JP2009248650A - ワイパ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、正逆回転制御が可能なモータを用い、機械的な部品を介さず、小型で安定したライズアップ動作を行うことができるワイパ制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】払拭終了時に、ライズアップ位置Bにワイパブレード30を一旦停止させてから格納位置Cに前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置100であって、
前記ワイパブレードを、正逆回転により払拭動作を行わせるモータ10と、
前記ワイパブレードの払拭速度目標値を設定することにより、前記ワイパブレードの動作を速度制御するワイパブレード制御手段71とを有し、
該ワイパブレード制御手段は、前記モータの駆動電流Iを変更することにより、前記ワイパブレードの実際の払拭速度が前記払拭速度目標値を超えないように前記ワイパブレードの動作を制御することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワイパ制御装置に関し、特に、払拭終了時に、ライズアップ位置にワイパブレードを一旦停止させてから格納位置に前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置に関する。
従来から、ライズアップ機能を備えたワイパ駆動装置において、しまい込み作動時に、ワイパスイッチがONからOFFに切り換えられた以後の保持回路を介するリレースイッチのON状態により、モータMの回転が継続されるとともに、カムが移動し、ワイパーアームがしまい込み作動されるが、リレースイッチのON継続時間を長くし、ワイパスイッチのOFF時、払拭作動を少なくとも1回行った後、格納作動するようにしたワイパ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平3−16777号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、モータを同一方向にのみ回転させて駆動させる方式であったため、ワイパーアームの往復運動を行うために、モータの他、カム等の機械的な係合部材を用いる必要があり、ワイパ駆動装置が大型化するとともに、高精度な制御が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、正逆回転制御が可能なモータを用い、機械的な部品を介さず、小型で安定したライズアップ動作を行うことができるワイパ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るワイパ制御装置は、払拭終了時に、ライズアップ位置にワイパブレードを一旦停止させてから格納位置に前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置であって、
前記ワイパブレードを、正逆回転により払拭動作を行わせるモータと、
前記ワイパブレードの払拭速度目標値を設定することにより、前記ワイパブレードの動作を速度制御するワイパブレード制御手段とを有し、
該ワイパブレード制御手段は、前記モータの駆動電流を変更することにより、前記ワイパブレードの実際の払拭速度が前記払拭速度目標値を超えないように前記ワイパブレードの動作を制御することを特徴とする。
これにより、モータの駆動電流を適切に設定することができ、ハンチング動作を発生させず、引っ掛かり感の無いスムーズなワイパブレードの格納を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明に係るワイパ制御装置において、
前記ワイパブレード制御手段は、前記モータの駆動電流を通常よりも大きな値に変更することを特徴とする。
これにより、ワイパブレードにたわみ等が生じていても、たわみの跳ね返り力が発生する前にワイパブレードを作動させ、ハンチング動作を発生させない高速動作によりワイパブレードを引っ掛かり感なく格納することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係るワイパ制御装置において、
前記ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置で停止するインターバル時間を調整することを特徴とする。
これにより、モータの駆動電流だけでなく、ライズアップ位置における待機時間も適切に設定することができ、引っ掛かり感の無いスムーズなワイパブレードの格納を確実かつ容易に実現することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係るワイパ制御装置において、
前記ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置を変更することを特徴とする。
これにより、引っ掛かり感の出る位置にワイパブレードが到達する前にワイパブレードを格納することが可能となり、より確実にスムーズなワイパブレードの格納を実現することができる。
第5の発明に係るワイパ制御装置は、払拭終了時に、ライズアップ位置にワイパブレードを一旦停止させてから格納位置に前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置であって、
前記ワイパブレードを、正逆回転により払拭動作を行わせるモータと、
前記ワイパブレードの払拭速度目標値を設定することにより、前記ワイパブレードの動作を速度制御するワイパブレード制御手段とを有し、
該ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置を変更することにより、前記ワイパブレードの実際の払拭速度が前記払拭速度目標値を超えないように前記ワイパブレードの動作を制御することを特徴とする。
これにより、ライズアップ位置のみの調整により、スムーズなワイヤブレードの格納を実現することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明に係るワイパ制御装置において、
前記モータは、半導体スイッチング素子により、前記正逆回転を制御されることを特徴とする。
これにより、小型のスイッチング素子により、高速で高精度なワイパ制御を実現することができる。
本発明によれば、ライズアップ位置からのワイパブレードの格納を、ハンチング動作を発生させること無くスムーズに行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例に係るワイパ制御装置100を含むワイパ装置150の全体構成を示した斜視図である。図1において、本実施例に係るワイパ制御装置100は、モータ10を含むワイパモータ19を備え、本実施例に係るワイパ装置150は、クランク20と、ワイパブレード30と、アーム35とを有する。
モータ10は、ワイパブレード30を払拭動作のために駆動させる駆動源であり、正逆方向の双方向に回転する。モータ10は、モータ駆動軸18を有し、これを正逆方向に回転させことにより、回転駆動力を出力する。従来、ワイパ制御装置においては、モータ10は一方向に回転し、リンク等により回転運動を往復運動に変換していたが、本実施例に係るワイパ制御装置100においては、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子により、スイッチング駆動されて正逆方向の双方向に回転する。よって、モータ10は、かかるスイッチング駆動が可能なように、DCステッピングモータ等が適用されてよい。
なお、モータ10の正逆方向の回転運動は、図1においては図示しないギヤにより減速されて、ワイパブレード30の往復運動に適合した揺動運動として出力される。ギヤからの出力は、図1においては、モータ駆動軸18として示されている。これらのギヤ及びモータ10を含めて、ワイパモータ19が構成される。
クランク20は、モータ駆動軸18から出力された揺動回転を、ワイパブレード30の往復運動として伝達するための手段である。固定部材25に備えられたブレード回転軸21を中心として、クランク20はモータ駆動軸18からの揺動回転を出力することにより、アーム35を往復運動させる。
ワイパブレード30は、ウィンドシールドガラス40を払拭するための部材であり、表面にブレードラバー等の払拭用の部材を備えていてよい。
ワイパブレード30は、動作していない停止中は、格納位置Cに格納されており、ワイパ装置150の作動が開始すると、格納位置Cと反転位置Aとの間を往復運動してウィンドシールドガラス40を払拭する。そして、ワイパ装置150が停止するときには、ライズアップ位置Bに一旦停止し、それから格納位置Cに格納される動作を行う。本実施例に係るワイパ装置150は、かかるライズアップ機能を有し、本実施例に係るワイパ制御装置100は、通常の払拭動作とともに、払拭動作停止時のワイヤブレード30のライズアップ位置Bから格納位置Cまでの移動も制御する。
図2は、モータ10及びこれに関連する部材を含むワイパモータ19を示した分解斜視図である。図2において、ワイパモータ19は、モータ10に関連する構成要素と、ギヤ15に関連する構成要素に大別される。
モータ10は、上述のように、ワイパブレード30の駆動力源であり、正逆回転することにより、ワイパブレード30を往復駆動させる。
モータ軸回転センサ12は、モータ10のモータ軸11の回転を検出するためのセンサである。本実施例に係るワイパ制御装置100は、モータ軸回転センサ12で検出したモータ軸11の回転に基づいて、ワイヤブレード30の速度を演算し、これを用いて速度制御を行う。モータ軸回転センサ12は、図2においては、モータ10のモータ軸11に設けられた、磁気を利用したマグネットのモータ軸回転センサ12が示されている。このように、モータ軸回転センサ12は、例えば、マグネット式のセンサが適用されてよい。
ギヤ15は、上述のように、モータ10の回転がワイヤブレード30の払拭動作よりも速いため、モータ10の回転速度を減速させて出力するための減速手段である。
ギヤ回転センサ16は、ギヤ15の回転を検出するためのセンサであり、これにより、ワイパブレード30の位置を検出することができる。本実施例に係るワイパ制御装置100においては、ギヤ回転センサ16で検出されたギヤ回転に基づき、ワイパブレード30が存在するエリアを検出し、これも利用して、ワイパブレード30の速度制御を行う。
ギヤ回転センサ16も、例えば、磁気を利用したマグネット式のセンサが利用されてよい。
なお、モータ10には、これを収容するモータハウジング13が備えられ、ギヤ15に対しては、これを収容するギヤハウジング17が備えられる。
次に、図3を用いて、本実施例に係るワイパ制御装置100の全体ブロック構成について説明する。図3は、本実施例に係るワイパ制御装置100の機能ブロック図である。
図3において、本実施例に係るワイパ制御装置100は、モータ10と、モータ軸回転センサ12と、ギヤ回転センサ16と、半導体スイッチング素子50と、駆動回路60と、処理回路70と、入力回路80と、電源回路90とを有する。
モータ10、モータ軸回転センサ12及びギヤ回転センサ16は、図1及び図2においてその機能を説明したので、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
半導体スイッチング素子50は、モータ10をスイッチング駆動させるためのスイッチング手段である。半導体スイッチング素子50は、図3においては、MOSトランジスタが適用されているが、他にバイポーラトランジスタ及びIGBT等が適用されてもよい。
半導体スイッチング素子50は、例えば、図3に示すように、4つの半導体スイッチング素子50がモータ10駆動用のブリッジ回路として構成され、モータ10を正方向に回転、又は反対方向に反転させるスイッチング制御を行うようにしてよい。
駆動回路60は、半導体スイッチング素子50を駆動させるための回路である。駆動回路60は、例えば、図3に示すように、半導体スイッチング素子50としてMOSトランジスタが適用されている場合には、ゲート駆動回路が適用される。駆動回路60は、モータ10を正方向に回転させる場合には、正転方向に電流が流れるように半導体スイッチング素子50をオン・オフ駆動し、逆方向に反転させる場合には、逆方向に電流が流れるように、半導体スイッチング素子50のオン・オフを切り換えてモータ10に逆方向の電流が供給されるようにする。
なお、駆動回路60は、半導体スイッチング素子50の種類に応じて、適合する駆動回路60が適用される。
処理回路70は、ワイパブレード30の制御を行うための制御演算処理回路である。処理回路70は、入力回路80からの入力信号に応じた処理を行うとともに、ワイパブレード30の速度制御を実行する。よって、処理回路70は、ワイパブレード30の速度制御を実行するワイパブレード制御手段71を含む。
処理回路70は、ユーザからの操作に応じたワイパブレード30の駆動制御を行う場合には、入力回路80からの入力信号に従い、駆動回路60を駆動させてワイパブレード30を駆動制御する。
一方、処理回路70は、ワイパブレード30の速度制御を行う場合には、ワイパブレード制御手段71が、モータ軸回転センサ12により検出されたモータ軸11の回転に基づいてワイパブレード30の速度演算を行うとともに、ギヤ回転センサ16により検出されたギヤ回転に基づいてワイヤブレード30の位置を算出する。そして、ワイパブレード制御手段71は、ワイパブレード30の速度及び位置に基づいて、ワイパブレード30が設定された目標速度に追従するように制御を行う。このとき、ワイパブレード制御手段71は、駆動回路60に指令信号を送り、モータ10の駆動を制御する。
ワイパブレード制御手段71は、所定の演算処理回路を有するASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)及びROM(Read Only memory)やRAM(Random Access Memory)等を備え、プログラムにより動作するマイクロコンピュータとして構成されてもよい。
入力回路80は、ユーザからのスイッチ入力を検出し、入力操作に応じて、入力信号を処理回路70に送るための回路である。これにより、ユーザの所望の駆動操作を処理回路70に行わせることができる。
電源回路90は、ワイパ制御装置100内の構成要素に電力を供給するための回路である。電源回路90により、各回路等が動作するのに適切な電力が供給される。
次に、図4を用いて、ワイパブレード制御手段71で実行する、払拭目標速度設定による速度制御と、払拭目標速度設定のみにより速度制御を実行した場合の課題について説明する。図4は、ワイパブレード30の払拭終了時の反転動作を、時間、払拭角及びモータ10の駆動電流を用いて示した図である。図4(a)は、ウィンドシールドガラス40がドライ時の、摩擦係数μが高い状態のワイパブレード30の動作図であり、図4(b)は、ウィンドシールドガラス40がウェット時の、摩擦係数μが低い状態のワイパブレード30の動作図である。
図4(a)において、横軸は時間、縦軸は払拭角とモータ10に供給する駆動電流を示している。図4(a)において、扇型の曲線M、Gは、ワイパブレード30の払拭角による位置を示す曲線である。実線の曲線Mが実際の実位置を示し、破線の曲線Gが目標位置を示している。まずワイパブレード30の位置曲線M、Gの払拭角に着目すると、横軸のt=0のときが、ワイパブレード30が反転位置Aに位置するときであり、時間tの経過とともに、ライズアップ位置Bの方向に移動し、一旦ライズアップ位置Bに停止した後、格納位置Cに移動して停止している。図4(a)において、ワイパブレード30の制御は、目標位置曲線Gに実位置曲線Mが追従しているときが、設定目標速度通りにワイパブレード30が動作しているときであり、両者の乖離が大きいときが、設定目標速度通りに実際の動作がなされていない状態を示している。つまり、図4(a)においては、ドライ時には、ウィンドシールドガラス40の摩擦係数μが大きいため、目標値に対して実際のワイパブレード30の動作が、移動が増加するにつれて開いてゆき、真中付近で最大に遅れ、ライズアップ位置Bで目標値に追いついている状態を示している。ライズアップ位置Bから、格納位置Cへの移動も同様の特性を示し、ワイパブレード30の移動量が大きくなるにつれて目標値と実位置の差が開き、移動の真中付近でその差が最大となり、また最終的に追い付く状態を示している。
また、モータ10への目標通電カーブは、ワイパブレード30の移動量が増加するにつれて増加し、ブレード位置が中央付近に来たときに最大となり、ライズアップ位置Bに接近するにつれて減少し、ライズアップ位置Bで一旦停止したときに、電流値が0となる。そして、ライズアップ位置Bから格納位置Cへの移動において、同様の特性の山形の曲線を示している。
このように、ウィンドシールドガラス40が乾燥しており、表面の摩擦係数μが大きい状態のときには、ワイパブレード30は、制御目標位置から遅れ、最後に追い付くような移動特性となる。
一方、図4(b)は、雨が降り、ウィンドシールドガラス40の表面がウェットな状態である場合の、図4(a)と同様な特性曲線を示した図である。図4(b)において、ウィンドシールドガラス40の表面が濡れており、摩擦係数μが小さい状態においては、図4(b)に示すように、ブレード位置を示す曲線は、実位置曲線Mと目標曲線Gが、反転位置Aからライズアップ位置Bの間においては、ほぼ一致し、目標値通りの速度制御が実行される。しかしながら、ライズアップ位置Bから格納位置Cまでの制御においては、破線で示した目標値Gは扇形を示しているのに対し、実線で示した実位置Mは、段が生じた曲線となっている。これは、一旦ライズアップ位置Bにワイパブレード30が停止してから、格納のために起動する際に、すぐにワイパブレード30が動かず、モータ10に電流が供給されてしばらくしてから一気に動き出し、勢い余って途中で目標値を追い越してしまうためと考えられる。目標位置Gに追従する制御を実行しているときに、実位置Mが目標位置Gを追い越してしまった場合には、実位置Mは目標位置Gを追い掛けて戻ろうとするか、一瞬目標位置Gを失ってしまうので、図4(b)に示すような、引っ掛かり感のあるハンチング動作をしてしまう。この引っ掛かり動作がユーザに目視されると、高級感を損ねてしまう。このような現象は、ワイパブレード30がライズアップ位置Bに一旦停止したときに、ワイパブレード30にたわみが生じており、このたわみにより最初は駆動が妨げられ、ある程度電流が流れ、たわみが開放されたときに一気にワイパブレード30が作動してしまうためと考えられる。また静止摩擦係数μは、動摩擦係数μよりも大きいので、この点も、ワイパブレード30の動作に引っ掛かり感のあるハンチング動作を生じてしまう要因となり得る。
このような引っ掛かり感の発生を防止するため、本実施例に係るワイパ制御装置100においては、目標速度設定値を変更する制御を行うが、その具体的な内容を、図5を用いて説明する。図5は、図4(b)に示したウェット時のワイパブレード30の動作特性図をより詳細に示した図である。
図5において、ワイパブレード30がライズアップ位置Bから格納位置Cへの移動中に、引っ掛かりを生じてしまう時間を、反転位置Aからライズアップ位置Bに移動して停止した時間を起点として、最低摺動抵抗開放時間Tminとして定義する。最低摺動抵抗開放時間Tminは、ワイパブレード30の材質等により、算出可能な値である。よって、設計段階で最低摺動抵抗開放時間Tminが算出できれば、最低摺動抵抗開放時間Tmin内に、払拭角X移動するような設定変更制御を行うことにより、引っ掛かり感のあるハンチング動作を生じることなく、ライズアップ位置Bからの格納を行うことができる。
また、ワイパブレード30の動作中に最低摺動抵抗開放時間Tminを個別具体的に算出できれば、これに基づいて、ハンチング動作が生じないような制御を行うこともできる。
ハンチング動作を生じさせない制御は、具体的には、以下のような制御が考えられる。以下の制御は、ワイパブレード制御手段71において実行するようにしてよい。
例えば、ワイパブレード30の引っ掛かり感を無くすためには、モータ10の駆動電流Iを大きくする設定変更制御を行う。モータ10が、PWM(Pulse Width Modulation)駆動により駆動制御されている場合には、駆動電流I量が多くなるように、パルス波のDuty出力を多くするように設定変更を行う。駆動電流Iが大きくなれば、ワイパブレード30のたわみからの開放は容易となり、引っ掛かり動作を生じさせることなく、ワイパブレード30を格納させることができる。つまり、たわみの跳ね返りのスピードに追いつけるように、駆動電流Iを多めに変更設定する。なお、設定変更は、最低摺動抵抗開放時間Tmin時間を算出したら、予め設定変更を行うようにしてもよいしワイパ装置100の動作中に行うようにしてもよい。
ワイパブレード制御手段71で行う他の設定変更制御としては、駆動電流Iと、ライズアップ位置Bにワイパブレード30が待機するインターバル時間Tを調整する制御を行う。インターバル時間Tは、図5に示すように、モータ10の駆動電流目標通電カーブを、ライズアップ位置Bで0にしてから、再びワイパブレード30に流す間の時間であり、ライズアップ位置Bにおけるワイパブレード3の待機時間である。この、ワイパブレード30のライズアップ位置Bでのインターバル時間Tを、例えば通常よりも長く変更設定し、目標速度設定よりも、遅らせるような設定としてもよい。これにより、たわみを1度やり過ごすことができ、それからゆっくりと動かすことができる。つまり、たわみの跳ね返りの、ピンと跳ねるタイミングをやり過ごしてから、ワイパブレード30を動かすことができる。これにより、ワイパブレード30が目標制御設定値を追い越すことによるハンチング動作の発生を抑制することができる。この制御の場合は、インターバル時間Tだけでなく、駆動電流Iも合わせて制御を行うようにし、最適な制御が行われるようにすることが好ましい。
更に、ワイパブレード制御手段71で行う制御としては、払拭角Xを設定変更する制御を行ってもよい。例えば、最低摺動抵抗開放時間Tmin内に、払拭角Xが総て移動してしまうように、払拭角Xを小さく設定変更する制御を行うようにすれば、引っ掛かり動作が発生しないうちに、格納動作を終了することができる。例えば、最低摺動抵抗開放時間Tminが長く、ワイパブレード30が制御目標設定速度を追い越してしまう点が払拭角Xの後半に発生しているような状態であれば、払拭角Xを小さく設定することにより、ハンチング動作を発生させないようにすることができる。
なお、この場合、払拭角Xのみを変更制御してもよいし、駆動電流Iとインターバル時間を合わせて総ての項目について制御を行うようにしてもよい。
このように、ワイパブレード制御手段17は、単に目標速度を設定するワイパブレード30の駆動制御を行うだけでなく、モータ10の駆動電流I、ライズアップ位置Bにおけるインターバル時間T、ライズアップ位置Bと格納位置Cとの間の払拭角Xを可変として変更制御することにより、ハンチング動作や引っ掛かり感の無い滑らかな動作によるワイパ制御を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係るワイパ制御装置100を含むワイパ装置150の全体構成斜視図である。 モータ10を含むワイパモータ19を示した分解斜視図である。 本実施例に係るワイパ制御装置100の機能ブロック図である。 ワイパブレード30の払拭終了時の反転動作を示した図である。図4(a)は、ウィンドシールドガラス40がドライ時のワイパブレード30の動作図である。図4(b)は、ウィンドシールドガラス40がウェット時のワイパブレード30の動作図である。 図4(b)に示したウェット時のワイパブレード30の動作特性詳細図である。
符号の説明
10 モータ
11 モータ軸
12 モータ軸回転センサ
13 モータハウジング
15 ギヤ
16 ギヤ回転センサ
17 ギヤハウジング
18 モータ駆動軸
19 ワイパモータ
20 クランク
25 固定部材
21 ブレード回転軸
30 ワイパブレード
35 アーム
40 ウィンドシールドガラス
50 半導体スイッチング素子
60 駆動回路
70 処理回路
71 ワイパブレード制御手段
80 入力回路
90 電源回路
100 ワイパ制御装置
150 ワイパ装置

Claims (6)

  1. 払拭終了時に、ライズアップ位置にワイパブレードを一旦停止させてから格納位置に前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置であって、
    前記ワイパブレードを、正逆回転により払拭動作を行わせるモータと、
    前記ワイパブレードの払拭速度目標値を設定することにより、前記ワイパブレードの動作を速度制御するワイパブレード制御手段とを有し、
    該ワイパブレード制御手段は、前記モータの駆動電流を変更することにより、前記ワイパブレードの実際の払拭速度が前記払拭速度目標値を超えないように前記ワイパブレードの動作を制御することを特徴とするワイパ制御装置。
  2. 前記ワイパブレード制御手段は、前記モータの駆動電流を通常よりも大きい値に変更することを特徴とする請求項1に記載のワイパ制御装置。
  3. 前記ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置で停止するインターバル時間を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  4. 前記ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のワイパ制御装置。
  5. 払拭終了時に、ライズアップ位置にワイパブレードを一旦停止させてから格納位置に前記ワイパブレードを格納する制御を行うワイパ制御装置であって、
    前記ワイパブレードを、正逆回転により払拭動作を行わせるモータと、
    前記ワイパブレードの払拭速度目標値を設定することにより、前記ワイパブレードの動作を速度制御するワイパブレード制御手段とを有し、
    該ワイパブレード制御手段は、前記ライズアップ位置を変更することにより、前記ワイパブレードの実際の払拭速度が前記払拭速度目標値を超えないように前記ワイパブレードの動作を制御することを特徴とするワイパ制御装置。
  6. 前記モータは、半導体スイッチング素子により、前記正逆回転を制御されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のワイパ制御装置。
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