JPWO2018061899A1 - 送信機および送信機の制御方法 - Google Patents

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Abstract

[課題] 複数の送信ブロックを有する送信機において、各送信ブロックの配線長がバラつくことにより、信号品質が劣化する。[解決手段] 本発明の送信機は、1−bitのデジタルRF信号を他の1−bitのデジタルRF信号に基づいて遅延させるデジタル遅延回路と、前記デジタル遅延回路が出力する信号を増幅する増幅器と、前記増幅器が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタと、を備え、前記バンドパスフィルタが出力する信号は、複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力され、前記複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御する。

Description

本発明は、送信機および送信機の制御方法に関する。
近年、無線通信の急激な普及に伴い、無線通信帯域の不足が問題になっており、空間的に電波(周波数)の利用効率を向上させる技術としてビームフォーミングの需要が高まっている。ビームフォーミングは、放射する電波に指向性を与え、特定の方向にのみ電波を放射する技術である。これにより、信号品質を向上させるとともに、他の無線装置やシステムへの不要な放射を抑えることができる。
送信機におけるビームフォーミングは、例えば図11および図12に示されるような、アレイアンテナを備えた送信装置によって実現される。図11の送信装置は、BB(Base Band)信号生成部とDAC(Digital to Aanalog Converter)とアップコンバータと増幅器とバンドパスフィルタとアンテナ素子とを1送信ブロックとして、複数の送信ブロックによって構成されている。各々のアンテナ素子に給電される無線信号は、BB信号生成部において位相と振幅とが調整されることにより、ビームの指向性を制御する特徴を持つ。図12の送信装置は、図11の送信装置の構成と異なり、BB信号生成部とDACとアップコンバータとが共通化されており、アンテナ素子数と等しい数の位相調整器と増幅器とバンドパスフィルタとを有する。各々のアンテナ素子に給電される無線信号は、位相調整器において位相のみが調整されることにより、ビームの指向性を制御する特徴を持つ。
本発明に関連する送信装置の例が非特許文献1に記載されている。
本発明に関連するアンテナシステムの例が特許文献1に記載されている。
本発明に関連する送信回路装置の例が特許文献2に記載されている。
NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル Vol.23,No.4
特開2015−186031号公報 特開2002−57732号公報
図11または図12に示される送信装置を実装する場合、多数の送信ブロックが密集して実装される。これによって、各送信ブロックの配線を等長で実装することが難しく、実装時には配線長がそれぞれ異なることになる。配線の長さのバラつきは、送信ブロック間の同期のずれを引き起こし、ビームの指向性制御の精度が低下する等の信号品質の劣化を招く。
本発明の目的は、実質的に配線長のバラつきを改善し、信号品質の劣化を低減した送信機および送信機の制御方法を提供することにある。
本発明の一態様における送信機は、1−bitのデジタルRF信号を他の1−bitのデジタルRF信号に基づいて遅延させるデジタル遅延回路と、前記デジタル遅延回路が出力する信号を増幅する増幅器と、前記増幅器が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタと、を備え、前記バンドパスフィルタが出力する信号は、複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力され、前記複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御する。
本発明の一態様における送信機の制御方法は、1−bitのデジタルRF信号を他の1−bitのデジタルRF信号に基づいて遅延させ、増幅した後、所定の周波数帯域の信号のみを複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力し、前記複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御する。
本発明における効果は、送信機の信号品質の劣化を低減できる点である。
図1は、本発明の第1の実施形態における送信機10の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第2の実施形態における送信機11の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第3の実施形態における送信機12の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第4の実施形態における送信機13の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の第4の実施形態における送信機13の具体例を示す図である。 図6は、本発明の第5の実施形態における送信機14の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第5の実施形態における送信機14の具体例を示す図である。 図8は、本発明のデジタル遅延回路21の動作を説明する図である。 図9は、本発明の第2の実施形態における送信機11の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の第5の実施形態における送信機14の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明に関連する送信装置の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明に関連する送信装置の構成を示すブロック図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面及び明細書記載の各実施形態において、同様の機能を備える構成要素には同様の符号が与えられている。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における送信機10の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態における送信機10は、複数のデジタル遅延回路20と、複数の増幅器30と、複数のバンドパスフィルタ40と、を備える。デジタル遅延回路20、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、それぞれ複数のアンテナ素子と同数備えられる。1組のデジタル遅延回路20、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、1つのアンテナ素子に対応している。
以下、第1の実施の形態における送信機10が備える各構成要素について説明する。
デジタル遅延回路20は、1−bitのデジタルRF(Radio Frequency)信号(以降、1−bit信号列と呼ぶ)を入力とする。デジタル遅延回路20は、1−bit信号列をリタイミングするとともに当該信号列の波形を整形する。デジタル遅延回路20は、整形した波形と他の1−bit信号列の波形とに基づいて入力信号である1−bit信号列を遅延させる。デジタル遅延回路20は、遅延した1−bit信号列を増幅器30へ出力する。
増幅器30は、デジタル遅延回路20が出力する1−bit信号列を増幅する。増幅器30は、増幅した1−bit信号列をバンドパスフィルタ40へ出力する。増幅器30は、例えば、スイッチ動作によって高効率の増幅を実現するD級アンプであってもよい。増幅器30は、AB級アンプ、B級アンプ、E級アンプ、F級アンプ、ドハティアンプ、またはエンベロープトラッキングアンプ等であってもよい。
バンドパスフィルタ40は、増幅器30が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させる。つまり、バンドパスフィルタ40は、入力された信号のうちキャリア周波数(fc)の近傍の周波数成分以外の成分を抑制したバンドパス出力信号を出力する。バンドパスフィルタ40が出力した信号は、複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力される。
バンドパスフィルタ40が出力する信号は、複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御するために使用される。
第1の実施の形態における送信機10は、複数のアンテナ素子に各々に対応する複数のデジタル遅延回路20を備えることによって、対応するアンテナ素子ごとに入力信号である1−bit信号列を他の1−bit信号列に基づいて遅延させる。これによって、送信機10は、複数のデジタル遅延回路20の出力段階で、各々の出力信号の同期を取ることができる。つまり、送信機10は、デジタル遅延回路20前段の配線長のバラつきを実質的に改善し、信号品質の劣化を低減することが可能となる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態における送信機11の構成を示すブロック図である。
図2を参照すると、本発明の第2の実施形態における送信機11は、複数のBB(Base Band:ベースバンド)信号生成部50、複数の1−bit変調器60、複数のデジタル遅延回路21、クロック生成部70、複数の増幅器30、複数のバンドパスフィルタ40、および複数のアンテナ80を備える。第1の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、それぞれアンテナ80と同数備えられる。1組のデジタル遅延回路21、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、1つのアンテナ80に対応している。
以下、第2の実施の形態における送信機11が備える各構成要素について説明する。
BB信号生成部50は、BB信号を生成して出力する。BB信号生成部50が出力するBB信号は、複数のアンテナ80が形成するビームの指向性を制御するために、その振幅値と位相値とがそれぞれ調整されてもよい。
送信機11は、図2に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数のBB信号生成部50を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数のBB信号生成部を備えてもよい。つまり、送信機11は、図3に示されるように1つのBB信号生成部50を備えてもよい。BB信号生成部50の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機11は、コンポーネントの数を減らすことができる。
1−bit変調器60は、BB信号生成部50が出力したBB信号を1−bitのデジタルRF信号(以降、1−bit信号列と呼ぶ。)に変換する。つまり、1−bit変調器60は、BB信号をRF信号にアップコンバートし、量子化する。量子化とは、例えば、ローパスΔΣ変調、バンドパスΔΣ変調、またはPWM(Pulse Width Modulation)変調等を行うことである。1−bit変調器60は、1−bit信号列をデジタル遅延回路21へ出力する。
送信機11は、図2に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数の1−bit変調器60を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数の1−bit変調器60を備えてもよい。つまり、送信機11は、図3に示されるように1つの1−bit変調器60を備えてもよい。1−bit変調器60の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機11は、コンポーネントの数を減らすことができる。この場合、1−bit変調器60の出力信号は、アンテナ80の数だけ分配されて複数のデジタル遅延回路21各々へ入力される。
デジタル遅延回路21は、1つのロジック回路22で構成されるか、又は複数のロジック回路22、23、…、2n(nは2以上の整数。)を直列に接続して構成される。デジタル遅延回路21は、第1の実施形態におけるデジタル遅延回路20と同様に、1−bit変調器60が出力する1−bit信号列を他の1−bit信号列に基づいて遅延させ、増幅器30へ出力する。
ロジック回路22、23、…、2nは、入力された1−bit信号列をリタイミングするとともに当該信号列の波形を整形する。ロジック回路22、23、…、2nは、クロック生成部70で生成されたクロックに基づいて、入力された1−bit信号列を遅延させる。ロジック回路22、23、…、2nは、例えば、クロックの立ち上がりに合わせて入力信号を取り込むD−FF(D(Delay)フリップフロップ)回路であってもよい。ロジック回路22、23、…、2nは、D−FF回路以外の他のフリップフロップ回路やラッチ回路等に置き換えられてもよい。
1つのデジタル遅延回路21が備えるロジック回路22、23、…、2nの個数は、当該デジタル遅延回路21に入力される1−bit信号列の波形と、他のデジタル遅延回路21に入力される他の1−bit信号列の波形とに基づいて、複数のデジタル遅延回路21の出力段階で信号が互いに同期するように設定される。例えば、デジタル遅延回路21に入力される1−bit信号列の波形が、他のデジタル遅延回路21に入力される他の1−bit信号列の波形よりも進んでいる場合、デジタル遅延回路21が有するロジック回路の個数を、他のデジタル遅延回路21が有するロジック回路の個数よりも適切に多く設定する。複数のデジタル遅延回路21において、各々が有するロジック回路22、23、…、2nの個数は、互いに異なっていてもよい。
クロック生成部70は、1−bit変調器60が出力する1−bit信号列のビットレートの整数倍の周波数のクロックを生成する。クロック生成部70は、生成したクロックをロジック回路22、23、…、2nへ出力する。
増幅器30は、第1の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21が出力する1−bit信号列を増幅する。
バンドパスフィルタ40は、第1の実施形態と同様に、増幅器30が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させる。
アンテナ80は、バンドパスフィルタ40が出力するバンドパス出力信号に基づいて、空間に電磁波を放射する。送信機11は、図2に示されるように、複数のアンテナ80を備える。複数のアンテナ80は、各々のアンテナ80に入力されるバンドパス出力信号に基づいて指向性を有する電磁波(ビーム)を放射する。
以下に、ロジック回路22、23、…、2nをD−FFとした場合におけるD−FFの個数の設定方法が説明される。
D−FFは、複数のデジタル遅延回路21の出力信号が互いに同期するように設定される。例えば、図9を参照し、1−bit変調器601とデジタル遅延回路211とを繋ぐ配線が、1−bit変調器602とデジタル遅延回路212とを繋ぐ配線よりも長い場合、そのままでは両者の同期は取れない。しかし、デジタル遅延回路212のD−FFの個数を、デジタル遅延回路211よりも、配線長の差に対応して適切に多く設定することによって、複数のデジタル遅延回路21の出力段階で、各々の出力信号の同期を取ることができる。
ここで、図8を用いて具体的なD−FFの個数設定方法について説明する。なお、この際に送信ブロック数は4個と仮定する。初期設定として、1−bit変調器60の出力を、図8(a)で示されるような、あるタイミングで1クロック分だけ1の値を取り、後は0の値を取るデータ列を同期して出すように(一時的に)変更する。この時、デジタル遅延回路21における出力データ列は、図8(b)で示される通り、配線長のバラつきにより、データの遷移(0から1)タイミングが各々異なる。つまり、同期が取れていないことが確認できる。この結果に基づいて、デジタル遅延回路211にはD−FFを2個、デジタル遅延回路212にはD−FFを1個、デジタル遅延回路213にはD−FFを2個追加する。これによって、図8(c)のような、同期したデジタル遅延回路21の出力が得られる。後は、通常通り動作させた1−bit変調器60の出力を、先ほどD−FFの個数を設定したデジタル遅延回路21に各々入力することにより、常に同期した送信が可能となる。
第2の実施の形態における送信機11は、デジタル遅延回路21に1以上のロジック回路22、23、…、2nを備えることによって、デジタル遅延回路21の入力信号である1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21の入力信号である他の1−bit信号列に基づいて遅延させる。つまり、送信機11は、ロジック回路22、23、…、2nの個数を1−bit変調器60とデジタル遅延回路21とを繋ぐ配線の長さに基づいてデジタル遅延回路21ごとに設定することで、複数のデジタル遅延回路21の出力段階で各々の出力信号の同期をとることができる。したがって、送信機11は、デジタル遅延回路21前段の配線長のバラつきを実質的に改善し、信号品質の劣化を低減することが可能となる。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3の実施形態における送信機12の構成を示すブロック図である。
図3を参照すると、本発明の第3の実施形態における送信機12は、BB信号生成部50、1−bit変調器60、複数のデジタル遅延回路21、クロック生成部70、複数の位相調整器71、複数の増幅器30、複数のバンドパスフィルタ40、および複数のアンテナ80を備える。本発明の第3の実施形態における送信機12と第2の実施形態における送信機11との相違点は、送信機12がクロック生成部70とデジタル遅延回路21との間に位相調整器71を備える点である。第2の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、それぞれアンテナ80と同数備えられる。1組のデジタル遅延回路21、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40は、1つのアンテナ80に対応している。
以下、第3の実施の形態における送信機12が備える各構成要素について説明する。
BB信号生成部50は、第2の実施形態と同様に、BB信号を生成して出力する。本実施の形態において、BB信号生成部50は1つであるが、図2に示されるようにBB信号生成部50は複数であってもよい。BB信号生成部50が1つまたはアンテナ80よりも少ない数である場合、送信機12は、コンポーネントの数を減らすことができる。
1−bit変調器60は、第2の実施形態と同様に、BB信号生成部50が出力したBB信号を1−bitのデジタルRF信号(以降、1−bit信号列と呼ぶ。)に変換する。本実施の形態において、1−bit変調器60は1つであるが、図2に示されるように1−bit変調器60は複数であってもよい。1−bit変調器60が1つまたはアンテナ80よりも少ない数である場合、送信機12は、コンポーネントの数を減らすことができる。この場合、1−bit変調器60の出力信号は、アンテナ80の数だけ分配されて複数のデジタル遅延回路21へ入力される。
デジタル遅延回路21は、第2の実施形態と同様に、1つのロジック回路22で構成されるか、又は複数のロジック回路22、23、…、2n(nは2以上の整数。)を直列に接続して構成される。デジタル遅延回路21は、入力される1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21に入力される1−bit信号列に基づいて遅延させ、増幅器30へ出力する。
クロック生成部70は、第2の実施形態と同様に、1−bit変調器60が出力する1−bit信号列のビットレートの整数倍の周波数のクロックを生成する。
位相調整器71は、クロック生成部70で生成されたクロックを入力として、所定の位相を調整したクロックを出力する。位相調整器71から出力されたクロックは、ロジック回路22、23、…、2nに入力される。位相調整器71は、図3に示されるように、複数備えられる。各位相調整器71は、複数のデジタル遅延回路21のいずれか1つに対応している。複数の位相調整器71の位相値は、各位相調整器71で異なっており、複数のアンテナ80が形成するビームの指向性を制御するように設定される。
増幅器30は、第1の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21が出力する1−bit信号列を増幅する。
バンドパスフィルタ40は、第1の実施形態と同様に、増幅器30が出力する信号のうち所定の周波数帯の信号を通過させる。
アンテナ80は、第2の実施形態と同様に、バンドパスフィルタ40が出力するバンドパス出力信号に基づいて、空間に電磁波を放射する。
第3の実施の形態における送信機12は、位相調整器71を備えることによって、複数のアンテナ80が形成するビームの指向性を制御することができる。また、送信機12は、デジタル遅延回路21に1以上のロジック回路22、23、…、2nを備えることによって、デジタル遅延回路21の入力信号である1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21の入力信号である他の1−bit信号列に基づいて遅延させる。つまり、送信機11は、ロジック回路22、23、…、2nの個数を1−bit変調器60とデジタル遅延回路21とを繋ぐ配線の長さに基づいてデジタル遅延回路21ごとに設定することで、複数のデジタル遅延回路21の出力段階で各々の出力信号の同期をとることができる。したがって、送信機11は、デジタル遅延回路21前段の配線長のバラつきを実質的に改善し、信号品質の劣化を低減することが可能となる。
[第4の実施形態]
図4は、本発明の第4の実施形態における送信機13の構成を示すブロック図である。
図4を参照すると、本発明の第4の実施形態における送信機13は、デジタル回路90、クロック生成部70、複数のミクストシグナル回路91、および複数のアンテナ80を備える。ミクストシグナル回路91とアンテナ80とは、同数備えられる。デジタル回路90は、複数のBB信号生成部50と複数の1−bit変調器60と複数のデジタル遅延回路21aとを含んで構成される。ミクストシグナル回路91は、デジタル遅延回路21bと増幅器30とバンドパスフィルタ40とを含んで構成される。本発明の第4の実施形態における送信機13は、第2の実施形態における送信機11を実装の観点からより具体化した構成である。
以下、第4の実施の形態における送信機13が備える各構成要素について説明する。
デジタル回路90は、BB信号生成部50と1−bit変調器60とデジタル遅延回路21aとを含んで構成される。デジタル回路90は、クロック生成部70が出力するクロックに基づいてデジタル回路90の内部回路(BB信号生成部50と1−bit変調器60とデジタル遅延回路21aと)を動作させる。
BB信号生成部50は、第2の実施形態と同様に、BB信号を生成して出力する。
送信機13は、図4に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数のBB信号生成部50を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数のBB信号生成部を備えてもよい。つまり、送信機13は、図3に示されるように1つのBB信号生成部50を備えてもよい。BB信号生成部50の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機13は、コンポーネントの数を減らすことができる。
1−bit変調器60は、第2の実施形態と同様に、BB信号生成部50が出力したBB信号を1−bitのデジタルRF信号(以降、1−bit信号列と呼ぶ。)に変換する。
送信機13は、図4に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数の1−bit変調器60を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数の1−bit変調器60を備えてもよい。つまり、送信機13は、図3に示されるように1つの1−bit変調器60を備えてもよい。1−bit変調器60の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機13は、コンポーネントの数を減らすことができる。この場合、1−bit変調器60の出力信号は、アンテナ80の数だけ分配されて複数のデジタル遅延回路21a各々へ入力される。
デジタル遅延回路21aは、第2の実施形態におけるデジタル遅延回路21と同様に、1つのロジック回路22で構成されるか、又は複数のロジック回路22、23、…、2m(mは2以上かつm<nの整数。)を直列に接続して構成される。デジタル遅延回路21aは、入力される1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21に入力される1−bit信号列に基づいて遅延させ、増幅器30へ出力する。
クロック生成部70は、第2の実施形態におけるクロック生成部70と同様に、1−bit変調器60が出力する1−bit信号列のビットレートの整数倍の周波数のクロックを生成する。クロック生成部70は、例えば、分周回路や逓倍回路によって周波数変更したものを使用してもよい。
ミクストシグナル回路91は、デジタル遅延回路21bと増幅器30とバンドパスフィルタ40とを含んで構成される。ミクストシグナル回路91は、デジタル回路90が出力した1−bit信号列を他の1−bit信号列に基づいて遅延させ、遅延後の信号を複数のアンテナ80のうち対応する1つのアンテナ80に入力する。
デジタル遅延回路21bは、第2の実施形態におけるデジタル遅延回路21と同様に、1つのロジック回路2(m+1)で構成されるか、又は複数のロジック回路2(m+1)、2(m+2)、…、2nを直列に接続して構成される。デジタル遅延回路21bは、入力される1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21bに入力される1−bit信号列に基づいて遅延させ、増幅器30へ出力する。デジタル遅延回路21aとデジタル遅延回路21bとを統合したものが、第2の実施形態におけるデジタル遅延回路21に対応する。
デジタル遅延回路21bは、例えば、1のロジック回路2n(すなわち、n=m+1)で構成されてもよい。この場合、同期を取るためのロジック回路の個数の調整は、デジタル遅延回路21aにおいて行われる。ロジック回路22、23、…、2mの個数の設定方法は、第2の実施形態におけるD−FFの個数の設定方法と同様に、複数のデジタル遅延回路21bの出力信号が互いに同期するように設定される。
同様に、デジタル遅延回路21aは、1のロジック回路2m(すなわち、ロジック回路22)で構成されてもよい。この場合、同期を取るためのロジック回路の個数の調整は、デジタル遅延回路21bにおいて行われる。ロジック回路2(m+1)、…、2nの個数の設定方法は、第2の実施形態におけるD−FFの個数の設定方法と同様に、複数のデジタル遅延回路21bの出力信号が互いに同期するように設定される。
増幅器30は、第1の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21bが出力する1−bit信号列を増幅する。
バンドパスフィルタ40は、第1の実施形態と同様に、増幅器30が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させる。
アンテナ80は、第2の実施形態と同様に、バンドパスフィルタ40が出力するバンドパス出力信号に基づいて、空間に電磁波を放射する。
図5は、上記デジタル回路90とミクストシグナル回路91とアンテナ80とを基板上に実装した様子を示す。以下に図5と図4との対応を説明する。
図5は、図4においてアンテナ数を4と設定し、かつアンテナ80をパッチアンテナで構成した場合の基板を示す。
図5(a)が基板表面、図5(b)が基板裏面の平面図である。基板表面において、4個のミクストシグナル回路911、912、…、914各々が、対応するパッチアンテナ801、802、…、804の裏面に実装されている。4個のミクストシグナル回路911、912、…、914に入力される1−bit信号列は、デジタル回路90から出力される。
デジタル回路90と4個のミクストシグナル回路911、912、…、914とを繋ぐ配線は、配線長の差異による同期のずれや配線による信号減衰を考慮せずに、自由に設計することが可能である。なぜなら、上記配線により信号減衰が起きたとしても、ミクストシグナル回路911、912、…、914内のデジタル遅延回路21bにおいて、波形整形が行われる上、信号同期に関しても、デジタル回路90内のデジタル遅延回路21aにおいて、配線長のバラつきに応じた適切なロジック回路の数を選択することで、ミクストシグナル回路911、912、…、914間で、信号の同期が実現できる。さらに、ミクストシグナル回路911、912、…、914はパッチアンテナ801、802、…、804の直近に配置されていることから、ミクストシグナル回路911、912、…、914とパッチアンテナ801、802、…、804間の配線による信号品質の劣化はほとんどない。
なお、上記構成は、アンテナをパッチアンテナに限定することはなく、また個数に関しても4個の場合に限定されず、複数のアンテナに対して容易に拡張しうる。
また、上記構成は、第1および第2の実施形態の具体化に限定されるものではなく、第3の実施形態を具体化した構成も含んでいる。その場合、ミクストシグナル回路91は、本実施形態におけるコンポーネント(デジタル遅延回路21b、増幅器30、およびバンドパスフィルタ40)に加えて、図3における位相調整器71を含んだものになる。
第4の実施形態における送信機13は、ミクストシグナル回路91において遅延調整を行うため、複数のミクストシグナル回路91の出力段階で各々の出力信号の同期をとることができる。したがって、送信機13は、ミクストシグナル回路91前段の配線長のバラつきを実質的に改善し、信号品質の劣化を低減することが可能となる。
[第5の実施形態]
図6は、本発明の第5の実施形態における送信機14の構成を示すブロック図である。
図6を参照すると、本発明の第5の実施形態における送信機14は、デジタル回路90、クロック生成部70、複数のミクストシグナル回路91、複数のアンテナ配線81、および複数のアンテナ80を備える。ミクストシグナル回路91、アンテナ配線81、およびアンテナ80は、それぞれ同数備えられる。デジタル回路90は、第4の実施形態と同様に、複数のBB信号生成部50と複数の1−bit変調器60と複数のデジタル遅延回路21aとを含んで構成される。ミクストシグナル回路91は、第4の実施形態と同様に、デジタル遅延回路21bと増幅器30とバンドパスフィルタ40とを含んで構成される。
本発明の第5の実施形態における送信機14は、第4の実施形態における送信機13において前提となっていた、ミクストシグナル回路91とアンテナ80との間における、等長かつ最短配線という条件を緩和したものである。
以下、第5の実施の形態における送信機14が備える各構成要素について説明する。
デジタル回路90は、第4の実施形態と同様に、クロック生成部70が出力するクロックに基づいてデジタル回路90の内部回路(BB信号生成部50と1−bit変調器60とデジタル遅延回路21aと)を動作させる。
BB信号生成部50は、第2の実施形態と同様に、BB信号を生成して出力する。
送信機14は、図6に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数のBB信号生成部50を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数のBB信号生成部を備えてもよい。つまり、送信機14は、図3に示されるように1つのBB信号生成部50を備えてもよい。BB信号生成部50の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機14は、コンポーネントの数を減らすことができる。
1−bit変調器60は、第2の実施形態と同様に、BB信号生成部50が出力したBB信号を1−bitのデジタルRF信号(以降、1−bit信号列と呼ぶ。)に変換する。
送信機14は、図6に示されるように、複数のアンテナ80と同じ数の1−bit変調器60を備えてもよいし、複数のアンテナ80より少ない数の1−bit変調器60を備えてもよい。つまり、送信機14は、図3に示されるように1つの1−bit変調器60を備えてもよい。1−bit変調器60の数がアンテナ80の数より少ない場合、送信機14は、コンポーネントの数を減らすことができる。この場合、1−bit変調器60の出力信号は、アンテナ80の数だけ分配されて複数のデジタル遅延回路21a各々へ入力される。
デジタル遅延回路21aは、第4の実施形態におけるデジタル遅延回路21aと同様に、入力される1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21に入力される1−bit信号列に基づいて遅延させ、増幅器30へ出力する。
クロック生成部70は、第4の実施形態におけるクロック生成部70と同様に、1−bit変調器60が出力する1−bit信号列のビットレートの整数倍の周波数のクロックを生成する。
ミクストシグナル回路91は、第4の実施形態と同様に、デジタル回路90が出力した1−bit信号列を他の1−bit信号列に基づいて遅延させ、遅延後の信号を複数のアンテナ80のうち対応する1つのアンテナ80に入力する。
デジタル遅延回路21bは、第4の実施形態におけるデジタル遅延回路21bと同様に、入力される1−bit信号列を他のデジタル遅延回路21bに入力される1−bit信号列に基づいて遅延させるだけでなく、アンテナ配線81の長さも考慮して1−bit信号列を遅延させる。デジタル遅延回路21aとデジタル遅延回路21bとを統合したものが、第2の実施形態におけるデジタル遅延回路21に対応する。
アンテナ配線81は、ミクストシグナル回路91とアンテナ80との間を繋ぐ配線である。アンテナ配線81は、互いの配線長差が、クロック生成部70から出力されるクロックの周波数の波長の整数倍になるように設計される。この設定により、アンテナ配線81のみで生じる信号の遅延時間差は、クロック周期の整数倍になる。
デジタル遅延回路21aとデジタル遅延回路21bとにおける、ロジック回路の個数の設定方法は、アンテナ配線81で生じる整数クロック分相当の同期ズレを考慮に入れた上で、アンテナ80において互いに同期するように設定する。具体的には、図10を参照し、アンテナ配線811がアンテナ配線812よりも、クロックの周波数に対応する波長の2倍長くなるように設計した場合、アンテナ配線811は、アンテナ配線812と比べて、2クロック分の遅延が生じることになる。したがって、デジタル遅延回路212bの出力が、デジタル遅延回路211bの出力よりも2クロック分遅れるように、デジタル遅延回路212aのロジック回路の個数を、初期設定(第4の実施形態における設定)で得られる個数より2個多く設定することにより、パッチアンテナ801、802において両者の同期を取ることができる。
アンテナ80は、第2の実施形態と同様に、バンドパスフィルタ40が出力するバンドパス出力信号に基づいて、空間に電磁波を放射する。
図7は、上記デジタル回路90とミクストシグナル回路91とアンテナ配線81とアンテナ80とを基板上に実装した様子を示す。以下に図6と図7との対応を説明する。
図7は、図6においてアンテナ数を4と設定し、かつアンテナ80をパッチアンテナで構成した場合の基板を示す。
この例において、アンテナ配線81は、互いに等長になっておらず、アンテナ配線811、814は、アンテナ配線812、813と比べて短くなっている。クロック生成部70のクロック周波数を12GHzとした場合、例えば、アンテナ配線811、814の配線長を10cm、アンテナ配線812、813の配線長を10cm+2.5×kcm(2.5cmは12GHzの波長。kは1以上の整数)と設定した上で、デジタル遅延回路21bの出力において、デジタル遅延回路212b、213bの出力よりもデジタル遅延回路211b、214bの出力が(クロック生成部70のクロック周波数に対して)kクロック分遅延するように設定することにより、アンテナにおいて無線信号の同期を取ることが出来る。なお、上記例では、真空中における12GHzの信号の波長として2.5cmが用いられているが、アンテナ配線の材質等に応じてアンテナ配線中を伝搬する信号の波長が異なるので、アンテナ配線の材質等に応じてアンテナ配線の配線長が設定されるように構成されていてもよい。
第5の実施形態における送信機14は、アンテナ80までの配線長の制約を大幅に緩和(具体的にはアンテナ配線における配線長の差分制約のみ)した上で、ミクストシグナル回路91において遅延調整を行うため、アンテナ80の入力段階で各々の入力信号の同期をとることができる。したがって、送信機14は、ミクストシグナル回路91前段の配線長のバラつきを実質的に改善し、信号品質の劣化を低減することが可能となる。
以上、各実施形態および具体例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年9月28日に出願された日本出願特願2016−188933を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、11、12、13、14 送信機
20、21 デジタル遅延回路
21a、21b デジタル遅延回路
22、23、…、2m、…、2n ロジック回路
30 増幅器
40 バンドパスフィルタ
50 BB信号生成部
60 1−bit変調器
70 クロック生成部
71 位相調整器
80 アンテナ
801、802、…、804 パッチアンテナ
81 アンテナ配線
90 デジタル回路
91 ミクストシグナル回路
911、912、…、914 ミクストシグナル回路

Claims (10)

  1. 1−bitのデジタルRF信号を他の1−bitのデジタルRF信号に基づいて遅延させるデジタル遅延回路と、
    前記デジタル遅延回路が出力する信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器が出力する信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタと、を備え、
    前記バンドパスフィルタが出力する信号は、複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力され、前記複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御することを特徴とする送信機。
  2. 前記1−bitのデジタルRF信号のビットレートの整数倍の周波数のクロックを生成するクロック生成手段をさらに備え、
    前記デジタル遅延回路は、1つのロジック回路で構成されるか、又は複数のロジック回路を直列に接続して構成され、
    1以上の前記ロジック回路は、前記クロックに基づいて前記1−bitのデジタルRF信号を遅延させることを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  3. 前記デジタル遅延回路は、前記1−bitのデジタルRF信号の波形である第1の波形を整形する機能を有し、
    前記1以上のロジック回路の個数は、前記第1の波形と前記他の1−bitのデジタルRF信号の波形である第2の波形とに基づいて前記複数のアンテナ素子各々に入力される信号が互いに同期するように設定されることを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  4. ベースバンド信号を出力するベースバンド信号生成手段と、
    前記ベースバンド信号を前記1−bitのデジタルRF信号に変換して前記デジタル遅延回路へ出力する1−bit変調器と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  5. 前記クロックの位相を調整して前記1以上のロジック回路へ出力する位相調整器をさらに備え、
    前記デジタル遅延回路は、前記位相調整器が出力するクロックに基づいて前記1−bitのデジタルRF信号を遅延させることを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  6. 前記デジタル遅延回路における前記1以上のロジック回路の一部と、前記増幅器と、前記バンドパスフィルタと、は1つのチップに集積され、
    前記チップは、前記対応する1つのアンテナ素子の直近に配置されることを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  7. 前記デジタル遅延回路と前記増幅器と前記バンドパスフィルタとを第1の系統として、前記第1の系統と同様に構成される第2の系統をさらに備え、
    前記第1の系統における前記チップと前記対応する1つのアンテナ素子との間の配線の長さと、前記第2の系統における前記チップと前記対応する1つのアンテナ素子との間の配線の長さとの差は、前記クロックの周波数に相当する波長の整数倍であり、
    前記1以上のロジック回路の個数は、前記差に基づいて前記複数のアンテナ素子各々に入力される信号が互いに同期するように設定されることを特徴とした請求項6に記載の送信機。
  8. 前記1以上のロジック回路は、少なくともラッチ回路を含むことを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  9. 前記1以上のロジック回路は、少なくともDフリップフロップ回路を含むことを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  10. 1−bitのデジタルRF信号を他の1−bitのデジタルRF信号に基づいて遅延させ、増幅した後、所定の周波数帯域の信号のみを複数のアンテナ素子のうち対応する1つのアンテナ素子に入力し、前記複数のアンテナ素子が形成するビームの指向性を制御する、送信機の制御方法。
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