JPH08160015A - 部品検査装置 - Google Patents

部品検査装置

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JPH08160015A
JPH08160015A JP6331486A JP33148694A JPH08160015A JP H08160015 A JPH08160015 A JP H08160015A JP 6331486 A JP6331486 A JP 6331486A JP 33148694 A JP33148694 A JP 33148694A JP H08160015 A JPH08160015 A JP H08160015A
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JP6331486A
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Takayuki Kato
隆幸 加藤
Kazumasa Washimi
和正 鷲見
Tetsuo Yamada
鉄夫 山田
Masahiro Takeda
正博 武田
Nagahito Yasui
永仁 安井
Yoshihisa Komatsu
嘉久 小松
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Toyota Central R&D Labs Inc
Aichi Steel Corp
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Toyota Central R&D Labs Inc
Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小物部品の微小疵や凹凸部形状を高感度、高
S/N比で検査する。 【構成】 リング状コア21に、外周面の開口幅が内周
面の開口幅より狭くなるようなギャップ25を設けると
ともに、そのコア21に1つの励磁コイル22と2つの
検出コイル23、24を巻いたものを検査コイル2と
し、これを被検査部品に近接配置する。そして、発振器
よりその励磁コイルに交流電流を供給し、被検査部品に
渦電流を生起させ、位相検波回路により、この渦電流に
より2つの検出コイルに誘起される電圧信号の位相を検
波する。位相検波回路の出力信号に対して、移相回路に
より、高周波成分程位相を大きく変化させ、位相検波回
路の出力信号と移相回路の出力信号とを減算する。この
減算回路の出力を、被検査部品の検査結果として判定
し、表示器に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検査部品の表面の疵
や凹凸などの微小形状を検査する部品検査装置に関す
る。特に本発明は、電磁誘導を利用した装置で、小物部
品の疵や微小凹凸形状などを高感度、高S/N比で検査
する装置に関する。
【0002】
【発明の背景】耐食性に優れた軟磁性ステンレス鋼は、
一般電子機器や自動車用電子機器等の磁性部品として多
く用いられている。これらの部品は一般に冷間鍛造によ
って製造されているが、冷間鍛造は加工割れが大きな問
題となっている。加工割れは強度的な問題のほか、磁性
部品の場合には微小な割れであっても磁気的特性の変化
が問題となる。そのため、これらの部品では全数につい
て割れを検査する必要がある。
【0003】また、加工された部品が部分的に凹部や凸
部形状を有する場合は、規定の部位にその凹部や凸部形
状が存在しているかを検査することは品質を保証するた
めに必要なことである。
【0004】しかし、近年品質要求が高度化し、これら
部品表面の微小疵や微小凹凸部形状を検査するために、
高感度、高S/N比の検査装置が必要になってきた。
【0005】
【従来の技術】従来、この種の検査装置としては、図1
2に示すようなものが知られている。これはプローブコ
イルを用いた自己比較法と呼ばれる方法で検査を行なう
ものであり、検査コイル10は、「コ」の字型の強磁性
体製のコア11と、それに巻かれた励磁コイル12及び
検出コイル13、14から成る。励磁コイル12はコア
11のブリッジ部に巻回され、検出コイル13、14は
2本のヨークの部分に巻回される。この検査コイル10
を被検査部品19の直上に配置し、発振器15から励磁
コイル12に交流電流を供給すると、被検査部品19の
表面に渦電流が発生する。2つの検出コイル13、14
にはこの渦電流に応じた電圧が誘起されるが、被検査部
品19の表面に疵や凹凸部が存在すると、2本のヨーク
部分の間で渦電流の分布が異なるようになるため、2つ
の検出コイル13、14の誘起電圧に差が生じる。従っ
て、2つの検出コイル13、14を差動結合して、それ
らの誘起電圧の差分を位相検波回路16及びハイパスフ
ィルタ17に入力し、不要因子による信号をできるだけ
小さくして所望の信号だけを得ることにより、被検査部
品19の表面の疵又は凹部、凸部の形状を検査すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷間鍛造で製造される
磁性部品は一般に小さいものが多い。上記従来の検査コ
イル10では、被検査部品19の2箇所の渦電流の分布
の差異を検出するものであるため、比較的広い検査面が
必要である。従って、小さい部品に対しては適用が難し
く、また、平面でない被検査面については正確な疵や凹
凸部形状の検出が難しいという問題があった。
【0007】また、従来の検査装置を構成するハイパス
フィルタ17は被検査部品19の疵や凹凸部での時間的
に急激な変化をする信号のみを取り出し、被検査部品1
9の寸法変化、材質変化、送りムラなどにより緩慢な変
化をする信号のノイズ成分を減衰させる役目をもつ。し
かし、ノイズ成分を十分減衰させようとすると図13に
示すように元の検出信号に比べて疵や凹凸部による信号
も減衰してしまうという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上説明した
従来からの方法の問題点を解決し、小物部品の微小疵や
凹凸部形状を高感度、高S/N比で検査するための技術
である。
【0009】すなわち、第1発明は、外周面の開口幅が
内周面の開口幅より狭くなるようなギャップを有するリ
ング状コアに1つの励磁コイルと2つの検出コイルを巻
いた検査コイルを被検査部品に近接配置し、該励磁コイ
ルに交流電流を供給するための発振器と、該2つの検出
コイルに誘起する電圧信号の位相を検波する位相検波回
路と、該位相検波回路の出力信号について高い周波数成
分程大きく位相変化させる移相回路と、前記位相検波回
路の出力信号と移相回路の出力信号との差を算出する減
算回路と、減算回路の出力に基づき被検査部品の検査結
果を判定する判定回路と、を設けたことを特徴とする部
品検査装置である。
【0010】また第2発明は、上記に加え、円周状部分
を有する被検査部品を載置するV字状の溝が外周に複数
個設けられた円筒状の搬送手段と、そのV字状の溝に載
置された被検査部品が所定位置に来たときに被検査部品
の円筒状部分に接触して被検査部品を回転させる回転ロ
ーラと、を備え、円筒状の部分を有する被検査部品を連
続的かつ自動的に検査する装置である。
【0011】
【作用】第1発明の基本構成を図1に示す。同図におい
て1は被検査部品、2はギャップ25を有する磁芯21
と励磁コイル22及び検出コイル23、24から成る検
査コイル、3は発振器、4は位相検波回路、5は移相回
路、6は減算回路、7は判定回路である。以下、本発明
の作用について説明する。
【0012】発振器3から励磁コイル22に交流電流を
供給して、磁芯21を磁路とする磁束を生成する。この
磁束によって被検査部品1に渦電流を発生させること
で、2つの検出コイル23、24に電圧を誘起させる。
ここで、被検査部品1の表面に疵や凹凸がない場合は2
つの検出コイル23、24に誘起される電圧は同じであ
り、差動結合によって両端電圧は零となる。次に、磁芯
21のギャップ25の直下を被検査部品1の疵や凹部或
いは凸部が通過すると、2つの検出コイル23、24に
誘起される電圧に差が生じる。
【0013】ここで、検査コイル2について詳細に説明
する。通常、リフトオフ(検査コイルと被検査部品との
間の距離)変化等のノイズ成分の影響を抑え、微小な疵
や凹凸部の検査性能を向上させるためには、2つの検出
コイルの間隔をできる限り狭くする必要がある。しか
し、両検出コイルの間隔を狭くするとコイルの巻数が限
られ、検出電圧感度が低下するという問題がある。本発
明の検査コイル2では磁路である磁芯21をリング状と
したため、両検出コイル23、24の間の距離を十分大
きく確保しつつ、渦電流を誘起するための磁力線の発生
間隔を狭くすることができるため、微小部分の検出に有
利となっている。
【0014】更に、本発明の検査コイル2では図2に示
すように、ギャップ25の外周側の幅goを内周側giよ
りも狭くしている。これにより、ギャップ25の部分で
外部に膨出する磁力線は、外周側でより狭く、かつ、よ
り強く膨出するようになるため、被検査部品1の表面の
比較的狭い範囲に大きな渦電流を発生させることができ
る。従って、被検査部品1が円筒状部分をもつ部品であ
る場合に、本発明の検査コイル2は特に適したものとな
っている。
【0015】両検出コイル23、24に誘起された電圧
の差分は、位相検波回路4でノイズ成分と疵や凹凸部形
状により検出される信号成分とに分離されるとともに、
疵や凹凸部形状に対応する直流信号に変換される。この
位相検波回路4で十分に分離できないノイズ成分、特
に、被検査部品1の寸法変化、材質変化、送りムラなど
の緩慢な変化をするノイズ成分は、次段の移相回路5及
び減算回路6で減衰される。これについて、以下説明す
る。
【0016】移相回路5は、位相検波回路4の出力信号
を、振幅は一定としたまま、位相のみを周波数成分に応
じて変化させる回路である。すなわち、高い周波数成分
は大きく位相変化させ、低い周波数成分は小さく位相変
化させる。図3に示す位相検波回路4の出力波形例で説
明すれば、疵或いは表面凹凸部による波形の51の部分
が最も周波数成分が高く、次に52の部分が高い。53
の部分は被検査部品1の寸法、材質変化、送りムラなど
に起因する波形で低い周波数成分である。従って、51
の部分は多くの位相変化があり、53の部分は殆ど位相
変化しないことになる。このような位相変化のあった信
号と元の位相検波回路4の出力信号を減算回路6で減算
すると、図4の波形のように周波数成分の低い被検査部
品1の寸法、材質変化、送りムラなどに起因するノイズ
信号のみが減衰され、疵や凹凸部による検査信号は逆に
元の信号より大きくなり、S/N比の高い信号となる。
【0017】この減算回路6の出力信号は表示回路7に
送られ、疵や凹凸部の良否検査結果が判定される。な
お、必要によりその判定結果は表示器に表示され、又、
良品・不良品選別等に利用される。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例である自動車用燃料噴射弁
に用いられている軟磁性ステンレス鋼製部品の連続自動
探傷装置を図5〜図11により説明する。本実施例の探
傷装置が対象とする部品1は図5に示すように、円柱状
の部分と円盤状の部分を有し、冷間鍛造で成形された
後、本連続自動探傷装置により全数が検査される。検査
の結果、表面に疵が存在する不良品は本連続自動探傷装
置が備える振分装置によりラインから排除され、良品の
みが後工程に供給される。
【0019】図6に示すように、本連続自動探傷装置
は、周囲の6箇所にV字溝82を有する搬送ドラム81
を中心に構成される。搬送ドラム81の丁度真上の位置
には、回転ローラ76及び検査コイル2が配置され、搬
送ドラム81の回転方向(図7の場合、時計回り)に関
してその前の位置には、搬送ドラム81のV字溝82に
被検査部品1を供給する被検査部品供給ガイド85が、
また、搬送ドラム81の回転方向に関して回転ローラ7
6の後には振分装置86が設けられている。
【0020】図6に示すように、搬送ドラム81はモー
タ84により回転駆動され、モータ84は搬送ドラム駆
動部83により制御される。搬送ドラム駆動部83は搬
送ドラム81を60°間隔でステップ状に駆動し、いず
れかのV字溝82が検査コイル2の真下となる位置で搬
送ドラム81を停止させる。回転ローラ76はモータ7
5により回転され、モータ75自体も昇降レール74に
より上下に移動可能となっている。これらモータ75の
回転及び昇降(すなわち、回転ローラ76の回転及び昇
降)の制御は、回転ローラ駆動部73により行なわれ
る。搬送ドラム81の直上近傍には、その位置にあるV
字溝82に被検査部品1が存在するか否かを検出する被
検査部品センサ80が設けられている。
【0021】振分装置86は、図7に示すように回転可
能な爪により構成されており、同図の実線で示すよう
に、通常は爪の先端は搬送ドラム81の外周よりも外側
に位置する。一方、後述するように不良品を排除する際
には、同図破線で示すように、爪の先端が搬送ドラム8
1外周よりも内側に入り込み、被検査部品1の一端(図
5において左側の端部)をすくい上げて、良品排出経路
87とは別の経路(不良品排出経路)88に排出する。
【0022】検査コイル2は図8に示すように、1箇所
にギャップを有するリング状のコア21と、コア21に
巻回された励磁コイル22及び検出コイル23、24か
ら成る。検査コイル2は、図6に示すように回転ローラ
76のすぐ近傍の位置に固定されており、そのギャップ
25の外周側の開口が、回転ローラ76により押さえ付
けられ(そして、後述するように回転され)ている被検
査部品1の表面の直上に位置するように配置されてい
る。
【0023】また検査コイル2は、図8に示すような構
成を有する探傷回路70に接続される。検査コイル2の
励磁コイル22には発振器3が接続され、両検出コイル
23、24の両端には差動増幅回路410が接続され
る。差動増幅回路410の出力は同期検波回路430に
送られる。この同期検波回路430には発振器3の信号
が移相器420を介して入力される。一方、減算回路6
には、同期検波回路430の出力と、その同期検波回路
430の出力が移相回路5を経由した信号とが送られ
る。減算回路6の出力は判定回路7に送られる。
【0024】本実施例の連続自動探傷装置の動作を図9
のタイミングチャートを用いて説明する。被検査部品1
は図示せぬ前工程(冷間鍛造工程)装置から被検査部品
供給ガイド85に供給され、そこを落下して搬送ドラム
81のV字溝82に1個ずつ供給される。V字溝82に
よりすくい上げられた1個の被検査部品1は、搬送ドラ
ム81の回転により頂上位置に搬送される(図9
(a))。この位置で被検査部品センサ80は被検査部
品1を検出し(b)、搬送ドラム81は停止する。被検
査部品センサ80による被検査部品1の検出から所定の
短い時間が経過した後、回転ローラ76が降下して被検
査部品1をV字溝82に押し付け、回転させる(c)。
そして、探傷回路70の発振器3から交流電流を検査コ
イル2の励磁コイル22に供給することにより、被検査
部品1の探傷を行なう(d)。
【0025】両検出コイル23、24に誘起された電圧
の差分は差動増幅回路410により増幅され、同期検波
回路430に送られる。同期検波回路430は、不要因
子によるノイズ成分と疵により検出される信号成分を移
相器420からの基準位相に基づいて分離し、ノイズ成
分を小さくする。この同期検波回路430で十分に分離
除去できない被検査部品1の寸法変化、材質変化、送り
ムラなどに起因する緩慢な変化をするノイズ成分は、移
相回路5及び減算回路6により減衰され、S/N比が向
上される。
【0026】この移相回路5及び減算回路6は、本実施
例では図10に示す回路を用いた。すなわち、移相回路
5は、抵抗501、502、503、コンデンサ504
及び演算増幅器(オペアンプ)505からなる一定ゲイ
ン移相回路である。移相回路5の出力信号から移相回路
5の入力信号(同期検波回路430の出力信号)を抵抗
601、602、603、604及びオペアンプ605
からなる減算回路6で引き算する。減算回路6の出力信
号で疵の大きさに応じた信号は判定回路7に送られる
が、判定回路7では、所定の閾値以上の信号が来たとき
に、被検査部品1は不良であると判定する。判定回路7
は、被検査部品1が不良品であると判定すると、NG信
号を制御部71に送出する(図9(e))。制御部71
は、探傷回路70の判定回路7からNG信号を受けたと
きは、振分装置駆動部72に対して、被検査部品1を不
良品経路88に排出するように指令する。振分装置駆動
部72はこの指令に応じて振分装置86の爪を回転させ
て搬送ドラム81の外周よりも内側に位置させ、被検査
部品1を不良品経路88に排出する(f)。なお、判定
回路7が良品であると判定した場合は、爪は通常の搬送
ドラム81の外周側に置かれ、被検査部品1は良品経路
87へ排出される。
【0027】本実施例の被検査部品1の円筒部(被検査
部分)の直径は10mm、検査コイル2の外径は8m
m、内径は4mm、厚さは2mm、ギャップ25の外周
側の幅は0.5mm、内周側の幅は2.2mmであり、
この諸元において、幅約30μm、深さ約70μmまで
の疵を検出することができた。
【0028】本発明に係る部品検査装置は、図11に示
すような構造とすることもできる。本実施例の自動部品
検査装置では、被検査部品は昇降台90上に供給する。
これを図示せぬセンサにより検出すると、エアシリンダ
94が昇降台90を上昇させ、被検査部品を駆動ローラ
92の高さに持ち上げる。被検査部品がその高さに達し
た時点で図で右側のエアシリンダ95が2本の押えロー
ラ91を押し出す。押えローラ91は直動(LM)レー
ル96上を平行移動し、被検査部品を駆動ローラ92に
押しつける。次に、図において左方のモータを回転させ
ることにより駆動ローラ92を回転させ、駆動ローラ9
2と押えローラ91との間に挟まれた被検査部品を回転
させる。こうして回転される被検査部品の疵及び凹凸形
状を、センサヘッド93に内蔵された上記と同様の検出
器により検出する。
【0029】
【発明の効果】本発明においては、ギャップを有するリ
ング状のセンサを使用しているため、両検出コイルの間
の距離を十分大きく確保しつつ、渦電流を誘起するため
の磁力線の発生間隔を狭くすることができる。更に、そ
のギャップの外周側の幅を内周側よりも狭くしたことに
より、ギャップの部分で外部に膨出する磁力線は外周側
でより狭く、かつ、より強く膨出するようになるため、
被検査部品の表面の比較的狭い範囲に大きな渦電流を発
生させることができる。このため、被検査部品に広い平
面を必要とせず、表面の微小な疵や凹凸部の形状検出を
高感度で行なうことができる。従って、被検査部品が円
筒状部分をもつ部品である場合に、本発明の部品検査装
置は特に適したものとなっている。また、ゲイン一定で
位相が周波数特性をもつ簡単な移相回路と減算回路によ
って、被検査部品の寸法、材質変化、送りムラなどの比
較的緩慢な変化をするノイズ成分を減衰させることによ
って、同時に信号レベルを向上することが可能となり、
S/N比の向上が図られ、精度の高い検査装置を提供で
きるようになった。
【0030】また、円筒状の搬送手段が被検査部品をセ
ンサの位置へ自動的に配置し、回転ローラが被検査部品
を自動的に回転させる等、検査に際して人手を要するこ
となく全ての工程を自動的に行なうことができるため、
高速の冷間加工にも十分追随して高速に全数検査を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を示す基本構成図。
【図2】 検査コイルの側面図。
【図3】 位相検波回路の出力波形例。
【図4】 本発明による検出波形例。
【図5】 実施例の被検査部品の側面図(a)及び正面
図(b)。
【図6】 本発明の一実施例である連続自動探傷装置の
構成を示すブロック図。
【図7】 実施例の連続自動探傷装置の側面図。
【図8】 検査コイル及び探傷回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図9】 実施例の連続自動探傷装置の各部の動作のタ
イミングチャート。
【図10】 移相回路及び減算回路の具体的な電気回路
図。
【図11】 本発明の第2実施例である自動探傷装置の
斜視図。
【図12】 従来技術を示す基本構成図。
【図13】 従来技術による検出波形例。
【符号の説明】
2…検査コイル 21…コア(磁芯) 22…励磁コイル 23、24…検出コイル 25…ギャップ 71…制御部 72…振分装置駆動部 73…回転ローラ駆動部 74…昇降レール 75…モータ 76…回転ローラ 80…被検査部品センサ 81…搬送ドラム 82…V字溝 83…搬送ドラム駆動部 84…モータ 85…被検査部品供給ガイド 86…振分装置 87…良品排出経路 88…不良品排出経路 90…昇降台 91…押えローラ 92…駆動ローラ 93…センサヘッド 94、95…エアシリンダ 96…直動レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲見 和正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 山田 鉄夫 愛知県名古屋市中川区十番町4丁目9番地 サンテック株式会社内 (72)発明者 武田 正博 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 安井 永仁 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 小松 嘉久 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査部品と検査コイルとを近接位置で
    相対移動させ、電磁誘導法によって部品を検査する装置
    であって、 a)外周面の開口幅が内周面の開口幅より狭くなるような
    ギャップを有するリング状コアに1つの励磁コイルと2
    つの検出コイルが巻かれ、被検査部品に近接配置された
    検査コイルと、 b)該励磁コイルに交流電流を供給する発振器と、 c)該2つの検出コイルに誘起する電圧信号の位相を検波
    する位相検波回路と、 d)該位相検波回路の出力信号に対して、高周波成分程位
    相を大きく変化させる移相回路と、 e)前記位相検波回路の出力信号と移相回路の出力信号と
    の差を算出する減算回路と、 f)減算回路の出力に基づき被検査部品の検査結果を判定
    する判定回路と、 を備えることを特徴とする部品検査装置。
  2. 【請求項2】 更に、 g)円周状部分を有する被検査部品を載置するV字状の溝
    が外周に複数個設けられた円筒状の搬送手段と、 h)上記V字状の溝に載置された被検査部品が所定位置に
    来たときに被検査部品の円筒状部分に接触して被検査部
    品を回転させる回転ローラと、 を備え、円筒状の部分を有する被検査部品を連続的かつ
    自動的に検査することを特徴とする請求項1記載の部品
    検査装置。
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KR100448444B1 (ko) * 1999-12-29 2004-09-13 주식회사 포스코 위상배열방식의 와전류 감지기에 의한 압연강판의 두께와형상 및 평평도 측정장치
JP2009014651A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Canon Inc 磁気検出素子及び検出方法
CN112858470A (zh) * 2021-02-20 2021-05-28 北京航空航天大学 涡流检测装置和系统
CN115166023A (zh) * 2022-06-30 2022-10-11 安徽大学 一种基于磁感应场的无损检测装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100448444B1 (ko) * 1999-12-29 2004-09-13 주식회사 포스코 위상배열방식의 와전류 감지기에 의한 압연강판의 두께와형상 및 평평도 측정장치
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