JP2009241030A - パッケージ、真空容器および反応装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 真空容器内の真空度の低下を抑制し、断熱性の向上されたパッケージ、真空容器および反応装置を提供する。
【解決手段】 誘電体から成る保持体3に発熱抵抗体4を設けるとともにゲッター材2を設け、真空容器10内を減圧した状態で、発熱抵抗体4を発熱されてゲッター材2を加熱して活性化し、真空容器10内の不純物元素を化学的に吸着して、真空容器10内の真空度を維持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージ、真空容器および反応装置に関する。
近年、箱体を2重構造にして断熱容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填したり、箱体内を真空状態にすることで断熱し、箱体内部の熱を外部へ伝導することを抑制していた(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−2602号公報
しかしながら、箱体内を真空状態とした場合であっても、箱体内の圧力が低下するおそれがあった。
そこで、真空容器内の圧力変化を抑制したパッケージ、真空容器および反応装置が望まれていた。
本発明の一実施形態にかかるパッケージは、誘電体材料から成るとともに、前記容器本体内に設けられた保持体と、前記保持体に設けられた発熱抵抗体と、前記保持体に設けられたゲッター材と、を備える。
また、本発明の一実施形態にかかる真空容器は、前記パッケージと、前記パッケージに設けられる蓋体とを備える。
また、本発明の一実施形態にかかる反応装置は、前記真空容器と、該真空容器に収納された反応器と、を備える。
本発明の一実施形態にかかるパッケージは、発熱抵抗体が保持体に設けられていることから、少なくとも保持体側では発熱抵抗体から発生するアウトガスを抑制できるため、ゲッター材が吸着するアウトガス量を抑制し、真空容器内の圧力変化を抑制するパッケージを提供できる。
また、本発明の一実施形態にかかる真空容器は、上記パッケージを用いることから、長期に渡って真空容器内の圧力変化を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態にかかる反応装置は、上記真空容器を用いることから、長寿命の反応装置を提供することができる。
<第1実施形態>
図1は本発明にかかる第1実施形態の真空容器10を示す断面図である。真空容器10は、パッケージと、蓋体5とを備える。ここで、パッケージは、容器本体1、ゲッター材2、保持体3、および発熱抵抗体4を備える。
また、真空容器10内に、反応器12を具備し、反応装置12を構成する。
反応装置12は、たとえば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどの小型機器の電源として用いることができる。
ゲッター材2のガス吸着効果は、発熱抵抗体4を加熱することでゲッター材2が活性化することで発現する。
仮に、パッケージ内に保持体3を設けずに、発熱抵抗体4にゲッター材2を搭載させた場合、ゲッター材2は、発熱抵抗体4からのアウトガスを吸着する。すなわち、ゲッター材2は、発熱抵抗体4からのアウトガスを吸着しながら、本来吸着すべき真空容器から生じるアウトガスを吸着する状態となる。
それに対して、本実施形態にかかる真空容器10は、保持体3を有するため、少なくとも保持体3側では発熱抵抗体4から発生するアウトガスを抑制できる。その結果、真空容器内の圧力変化を抑制できる。
以下、本実施形態にかかる構成要素を添付図面に基づき、詳細に説明する。
(容器本体)
容器本体1は、たとえば、酸化アルミニウム(Al)質焼結体、ムライト(3Al・2SiO)質焼結体、炭化珪素(SiC)質焼結体、窒化アルミニウム(AlN)質焼結体、窒化珪素(Si)質焼結体およびガラスセラミックスなどのセラミック材料、またはポリイミドなどの高耐熱の樹脂材料、またはSUS、Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金等のFe系合金および無酸素銅、Al、Al合金などの金属材料のいずれかによって形成することができる。
容器本体1がセラミック材料の場合について、その製造方法を酸化アルミニウム(Al)質焼結体を例に説明する。
まず、酸化アルミニウム粉末に、希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加、混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加、混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形、圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層・圧着した後、この積層体を、たとえば焼成最高温度が1200〜1500℃の温度の非酸化性雰囲気中で焼成することによって、目的とするセラミック製の容器本体1を得る。なお、粉末成形プレス法によって容器本体1が形成されてもよい。
容器本体1に適用可能なガラスセラミックスとしては、ガラス成分とフィラー成分とが挙げられる。ガラス成分としては、たとえばSiO−B系、SiO−B−Al系、SiO−B−Al−MO系(ただし、MはCa、Sr、Mg、BaまたはZnを示す)、SiO−Al−MO−MO系(ただし、MおよびMは同一または異なってCa、Sr、Mg、BaまたはZnを示す)、SiO−B−Al−MO−MO系(ただし、MおよびMは同一または異なってCa、Sr、Mg、BaまたはZnを示す)、SiO−B−M O系(ただし、MはLi、NaまたはKを示す)、SiO−B−Al−M O系(ただし、MはLi、NaまたはKを示す)、Pb系ガラス、Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、たとえばAl、SiO、ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(たとえばスピネル、ムライト、コージェライト)等が挙げられる。
次に、容器本体1が金属材料から成る場合、その製造方法は、従来周知の切削法、プレス法、MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、容器本体1は、真空容器10の小型化、低背化を可能とするために、厚さを薄くするのが好ましいが、強度を維持すべく、械的強度である曲げ強度は200MPa以上とするのが好ましい。曲げ強度を200MPa以上とすることで、容器本体1の機械的強度を好適に維持することができる。
(保持体)
保持体3は、後述するゲッター材2を担持させるための基体としての機能を有する。保持体3は、容器本体1に具備され、プラスティック、マイカ、セラミック等の誘電体からなる。
保持体3は、耐熱性、積層性などの観点から、好ましくはセラミックから成る。保持体3の製造方法、および適用可能なセラミックスは、上述した容器本体1と同様である。
(ゲッター材)
ゲッター材2は、真空容器10内のガス吸着材として機能する。ゲッター材2は、Zr、Ti、V、Al、Fe、Ni、Nb、Mnの少なくとも1種類の元素からなる遷移金属を主成分とする化学的に活性な金属粉等から成り、気体の吸着作用を利用して真空排気を行うもので、保持体3の表面に設けられる。このように保持体3の表面に設けることによって、保持体3からの伝熱を利用して、ゲッター材2の活性化処理を行うことができ、さらに高いガス吸着能力を維持することが可能となる。
そして、真空容器10内の断熱性を得るために、真空容器10内を真空にすることが必要となる。この真空状態を作るために、容器本体1と蓋体5を封止する際に、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバ内でのシームウェルド法、電子ビーム溶接、プロジェクション溶接等で行なうか、事前に不活性雰囲気中でのシームウェルド法、プロジェクション溶接等で封止した後、反応装置11に形成した真空引き用パイプ(不図示)から真空引きを行い、真空引き用パイプを潰して圧着するなどの方法によって反応装置11内を真空状態で封止するのがよい。
その後に、ゲッター材2を活性化させるために保持体3を全体的に加熱するか、一部の加熱を行う。活性条件としては、ゲッター材2を350℃〜900℃の温度で加熱を行うことによって、100%に近い活性状態が得られる。
なお、この活性化とは、ゲッター材2が製造プロセスにおいて表面に形成された酸化膜を内部拡散させることで、化学的に活性な状態にある部分がガスの接触する面に現れてくる状態をいう。活性化する温度と時間は、使用する金属粉の種類によって異なる。
さらに好ましくは、保持体3の表面に搭載されるゲッター材2の厚みは、0.5μm〜500μmを保持体3の表面に担持させることによって作製される。そして、ゲッター材2が保持体3の表面に担持される領域は、有効に活かせるように保持体3の全て、または、いずれかの面と同寸法とすることが好ましい。また、ゲッター材2は焼結、スパッタ等によって、保持体3の表面に担持させることができる。
また、上述のようにゲッター材2は、保持体3の表面に設けているが、好ましくはNi−Cr、SUS、Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金等のFe系合金および無酸素銅、Al、Al合金などの金属材料から成る金属板を介して保持体3に接合するようにしてもよい。
この場合、金属板の熱膨張係数が、ゲッター材2よりも熱膨張係数が大きい場合、保持体3に熱が加わり、金属板が熱膨張することで、ゲッター材2粒子同士の間隔が広がる。それゆえ、真空容器10内のアウトガスを吸着するゲッター材2の表面積は、金属板を設けていない場合よりも増加する。
また、保持体3からの熱を金属板に与え、その熱によってゲッター材2を一様に活性化することができ、ゲッター材2を加熱するための電力を低減することができ、反応システムとしての効率を向上できる。
さらに、ゲッター材2は、10μm〜100μm程度の厚みを持つ金属板の片面あるいは両面に、厚み0.5μm〜500μmで担持させて作製されてもよい。そして、金属板の外形は、保持体3からの伝熱を吸収できるように、保持体3と同寸法とすることが好ましい。また、金属板に具備されたゲッター材2は、スポット溶接等によって保持体3に取り付けられる。
さらに、ゲッター材2は、保持体3からの伝熱を吸収し、活性されやすくするために、保持体3の高温部と対峙するように配置されてもよい。
さらに、ゲッター材2は、保持体3の発熱部近傍に配置されてもよい。これによって、熱がより多く放出される保持体3に形成された薄膜ヒータや圧膜ヒータ等の発熱抵抗体4から容器本体1や蓋体5に伝導される熱をゲッター材2の加熱のために、より効率よく使用することができるとともに、ゲッター材2の昇温もより良好に行なうことができる。
(密閉容器)
上述したパッケージと、当該パッケージに蓋体5を設けることで密閉容器を構成することができる。
容器本体1が金属部材の場合、容器本体1と蓋体5との接合は、従来周知の接合方法を用いることができる。すなわち、はんだや金属ロウ材等で接合する方法や、シームウェルド、エレクトロンビームやレーザー等の方法である。
以上のように、本実施形態によれば、ゲッター材2の搭載上の自由度が大きくなる。
また、ゲッター材2の形成部位の自由度が大きくなるため、搭載量を増加することも可能となり、より信頼性の高い反応装置11を得ることができる。
また、発熱抵抗体4は、保持体3の表面に設けられることによって、保持体3の表面に発熱抵抗体4を設け、ゲッター材2を発熱抵抗体4に直接担持させ、効果的にゲッター材2を加熱して、そのゲッター材2を活性化することが可能となる。ゲッター材2のガス吸着効果を発現させるためには、発熱抵抗体4を発熱させることによって、ゲッター材2を過熱しての活性化処理が必要となるが、活性化するための温度までゲッター材2のガス吸着材料を昇温させる際、発熱抵抗体4に直接ゲッター材2が載置されているため、無駄なく発熱抵抗体4を加熱することが可能となる。その結果、発熱抵抗体4が形成される保持体3を必要以上に加熱することがなくなるため、保持体3が発熱抵抗体4からの熱によって過熱されたことによって生じる脱ガスも、必要最低限のものとなる。その結果、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することが可能となる。
加えて、無駄が生じないことから、ゲッター材2の搭載量も増加させることなく、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することができ、より大きいサイズのガス吸着材を搭載するためのスペースを用意しなくてもよくなり、小型機器の小型化を図ることができる。また、ゲッター材2の形成部位の自由度が高くなるため、ゲッター材2の搭載量を増加することも可能となり、より信頼性の高い反応装置11が得られ、省電力のパッケージを実現するこができる。
<第2実施形態>
図2は本発明にかかる第2実施形態の反応装置11aを示す断面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。発熱抵抗体4は、保持体3の内部に設けられる。ゲッター材2のガス吸着効果を発現させるためには、発熱抵抗体4を発熱させることによって、ゲッター材2を過熱しての活性化処理が必要となるが、活性化するための温度までガス吸着材を昇温させる間、発熱抵抗体4から発生するアウトガスを抑制できる。また、発熱抵抗体4がガスを放出し続けるということがないため、発熱抵抗体4に直接載置されたゲッター材2が、発熱抵抗体4からのガスを吸着することもなく、本来吸着したいガスのみを吸着することが可能となり、ゲッター材2の吸着容量の大幅なロスが生じない。その結果、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することができる。
加えて、吸着容量に無駄が生じないため、ゲッター材2の搭載量も増加させることなく、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することができ、より大きいサイズのガス吸着材を搭載するためのスペースを確保しなくてもよくなるため、小型機器を小型化することができる。また、ゲッター材2の形成部位の自由度が高くなるため、ゲッター材2の搭載量を増加することも可能となり、より信頼性の高い反応装置11が得られる。
<第3実施形態>
図3は本発明にかかる第3実施形態の反応装置11bを示す断面図である。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態において、保持体3は、積層構造とされる。ゲッター材2のガス吸着効果を発現させるためには、発熱抵抗体4を発熱させることによって、ゲッター材2を過熱しての活性化処理が必要となるが、活性化するための温度までガス吸着材を昇温させる間、発熱抵抗体4がから発生するアウトガスを抑制できる。また、発熱抵抗体4がガスを放出し続けるということがないことから、発熱抵抗体4に直接載置されたゲッター材2が、発熱抵抗体4からのガスを吸着することもなく、本来吸着したいガスのみを吸着することが可能となり、ゲッター材2の吸着容量の大幅なロスが生じない。その結果、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することができる。
加えて、吸着容量に無駄が生じないことから、ゲッター材2の搭載量も増加させることなく、真空容器10内の圧力を安定して低く維持することができ、より大きいサイズのガス吸着材を搭載するためのスペースを確保しなくてもよくなるため、小型機器を小型化することができる。また、ゲッター材2の形成部位の自由度が大きくなることから、搭載量を増加することも可能となり、より信頼性の高い反応装置11が得られる。
<第4実施形態>
図4は本発明にかかる第4実施形態の反応装置11cを示す断面図である。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態において、発熱抵抗体4は、積層構造とされる保持体3の内部に設けられる。このような構成を採用することによって、発熱抵抗体4および電気配線層を形成する上で、設計上の自由度を高くすることが可能となる。したがって、保持体3の表層だけの引き回しでは調整困難であった抵抗値の設計上の自由度を高くすることが可能となり、保持体3の各部の温度制御を容易化することができる。その結果、無駄に誘電体寸法を大きくする必要がなくなることから、真空容器10内の圧力を安定して低く維持できるだけでなく、小型機器を小型化することができる。
また、保持体3がセラミックからな成ることによって、ゲッター材2を担持する表面積を大きくとることが可能となり、たとえば保持体3の両面にゲッター材2a,2bのように分割して形成することができ、これによってガス吸着効果を大幅に増加させることができる。
また、発熱抵抗体4と電気的に接続され、真空容器10の内外を挿通するリード17を有することによって、外部電源から安定した電圧を発熱抵抗体4に与えることができる。
また、保持体3は、その一主面から複数のリード17が延出するとともに、リード17同士間にリード17の延出する方向に突出する凸部18を設けることによって、リード17間の電気的絶縁性を確保することが可能となる。リード17は、保持体3を貫通して、保持体3と接続されていても、貫通せず保持体3の一主面で接続されていても良い。なお、容器本体1の外側にあるリードは、電極の役割を果たすものであれば、どのような方式でも良く、棒状のリードでも、ボール状でも、LGA(Land Grid Array)でも、フラットリードでも構わない。
また、ゲッター材2は、Zr、Ti、V、Al、Fe、Ni、Nb、Mnの少なくとも1種類の元素から選ばれた遷移金属から成る。これによって真空容器10内に存在する各種ガスを元素によって化学的に吸着することができ、真空容器10内の圧力を、より効果的に減圧することが可能となる。
また、ゲッター材2は、Zr、Ti、V、Al、Fe、Ni、Nb、Mnの少なくとも1種類の元素から選ばれた遷移金属が金属部材表面に被着されることによって、誘電体から成る保持体3とゲッター材2との熱膨張緩和層として機能し、長期にわたって真空容器10内に存在する各種ガスを化学的に吸着することができ、真空容器10の内圧を、より効果的に減圧状態を維持することができる。
また、金属部材の厚みは、0.001mm以上でかつ0.5mm未満に選ばれる。金属部材の厚みが0.5mm以上であると、金属部材自体に大きな応力が発生してしまい、保持体3およびゲッター材2に対して剥がれやクラックが生じるおそれがある。また金属部材の厚みが0.001mm以下であれば、応力緩和層としての効果が非常に小さいか、あるいは全く得られないため、厚みが0.001mm以下の金属部材を形成する必要がなくなる。したがって金属部材の厚みは0.001mm以上、0.5mm未満が好ましい。
また、真空容器10は、容器本体1に保持体3を発熱抵抗体4とゲッター材2とを設けたパッケージと、このパッケージに取着された蓋体5とによって構成されるので、ゲッター材2の形成部位の自由度が向上され、発熱抵抗体4から生じる不純物元素飛散抑制がなされた真空容器10を実現して、外部環境から内部に搭載するデバイスを守り、長期に渡り安定した動作が可能となる。
また、真空容器10は、その内部が100Pa未満の圧力とされるので、パッケージ内に具備されるデバイスに対して、存在する気体の影響を受け難くなり、デバイスの良好な動作が可能な反応装置を実現することができる。
<第5実施形態>
図5は本発明にかかる第5実施形態の反応装置11dを示す断面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。図5の断面図に示すように、容器本体1に保持体2を直接形成してもよく、これによって構成を薄型化し、前述の実施の各形態と同様に、真空容器10内の不純物元素の飛散を低減し、真空容器10内を低圧に維持することができる。
本発明にかかる第1実施形態の真空容器を示す断面図である。 本発明にかかる第2実施形態の反応装置を示す断面図である。 本発明にかかる第3実施形態の反応装置を示す断面図である。 本発明にかかる第4実施形態の反応装置を示す断面図である。 本発明にかかる第5実施形態の反応装置を示す断面図である。
符号の説明
1 容器本体
2 ゲッター材
3 保持体
4 発熱抵抗体
5 蓋体
10 真空容器
11 反応器
11d
12 反応装置
17 リード

Claims (13)

  1. 容器本体と、
    誘電体材料から成るとともに、前記容器本体内に設けられた保持体と、
    前記保持体に設けられた発熱抵抗体と、
    前記保持体に設けられたゲッター材と、
    を含むことを特徴とするパッケージ。
  2. 前記発熱抵抗体は、前記保持体の表面に設けられることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記発熱抵抗体は、前記保持体内に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のパッケージ。
  4. 前記保持体は、積層構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のパッケージ。
  5. 前記保持体は、セラミックから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のパッケージ。
  6. 前記発熱抵抗体に電気的に接続され、前記容器本体の内外を挿通する1または複数のリードを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のパッケージ。
  7. 前記保持体は、その一主面から前記複数のリードが延出するとともに、各リード間に前記リードの延出する方向に突出する凸部が設けられることを特徴とする請求項6に記載のパッケージ。
  8. 前記ゲッター材は、Zr、Ti、V、Al、Fe、Ni、Nb、Mnの少なくとも1種類の元素から選ばれた遷移金属から成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のパッケージ。
  9. 前記ゲッター材は、Zr、Ti、V、Al、Fe、Ni、Nb、Mnの少なくとも1種類の元素から選ばれた遷移金属を、金属部材の表面に被着させて形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のパッケージ。
  10. 前記金属部材の厚みは、0.001mm〜0.5mmであることを特徴とする請求項8に記載のパッケージ。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のパッケージと、前記パッケージに設けられる蓋体とを具備することを特徴とする真空容器。
  12. 前記真空容器は、その内部の圧力が100Pa未満であることを特徴とする請求項10に記載の真空容器。
  13. 請求項11または12に記載の真空容器と、
    前記真空容器に収容された反応器と、
    を具備することを特徴とする反応装置。
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