前記第1の遅延手段の入力端子は、前記高周波出力端子に接続され、
    前記第1の遅延手段の出力端子は、前記第1または第2の発振器のいずれか一方の入力端子に接続されたことを特徴とする高周波発振装置。
  6. 高周波を出力する高周波出力端子と、
    第1の発振周波数を出力する第1の発振器と、
    前記第1の発振周波数の1/N倍波(N=1、2、3、・・・:自然数)と等しい第2の発振周波数を出力する第2の発振器と、
    2つの入力端子を有する第1の周波数変換器と、
    前記第1の周波数変換器の出力端子と前記高周波出力端子との間に挿入された第1のフィルタと、
    前記高周波を前記第1および第2の発振器に帰還する第1および第2の帰還経路の少なくとも一方と、
    前記第1の周波数変換器の一方の入力端子に出力端子が接続された第1の遅延手段とを備え、
    前記第1のフィルタの通過周波数は、前記第1の発振周波数の高調波の周波数に設定され、
    前記第1の周波数変換器の他方の入力端子に前記第1または第2の発振器のいずれか一方の出力端子が接続され、
    前記第1の遅延手段の入力端子に前記第1または第2の発振器の他方の出力端子が接続され、
    前記第1および第2の帰還経路の少なくとも一方は、前記第1の遅延手段に接続された前記第1または第2の発振器に対する帰還経路からなることを特徴とする高周波発振装置。
  7. 前記第1および第2の発振器の少なくとも一方は、増幅器により構成されたことを特徴とする請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  8. 前記第1および第2の帰還経路の少なくとも一方に挿入された移相器を備えたことを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  9. 前記第1の遅延手段は、第1の遅延伝送路により構成されたことを特徴とする請求項2から請求項8までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  10. 前記第1の遅延手段は、第2のフィルタにより構成されたことを特徴とする請求項2から請求項8までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  11. 前記第1の遅延手段は、光を発生する光発生器と、
    光を電波で変調する光変調器と、
    光を伝送する光伝送路と、
    光を電波に変換する光電気変換器とを含み、
    前記光変調器は、電波入力端子、光入力端子および出力端子を有し、
    前記光変調器の光入力端子は、前記光発生器に接続され、
    前記光変調器の出力端子は、前記光伝送路を介して前記光電気変換器の入力端子に接続され、
    前記光変調器の電波入力端子は、前記第1の遅延手段の入力端子を構成し、
    前記光電気変換器の出力端子は、前記第1の遅延手段の出力端子を構成することを特徴とする請求項2から請求項8までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  12. 前記第1の遅延手段は、
    第3の発振周波数を出力する第3の発振器と、
    第2の遅延手段と、
    それぞれ2つの入力端子および1つの出力端子を有する第2および第3の周波数変換器とを含み、
    前記第2の周波数変換器の一方の入力端子は、前記第1の遅延手段の入力端子を構成し、
    前記第3の周波数変換器の出力端子は、前記第1の遅延手段の出力端子を構成し、
    前記第2の周波数変換器の出力端子は、前記第2の遅延手段の入力端子に接続され、
    前記第3の周波数変換器の一方の入力端子は、前記第2の遅延手段の出力端子に接続され、
    前記第2および第3の周波数変換器の各他方の入力端子は、前記第3の発振器の出力端子に接続されたことを特徴とする請求項2から請求項8までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  13. 前記第3の発振器と前記第3の周波数変換器の他方の入力端子との間に挿入されて、前記第2の遅延手段と同等の遅延量を与える第3の遅延手段を備え、
    前記第3の遅延手段の入力端子は、前記第3の発振器の出力端子に接続され、
    前記第3の遅延手段の出力端子は、前記第3の周波数変換器の他方の入力端子に接続されたことを特徴とする請求項12に記載の高周波発振装置。
  14. 前記第2および第3の遅延手段の少なくとも一方は、第2または第3の遅延伝送路により構成されたことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の高周波発振装置。
  15. 前記第2および第3の遅延手段の少なくとも一方は、第2または第3のフィルタにより構成されたことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の高周波発振装置。
  16. 前記第2および第3の遅延手段の少なくとも一方は、
    光を発生する光発生器と、
    前記光を電波で変調する光変調器と、
    前記光を伝送する光伝送路と、
    光を電波に変換する光電気変換器とを含み、
    前記光変調器は電波入力端子と光入力端子と出力端子を備え、
    前記光変調器の光入力端子は、前記光発生器に接続され、
    前記光変調器の出力端子は、前記光伝送路を介して前記光電気変換器の入力端子に接続され、
    前記光変調器の電波入力端子は前記第2または第3の遅延手段の入力端子であり、前記光電気変換器の出力端子は前記第2または第3の遅延手段の出力端子であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の高周波発振装置。
  17. 第4の発振周波数を出力する第4の発振器と、
    2つの入力端子を有する第4の周波数変換器とを備え、
    前記第4の周波数変換器の一方の入力端子は、前記高周波出力端子に接続され、
    前記第4の周波数変換器の他方の入力端子は、前記第4の発振器の出力端子に接続され、
    前記第4の周波数変換器の出力端子から出力波が得られることを特徴とする請求項1から請求項16までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  18. 前記第4の周波数変換器の出力端子に接続された第4のフィルタを備え、第4のフィルタの出力端子から出力波が得られることを特徴とする請求項17に記載の高周波発振装置。
  19. 第4の発振周波数を出力する第4の発振器と、
    2つの入力端子を有する第4の周波数変換器とを備え、
    前記第4の周波数変換器の一方の入力端子は、前記高周波出力端子に接続され、
    前記第4の周波数変換器の他方の入力端子は、前記第4の発振器の出力端子に接続され、
    前記第4の周波数変換器の出力端子に接続された第4のフィルタを備え、
    前記第4のフィルタの出力端子は、前記第2の周波数変換器の他方の入力端子と、前記第3の遅延手段の入力端子または前記第3の周波数変換器の他方の入力端子と、に接続されたことを特徴とする請求項12から請求項16までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
  20. 前記第4の発振周波数は可変であり、前記第1および第2の発振周波数の高低に対する変化と、前記第4の発振周波数の高低に対する変化とが、逆の関係となるように設定されたことを特徴とする請求項17から請求項19までのいずれか1項に記載の高周波発振装置。
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