JP2010137587A - 車両のシート装置 - Google Patents

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Shinya Matsumoto
慎弥 松本
Shiro Ishikura
士郎 石倉
Akira Ito
晃 伊藤
Hidetoshi Iwatani
英俊 岩谷
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Abstract

【課題】本発明は、上記フロアパネル固定された操作手段がシートクッションの側方にあり、シートバックの側部に設けられたサイドサポートが設けられた車両のシート装置において、シートクッションの前後方向位置の調整することでサイドサポートも合わせて調整できる車両のシート装置を提供することを目的とする。
【解決手段】フロアパネル100に対して車両前後方向Lにスライド可能に支持された車両シート装置1であって、シフトレバー111やPBレバー112が配置されたセンターコンソロール110側のサイドサポート30を、車両シート装置1の前方スライドに応じて、矢印a方向に移動するサイドサポート移動機構70を備えた。
【選択図】図6

Description

この発明は、車室の底面を形成するフロアパネルに対して車両前後方向にスライド可能に支持され、シートバックの側部にサイドサポートが設けられた車両のシート装置に関する。
車両のシート装置は、乗員が適切な運転姿勢をとることができるように、乗員の体型に応じて、シートクッションの車両前後方向の位置や、シートバックのリクライニングや、シートクッションの座面高さ等が調整できるよう構成されている。
また、旋回時の横方向のホールド性を向上するためのサイドサポートがシートバックに設けられたタイプのシート装置も多く存在し、このサイドサポートも乗員の体型や好みに応じてその高さを調整できるものが提案されている(特許文献1参照)。
このように、シート装置を、体型に応じて調整することで、乗員は適切な運転姿勢をとり、安全運転を行うことができる。
実開昭62−87559号公報
しかし、このような調整可能なシート装置を備えた車両を、複数の乗員が交替で運転する場合、乗員は運転するたびに自分の体型に合わせてシートを調整する必要があった。
具体的には、身長の高い大柄な人と、低い小柄な人では、シートクッションの車両前後方向の位置が大きく異なり、大柄な人はハンドルから遠い後方位置に合せ、小柄な人はハンドルに近い前方位置に調整する必要がある。
このとき、シートの側方のセンターコンソロール等にパーキングブレーキレバー(以下において「PBレバー」という)や、シフトレバーがある車両の場合、小柄な乗員に合わせてシート前方位置に調整すると、センターコンソロールに固定されているPBレバーやシフトレバーと、シート装置との距離が短くなり、殊に、サイドサポートつきのシート装置であれば、サイドサポートが前方に張り出しているため、PBレバーやシフトレバーの操作の際に肘がサイドサポートに当たって支障し、操作性が悪くなり、サイドサポートも合わせて調整する必要があった。
このように、シートの側方のセンターコンソロール等にPBレバーや、シフトレバーがあり、サイドサポートつきのシート装置の場合、前後方向位置の調整に合わせてサイドサポートの調整が必要であるようにシートの調整が煩雑となり、乗員にとって満足できるものではなかった。
そこで、本発明は、上記フロアパネル固定された操作手段がシートクッションの側方にあり、シートバックの側部に設けられたサイドサポートが設けられた車両のシート装置において、シートクッションの前後方向位置の調整することでサイドサポートも合わせて調整できる車両のシート装置を提供することを目的とする。
この発明は、車室の底面を形成するフロアパネルに対して車両前後方向にスライド可能に支持されたシートクッションと、該シートクッションの後部に設けられたシートバックと、該シートバックの側部に設けられたサイドサポートとで構成する車両のシート装置であって、少なくとも、上記シートクッションの側方の上記フロアパネルに対して位置が固定され、乗員による操作を許容する操作手段がある側のサイドサポートを、上記シートクッションの前方スライドに応じて、下方および/または後方に移動させるサイドサポート移動手段を備えたことを特徴とする。
上記フロアパネルに対して位置が固定された操作手段は、フロアパネルに直接配置された操作手段や、フロアパネルに固定されたセンターコンソロールに配置された操作手段であることを含む。
上記乗員による操作を許容する操作手段は、PBレバー、シフトレバー、パーキングブレーキのリリースレバー、センターコンソロールに配置されたオーディオや空調の操作スイッチ等の操作手段であることを含む。
上記下方および/または後方に移動するは、単なる下方移動、後方移動、斜め後ろ方向移動、リクライニング可能なシートバックの傾きに沿った下方移動、上部を回転軸とした下部の後方回転移動、あるいは、後部を回転中心として幅方向外側に広げることで前部を後方移動させる移動等であることを含む。
上記構成によれば、小柄な乗員が体型に合わせて、シートクッションを車両前方に位置を調整した場合であっても、サイドサポート移動手段によって、シートクッションの前方スライドに応じて、シートバック前面より前方に張り出すサイドサポートを下方および/または後方に移動させるため、PBレバー等の操作手段を操作する際の肘当たりを防止することができる。
なお、サイドサポートを下方に移動させる場合においては、サイドサポートの自重を下方移動に利用できるため、サイドサポートの移動に要する力が少なくてすみ、操作手段を操作する際の肘当たりを容易に防止することができる。
また、サイドサポートを後方に移動させる場合は、前方に張り出しているサイドサポートへの肘当たり防止に対して最も効果的な方向に移動するため、より確実に、操作手段を操作する際の肘当たりを防止することができる。
さらにまた、サイドサポートを、例えば、斜め後ろ方向に移動させる場合においては、サイドサポートの自重を移動に利用できるとともに、肘当たり防止に対して効果的な方向に移動するため、より容易且つ確実に、操作手段を操作する際の肘当たりを容易に防止することができる。
したがって、サイドサポートを備えたシート装置を体型に合わせて前方スライドさせたとしても、操作手段を操作する際にサイドサポートに肘当たりせず、より快適で安全な運転環境を構築することができる。
また、シートクッションを前方スライド操作するだけで、適切な位置にサイドサポートを位置調整できるため、シートクッションの前方スライドとサイドサポートの位置調整とをそれぞれ別々に調整するシート装置と比べて、乗員の調整作業が簡単となり、利便性が向上する。
また、サイドサポートを乗員の体型に応じた適切な位置に移動させるため、シート装置への座り心地、詳しくは、適度のホールド感のありながら、不適切な拘束感のないよりよい座り心地を提供することができる。
この発明の態様として、上記サイドサポート移動手段に、上記シートバックを構成するシートバックフレームに対して上下方向にスライド可能なスライド機構を備え、上記シートクッションの前方スライドに応じて上記サイドサポートを下方に移動させることができる。
上記構成によれば、上下方向にスライド可能なスライド機構という簡単な構造で肘当たりを防止できるサイドサポートの下方移動を実現できる。
したがって、より快適で安全な運転環境を構築することができる。また、後方移動させる場合と比較して、後部座席側にサイドサポートが突出する等の後部乗員の邪魔になることを防止できる。さらに、移動したサイドサポートが後部座席側に突出することがなく、見た目よく移動させることができる。
また、簡単な構造でサイドサポート移動手段を構成できるため、故障等が少なく、信頼性の高いサイドサポート移動手段を構成することができる。
また、この発明の態様として、上記サイドサポート移動手段を、所定量以上の上記シートクッションの前方移動によって、上記サイドサポートを移動させるサイドサポート規制移動手段で構成することができる。
上記構成によれば、サイドサポートが操作手段の操作時に支障するような小柄な乗員の前方スライドに対してのみサイドサポートを移動させることができる。
これにより、シートクッションを前方スライドさせるものの、操作手段の操作の際にサイドサポートが支障しない乗員に対してはサイドサポートを移動させず高い位置でサポートすることができる。
また、この発明の態様として、上記サイドサポートを、上記シートバックに対して可動する可動サイドサポートと、上記シートバックに固定された固定サイドサポートとで構成し、上記サイドサポート移動手段が、上記シートクッションの前方スライドに応じて該可動サイドサポートを移動させることができる。
上記構成により、操作手段を操作する際に肘が干渉する可動サイドサポートのみを移動させることができる。したがって、肘当たりしない固定サイドサポートで確実に乗員をサポートするとともに、肘が干渉する可動サイドサポートを移動させることで、より快適で安全な運転環境を構築することができる。
また、固定サイドサポートを固定したまま、可動サイドサポートのみを移動させるため、サイドサポート全体を移動させる場合と比較して、可動部分が小ぶりで見栄えが向上する。また、移動させる部分が小さくなるため、小さな力でサイドサポートを移動させることができる。
また、この発明の態様として、上記サイドサポートを、サイドサポートフレームとサイドサポートクッションとで構成し、上記サイドサポート移動手段が、上記サイドサポートフレームのみを移動させることができる。
上記構成により、サイドサポートフレームの移動により、上述したようなサイドサポートを移動することによる効果作用を得ることができるとともに、サイドサポートクッション自体を移動させるものではないため、移動状態にあるサイドサポートの見栄えが向上する。
なお、サイドサポートフレームが移動するとは、直接的に移動させる対象がサイドサポートフレームであり、直接的にサイドサポートクッション自体を移動させることはないが、サイドサポートフレームの移動に伴ってサイドサポートクッションが変形して移動することは含む。
また、この発明の態様として、上記サイドサポートを、上記シートバックの左右それぞれに配置するとともに、上記シートバックを連通し、左右の上記サイドサポートを連結する連結部を備えることができる。
上記構成により、シートバックに対して左右のサイドサポートをともに移動させることができるとともに、連結部が外部に露出しないため、左右のサイドサポートが連結されたシート装置の見栄えを向上することができる。
また、この発明の態様として、上記サイドサポート移動手段を、上記シートクッションの側方のサイドドアによって開閉されるドア開口部側のサイドサポートを、上記サイドドアの開動作に連動して下方および/または後方に移動させることができる。
上記構成により、乗員の乗降の際にサイドサポートと干渉せず、乗降しやすくなり、乗員の満足度を向上することができる。
この発明によれば、上記シートクッションの側方の上記フロアパネルに対して位置が固定され、乗員による操作を許容する操作手段があり、シートバックの側部に設けられたサイドサポートが設けられた車両のシート装置において、シートクッションの前後方向位置の調整することでサイドサポートも合わせて調整でき、利便性に富んだ車両のシート装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳述する。
まず、図1から図7により、本発明の全体構成について説明する。図1は本発明の車両シート装置1の斜視図を示し、図2は車両シート装置1の正面図及び側面図による説明図を示し、図3は車両シート装置1のスライド調整についての説明図を示し、図4はシートバック20の高さ方向中央付近の端面図を示し、図5はサイドサポート30に装着したスライド機構40についての説明図を示し、図6はサイドサポート30を移動させるサイドサポート移動機構70についての説明図を示し、図7はサイドサポート移動機構70の動作を説明する説明図を示している。
車両シート装置1は、図3に示すように、ハンドル102が備えられたインパネ101が前方に配置され、センターコンソロール110が左側に配置されたドライバーズシートであり、スライドレール60と、フロントシート10と、サイドサポート移動機構70とで構成している。
スライドレール60は、フロアパネル100に固定され、断面凹型のシートスライダー61と、該シートスライダー61にスライド可能に嵌合し、シートベース51に固定されたシートレール62とで構成している。
フロントシート10は、下部にシートベース51を備えたシートクッション50と、リクライニング軸55aを枢動中心としたリクライニング機構55を介してシートクッション50の後方に配置されたシートバック20と、該シートバック20の上端に、上下方向の位置を調整可能に取り付けたヘッドレスト11と、シートバック20の両側部に備えたサイドサポート30とで構成している。
ヘッドレスト11は、ヘッドレストパッド12と、ヘッドレストパッド12の外部を覆うヘッドレストカバー13、ヘッドレストパッド12の下部に備え、後述のシートバックフレーム21の上部に配置された固定ホルダ21aにスライド可能に挿入され、支持される支持バー11aとで構成している。
シートバック20は、正面視略門型に構成されたシートバックフレーム21と、シートバックフレーム21を囲繞するシートバックパッド22と、シートバックパッド22の外部を覆うシートバックカバー23とで構成している。
サイドサポート30は、サイドサポートの骨組みを構成する移動ボルスター31と、該移動ボルスター31を囲繞するサイドサポートパッド32と、該サイドサポートパッド32の外部を覆うサイドサポートカバー33とで構成している。
なお、左右のサイドサポート30はシートバック20内部を車両幅方向Wに貫通する2本の連結バー34で移動ボルスター31同士を連結するとともに、スライド機構40を介してシートバック20に対して上下方向のスライド移動可能に接続している(図4参照)。
スライド機構40は、図4及び図5に示すように、シートバックフレーム21の車両幅方向Wの外側に固定されるインナースライダ41と、移動ボルスター31の車両幅方向Wの内側に固定されるアウタースライダー42と、インナースライダ41に対して下方スライドしたアウタースライダー42を上方に付勢するコイルスプリング43とで構成している。
インナースライダ41は、車両幅方向Wの外側向きに凸形状、凹形状、及び凸形状とが車両前後方向Lに連続して構成する平面視略M字状に形成され、車両前後方向Lの外側側面に、上下方向に等間隔で配置された係止開口41aを備えている。
アウタースライダー42は、車両前後方向Lの両端を折り返し、平面視内側にインナースライダ41がスライド可能に係合するよう構成され(図5(b)参照)、車両前後方向Lの外側側面に、係止開口41aに係止する、内側に付勢された係止片42aを、係止開口41aと同じ間隔で備えている。
コイルスプリング43は、アウタースライダー42の平面視内側と、インナースライダ41の車両前後方向Lの中央の凹部分とで囲まれた空間に配置され、下端がアウタースライダー42に固定され、上端がインナースライダ41に固定されている。
シートクッション50は、下部にシートベース51を備えるとともに、図示省略するシートクッションフレームと、シートクッションパッドと、シートクッションバッドの外部を覆うシートクッションカバー50aとで構成している。
シートベース51は、ベースパイプ52と、下端に配置されたシートレール62と、シートクッション50の側方下部をカバーするベースカバー53とで構成している。
サイドサポート移動機構70は、シートスライダー61の車両前後方向Lの車両前方側fの端部に平行に配置した規制スライダー71と、該規制スライダー71に車両前後方向Lにスライド可能に規制スライダー71に嵌合する、側面視コの字型のコの字フック72と、該規制スライダー71の前端に車両後方bに向かって、水平突出部73aが突出する逆L字型の係止フック73と、コの字フック72と移動ボルスター31とを連結する経路上にあるベースパイプ52及びリクライニング軸55aの周面に係止しているテンションワイヤー74とで構成している。
規制スライダー71は、正面視T字型のT字レール71aを上面に備え、車両シート装置1の車両前後方向L方向のスライド量SL(図7参照)のおよそ半分程度の長さで形成している。
コの字フック72は、規制スライダー71のT字レール71aと嵌合するための嵌合溝72aを底部に備えるとともに、側面視コの字型を形成し、係止フック73の水平突出部73aの挿入を許容する水平凹部72bを備えている。
なお、コの字フック72の上部後端には、他端が移動ボルスター31に接続されたテンションワイヤー74が連結されている。
また、コの字フック72は、水平突出部73aが水平凹部72bに挿入されて係止するまではフロントシート10の前方移動に伴って、T字レール71a上をスライド移動するが(図7(a)参照)、水平突出部73aが水平凹部72bに挿入されて係止すると(図7(b)参照)、フロントシート10が前方移動しても移動しない構成である(図7(c)参照)。
次に、このように構成された車両シート装置1のスライド調整について、説明する。
図3(a),(b)に示すように、例えば、身長が170cm程度の標準的な体型の乗員P1が、体型に合わせて車両シート装置1の車両前後方向Lの位置を調整すると、センターコンソロール110に配置されたシフトレバー111やPBレバー112を操作する際でも、乗員P1の肘elがサイドサポート30にあたることはなく、スムーズに操作することができる。
これに対し、例えば、身長が150cm程度の小柄な乗員P2が車両シート装置1の位置を車両前方fに移動すると、フロントシート10のシートバック20とシフトレバー111やPBレバー112の車両前後方向Lの距離が縮まることとなる。
しかし、この状態においてサイドサポート30は、車両シート装置1の前方スライドに応じて矢印a方向に移動している。詳しくは、車両前後方向Lの中間位置(例えば、乗員P1によって調整された位置)に車両シート装置1がある場合(図6(a),(b)参照)、サイドサポート30はシートバック20に対する基準高さに位置している。このとき、サイドサポート移動機構70のコの字フック72と係止フック73とは係止していないが(図7(a)参照)、この状態から、コの字フック72と係止フック73が係止するまでに車両シート装置1を前方移動させる(図6(c),図7(b)参照)。
この移動では、フロントシート10の一部であるベースパイプ52とコの字フック72との位置関係は変わらず、サイドサポート30は基準高さのまま、フロントシート10が前方移動する。
この位置からさら前方に移動すると(図6(d),(e)参照)、コの字フック72は係止フック73に係止しているため移動しないが、フロントシート10の一部であるベースパイプ52はコの字フック72より前方まで移動する(図7(c)参照)。
このベースパイプ52の前方移動により、テンションワイヤー74は矢印b方向に引っ張られ、テンションワイヤー74の引張りにより、サイドサポート30は矢印a方向に移動し、移動した位置で、インナースライダ41の係止開口41aとアウタースライダー42の係止片42aとが係止し、サイドサポート30の位置が固定される(図6(d),(e)、図7(b),(c)、図5参照)。
この位置で乗員P2がシフトレバー111やPBレバー112を操作する場合、点線で示すような基準高さにサイドサポート30があると肘elが当たり、シフトレバー111やPBレバー112の操作に支障するが、フロントシート10の前方移動に伴って、サイドサポート30が下方(矢印a方向)に移動するため、肘elが当たることなく、スムーズに操作することができる。
このように、車室の底面を形成するフロアパネル100に対して車両前後方向Lにスライド可能に支持されたシートクッション50と、該シートクッション50の後部に設けられたシートバック20と、該シートバック20の側部に設けられたサイドサポート30とで構成する車両シート装置1において、上記シートクッション50の側方の上記フロアパネル100に対して位置が固定され、乗員Pによる操作を許容するシフトレバー111やPBレバー112が配置されたセンターコンソロール110側のサイドサポート30を、上記シートクッション50の前方スライドに応じて、矢印a方向に移動するサイドサポート移動機構70を備えたため、小柄な乗員P2の体型に合わせて、シートクッション50を車両前方fに位置を調整した場合であっても、サイドサポート移動機構70によって、前方に張り出すサイドサポート30がシートクッション50の前方スライドに応じて、矢印a方向に移動し、シフトレバー111やPBレバー112を操作する際に肘elがサイドサポート30に当たることを防止でき、より快適で安全な運転環境を構築することができる。
また、シートクッション50を前方スライド操作するだけで、適切な位置にサイドサポート30を位置調整できるため、シートクッション50の前方スライドとサイドサポート30の位置調整とをそれぞれ別々に調整する車両シート装置と比べて、乗員Pの調整作業が簡単となり、利便性が向上する。
また、サイドサポート30が乗員Pの体型に応じた適切な位置に移動するため、フロントシート10への座り心地、詳しくは、適度のホールド感のありながら、不適切な拘束感のないよりよい座り心地を提供することができる。
上記サイドサポート移動機構70に、上記シートバック20を構成するシートバックフレーム21に対して上下方向にスライド可能なスライド機構40を組み込んだことにより簡単な構造で肘当たりを防止するよう、サイドサポート30を矢印a方向に移動することができる。
したがって、より快適で安全な運転環境を構築することができるとともに、サイドサポート30を後方移動させる場合と比較して、後部座席側にサイドサポート30が突出する等の後部乗員にとって邪魔になることを防止できる。
また、移動したサイドサポート30が後部座席側に突出することがなく、見た目よく移動させることができるとともに、簡単な構造でサイドサポート移動機構70を構成できるため、故障等が少なく、信頼性の高いサイドサポート移動機構70を構成することができる。
また、上記サイドサポート移動機構70を、所定量以上の上記シートクッション50の前方移動によって、上記サイドサポート30を移動させる規制スライダー71,コの字フック72、係止フック73及びテンションワイヤー74で構成したため、サイドサポート30がシフトレバー111やPBレバー112の操作時に支障するような小柄な乗員Pの前方スライドに対してのみサイドサポート30を移動させることができる。
これにより、シートクッション50を前方スライドさせるものの、シフトレバー111やPBレバー112の操作の際にサイドサポート30が支障しない乗員Pに対してはサイドサポート30を移動させず高い位置でサポートすることができる。
また、シートバック20の両側に備えたサイドサポート30は、シートバック20を連通し、左右の上記サイドサポート30を連結する連結バー34を備えているため、シートバック20に対して左右のサイドサポート30を移動させることができるとともに、連結バー34が外部に露出しないため、左右のサイドサポート30が連結されたフロントシート10の見栄えを向上することができる。
なお、上述の実施例では、サイドサポート30をサイドサポート移動機構70によって、矢印a方向に移動させたが、図8(a)に示すように、サイドサポート移動機構70を用いてサイドサポート30の上部に設けた回動軸35を中心として矢印c方向に回転させてもよい。これにより、サイドサポート30を矢印a方向に移動させた場合と同様の効果を得ることができる。
さらには、図8(b)や図9に示すように、サイドサポート30の前側部分30aを、奥側の回転軸36を回転中心として、幅方向外側に広げるように、略水平方向の矢印d方向に回動させてもよい。
このとき、サイドサポート30は、シートスライダー61(図1)にラックギア(図示省略)を備え、回転軸36の下端に、シートスライダー61のラックギアに噛合するピニオンギア(図示省略)を備え、車両シート装置1の前方移動によって、ラックギアとピニオンギアとの噛合から回転軸36に回転を生じさせればよい。これにより、サイドサポート30を矢印a方向に移動させた場合と同様の効果を得ることができる。
さらにまた、図10に示すように、サイドサポート130をシートバック20と一体化してもよい。
このとき、シートバックカバー23は、シートバックフレーム21及びシートバックパッド22に加えて、分割ボルスター131及びサイドサポートパッド32を一体的に覆うこととなる。
また、分割ボルスター131は、上部の可動ボルスター131aと、乗員Pの腰部周辺をサポートする固定ボルスター131bとで構成し、テンションワイヤー74によって可動ボルスター131aのみを移動させる構成であればよい。その他の構成については、車両シート装置1と同様の構成であればよい。
このようにサイドサポート130を、分割ボルスター131とサイドサポートパッド132とで構成し、上記サイドサポート移動機構70によって、上記分割ボルスター131が移動するため、上述したようなサイドサポート130を移動することによる効果作用を得ることができるとともに、サイドサポートパッド132自体を移動させるものではないため、移動状態にあるサイドサポート130の見栄えが向上する。
また、上記分割ボルスター131を、上記シートバックフレーム21に対して可動する可動ボルスター131aと、シートバックフレーム21に固定された固定ボルスター131bとで構成し、該可動ボルスター131aが、上記車両シート装置1の前方スライドに応じて上記サイドサポート移動機構70によって移動するため、シフトレバー111やPBレバー112を操作する際に肘elが干渉する可動ボルスター131aのみを移動させることができる。
したがって、肘当たりしない固定ボルスター131bで確実に乗員Pをサポートするとともに、肘が干渉する可動ボルスター131aを移動することで、より快適で安全な運転環境を構築することができる。
また、固定ボルスター131bを固定したまま、可動ボルスター131aのみを移動させるため、サイドサポート130全体を移動させる場合と比較して、可動部分が小ぶりで見栄えが向上する。また、移動させる部分が小さくなるため、小さな力でサイドサポート130を移動させることができる。
さらにまた、図11に示すように、車両シート装置1の位置を調整すること、すなわちフロントシート10を前方移動させることによって、サイドサポート230を移動させるサイドサポート移動機構70を備えた車両シート装置1に、サイドドア201の開ける開動作によって、ドア開口部200側のサイドサポート230を下げるようドア連動サイドサポート移動機構210を付加してもよい。
詳しくは、車両シート装置1の車両幅方向Wの右側のドア開口部200は、サイドドア201によって開閉され、乗員Pはドア開口部200から乗降するが、その乗降の際に、シートバック220より前方に張り出したサイドサポート230は邪魔になりやすく、車両シート装置1が前方に位置調整されている場合はその傾向は顕著である。
そこで、一端を車両シート装置1の車両幅方向Wの外側、すなわちドア開口部200側のサイドサポート230に接続し、フロアパネル100から、ドア開口部200の車両前方f側に沿って配索し、他端をドア開口部200の前方に備えた挿通開口202より車室外側に引き出してサイドドア201の前側端面に接続するテンションワイヤー274で構成するドア連動サイドサポート移動機構210を備えることにより、サイドドア201を開けることで、テンションワイヤー274が矢印e方向に引っ張られ、矢印e方向のテンションワイヤー274の引っ張りによって、サイドサポート230が矢印a方向に移動する。
また、サイドサポート移動機構70とドア連動サイドサポート移動機構210とを両方備えているため、車両シート装置1の前方移動に伴ってサイドサポート230が既に矢印A方向の下端まで移動している場合はサイドドア201の開動作では移動せず、車両シート装置1の位置調整ではサイドサポート230は移動していない場合であっても、サイドドア201の開動作でサイドサポート230を矢印a方向に移動することができる。
このように、ドア連動サイドサポート移動機構210を備えたことにより、乗員Pの乗降の際にサイドサポート230と干渉せず、乗降しやすくなり、乗員Pの満足度を向上することが防止できる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の車両のシート装置は、車両シート装置1に対応し、
以下、同様に、
操作手段は、シフトレバー111やPBレバー112に対応し、
下方および/または後方は、矢印a方向に対応し、
サイドサポート移動手段及びサイドサポート規制移動手段は、サイドサポート移動機構70又はドア連動サイドサポート移動機構210に対応し、
可動サイドサポートは、可動ボルスター131aに対応し、
固定サイドサポートは、固定ボルスター131bに対応し、
サイドサポートフレームは、移動ボルスター31または分割ボルスター131に対応し、
サイドサポートクッションは、サイドサポートパッド32に対応し、
連結部は、連結バー34に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、いわゆるパッセンジャーシートに用いてこの発明を実施してもよい。
シート装置の斜視図。 シート装置の正面図及び側面図による説明図。 シート装置のスライド調整についての説明図。 シートバックの高さ方向中央付近の端面図。 サイドサポートに装着したスライド機構についての説明図。 サイドサポートを移動させるサイドサポート移動機構についての説明図。 サイドサポート移動機構のメカニズムを説明する説明図。 その他の実施例のシート装置についての説明図。 その他の実施例のシート装置におけるシートバックの高さ方向中央付近の端面図。 その他の実施例のシート装置についての説明図。 ドア連動サイドサポート移動機構についての説明図。
符号の説明
1…車両シート装置
20…シートバック
30,130,230…サイドサポート
31…移動ボルスター
32…サイドサポートパッド
34…連結バー
40…スライド機構
50…シートクッション
70…サイドサポート移動機構
100…フロアパネル
111…シフトレバー
112…PBレバー
131…分割ボルスター
131a…可動ボルスター
131b…固定ボルスター
200…ドア開口部
201…サイドドア
210…ドア連動サイドサポート移動機構
L…車両前後方向

Claims (7)

  1. 車室の底面を形成するフロアパネルに対して車両前後方向にスライド可能に支持されたシートクッションと、該シートクッションの後部に設けられたシートバックと、該シートバックの側部に設けられたサイドサポートとで構成する車両のシート装置であって、
    少なくとも、上記シートクッションの側方の上記フロアパネルに対して位置が固定され、乗員による操作を許容する操作手段がある側のサイドサポートを、上記シートクッションの前方スライドに応じて、下方および/または後方に移動させるサイドサポート移動手段を備えた
    車両のシート装置。
  2. 上記サイドサポート移動手段に、
    上記シートバックを構成するシートバックフレームに対して上下方向にスライド可能なスライド機構を備え、
    上記シートクッションの前方スライドに応じて上記サイドサポートを下方に移動させる
    請求項1に記載の車両のシート装置。
  3. 上記サイドサポート移動手段を、
    所定量以上の上記シートクッションの前方移動によって、上記サイドサポートを移動させるサイドサポート規制移動手段で構成した
    請求項1または2に記載の車両のシート装置。
  4. 上記サイドサポートを、
    上記シートバックに対して可動する可動サイドサポートと、上記シートバックに固定された固定サイドサポートとで構成し、
    上記サイドサポート移動手段が、上記シートクッションの前方スライドに応じて該可動サイドサポートを移動させる
    請求項1から3のうちいずれかに記載の車両のシート装置。
  5. 上記サイドサポートを、サイドサポートフレームとサイドサポートクッションとで構成し、
    上記サイドサポート移動手段が、上記サイドサポートフレームのみを移動させる
    請求項1から4のうちいずれかに記載の車両のシート装置。
  6. 上記サイドサポートを、上記シートバックの左右それぞれに配置するとともに、
    上記シートバックを連通し、左右の上記サイドサポートを連結する連結部を備えた
    請求項1から5のうちいずれかに記載の車両のシート装置。
  7. 上記サイドサポート移動手段を、
    上記シートクッションの側方のサイドドアによって開閉されるドア開口部側のサイドサポートを、上記サイドドアの開動作に連動して下方および/または後方に移動させることを特徴とする
    請求項1から6のうちいずれかに記載の車両のシート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015500772A (ja) * 2011-12-20 2015-01-08 ツィマー メディツィンシステム ゲーエムベーハー 子供用チャイルドシート装置及びベビーカー

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