JP4912289B2 - 高周波発振器 - Google Patents

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Description

この発明は、レーザ光を用いてミリ波やマイクロ波等の高周波信号を発振する高周波発振器に関する。
従来の光電気発振器は、レーザ光源と、光変調器と、光電変換器と、バンドパスフィルタとを備えている。レーザ光源からのレーザ光は、光変調器で強度変調される。強度変調されたレーザ光は、光電変換器で電気信号に変換される。この電気信号は、増幅された後にバンドパスフィルタに入力され、バンドパスフィルタの中心周波数近傍の信号成分のみがバンドパスフィルタを通過して出力される。バンドパスフィルタから出力された電気信号は、2つに分岐され、一方が高周波信号として外部に出力され、他方が光変調器に再び入力されてレーザ光の強度変調に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この光電気発振器では、レーザ光の伝送路として電気ケーブルよりも損失の小さい光ファイバを用いることにより、伝送路の延長化を図っている。これにより、発振のQ値が増加され、通常の高周波発振器よりも位相雑音が低減される。すなわち、光ファイバのファイバ長を長くすればするほど、位相雑音をより低減することができる。
一方、発振モードの間隔は、ファイバ長に反比例している。すなわち、ファイバ長を長くすればするほど、各モードの周波数に生じるサイドモード成分(以下、「スプリアス」と称する)の間隔が狭くなる。
特開2005−351951号公報
上記特許文献1に記載の光電気発振器では、内部に設けられたバンドパスフィルタによって、スプリアスを抑圧している。
しかしながら、上記のように、スプリアスの間隔は、光ファイバのファイバ長に反比例して狭くなる。そのため、ファイバ長が長くなってスプリアスの間隔が狭くなった場合には、特に発振させた所要の信号(以下、「キャリア信号」と称する)近傍のスプリアスを抑圧することが困難になるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スプリアスを効果的に抑圧することができる高周波発振器を提供することにある。
この発明に係る高周波発振器は、光信号を伝送する光伝送系と、電気信号を伝送する電気伝送系とを備え、レーザ光を用いて第1周波数を有する高周波信号を出力する高周波発振器であって、光伝送系は、レーザ光を発生するレーザ光源と、レーザ光に対して、電気伝送系からの高周波信号に応じた変調を施し、変調後レーザ光として出力する光変調器と、変調後レーザ光を、光信号から電気信号である高周波信号に変換する光電変換器とを含み、電気伝送系は、第2周波数を有する高周波信号を出力する信号出力手段と、信号出力手段からの高周波信号を2つに分岐する第1カプラと、光電変換器からの高周波信号と第1カプラからの一方の高周波信号とをミキシングし、これら2つの高周波信号の和周波数および差周波数を有する2つの高周波信号を生成する第1ミキサと、第1ミキサからの2つの高周波信号から、第3周波数を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる第1バンドパスフィルタと、第1バンドパスフィルタからの高周波信号と第1カプラからの他方の高周波信号とをミキシングし、これら2つの高周波信号の和周波数および差周波数を有する2つの高周波信号を生成する第2ミキサと、第2ミキサからの2つの高周波信号のうち、何れか一方の高周波信号を選択する信号選択手段と、信号選択手段からの高周波信号を2つに分岐して、一方を、第1周波数を有する高周波信号として外部に出力するとともに、他方を光変調器に出力する第2カプラとを含み、第3周波数は、第1周波数よりも低い値に設定されているものである。
この発明の高周波発振器によれば、電気信号を伝送する電気伝送系は、信号出力手段と、第1カプラと、第1ミキサと、第1バンドパスフィルタと、第2ミキサとを含んでいる。第1カプラは、信号出力手段からの第2周波数を有する高周波信号を2つに分岐する。第1ミキサは、光電変換器および第1カプラからの高周波信号をミキシングして2つの高周波信号を生成する。第1バンドパスフィルタは、第1ミキサからの2つの高周波信号から、第3周波数を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる。第2ミキサは、第1バンドパスフィルタおよび第1カプラからの高周波信号をミキシングして2つの高周波信号を生成する。
ここで、第3周波数は、この高周波発振器から出力される高周波信号の周波数である第1周波数よりも低い値に設定されている。
そのため、スプリアスを効果的に抑圧することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。
図1において、この高周波発振器は、光信号を伝送する光伝送系14と、電気信号を伝送するRF信号伝送系15(電気伝送系)とを備えている。高周波発振器は、レーザ光を用いて、発振周波数が第1周波数である高周波信号を発振して出力する。
光伝送系14は、レーザ光源1(以下、単に「光源1」と称する)と、光変調器2と、光ファイバ3と、O/E変換器4(光電変換器)とを含んでいる。また、RF信号伝送系15は、第1ミキサ5と、第2ミキサ6と、バンドパスフィルタ7(第1バンドパスフィルタ)と、第1カプラ8と、発振器9(信号出力手段)と、フィルタ10(信号選択手段、第2フィルタ)と、アンプ11(第2電気アンプ)と、第2カプラ12とを含んでいる。
光変調器2には、光源1および第2カプラ12からの出力が入力される。光ファイバ3には、光変調器2からの出力が入力される。O/E変換器4には、光ファイバ3からの出力が入力される。
第1ミキサ5には、O/E変換器4および第1カプラ8からの出力が入力される。バンドパスフィルタ7には、第1ミキサ5からの出力が入力される。第2ミキサ6には、バンドパスフィルタ7および第1カプラ8からの出力が入力される。第1カプラ8には、発振器9からの出力が入力される。フィルタ10には、第2ミキサ6からの出力が入力される。アンプ11には、フィルタ10からの出力が入力される。第2カプラ12には、アンプ11からの出力が入力される。
また、光源1と光変調器2と、光変調器2と光ファイバ3と、および光ファイバ3とO/E変換器4とは、例えば光ファイバにより、互いに光回路として接続されている。
また、O/E変換器4と第1ミキサ5と、第1ミキサ5とバンドパスフィルタ7と、第1ミキサ5と第1カプラ8と、第2ミキサ6とバンドパスフィルタ7と、第2ミキサ6と第1カプラ8と、第1カプラ8と発振器9と、第2ミキサ6とフィルタ10と、フィルタ10とアンプ11と、アンプ11と第2カプラ12と、および第2カプラ12と光変調器2とは、例えば同軸ケーブル等の電線ケーブルにより、互いに電気回路として接続されている。
光源1は、レーザ光を発生して、光変調器2に出力する。光変調器2は、光源1からのレーザ光に対して、第2カプラ12から入力される高周波信号(以下、「RF信号」と称する)に応じた変調を施し、変調後レーザ光として光ファイバ3に出力する。
光ファイバ3は、光変調器2からの変調後レーザ光を伝送して、O/E変換器4に出力する。光ファイバ3は、電気ケーブルよりも損失が小さく、伝送路の延長化を図ることによって、発振のQ値を増加させている。
O/E変換器4は、光ファイバ3からの変調後レーザ光を、直接検波(自乗検波)によって光信号から電気信号であるRF信号に変換し、第1ミキサ5に出力する。
発振器9は、第2周波数を有するRF信号を発生して、第1カプラ8に出力する。第1カプラ8は、発振器9からのRF信号を2つに分岐し、それぞれ第1ミキサ5および第2ミキサ6に出力する。
第1ミキサ5は、O/E変換器4からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とをミキシングし、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号を生成して、バンドパスフィルタ7に出力する。
バンドパスフィルタ7は、第1ミキサ5からの2つのRF信号から、第3周波数を中心周波数とするあらかじめ設定された所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させて、第2ミキサ6に出力する。また、バンドパスフィルタ7は、所定の通過帯域以外の周波数帯域の信号およびスプリアスを遮断する。
第2ミキサ6は、バンドパスフィルタ7からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とをミキシングし、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号を生成して、フィルタ10に出力する。
フィルタ10は、第2ミキサ6からの2つのRF信号から、あらかじめ設定された所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させて、アンプ11に出力する。また、フィルタ10は、所定の通過帯域以外の周波数帯域の信号およびスプリアスを遮断する。
アンプ11は、フィルタ10からのRF信号を増幅して、第2カプラ12に出力する。第2カプラ12は、アンプ11からのRF信号を2つに分岐し、一方を、上記第1周波数を有する高周波信号(以下、「出力信号13」と称する)として外部に出力する。また、第2カプラ12は、他方のRF信号を光変調器2に出力する。
ここで、第3周波数は、第1周波数よりも低い値に設定されている。
以下、図1を参照しながら、上記構成の高周波発振器の動作について説明する。
なお、この実施の形態では、高周波発振器の動作を分かりやすくするために、第1周波数を10GHz、第2周波数を9GHz、第3周波数第を1GHzとする。また、フィルタ10を、通過帯域が9GHz以上のハイパスフィルタとする。
これらの設定値は、具体的な値を例示したものであって、この値に限定されず、異なる値であってもよい。
まず、光源1でレーザ光が発生され、光変調器2に出力される。光変調器2に入力されたレーザ光は、第2カプラ12からのRF信号に応じて変調され、変調後レーザ光として光ファイバ3に出力される。光ファイバ3に入力された変調後レーザ光は、ファイバ内を伝送されて、O/E変換器4に出力される。O/E変換器4に入力された変調後レーザ光は、直接検波されてRF信号に変換され、第1ミキサ5に出力される。
ここで、この高周波発振器の発振が始まっていない場合、O/E変換器4から出力される信号は、熱雑音、ショット雑音、光源1からのRIN(相対強度雑音:Relative Intensity Noise)等の雑音成分のみで構成されている。
このうち、熱雑音およびショット雑音は、雑音電力に周波数依存性が存在しない白色雑音である。また、RINについては、使用する光源によって雑音電力に周波数依存性が存在するが、ここでは無視できるものとする。したがって、O/E変換器4から出力される信号に含まれる雑音成分は、白色雑音であるとみなすことができる。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、発振器9で9GHzのRF信号が発生され、第1カプラ8に出力される。第1カプラ8に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、それぞれ第1ミキサ5および第2ミキサ6に出力される。
続いて、第1ミキサ5に入力されたO/E変換器4からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とは、ミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号が生成されて、バンドパスフィルタ7に出力される。このとき、O/E変換器4からのRF信号に含まれる雑音成分は、上記のように白色雑音のみなので、第1ミキサ5から出力される2つのRF信号に含まれる雑音成分も白色雑音となる。
バンドパスフィルタ7に入力された第1ミキサ5からの2つのRF信号は、1GHzを中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみが通過されて、第2ミキサ6に出力される。
次に、第2ミキサ6に入力されたバンドパスフィルタ7からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とは、ミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号が生成されて、フィルタ10に出力される。すなわち、バンドパスフィルタ7からの1GHzのRF信号と、第1カプラ8からの9GHzのRF信号とがミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数を有する10GHzのRF信号と、差周波数を有する8GHzのRF信号とが生成される。
フィルタ10に入力された第2ミキサ6からの2つのRF信号は、通過帯域である9GHz以上の信号成分のみが通過されて、アンプ11に出力される。すなわち、第2ミキサ6からの2つのRF信号のうち、8GHzのRF信号が除去されて、10GHzのRF信号のみがアンプ11に出力される。
アンプ11に入力されたフィルタ10からのRF信号は、所定のゲインで増幅されて第2カプラ12に出力される。
第2カプラ12に入力されたアンプ11からのRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、一方のRF信号は、出力信号13として外部に出力されて、他方のRF信号は、光変調器2に出力される。
ここで、第2カプラ12で分岐されたRF信号が光変調器2に再び入力されることにより、帰還回路が構成される。この帰還回路において、回路全体の損失よりも大きくなるように帰還ゲインを設定することにより、この高周波発振器は、10GHzの周波数で発振を始める。
次に、図2および図3を参照しながら、前述した従来の光電気発振器においてバンドパスフィルタを通過した信号のスペクトルと、この実施の形態に係る高周波発振器においてバンドパスフィルタ7を通過した信号のスペクトルとを比較する。
図2は、従来の光電気発振器においてバンドパスフィルタを通過した信号のスペクトルを示す説明図である。また、図3は、この発明の実施の形態1に係る高周波発振器においてバンドパスフィルタ7を通過した信号のスペクトルを示す説明図である。
なお、発振器の発振周波数をともに10GHzとすると、従来の光電気発振器におけるバンドパスフィルタの中心周波数は、10GHzとなる。また、この実施の形態に係る高周波発振器におけるバンドパスフィルタ7の中心周波数は、図1に示したように1GHzとする。また、発振器のファイバ長はともに同じ長さであるとする。
前述したように、従来の光電気発振器では、光ファイバのファイバ長を長くすることにより、位相雑音を低減している。しかしながら、発振モードの間隔は、ファイバ長に反比例するので、ファイバ長を長くすると、スプリアスの間隔が狭くなる。従来の光電気発振器では、バンドパスフィルタによってスプリアスを抑圧しているが、ファイバ長が長くなった場合に、特にキャリア信号近傍のスプリアスを抑圧することが困難になる。
図2において、スプリアスの間隔を1MHzとし、バンドパスフィルタの通過帯域以外における減衰量を十分高いとすると、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧するためには、バンドパスフィルタの通過帯域幅を2MHz未満にする必要がある。
すなわち、バンドパスフィルタの通過帯域幅を中心周波数で割った値をフィルタの比帯域と定義すると、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧するためには、0.02%未満の比帯域を有するバンドパスフィルタが必要になる。
続いて、図3において、スプリアスの間隔は、ファイバ長に依存して決まるので、図2に示したものと同様に1MHzとなる。また、バンドパスフィルタ7の通過帯域以外における減衰量を十分高いとすると、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧するためには、従来の光電気発振器の場合と同様に、バンドパスフィルタ7の通過帯域幅を2MHz未満にする必要がある。
ここで、バンドパスフィルタ7の中心周波数は、1GHzに設定されているので、0.2%未満の比帯域を有するバンドパスフィルタ7を用いることにより、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧することができる。
一般的に、中心周波数が10GHzで、0.02%未満の比帯域を有するバンドパスフィルタを製造することは、不可能ではないと考えられる。しかしながら、比帯域が小さいバンドパスフィルタは、比帯域が大きいバンドパスフィルタよりも通過損失が大きくなる等の欠点を有している。
これに対して、この実施の形態に係る高周波発振器によれば、比帯域が0.02%よりも大きいバンドパスフィルタを用いた場合であっても、キャリア信号近傍のスプリアスを効果的に抑圧することができる。すなわち、この実施の形態に係る高周波発振器は、従来の光電気発振器よりもスプリアス抑圧性能が高いということができる。
また、従来の光電気発振器に、例えば中心周波数が10GHzで、0.2%の比帯域を有するバンドパスフィルタを適用した場合には、スプリアスの間隔が10MHzよりも大きいときに、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧することができる。
一方、この実施の形態に係る高周波発振器では、比帯域が0.2%のバンドパスフィルタを適用した場合であっても、中心周波数が1GHzに設定されているので、スプリアスの間隔が1MHz程度までであれば、キャリア信号の両隣のスプリアスを抑圧することができる。
すなわち、スプリアスの間隔は、ファイバ長に反比例するので、この実施の形態に係る高周波発振器は、従来の光電気発振器に対して10倍程度のファイバ長を有している場合であっても、従来の光電気発振器と同等のスプリアス抑圧性能を得ることができる。
したがって、この実施の形態に係る高周波発振器は、従来の光電気発振器よりもファイバ長を長くすることができ、位相雑音をより低減することができる。
なお、図1において、発振器9で発生されたRF信号は、第1カプラ8を介して第1ミキサ5および第2ミキサ6に出力されている。そのため、位相雑音成分を含む発振器9からのRF信号が、第1ミキサ5および第2ミキサ6でそれぞれ他の信号とミキシングされることにより、従来の光電気発振器よりも位相雑音が増加することが考えられる。
しかしながら、この実施の形態に係る高周波発振器では、第1ミキサ5および第2ミキサ6において、ダウンコンバージョンおよびアップコンバージョンが実行されているので、発振器9からのRF信号に含まれる位相雑音成分は、出力信号13の位相雑音成分に影響を与えない。
以下、前述した周波数の設定値を用いて、このことについて説明する。
前述したように、第1ミキサ5では、O/E変換器4からのRF信号と、発振器9(第1カプラ8)からのRF信号とがミキシングされる。すなわち、白色雑音成分を含むRF信号と、位相雑音成分を含むRF信号とがミキシングされる。
続いて、バンドパスフィルタ7では、第1ミキサ5からのRF信号から、1GHzを中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみが通過される。
したがって、バンドパスフィルタ7からの1GHzのRF信号に含まれる雑音成分の電力をN(1GHz)、O/E変換器4からの10GHzのRF信号に含まれる雑音成分の電力をN(10GHz)、発振器9からの9GHzのRF信号に含まれる雑音成分の電力をN(9GHz)とすると、N(1GHz)は、次式(1)で表される。
N(1GHz)=N(10GHz)−N(9GHz) ・・・(1)
また、第2ミキサ6では、バンドパスフィルタ7からのRF信号と、発振器9からのRF信号とがミキシングされる。すなわち、上記雑音成分を含む1GHzのRF信号と、位相雑音成分を含むRF信号とがミキシングされる。
次に、フィルタ10では、第2ミキサ6からのRF信号から、通過帯域である9GHz以上の信号成分のみが通過される。
続いて、フィルタ10からのRF信号は、アンプ11で増幅されて、第2カプラ12から出力信号13として出力される。
ここで、出力信号13に含まれる雑音成分の電力をNOSCとすると、NOSCは、上記式(1)を用いて次式(2)で表される。
OSC=N(1GHz)+N(9GHz)
=[N(10GHz)−N(9GHz)]+N(9GHz)
=N(10GHz) ・・・(2)
上記式(2)から、出力信号13に含まれる雑音成分の電力NOSCは、発振器9からのRF信号に含まれる雑音成分の電力N(9GHz)に依存しないことが分かる。
したがって、この実施の形態に係る高周波発振器は、従来の光電気発振器と比較して位相雑音を増加させることなく、キャリア信号近傍のスプリアスを抑圧することができる。
ただし、厳密には、第1ミキサ5および第2ミキサ6で生じる位相雑音については、出力信号13に重畳されると考えられる。
上記のように、出力信号13の位相雑音成分には、発振器9からのRF信号に含まれる位相雑音成分は影響しない。しかしながら、第1カプラ8から第1ミキサ5までの線路長L1と、第1カプラ8から第2ミキサ6までの線路長L2とが互いに異なる場合には、第1カプラ8から第1ミキサ5および第2ミキサ6にそれぞれ入力されるRF信号に含まれる雑音成分の電力が、互いに異なる可能性がある。このとき、発振器9からのRF信号に含まれる位相雑音成分が、出力信号13の位相雑音成分に影響を与える恐れがある。
そこで、出力信号13の位相雑音成分に対する影響を低減させるために、線路長L1と線路長L2とは、同一の長さに設定されることが望ましい。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、線路長L1と線路長L2とを同一の長さに設定する代わりに、図4に示すように、第1カプラ8から第1ミキサ5までの間に、入力されたRF信号の位相を変化させる移相器31を設けてもよい。
移相器31から出力されるRF信号の位相を、出力信号13の位相雑音が小さくなるように調整することにより、線路長L1と線路長L2とを同一の長さに設定しなくても、出力信号13の位相雑音成分に対する影響を低減させることができる。
なお、移相器31は、第1カプラ8から第2ミキサ6までの間、または第1カプラ8から第1ミキサ5までの間、および第1カプラ8から第2ミキサ6までの間の両方に設けられてもよい。
この発明の実施の形態1に係る高周波発振器によれば、RF信号伝送系15は、発振器9と、第1カプラ8と、第1ミキサ5と、バンドパスフィルタ7と、第2ミキサ6とを含んでいる。
第1カプラ8は、発振器9からの第2周波数を有するRF信号を2つに分岐する。また、第1ミキサ5は、O/E変換器4および第1カプラ8からのRF信号をミキシングして2つのRF信号を生成する。バンドパスフィルタ7は、第1ミキサ5からの2つのRF信号から、第3周波数を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる。また、第2ミキサ6は、バンドパスフィルタ7および第1カプラ8からのRF信号をミキシングして2つのRF信号を生成する。ここで、第3周波数は、出力信号13の周波数である第1周波数よりも低い値に設定されている。
そのため、キャリア信号近傍のスプリアスを効果的に抑圧することができる。
また、出力信号13の周波数に対して低い中心周波数が設定されたバンドパスフィルタを適用した場合であっても、高周波発振器を発振させることができる。
なお、上記実施の形態1において、発振周波数を安定させるため、または発振周波数を所望の値に変化させるために、入力されたRF信号の位相を変化させる移相器21を用いてもよい。
図5は、図1に示した高周波発振器に移相器21を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。
図5において、移相器21は、例えば印加される電圧に応じて、RF信号の位相を所望の値に変化させて出力する。また、移相器21は、光変調器2に入力されるRF信号の電力が、この高周波発振器が発振する条件(以下、「発振条件」と称する)を満たしていれば、RF信号伝送系15Aにおいて、O/E変換器4から光変調器2までの間の任意の位置に設置されてよい。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、図5に示した高周波発振器において、移相器21の動作を制御する移相器制御部24(移相器制御手段)を設けてもよい。
図6は、図5に示した高周波発振器に移相器制御部24を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。
図6において、この高周波発振器は、カプラ23と移相器制御部24とを含んでいる。
カプラ23は、移相器21からのRF信号を2つに分岐し、一方を第2カプラ12に出力し、他方を移相器制御部24に出力する。移相器制御部24は、カプラ23からのRF信号に応じて移相器21に印加する電圧を自動で調整することにより、移相器21の動作を制御し、RF信号の位相を所望の値に変化させている。
ここで、移相器制御部24は、例えば水晶発振器25と、分周器26と、PLL回路27とによって構成されている。この構成により、発振周波数を安定させることができる。
その他の構成については、図5と同様であり、その説明を省略する。
なお、移相器制御部24の構成は、上記のものに限定されず、他の構成であってもよい。また、カプラ23は、RF信号伝送系15Bにおいて、O/E変換器4から光変調器2までの間の任意の位置に設置されてよい。また、第2カプラ12として、入力されたRF信号を3分岐以上できるものを用いた場合には、このうちの1つのRF信号を利用することができるので、カプラ23は不要となる。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、上記実施の形態1において、発振周波数を安定させるため、または発振周波数を所望の値に変化させるために、入力されたレーザ光の光路長を変化させる光遅延器22を用いてもよい。
図7は、図1に示した高周波発振器に光遅延器22を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。
図7において、光遅延器22は、例えば印加される電圧に応じて、レーザ光の光路長を所望の値に変化させて出力する。また、光遅延器22は、光変調器2に入力されるRF信号の電力が発振条件を満たしていれば、光伝送系14Cにおいて、光変調器2からO/E変換器4までの間の任意の位置に設置されてよい。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、図7に示した高周波発振器において、光遅延器22の動作を制御する光遅延器制御部28(光遅延器制御手段)を設けてもよい。
図8は、図7に示した高周波発振器に光遅延器制御部28を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。
図8において、この高周波発振器は、カプラ23と光遅延器制御部28とを含んでいる。
カプラ23は、移相器21からのRF信号を2つに分岐し、一方を第2カプラ12に出力し、他方を光遅延器制御部28に出力する。光遅延器制御部28は、カプラ23からのRF信号に応じて光遅延器22に印加する電圧を自動で調整することにより、光遅延器22の動作を制御し、レーザ光の光路長を所望の値に変化させている。
ここで、光遅延器制御部28は、例えば水晶発振器25と、分周器26と、光遅延器印加電圧制御部29とによって構成されている。この構成により、発振周波数を安定させることができる。
その他の構成については、図7と同様であり、その説明を省略する。
なお、光遅延器制御部28の構成は、上記のものに限定されず、他の構成であってもよい。また、カプラ23は、RF信号伝送系15Dにおいて、O/E変換器4から光変調器2までの間の任意の位置に設置されてよい。また、第2カプラ12として、入力されたRF信号を3分岐以上できるものを用いた場合には、このうちの1つのRF信号を利用することができるので、カプラ23は不要となる。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、上記実施の形態1において、移相器21および光遅延器22を同時に用いてもよい。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。
図9において、この高周波発振器は、図1に示した発振器9に代えて、第2周波数を有するRF信号を出力する信号出力手段となる第3カプラ51と、第4カプラ52と、分周器53と、第3ミキサ54と、フィルタ55(第1フィルタ)とを含んでいる。
第3カプラ51には、O/E変換器4からの出力が入力される。第1ミキサ5には、第3カプラ51および第1カプラ8からの出力が入力される。第4カプラ52には、第3カプラ51からの出力が入力される。分周器53には、第4カプラ52からの出力が入力される。第3ミキサ54には、第4カプラ52および分周器53からの出力が入力される。フィルタ55には、第3ミキサ54からの出力が入力される。第1カプラ8には、フィルタ55からの出力が入力される。
また、O/E変換器4と第3カプラ51と、第3カプラ51と第1ミキサ5と、第3カプラ51と第4カプラ52と、第4カプラ52と分周器53と、第4カプラ52と第3ミキサ54と、分周器53と第3ミキサ54と、第3ミキサ54とフィルタ55と、およびフィルタ55と第1カプラ8とは、例えば同軸ケーブル等の電線ケーブルにより、互いに電気回路として接続されている。
第3カプラ51は、O/E変換器4からのRF信号を2つに分岐し、一方を第1ミキサ5に出力し、他方を第4カプラ52に出力する。第4カプラ52は、第3カプラ51からのRF信号を2つに分岐し、一方を分周器53に出力し、他方を第3ミキサ54に出力する。分周器53は、第4カプラ52からのRF信号を所定数分の1に周波数分周し、第3ミキサ54に出力する。
第3ミキサ54は、第4カプラ52からのRF信号と、分周器53からのRF信号とをミキシングし、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号を生成して、フィルタ55に出力する。フィルタ55は、第3ミキサ54からの2つのRF信号から、あらかじめ設定された所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させて、第1カプラ8に出力する。また、フィルタ55は、所定の通過帯域以外の周波数帯域の信号およびスプリアスを遮断する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以下、図9を参照しながら、上記構成の高周波発振器の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
また、この実施の形態では、高周波発振器の動作を分かりやすくするために、第1周波数を10GHz、第3周波数を1GHzとする。また、フィルタ10を、通過帯域が9GHz以上のハイパスフィルタとし、フィルタ55を、通過帯域が10GHz以下のローパスフィルタとする。また、分周器53は、10分周(入力されたRF信号を10分の1に周波数分周する)の分周性能を有するとする。
これらの設定値は、具体的な値を例示したものであって、この値に限定されず、異なる値であってもよい。
まず、O/E変換器4からのRF信号は、第3カプラ51に出力される。第3カプラ51に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、一方のRF信号は、第1ミキサ5に出力され、他方のRF信号は、第4カプラ52に出力される。
続いて、第4カプラ52に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、一方のRF信号は、第3ミキサ54に出力され、他方のRF信号は、分周器53に出力される。
ここで、この高周波発振器の発振が始まっていない場合、第4カプラ52に入力される信号は、前述したように白色雑音成分のみで構成されている。しかしながら、発振が生じた後の定常状態においては、第4カプラ52に入力されるRF信号は10GHzであることを考慮し、ここでは、10GHzの成分のみに着目する。
分周器53に入力されたRF信号は、10分周されて、1GHzのRF信号として第3ミキサ54に出力される。
次に、第3ミキサ54に入力された第4カプラ52からのRF信号と、分周器53からのRF信号とは、ミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号が生成されて、フィルタ55に出力される。すなわち、第4カプラ52からの10GHzのRF信号と、分周器53からの1GHzのRF信号とがミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数を有する11GHzのRF信号と、差周波数を有する9GHzのRF信号とが生成される。
フィルタ55に入力された第3ミキサ54からの2つのRF信号は、通過帯域である10GHz以下の信号成分のみが通過されて、第1カプラ8に出力される。すなわち、第3ミキサ54からの2つのRF信号のうち、11GHzのRF信号が除去されて、9GHz(第2周波数)のRF信号のみが第1カプラ8に出力される。第1カプラ8に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、それぞれ第1ミキサ5および第2ミキサ6に出力される。
また、第1ミキサ5に入力された第3カプラ51からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とは、ミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号が生成されて、バンドパスフィルタ7に出力される。すなわち、第3カプラ51からの10GHzのRF信号と、第1カプラ8からの9GHzのRF信号とがミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数を有する19GHzのRF信号と、差周波数を有する1GHzのRF信号とが生成される。
この発明の実施の形態2に係る高周波発振器によれば、第2周波数を有するRF信号を出力する信号出力手段は、前述した実施の形態1の発振器9に代えて、第3カプラ51と、第4カプラ52と、分周器53と、第3ミキサ54とを含んでいる。
第3カプラ51は、O/E変換器4からのRF信号を2つに分岐する。また、第4カプラ52は、第3カプラ51からのRF信号を2つに分岐する。分周器53は、第4カプラ52からのRF信号を所定数分の1に周波数分周する。また、第3ミキサ54は、第4カプラ52および分周器53からのRF信号をミキシングして2つのRF信号を生成する。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができるとともに、独立した発振器を用いることなく、発振器9と同様の機能を得ることができる。
なお、上記実施の形態2では、第4カプラ52から出力されるRF信号の周波数とは異なる周波数の信号を得るために、分周器53を用いてRF信号を周波数分周している。
しかしながら、これに限定されず、入力されたRF信号の周波数を変化させる機能を有していれば、例えば逓倍器等、他のものを用いてもよい。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
また、このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、上記実施の形態2において、第3カプラ51および第4カプラ52に設定された所定の分岐比は、分岐された2つのRF信号が、それぞれ第1ミキサ5、第2ミキサ6、分周器53および第3ミキサ54を動作させるのに十分な電力を有していれば、任意の比率であってよい。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
ただし、第1ミキサ5、第2ミキサ6、分周器53および第3ミキサ54が動作するための電力が不足する場合であっても、図10に示すように、例えば所定のゲインを有するアンプ56、アンプ57およびアンプ58(ともに第1電気アンプ)を用いてRF信号を増幅することにより、必要な電力を確保することができる。
なお、アンプ56〜58は、第1ミキサ5、第2ミキサ6、分周器53および第3ミキサ54が動作することができれば、第3カプラ51から、第4カプラ52を経由して第1ミキサ5および第2ミキサ6に至るまでの経路上の任意の位置に設置されてよい。また、アンプの数も、特に限定されるものではない。
このことは、以降の他の実施の形態においても当てはまるものとする。
また、上記実施の形態2において、フィルタ55は、9GHzのRF信号のみを通過させて第1カプラ8に出力し、11GHzのRF信号を除去している。
しかしながら、これに限定されず、例えば11GHzのRF信号を遮断することができる第1カプラ8、アンプ56、アンプ57を用いる場合には、フィルタ55を設置する必要はない。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。
図11において、この高周波発振器は、図1に示した光変調器2に代えて、光変調器2Gを含んでいる。また、この高周波発振器は、図1に示した発振器9に代えて、第2周波数を有するRF信号を出力する信号出力手段となる第3カプラ51と、バンドパスフィルタ61(第2バンドパスフィルタ)と、分周器62とを含んでいる。
第3カプラ51には、O/E変換器4からの出力が入力される。第1ミキサ5には、第3カプラ51および第1カプラ8からの出力が入力される。バンドパスフィルタ61には、第3カプラ51からの出力が入力される。分周器62には、バンドパスフィルタ61からの出力が入力される。第1カプラ8には、分周器62からの出力が入力される。
また、O/E変換器4と第3カプラ51と、第3カプラ51と第1ミキサ5と、第3カプラ51とバンドパスフィルタ61と、バンドパスフィルタ61と分周器62と、および分周器62と第1カプラ8とは、例えば同軸ケーブル等の電線ケーブルにより、互いに電気回路として接続されている。
ここで、光変調器2Gとしては、例えばLiNbOを基板に用いたLN変調器が用いられる。LN変調器については、高強度のRF信号を入力した場合に、強度変調や位相変調等の光変調の非線形性により、変調後レーザ光に高調波成分が含まれることが一般的に知られている。
そこで、この実施の形態では、出力信号13の周波数とは異なる周波数の信号として、この高調波成分を用いる。
したがって、この実施の形態では、第2カプラ12から光変調器2Gに十分な電力を有するRF信号を出力することにより、変調後レーザ光に高調波成分が含まれるようにする。
このとき、O/E変換器4からは、高調波成分を含むRF信号が出力される。
第3カプラ51は、O/E変換器4からの高調波成分を含むRF信号を2つに分岐し、一方を第1ミキサ5に出力し、他方をバンドパスフィルタ61に出力する。バンドパスフィルタ61は、第3カプラ51からの高調波成分を含むRF信号から、上記高調波成分を中心周波数とするあらかじめ設定された所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させて、分周器62に出力する。また、バンドパスフィルタ61は、所定の通過帯域以外の周波数帯域の信号およびスプリアスを遮断する。
分周器62は、バンドパスフィルタ61からのRF信号を所定数分の1に周波数分周し、第1カプラ8に出力する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以下、図11を参照しながら、上記構成の高周波発振器の動作について説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
また、この実施の形態では、高周波発振器の動作を分かりやすくするために、第1周波数を10GHz、第3周波数を2.5GHzとする。また、バンドパスフィルタ61の中心周波数を30GHzとし、フィルタ10を、通過帯域が8GHz以上のハイパスフィルタとする。また、分周器62は、4分周(入力されたRF信号を4分の1に周波数分周する)の分周性能を有するとする。
これらの設定値は、具体的な値を例示したものであって、この値に限定されず、異なる値であってもよい。
まず、光変調器2Gに入力されたレーザ光は、第2カプラ12からのRF信号に応じて変調され、変調後レーザ光として光ファイバ3に出力される。このとき、変調後レーザ光には、10GHzの信号成分の他に、20GHz、30GHzといった高調波成分が含まれている。
O/E変換器4に光ファイバ3を介して入力された変調後レーザ光は、直接検波されてRF信号に変換され、第3カプラ51に出力される。このとき、第3カプラ51に出力されたRF信号には、上記高調波成分が含まれている。
第3カプラ51に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、一方のRF信号は、第1ミキサ5に出力され、他方のRF信号は、バンドパスフィルタ61に出力される。
続いて、バンドパスフィルタ61に入力されたRF信号は、30GHzを中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみが通過されて、分周器62に出力される。すなわち、第3カプラ51からのRF信号から、30GHzの高調波成分のみが分周器62に出力される。
分周器62に入力されたRF信号は、4分周されて、7.5GHzのRF信号として第1カプラ8に出力される。
次に、第1カプラ8に入力されたRF信号は、所定の分岐比で2つのRF信号に分岐され、それぞれ第1ミキサ5および第2ミキサ6に出力される。
また、第1ミキサ5に入力された第3カプラ51からのRF信号と、第1カプラ8からのRF信号とは、ミキシングされ、これら2つのRF信号の和周波数および差周波数を有する2つのRF信号が生成されて、バンドパスフィルタ7に出力される。
この発明の実施の形態3に係る高周波発振器によれば、第2周波数を有するRF信号を出力する信号出力手段は、前述した実施の形態1の発振器9に代えて、第3カプラ51と、バンドパスフィルタ61と、分周器62とを含んでいる。また、光変調器2Gは、高調波成分を含む変調後レーザ光を出力する。
第3カプラ51は、O/E変換器4からのRF信号を2つに分岐する。また、バンドパスフィルタ61は、第3カプラ51からのRF信号から、高調波成分を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる。分周器62は、バンドパスフィルタ61からのRF信号を所定数分の1に周波数分周する。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができるとともに、独立した発振器を用いることなく、発振器9と同様の機能を得ることができる。
また、この実施の形態では、光変調器2Gから高調波成分を含む変調後レーザ光を出力しているので、例えばカプラをO/E変換器4と第3カプラ51との間に設けることにより、10GHzのRF信号の他に、20GHz、30GHzといった高調波成分に対応したRF信号を得ることができる。
なお、上記実施の形態3では、バンドパスフィルタ61を用いてRF信号に含まれる30GHzの高調波成分を得ている。
しかしながら、これに限定されず、所望の成分(例えば、30GHz)のみを通過させる機能を有していれば、他のものを用いてもよい。
この場合も、上記実施の形態3と同様の効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態1〜3において、アンプ11または第2カプラ12のRF信号伝送系15における挿入順序は、任意の順序であってよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、光変調器2、2Gとしては、前述したように、例えばLiNbOを基板に用いたLN変調器が考えられる。また、変調方式としては、例えば強度変調や位相変調等が考えられる。
しかしながら、これに限定されず、第2カプラ12からのRF信号に応じた変調をレーザ光に施すものであれば、任意の光変調器および変調方式であってよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3では、前述したように伝送路として光ファイバ3が用いられている。また、光源1と光変調器2、2Gと、光変調器2、2Gと光ファイバ3と、および光ファイバ3とO/E変換器4とは、光ファイバにより、互いに光回路として接続されている。これにより、小型化が可能になる、高い信頼性を実現することができる、取扱いが容易となる、および高い配置自由性を有するといった効果を得ることができる。
しかしながら、これに限定されず、レーザ光の伝送路として、例えば空間等、他のものを用いてもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、第1カプラ8に設定された所定の分岐比は、分岐された2つのRF信号が、それぞれ第1ミキサ5および第2ミキサ6を動作させるのに十分な電力を有していれば、任意の比率であってよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、第2カプラ12から出力される2つのRF信号のうち、光変調器2、2Gに入力されるRF信号の電力は、この高周波発振器が発振する発振条件を満たしていなければならない。すなわち、第2カプラ12に設定された所定の分岐比は、発振条件を満たしていれば、任意の比率であってよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、アンプ11および第2カプラ12は、光変調器2、2Gに入力されるRF信号の電力が発振条件を満たしていれば、RF信号伝送系15において、O/E変換器4から光変調器2、2Gまでの間の任意の位置に設置されてよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、アンプ11は、入力されたRF信号を増幅して出力し、この高周波発振器を発振させて出力信号13を得るために用いられている。
しかしながら、これに限定されず、例えば光伝送系14において、光源1からO/E変換器4までの間の任意の位置に光アンプを設置し、レーザ光を増幅してもよい。また、RF信号を増幅する電気アンプと、レーザ光を増幅する光アンプとを組み合わせて、出力信号13を得るようにしてもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3において、フィルタ10は、10GHzのRF信号のみを通過させてアンプ11に出力し、8GHz、または5GHzのRF信号を除去している。
しかしながら、これに限定されず、例えば8GHz、または5GHzのRF信号を遮断することができるアンプ11または第2カプラ12を用いる場合には、フィルタ10を設置する必要はない。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。 従来の光電気発振器においてバンドパスフィルタを通過した信号のスペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る高周波発振器においてバンドパスフィルタを通過した信号のスペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る高周波発振器を示す別のブロック構成図である。 図1に示した高周波発振器に移相器を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。 図5に示した高周波発振器に移相器制御部を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。 図1に示した高周波発振器に光遅延器を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。 図7に示した高周波発振器に光遅延器制御部を適用した高周波発振器を例示するブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波発振器を示す別のブロック構成図である。 この発明の実施の形態3に係る高周波発振器を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 光源(レーザ光源)、2、2G 光変調器、3 光ファイバ、4 O/E変換器(光電変換器)、5 第1ミキサ、6 第2ミキサ、7 バンドパスフィルタ(第1バンドパスフィルタ)、8 第1カプラ、9 発振器(信号出力手段)、10 フィルタ(信号選択手段、第2フィルタ)、11 アンプ(第2電気アンプ)、12 第2カプラ、14、14C、14D、14G 光伝送系、15、15A、15B、15D、15E、15F、15G RF信号伝送系(電気伝送系)、21 移相器、22 光遅延器、24 移相器制御部(移相器制御手段)、28 光遅延器制御部(光遅延器制御手段)、51 第3カプラ、52 第4カプラ、53 分周器、54 第3ミキサ、55 フィルタ(第1フィルタ)、56、57、58 アンプ(第1電気アンプ)、61 バンドパスフィルタ(第2バンドパスフィルタ)、62 分周器。

Claims (17)

  1. 光信号を伝送する光伝送系と、電気信号を伝送する電気伝送系とを備え、レーザ光を用いて第1周波数を有する高周波信号を出力する高周波発振器であって、
    前記光伝送系は、
    前記レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光に対して、前記電気伝送系からの高周波信号に応じた変調を施し、変調後レーザ光として出力する光変調器と、
    前記変調後レーザ光を、光信号から電気信号である高周波信号に変換する光電変換器と、を含み、
    前記電気伝送系は、
    第2周波数を有する高周波信号を出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段からの高周波信号を2つに分岐する第1カプラと、
    前記光電変換器からの高周波信号と前記第1カプラからの一方の高周波信号とをミキシングし、これら2つの高周波信号の和周波数および差周波数を有する2つの高周波信号を生成する第1ミキサと、
    前記第1ミキサからの2つの高周波信号から、第3周波数を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる第1バンドパスフィルタと、
    前記第1バンドパスフィルタからの高周波信号と前記第1カプラからの他方の高周波信号とをミキシングし、これら2つの高周波信号の和周波数および差周波数を有する2つの高周波信号を生成する第2ミキサと、
    前記第2ミキサからの2つの高周波信号のうち、何れか一方の高周波信号を選択する信号選択手段と、
    前記信号選択手段からの高周波信号を2つに分岐して、一方を、前記第1周波数を有する高周波信号として外部に出力するとともに、他方を前記光変調器に出力する第2カプラと、を含み、
    前記第3周波数は、前記第1周波数よりも低い値に設定されていることを特徴とする高周波発振器。
  2. 前記信号出力手段は、単一周波数の高周波信号を出力する発振器であることを特徴とする請求項1に記載の高周波発振器。
  3. 前記信号出力手段は、
    前記光電変換器からの高周波信号を2つに分岐して、一方を前記第1ミキサに出力する第3カプラと、
    前記第3カプラからの他方の高周波信号を2つに分岐する第4カプラと、
    前記第4カプラからの一方の高周波信号を周波数分周する分周器と、
    前記第4カプラからの他方の高周波信号と前記分周器からの高周波信号とをミキシングし、これら2つの高周波信号の和周波数および差周波数を有する2つの高周波信号を生成する第3ミキサと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波発振器。
  4. 前記信号出力手段は、前記第3ミキサからの2つの高周波信号から、所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる第1フィルタを有することを特徴とする請求項3に記載の高周波発振器。
  5. 前記光変調器は、高調波成分を含む変調後レーザ光を出力し、
    前記光電変換器は、前記高調波成分を含む高周波信号を出力し、
    前記信号出力手段は、
    前記光電変換器からの高周波信号を2つに分岐して、一方を前記第1ミキサに出力する第3カプラと、
    前記第3カプラからの他方の高周波信号から、前記高調波成分を中心周波数とする所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させる第2バンドパスフィルタと、
    前記第2バンドパスフィルタからの高周波信号を周波数分周する分周器と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波発振器。
  6. 前記第3カプラから、前記信号出力手段を経由して前記第1ミキサおよび前記第2ミキサに至るまでの経路上に、入力された電気信号を増幅する第1電気アンプを設けたことを特徴とする請求項3から請求項5までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  7. 前記レーザ光源と前記光変調器と、および前記光変調器と前記光電変換器との少なくとも一方は、光ファイバによって互いに接続されていることを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  8. 前記光変調器から前記光電変換器に至るまでの経路上に、入力された光信号を増幅する光アンプを設けたことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  9. 前記光電変換器から、前記電気伝送系を経由して前記光変調器に至るまでの経路上に、入力された電気信号を増幅する第2電気アンプを設けたことを特徴とする請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  10. 前記信号選択手段は、前記第2ミキサと前記第2カプラとの間に設けられた第2フィルタからなり、前記第2フィルタは、前記第2ミキサからの2つの高周波信号から、所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させることを特徴とする請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  11. 前記第2カプラは、前記信号選択手段を含み、前記第2ミキサからの2つの高周波信号から、所定の通過帯域に含まれる信号成分のみを通過させた後、信号を分岐することを特徴とする請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  12. 前記第1カプラから前記第1ミキサまでの線路長と、前記第1カプラから前記第2ミキサまでの線路長とは、互いに等しい値に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  13. 前記第1カプラから前記第1ミキサまでの間、および前記第1カプラから前記第2ミキサまでの間の少なくとも一方に、入力された電気信号の位相を変化させる移相器を設けたことを特徴とする請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  14. 前記光電変換器から、前記電気伝送系を経由して前記光変調器に至るまでの経路上に、入力された電気信号の位相を変化させる移相器を設けたことを特徴とする請求項1から請求項13までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  15. 前記移相器の動作を制御する移相器制御手段を備えたことを特徴とする請求項14に記載の高周波発振器。
  16. 前記光変調器から前記光電変換器に至るまでの経路上に、入力された光信号の光路長を変化させる光遅延器を設けたことを特徴とする請求項1から請求項15までの何れか1項に記載の高周波発振器。
  17. 前記光遅延器の動作を制御する光遅延器制御手段を備えたことを特徴とする請求項16に記載の高周波発振器。
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