JP2009252644A - 電池缶の検査方法および電池缶の検査装置 - Google Patents

電池缶の検査方法および電池缶の検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検査精度を向上できる電池缶の検査方法および電池缶の検査装置を提供する。
【解決手段】電池缶の検査方法は、電池缶12の表面12Aに対して測定子23を近接させた状態で測定子23の一次コイル26に交流電流を流し、電池缶12および測定子23を相対的に移動させることにより、電池缶12の表面12Aに生じる誘導電流のインピーダンスおよび誘導電流により二次コイル27に誘導する電圧のうち一方の測定値の変化を検出し、測定値の変化により電池缶12の表面12Aに生じた損傷部13〜16を検知するにあたって、一次コイル26に対して、第1の周波数を有する第1の電流と、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを用いるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池缶の表面に近接させた測定子のコイルに交流電流を流し、電池缶の表面に生じる誘導電流のインピーダンスまたは誘導電流に基づいて表面の損傷部を検知する電池缶の検査方法および電池缶の検査装置に関するものである。
電池素子を収容する電池缶の検査方法として、渦流深傷器を用いて、数メガヘルツの交流電流あるいはパルス波を流したコイルを電池缶に近接させ、電池缶に存在する損傷部をインピーダンス変化や電圧変化に基づいて判別し、電池缶の欠陥品を取り除く技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電池缶の検査方法によれば、交流電流あるいはパルス波を流したコイルを電池缶に近接させ、電池缶の損傷部のインピーダンス変化、あるいは電圧変化として判断できるとされている。
特開昭62−126543号公報
ところで、円筒状の電池に用いられる電池缶は、絞り加工により有底円筒形状に形成されているため、絞り加工に基づく金属内部の結晶粒の乱れが生じている。
このような結晶粒の乱れは、特許文献1の検査方法においてノイズとして検出されている。
従って、特許文献1の検査方法においては、例えば直径0.5mm以下の小さな傷、クラック、ピンホール等の検出値は、前述したノイズの検出値に埋もれてしまうため、検出できないという課題がある。
また、電池缶には、ハンドリングや搬送時に打痕が生じる場合がある。
このような電池缶の検査においては、傷、クラック、ピンホール等と異なり、打痕を検出する必要がないが、前述した特許文献1の検査方法では打痕と、傷、クラック、ピンホール等とを判別できず、打痕を傷、クラック、ピンホール等として検出してしまい、検査結果の確度が低いという課題もある。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたもので、その目的は、検査精度を向上できる電池缶の検査方法および電池缶の検査装置を提供することにある。
本発明の電池缶の検査方法は、電池素子を収容する電池缶の表面に対して渦流探傷装置の測定子を近接させた状態で前記測定子のコイルに交流電流を流し、前記電池缶および前記測定子を相対的に移動させることにより、前記電池缶の表面に生じる誘導電流のインピーダンスおよび前記誘導電流により前記コイルに誘導する電圧のうち一方の測定値の変化を検出し、前記測定値の変化により前記電池缶の表面に生じた損傷部を検知するにあたって、前記コイルに対して、第1の周波数を有する第1の電流と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを用いる。
測定子のコイルに対して、第1の周波数を有する第1の電流と、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを用いるようにした。
第1の電流と第2の電流の周波数を異ならせて解像度を2段階に調整することが可能になり、損傷部の検査精度を向上できる。
また、本発明は、前記コイルに前記第1の電流を流しながら1回目の測定を行った後、前記コイルに前記第2の電流を流しながら2回目の測定を行う。
本発明においては、第1の電流を流しながら1回目の測定を行った後、コイルに第2の電流を流しながら2回目の測定を行うため、例えば第1の電流の周波数を15kHzに設定し、第2の電流の周波数として2MHzに設定した場合、1回目の測定において電池缶の表面に生じた欠陥(打痕)もキズもピンホールも波形判定機の波形は同じになるが、2回目の測定においては電池缶の表面に生じたなだらかな表面の欠陥は検出されず、キズの深さによっても波形のピークが変わるため、打痕かキズかピンホールかの欠陥の識別が可能となる。
さらに、本発明は、前記1回目の測定に用いる前記第1の電流の前記第1の周波数よりも、前記2回目の測定に用いる前記第2の電流の前記第2の周波数が高周波である。
第1の電流の周波数よりも第2の電流の周波数を高周波とすることで、解像度を高めることができる。
これにより、1回目の測定で損傷部を比較的粗の状態で検出し、2回目の測定で損傷部を比較的密の状態で検出できるので、損傷部の検査精度を向上できる。
また、本発明は、前記第1の電流により前記電池缶の表面に生じた損傷部を検知し、次いで前記第2の電流により前記損傷部が傷、クラック、ピンホールのうちのいずれかであるかの判別を行う。
このように、まず第1の電流で損傷部を検知し、つぎに第2の電流で損傷部の種類を判別することで、損傷部の検査精度を一層向上できる。
また、本発明の電池缶の検査装置は、前記電池缶の検査方法を実施するものである。
本発明の電池缶の検査装置によれば、前述した電池缶の検査方法と同様に損傷部を精度よく判別できる。
本発明の電池缶の検査方法および電池缶の検査装置によれば、測定子のコイルに対して、第1の周波数を有する第1の電流と、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを用いことで、解像度を2段階に調整して損傷部の検査精度を向上できるという効果を有する。
以下、本発明の実施形態に係る電池缶の検査方法および電池缶の検査装置について、図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の電池缶の検査装置10は、例えば、電池缶搬送装置11で搬送する電池缶12の損傷部13〜16を、測定子23の一次コイル(コイル)26に交流電流を流して二次コイル27で検知する渦流探傷装置である。
電池缶搬送装置11は、前工程で有底円筒状に形成された電池缶12を、搬送面11Aに縦置きに載せて後工程(電池素子を収容する工程)まで矢印の方向に搬送する装置である。
電池缶12は、プレス絞り加工で有底円筒状に形成されることで、電池素子を収容可能な金属製の缶である。
この電池缶12は、表面12Aが円筒状に形成され、底部12Bが平坦に形成され、上端部が開口されている。
また、電池缶12は、上端部に電池素子を収容した後にかしめる大径部12Cが形成され、底部12B近傍に曲面を含む部位12Dが形成されている。
大径部12Cや曲面を含む部位12Dは、測定時に渦電流が乱れる評価の対象外とする部位である。
ところで、電池缶12は、プレス絞り加工で有底円筒状に形成されるため、金属内部の結晶粒に乱れが生じていることが考えられる。なお、金属内部の結晶粒の乱れは欠陥部ではない。
また、電池缶12は、加工の際に、損傷部(欠陥部)として、U字傷(傷)13(図5(A),(B)参照)、丸傷(傷)14(図6(A),(B)参照)、クラック15(図7(A),(B)参照)やピンホール16(図8(A),(B)参照)などが発生することが考えられる。
電池缶の検査装置10は、電池缶搬送装置11の搬送面に設けられた真空回転機構21と、電池缶搬送装置11の搬送面近傍に設けられた測定子上下機構22と、測定子上下機構22で上下動可能に支持された測定子23と、測定子23の一次コイル26に交流電流を流す操作を行う操作パネル24と、測定子23の二次コイル27で検出した電圧変化に基づいて電池缶12の損傷部13〜16を判別する波形判定機25とを備えている。
真空回転機構21は、有底円筒状の電池缶12の底部12Bを真空で吸引し、電池缶12を1200s-1の高速で軸線を中心にして回転させる機構である。
なお、電池缶12の回転数は1200s-1に限らないで、適宜選択が可能である。
測定子上下機構22は、一例として、測定子23を電池缶12の表面12Aに近接させた状態で、例えば、送りピッチ1mm以下で表面12Aに沿って下方に移動させる機構である。
測定子23は、図3に示すように、一次コイル26、二次コイル27を有し、一次コイル26に交流電流を流すことで、二次コイル27に誘導する電圧変化28,29を検出するものである。
この測定子23は、一例として、測定子23のコイル径を1.0〜5.0mmの小さい範囲で選択したものであるが、好ましくはコイル径1.2mmに形成されたものが用いられる。
測定子23のコイル径を1.0〜5.0mmの小さい範囲に設定することで、解像度を高めることができ、損傷部の大きさとしてφ0.2mm、深さ0.05mmの極小さなものでも確実に検出することが可能である。
操作パネル24は、真空回転機構21や測定子上下機構22を操作するための操作ボタンや操作スイッチなどが備えられている。
さらに、操作パネル24は、測定子23の一次コイル26に交流電流を流すための操作ボタンや操作スイッチなどが備えられている。
この操作パネル24で、測定子23の一次コイル26に第1の電流を流しながら1回目の測定を行った後、測定子23の一次コイル26に第2の電流を流しながら2回目の測定を行う操作が可能になる。
ここで、一例として、第1の電流は、周波数15kHzの第1の周波数を有する。
第2の電流は、周波数2MHzの第1の周波数より高周波の周波数を有する。
一次コイル26に第1の電流を流すことで、二次コイル28で検出した電圧変化28から、損傷部13〜16の有無を判別可能な損傷部信号(位相信号電圧成分)30(図2、図4参照)を得ることができる。
第2の電流を第1の周波数より高周波とすることで、一層解像度を高めることができる。
よって、一次コイル26に第2の電流を流すことで、二次コイル28で検出した電圧変化29から、損傷部13〜16の種類、すなわち、U字傷13(図5(A)参照)、丸傷14(図6(A)参照)、クラック15(図7(A)参照)やピンホール16(図8(A)参照)を判別可能な損傷部信号(位相信号電圧成分)30A〜30D(図4、図5(B)、図6(B)、図7(B)、図8(B)参照)を得ることができる。
波形判定機25は、測定子23の二次コイル27で検出した電圧変化に基づいて損傷部13〜16を判断するものである。
つぎに、波形判定機25で損傷部13〜16を判断する方法を、図3および図4(A),(B)に基づいて説明する。なお、図4(A),(B)においては、便宜上、一次コイル26に第1の電流を流した場合と、第2の電流を流した場合の両方をまとめて示す。
すなわち、測定子23の一次コイル26に第1の電流を流し、二次コイル27で電圧変化28を検出する。
電圧変化28は、図4(A)に示すように、電池缶12をプレス絞り加工で形成する際に生じる結晶粒の乱れを検出するノイズ信号(ノイズ位相信号電圧成分)31と、損傷部(U字傷13、丸傷14、クラック15やピンホール16など)の損傷部信号(位相信号電圧成分)30とは位相が略90°異なる。
そこで、波形判定機25において、図4(A)に示すように、電圧変化28を矢印の方向に回転させて、図4(B)に示すように、位相信号電圧成分30をY軸に合わせる。波形判定機25にY軸上の成分(すなわち、位相信号電圧成分30)のみを取り込む。
そして、位相信号電圧成分30を、予め入力されていた判定規格用の第1しきい値と比較して電池缶12の損傷部13〜16の有無を判別する。
予め入力された判定規格用の第1しきい値としては、U字傷13、丸傷14、クラック15やピンホール16などに相当するデータが入力されている。
測定子23の一次コイル26に第2の電流を流した場合も、第1の電流を流した場合と同様に損傷部を判断する。
すなわち、測定子23の一次コイル26に第2の電流を流し、二次コイル27で電圧変化29を検出する。
電圧変化29は、図4(A)に示すように、電池缶12をプレス絞り加工で形成する際に生じる結晶粒の乱れを検出するノイズ信号(ノイズ位相信号電圧成分)32と、損傷部(U字傷13、丸傷14、クラック15やピンホール16など)の損傷部信号(位相信号電圧成分)30A〜30Dとは位相が略90°異なる。
そこで、波形判定機25において、図4(A)に示すように、電圧変化29を回転させて、図4(B)に示すように、位相信号電圧成分30A〜30DをY軸に合わせる。波形判定機25にY軸上の成分(すなわち、位相信号電圧成分30A〜30D)のみを取り込む。
そして、位相信号電圧成分30A〜30Dを、予め入力されていた判定規格用の第2しきい値と比較して電池缶12の損傷部13〜16の種類を判別する。
予め入力された判定規格用の第2しきい値としては、U字傷13、丸傷14、クラック15やピンホール16などに相当するデータが入力されている。
つぎに、電池缶の検査装置10を用いて電池缶12の損傷部を検知する電池缶の検査方法を図2〜図8に基づいて説明する。
図2に示すように、電池缶搬送装置11で搬送されてきた電池缶12の底部12Bを真空回転機構21で真空吸着する。真空吸着した電池缶12を1200s-1の高速で軸線33を中心にして回転する。
電池缶12を回転させながら、図1に示す測定子上下機構22で測定子23の先端部23A(コイル径1.2mm)電池缶12の表面12Aに近接させる。
測定子23の先端部を電池缶12の表面12Aに近接させた状態で測定子23の一次コイル26に第1の周波数を有する第1の電流を流す。
測定子上下機構22で測定子23を表面12Aに沿って送りピッチ1mm以下で下方に移動させて1回目の測定を行う。
二次コイル27で誘導する電圧変化28(図3、図4参照)を検出する。
ここで、第1の電流の第1の周波数は、第2の電流の第2の周波数と比較して低周波である。
よって、1回目の測定では、損傷部13〜16の有無のみを判別可能となる電圧変化28が得られる。
波形判定機25において、電圧変化28を矢印の方向に回転させて(図4(A)参照)、損傷部13〜16の位相信号電圧成分30をY軸に合わせる(図4(B)参照)。
波形判定機25にY軸方向の成分のみを取り込み、予め入力されていた第1しきい値と比較して電池缶12の損傷部13〜16の有無を判断する。
1回目の測定が完了した後、2回目の測定を行う。
すなわち、測定子23の一次コイル26に第2の周波数を有する第2の電流を流す。測定子上下機構22で測定子23を表面12Aに沿って下方に移動させて2回目の測定を行い、二次コイル27で電圧変化29(図3、図4参照)を検出する。
ここで、第2の電流の第2の周波数は、第1の電流の第1の周波数と比較して高周波である。
よって、2回目の測定では、損傷部13〜16の種類を判別可能となる電圧変化29が得られる。
波形判定機25において、電圧変化29を矢印の方向に回転させて(図4(A)参照)、損傷部13〜16の位相信号電圧成分30A〜30DをY軸に合わせる(図4(B)参照)。
波形判定機25にY軸方向の成分のみを取り込み、予め入力されていた第2しきい値と比較して電池缶12の損傷部13〜16の種類を判断する。
具体的には、損傷部がU字傷13の場合、図5(B)に示す第1位相信号電圧成分30Aが得られる。
第1位相信号電圧成分30Aは、U字傷13の形状に応じて急に大きくなり、下方に移動するにしたがって徐々に元に戻るように変化する。
また、損傷部が丸傷14の場合、図6(B)に示す第2位相信号電圧成分30Bが得られる。
第2位相信号電圧成分30Bは、丸傷14の中央まで徐々に大きくなり、丸傷14の中央を通過すると徐々に元に戻るように変化する。
すなわち、第2位相信号電圧成分30Bは、丸傷14の中央で対称になる。
さらに、損傷部がクラック15の場合、図7(B)に示す第3位相信号電圧成分30Cが得られる。
クラック15は電池缶12の側壁に表面12Aから裏面まで突き抜けた状態に発生している。よって、第3位相信号電圧成分30Cは無限大の値になる。
また、損傷部がピンホール16の場合、図8(B)に示す第4位相信号電圧成分30Dが得られる。
ピンホール16は電池缶12の側壁に表面12Aから裏面まで突き抜けた状態に発生している。よって、第4位相信号電圧成分30Dは無限大の値になる。
これにより、第1〜第4の位相信号電圧成分30A〜30Dを、予め入力されていた第2しきい値と比較することで、損傷部13〜16の種類、すなわちU字傷13、丸傷14、クラック15やピンホール16のうちのいずれかであるかの判別を行うことができる。
以上説明したように、電池缶の検査装置10によれば、測定子23の一次コイル26に対して、第1の周波数を有する第1の電流と、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを流すようにした。
第1の電流と第2の電流の周波数を異ならせて解像度を2段階に調整することが可能になり、損傷部13〜16の検査精度を向上できる。
また、15kHzの第1の電流と、2MHzの第2の電流とを1つの測定子23のコイルに対して順次流すことにより、1回目の測定において電池缶の表面に生じた欠陥(打痕)もキズもピンホールも波形判定機の波形は同じになるが、2回目の測定においては電池缶の表面に生じたなだらかな表面の欠陥は検出されず、キズの深さによっても波形のピークが変わるため、打痕かキズかピンホールかの欠陥の識別が可能となる。
さらに、第1の電流の周波数よりも第2の電流の周波数を高周波とすることで、解像度を高めることができる。
これにより、1回目の測定で損傷部13〜16を比較的粗の状態で検出し、2回目の測定で損傷部13〜16を比較的密の状態で検出できるので、損傷部13〜16の検査精度を向上できる。
加えて、第1の電流により電池缶12の表面12Aに生じた損傷部13〜16を検知し、次いで第2の電流により損傷部13〜16がU字傷13、丸傷14、クラック15、ピンホール16のうちのいずれかであるかの判別を行うようにした。
このように、まず第1の電流で損傷部13〜16を検知し、つぎに第2の電流で損傷部13〜16の種類(U字傷13、丸傷14、クラック15、ピンホール16)を判別することで、損傷部13〜16の検査精度を一層向上できる。
なお、前記実施形態では、1つの測定子23に第1の電流および第2の電流を流して損傷部13〜16を検知する例について示したが、これに限らないで、2つの測定子を用意し、一方の測定子に第1の電流を流し、他方に測定子に第2の電流を流して損傷部13〜16を検知することも可能である。
2つの測定子を用いる場合、それぞれの測定子に第1の電流および第2の電流を同時に流してもよく、順次流してもよい。
また、前記実施形態では、一次コイル26に交流電流を流して二次コイル27で電圧変化を検出する例について説明したが、これに限らないで、一次コイル26に交流電流を流して電池缶12の表面12Aに生じる誘導電流(渦電流)のインピーダンス変化を検出することも可能である。
本発明は、電池缶の表面に近接させた測定子のコイルに交流電流を流し、電池缶の表面に生じる誘導電流のインピーダンスまたは誘導電流に基づいて表面の損傷部を検知する電池缶の検査方法および電池缶の検査装置への適用に好適である。
本発明に係る電池缶の検査装置を示す斜視図である。 本発明に係る電池缶の検査方法を示す側面図である。 本発明に係る測定子の一次コイルに交流電流を流して二次コイルで電圧変化を検出する状態を説明する原理図である。 本発明に係る測定子の二次コイルで検出した電圧変化の成分を示すグラフである。 (A)は電池缶の損傷部としてU字傷を示す斜視図、(B)は本発明に係る電池缶の検査方法でU字傷を検出した状態を示す断面図である。 (A)は電池缶の損傷部として丸傷を示す平面図、(B)は本発明に係る電池缶の検査方法で丸傷を検出した状態を示す断面図である。 (A)は電池缶の損傷部としてクラックを示す平面図、(B)は本発明に係る電池缶の検査方法でクラックを検出した状態を示す断面図である。 (A)は電池缶の損傷部としてピンホールを示す平面図、(B)は本発明に係る電池缶の検査方法でピンホールを検出した状態を示す断面図である。
符号の説明
10 電池缶の検査装置
12 電池缶
12A 電池缶の表面
13 U字傷(損傷部)
14 丸傷(損傷部)
15 クラック(損傷部)
16 ピンホール(損傷部)
20 渦流探傷装置
23 測定子
26 一次コイル(コイル)
27 二次コイル
28,29 電圧変化
30,30A〜30D 位相信号電圧成分(損傷部信号)

Claims (5)

  1. 電池素子を収容する電池缶の表面に対して渦流探傷装置の測定子を近接させた状態で前記測定子のコイルに交流電流を流し、
    前記電池缶および前記測定子を相対的に移動させることにより、前記電池缶の表面に生じる誘導電流のインピーダンスおよび前記誘導電流により前記コイルに誘導する電圧のうち一方の測定値の変化を検出し、
    前記測定値の変化により前記電池缶の表面に生じた損傷部を検知するにあたって、
    前記コイルに対して、第1の周波数を有する第1の電流と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第2の電流とを用いる電池缶の検査方法。
  2. 前記コイルに前記第1の電流を流しながら1回目の測定を行った後、前記コイルに前記第2の電流を流しながら2回目の測定を行う請求項1に記載の電池缶の検査方法。
  3. 前記1回目の測定に用いる前記第1の電流の前記第1の周波数よりも、前記2回目の測定に用いる前記第2の電流の前記第2の周波数が高周波である請求項2に記載の電池缶の検査方法。
  4. 前記第1の電流により前記電池缶の表面に生じた損傷部を検知し、次いで前記第2の電流により前記損傷部が傷、クラック、ピンホールのうちのいずれかであるかの判別を行う請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の電池缶の検査方法。
  5. 前記請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の電池缶の検査方法を実施する電池缶の検査装置。
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