JP2009249692A - 高剛性鋼板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高めた、高剛性鋼板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、Al:1.50%超〜10.00%を含有し、さらに、Bi、Pb、Sb、Snの1種または2種以上を含有し、適量のC、Mnを含有し、Si、P、S、Nを適正に制限し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、板厚1/4層における{110}<001>の極密度が6以上であり、板厚が0.5mm以上である高剛性鋼板、および仕上温度800℃未満の熱間圧延後、最高温度800℃以上の熱延板焼鈍を施すか、仕上温度800℃以上、かつ890℃以下での総圧下量を50%未満に制限した熱間圧延を行い、圧下率20〜80%の冷間圧延後、最高温度850℃以上の最終焼鈍を施す製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車や建材などに用いられる高剛性鋼板およびその製造方法に関するものである。
近年、環境問題への対応のため炭酸ガス排出抑制や燃費低減を目的に自動車の軽量化が望まれている。自動車の軽量化のためには鋼材の高強度化が有効であるが、板厚を減ずると部材の剛性が低下することがある。そのため、高い剛性が要求される部材では、鋼材を高強度化しても板厚を減ずることができない場合があり、軽量化が困難であった。
このような、剛性が要求される部材を軽量化する手段としては、鋼材に比べて比重の低いアルミ合金板の使用が有効である。しかし、アルミ合金板は高価格であることに加え、鋼材に比べて加工性が劣ることや、鋼板との溶接が困難である等の欠点があり、自動車部材への適用は限定されたものとなっている。そこで、鋼板とアルミ合金板の長所を兼ね備えた材料として、鉄にアルミを多量に添加した高Al含有鋼板が提案されている(例えば、特許文献1〜5)。
また、{110}<001>を発達させて、鋼板のねじり剛性を高める技術が提案されている(例えば、特許文献6)。しかし、特許文献6の技術は、Alの含有量を制限しており、部材の軽量化の効果が十分であるとはいえない。
特表2000−517001号公報 特開2005−015909号公報 特開2005−273004号公報 特開2006−176844号公報 特開2007−321168号公報 特開2006−257488号公報
自動車や建材などの部材は、鋼板の圧延方向を長手方向することが多い。従来、部材の剛性を高めるには、鋼材のヤング率が高い方向を部材の長手方向とすることが有効であるとされていた。特許文献5には、{001}<010>を発達させて、圧延方向および圧延方向に対して直角方向の剪断弾性率を高めた鋼板が提案されている。
しかし、本発明者の検討の結果、部材の用途や形状によっては、部材の長手方向ではなく、長手方向に対して斜め、具体的には35〜75°方向の範囲のヤング率を高めることが、部材の剛性の向上に有効であることがわかった。本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、鋼板の圧延方向やそれと直角の幅方向ではなく、圧延方向に対して斜め方向のヤング率を高めた高剛性鋼板およびその製造方法の提供を課題とするものである。
本発明者は、鋼板の圧延方向ではなく、鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向の範囲のヤング率を高める方法について鋭意検討した。その結果、鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向の範囲のヤング率を向上させるには、板厚1/4層における{110}<001>の極密度を高めることが有効であること、これには、Alの含有量を高め、Bi、Pb、Sb、Snの1種または2種以上の添加が有効であることを見出した。
さらに、仕上温度を低下させて熱間圧延を行った後に熱延板焼鈍を行うか、熱間圧延の仕上温度を高め、冷間圧延後に最終焼鈍を行うことにより、板厚1/4層における{110}<001>の極密度を6以上にすることに成功し、圧延方向に対して30〜75°方向のヤング率が高い鋼板を得ることができた。
本発明はこのような知見に基づいて構成したものであり、その要旨は、以下のとおりである。
(1) 質量%で、C:0.0003〜0.250%、Mn:0.20%〜4.00%、Al:1.50%超〜10.00%を含有し、Si:2.20%以下、P:0.200%以下、S:0.0500%以下、N:0.0500%以下に制限し、さらに質量%で、Bi:0.001〜0.300%、Pb:0.001〜0.300%、Sb:0.001〜0.300%、Sn:0.0005〜0.300%の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、板厚1/4層における{110}<001>の極密度が6以上であり、板厚が0.5mm以上であることを特徴とする高剛性鋼板。
(2) 圧延方向に対して55°方向のヤング率が235GPa以上であることを特徴とする(1)記載の高剛性鋼板。
(3) さらに質量%で、Ti:0.003〜0.150%、Nb:0.003〜0.150%、V:0.003〜0.150%の1種または2種を含有することを特徴とする(1)または(2)記載の高剛性鋼板。
(4) さらに質量%で、Cr:0.01〜3.00%、Ni:0.01〜3.00%、Mo:0.01〜3.00%、Cu:0.01〜3.00%の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
(5) さらに質量%で、B:0.0001〜0.0060%を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
(6) さらに質量%で、Ca:0.001〜0.010%、Mg:0.0005〜0.050%、Zr:0.001〜0.200%、REM:0.001〜0.050%の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
(7) (1)〜(6)の何れか1項に記載の高剛性鋼板を製造する方法であって、上記(1)、(3)〜(6)の何れか1項に記載の成分を有する鋼片を1000℃以上の温度に加熱し、仕上温度を800℃未満とする熱間圧延を行い、冷間圧延を行うことなく、最高温度を800℃以上とする熱延板焼鈍を施すことを特徴とする高剛性鋼板の製造方法。
(8) (1)〜(6)の何れか1項に記載の高剛性鋼板を製造する方法であって、上記(1)、(3)〜(6)の何れか1項に記載の成分を有する鋼片を1000℃以上の温度に加熱し、890℃以下での総圧下量を50%未満に制限し、仕上温度を800℃以上とする熱間圧延を行い、20〜80%の圧下率で冷間圧延を施し、最高温度を850℃以上とする最終焼鈍を施すことを特徴とする高剛性鋼板の製造方法。
本発明によれば、成形性に優れた高剛性鋼板を得ることができる。
鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率が高い鋼板としては、方向性電磁鋼板が挙げられる。しかし、電磁鋼板はSi量が極端に多いために、延性に乏しく、自動車部品のように、成形性が必要とされる用途には適用することができない。
そこで、本発明者は、新たな高剛性鋼板を開発するために鋭意検討を行った。その結果、Alを含有する鋼板に、Bi、Pb、Sb、Snの1種または2種以上を添加し、熱間圧延の仕上温度を低下させると、方向性電磁鋼板と同様の集合組織を有する鋼板を得ることができることを知見した。すなわち、圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率の向上に有効な結晶方位である{110}<001>の極密度が6以上になる。また、熱間圧延後、冷間圧延および最終焼鈍を施す場合は、仕上温度を高めることが必要であることがわかった。
以下、本発明について詳細に説明する。
Alは、本発明において{110}<001>の極密度を高めるために極めて重要な元素である。鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高めるためには、1.50%超のAlを添加することが必要である。Alは、鋼材の比重を低下させるためにも有効な元素であり、2.00%以上を添加することが好ましい。一方、Al量が10.00%を超えると金属間化合物の析出が顕著となり、熱間加工性および冷間加工性が劣化するので、10.00%を上限とする。延性の低下を抑制するには、Al量を6.00%以下にすることが好ましい。Al添加量のさらに好ましい範囲は、2.50〜4.50%である。また、Al量が2.50%未満である場合には、{110}<001>の極密度を高めるために、
(Al+Si)≧2.50%
を満足するようにSiを同時に添加することが好ましい。
Bi、Pb、Sb、Snは、Alと同時に添加することにより、{110}<001>の極密度を高める効果が顕著になり、本発明において重要である。鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高めるためには、Bi、Pb、Sbは、それぞれ、0.001%以上、Snは0.0005%以上の添加が必要である。また、Bi、Pb、Sb、Snは、いずれも、0.300%超を添加してもその効果が飽和する。したがって、本発明では、Bi:0.001〜0.300%、Pb:0.0010〜0.300%、Sb:0.0010〜0.300%、Sn:0.0005〜0.30%の1種または2種以上を添加することが必要である。Bi、Pb、Sb、Snの添加量の好ましい範囲は、それぞれ、Bi:0.010〜0.150%、Pb:0.010〜0.150%、Sb:0.020〜0.150%、Sn:0.050〜0.150%である。
Cは、強度を向上させるために有効な元素であり、効果を得るには含有量の下限を0.0003%以上にすることが必要である。一方、0.250%を超えるCを添加すると加工性が劣化するため、C量の上限を0.250%とする。なお、冷間圧延性や鋼板の成形性の観点からは、C量が少ない方が良く、0.100%以下とすることが好ましい。0.050%以下であればより好ましく、0.020%以下であれば一層好ましい。
Siは、脱酸元素であるが、2.20%超を添加すると、熱間加工性が低下するため、Si量の上限を2.20%とする。また、Si量の上限は、熱間圧延で生じるスケールの剥離性の観点から2.00%以下が好ましく、化成処理性の観点からは0.80%以下が好ましい。一方、脱酸を有効に行うためには、0.003%以上のSiの添加が好ましい。また、Siは、固溶強化により鋼板の強度を増大させるのに有用な元素であり、0.005%以上を含有させることが好ましい。
さらに、Siは、Alと同時に含有させると、{110}<001>の極密度を高める効果を発現する。したがって、特にAl量が少ない場合には、AlとSiの合計量が2.50%以上になるように添加することが好ましい。
Mnは、MnSを形成して固溶Sによる粒界脆化を抑制する元素であり、0.20%以上を添加する。また、Mnは、鋼板の強度を高めるのに有効な元素であり、0.50%以上の添加が好ましい。一方、4.00%を超えるMnを添加すると、フェライトが不安定になり、{110}<001>の極密度が低下する。鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高めるためには、Mnの添加量を3.00%以下にすることが好ましい。Mnの添加量のさらに好ましい範囲は、0.55〜2.60%である。
Pは、不純物であり、結晶粒界に偏析して粒界強度を低下させるため、上限を0.200%とする。しかし、Pを0.001%未満に低減すると、製造コストが上昇する。また、Pは強化に有効な元素であるので、強度を高めるには、0.005%以上のPを含有させることが好ましい。Pの偏析による耐2次加工脆性や靱性の劣化を抑制するには、上限を0.080%以下にすることが好ましい。さらに加工性の低下を抑制するためには、0.040%以下にすることが好ましい。
Sは、本発明においては熱間加工性を劣化させる不純物元素であり、0.0500%を上限とする。また、靭性の低下を抑制し、冷間加工性を向上させるためには、S量の上限を0.0150%以下にすることが好ましい。S量の下限は限定しないが、Sを0、0005%未満に低減すると、製造コストが上昇する。
Nは、不純物元素であり、0.0500%を超えて含有させると靭性が劣化する。特に、本発明の鋼板は、Alの含有量が多く、Al系窒化物が粗大化しやすいため、N量の好ましい上限は、0.0150%以下であり、0.0040%以下がさらに好ましい。一方、微細なAl系の窒化物は{110}<001>の極密度を高めるには有効であり、0.0005%以上のNを含有させることが好ましい。鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高めるために、Al系窒化物を活用する場合、N量の特に好ましい範囲は0.0010〜0.0030%である。
さらに、強度、延性、靭性や製造性を高めるために、必要特性に応じて、Ti、Nb、V、Cr、Ni、Mo、Cu、B、Ca、Mg、Zr、REMの1種または2種以上を添加しても良い。
Ti、Nb、Vは、析出物を生じて強化に寄与する元素であり、1種または2種以上を、それぞれ、0.003%以上添加することが好ましい。また、Ti、Nb、Vは、鋳造性を改善する効果も有するので、添加量の好ましい下限は、それぞれ、0.012%以上である。一方、Ti、Nb、Vは、それぞれ、0.150%超を添加すると結晶粒が微細化し、加工性が低下することがある。また、鋼板の圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率の低下を防止するには、Ti、Nb、V、それぞれの上限を0.050%にすることがより好ましい。なお、Tiは、Sと硫化物を形成する元素であるため、Ti/S<1となるように添加することが好ましい。
Cr、Ni、Mo、Cuは、延性および靭性の向上に有効な元素であり、1種または2種以上を、それぞれ、0.01%以上添加することが好ましい。一方、Cr、Ni、Mo、Cuを、それぞれ、3.00%超添加すると、延性と靭性が劣化することがあるため、各元素の含有量の上限を3.00%とすることが好ましい。Cr、Ni、Mo、Cuのさらに好ましい範囲は、それぞれ、0.10%〜1.40%である。
Bは、粒界に偏析し、粒界結合力を向上させる元素である。PおよびSの粒界偏析を抑制し、粒界強度を高めるためには、0.0001%以上のBの添加が好ましい。さらに延性、靭性、および熱間加工性を向上させるためには、0.0003%以上の添加が好ましい。一方、0.0060%を超えるBを添加しても効果が飽和する。また、粒界に粗大な析出物が生成し熱間加工性が劣化する場合があるため、Bの含有量の上限は、0.0025%以下とすることが好ましい。
Ca、Mg、Zr、REMは、いずれも硫化物の形態を制御し、熱間加工性や靭性の劣化の抑制に有効な元素であり、1種または2種以上を添加することが好ましい。この効果を得るには、Caは0.001%以上、Mgは0.0005%以上、Zrは0.001%以上、REMは0.001%以上を添加することが好ましい。一方、Caは0.010%、Mgは0.050%、Zrは0.200%、REMは0.050%を超えて過剰に添加すると靭性が劣化することがある。
次に、本発明の高剛性鋼板の組織について説明する。
本発明の高剛性鋼板は、1.50%超のAlを含有するため、フェライトが安定になる。フェライト以外の組織、オーステナイト、ベイナイト、マルテンサイト、パーライト、炭化物、その他化合物など、第2相の面積率の合計が20%を超えると、板厚1/4層における{110}<001>の極密度が低下することがある。したがって、本発明では、フェライトの面積率を80%以上にすることが好ましい。フェライトの面積率は、90%以上が好ましく、98%以上であればさらに好ましい。
フェライト以外の組織、すなわち残部は、オーステナイト、ベイナイト、マルテンサイト、パーライト、セメンタイト、炭化物、窒化物、AlとFeを主成分とする金属間化合物、その他化合物の1種または2種以上から構成される。フェライトおよび残部の組織の面積率は、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡により観察し、点算法によって測定することができる。また、炭化物、窒化物、AlとFeを主成分とする金属間化合物、その他化合物については、電解抽出法により抽出した残渣量を分析する方法やX線回折などにより同定することも可能である。
なお、本発明において、フェライトの面積率は、鋼板の圧延方向に平行な板厚断面(L断面)における板厚の1/4部分を光学顕微鏡または走査型電子顕微鏡により200〜5000倍で10視野観察した場合の平均値と定義する。
フェライトの平均結晶粒径は、特に限定しないが、板厚1/4層において{110}<001>の極密度を高めるためには、結晶粒を成長させて100μm以上にすることが好ましい。{110}<001>を有する結晶粒を成長させると、その方位の極密度が高くなるので、フェライトの平均結晶粒径は大きいほど好ましく、具体的には、200μm以上、さらには500μm以上にすることが好ましい。
{110}<001>は、圧延方向に対して35〜75°方向のヤング率を高める方位である。板厚1/4層における{110}<001>の極密度を6以上にすると、圧延方向に対して55°方向のヤング率を235GPa以上に高めることができる。これは、{110}<001>が発達すると圧延方向に対して35〜75°方向に<111>方位が集積するためである。そのため、35〜75°方向のほぼ中央である55°の方向のヤング率を、確実に235GPa以上にすることができる。板厚1/4層における{110}<001>の極密度の好ましい下限は8以上であり、さらに好ましくは10以上である。
{110}<001>の極密度(X線ランダム強度比)は、X線回折によって測定される{110}、{100}、{211}、{310}極点図のうち複数の極点図を基に級数展開法で計算した3次元集合組織(ODF)から求めればよい。すなわち、各結晶方位の極密度を求めるには、3次元集合組織のφ2=45°断面における(110)[001]の強度で代表させる。
X線回折用試料の作製は次のようにして行う。鋼板を機械研磨や化学研磨などによって板厚方向に所定の位置まで研磨し、バフ研磨によって鏡面に仕上げた後、電解研磨や化学研磨によって歪みを除去すると同時に板厚1/4層が測定面となるように調整する。なお、正確に板厚1/4層を測定面とすることは困難であるので、これら目標とする層を中心として板厚に対して±5%の範囲が測定面となるように試料を作製すればよい。
さらにX線測定が困難な場合には、電子後方散乱パターン(EBSP)やエレクトロンチャネリングパターン(ECP)により統計的に十分な数の測定を行う。なお、{hkl}<uvw>とは上述の方法でX線用試料を採取したとき、板面に垂直な結晶方位が<hkl>で圧延方向が<uvw>であることを意味する。
また、板厚1/4層における{111}<112>および{111}<110>の極密度、すなわち、ODFのφ2=45°断面における(111)[1−21]および(111)[0−11]の極密度は、平均ヤング率を向上させる方位であり、1.5以上とすることが好ましい。さらに、{110}<110>の極密度は、圧延方向のヤング率を高める方位であり、1.5以上とすることが好ましい。
一方、{001}<010>の極密度、すなわち、ODFのφ2=45°断面における(001)[0−10]の極密度は、特に限定しないが、圧延方向と直角方向のヤング率を低下させるので、2.5未満であることが好ましく、2.0以下であればさらに好ましい。
上記の極密度に関する限定は少なくとも板厚1/4層については満足し、実際には1/4層のみならず、板厚表層から中心層までの広い範囲で成り立つことが好ましい。
本発明の鋼板は、高い剛性を有し、主に自動車や建材に用いられ、自動車の部材や建築物の剛性の向上に寄与するため、鋼板の板厚を0.5mm以上にすることが必要である。上限は限定しないが、用途からすると、せいぜい8.0mm以下である。また、熱間圧延では、板厚を0.5mm未満にすることが困難であり、冷間圧延の圧下率を高めると、{110}<001>を集積させることが難しくなる。なお、製造性の観点から、冷間圧延を施さない熱延鋼板の板厚は2.0mm以上が好ましく、これよりも薄い板厚が要求される場合は、冷間圧延および最終焼鈍により製造することが好ましい。
鋼板の板厚1/4層における{110}<001>の極密度を6以上に高めると、圧延方向に対して55°方向(55°方向という)のヤング率を235GPa以上にすることができる。55°方向のヤング率は、部材としての剛性を高めるために、245GPa以上にすることが好ましく、260GPa以上がさらに好ましい。
また、{110}<001>は、55°方向のヤング率を高めるが、圧延方向のヤング率を低下させる方位である。そのため、55°方向のヤング率が235GPa以上になると、圧延方向のヤング率が相対的に低下し、210GPa未満になることがある。さらに、55°方向のヤング率を245GPa以上、260GPa以上に高めると、圧延方向のヤング率は、それぞれ、190GPa未満、170GPa未満に低下することがある。
圧延方向と直角方向(C方向という)のヤング率は特に限定しないが、55°方向のヤング率が235GPa以上になると、C方向のヤング率は180GPa以上になる。C方向のヤング率は、55°方向のヤング率を245GPa以上、さらには、260GPa以上と向上させるにしたがって、190GPa以上、200GPa以上と大きくなる。なお、ヤング率は、面内異方性により、圧延方向に対して、45〜65°の範囲内で最大となる。
ヤング率の測定はJIS Z 2280に準拠した常温での横共振法にて行う。すなわち試料を固定せずに振動を加え、発振機の振動数を徐々に変化させて一次共振振動数を測定して下式よりヤング率を算出する。
E=0.946×(l/h)3×m/w×f2
ここで、E:動的ヤング率[GPa]、l:試験片の長さ[m]、h:試験片の厚さ[m]、m:質量[kg]、w:試験片の幅[m]、f:横共振法の一次共振振動数[s-1]、である。
剪断弾性率G[GPa]は特に限定するものではないが、圧延方向および圧延方向と直角方向の剪断弾性率が、いずれも90GPa以上であることが好ましく、100GPa超であればなお一層好ましい。なお、剪断弾性率は、特許文献5および6に記述されているように、米国材料試験協会(American Society For Testing and Materials、ASTM)の基準(C1259)に従って計算することができる。
なお、鋼板の引張強度については特に限定しないが、1300MPa以上では靭性が低下するので、1300MPa未満とすることが好ましい。
次に、本発明の高剛性鋼板の製造方法について説明する。
本発明の鋼板は、鋼片を熱間圧延し、得られた熱延板に焼鈍を施すか、熱間圧延後、さらに冷間圧延を施して、最終焼鈍を行って製造される。本発明において熱間圧延に先行する製造方法は特に限定するものではない。すなわち、高炉、転炉や電炉等による溶製に引き続き、各種の2次精練で目的の成分含有量になるように成分調整を行い、次いで通常の連続鋳造、インゴット法による鋳造の他、薄スラブ鋳造などの方法で鋳造すればよい。原料にはスクラップを使用しても構わない。連続鋳造によって得たスラブの場合には高温鋳片のまま熱間圧延機に直送してもよいし、室温まで冷却後に加熱炉にて再加熱した後に熱間圧延してもよい。
また、熱間圧延では、粗圧延と仕上圧延の間でシートバーを接合し、連続的に仕上げ圧延をしてもよい。その際に粗バーを一旦コイル状に巻き、必要に応じて保温機能を有するカバーに格納し、再度巻き戻してから接合を行ってもよい。
熱間圧延の加熱温度は、1000℃未満であると、圧延荷重が過大となり、生産性を損なうことがあるため、1000℃以上とする。加熱温度の上限は特に限定しないが、1450℃超とするのは困難であり、設備上の制限から、実質的に1400℃が上限となる。鋼片を均質に加熱するためには、1250℃超〜1350℃がより好ましい範囲である。
熱間圧延の後に冷間圧延を施さずに熱延板焼鈍を行う場合は、熱間圧延により導入された歪が回復や再結晶によって消失しないように、熱間圧延の仕上温度を低下させる。熱間圧延の仕上温度を800℃未満とし、冷間圧延を行うことなく熱延板焼鈍すると、熱間圧延により導入された歪により{110}<001>が集積し、55°方向のヤング率を高めることができる。また、冷間圧延を施さない場合は、熱間圧延の仕上温度を低下させて歪を導入するために、仕上温度は750℃未満が好ましい。一方、500℃未満で圧延すると、圧延荷重が過大となり生産性を損なうので、仕上温度の下限は500℃以上が好ましい。
800℃未満での圧下率は、30%以上にすると、{110}<001>をさらに発達させることができる。また、800℃未満での圧下率が過大になると、再結晶が促進されるため、80%以下にすることが好ましい。800℃未満での圧下率は、40〜70%であればなお一層好ましい。
熱間圧延後、冷間圧延を施さない場合は、熱延板焼鈍の最高温度を800℃以上とする。この熱延板焼鈍によって、仕上温度を800℃未満とする熱間圧延で導入された歪を駆動力とする再結晶、それに引き続く粒成長が生じ、{110}<001>が発達した集合組織にすることが可能となる。粒成長を促進させて、{110}<001>の極密度を高めるためには、熱延板焼鈍の最高温度は850℃以上が好ましい。熱延板焼鈍の最高温度の上限は限定しないが、連続焼鈍を施す場合は、生産性の観点から1000℃以下が好ましい。
熱間圧延後に冷間圧延を施して最終焼鈍する場合は、熱間圧延で過剰に歪が導入されないように、仕上温度を800℃以上とする。仕上温度を800℃以上にすれば、冷間圧延後の最終焼鈍で再結晶が過剰に促進されることがないため、{110}<001>の極密度を高めることができる。表面でのスケール生成を抑制するためには、仕上温度を1050℃以下にすることが好ましい。また、熱間圧延後に冷間圧延を施して最終焼鈍する場合は、熱間圧延の仕上温度の上限は、加熱温度と圧延スケジュールによって適宜決めれば良いので、特に限定しない。
さらに、本発明では、熱間圧延での歪の導入を抑制するため、890℃以下での総圧下量を50%未満に制限する。さらに890℃以下での総圧下量は、40%未満とすることが好ましい。ただし、熱間圧延の仕上圧延は、歪の導入を抑制するため、900℃以上にすることが好ましく、このように、仕上温度を890℃超とする場合は、890℃以下での総圧下量は0%である。なお、890℃以下での総圧下量は、890℃での板厚t0、熱間圧延完了後の板厚t1のとき、
{(t0−t1)/t0}×100(%)
で求められる。
冷間圧延の圧下率は、20%未満であると歪の導入が不十分であり、焼鈍後、{110}<001>の極密度が低下する。一方、冷間圧延の圧下率が80%を超えると、歪の導入が過剰になり、再結晶が促進されて、最終焼鈍後、{110}<001>の極密度が低下する。{110}<001>の極密度を高め、55°方向のヤング率を高めるには、冷間圧延の圧下率を30〜70%とすることがより好ましく、35〜65%がさらに好ましい。なお、冷間圧延中には鋼板の温度が上昇する場合があるが、この温度は通常は100℃未満であり、大圧下などを施した場合でも200℃未満である。
冷間圧延に続く最終焼鈍の加熱温度は、粒成長を促して、{110}<001>を発達させるために850℃以上とする。{110}<001>の極密度を高めるためには、最終焼鈍の加熱温度を900℃以上とすることが好ましく、950℃以上であればなお好ましい。最終焼鈍の最高温度の上限は限定しないが、連続焼鈍を施す場合は、生産性の観点から1100℃以下が好ましい。
なお、冷間圧延を行う場合は、冷間圧延の前に冷延前焼鈍を行うか、冷間圧延の途中に一回または複数回の中間焼鈍を行っても構わない。これによって冷間圧延の荷重を低下したり、冷間圧延時の割れなどのトラブルを回避したりする効果のほか、{110}<001>集合組織の発達を促す効果も有する。
冷間圧延前焼鈍および中間焼鈍の最高温度は、700〜1200℃が好ましく、800〜1000℃がさらに好ましい。また、経済性の観点からは、冷間圧延前焼鈍および中間焼鈍は、最高温度を900℃以下として行うことが好ましい。
また、冷間圧延の前に、最高温度を700〜1200℃以下とする冷延前焼鈍を行っても構わない。これによって冷間圧延の荷重を低下したり、冷間圧延時の割れなどのトラブルを回避したりする効果のほか、{110}<001>の発達を促すことができる。冷延前焼鈍の最高温度の好ましい範囲は、800〜1000℃である。
なお、冷延前焼鈍、中間焼鈍を施す場合は、最終焼鈍の直前の冷間圧延の圧下率を上述の範囲内、すなわち20〜80%、好ましくは30〜70%とする。
熱間圧延の後に冷間圧延を施さずに熱延板焼鈍する場合も、熱間圧延後に冷間圧延を施して最終焼鈍する場合も、熱延後に酸洗を施すことが好ましい。また、熱延板焼鈍および最終焼鈍の加熱速度については特に限定しないが、{110}<001>の極密度を高め、55°方向のヤング率を高めるためには、500〜800℃の間の平均加熱速度を100℃/h以下とすることが好ましい。
さらに、鋼板の表面には種々のめっきを施しても構わない。亜鉛系めっきのほか、Al系のめっきを必要に応じて施せばよい。溶融めっきの場合には、鋼板を最終焼鈍した後の冷却仮定で、所定のめっき浴に浸漬し、必要に応じて再加熱して合金化すればよい。または、焼鈍の後、冷却完了後に、再度鋼板を加熱した後、めっき浴に浸漬しても良い。電気めっきは最終焼鈍の後に行えばよい。
表1に示す組成を有する鋼を溶製し、鋳造して鋼片とした。これらのうち、鋼A、B、C、D、Jを用いて、表2に示す条件にて熱間圧延とそれに引き続く焼鈍を施した。得られた板厚3.0mmの鋼板に圧下率0.5%のスキンパス圧延を施した後、圧延方向と直角方向(C方向)の引張特性、{110}<001>の極密度、および種々の方向のヤング率を測定した。
Figure 2009249692
引張試験は、JIS Z 2241に準拠して行った。{110}<001>の極密度は、板厚1/4が測定面になるように試験片を採取し、X線回折法によって測定した。ヤング率の測定は、JIS Z 2280に準拠した横共振法によって行った。
結果を表2に示す。
Figure 2009249692
表2から明らかなように、本発明の成分を有する鋼を適切な条件で熱延、焼鈍した場合には、{110}<001>の極密度が高くなり、圧延方向から斜めの方向、特に55°方向のヤング率が高くなっている。
一方、鋼No.AはBi、Pb、Sn、Snを含有せず、鋼No.DはAl量の含有量が少ないため、{110}<001>の極密度が低い。また、製造No.B−2およびC−5は熱間圧延の仕上温度が高く、製造No.B−1、C−4およびJ−3は熱延板焼鈍の最高温度が低いため、{110}<001>の極密度が低下している。
表1に示す組成を有する鋼片を、表3に示す条件にて熱間圧延後、冷間圧延および最終焼鈍を施した。一部の鋼板には、引き続き溶融亜鉛めっきを施した。このとき溶融亜鉛めっき浴の温度は460℃とした。なお、熱間圧延の鋼片の加熱温度は1230℃とした。得られた板厚1.2mmの鋼板の圧延方向と直角方向の引張特性、{110}<001>の極密度、および種々の方向のヤング率は、実施例1と同様にして測定した。
結果を表3に示す。
Figure 2009249692
表3から明らかなように、本発明の成分を有する鋼を適切な条件で熱延、焼鈍した場合には、{110}<001>の極密度が高くなり、圧延方向から斜めの方向、特に55°方向のヤング率が高くなっている。
一方、鋼No.Aおよび鋼No.OはBi、Pb、Sn、Snを含有せず、鋼No.DはAl量が少なく、鋼No.MはMn量が多いため、いずれも{110}<001>の極密度が低下している。また、鋼No.HはSi量が多く、冷間圧延時に割れが生じ、鋼No.NはAl量が多く、熱間圧延にて割れが生じたため、以後の試験を中止した。
製造No.E−2は、熱間圧延の仕上温度が低く、890℃以下での総圧下量が大きいため、製造No.G−1はさらに最終焼鈍の最高温度も低いため、{110}<001>の極密度が低下している。製造No.B−4は890℃以下での総圧下量が大きく、製造No.K−2はさらに冷間圧延の圧下率も小さいため、{110}<001>の極密度が低下している。製造No.B−6、D−3およびJ−5は、冷間圧延の圧下率が範囲外であるため、{110}<001>の極密度が低下している。製造No.C−6およびL−3は、最終焼鈍の最高温度が低いため、{110}<001>の極密度が低下している。

Claims (8)

  1. 質量%で、
    C:0.0003〜0.250%、
    Mn:0.20%〜4.00%、
    Al:1.50%超〜10.00%
    を含有し、
    Si:2.20%以下、
    P:0.200%以下、
    S:0.0500%以下、
    N:0.0500%以下
    に制限し、さらに質量%で、
    Bi:0.001〜0.300%、
    Pb:0.001〜0.300%、
    Sb:0.001〜0.300%、
    Sn:0.0005〜0.300%
    の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、板厚1/4層における{110}<001>の極密度が6以上であり、板厚が0.5mm以上であることを特徴とする高剛性鋼板。
  2. 圧延方向に対して55°方向のヤング率が235GPa以上であることを特徴とする請求項1記載の高剛性鋼板。
  3. さらに質量%で、
    Ti:0.003〜0.150%、
    Nb:0.003〜0.150%、
    V:0.003〜0.150%
    の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1または2記載の高剛性鋼板。
  4. さらに質量%で、
    Cr:0.01〜3.00%、
    Ni:0.01〜3.00%、
    Mo:0.01〜3.00%、
    Cu:0.01〜3.00%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
  5. さらに質量%で、
    B:0.0001〜0.0060%
    を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
  6. さらに質量%で、
    Ca:0.001〜0.010%、
    Mg:0.0005〜0.050%、
    Zr:0.001〜0.200%、
    REM:0.001〜0.050%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の高剛性鋼板。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の高剛性鋼板を製造する方法であって、請求項1、3〜6の何れか1項に記載の成分を有する鋼片を1000℃以上の温度に加熱し、仕上温度を800℃未満とする熱間圧延を行い、冷間圧延を行うことなく、最高温度を800℃以上とする熱延板焼鈍を施すことを特徴とする高剛性鋼板の製造方法。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の高剛性鋼板を製造する方法であって、請求項1、3〜6の何れか1項に記載の成分を有する鋼片を1000℃以上の温度に加熱し、890℃以下での総圧下量を50%未満に制限し、仕上温度を800℃以上とする熱間圧延を行い、20〜80%の圧下率で冷間圧延を施し、最高温度を850℃以上とする最終焼鈍を施すことを特徴とする高剛性鋼板の製造方法。
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