JP2009014651A - 磁気検出素子及び検出方法 - Google Patents

磁気検出素子及び検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象物質による磁界の検出強度を向上させた磁気検出素子を提供する。
【解決手段】軟磁性体からなるコアと、コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する。そして、検出コイルにおけるコアの表面を検出コイルの長手方向に第1の領域及び第2の領域に二分し、検出対象物質の親和性が第1の領域の少なくとも一部において第2の領域と異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性粒子を検出するための、又は磁性粒子を標識として非磁性物質を検出するための磁気検出素子及び検出方法に関する。
定量的なイムノアッセイとして、放射免疫分析法(RIA:radio immunoassay、又はIRMA:immunoradiometric assay)が古くから知られている。この方法では、放射性核種によって、競合する抗原あるいは抗体を標識し、比放射能の測定結果から抗原が定量的に測定される。つまり抗原などの標的物質を標識してこれを間接的に測定する。この方法は感度が高いことから、臨床診断において大きな貢献を果たしたが、放射性核種の安全性を考慮する必要があり、専用の施設や装置が必要になる。そこで、より扱いやすい方法として、例えば、蛍光物質、酵素、電気化学発光分子、磁性粒子などの標識を用いる方法が提案されてきた。
蛍光標識、酵素標識、電気化学発光標識等を標識として用いた場合は、光学的な測定方法に用いられ、光の吸収率や透過率、あるいは発光光量を計測することによって、標的物質の検出が行われる。標識に酵素を用いる酵素免疫測定法(EIA:Enzyme Immunoassay)は、抗原−抗体反応をさせた後に、酵素標識抗体を反応させ、その酵素に対する基質を添加して発色させ、その吸光度により比色定量する方法である。
また、磁性粒子を標識とし磁気センサ素子によって間接的に生体分子を検出するバイオセンサの研究報告が幾つかの研究機関によってなされている。この検出方法で用いられる磁気センサ素子には種々のものが挙げられる。磁気抵抗効果素子を用いたもの、ホール素子を用いたもの、ジョセフソン素子を用いたもの、コイルを用いたもの、磁気インピーダンスが変化する素子を用いたもの、フラックスゲート(FG)センサなどが提案されている(特許文献1、2、非特許文献1〜5)。FGセンサは、軟磁性体とコイルを用いて誘導起電力を検出するものである。これらの素子を用いた生体物質の検出方法にはそれぞれ特徴が有るが、中でもFGセンサは、磁場の分解能が高い、入力磁場に対する出力の直線性が高い、温度安定性が高い、という利点を持つ。
FGセンサ素子には、大きく分けて平行型と直交型の二種類がある。平行型FGセンサは一般に、軟磁性体コアと、該コアに交流磁界を印加するための励磁コイルと、コアの磁化変化を検出するための検出コイルとを有する構成である。交流磁界Hac中での軟磁性コアの磁化変化に伴う磁束の変化を利用して磁界を検出する(非特許文献6)。
図13は一般的な平行型FGセンサ素子の構成例を示す図である。図中で検出可能磁界は、検出コイル1250,1260の長手方向である。図のように、検出コイル1250,1260の長手方向の外部磁界(検出対象磁界)H0中に平行型FGセンサ素子を置く。さらに、励磁コイル1230を用いて交流磁界Hacを軟磁性コア1200に印加する。
図14はFGセンサ素子の動作原理を説明するための図である。
交流電源1502から励磁コイル1230に流れる電流の方向に対応して、励磁コイル1230に発生する磁界の向きが異なる。図の右方向の磁界が励磁コイル1230に発生すると、検出コイル1250には図の上方向の磁界が発生し、検出コイル1260には図の下方向の磁界が発生する。反対に図の左方向の磁界が励磁コイル1230に発生すると、検出コイル1250には図の下方向の磁界が発生し、検出コイル1260には図の上方向の磁界が発生する。図14に示すように、外部磁界H0の向きは一定であるが印加交流磁界Hacは検出コイル1250内の領域PAと検出コイル1260内の領域PBで検出方向に対して極性が逆になるため、外部磁界H0によるバイアス効果はPAとPBの位置で逆向きになる。
図15は図13に示したFGセンサ素子の磁界検出出力までを示すグラフである。図15(a)に示す交流磁界を励磁コイル1230に印加すると、領域PA及びPBにおける軟磁性コア1200の磁化の振る舞いは、次のようになる。HacとH0が平行の場合、軟磁性コア1200の磁化は、H0=0の場合よりもH0だけ小さなHacで飽和に達する。HacとH0が反平行の場合、軟磁性コア1200の磁化は、H0=0のときよりもH0だけ大きなHacを印加したときに飽和する。
そのため、この磁化変化に伴う、検出コイル1250,1260内を貫く磁束ΦA、ΦBの時間変化は図15(b)のようになる。このとき、それぞれの検出コイル1250,1260に生じる誘導起電力は図15(c)のようになり、その出力合計は図15(d)のようになる。この誘導起電力の位相(図15(d))とHacの位相(図15(a))のずれから、図15(b)に現れるH0の大きさが検出できる。図15(a)のように逆位相のHacが印加される軟磁性コア1200を用いると、2倍の周波数で誘導起電力が検出されることになり、測定周波数のノイズを取り除いてS/Nの向上が可能になる。平行型FGセンサには構造の異なるものがあるが、動作原理はほぼ同様となる。
特開2005−315744号公報 特開2006−208368号公報 H. A. Ferreira, et al, J. Appl. Phys., 93 7281 (2003) Pierre-A. Besse, et al, Appl. Phys. Lett. 80 4199 (2002) SeungKyun Lee, et al, Appl. Phys. Lett. 81 3094 (2002) Richard Luxton, et al, Anal. Chem.16 1127 (2001) Horia Chiriac, et al, J. Magn. Magn. Mat. 293 671 (2005) 磁気工学の基礎と応用 電気学会マグネティックス技術委員会p.171
平行型FGセンサ素子による磁界測定は、非特許文献6に見られるように、軟磁性コア1200とそれを取り巻く励磁コイル1230及び検出コイルを有する電気回路で行われる。励磁コイル1230に交流を流し、軟磁性コア1200の磁化変化に伴う検出コイル1250,1260内磁束変化を、誘導起電力として検出する。このとき、軟磁性コア1200が受ける磁界は検出対象磁界と励磁コイル1230から受ける交流磁場Hacの足し合わせになるため、軟磁性コア1200内での磁化の動きは検出対象磁界とHacの関係により変化する。磁性粒子を固定する前後でセンサの出力を比較すると、磁性粒子が周囲に作る磁界(HSとする)を通して磁性粒子の検出が可能である。
平行型FGセンサ素子を用いて、磁性粒子が作るような局所的な磁界HSを検出しようとするとき、磁性粒子と検出コイルとの位置関係が変化すると、センサ素子の誘導起電力に打ち消し合いなどが生じ、センサ出力が大きく低下する。このため、条件によっては磁性粒子が存在するにもかかわらず、センサ出力が充分に得られないなど、磁性粒子の検出が困難な状況も起こる。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、検査対象物質による磁界の検出強度を向上させた磁気検出素子及び検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の磁気検出素子は、軟磁性体からなるコアと、該コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、前記コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する磁気検出素子であって、
前記検出コイルにおける前記コアの表面を前記検出コイルの長手方向に第1の領域及び第2の領域に二分し、検出対象物質の親和性が前記第1の領域の少なくとも一部において前記第2の領域と異なる構成である。
また、本発明の磁気検出素子は、軟磁性体からなるコアと、該コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、前記コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する磁気検出素子であって、
前記検出コイルは、コイルの巻き方向が互いに逆になっている2つ以上のコイルが直列に接続された構成であり、
前記2つ以上のコイルの接続部及び前記検出コイルの両端にあるコイルの端部における前記コアの表面に、該検出コイルの一方の端部から順に第1の領域及び第2の領域を交互に設け、検出対象物質の親和性が前記第1の領域の少なくとも一部において前記第2の領域と異なる構成である。
本発明によれば、磁性粒子又は磁性粒子を標識とした非磁性物質を検出する際、磁性粒子による磁界の検出強度を向上させることができる。
本実施形態の磁気検出素子の構成を説明する。本実施形態では、磁気検出素子が平行型FGセンサ素子の場合で説明する。
図1は本実施形態のFGセンサ素子の構成を説明するための模式図である。図1に示すように、FGセンサ素子は、検出コイル1210,1220と、軟磁性コア1200と、軟磁性コア1200に対して検出コイル長の方向に交流磁界を印加する励磁コイル1230とを有する。検出コイル1210,1220は、磁化された検出対象物質の数量に応じて強度の異なる信号を検出する。
軟磁性コア1200に用いる軟磁性体としては、例えば、ニッケル(Ni)と鉄(Fe)からなるパーマロイや、Ni、Fe及びモリブデン(Mo)からなるモリブデンパーマロイなどが用いられている。
本実施形態のFGセンサ素子では、検出コイル1210,1220のそれぞれを長さ方向で二分する断面1300によってセンサ素子の表面が領域1301と領域1302に分けられている。そして、領域1301の少なくとも一部における検出対象物質に対する親和性が領域1302の少なくとも一部の領域と異なっている。ここでは、検出対象物質を磁性粒子とする。
図2は図1で説明したFGセンサ素子の構成例を示す模式図である。図2に示すように、領域1301の全部又は一部に、磁性粒子との親和性の高い磁性粒子固定膜1202が形成されている。また、領域1302の全部又は一部には、磁性粒子固定膜1202に比べて磁性粒子との親和性の低い磁性粒子非固定膜1203が形成されている。磁性粒子固定膜1202及び磁性粒子非固定膜1203非磁性材料からなる膜である。ただし、上記親和性は領域1301から領域1302の間の素子表面で徐々に変化していても、局所的に異なっていてもよい。
軟磁性コア1200の領域1301,1302の表面に、磁性粒子との親和性の異なる性質の膜を形成する方法として、スパッタリング法、めっき法、蒸着法などのうち少なくともいずれかの方法を用いることが可能である。膜が親水性か、疎水性かの性質によって、磁性粒子との親和性が異なるようにすることも可能である。また、膜の種類が同じでも膜厚を変えることで、磁性粒子の親和性が異なるようにすることも可能である。さらに、軟磁性コア1200の表面に形成する膜の厚みや組成を徐々に変化させることでも、領域1301と領域1302とで、磁性粒子との親和性を変化させることが可能である。
例えば、磁性粒子との親和性が高い材料を、領域1301で最も厚い膜厚が得られるように形成してもよい。これは、コリメートスパッタリング法などを用いることでも、部分的に膜厚を厚くすることが可能である。
なお、領域1301と領域1302のそれぞれにおける磁性粒子との親和性について述べたが、検出対象物質は磁性粒子に限らず、磁性粒子に固定可能な物質であってもよい。また、本実施形態では、領域1301が領域1302よりも磁性粒子との親和性が高いものとして説明するが、領域1301と領域1302の性質は逆であってもよい。
図3は図2に示したFGセンサ素子に磁性粒子を固定させた場合の一例を示す模式図である。上述の平行型のFGセンサ素子を準備することで、図3の模式図に示すように、センサ素子表面の一部に磁性粒子1401を固定することが可能となる。ここでは、磁性粒子固定膜1202に磁性粒子1401が複数固定されている場合を示す。
次に、磁化m(ベクトルで表される)を持つ1個の磁性粒子1401がFGセンサ素子上に固定された場合において、FGセンサ素子の検出原理を図4及び図5を用いて説明する。
図4はFGセンサ素子に固定された磁性粒子の座標を説明するための図である。図5は、一般的なFGセンサ素子が磁性粒子から受ける磁界を示す模式図である。図5の横方向白抜きの矢印は、FGセンサ素子が受ける、磁性粒子からの磁界HS(ベクトルで表される)の検出可能方向成分を示す。磁性粒子の磁化は、交流磁界の方向に対して垂直な方向に直流磁界を印加する磁界印加手段(不図示)により、その方向が一定になるようにしている。直流磁界を印加する磁界印加手段は、所望の磁界が印加できればどのようなものでもよく、永久磁石でも電磁石でもよい。
図4(a)の破線で囲む部分のFGセンサ素子を拡大して、軟磁性コア1200の表面上の任意の点Pを3次元座標で表してみる。厳密には、図4(a)のような形状を有する素子の場合は、検出コイル部分における軟磁性コア1200は長手方向に直線ではなく曲率を有しているが、ここでは、検出コイル部分の軟磁性コア1200を直線に近似する。また、一般的なFGセンサ素子の場合として説明するため、検出コイルの符号を1204とする。図4(b)は図4(a)の破線部分を拡大した図である。
図4(b)に示すように、軟磁性コア1200の表面上の任意の点Pを3次元座標で表すために、軟磁性コア1200の長手方向で、かつ、中心を通る直線をZ軸とし、Z軸上にX軸とY軸が交差する基準点0を決める。軟磁性コア1200の半径をRと、基準点0から点Pへの直線をXY平面座標に投影した線分のX軸からのなす角をθとすると、点Pの座標は、(Rcosθ,Rsinθ,z)で表される。軟磁性コア1200の表面上で、図中Y軸上に位置する磁性粒子1401の半径をLとすると、基準点0から点Pの磁性粒子1401までの距離rのベクトルは、(Rcosθ,Rsinθ−(R+L),z)で表される。そして、真空の透磁率をμ0とすると、点Pでの磁性粒子1401から生じる浮遊磁界HSは(1)式で表される。
Figure 2009014651
・・・・・・・・・・・・・・・(1)
ここで(1)式を解いて、検出可能な素子長手方向成分の磁界強度|HS(z)|の面積分をとり、その結果をHSsumとする。
図5(a)に示すようにFG素子の検出コイル1204の端付近に磁性粒子1401が存在する場合を状態Iとする。図5(b)に示すように検出コイル1204の中央付近に磁性粒子1401が存在する場合を状態IIとする。状態Iの場合と状態IIの場合とを比較すると、HSsumの値が大きく異なる。状態IIの場合は、図5(b)のように、軟磁性コア1200が受ける磁性粒子1401からの磁界は、磁性粒子1401とセンサ素子の接点を含むセンサ素子断面を境に逆向きになる。つまり、状態Iの場合はセンサ素子出力が高く得られるが、状態IIの場合は逆向きのHSによるバイアス効果が検出コイル1204全体で足し合わされ、結果としてセンサ素子出力が大きく減衰してしまう。
また、検出コイル1204を長さ方向で二分する断面に対して対称の位置(例えば、図5(c)に示す検出コイルの両端)に磁性粒子1401が存在する場合を状態IIIとする。状態IIIのようにして複数の磁性粒子1401を検出しようとする場合、状態IIの場合と同様にHSのバイアス効果が検出コイル1204全体で打ち消し合うことがわかる。つまり、状態IIや状態IIIに近い状況になるほど、素子全体で考えると出力の打ち消し合いが増加し、磁性粒子が存在するにもかかわらず、低い出力しか得られなくなってしまう。
次に、本実施形態のFGセンサ素子の動作原理を説明する。図6は、図5(a)に示した状態Iの場合における、FGセンサ素子の模式図と、センサ素子出力までを示すグラフである。図6(a)には検出コイル1210の場合の模式図を示す。図6(a)の横方向の矢印は、FGセンサ素子が受ける、磁性粒子からの磁界HSの検出可能方向成分を示す。図6(b)、(c)の縦軸は磁界の強度を示し、図6(d)〜図6(f)の縦軸は検出コイルに生成される誘導起電力を示す。
領域1301は磁性粒子1401との親和性が高いため、領域1301に磁性粒子1401が固定されやすい。図6(a)に示すように、検出コイル1210の端で、領域1301に磁性粒子1401が存在する。検出コイル1210には、図6(d)に示すような出力が得られる。同様に、磁界の方向が異なる磁界HSが検出コイル1220で検出され、各コイルの出力は、図6(e)に示すようになる。これらの出力の合計が図6(f)となる。図6(f)から、高い出力が得られるのがわかる。
図7は、図5(b)に示した状態IIの場合における、FGセンサ素子の模式図と、センサ素子出力までを示すグラフである。図7(a)には検出コイル1210の場合の模式図を示す。図7(a)の横方向の矢印は、FGセンサ素子が受ける、磁性粒子からの磁界HSの検出可能方向成分を示す。図7(b)、(c)の縦軸は磁界の強度を示し、図7(d)〜図7(f)の縦軸は検出コイルに生成される誘導起電力を示す。
図7(a)が状態IIの場合であり、検出コイル1210の中央寄りで、領域1301に磁性粒子1401が存在する。この場合の領域1301,1302の磁束は図7(c)に示すようになる。コイル1210の出力は図7(d)に示すようになり、コイル1210,1220の出力は図7(e)に示すようになる。そして、磁性粒子からの磁界HSを殆ど受けない領域1302の出力はHacと同期するだけで、図7(f)に示すように、検出コイル1210と検出コイル1220の出力を足し合わせると消えてしまう。
図6と図7に示した出力例を比較し、センサ素子が受ける磁性粒子からの磁界HSを考察すると、次のことがわかる。図1に示したように、検出コイル1210,1220のそれぞれに領域1301及び領域1302を設定することで、磁性粒子1401が領域1301に固定されやすくなる。検出コイル1210,1220のそれぞれの片方の端付近に磁性粒子1401が付くようにすることで、高い出力が得られる。
本実施形態では、検出対象物質との親和性の高い部分が検出コイルを二分したときの一方の領域の少なくとも一部に設けられている。そのため、検出対象物質の磁界を測定する際、検出対象物質との親和性の高い部分に磁性粒子が固定され、磁性粒子による磁界が検出されやすくなり、磁界に応じた信号強度の高い出力を得ることが可能となる。
次に、本実施形態のFGセンサ素子の別の構成例を説明する。図8は本実施形態のFGセンサ素子の別の構成例を示す模式図である。図1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、検出対象物質を磁性粒子とする。
図8に示すように、FGセンサ素子は、検出コイル1211,1212,1221,1222と、軟磁性コア1200と、軟磁性コア1200に対して検出コイル長の方向に交流磁界を印加する励磁コイル1230とを有する。検出コイル1211,1212,1221,1222は、磁化された検出対象物質の数量に応じて強度の異なる信号を検出する。
検出コイル1211と検出コイル1212は、直列に接続されているが、コイルの巻き方向が逆になっている。また、検出コイル1221と検出コイル1222は、直列に接続されているが、コイルの巻き方向が逆になっている。検出コイル1211と検出コイル1221もコイルの巻き方向が逆になっている。
検出コイル1211,1212における軟磁性コア1200の表面の膜が領域1303と領域1304とで異なっている。検出コイル1211,1212のそれぞれの端部に領域1304が設けられ、それら2つのコイルの接続部に領域1303が設けられている。なお、図8では、領域1303を間隔の短い破線で示し、領域1304を間隔の長い破線で示している。領域1303は、検出コイル1211から検出コイル1212に巻き方向が変わる領域に位置している。領域1303と領域1304の設けられる位置は、検出コイル1221,1222についても同様である。
検出コイル1212から検出コイル1211,1221を介して検出コイル1222の4つの直列のコイルで、コイル間及びコイル端に設けられた領域に注目してみる。検出コイル1212の端部には領域1304があり、検出コイル1212と検出コイル1211の接続部には領域1303がある。検出コイル1211と検出コイル1221との接続部にも、図8では2箇所に分かれているが、領域1304が設けられている。そして、検出コイル1221と検出コイル1222の接続部には領域1303があり、検出コイル1222の端部には領域1304がある。
このように、直列に接続された2つ以上のコイルの接続部又はコイルの端部における軟磁性コア1200の表面に対して、領域1303及び領域1304がコイルの端部から交互に設けられている。領域1303は本発明の第1の領域に相当し、領域1304は本発明の第2の領域に相当する。
領域1303における検出対象物質に対する親和性が領域1304の少なくとも一部の領域と異なっている。領域1303の全部又は一部に、磁性粒子との親和性の高い磁性粒子固定膜1202が形成されている。また、領域1304の全部又は一部には、磁性粒子固定膜1202に比べて磁性粒子との親和性の低い磁性粒子非固定膜1203が形成されている。ただし、上記親和性は領域1301から領域1302の間の素子表面で徐々に変化していても、局所的に異なっていてもよい。
また、領域1303と領域1304のそれぞれにおける磁性粒子との親和性について述べたが、検出対象物質は磁性粒子に限らず、磁性粒子に固定可能な物質であってもよい。さらに、以下では、領域1303が領域1304よりも磁性粒子との親和性が高いものとして説明するが、領域1303と領域1304の性質は逆であってもよい。
図8に示すFGセンサ素子の検出コイル1211,1221の検出動作については、図6で説明したのと同様であるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。図8に示す場合では、検出コイル1211,1221の他に、検出コイル1212,1222でも図6で説明した出力を得られる。図8に示すFGセンサ素子でも、磁性粒子1401を準備することで、上述の動作原理によりセンサ素子の出力を高くすることができる。
なお、図8では、図1に示した検出コイル1210の替わりに検出コイル1211,1212を直列につないだものを用いた。また、図1に示した検出コイル1220の替わりに検出コイル1221,1222を直列につないだものを用いた。しかし、検出コイル1210,1220のそれぞれに相当する部分に設けられるコイルの数は2つに限らず、2つより多くてもよい。その場合、隣り合うコイルは互いに巻き方向が異なっている。さらに、コイルの端部及びコイルの境目の領域1303に検出コイルが重なってもよい。
実際に磁性粒子1401を検出する際には、外部磁場をかけるなどして磁性粒子1401の磁界を一定の方向にそろえることで、上記計算モデルに似た状況を実現できる。特に、素子の検出困難方向に静磁場を印加することで、素子の感度飽和を避けている。図5は、中でも特に、検出対象物質と素子の固定位置における素子接平面の法線方向に磁界を印加した場合について考察している。ただし、本実施形態及び後述の実施例の説明で用いる「検出困難方向の磁界」は検出方向以外の成分を有する磁界を意味し、「法線方向の磁界」は法線方向の成分を有する磁界を意味する。また、「素子表面」とは、素子の周囲に形成された保護膜等の表面も含む意味である。
図6のような状況で磁性粒子1401の磁界を検出することで、高いセンサ素子出力で磁性粒子1401の検出が可能となる。さらに、磁性粒子1401の数が少なくても一般的な方法に比べて充分な出力が得られ、検出が可能となる。
図9は図8に示したFGセンサ素子に磁性粒子を固定させた場合の一例を示す模式図である。上述の平行型のFGセンサ素子を準備することで、図9の模式図に示すように、センサ素子表面の一部に磁性粒子1401を固定することが可能となる。ここでは、磁性粒子固定膜1202に磁性粒子1401が複数固定されている場合を示す。
本実施形態では、検出コイルは巻き方向の異なる2つ以上のコイルが直列に接続された構成であり、それらのコイルの接続部分と検出コイルの両端にあるコイルの端部に、検出対象物質との親和性の高い部分と低い部分が交互に設けられている。そのため、検出対象物質の磁界を測定する際、検出対象物質との親和性の高い部分に磁性粒子が固定され、磁性粒子による磁界が検出されやすくなり、磁界に応じた信号強度の高い出力を得ることが可能となる。
本発明の磁気検出素子及び検出方法により、磁性粒子又は磁性粒子を標識とした非磁性物質を検出する際、磁性粒子による磁界の検出強度を向上させることができる。
また、本発明に係る磁気検出素子としては、軟磁性体からなるコアと、コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有している。そして、検出コイルにおけるコアの表面に下記の特徴を付与することで既述の課題を解決する構成にすることもできる。
具体的には、検出コイルの長手方向に第1の領域及び第2の領域とを有し、第1の領域と第2の領域とでは、その表面特性を互いに異ならせるのである。表面特性が異なるとは、例えば、検出対象物質である磁性粒子との親和性が互いに異なることを意味する。結果として、検出対象物質が付着し易い領域と、付着し難い領域に分かれれば、粗い表面と平坦度の高い表面との相違に基づく表面特性の違いであってもよい。
本実施例では、本発明の磁気検出素子及び検出方法を用いた免疫センサについて説明をする。
(i)センサ機構
本実施例のFGセンサ素子の構成を説明する。図10は本実施例の平行型FGセンサ素子を示す外観模式図である。図10に示すように、励磁コイル1230と、薄膜リングコアで形成された軟磁性コア1200内の磁化変化を検出する検出コイル1210,1220とのそれぞれが、軟磁性コア1200をとりまく形で設けられている。
本実施例のFGセンサ素子の作製方法を簡単に説明する。本実施例では、FGセンサ素子を半導体製造プロセスを用いて作製した。軟磁性コア1200をSiO2などの非磁性材料で挟み、その周りに検出コイル1210,1220及び励磁コイル1230を形成する。なお、軟磁性コア材料としては、FeCo合金などを利用できる。
各コイルを形成する前に、図10に示すように、検出コイル1210,1220のそれぞれについて、コイルを長さ方向で二分する断面を境に、素子表面で第1の領域及び第2の領域を設定する。第1の領域は図1に示した領域1301に相当し、第2の領域は図2に示した領域1302に相当する。ここで、第1の領域の一部(図10では検出コイルの一方の端付近)に磁性粒子固定膜1202として金膜を形成する。第2の領域の一部(図10では検出コイルのもう一方の端付近)に磁性粒子非固定膜1203としてSiN膜を形成する。
(ii)磁性粒子固定
検出対象物質の構成を説明する。図11は本実施例の検出対象物質の構成例を示す図である。図11に示すように、検出対象物質は、磁化されない物質に相当する抗原1403と、磁性粒子1401と、抗原1403及び磁性粒子1401をつなげるための二次抗体1404とを有する。抗原1403は一次抗体1402を介して、FGセンサ素子の磁性粒子固定膜1202と接続される。これにより、検出対象物質が磁性粒子固定膜1202に固定されることになる。
上述した磁気検出素子を用いて、以下のプロトコールにしたがって前立腺癌のマーカーとして知られている前立腺特異抗原(PSA)の検出を試みることが可能となる。なお、FGセンサ素子の軟磁性コア1200には、PSAを認識する一次抗体が固定化されている。
(1)抗原(被検体)であるPSAを含むリン酸緩衝生理食塩水(被検体溶液)を流路内に注入し、5分間インキュベートする。
(2)リン酸緩衝生理食塩水を流路内に流し、未反応のPSAを除去する。
(3)磁性粒子1401により標識された抗PSA抗体(二次抗体)を含むリン酸緩衝生理食塩水を流路内に注入し、5分間インキュベートする。
(4)未反応の該標識抗体をリン酸緩衝生理食塩水で洗浄する。
上記プロトコールによって、抗PSA抗体(二次抗体)1404、抗原1403及び一次抗体1402を介してFGセンサ素子の軟磁性コア1200の表面に設定された第1の領域の磁性粒子固定膜1202に、磁性粒子1401が固定される。つまり、被検体の中に抗原1403が存在しない場合には、磁性粒子1401はFG素子コア1200部に固定されないので、磁性粒子1401の有無を検出することによって、抗原があるか否かを検出することが可能となる。
(iii)測定手順
FGセンサ素子にとって検出困難方向の磁界である、軟磁性コア1200の薄膜リングコアの膜面に垂直な方向に外部磁場をかける。このようにして、第1の領域の磁性粒子固定膜1202に固定された磁性粒子1401の磁化を、膜面に垂直な方向に向くようにそろえる。図10に示した交流電源1502を動作させ、励磁コイル1230に1MHzの交流磁界を発生させ、その交流磁界を軟磁性コア1200に印加する。直列に接続された検出コイル1210,1220に生じる誘電起電力を、それらの検出コイルの両端に生じる電位差を示す検出信号で測定する。
交流磁界の位相と検出信号の位相のずれにより、磁性粒子1401の有無を検出する。さらに、位相差の大きさから、固定された磁性粒子1401の数量を予測し、被検体中に含まれる抗原1403の量を間接的に知ることも可能である。抗原1403の数量から濃度を予測することも可能である。
なお、本実施例では、上記(ii)において、流路を1つのみ形成する場合で説明したが、複数個の流路を持つ検出部とし、各流路で異なる抗原−抗体反応が生じるようにすることで、一度に複数の抗原を検出することも可能である。
本実施例は、図8で説明した構成を実施例1の素子に適用したものである。図12は本実施例の平行型FGセンサ素子を示す外観模式図である。
図12に示すように、本実施例のFGセンサ素子は、逆巻きのコイルを直列につないだ形の検出コイル1211,1212及び検出コイル1221,1222が実施例1のFGセンサ素子に設けられている。また、直列に接続された検出コイル1211,1212の軟磁性コア1200の表面に、図8に示した領域1303及び領域1304が設定されている。検出コイル1221,1222の軟磁性コア1200の表面についても同様である。
そして、領域1303に相当する領域の少なくとも一部に磁性粒子固定膜1202が形成され、領域1304に相当する領域の少なくとも一部に磁性粒子非固定膜1203が形成されている。磁性粒子による磁界を測定する際には、磁性粒子固定膜1202に固定された磁性粒子1401による磁界を検出する。磁性粒子固定及び測定手順については、実施例1と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
なお、上記実施例1、2で説明したFGセンサ素子は、薄膜リングコアを有するものに限るわけではなく、他の平行型FGセンサ素子を用いてもよい。
本実施形態のFGセンサ素子の構成を説明するための模式図である。 図1で説明したFGセンサ素子の構成例を示す模式図である。 図2に示したFGセンサ素子に磁性粒子を固定させた場合の一例を示す模式図である。 FGセンサ素子に固定された磁性粒子の座標を説明するための図である。 一般的なFGセンサ素子が磁性粒子から受ける磁界を示す模式図である。 図5(a)に示した状態Iの場合における、FGセンサ素子の模式図と、センサ素子出力までを示すグラフである。 図5(b)に示した状態IIの場合における、FGセンサ素子の模式図と、センサ素子出力までを示すグラフである。 本実施形態のFGセンサ素子の別の構成例を示す模式図である。 図8に示したFGセンサ素子に磁性粒子を固定させた場合の一例を示す模式図である。 実施例1の平行型FGセンサ素子を示す外観模式図である。 実施例1の検出対象物質の構成例を示す図である。 実施例2の平行型FGセンサ素子を示す外観模式図である。 一般的な平行型FGセンサ素子の構成例を示す図である。 FGセンサ素子の動作原理を説明するための図である。 図13に示したFGセンサ素子の磁界検出出力までを示すグラフである。
符号の説明
1200 軟磁性コア
1210、1211、1212、1220、1221、1222 検出コイル
1230 励磁コイル
1301、1302、1303、1304 領域

Claims (9)

  1. 軟磁性体からなるコアと、該コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、前記コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する磁気検出素子であって、
    前記検出コイルにおける前記コアの表面を前記検出コイルの長手方向に第1の領域及び第2の領域に二分し、検出対象物質の親和性が前記第1の領域の少なくとも一部において前記第2の領域と異なる磁気検出素子。
  2. 軟磁性体からなるコアと、該コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、前記コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する磁気検出素子であって、
    前記検出コイルは、コイルの巻き方向が互いに逆になっている2つ以上のコイルが直列に接続された構成であり、
    前記2つ以上のコイルの接続部及び前記検出コイルの両端にあるコイルの端部における前記コアの表面に、該検出コイルの一方の端部から順に第1の領域及び第2の領域を交互に設け、検出対象物質の親和性が前記第1の領域の少なくとも一部において前記第2の領域と異なる磁気検出素子。
  3. 前記第1の領域の少なくとも一部に、前記第2の領域に比べて前記検出対象物質との親和性が高く、かつ、非磁性材料からなる膜が設けられている請求項1又は2に記載の磁気検出素子。
  4. 軟磁性体からなるコアと、該コアが受ける磁界を検出する検出コイルと、前記コアに対して交流磁界を印加する励磁コイルとを有する磁気検出素子であって、
    前記検出コイルにおける前記コアの表面には、前記検出コイルの長手方向に第1の領域及び第2の領域とを有し、該第1の領域と第2の領域とでは、その表面特性が互いに異なる磁気検出素子。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の磁気検出素子を用いた検出方法であって、
    前記検出対象物質の磁化方向を設定するための静磁場を印加し、
    前記磁気検出素子の表面に前記検出対象物質を固定させ、
    前記交流磁界を印加し、前記検出コイルに発生する信号強度を前記磁気検出素子で測定することにより前記検出対象物質の有無又は濃度を検出する、検出方法。
  6. 前記静磁場の磁界方向が、前記検出対象物質を前記磁気検出素子に固定した位置における接平面の法線方向である請求項5記載の検出方法。
  7. 前記検出対象物質が、
    磁化されない物質と、
    前記磁化されない物質に固定された磁性粒子と、
    を有する請求項5又は6に記載の検出方法。
  8. 前記磁化されない物質が生体物質である請求項7に記載の検出方法。
  9. 前記検出対象物質が磁性体である請求項5又は6に記載の検出方法。
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