JP2009243910A - データ収集装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子部品を収容する筐体における内部環境の変化を抑制する。
【解決手段】ハウジング部31は、最も外側に位置する外壁33aと、この外壁の内側に位置する内壁33bとからなる二重構造で構成されており、外壁33aと内壁33bとの間に空気層を備えている。
【選択図】 図4
【解決手段】ハウジング部31は、最も外側に位置する外壁33aと、この外壁の内側に位置する内壁33bとからなる二重構造で構成されており、外壁33aと内壁33bとの間に空気層を備えている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、環境情報を収集するデータ収集装置に関する。
例えば、特許文献1には、屋外設置型データ収集装置が開示されている。この装置は、屋外の環境情報を収集するカメラなどの収集手段、各種の演算を行う演算手段や、その取得された環境情報を送信するための送信手段などの構成部材(電子部品)を備え、これらの構成部材が筐体から形成されたケーシングによって収容されている。
特開2007−199368号公報
ところで、データ収集装置に搭載される電子部品は、ケーシングの内部環境が悪化、例えば、内部温度が急激に上昇すると、動作が不安定となる虞がある。そのため、データ収集装置の誤動作に繋がる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子部品を収容する筐体における内部環境の変化を抑制することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、環境情報を収集するデータ収集装置において、前記環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、前記筐体は、少なくとも外壁と内壁とからなる多重構造で構成され、前記外壁と内壁との間に空気層を備える。
ここで、第1の発明において、データ収集装置3は、外壁と内壁との間における空間内を加圧または減圧する調圧手段をさらに有する。
また、第2の発明は、環境情報を収集するデータ収集装置において、環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、前記筐体は、筐体内面が断熱材によって覆われている。
さらに、第3の発明は、環境情報を収集するデータ収集装置において、前記環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、前記筐体は、筐体外面に熱を反射する反射塗料が塗布されている。
本発明によれば、外部の環境変化に対応し、電子部品の収容空間の環境が急激に変化するといった事態を抑制することができる。そのため、データ収集装置の誤動作といった不都合を抑制することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかるデータ収集装置3が適用される農作物育成支援システム1の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる農作物育成支援システム1は、農家の作業者側に設けられる農家側コンピュータ(以下「農家側PC」という)2と、農地に設けられるデータ収集装置3と、集計・解析者側に設けられるサーバ4とを主体に構成されている。この農作物育成支援システム1において、農家側PC2、データ収集装置3およびサーバ4は、インターネット等の電気通信回線5を介して相互に情報通信可能に構成されている。
図1は、本発明の実施形態にかかるデータ収集装置3が適用される農作物育成支援システム1の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる農作物育成支援システム1は、農家の作業者側に設けられる農家側コンピュータ(以下「農家側PC」という)2と、農地に設けられるデータ収集装置3と、集計・解析者側に設けられるサーバ4とを主体に構成されている。この農作物育成支援システム1において、農家側PC2、データ収集装置3およびサーバ4は、インターネット等の電気通信回線5を介して相互に情報通信可能に構成されている。
農家側PC2は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の汎用の情報処理装置により構成されている。この農家側PC2は、電気通信回線5を介してデータ収集装置3またはサーバ4が保有する各種情報(具体的には、収集データ)を閲覧またはダウンロードしたり、電気通信回線5を介してデータ収集装置3を遠隔操作したりすることができる。
データ収集装置3は、農作物を育成する農地に設置されており、農地およびこの農地における農作物に関する情報を収集する。このデータ収集装置3は、図示しないアクセスポイントとの間で無線通信を行うことにより、電気通信回線5を介して農家側PC2またはサーバ4との間で情報通信を行うことができる。なお、データ収集装置3の詳細については後述する。
サーバ4は、ワークステーション等の汎用の情報処理装置により構成されている。このサーバは、データ収集装置3が収集した情報を受信したり、受信した情報を農家毎に所定の形式で集計したり、集計した情報を統計処理等の解析手法を利用して解析することにより農地および農作物にとって最適な育成条件に関する情報を抽出したり、集計した情報または抽出された情報を農家側PC2に送信する機能を実現したりすることができる。
図2は、データ収集装置3の外観を模式的に示す斜視図である。データ収集装置3は、本体ユニット30と、情報収集手段とを主体に構成されている。
本体ユニット30は、ハウジング部31と、脚部32とを有している。脚部32は、その一部分が地中に埋設されており、ハウジング部31を支持することにより、本体ユニット30を農地に設置する。
ハウジング部31は、情報収集に必要な複数の電子部品を内部に収容する略四角柱形状の筐体であり、本体部33と、本体部33の底部に取り付けられる底板部35と、本体部33の上部に取り付けられるアンテナカバー36とで主体に構成されている。本体部33および底板部35は、データ収集装置3の強度を確保する観点から金属製になっており、アンテナカバー36は、後述するアンテナの電波特性を妨げないとの観点から樹脂製となっている。
本体部33は、ハウジング部31を構成する主たるケーシングであり、その内部に固定板を収容している。この固定板は、情報収集に必要な種々の電子部品が固定される基板としての機能を担っている。固定板に固定される電子部品としては、CPUやメモリのほか無線カードなどで構成されるCPUボード、センサやカメラからの信号を取得してデータ収集を行うデータ収集ボード、各種の電子部品に電力を供給するAC/DC電源およびDC/DC電源が挙げられる。また、これ以外にも、センサやカメラといった情報収集手段に繋がるケーブルが物理的に接続されるセンサインターフェース、外部電源に繋がるケーブルが物理的に接続される電源インターフェースなどが挙げられる。
底板部35は、本体部33の底部に配置されており、本体部33の底部を封止する機能と、本体部33内に収容される固定板を保持する機能を担っている。また、この底板部35は、上述した脚部32とハウジング部31との連結機能も担っている。
アンテナカバー36は、本体部33の上部に配置されており、本体部33の上部開口を封止する機能を担っている。また、このアンテナカバー36は、内部に無線通信用のアンテナを収容し、それをカバーする機能も担っている。
図3は、データ収集装置3の構成を機能的に示すブロック図である。データ収集装置3において、本体ユニット30は、これを機能的に捉えた場合、データ制御部40と、データ収集部41と、データ演算部42と、データ記憶部43と、データ表示部44と、無線通信制御部45と、無線通信部46と、センサインターフェース(センサI/F)部48と、電源部49と、内部環境制御部50と、内部環境検出部51と、内部環境調整部52とを有している。これらの機能的な要素は、本体ユニット30内に収容される種々の電子部品によってその機能が実現されている。
データ制御部40は、数値計算や情報処理、機器制御などを行い、データ収集装置3の動作を総合的に制御する。データ制御部40は、データ演算部42によって生成される情報をデータ記憶部43に記憶させたり、データ表示部44にリアルタイムで表示することができたりする。
さらに、データ制御部40は、所定周期で、或いは、サーバ4からの収集データの送信要求を取得すると、データ記憶部43に記憶されている所定の量の収集データ(例えば、サーバ4に対して未送信分の収集データ)を読み込み、この収集データを無線通信制御部45に出力する。また、データ制御部40は、農家側PC2からの収集データの閲覧要求またはダウンロード要求を取得すると、この要求において指定される所定期間分の収集データを、データ記憶部43から読み込む。そして、データ制御部40は、読み込んだ収集データを、閲覧可能な形式またはダウンロード可能な形式に変換した上で、当該収集データを無線通信制御部45に出力する。
データ収集部41は、センサI/F部48を介して、情報収集手段である各種センサ60〜67からのセンサ信号およびカメラユニット70からの画像信号を、予め設定された周期で自動的に収集する。データ収集部41によって収集されたデータはデータ演算部42に対して出力される。
データ演算部42は、データ収集部41から出力される各種の信号のそれぞれを対象として、センサ信号(電圧値など)を、利用者が理解することができる所定の形式(例えば、温度)に変換することにより、収集データを生成する。データ演算部42において生成された収集データは、データ制御部40に対して出力される。
データ記憶部43は、収集データを記憶する機能を担っている。データ演算部42からデータ制御部40に対して出力された収集データは、データ制御部40によってデータ記憶部43に格納される。データ記憶部43には、収集データ毎に、そのデータとともに、例えば、データを取得した時間や日付が対応付けて記憶される。
データ表示部44は、データ制御部40によって制御されて、データ演算部42から出力される収集データを表示したり、現在の動作状況といった各種の情報を表示したりする。このデータ表示部44により、農地において、収集データをリアルタイムで閲覧したり、その動作状況を確認したりすることができる。
無線通信制御部45は、無線通信部46からのパケットの復号化を行い、復号した信号をデータ制御部40に出力したり、データ制御部40からのデータをパケットに変換し、変換したパケットを無線通信部46に出力したりする。さらに、無線通信制御部45は、サーバ4からの収集データの送信要求に応じて、データ制御部40から収集データを取得する。そして、無線通信制御部45は、この収集データを無線通信部46を介して指定されたアクセスポイントへと送信することにより、サーバ4に対して収集データを送信する。また、無線通信制御部45は、農家側PC2から収集データの閲覧要求またはダウンロード要求に応じて、データ制御部40から収集データを取得する。そして、無線通信制御部45は、この収集データを無線通信部46を介して指定されたアクセスポイントへと送信することにより、送信要求を送信した農家側PC2に対して収集データを送信する。
無線通信部46は、アクセスポイントとの間で電波による無線通信を行う機能を担っている。具体的には、無線通信部46は、アクセスポイントから電波にて無線送信されるパケットを受信し、受信したパケットを無線通信制御部45に出力する。また、無線通信部46は、無線通信制御部45から取得したパケットを送信し、アクセスポイントへ電波にて無線送信する。
センサI/F部48は、各種センサ60〜67およびカメラユニット70といった、農地および農地における農作物に関する情報を検出する情報検出手段からの検出信号や画像信号を、データ収集部41へと伝送する。
電源部49は、ソーラーパネル、100V電源、12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、本体ユニット30のシステム各部に電力を供給するとともに、電源状態を制御する機能を担っている。
内部環境制御部50は、外気温変化や雨氷によって本体ユニット30の内部環境が変化することにより、内部に収容された電子部品に動作の不具合が生じないように、内部環境を制御する機能を担っている。内部環境制御部50は、温湿度センサといったハウジング部31内の内部環境を検出する内部環境検出部51からの検出結果に基づいて、内部環境調整部52(例えば、ファン、暖房装置および冷房装置のいずれか)を制御することにより、内部環境を所定の環境下に制御する。
情報収集手段は、農地およびこの農地における農作物に関する情報を収集するセンサ等で構成されている。情報収集手段は、センサI/F部48を介して、本体ユニット30に接続されており、本体ユニット30によって各種のセンサ信号および画像信号が読み込まれる。情報収集手段は、例えば、その一部が支柱39に取り付けられている(図2参照)。この支柱39は、本体ユニット30とは独立して構成されており、その一部分が地中に埋設されて、農地に起立している。支柱39には、例えば、情報収集手段の一つである温湿度センサ61およびカメラユニット70が取り付けられている。
温湿度センサ60〜62は、温度および湿度を検出するセンサであり、白金測温抵抗体型(温度)および静電容量式高分子ポリマー型(湿度)などを用いることができる。温湿度センサ60は、本体ユニット30のハウジング部31内に取り込まれた空気から、農地における温度および湿度を検出する。温湿度センサ61は、本体ユニット30の外部、例えば、図2に示すように、支柱39に取り付けられており、農地における温度および湿度を検出する。また、温湿度センサ62は、農地において温湿度センサ61とは異なる箇所に設置されており、農地における温度および湿度を検出する。
土壌温度センサ63は、農地における土壌温度を検出するセンサである。土壌水分センサ64は、農地における土壌水分を検出するセンサであり、例えば、電気抵抗型のセンサを用いることができる。土壌ECセンサ65は、電気伝導度を用いて、農地の土壌中に存在している肥料分の含有傾向を検出するセンサである。日射量センサ66は、地表面上の全天日射量を検出するセンサであり、熱電対型などを用いることができる。CO2センサ67は、CO2濃度を検出するセンサであり、個体高分子型などを用いることができる。
カメラユニット70は、カメラ(図示せず)と、このカメラを駆動する電源部(図示せず)とを主体に構成されており、これらの要素がハウジング部の内部に収容されている。カメラユニット70は、図2に示すように、支柱39に取り付けられている。カメラは、イメージセンサ(例えば、CCDまたはCMOSセンサ等)が内蔵されており、農地および農地における農作物を含む景色を撮像し、これを画像信号として出力する。電源部は、ソーラーパネル、100V電源、12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、カメラユニット70のシステム各部に電力を供給するとともに、電源状態を制御する機能を担っている。
図4は、第1の実施形態にかかるデータ収集装置3(本体ユニット30)の断面状態を示す説明図である。このような構成のデータ収集装置3において、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)は、多重構造の筐体により構成されている。具体的には、ハウジング部31は、最も外側に位置する外壁33aと、この外壁の内側に位置する内壁33bとからなる二重構造で構成されており、外壁33aと内壁33bとの間に空気層を備えている。このハウジング部31において、種々の電子部品が固定される固定板37は、内壁33bの内側に収容される格好となっている。
このように本実施形態によれば、内壁33bの内側空間、すなわち、電子部品の収容空間と、外壁33aの外側空間との間に空気層が保持される。これにより、電子部品の収容空間と、外壁33aの外側空間との間に、熱伝導率の悪い層が介在するため、熱的な分離を行うことができる。そのため、外部環境の変化に対応し、電子部品の収容空間の環境が急激に変化するといった事態を抑制することができる。これにより、データ収集装置3の誤動作といった不都合を抑制することができる。
図5は、データ収集装置3(本体ユニット30)の多重構造に関する変形例を示す説明図である。同図に示す例では、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)は、単体の外壁のみで構成されている。一方で、本体ユニット30に収容される固定板37には、この固定板37に固定された電子部品に対応して、この電子部品を収容するケーシング38が取り付けられている。
かかる構成によれば、本体部33の外壁と、電子部品を収容するケーシング38とにより、電子部品を収容する筐体としての多重構造を実現することができる。これにより、ケーシング38の内側空間、すなわち、電子部品の収容空間と、本体部33の外側空間との間に、熱伝導率の悪い空気層が保持される。これにより、外部の環境変化に対応し、電子部品の収容空間の環境が急激に変化するといった事態を抑制することができる。そのため、データ収集装置3の誤動作といった不都合を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態にかかるデータ収集装置3(本体ユニット30)の断面状態を示す説明図である。本実施形態にかかるデータ収集装置3が、第1の実施形態のそれと相違する点は、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)における外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内の熱伝導率を調整することにある。なお、第1の実施形態と共通する構成についてはその説明は省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図6は、第2の実施形態にかかるデータ収集装置3(本体ユニット30)の断面状態を示す説明図である。本実施形態にかかるデータ収集装置3が、第1の実施形態のそれと相違する点は、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)における外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内の熱伝導率を調整することにある。なお、第1の実施形態と共通する構成についてはその説明は省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
本実施形態において、ハウジング部31の外壁には、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を加圧する加圧手段(例えば、コンプレッサ)52aと、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を減圧する減圧手段(例えば、真空ポンプ)52bとが設けられている。本実施形態において、これらの加圧手段52aまたは減圧手段52bは、図2に示す内部環境調整部52に相当し、内部環境制御部50によって制御される。また、本実施形態では、内部環境検出部51は、ハウジング部31内の内部環境、具体的には、電子部品が収容される内部空間の環境に変化を与える要因となる、外部環境をさらに検出する。この外部環境としては、外部の温度や日射量が挙げられる。
内部環境制御部50は、内部環境検出部51の検出結果に基づいて、加圧手段52aまたは減圧手段52bを制御する。具体的には、内部環境制御部50は、通常、加圧手段52aおよび減圧手段52bの動作を停止させている。したがって、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内の圧力は大気圧と対応している。
内部環境制御部50は、内部環境検出部51の検出結果、すなわち、外部環境である温度や日射量の経時的な変化に基づいて、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度範囲から外れる可能性があると判断した場合には、加圧手段52aを制御して、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を増圧する。そして、内部環境制御部50は、外部環境の経時的な変化に基づいて、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度範囲にあると判断した場合には、加圧手段52aによる増圧制御を終了する。
また、内部環境制御部50は、内部環境検出部51の検出結果、すなわち、内部環境の温度の経時的な変化に基づいて、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度上限値よりも大きくなる可能性があると判断した場合には、減圧手段52bを制御して、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を減圧する。そして、内部環境制御部50は、内部環境の経時的な変化に基づいて、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度上限値以下にあると判断した場合には、減圧手段52bによる減圧制御を終了する。
このように本実施形態によれば、データ収集装置3は、ハウジング部31の外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を加圧する加圧手段52aまたは減圧する減圧手段52bを調圧手段として有している。かかる構成によれば、外壁33aと内壁33bとの間に確定される空間内を加圧または減圧することにより、空気層における熱伝導率を変化させることができる。これにより、ハウジング部31内の内部環境が急激に悪化するといった事態を抑制することができるので、電子部品などの動作異常を抑制することができる。そのため、データ収集装置3の誤動作といった不都合を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度範囲から外れる可能性があると判断した場合には、加圧手段52aによって増圧される。これにより、空気層における断熱性能を向上させることができる。そのため、ハウジング部31内の内部環境が急激に悪化するといった事態を抑制することができるので、電子部品などの動作異常を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ハウジング部31の内部温度が予め設定される温度上限値よりも大きくなる可能性があると判断した場合には、減圧手段52bによって減圧される。これにより、空気層による放熱性能を向上させることができるので、ハウジング部31における温度上昇を抑制することができる。そのため、電子部品などの動作異常を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態にかかるデータ収集装置3(本体ユニット30)の断面状態を示す説明図である。本実施形態にかかるデータ収集装置3が、第1の実施形態のそれと相違する点は、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)の断熱構造である。なお、第1の実施形態と共通する構成についてはその説明は省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図7は、第3の実施形態にかかるデータ収集装置3(本体ユニット30)の断面状態を示す説明図である。本実施形態にかかるデータ収集装置3が、第1の実施形態のそれと相違する点は、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)の断熱構造である。なお、第1の実施形態と共通する構成についてはその説明は省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図7(a)に示すように、本実施形態にかかるデータ収集装置3において、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)は、単体の外壁33aのみで構成されている。そして、このハウジング部31は、筐体内面が断熱材33cによって覆われている。断熱材33cとしては、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、発泡ポリスチレン、硬質ウレタンフォーム、発泡ポリスチレン、フェノールフォーム、発泡ガラス、炭化カルシウムや、コルク、セルロース等の植物性繊維系断熱材、ウール等の動物性断熱材、その他に真空断熱材などを用いることができる。
このように本実施形態によれば、電子部品の収容空間と、ハウジング部31の外側空間との間に、熱伝導率の悪い断熱材33cが介在する。これにより、外部の環境変化に対応し、電子部品の収容空間の環境が急激に変化するといった事態を抑制することができる。そのため、データ収集装置3の誤動作といった不都合を抑制することができる。
また、図7(b)に示すように、本実施形態にかかるデータ収集装置3において、本体ユニット30を構成するハウジング部31(具体的には、本体部33)は、単体の外壁のみで構成されている。そして、このハウジング部31は、筐体外面に熱を反射する反射塗料が塗布されている。この反射塗料としては、従来公知の白色塗料やいわゆる遮熱塗料等を使用することができる。また、反射塗料の塗布方法としては、例えばスプレー塗装、スクリーン印刷等、公知の塗布方法が使用できる。
このように本実施形態によれば、ハウジング部31の筐体外面に塗布された反射塗料により、外部の熱エネルギーがハウジング部31の内部空間へ伝達することを抑制する。これにより、外部の環境変化に対応し、電子部品の収容空間の環境が急激に変化するといった事態を抑制することができる。そのため、データ収集装置3の誤動作といった不都合を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。例えば、上述した各実施形態では、データ収集装置3は、農地およびこの農地における農作物に関する情報を収集するものであるが、本発明はこれに限定されず、広く一般的に屋外の環境情報を収集するデータ収集装置として適用することができる。
1…農作物育成支援システム
2…農家側PC
3…データ収集装置
4…サーバ
5…電気通信回線
30…本体ユニット
31…ハウジング部
32…脚部
33…本体部
33a…外壁
33b…内壁
33c…断熱材
35…底板部
36…アンテナカバー
37…固定板
38…ケーシング
39…支柱
40…データ制御部
41…データ収集部
42…データ演算部
43…データ記憶部
44…データ表示部
45…無線通信制御部
46…無線通信部
48…センサI/F部
49…電源部
50…内部環境制御部
51…内部環境検出部
52…内部環境調整部
52a…加圧手段
52b…減圧手段
60…温湿度センサ
61…温湿度センサ
62…温湿度センサ
63…土壌温度センサ
64…土壌水分センサ
65…土壌ECセンサ
66…日射量センサ
67…CO2センサ
70…カメラユニット
2…農家側PC
3…データ収集装置
4…サーバ
5…電気通信回線
30…本体ユニット
31…ハウジング部
32…脚部
33…本体部
33a…外壁
33b…内壁
33c…断熱材
35…底板部
36…アンテナカバー
37…固定板
38…ケーシング
39…支柱
40…データ制御部
41…データ収集部
42…データ演算部
43…データ記憶部
44…データ表示部
45…無線通信制御部
46…無線通信部
48…センサI/F部
49…電源部
50…内部環境制御部
51…内部環境検出部
52…内部環境調整部
52a…加圧手段
52b…減圧手段
60…温湿度センサ
61…温湿度センサ
62…温湿度センサ
63…土壌温度センサ
64…土壌水分センサ
65…土壌ECセンサ
66…日射量センサ
67…CO2センサ
70…カメラユニット
Claims (4)
- 環境情報を収集するデータ収集装置において、
前記環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、
前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、
前記筐体は、少なくとも外壁と内壁とからなる多重構造で構成され、前記外壁と内壁との間に空気層を備えることを特徴とするデータ収集装置。 - 前記外壁と内壁との間における空間内を加圧または減圧する調圧手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載されたデータ収集装置。
- 環境情報を収集するデータ収集装置において、
前記環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、
前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、
前記筐体は、筐体内面が断熱材によって覆われていることを特徴とするデータ収集装置。 - 環境情報を収集するデータ収集装置において、
前記環境情報の収集に必要な複数の電子部品と、
前記複数の電子部品を収容する筐体とを有し、
前記筐体は、筐体外面に熱を反射する反射塗料が塗布されていることを特徴とするデータ収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008087431A JP2009243910A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | データ収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2008087431A JP2009243910A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | データ収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009243910A true JP2009243910A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41306000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008087431A Pending JP2009243910A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | データ収集装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009243910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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