JP2013211617A - 信号生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でキャリアリークを低減することが可能な信号生成装置を提供する。
【解決手段】パルスレーダ装置100は、分配器101と高周波増幅器102、103と180°位相器104と合成器105と、を備えている。高周波増幅器102は、パルス波を出力していないときは搬送波のリーク信号を出力しており、高周波増幅器103は常時搬送波のリーク信号を出力している。180°位相器104は、高周波増幅器103から出力される搬送波のリーク信号を入力し、その位相を180°ずらして逆相の搬送波のリーク信号を出力する。合成器105は、高周波増幅器102側から入力する搬送波のリーク信号と高周波増幅器103側から入力する逆相の搬送波のリーク信号とを合波することで、キャリアリークの出力レベルを大幅に低減している。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振器で生成された搬送波をパルス変調してパルス波を出力する信号生成装置に関し、特に搬送波のリークが低減された信号生成装置に関するものである。
パルスレーダ装置等では、発振器で生成された搬送波をスイッチ等でパルス変調してパルス波を出力する信号生成装置が用いられており、該信号生成装置から出力されるパルス波を送信信号として送信アンテナから放射している。このような信号生成装置では、パルス波を出力するときだけスイッチをオンにして搬送波を通過させ、パルス波を出力しないときはオフにして搬送波の通過を阻止している。
パルス波を出力しないときはスイッチをオフにして搬送波を出力させないようにしているが、スイッチのオン/オフ比が十分でないと、スイッチをオフにしていても搬送波のリーク信号が生じる。このような搬送波のリーク信号を低減するために、従来はスイッチを多段に接続することでオン/オフ比を実質的に高くし、送信信号に生じるキャリアリークを低減していた。
また、キャリアリークを低減する別の技術として、特許文献1に開示されているものが知られている。特許文献1に開示されている技術の概要を、図12に示す概略構成図を用いて説明する。図12において、発振器91では搬送波の整数分の1の周波数の源搬送波信号が生成され、これが分配器92で2つに分配される。分配器92で分配された一方の源搬送波信号は、周波数逓倍器93で搬送波の周波数まで高められて変調器94に出力される。変調器94では、搬送波が変調されて高周波送信信号が生成され、合成器95に出力される。
また、分配器92で分配された他方の源搬送波信号は、変調器94から漏出した搬送波をキャンセルするのに用いられる。他方の源搬送波信号は、周波数逓倍器96で搬送波の周波数まで高められ、180°位相器97で位相が180°変更される。さらに、180°位相器97から出力される信号のレベルを、変調器94からの搬送波のリーク信号を好適にキャンセルできるようにレベル調整器98で調整する。
特開2001−24601号公報
発振器で生成された搬送波をスイッチ等でパルス変調してパルス波を出力する信号生成装置の基本的な構成を図4に示す。同図に示す信号生成装置20は、所定周波数の搬送波を発振器10で生成し、これをスイッチとして機能する高周波増幅器21で所定の時間幅だけオンすることでパルス波を生成する。生成されたパルス波は、例えば送信信号として送信アンテナ11から空間に放射される。このような信号生成装置20では、高周波増幅器21をオンにしたときだけ搬送波を通過させてパルス波を生成し、高周波増幅器21をオフにしたときは搬送波を通過させないようにしている。
オフ状態にしたときは搬送波を完全に通過させない理想的なスイッチ(高周波増幅器を含む)を用いてパルス波を生成したときの、理想的なパルス波を図5に示す。同図(a)は理想的なパルス波の時間波形を示し、同図(b)は周波数スペクトルを示している。理想的なパルス波では、図5(a)に示すように、パルス波が出力される期間以外に搬送波のリーク信号が出現することは全くない。その結果、図5(b)に示す周波数スペクトルでも、搬送波の周波数にキャリアリークが現れることはない。
一方、実際に使用されているスイッチは、搬送波を完全に通過させないようにすることは難しく、スイッチのオン/オフ比が十分高くないときは、オフにしても搬送波のリーク信号が現れる。オン/オフ比が十分高くないスイッチを用いて生成したパルス波の一例を図6に示す。同図(a)はパルス波の時間波形を示し、同図(b)は周波数スペクトルを示している。オン/オフ比が十分でないスイッチを用いて生成したパルス波は、図6(a)に示すように、パルス波が出力される期間以外で搬送波のリーク信号が現れている。その結果、図6(b)に示す周波数スペクトルでも、搬送波の周波数にキャリアリーク(符号P1で示す)が出現している。
オン/オフ比が十分高くないスイッチを多段に接続して生成したパルス波の一例を図7に示す。同図は、オン/オフ比が低いスイッチを、1段だけ用いたとき(同図(a))、同じスイッチを2段接続したとき(同図(b))、及び3段接続したとき(同図(c))、のそれぞれのパルス波の時間波形(同図左側)及び周波数スペクトル(同図右側)を示している。ここでは、スイッチ1段あたりのオン/オフ比を30dBとし、2段接続したときのオン/オフ比を60dB、及び3段接続したときのオン/オフ比を90dBとしている。
図7(a)に示すように、オン/オフ比が低いスイッチを1段だけ用いたときは比較的大きな搬送波のリーク信号が生じ、周波数スペクトルでも搬送波の周波数に高いキャリアリークが現れてしまう。これに対し、図7(b)、(c)に示すように、スイッチの段数を増やすに伴って、キャリアリークが大幅に低減されるようになる。しかしながら、スイッチの段数を増やすと装置が大型化するとともに、各スイッチのスイッチングのタイミングを好適に調整するのが難しいといった問題があった。
また、特許文献1に記載のキャリアリークをキャンセルさせる回路では、変調器94からのキャリアリークを好適にキャンセルできるように、位相が180°変更された信号のレベルをレベル調整器98で調整するのが難しいといった問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でキャリアリークを低減することが可能な信号生成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の信号生成装置の第1の態様は、発振器で生成された所定周波数の搬送波をパルス変調してパルス波を出力する信号生成装置であって、前記発振器から前記搬送波を入力して2つに分配する分配部と、前記分配部の一方の出力端に接続されて分配された一方の搬送波を通過/遮断するためにオン/オフする第1スイッチング部と、前記分配部の他方の出力端に接続されて分配された他方の搬送波を通過/遮断するためにオン/オフする第2スイッチング部と、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部とに接続されてそれぞれから入力した信号を合成して前記パルス波を出力する合成部と、を備え、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部とは等しいオン/オフ比を有し、前記分配部から前記第1スイッチング部を通過して前記合成部から出力される信号と、前記分配部から前記第2スイッチング部を通過して前記合成部から出力される信号とが、180°の位相差を有しており、前記パルス波を出力するときは、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部のいずれか一方のみをオンにする ことを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路のうち、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部のいずれか一方が接続された前記伝送線路に180°位相器が接続されており、前記分配部は、入力した信号を同位相で分配し、前記合成部は、前記第1スイッチング部側から入力した信号と前記第2スイッチング部側から入力した信号との間の位相差を変えずに合成することを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路は、前記180°位相器を除いて電気的に等しい長さを有していることを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記180°位相器は、前記分配部と前記第1スイッチング部または前記第2スイッチング部との間に接続されていることを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記分配部は、前記発振器から入力した搬送波を90°の位相差を加えて分配する90°カプラであり、前記合成部は、前記第1スイッチング部から入力した信号と前記第2スイッチング部から入力した信号との間に90°の位相差を加えて合成する別の90°カプラであり、前記合成部は、前記第1スイッチング部から入力した信号と前記第2スイッチング部から入力した信号との間の90°の位相差にさらに90°の位相差を加えて合成することを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路は、電気的に等しい長さを有していることを特徴とする。
本発明の信号生成装置の他の態様は、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部は、所定期間ごとに交替して前記パルス波を出力するためにオンにされることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成でキャリアリークを低減することが可能な信号生成装置を提供することができる。また、キャリアリークの低減効果が経年劣化により変化してくることを回避できる。
本発明の第1実施形態に係る信号生成装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の信号生成装置で生成されるパルス波の時間波形図及び周波数スペクトル図である。 第1実施形態の信号生成装置の動作を説明するためのパルス波の時間波形図及び周波数スペクトル図である。 信号生成装置の基本構成を説明するためのブロック図である。 理想的なスイッチを用いて生成したパルス波の時間波形図及び周波数スペクトル図である。 オン/オフ比が十分でないスイッチを用いて生成したパルス波の時間波形図及び周波数スペクトル図である。 スイッチを多段に接続して生成したパルス波の時間波形図及び周波数スペクトル図である。 シールドケースを備えた第1実施形態の信号生成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る信号生成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る信号生成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る信号生成装置の構成を示すブロック図である。 従来の信号生成装置の概略構成を示すブロック図である。
本発明の好ましい実施の形態における信号生成装置について、図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
(第1実施形態)
本発明の信号生成装置は、上記のキャリアリークを簡単な構成で低減できるように構成されている。本発明の第1の実施形態に係る信号生成装置を、図1を用いて以下に説明する。図1は、本実施形態の信号生成装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態のパルスレーダ装置100は、分配器101と第1スイッチング部102と第2スイッチング部103と180°位相器104と合成器105と、を備えている。第1スイッチング部102及び第2スイッチング部103として、ここでは高周波増幅器を用いており、高周波増幅器へのバイアス電源をオン/オフすることで、スイッチング動作を実現している。以下ではそれぞれを高周波増幅器102、103とする。これに限定されず、第1スイッチング部及び第2スイッチング部としてスイッチを用いてもよい。
図1(a)と図1(b)とでは、高周波増幅103と180°位相器104との接続順序が異なっており、同図(a)では高周波増幅103の後に180°位相器104が接続されているのに対し、同図(b)では高周波増幅103の前に180°位相器104が接続されている。180°位相器104は、高周波増幅103の前後の何れに接続してもよく、ともにキャリアリークを好適に低減することができる。以下では、図1(a)に示す構成の信号生成装置100を中心に説明する。
分配器101は、発振器10で生成された所定周波数の搬送波を入力し、これを2つに分配して出力する。一方の高周波増幅器102は、分配器101の一方の出力端から出力される一方の搬送波を入力し、パルス波を出力するときはオンにして搬送波を通過させ、それ以外のときはオフにして搬送波を遮断する。これに対し、他方の高周波増幅器103は、分配器101の他方の出力端に接続されているが、常時オフにして他方の搬送波を遮断している。
高周波増幅器102と103は、ともに同じオン/オフ比を有するものを用いている。また、それぞれのオン/オフ比は、十分に高くないものを用いることも可能である。その結果、それぞれがオフ状態のとき、搬送波がリークしている。すなわち、高周波増幅器102は、パルス波を出力していないときは搬送波がリークしており、高周波増幅器103は常時搬送波がリークしている。180°位相器104は、高周波増幅器103からリークする搬送波を入力し、その位相を180°ずらして逆相の搬送波のリーク信号を出力する。
合成器105は、高周波増幅器102からの出力信号と高周波増幅器103からの出力信号とを入力し、これを合波して出力する。分配器101から高周波増幅器102を経由して合成器105に至る伝送線路と、分配器101から高周波増幅器103を経由して合成器105に至る伝送線路とでは、180°位相器104を除いて電気的に等しい長さを有するように構成している。これにより、分配器101で分配された2つの搬送波は、180°位相器104を除いて、両者の間に位相差が生じないようにしている。
その結果、高周波増幅器102から入力されるキャリアリークと、高周波増幅器103から180°位相器104を経由して入力されるキャリアリークとは、180°位相器104で180°ずらした位相差分だけ位相が異なって合成器105に入力される。合成器105において、高周波増幅器102側から入力する搬送波のリーク信号と高周波増幅器103側から入力する逆相の搬送波のリーク信号とを合波することで、搬送波のリーク信号が相互にキャンセルされて、キャリアリークの出力レベルが大幅に低減される。
なお、高周波増幅器102がオンのときにはパルス波が合成器105に出力され、合成器105で高周波増幅器103側から入力した逆相の搬送波のリーク信号と合波されるが、搬送波のリーク信号のレベルはパルス波の振幅に比べて十分小さいことから、その影響を無視することができる。
本実施形態の信号生成装置100で生成されたパルス波の一例を図2に示す。同図(a)はパルス波の時間波形を示し、同図(b)は周波数スペクトルを示している。高周波増幅器102、103は、図4に示すような従来の構成のスイッチ21として用いられたときは、図6に示すようなパルス波を生成するものとする。これに対し、本実施形態の信号生成装置100では、図2(a)に示すように、高周波増幅器102側から出力される搬送波のリーク信号C1と高周波増幅器103側から出力される逆相の搬送波のリーク信号C2とがキャンセルされることで、図6(b)で出現していた搬送波の周波数におけるキャリアリークP1が、図2(b)に示す逆相のキャリアリークP2とキャンセルされることで、キャリアリークを大幅に低減することができる。
本実施形態の信号生成装置100でキャリアリークが低減される過程を、図3に示すシミュレーション結果を用いて詳細に説明する。図3(a)は、パルス波を出力する高周波増幅器102からの出力信号の時間波形(同図左側、以下同様)及び周波数スペクトル(同図右側、以下同様)を示している。時間波形において、パルス波が出力されていない期間に搬送波のリーク信号が出現しており、周波数スペクトルにも高いキャリアリークが見られる。図3(b)は、常時オフ状態にある高周波増幅器103から出力されて180°位相器104で逆相にされた搬送波のリーク信号の時間波形及び周波数スペクトルを示している。周波数スペクトルでは、搬送波のリーク信号が高いピークとして出現している。
図3(c)は、合成部105において、図3(a)に示す信号と図3(b)に示す信号とを合波して出力する信号の時間波形及び周波数スペクトルを示している。高周波増幅器102から入力する信号と、高周波増幅器102から180°位相器104を経由して入力する逆相の信号とを合波することで、キャリアリークが大幅に低減されている。さらに、合成部105から出力される信号を、所望の周波数帯だけを通過させるバンドパスフィルタを通過させたときの時間波形及び周波数スペクトルを図3(d)に示す。ここでは、所望の周波数帯で形成された好適なパルス波が示されている。
本実施形態の信号生成装置100において、キャリアリークを好適に低減できるようにするには、合成部105に入力される2つの信号が高精度に逆相となっており、かつ両者のレベルができるだけ一致しているのが好ましい。そのためには、分配部102で分配され合成部105で合成されるまでの2つの伝送線路を、電気的に長さを等しくするとともに、両者の配置の対称性が保たれているのがよい。対称性を高めることにより、2つの伝送線路が周囲から受けるノイズの影響を同程度とすることができ、2つの伝送線路の間でノイズの影響による差が生じにくくなる。
また、上記2つの伝送線路に対するノイズ等の外乱に対して、できるだけシールド性を高めるのが好ましい。2つの伝送線路のシールド性を高めるために、高周波半導体102、103及び180°位相器104を含む2つの伝送線路全体を、図8に示すように、シールドケース110で覆うのがよい。これにより、外部からのノイズの混入を防止することができる。
キャリアリークを低減するためには、合成部105に入力される2つの搬送波のリーク信号のレベルができるだけ一致しているのが好ましい。しかしながら、本実施形態の信号生成装置100では、高周波増幅器102と103とでその動作が異なっているため、時間の経過とともに両者の特性が異なってくるおそれがある。すなわち、高周波増幅器102と103のそれぞれの経年劣化が異なってくるために、それぞれの搬送波のリーク信号のレベルも異なってくるおそれがある。
そこで、高周波増幅器102と103の動作を固定化せず、両者の動作を適宜交替させて用いるのが好ましい。例えば、一定期間、高周波増幅器102をパルス波の生成に用い、高周波増幅器103を常時オフにして用いると、次の一定期間では、高周波増幅器103をパルス波の生成に用い、高周波増幅器102を常時オフにして用いるようにする。これにより、高周波増幅器102と103は、平均的にほぼ同一期間だけオンに動作されたことになり、ほぼ同等の経年劣化を有することになる。その結果、経年劣化に伴う搬送波のリーク信号のレベルもほぼ同等に変化することになり、搬送波のリーク信号と好適にキャンセルされる逆相の搬送波のリーク信号を生成することができる。これにより、キャリアリークの低減効果が経年劣化により変化してくることを回避できる。
高周波増幅器103を用いてパルス波を生成する場合、搬送波が180°位相器104を通過するため逆相のパルス波が生成される。しかしながら、送信信号として送信アンテナ11から空間に放射されるパルス波では、位相が逆相であっても問題とはならない。一方、図1(a)に示すように、高周波増幅器103の後段に180°位相器104が接続されている場合には、高周波増幅器103で生成されたパルス波を逆相にすることになり、パルス波が広帯域の場合には、パルス波が180°位相器の周波数特性の影響を受けるおそれがある。
これに対し、図1(b)に示す信号生成装置100の構成では、180°位相器104が高周波増幅器103の前段にあることから、搬送波を逆相にしたのち高周波増幅器103でパルス波を生成することになる。搬送波を逆相にする場合には、周波数が一定であるため180°位相器の周波数特性の影響を受けることはほとんどない。よって、パルス波を生成する高周波増幅器を、102と103との間で適宜交替させて用いる場合には、図1(b)の構成の信号生成装置100を用いるのが好ましい。
本実施形態の信号生成装置100では、簡単な構成で相互に逆相の2つの搬送波のリーク信号を生成し、両者をキャンセルさせることでキャリアリークのレベルを大幅に低減することが可能となっている。本実施形態では、高周波増幅器を2つ用いているが、パルス波の生成に一方のみを用い、他方を常時オフとしていることから、消費電力を増大させることもない。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る信号生成装置を、図9を用いて以下に説明する。図9は、本実施形態の信号生成装置200の構成を示すブロック図である。本実施形態のパルスレーダ装置200は、第1実施形態の分配器101及び合成器105に代えて90°カプラ201、205を備えている。90°カプラ201、205は、入力した信号の位相を変化させずに出力する接続端と、入力した信号の位相を90°変化させて出力する接続端とを有しており、本実施形態ではこれらを組み合わせることにより、180°位相器104を不要としている。
90°カプラ201は、一方に発振器10に接続された接続端201aと接地された接続端201bを有し、他方に高周波増幅器102に接続された接続端201cと高周波増幅器103に接続された接続端201dを有している。また、90°カプラ205は、一方に送信アンテナ11に接続された接続端205aと接地された接続端205bを有し、他方に高周波増幅器102に接続された接続端205cと高周波増幅器103に接続された接続端205dを有している。接続端201c、205cは、位相を変化させずに信号を入力または出力するのに対し、接続端201d、205dは、位相を90°変化させて信号を入力または出力する。
図9において、高周波増幅器102は、90°カプラ201、205のそれぞれ位相を変化させない接続端201c、205cに接続されている。また、高周波増幅器103は、90°カプラ201、205のそれぞれ位相を90°変化させる接続端201d、205dに接続されている。これにより、90°カプラ201で分配されて接続端201cから出力される信号と接続端201dから出力される信号との間で、90°の位相差が生じている。本実施形態の信号生成装置200でも、90°カプラ201と205との間の2つの伝送線路の電気的な長さを等しくしており、2つの伝送線路を伝送する信号は位相差90°のまま90°カプラ205に入力される。
90°カプラ201の接続端201cから出力されて高周波増幅器102を通過した信号は、接続端205cから位相を変えずに90°カプラ205に入力される。これに対し、90°カプラ201の接続端201dから出力されて高周波増幅器103を通過した信号は、接続端205dから位相を再び90°変化させて90°カプラ205に入力される。これにより、90°カプラ205では、接続端205cから入力した信号と接続端205dから入力した信号との間で180°の位相差が生じることになり、2つの信号を逆相で合波して出力端205aから出力する。よって、90°カプラ205に入力される2つの信号が、レベルがほぼ等しい搬送波のリーク信号と逆相の搬送波のリーク信号のときは、合波されてキャンセルされることになり、キャリアリークのレベルが大幅に低減される。
本実施形態の信号生成装置200では、90°カプラ201、205を用いることで180°位相器を不要とすることができ、構成をさらに簡素化することができる。本実施形態においても、外乱等の影響を低減するために、2つの90°カプラ201、205間の2つの伝送線路にシールドケースを用いて遮蔽するのが好ましい。また、高周波増幅器102、103の経年劣化により、それぞれのオン/オフ比に差が生じるのを防止するために、適宜交替してパルス波の生成に用いるのがよい。
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る信号生成装置を、図10を用いて以下に説明する。図10は、本実施形態の信号生成装置300の構成を示すブロック図である。本実施形態のパルスレーダ装置300は、第1実施形態の分配器101に代えて180°カプラ301、を備えている。180°カプラ301は、入力した信号の位相を変化させずに出力する接続端と、入力した信号の位相を180°変化させて出力する接続端とを有しており、本実施形態ではこれらを組み合わせることにより、180°位相器104を不要としている。
180°カプラ301は、一方に発振器10に接続された接続端301aと接地された接続端301bを有し、他方に高周波増幅器102に接続された接続端301cと高周波増幅器103に接続された接続端301dを有している。接続端301cは、位相を変化させずに信号を出力するのに対し、接続端301dは、位相を180°変化させて信号を出力する。
図10において、高周波増幅器102は、180°カプラ301の位相を変化させない接続端301cと合成器105に接続されている。また、高周波増幅器103は、180°カプラ301の位相を180°変化させる接続端301dと合成器105に接続されている。これにより、180°カプラ301で分配されて接続端301cから出力される信号と接続端301dから出力される信号との間で、180°の位相差が生じている。本実施形態の信号生成装置300でも、180°カプラ301と合成器105との間の2つの伝送線路の電気的な長さを等しくしており、2つの伝送線路を伝送する信号は位相差180°のまま合成器105に入力される。
180°カプラ301の接続端301cから出力されて高周波増幅器102を通過した信号は、位相を変えずに合成器105に入力される。また、180°カプラ301の接続端301dから出力されて高周波増幅器103を通過した信号は、位相を変えずに合成器105に入力される。これにより、合成器105では、高周波増幅器102を通過して入力した信号と高周波増幅器103を通過して入力した信号との間で180°の位相差が生じることになり、2つの信号を逆相で合波して出力する。よって、合成器105に入力される2つの信号が、レベルがほぼ等しい搬送波のリーク信号と逆相の搬送波のリーク信号のときは、合波されてキャンセルされることになり、キャリアリークのレベルが大幅に低減される。
本実施形態の信号生成装置300では、180°カプラ301を用いることで180°位相器を不要とすることができ、構成をさらに簡素化することができる。本実施形態においても、外乱等の影響を低減するために、180°カプラ301と合成器105間の2つの伝送線路にシールドケースを用いて遮蔽するのが好ましい。また、高周波増幅器102、103の経年劣化により、それぞれのオン/オフ比に差が生じるのを防止するために、適宜交替してパルス波の生成に用いるのがよい。
(第4実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る信号生成装置を、図11を用いて以下に説明する。図11は、本実施形態の信号生成装置400の構成を示すブロック図である。本実施形態のパルスレーダ装置400は、第1実施形態の合成器105に代えて180°カプラ405を備えている。180°カプラ405は、入力した信号の位相を変化させずに出力する接続端と、入力した信号の位相を180°変化させて出力する接続端とを有しており、本実施形態ではこれらを組み合わせることにより、180°位相器104を不要としている。
180°カプラ405は、一方に送信アンテナ11に接続された接続端405aと接地された接続端405bを有し、他方に高周波増幅器102に接続された接続端405cと高周波増幅器103に接続された接続端405dを有している。接続端405cは、位相を変化させずに信号を入力または出力するのに対し、接続端405dは、位相を180°変化させて信号を入力または出力する。
図11において、高周波増幅器102は、分配器101と180°カプラ405の位相を変化させない接続端405cに接続されている。また、高周波増幅器103は、分配器101と180°カプラ405の位相を180°変化させる接続端405dに接続されている。これにより、分配器101で分配されて出力される二つの信号の間に位相差が生じていない。本実施形態の信号生成装置400でも、分配器101と180°カプラ405との間の2つの伝送線路の電気的な長さを等しくしており、2つの伝送線路を伝送する信号は位相差がない状態のまま180°カプラ405に入力される。
分配器101から出力されて高周波増幅器102を通過した信号は、接続端405cから位相を変えずに180°カプラ405に入力される。これに対し、分配器101の接続端から出力されて高周波増幅器103を通過した信号は、接続端405dから位相180°変化させて180°カプラ405に入力される。これにより、180°カプラ405では、接続端405cから入力した信号と接続端405dから入力した信号との間で180°の位相差が生じることになり、2つの信号を逆相で合波して出力端405aから出力する。よって、180°カプラ405に入力される2つの信号が、レベルがほぼ等しい搬送波のリーク信号と逆相の搬送波のリーク信号のときは、合波されてキャンセルされることになり、キャリアリークのレベルが大幅に低減される。
本実施形態の信号生成装置400では、180°カプラ405を用いることで180°位相器を不要とすることができ、構成をさらに簡素化することができる。本実施形態においても、外乱等の影響を低減するために、分配器101と180°カプラ405間の2つの伝送線路にシールドケースを用いて遮蔽するのが好ましい。また、高周波増幅器102、103の経年劣化により、それぞれのオン/オフ比に差が生じるのを防止するために、適宜交替してパルス波の生成に用いるのがよい。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る信号生成装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における信号生成装置の細部構成及び詳細な動作などに関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 発振器
11 送信アンテナ
20、100 信号生成装置
21、102、103 高周波増幅器
101 分配器
104 180°位相器
105 合成器
201、205 90°カプラ201、205
301 180°カプラ301
405 180°カプラ405

Claims (7)

  1. 発振器で生成された所定周波数の搬送波をパルス変調してパルス波を出力する信号生成装置であって、
    前記発振器から前記搬送波を入力して2つに分配する分配部と、
    前記分配部の一方の出力端に接続されて分配された一方の搬送波を通過/遮断するためにオン/オフする第1スイッチング部と、
    前記分配部の他方の出力端に接続されて分配された他方の搬送波を通過/遮断するためにオン/オフする第2スイッチング部と、
    前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部とに接続されてそれぞれから入力した信号を合成して前記パルス波を出力する合成部と、を備え、
    前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部とは等しいオン/オフ比を有し、
    前記分配部から前記第1スイッチング部を通過して前記合成部から出力される信号と、前記分配部から前記第2スイッチング部を通過して前記合成部から出力される信号とが、180°の位相差を有しており、
    前記パルス波を出力するときは、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部のいずれか一方のみをオンにする
    ことを特徴とする信号生成装置。
  2. 前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路のうち、前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部のいずれか一方が接続された前記伝送線路に180°位相器が接続されており、
    前記分配部は、入力した信号を同位相で分配し、
    前記合成部は、前記第1スイッチング部側から入力した信号と前記第2スイッチング部側から入力した信号との間の位相差を変えずに合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号生成装置。
  3. 前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路は、前記180°位相器を除いて電気的に等しい長さを有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号生成装置。
  4. 前記180°位相器は、前記分配部と前記第1スイッチング部または前記第2スイッチング部との間に接続されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の信号生成装置。
  5. 前記分配部は、前記発振器から入力した搬送波を90°の位相差を加えて分配する90°カプラであり、
    前記合成部は、前記第1スイッチング部から入力した信号と前記第2スイッチング部から入力した信号との間に90°の位相差を加えて合成する別の90°カプラであり、
    前記合成部は、前記第1スイッチング部から入力した信号と前記第2スイッチング部から入力した信号との間の90°の位相差にさらに90°の位相差を加えて合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号生成装置。
  6. 前記分配部と前記合成部との間の2つの伝送線路は、電気的に等しい長さを有している
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号生成装置。
  7. 前記第1スイッチング部と前記第2スイッチング部は、所定期間ごとに交替して前記パルス波を出力するためにオンにされる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の信号生成装置。
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