JP2009251948A - 表示装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示部15の表示体152は複数の画素からなる表示領域を有する。この表示領域に対する1回の画像書き込み工程において各画素の色は一方の色から他方の色にのみ書き換えられる制約がある。CPU11は、白色によって表された背景に対して黒色によって画が描かれている表示領域において、指定された始点から終点に至るまでの軌跡の位置を検出する。CPU11は、始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたり、検出した軌跡の位置から第1の距離の範囲内にある画素を黒色に書き換える。そして、CPU11は、終点が指定された後に、検出した軌跡の位置から第2の距離の範囲内にあって第1の距離の範囲外にある画素を、白色に書き換える。
【選択図】図2
Description
また、好ましくは、前記第1の書き換え手段及び第2の書き換え手段は、前記表示領域において指定された始点の位置に対応する画素の色を前記第1の色とし、当該第1の色とは異なる色を前記第2の色として、画素の色を書き換えるとよい。
以下、図面を参照して本発明の第一実施形態を説明する。
(A−1:構成)
(A−1−1:表示端末の全体構成)
図1は、表示端末1の外観の一例を示す外観図である。また、図2は、表示端末1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、表示端末1の前面には、操作部16、表示体152および座標取得部17が設けられている。座標取得部17は、表示体152の表示領域の前面側に配置されている。座標取得部17はほぼ透明であるため、利用者は、この座標取得部17に邪魔されることなく、座標取得部17の後面側にある表示体152の表示内容を見ることができる。そして、利用者が、スタイラスペン2のペン先を表示体152の上に設けられた座標取得部17の表面に沿って動かすと、ペン先の軌跡に応じた線が表示体152によって表示されるようになっている。
ここで、図3は、表示端末1の表示体152の構造を模式的に示した図である。
図3に示すように、表示体152は、第1基板1521、第2基板1522、電気泳動素子Pおよびバインダ1523により構成されている。図3においては、上方向が表示面の表面側であり、下方向が裏面側である。表示体152は、利用者によって上方向から、例えば矢線Vの方向から視認される。第1基板1521は、ガラス基板であり、その上方の表面には複数の画素電極PEが規則的な格子状に配列されている。この画素電極PEは、全て略同一の大きさ(数十ミクロン程度)の正方形であり、具体的には、低温ポリシリコン膜を用いたTFTで形成されたアクティブマトリックス型素子である。また、第1基板1521に対向する第2基板1522は、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate)などの透明な樹脂基板であり、その下方には酸化インジウムスズ(ITO:Indium Tin Oxide)などの透明な共通電極CEが設けられている。複数の画素電極PEと共通電極CEの間には、複数の電気泳動素子Pが、光透過性を有するバインダ1523により固定されている。この電気泳動素子Pは、約数十ミクロン程度の大きさで略球状ではあるが、それぞれの大きさおよび形状は完全に同一ではなく、互いに近接して並べられている。第2基板1522の上には、図中に破線で示すように、座標取得部17としてタッチパネルが設けられている。
電気泳動素子Pは、図4(a)〜(c)に示すように、マイクロカプセル化されている。カプセル壁CWとしてのポリマー膜内には、プラス(+)に帯電した黒色顔料粒子BGおよびマイナス(−)に帯電した白色顔料粒子WGを含む、液体の分散媒DMが封入されている。黒色顔料粒子BGおよび白色顔料粒子WGの位置は、外部から与えられる電界により規定され、さらに分散媒DMにより安定的に維持される。なお、実際の黒色顔料粒子BGおよび白色顔料粒子WGの粒径は、図に示すよりも小さく、数ナノメートル程度である。上述したように、この電気泳動素子Pは、大きさおよび形状が完全に同一ではなく、いわば不規則に並べられた状態でバインダ1523により固定されているから、必ずしも画素電極PEと一対一の対応関係にはない。図4においては、簡略に説明するため、電気泳動素子Pの裏面側には、2つの画素電極PE1およびPE2が配置されている場合を図示したが、画素電極の大きさによっては、1つの画素電極と複数の電気泳動素子Pとが対応する場合も3つ以上の画素電極と複数の電気泳動素子Pとが対応する場合もある。
図5(a)は、この理由を説明するための模式図である。また、図5(b)〜(d)は、共通電極CEおよび画素電極PE1〜PE4の電荷、電界の向きおよび表面から認識される画素の色を示した図である。表示体152の内部において、4つの電気泳動素子P1〜P4と、この電気泳動素子P1〜P4の下方にそれぞれ備えられた画素電極PE1〜PE4と、この電気泳動素子P1〜P4の上方に備えられた共通電極CEとが、図5(a)に示すように、配置されている場合を想定する。この表示体152は矢線Vに沿った方向、すなわち図中の上方からユーザにより視認される。なお、上述したように、電気泳動素子Pと画素電極PEとは一対一の対応関係になくてもよいが、ここでは説明の便宜のため、電気泳動素子P1〜P4のそれぞれに対応して画素電極PE1〜PE4があるとする。また、電気泳動素子P1〜P4の内部には、複数の黒色顔料粒子BGおよび白色顔料粒子WGが存在しているが、図5(a)においては、各粒子を描画することを省略し、黒色または白色の複数の粒子が表面または裏面に移動している様子を半円で表現する。
CASEIIIにおいては、共通電極CEと画素電極PE2およびPE4を0Vにし、画素電極PE1およびPE3に15V電圧を印加する(図5(b)参照)。こうすると、電気泳動素子P2およびP4には上下方向に電位差がなく、電界が発生しないので、電気泳動素子P2およびP4は直前の状態(CASEI)を保ったままになる。つまり、電気泳動素子P2は黒を、電気泳動素子P4は白をそれぞれ表示したままになる。一方、電気泳動素子P1およびP3には上向きの電界が発生するので(図5(c)参照)、黒が表示される。つまり、電気泳動素子P1は直前の状態と変わらず黒を表示し続け、電気泳動素子P3は、白から黒に表示状態が変わる(図5(d)参照)。
CASEIVにおいては、画素電極PE1〜PE4は上述と同様にし、共通電極CEを15Vに印加する。このようにすると、電気泳動素子P1およびP3が直前の状態(CASEI)を保ったままになる一方、電気泳動素子P2およびP4には下向きの電界が発生するので(図5(c)参照)、白が表示される。つまり、電気泳動素子P4は直前の状態と変わらず白を表示し続け、電気泳動素子P2は、黒から白に表示状態が変わる(図5(d)参照)。
以上のようにCASEIIIにおいては、白から黒への書き換えのみが行われ、黒から白への書き換えは行われない。逆にCASEIVにおいては、黒から白への書き換えのみが行われ、白から黒への書き換えは行われない。CASEIIIとCASEIVは、共通電極CEの電荷が異なっているから、表示端末1の表示体152は、ある画素を白から黒へ書き換えると同時に他の画素を黒から白へ書き換えることができないのである。
次に、VRAM153の構成を説明する。
図6は、VRAM153に記憶されているデータの構造を概念的に説明するための図である。図に示すように、VRAM153は、表示体152の表示領域の全画素についてそれぞれ、3つのレイヤL1,L2,L3(以下、これらを区別しないときには単にレイヤLという)に分けて、各画素のデータを記憶する。1画素に対応する各レイヤLは、それぞれ1ビット分の情報量を記憶する。すなわち、これらはそれぞれ「0」または「1」のいずれかの値をとるように構成されている。
例えば、CPU11が、記憶部14から画像データを読み出して、この画像データに応じた画を描くように、表示部15の駆動部151へ描画命令を出力すると、画像合成部154は、この描画命令に含まれる各画素の画素値に従って、レイヤL1の画素値を書き換え、駆動部151は、この描画命令を駆動信号に変換する。この駆動信号により、共通電極CEと画素電極PEに所定の電圧がかけられ、表示体152の各電気泳動素子が駆動させられて、画像データに応じた画が表示される。つまり、レイヤL1は、記憶部14から読み出された画像データに含まれる画素値を記憶するための記憶領域である。これに対し、レイヤ2は、ペン先の軌跡の位置に応じた画素を記憶するための記憶領域であり、レイヤ3は、後述するようにその軌跡を縁取りして表示するためのデータを記憶する記憶領域である。
以上の処理を「点周辺画素の書き換え」と呼ぶ。
以上の処理を「軌跡周辺画素の書き換え」と呼ぶ。
次に、表示端末1の動作を説明する。
以下の説明においては、表示端末1の表示体152の上に設けられた座標取得部17に対してスタイラスペン2のペン先が最初に置かれた点を始点とし、このペン先が座標取得部17の表面上に沿って移動した後で座標取得部17の表面から離れた点を終点とする。そして、上述のペン先を始点から終点まで移動する一連の動作をストロークと呼ぶ。
なお、初期状態において、共通電極CEには電圧がかけられていないため、その電荷は0Vとなっている。したがって、画素電極PEに15Vの電荷をかけると、共通電極CEを負、画素電極PEを正とする電界が生じ、その結果、プラス(+)に帯電している黒色顔料粒子BGは、共通電極CEがある表面側に近付くようにカプセル壁CW内を移動する。すなわち、初期状態においては、表示体152は白(つまり背景の色)から黒(つまり画の色)にのみ書き換えることができる状態になっている。
図9は、表示端末1が、利用者の操作に応じた線画に縁取りをつけて表示体152に表示する動作の流れを説明するフロー図である。まず、CPU11は、座標取得部17に対し、スタイラスペン2が指し示す座標を要求する(ステップSA001)。そして、CPU11は、座標取得部17から座標を取得すると、RAM13に、現在ペン先がある位置の座標(以下、現座標という)として記憶しておいたものを、過去にペン先があった位置の座標を示す前座標として記憶し(ステップSA002)、新たな現座標として、座標取得部17から取得した座標(以下、取得座標という)を記憶する(ステップSA003)。次に、CPU11は、現座標が表示体152の表示領域内にあるか否かを判断する(ステップSA004)。
図10は、黒上書処理の動作を説明するフロー図である。
まず、画像合成部154は、VRAM153に画素値が記憶されている各画素のうち注目する画素(以下、注目画素という)を、初期化すなわち、図6における表示体152の最も左上の画素に設定する(ステップSA101)。この注目画素の位置は、表示領域を右方向に1画素ずつ移動させられ、その行の右端の画素まで移動させられると、その行の一行分下にある行の左端に移動させられる。これにより、図6における表示体152の最も左上の画素から最も右下の画素までが全て走査される。画像合成部154は、注目画素のレイヤL2の画素値が「1」であるか否かを判断する(ステップSA102)。レイヤL2の画素値が「1」でないと判断した場合(ステップSA102;NO)、画像合成部154は、ステップSA106に処理を進める。一方、注目画素のレイヤL2の画素値が「1」であると判断した場合(ステップSA102;YES)、画像合成部154は、注目画素のレイヤL2の画素値に「0」を記憶するとともに、注目画素のレイヤL3の画素値に「0」を記憶する(ステップSA103)。そして、その後、画像合成部154は、注目画素のレイヤL1の画素値が「0」であるか否かを判断する(ステップSA104)。注目画素のレイヤL1の画素値が「0」でないと判断した場合(ステップSA104;NO)、画像合成部154は、ステップSA106に処理を進める。一方、注目画素のレイヤL1の画素値が「0」であると判断した場合(ステップSA104;YES)、画像合成部154は、注目画素のレイヤL1の画素値に「1」を記憶する。その結果、CPU11は、駆動部151に注目画素を駆動させるので(ステップSA105)、注目画素は白から黒へ書き換わる。その後、画像合成部154は、注目画素が最後の画素、すなわち、図6における表示体152の最も右下の画素であるか否かを判断する(ステップSA106)。注目画素が最後の画素である場合には、画像合成部154は、黒上書処理を終了して、この黒上書処理の呼び出し先に処理を戻す。一方、注目画素が最後の画素でない場合には、画像合成部154は、次の画素へ注目画素を移動させてから(ステップSA107)、上述したステップSA102〜ステップSA106の処理を繰り返す。
図11は、白上書処理の動作を説明するフロー図である。
この白上書処理は、上述の黒上書処理とほぼ同じであり、図11のステップSA201、SA206、SA207はそれぞれ図10のステップSA101、SA106、SA107と共通している。異なっている点は、ステップSA102〜ステップSA105に替えて、ステップSA202〜ステップSA205を行う点である。以下、白上書処理について、上述の黒上書処理と異なる点を主に説明する。
以下、図12および図13を用いて、上述した動作の一例を説明する。図12は、前掲の図8と同様、表示体152の表示領域の一部を現す図である。図12に示すように、点Pt3と点Pt4は、ともに3列目と4列目の境界線上にある。そして、画素U1,U2,U3,U4,U5,U6には、初期状態において、この順に黒、白、黒、白、黒、白が表示されている。図13(b)は、初期状態におけるこのU行の6つの画素を示した図であり、図13(a)は、この6つの画素の初期状態におけるVRAM153の状態を示した図である。初期状態において、これらの画素に対応するレイヤL2、L3の画素値はすべて「0」になっており、レイヤL1の画素値は、画素の表示状態に一致するように、「1」、「0」、「1」、「0」、「1」、「0」が記憶されている。ここで、現座標には点Pt3の座標がすでに記憶されている。ステップSA001において、座標取得部17から点Pt4の座標が取得されると、CPU11は、現座標である点Pt3の座標を前座標に記憶し(ステップSA002)、現座標に取得座標である点Pt4の座標を記憶する(ステップSA003)。現座標となった点Pt4は表示領域内にあるので(ステップSA004;YES)、点Pt4の周辺画素について、点周辺画素の書き換えがなされる(ステップSA005)。そして、前座標となった点Pt3も表示領域内にあるので(ステップSA006;YES)、点Pt3から点Pt4までを結ぶ軌跡の周辺画素について、軌跡周辺画素の書き換えがなされる(ステップSA007)。図12に示すように、画素U3と画素U4はこの軌跡を中心とする線幅d1の範囲内にあるため、ステップSA007の処理によって、画素U3と画素U4のそれぞれに対応するレイヤL2およびレイヤL3の画素値がともに「1」に書き換わる。また、画素U2と画素U5はこの軌跡を中心とする縁取り画像の幅d2の範囲内にあるため、ステップSA007の処理によって、画素U2と画素U5のそれぞれに対応するレイヤL3の画素値のみが「1」に書き換わる。この結果、U行におけるVRAM153は、図13(c)のように書き換えられる。この時点では、まだ黒上書処理が行われていないため、表示状態は図13(d)に示すように、変化していない。
以上の白上書処理により、画像合成部154は、表示体152の表示領域において終点が指定された後に、ペン先の軌跡の位置に対応する画素群のうち、当該画素群の外縁に接しており、当該軌跡が検出されたときに画の色(黒)であった画素の色を、背景色である白色に書き換える第2の書き換え手段として機能することになる。
図17は、すでに画が描かれている、表示体152の表示領域に対して、手書き入力を行う場合を説明するための図である。図17(a)のように、表示体152の表示領域には、白色の背景に対して、画として図形G1、G2予め描かれている。この図形G1、G2の内部は黒で描かれるが、便宜上、図では斜線で表現する。ここで、利用者がスタイラスペン2によって表示体152の前面側に配置された座標取得部17の表面上に曲線G3を描くと、図17(b)に示すように、表示体152には曲線G3が黒色で描かれる。次に、利用者がスタイラスペン2のペン先を座標取得部17から離すと、図17(c)に示すように、図形G1、G2の内部であって、曲線G3の周囲に接する部分である領域G4は白色で描かれる。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。本発明の第二実施形態は、多くの部分が第一実施形態と共通しているので、以下、第二実施形態のうち第一実施形態と異なる部分について説明する。
(B−1:構成)
第二実施形態では、CPU11は、VRAM153のレイヤLのうち、レイヤL1とレイヤL2のみを用い、レイヤL3を用いない。また、CPU11は、記憶部14に予め記憶された縁取り画像の幅d2は参照せず、手書き入力があった際には、線幅d1のみを参照する。例えば、第二実施形態において、図8(a)に示すような手書き入力がされた場合、CPU11は、図8(b)に示す円Cr10と円Cr20を算出し、「点周辺画素の書き換え」としてこれらの円と重なるレイヤL2の画素値を「0」から「1」に書き換える。そして、CPU11は、「軌跡周辺画素の書き換え」として、円Cr10と円Cr20を結んだ領域と重なる、レイヤL2の画素値を「0」から「1」に書き換える。その結果、レイヤL2の画素値は図8(c)に示すように書き換えられる。
第二実施形態では、VRAM書き換えの動作については、上述した「点周辺画素の書き換え」および「軌跡周辺画素の書き換え」の処理内容が異なるが、動作の流れは共通している。したがって、VRAM書き換えの動作については、図9に示すフロー図を用いて説明する。一方、第二実施形態では、黒上書処理および白上書処理の動作が異なっている。以下、第二実施形態における黒上書処理および白上書処理の動作について説明する。
以上の黒上書処理により、画像合成部154は、表示体152の表示領域において始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたっては、ペン先の軌跡の位置に対応する画素群のうち、背景色である白画素の色を、その白色とは異なる色である黒色に書き換える第1の書き換え手段として機能することになる。
以上の白上書処理により、画像合成部154は、表示体152の表示領域において終点が指定された後に、ペン先の軌跡の位置に対応する画素群のうち、当該軌跡が検出されたときに画の色(黒)であった画素の色を、背景色である白色に書き換える第2の書き換え手段として機能することになる。
図16(b)は、初期状態におけるこのU行のうち、画素U2から画素U5までの4つの画素について表示状態を示した図であり、図16(a)は、この4つの画素の初期状態におけるVRAM153の状態を示した図である。初期状態において、これらの画素に対応するレイヤL2の画素値はすべて「0」になっており、レイヤL1の画素値は、画素の表示状態に一致するように、「0」、「1」、「0」、「1」が記憶されている。ここで、現座標には図12に示す点Pt3の座標がすでに記憶されている。図9のステップSA001において、座標取得部17から点Pt4の座標が取得されると、CPU11は、現座標である点Pt3の座標を前座標に記憶し(ステップSA002)、現座標に取得座標である点Pt4の座標を記憶する(ステップSA003)。現座標となった点Pt4は表示領域内にあるので(ステップSA004;YES)、点Pt4の周辺画素について、点周辺画素の書き換えがなされる(ステップSA005)。そして、前座標となった点Pt3も表示領域内にあるので(ステップSA006;YES)、点Pt3から点Pt4までを結ぶ軌跡の周辺画素について、軌跡周辺画素の書き換えがなされる(ステップSA007)。図12に示すように、画素U3と画素U4はこの軌跡を中心とする線幅d1の範囲内にあるため、ステップSA007の処理によって、画素U3と画素U4のそれぞれに対応するレイヤL2の画素値がともに「1」に書き換わる。この結果、U行におけるVRAM153は、図16(c)のように書き換えられる。この時点では、まだ黒上書処理が行われていないため、表示状態は図16(d)に示すように、変化していない。
前掲した図17(a)〜(b)と同様に手書き入力を行うと、第二実施形態においては、図17(d)に示すように、図形G1、G2の内部であり、かつ、曲線G3の内部である領域G5が白色で描かれる。
上述の実施形態を以下のように変形してもよい。
(変形例1)上述の実施形態においては、座標取得部17は、表示体152の表示領域の前面側に配置されていたが、座標取得部17の配置はこれに限られない。例えば、表示領域の背面側に配置されていてもよい。また、座標取得部17は、表示体152の上に設けられた透明なタッチパネルであったが、利用者が指し示す点の座標を取得することができれば、タッチパネル以外の装置で構成してもよい。例えば、座標取得部17を、表示体152を撮像するカメラとカメラから出力される画像データを解析するMPUなどで構成し、解析の結果、スタイラスペン2のペン先が指し示す点を、表示体152の表示領域における座標として出力すればよい。また、表示体152の表示領域に予め特殊な顔料によってパターン画像を印刷しておき、スタイラスペン2のペン先に備えたカメラによって、このパターン画像を読み取って座標を出力してもよい。この場合、例えば、この顔料は赤外線等の反射率に影響を及ぼすものであり、スタイラスペン2のペン先に備えた光源から赤外線を表示領域に放射することで、ペン先が指し示す点のパターン画像を読み取らせてもよい。なお、パターン画像は予め座標と対応付けられて記憶部14に記憶されており、ペン先のカメラが読み取ったパターン画像を基に、CPU11が、記憶部14を参照して座標を特定すればよい。
このように、画像合成部154は、ペン先の軌跡の位置に対応する画素群に接する画素のうち、画の色である黒色の画素の色を、背景色である白色に書き換える第2の書き換え手段として機能する。
また、実施形態では、画像合成部154によって実現される第1書き換え手段が第1の色を第2の色に、画像合成部154によって実現される第2書き換え手段が第2の色を第1の色にそれぞれ書き換えるように予め決まっていたが、第1書き換え手段及び第2書き換え手段がどの色の画素をどの色に書き換えるかを利用者によって設定可能としてもよい。この場合、CPU11は、操作部16から利用者の操作に応じた操作信号を受け取り、これに基づいてRAM13に第1の色および第2の色を記憶すればよい。そして、CPU11は、このRAM13の記憶内容に応じて、共通電極CEに印加する電圧を切り替えるようにすればよい。例えば、実施形態とは逆に、第1の色が黒色で第2の色が白色の場合、図17(a)のような軌跡を描いたとき、始点から終点に至までの期間にわたっては、背景と重なる軌跡部分は描かれずに、図形画像と重なる軌跡部分だけが描かれる。そして、終点が指定された後に背景と重なる軌跡部分は描かれることになる。
すなわち、画像合成部154が黒上書処理を行う場合、上述した軌跡の位置から第1の距離(d1)の範囲内にある第1の色(白)の画素の色を、第1の色とは異なる第2の色(黒)に書き換える第1の書き換え手段となる。これにより、例えば図20(a)に示すように、軌跡の位置から距離d1の範囲内にある白色画素は、図20(b)に示す如く、黒色に書き換えられる。
一方、画像合成部154が白上書処理を行う場合、上述した軌跡の位置から、第1の距離と同じ又は異なる第2の距離(d2)の範囲内にあり、軌跡が検出されたときに第2の色(黒)であった画素の色を、軌跡が延びる方向に沿って第1の色(白)に書き換える第2の書き換え手段となる。これにより、例えば図20(c)に示す軌跡の位置から距離d2の範囲内にある黒色画素が全て白色に書き換えられた場合には、図20(d)に示す如く、第二実施形態と同じように、黒色の画素が全て白色に反転させられる。このときに白色に反転させられた画素は、軌跡が延びる方向に沿った画素と言える。また、軌跡の位置から距離d2の範囲内にある黒色画素のうちの一部が、軌跡が延びる方向に沿って、白色に書き換えられた場合には、図20(e)に示す如く、第1実施形態と同様に、縁取り部分に相当する黒色の画素が白色に反転させられる。
なお、画像合成部154が第1書き換え手段及び第2書き換え手段を実現するのではなく、CPU11が実現してもよい。
Claims (6)
- 複数の画素からなる表示領域を有し、当該表示領域に対する1回の画像書き込み工程において各画素の色が一方の色から他方の色にのみ書き換えられる表示手段と、
前記表示領域において指定手段により指定された始点から終点に至るまでの軌跡の位置を検出する検出手段と、
前記表示領域において始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたっては、前記検出手段によって検出された軌跡の位置から第1の距離の範囲内にある第1の色の画素群の色を、当該第1の色とは異なる第2の色に書き換える第1の書き換え手段と、
前記指定手段により終点が指定された後に、前記検出手段によって検出された軌跡の位置から、前記第1の距離と同じ又は異なる第2の距離の範囲内にあり、当該軌跡が検出されたときに前記第2の色であった画素群のうち少なくとも一部の画素の色を、前記軌跡が延びる方向に沿って前記第1の色に書き換える第2の書き換え手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 複数の画素からなる表示領域を有し、当該表示領域に対する1回の画像書き込み工程において各画素の色が一方の色から他方の色にのみ書き換えられる表示手段と、
前記表示領域において指定された始点から終点に至るまでの軌跡の位置を検出する検出手段と、
前記表示領域において始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたっては、前記検出手段によって検出された軌跡の位置に対応する画素のうち、第1の色の画素の色を、当該第1の色とは異なる第2の色に書き換える第1の書き換え手段と、
前記表示領域において終点が指定された後に、前記検出手段によって検出された軌跡の位置に対応する画素群のうち、当該画素群の外縁に接しており、当該軌跡が検出されたときに前記第2の色であった画素の色を前記第1の色に書き換えるか、または、前記検出手段によって検出された軌跡の位置に対応する画素群に接する画素のうち、前記第2の色の画素の色を前記第1の色に書き換える第2の書き換え手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 複数の画素からなる表示領域を有し、当該表示領域に対する1回の画像書き込み工程において各画素の色が一方の色から他方の色にのみ書き換えられる表示手段と、
前記表示領域において指定された始点から終点に至るまでの軌跡の位置を検出する検出手段と、
前記表示領域において始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたっては、前記検出手段によって検出された軌跡の位置に対応する画素群のうち、第1の色の画素の色を、当該第1の色とは異なる第2の色に書き換える第1の書き換え手段と、
前記表示領域において終点が指定された後に、前記検出手段によって検出された軌跡の位置に対応する画素群のうち、当該軌跡が検出されたときに前記第2の色であった画素の色を前記第1の色に書き換える第2の書き換え手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記表示領域には、背景に対して当該背景の色とは異なる色で画が描かれており、
前記第1の書き換え手段及び第2の書き換え手段は、前記背景の色を前記第1の色とし、前記画の色を前記第2の色として、画素の色を書き換える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の表示装置。 - 前記第1の書き換え手段及び第2の書き換え手段は、前記表示領域において指定された始点の位置に対応する画素の色を前記第1の色とし、当該第1の色とは異なる色を前記第2の色として、画素の色を書き換える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の表示装置。 - 複数の画素からなる表示領域を有し、当該表示領域に対する1回の画像書き込み工程において各画素の色が一方の色から他方の色にのみ書き換えられる表示手段を備えるコンピュータを、
前記表示領域において指定手段により指定された始点から終点に至るまでの軌跡の位置を検出する検出手段と、
前記表示領域において始点が指定されてから終点が指定されるまでの期間にわたっては、前記検出手段によって検出された軌跡の位置から第1の距離の範囲内にある第1の色の画素群の色を、当該第1の色とは異なる第2の色に書き換える第1の書き換え手段と、
前記指定手段により終点が指定された後に、前記検出手段によって検出された軌跡の位置から、前記第1の距離と同じ又は異なる第2の距離の範囲内にあり、当該軌跡が検出されたときに前記第2の色であった画素群のうち少なくとも一部の画素の色を、前記軌跡が延びる方向に沿って前記第1の色に書き換える第2の書き換え手段と
して機能させるためのプログラム。
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