JP2009248839A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート本体が車両前後方向にスライド可能に設けられた車両用シートにおいて、従来シート本体を前側へスライドさせた場合に前後スライド機構が露出されて見栄えが損なわれるため、これを覆うためにカバー装置を備えていたが、後部席の足元スペースが狭くなる問題があった。本発明では、後部席の足元スペースを狭くすることがないようにする。
【解決手段】 シート本体10をスライド後退端位置にスライドさせた場合に、前後スライドベース23の後端部よりも前側にカバー装置30を配置する。これにより、従来カバー装置が配置されていた後側スペースSPを後部座席2の足元スペースとして利用することができる。
【選択図】図2
【解決手段】 シート本体10をスライド後退端位置にスライドさせた場合に、前後スライドベース23の後端部よりも前側にカバー装置30を配置する。これにより、従来カバー装置が配置されていた後側スペースSPを後部座席2の足元スペースとして利用することができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、車両の室内に装備されるシートであって、車両前後方向に位置調整可能に設けられた車両用シートに関する。
車両のシートは、通常着座者の体格に合わせて前後方向の位置を調整できるようになっている。多くの場合は、シート本体を単に前後に一定の範囲でスライド可能に支持した構成とされている。これには、手動操作によるもの、あるいは電動によるものが提供されている。
また、例えば下記の特許文献に開示されているように、シート本体を単に車両前後方向に移動させるだけでなく、水平回転させ、さらに車室外側へ移動させることにより、老人等が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートが提供されている。この福祉車両用のシートの場合には、シート本体の回転動作を連動させて車両前後方向にスライドさせる等の理由により車両前後方向のスライド距離が比較的大きくなるため、シートを前側へスライドさせると前後スライド機構の駆動部やスライドレールが車室内に露出され、その結果車室内で見栄えが損なわれる問題があり、従来この問題を解消するために、シートの後方であって露出された駆動部等を巻き取り式のカバー体で覆うカバー装置が公知になっている。
従来のカバー装置によれば、カバー体の先端部がシート本体側に結合され、巻き取り装置がスライド機構の後方において車両フロア側に取り付けられていることにより、シート本体が車両前側にスライドするとこれに伴ってカバー体が巻き取り装置から引き出されることによりスライド機構が覆われて車室内に露出されないため車室内の見栄えを損なうことがない。
特開2004-314714号公報
また、例えば下記の特許文献に開示されているように、シート本体を単に車両前後方向に移動させるだけでなく、水平回転させ、さらに車室外側へ移動させることにより、老人等が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートが提供されている。この福祉車両用のシートの場合には、シート本体の回転動作を連動させて車両前後方向にスライドさせる等の理由により車両前後方向のスライド距離が比較的大きくなるため、シートを前側へスライドさせると前後スライド機構の駆動部やスライドレールが車室内に露出され、その結果車室内で見栄えが損なわれる問題があり、従来この問題を解消するために、シートの後方であって露出された駆動部等を巻き取り式のカバー体で覆うカバー装置が公知になっている。
従来のカバー装置によれば、カバー体の先端部がシート本体側に結合され、巻き取り装置がスライド機構の後方において車両フロア側に取り付けられていることにより、シート本体が車両前側にスライドするとこれに伴ってカバー体が巻き取り装置から引き出されることによりスライド機構が覆われて車室内に露出されないため車室内の見栄えを損なうことがない。
しかしながら、上記従来のカバー装置では、巻き取り装置が前後スライド機構の後方において車両フロア上に設置されているため、後部座席の着座者にとって邪魔であり足元スペースが狭くなる問題があった。
そこで本発明は、カバー装置について前後スライド機構の遮蔽機能を損なうことなく、後部座席の足元スペースを従来よりも大きく確保できるようにすることを目的とする。
そこで本発明は、カバー装置について前後スライド機構の遮蔽機能を損なうことなく、後部座席の足元スペースを従来よりも大きく確保できるようにすることを目的とする。
このため、本発明は、前記請求項に記載した構成の車両用シートとした。
請求項1記載の車両用シートによれば、シート本体を搭載した前後スライドベースが車両前側へスライドすると、その後部(シート本体の後部を含むスライド側)に結合されたカバー体が巻き取りホイールから繰り出され、このカバー体によって前後スライド機構が覆われることにより車室内の見栄えが良好に維持される。
しかも、前後スライドベースは、カバー装置の上方を通過してスライド後退端位置にスライド可能であることから、前後スライドベースがスライド後退端位置にまで後退した状態ではカバー装置がこれよりも前側に位置し、従ってカバー装置が前後スライドベースの下方に位置する状態となる。これに対して、従来はスライド後退端に位置するスライドベースの後方にカバー装置が配置されていた。このことから、前後スライドベースのスライド後退端位置(シート本体のスライド量)を変位させることなく、カバー装置をより前側に配置して後部座席の着座者の足元スペースを従来よりも大きく確保することができる。
請求項1記載の車両用シートによれば、シート本体を搭載した前後スライドベースが車両前側へスライドすると、その後部(シート本体の後部を含むスライド側)に結合されたカバー体が巻き取りホイールから繰り出され、このカバー体によって前後スライド機構が覆われることにより車室内の見栄えが良好に維持される。
しかも、前後スライドベースは、カバー装置の上方を通過してスライド後退端位置にスライド可能であることから、前後スライドベースがスライド後退端位置にまで後退した状態ではカバー装置がこれよりも前側に位置し、従ってカバー装置が前後スライドベースの下方に位置する状態となる。これに対して、従来はスライド後退端に位置するスライドベースの後方にカバー装置が配置されていた。このことから、前後スライドベースのスライド後退端位置(シート本体のスライド量)を変位させることなく、カバー装置をより前側に配置して後部座席の着座者の足元スペースを従来よりも大きく確保することができる。
請求項2記載の車両用シートによれば、巻き取りホイールがその付勢力に抗して回転することによりカバー体が繰り出され、巻き取りホイールがその付勢力により回転することによりカバー体が巻き取られる。
カバー体の先端部は前後スライドベースの後部若しくはシート本体の後部(前後スライド機構により移動する側)に結合されているので、前後スライド機構によりシート本体が車両前側へ移動すると、これに伴って巻き取りホイールがその付勢力に抗して回転することによりカバー体が繰り出され、繰り出されたカバー体によって前後スライドベースの後方において前後スライド機構が覆われて見栄えが確保される。このように、カバー体はシート本体の前側への移動動作により引っ張り出されるので、ぴんと張った状態に繰り出され、この点でも当該カバー体の見栄えが良好に保たれる。逆に、シート本体が前後スライド機構により車両後側へ移動すると、巻き取りホイールがその付勢力によって巻き取り方向へ回転することによりカバー体がピンと張った展張状態を維持しながら巻き取りホイールに巻き取られる。
このことから、請求項2記載の車両用シートによれば、巻き取りホイールを回転させる特別の駆動源を用いることなく、当該巻き取りホイールを巻き取り、繰り出し方向に回転させることができる。
カバー体の先端部は前後スライドベースの後部若しくはシート本体の後部(前後スライド機構により移動する側)に結合されているので、前後スライド機構によりシート本体が車両前側へ移動すると、これに伴って巻き取りホイールがその付勢力に抗して回転することによりカバー体が繰り出され、繰り出されたカバー体によって前後スライドベースの後方において前後スライド機構が覆われて見栄えが確保される。このように、カバー体はシート本体の前側への移動動作により引っ張り出されるので、ぴんと張った状態に繰り出され、この点でも当該カバー体の見栄えが良好に保たれる。逆に、シート本体が前後スライド機構により車両後側へ移動すると、巻き取りホイールがその付勢力によって巻き取り方向へ回転することによりカバー体がピンと張った展張状態を維持しながら巻き取りホイールに巻き取られる。
このことから、請求項2記載の車両用シートによれば、巻き取りホイールを回転させる特別の駆動源を用いることなく、当該巻き取りホイールを巻き取り、繰り出し方向に回転させることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の車両用シート1を第2列席左側に備えた車両Mを示している。この車両用シート1の後側には、第3列席(後部座席2)が配置されている。
図1では、車両左側のスライドドアDが開放されて、シート本体10がドア開口部Kを経て室外側(図1において下側)へ移動された状態が二点鎖線で示されている。本例の車両用シート1は、シート本体10を車両前後方向に移動可能であり、かつ車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で約90度水平回転させることができ、さらにはドア開口部K側に向いた横向き状態で室内と室外との間で車幅方向に水平にスライドさせることができ、また車幅方向に移動させつつ車室内高さと路面に近い高さとの間で昇降させることができる。図1では、シート本体10の車両前後方向の移動動作が白抜きの矢印(I)で示され、回転動作が白抜きの矢印(II)で示され、車幅方向の移動動作が白抜きの矢印(III)で示されている。本実施形態の車両用シート1によれば、シート本体10が横向き状態で車室外側かつより低い位置に移動するので、車両への乗降を楽に行うことができる。
図2にはこの車両用シート1の詳細が示されている。この車両用シート1において、シート本体10の車両前後方向の移動動作(I)が前後スライド機構20によりなされ、水平回転動作(II)が回転機構40によりなされ、車幅方向の移動動作(III)が車幅方向移動機構50によりなされる。本実施形態の車両用シート1は、前後スライド機構20に併設されたカバー装置30に特徴を有するもので、前後スライド機構20自体、回転機構40及び車幅方向移動機構50については従来と同様で足り、本実施形態において特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。また、車幅方向移動機構50上に搭載されたシート本体10は、シートクッション11とシートバック12を主体とするもので、これについても特に変更を要しない。
図1では、車両左側のスライドドアDが開放されて、シート本体10がドア開口部Kを経て室外側(図1において下側)へ移動された状態が二点鎖線で示されている。本例の車両用シート1は、シート本体10を車両前後方向に移動可能であり、かつ車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で約90度水平回転させることができ、さらにはドア開口部K側に向いた横向き状態で室内と室外との間で車幅方向に水平にスライドさせることができ、また車幅方向に移動させつつ車室内高さと路面に近い高さとの間で昇降させることができる。図1では、シート本体10の車両前後方向の移動動作が白抜きの矢印(I)で示され、回転動作が白抜きの矢印(II)で示され、車幅方向の移動動作が白抜きの矢印(III)で示されている。本実施形態の車両用シート1によれば、シート本体10が横向き状態で車室外側かつより低い位置に移動するので、車両への乗降を楽に行うことができる。
図2にはこの車両用シート1の詳細が示されている。この車両用シート1において、シート本体10の車両前後方向の移動動作(I)が前後スライド機構20によりなされ、水平回転動作(II)が回転機構40によりなされ、車幅方向の移動動作(III)が車幅方向移動機構50によりなされる。本実施形態の車両用シート1は、前後スライド機構20に併設されたカバー装置30に特徴を有するもので、前後スライド機構20自体、回転機構40及び車幅方向移動機構50については従来と同様で足り、本実施形態において特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。また、車幅方向移動機構50上に搭載されたシート本体10は、シートクッション11とシートバック12を主体とするもので、これについても特に変更を要しない。
前後スライド機構20は、車両フロアFL上に設置した通称シートレッグと呼ばれるメインベース21上に組み付けられている。図3に示すようにメインベース21上には、左右一対の前後スライドレール22,22が車幅方向に一定の間隔をおいて相互に平行に取り付けられている。この左右一対の前後スライドレール22,22を介して前後スライドベース23が車両前後方向に一定の範囲(スライド量ST)でスライド可能に支持されている。
一方、メインベース21の上面であって、左右の前後スライドレール22,22間には、1本のねじ軸24が当該両スライドレール22,22と平行に配置されている。このねじ軸24の前端部は、ブラケット25を介して軸回りに回転自在に支持されている。このねじ軸24の後端部は、前後スライドモータ26の出力軸に連結されている。前後スライドモータ26は、当該車両用シート1の全体の動作を制御する制御装置により、主としてその起動停止及び回転方向について動作制御される。
ねじ軸24には、ナットブロック27が噛み合わされている。このナットブロック27は、前後スライドベース23の下面に固定されている。このため、前後スライドモータ26が正転側に起動するとねじ軸24が前進側に回転し、このねじ軸24に対するナットブロック27の噛み合い状態を経て前後スライドベース23が車両前側へスライドする。前後スライドベース23が車両前側へスライドすると、シート本体10が同方向へ移動する。逆に、前後スライドモータ26が逆転側に起動するとねじ軸24が後退側に回転して前後スライドベース23が車両後側へ後退し、これによりシート本体10が同方向へ移動する。図2において前進端位置に移動した前後スライドベース23が実線で示され、後退端位置に移動した前後スライドベース23が二点鎖線で示されており、その前後スライド動作によるスライド量が図中符号STで示されている。
一方、メインベース21の上面であって、左右の前後スライドレール22,22間には、1本のねじ軸24が当該両スライドレール22,22と平行に配置されている。このねじ軸24の前端部は、ブラケット25を介して軸回りに回転自在に支持されている。このねじ軸24の後端部は、前後スライドモータ26の出力軸に連結されている。前後スライドモータ26は、当該車両用シート1の全体の動作を制御する制御装置により、主としてその起動停止及び回転方向について動作制御される。
ねじ軸24には、ナットブロック27が噛み合わされている。このナットブロック27は、前後スライドベース23の下面に固定されている。このため、前後スライドモータ26が正転側に起動するとねじ軸24が前進側に回転し、このねじ軸24に対するナットブロック27の噛み合い状態を経て前後スライドベース23が車両前側へスライドする。前後スライドベース23が車両前側へスライドすると、シート本体10が同方向へ移動する。逆に、前後スライドモータ26が逆転側に起動するとねじ軸24が後退側に回転して前後スライドベース23が車両後側へ後退し、これによりシート本体10が同方向へ移動する。図2において前進端位置に移動した前後スライドベース23が実線で示され、後退端位置に移動した前後スライドベース23が二点鎖線で示されており、その前後スライド動作によるスライド量が図中符号STで示されている。
図2及び図3に示すように前後スライドベース23が前進すると、前後スライド機構20の後側の範囲であって左右のスライドレール22,22、ねじ軸24の後部及び前後スライドモータ26の上方に前後スライドベース23が存在しない状態となる。この前後スライド機構20の上方であって、前後スライドベース23が存在しない範囲は、カバー装置30のカバー体31によって覆われる。このカバー体31は、前後スライド機構20の幅とほぼ同じ程度の幅の可撓性を有する布材を素材として製作されており、このカバー体31によって前後スライド機構20の幅方向ほぼ全体が覆われる。
図2〜図4に示すようにカバー体31の前端は、前後スライドベース23の後部に結合されている。一方、このカバー体31は、巻き取りホイール32によって巻き取られる。この巻き取りホイール32は、前後スライド機構20の後側に配置されている。この巻き取りホイール32は、前後スライド機構20の後部に沿って取り付けたホイールケース33に回転可能に支持されている。このホイールケース33は、メインベース21の後端部に沿って取り付けたケースブラケット34に取り付けられている。このホイールケース33に支持軸部32aの両端部が支持されて、当該巻き取りホイール32が前後スライドベース23のスライド方向に直交する方向(車幅方向)の軸線を中心にして回転自在に支持されている。
巻き取りホイール32は、支持軸部32aの周囲に装着した捩りコイルばねによってカバー体31を巻き取る方向に付勢されている。この捩りコイルばねの一端側は支持軸32aに固定され、他端側はホイールケース33に固定されている。図ではこの捩りコイルばねの図示が省略されている。
図2〜図4に示すようにカバー体31の前端は、前後スライドベース23の後部に結合されている。一方、このカバー体31は、巻き取りホイール32によって巻き取られる。この巻き取りホイール32は、前後スライド機構20の後側に配置されている。この巻き取りホイール32は、前後スライド機構20の後部に沿って取り付けたホイールケース33に回転可能に支持されている。このホイールケース33は、メインベース21の後端部に沿って取り付けたケースブラケット34に取り付けられている。このホイールケース33に支持軸部32aの両端部が支持されて、当該巻き取りホイール32が前後スライドベース23のスライド方向に直交する方向(車幅方向)の軸線を中心にして回転自在に支持されている。
巻き取りホイール32は、支持軸部32aの周囲に装着した捩りコイルばねによってカバー体31を巻き取る方向に付勢されている。この捩りコイルばねの一端側は支持軸32aに固定され、他端側はホイールケース33に固定されている。図ではこの捩りコイルばねの図示が省略されている。
図4に示すように、前後スライドベース31がそのスライド後退端位置に至ると、当該カバー装置30の上方にこの前後スライドベース31が位置する状態となる。従って、当該カバー装置30は、前後スライドベース31のスライド後退端位置よりも前側に配置されている。
このため、前後スライドベース23の後端部が、巻き取りホイール32の回転軸線に対して前側に位置する状態(図4において実線で示す状態)では、カバー体31が前側へ繰り出された状態となり、これにより前後スライド機構20がこのカバー体31によって覆われる。これに対して前後スライドベース23が後退してその後端部が、巻き取りホイール32の回転軸線に対して後側に移動した状態(図4において二点鎖線で示す状態)では、カバー体31が後側へ繰り出された状態となる。この状態では、当該カバー装置20の全体が前後スライドベース23の下方に位置する状態となる。このため、前後スライドベース23のスライド後退端位置よりも後側のスペース(図4において符号SPで示す範囲)には、従来のようにカバー装置60が存在しない状態となっているため、この後側のスペースSPを後部座席2の着座者の足元スペースとして利用することができ、従って後部座席2の着座者は従来よりも楽な姿勢で着座することができる。図2中符号FTは、後部座席2の着座者の脚部を示している。
このため、前後スライドベース23の後端部が、巻き取りホイール32の回転軸線に対して前側に位置する状態(図4において実線で示す状態)では、カバー体31が前側へ繰り出された状態となり、これにより前後スライド機構20がこのカバー体31によって覆われる。これに対して前後スライドベース23が後退してその後端部が、巻き取りホイール32の回転軸線に対して後側に移動した状態(図4において二点鎖線で示す状態)では、カバー体31が後側へ繰り出された状態となる。この状態では、当該カバー装置20の全体が前後スライドベース23の下方に位置する状態となる。このため、前後スライドベース23のスライド後退端位置よりも後側のスペース(図4において符号SPで示す範囲)には、従来のようにカバー装置60が存在しない状態となっているため、この後側のスペースSPを後部座席2の着座者の足元スペースとして利用することができ、従って後部座席2の着座者は従来よりも楽な姿勢で着座することができる。図2中符号FTは、後部座席2の着座者の脚部を示している。
以上のように構成した本実施形態の車両用シート1によれば、前後スライド機構20を覆って車室内の見栄えを良好に維持するためのカバー装置30が従来よりも前側に配置されて、後側のスペースSPを後部座席の足元スペースとして利用することができる。
ここで、図5に示すように従来は、前後スライドベース23の後退端位置よりも後側のスペースSPにカバー装置60が配置されていた。このため、後部座席2の着座者は脚部FTを足元スペースとして後側のスペースSPを利用することができず、その分だけ窮屈な姿勢をとらなければならなかった。
また、カバー装置30の上方を前後スライドベース23を通過させることができるので、当該前後スライドベース23のスライド量を大きくしてその後退端位置をより後側に設定することができ、これにより当該車両用シート1の着座性を高めることができる。
ここで、図5に示すように従来は、前後スライドベース23の後退端位置よりも後側のスペースSPにカバー装置60が配置されていた。このため、後部座席2の着座者は脚部FTを足元スペースとして後側のスペースSPを利用することができず、その分だけ窮屈な姿勢をとらなければならなかった。
また、カバー装置30の上方を前後スライドベース23を通過させることができるので、当該前後スライドベース23のスライド量を大きくしてその後退端位置をより後側に設定することができ、これにより当該車両用シート1の着座性を高めることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、シート本体10を水平回転させる回転機構40及び車幅方向に移動させるための車幅方向移動機構50を備えた構成を例示したが、これらは省略することができる。すなわち、福祉車両用ではなく車両前後方向にのみ位置調整可能な通常の車両用シートにも同様に適用することができる。
また、前後スライドベース23の後部上面にカバー体31を結合した構成を例示したが、前後スライドベース23の後端面若しくは後部下面にカバー体31の先端部を結合する構成としてもよい。
さらに、前後スライドベース23がカバー装置30の全体について上方を通過する構成(カバー装置30の全体が前後スライドベース23の下方に位置する構成)とする他、少なくとも前後スライドベース23の後端面が巻き取りホイール32の回転軸線(支持軸部32aの軸線)に対して後側へ変位した位置をスライド後退端位置とする構成とすればよい。
また、前後スライドベース23の後部上面にカバー体31を結合した構成を例示したが、前後スライドベース23の後端面若しくは後部下面にカバー体31の先端部を結合する構成としてもよい。
さらに、前後スライドベース23がカバー装置30の全体について上方を通過する構成(カバー装置30の全体が前後スライドベース23の下方に位置する構成)とする他、少なくとも前後スライドベース23の後端面が巻き取りホイール32の回転軸線(支持軸部32aの軸線)に対して後側へ変位した位置をスライド後退端位置とする構成とすればよい。
1…車両用シート
2…後部座席
FL…車両フロア
FT…後部座席着座者の脚部
M…車両
D…スライドドア
K…ドア開口部
10…シート本体
11…シートクッション
12…シートバック
20…前後スライド機構
21…メインベース(シートレッグ)
22…前後スライドレール
23…前後スライドベース
24…ねじ軸
25…ブラケット
26…前後スライドモータ
27…ナットブロック
30…カバー装置
31…カバー体
32…巻き取りホイール、32a…支持軸部
33…ホイールケース
34…ケースブラケット
ST…前後スライドベース23のスライド量
SP…前後スライドベースのスライド後退端位置よりも後側のスペース
(従来カバー装置が配置されていたスペース)
2…後部座席
FL…車両フロア
FT…後部座席着座者の脚部
M…車両
D…スライドドア
K…ドア開口部
10…シート本体
11…シートクッション
12…シートバック
20…前後スライド機構
21…メインベース(シートレッグ)
22…前後スライドレール
23…前後スライドベース
24…ねじ軸
25…ブラケット
26…前後スライドモータ
27…ナットブロック
30…カバー装置
31…カバー体
32…巻き取りホイール、32a…支持軸部
33…ホイールケース
34…ケースブラケット
ST…前後スライドベース23のスライド量
SP…前後スライドベースのスライド後退端位置よりも後側のスペース
(従来カバー装置が配置されていたスペース)
Claims (2)
- 車両の前後方向にスライド可能に設けられたシートであって、前後スライド機構を介して車両フロアに対して車両前後方向にスライド可能に支持された前後スライドベースと、該前後スライドベースの後方において前記前後スライド機構を覆うカバー装置を備え、該カバー装置は、前記前後スライドベースの後部に結合されたカバー体と、該カバー体を繰り出し、巻き取り可能に支持する巻き取りホイールを備え、
前記カバー装置は、前記前後スライドベースのスライド後退端位置よりも前側に配置された車両用シート。 - 請求項1記載の車両用シートであって、前記巻き取りホイールは、前記カバー体を巻き取る方向に付勢されており、前記前後スライドベースの前進動作により前記巻き取りホイールを該付勢力に抗して繰り出し方向に回転させて前記カバー体が繰り出される構成とした車両用シート。
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JP2008101112A JP2009248839A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 車両用シート |
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