JP2009240241A - ヒラタケ新菌株及びその人工栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優秀な食用きのこの一つであるヒラタケを、季節に関係することなく周年栽培が可能な施設において、工業的に高品質かつ安定的に子実体を形成することが可能である白色ヒラタケの新菌株及び人工栽培方法を提供する。
【解決手段】白色ヒラタケ(Pleurotus ostreatus UFC−225株(FERM P−21461)及びこれの変異株から選択されるヒラタケ新菌株およびこれらの白色ヒラタケ新菌株を菌床栽培して子実体を収穫することを特徴とする白色ヒラタケの人工栽培方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、担子菌ヒラタケの新菌株及びその人工栽培方法に関するものである。
ヒラタケ(Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer)は、生物分類学上ヒラタケ科(Pleurotaceae)、ヒラタケ属(Pleurotus)に属するきのこである(非特許文献1、2、3)。
本種は白色腐朽菌性のきのこであり、切り株、埋没木等に発生することが知られており、英名をoyster mushroomという。また野外においては、春または秋にかけて子実体を形成する優秀な食用きのこの一つである。日本国内においては、ヒラタケの他、ウスヒラタケ(Pleurotus pulmonarius (Fr.) Quel.)、トキイロヒラタケ(Pleurotus salmoneostramineus L.Vass.)、オオヒラタケ(Pleurotus cystidiosus O.K.Miller)、ツバヒラタケ(Pleurotus dryinus (Pers.:Fr.) Kummer)、タモギタケ(Pleurotus cornucopiae (Paulet) Rolland)等が野生に存在し、古くから食経験を有するきのことして知られてきた。ヒラタケ属(Pleurotus)に分類されるきのこは、生物分類学上、別種と記載されていても交配等を可能な種も存在するため、分類学的定義があいまいで種の同定が困難なものもあり、世界中で数多く報告されている。また、ヒラタケ属のきのこは菌床栽培法等により生産され様々な栽培方法が開示され、例えば、日本国内において野外では存在しないが、エリンギ(Pleurotus eryngii (De Cand.) Gillet )、ハクレイタケ(Pleurotus nebrodensis)、ヒマラヤヒラタケ(Pleurotus sajor-caju(Fr.)Sing.)等も工業的に生産されている。さらに、ヒラタケは種苗法における農林産物の品種登録の対象にも指定されており、栽培上優良な形質を有する菌株がすでに複数報告されている(例えば、登録番号第2567号(ホクトY−3)、第4288号(北研H80号)、第3102号(森H38号)等)。
ヒラタケは食品としての利用だけでなく、様々な生理活性機能についても報告されている。例えば、ヒラタケ由来のβ(1-3)-グルカンは大腸炎に対して抑制効果や(非特許文献4)、摂食抑制効果(非特許文献5)等が報告されている。近年ヒラタケは、国内における生産量は減少傾向にあるものの、生理活性機能を有する新しい食品素材として有望な食用きのこの一つである。
ヒラタケの人工栽培方法については、菌床栽培の中でも工業的に生産するビン栽培において様々な方法がすでに報告されており、広葉樹鋸屑、加水処理した針葉樹鋸屑を培地材とし、米ヌカ、コーンブラン、フスマ等の栄養源を添加した培地を用いることによって、850mlの栽培ビンから100g程度の収量が得られることが報告されている。また、農業廃棄物、食品廃棄物等を添加し栽培する生産方法も報告されている(特許文献1、2、3)(非特許文献6、7、8、9)。さらに、一部の研究機関の報告によると、異なる栽培条件によっても、子実体全体が白色を呈するヒラタケ菌株の栽培検討が報告されている(非特許文献10)。
今関六也、本郷次雄著、「原色日本新菌類図鑑(II)」、保育社、平成元年5月31日初版発行、p.27 今関六也、大谷吉雄、本郷次雄著、「カラー名鑑日本のきのこ」、山と渓谷社、1998年11月10日初版発行、p.24 本郷次雄ら著、「山渓フィールドブックス10きのこ」、山と渓谷社、1994年9月20日初版発行、p.12 Nosal’ova,V.et.al.,:Effects of pleuran(β-glucan isolated from Pleurotus ostreatus)on exoerimental colotis in rats.:Physiol.Res.(50)575-581(2001) Kawagishi,H.et.al.,:A lectin from an edible mushroom Pleurotus ostreatus as food intake-suppressing substance.:Biochim.Biophys.Acta(1474)299-308(2000) 特開昭62−158434号公報 特開平5−153852号公報 特開2004−89105号公報 寺下隆夫,河野又四:ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)の培養における各種廃棄物の利用:近畿大学農学部紀要(17)113-120(1984) 加瀬谷泰介ら:飲料缶詰に伴って排出される産業廃棄物の有効利用-レトルト処理コーヒーかす培地によるヒラタケの拡大栽培試験-:東洋食品工業短大・東洋食品研究所研究報告書(23)29-37(2000) 山下市二,森健,飯野久栄,柳井昭二:ヒラタケ(Pleurotus ostreaus(Jacq. ex Fr)Quel.)栽培におけるハトムギ殻,落花生殻,芝草,多孔質石の利用:日本食品科学工学会誌30(12)693-697(1983) 高畠幸司:餡殻を利用したヒラタケ菌床栽培:Mushroom science and biotechnology10(4)199-204(2002) 井戸好美:ヒラタケの白色子実体形成系統の栽培化に関する研究:岐阜県林セ研報(27)17-28(1998)
今後大幅に拡大すると予想される「新規きのこ」の需要と供給を考慮すると、一般的な食用きのこ(例えば、エノキタケ、エリンギ、ブナシメジ、ハクレイタケ、ヤナギマツタケ等)の栽培で行われるような菌床栽培による生産方法は、初期の設備投資に一定のコストを必要とするが、栽培期間が露地栽培と比較し短く、施設の回転数を増やせば周年生産が可能で、気象条件での影響を受けない。よって菌床栽培技術の確立は、計画的な生産を図ることが可能である。そのため、近年拡大するきのこの需要と供給に即した生産のためには、菌床栽培方法の確立及びその栽培技術に適した優良菌株の作出が重要な課題である。
きのこの子実体の色、収量、収穫期間、形状は、菌株の違いによって異なることがすでに報告されている。本発明は、これらの条件の変化においても安定した収量が得られ、傘及び柄が白色を呈した子実体を形成し、子実体発蕈において同調性を有し、栽培期間が短く、形状の揃った子実体が得られるヒラタケ菌株を得、食用、生理活性機能を有する新規食品素材としても注目されている、ヒラタケの新規菌株及びその栽培方法を提供することを目的とするものである。
きのこは一般に生物分類学上同一種とされていても採集された地域や時期、系統により培養時の菌糸体生長、子実体形成能力、子実体発生後の収量及び耐病性等にそれぞれ特性があることが知られている。そのような観点から、本発明者らは、工業的生産に適する菌株が必ず存在するはずであると過程し、全国各地から天然のヒラタケを収集し鋭意検討した。まず、野外で広葉樹の倒木に発生していた子実体を採取し、その個体より分離培養し、純粋培養した。さらに作出、選抜、育種というスクリ−ニングの工程を実施した。その後、得られたヒラタケ菌株を用い、菌床栽培(ビン栽培)を行った。無菌的に接種後、培養、発蕈処理を行った結果、その試験区の中に白色の子実体を形成したものを見出した。その菌株を工業的に生産するに当たり、高い収量性、子実体発生に同調性を有し、栽培期間が既知の菌株よりも短いことという有用性を見出した。そして得られた菌株が、公的な菌株分譲機関の菌株と比較し、培養特性が異なること、つまりは発明者によるオリジナル菌株であることが判明したため本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の第一は、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)UFC-225株(FERM P-21461)及びこれの変異株から選択されるヒラタケ新菌株を要旨とするものである。本発明の第二は、上記のヒラタケ新菌株を菌床栽培して子実体を収穫することを特徴とするヒラタケの人工栽培方法を要旨とするものである。
本発明によれば、安価な培地原料を用いた培地で、子実体形状が白色を呈し収穫時の収量が高く、形状に優れ美味なヒラタケの工業的栽培方法が可能となる。具体的には、本発明のヒラタケ新菌株を用いることにより、施設栽培において子実体発生率90%以上、総栽培日数45日以下で、収量は850ml培養ビンの場合120g以上の形状に優れた子実体を効率よく発生させることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明における菌株の選抜、育種は、以下の通りに実施した。供試培地として、1/2PDA培地(組成は、ポテトデキストロ−ス寒天培地(ニッスイ社製)を蒸留水1リットルに19.5g溶解し、粉末寒天(ニッスイ社製)10gを添加後、高圧蒸気滅菌したものpH5.5)を用いた。野外で発生していた子実体を採取し、子実体の組織の一部もしくは子実層の胞子形成部より胞子を無菌的に採取し、前述の1/2PDA培地に置床し分離培養を行った。培養条件は23℃±1で実施した。その後、生長したヒラタケの菌糸体を前述の培地を用い、菌株の純粋培養を実施しヒラタケ保存菌株とした。また、同一の個体から単胞子分離によって得られた系統は交配後、2核化を確認し保存菌株とした。その後、菌株によってはUV照射や、薬剤処理(NTG処理)等により遺伝的な変異処理も実施した系統もある。
次に本発明における菌株の選抜は、上記した非特許文献10に記載の方法に基づき実施したが、文献記載の方法と異なる場合については以下に詳細に記述した。培地作製は、850ccのプロピレン製の培養ビン(千曲化成(株))に510g充填し、湿潤状態後の含水率が63.0±2%になるように調製した。その後、圧詰して、中央に直径1cmの穴を穿孔させ、打栓後105℃、60分で、120℃、45分間高圧蒸気滅菌し、固形培地を調製した。培地基材はブナ鋸屑(有限会社新井商店)を用い、専管フスマ(豊橋飼料(株))と米ヌカ((有)一井商店)を容積比でブナ鋸屑:専管フスマ:米ヌカ=10:2.5:1で混合し湿潤状態後の含水率が64.0±2%になるように調製した。供試本数は各菌株共に16本とした。これに上記の培地(1/2PDA培地)で培養した種菌を接種した。培養条件は、暗黒下22±1℃、湿度55±5%条件化で培地に見かけ上菌糸体が蔓延するまで培養し、さらに5日間培養を続け熟成させた。
次いで子実体原基発生処理(芽出し)として、菌掻き(ぶっかき)を実施し、注水処理として滅菌(121℃15分)した水道水を注水(100ml)し60分放置、30分徐水後、照度50ルクス、温度14℃、湿度90%の条件化で子実体原基が形成されるまで培養を続け、ヒラタケの各菌株における子実体収量、総栽培日数、子実体形状について調べた。その結果を表1に示す。なお、表1の子実体収量、子実体発生率、子実体の形状、総栽培日数は、16本の平均を示すものである。
供試した菌株は、本発明者らが収集したヒラタケ(Pleurotus ostreatus)菌株及びヒラタケ属(Pleurotus)、日本国内で何人でも入手できる公知のヒラタケ菌株である、MAFF(独立行政法人農業生物資源研究所)、NBRC(独立行政法人製品評価基盤機構)に寄託されている菌株、及び日本国内で種菌メーカーにより販売されているヒラタケ種菌を用いた。なお、表に示す菌株の番号(UFC−番号)は本発明者が保有菌株の識別のために用いている略式記号と通し番号の組み合わせの他、選抜の際に用いた記号である。飛び番号は、他きのこの保存菌株が番号内に含まれるためであり、本発明において特別な意味は示していない。
表1においてdata not availableとは総栽培日数が100日を経過しても子実体が形成されない菌株を示す。また、表1における形状とは、◎が子実体の形が特に良いもの。○が子実体の形が良いもの。×が子実体の形が劣るものを示す。
表1で明らかなように、供試した菌株のうち、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225(FREM P-21461)株は、子実体発生率が93.7%であり、総栽培日数が45日以下と短かった。子実体の傘及び柄の色については、クリーム色〜白色を呈しているものは、UFC-225の他、日農760においても確認された。収量の点においては、UFC-225は120g以上と供試した菌株の中で最も多く得られた。また、子実体発生率が他菌株と比較し良好で子実体発生の同調性が得られた。つまり、本検討において、供試したヒラタケ菌株の中に、収量性、同調性、子実体の色の点において評価すると、このような優れた性質を有する菌株は、Pleurotus ostreatusUFC-225(FREM P-21461)以外に存在しなかった。つまりは、本菌株を用いることにより白色を呈するヒラタケ生産が工業的に可能であることを示すものである。
表1で示したヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)の子実体及び胞子の形態的特徴は、以下の通りである。
子実体の特徴は、クリーム色から白色(生長時)を呈し、成熟するとやや黄色を帯びるが、傘色は野外で観察されるような黒色からグレー色には、子実体発生から成熟に至るまで変色しない。形態は栽培方法や子実体発生数によっても異なるが、おおよそ饅頭型からカヤタケ型となり大型のものは貝状となる。例えば、ヒラタケと同属のタモギタケ(Pleurotus cornucopiae (Paulet) Rolland)のように子実体が柄の基部より枝分かれしたりすることはない。また傘、柄の表面に根毛状の菌糸が形成されることも外見上の観察では確認されない。大きさは60mm〜140mm。子実層の長さは、1.0mm〜4.0mm。胞子は類球形で無色、大きさは、4.5〜5.0×2.5〜3.5μm。
上記の形態学的特徴に基づいて、上記した非特許文献1〜3により同定すると、本菌株がヒラタケであることは明らかである。なお、本菌は特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約下、平成19年12月7日に日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号に所在する独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターにヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)として寄託されている。
次に、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)の微生物学的諸形質を以下に示す。なお、以下の培地では、1/2PDA培地で前培養した菌糸体を直径5.0mmのコルクボーラーで打ち抜き、暗黒下で培養した結果に基づくものである。
麦芽エキス寒天培地(23℃)における生育状態:10日目でコロニー径は18.5mm、白色の菌糸体で菌叢は一般的な食用きのこ(シイタケ、ナメコ、エノキタケ)と比較し、密度が低い。15日目でコロニー径は20.8mm、20日目でコロニー径は21.2mmとなる。菌糸体伸長は放射状であるが均一ではなく、菌叢も密度にムラが生じる。
バレイショ・ブドウ糖寒天培地(23℃)おける生育状態:10日目でコロニー径は19.2mm、菌糸体性状が、麦芽エキス寒天培地と同様。15日目でコロニー径は21.2mm、20日目でコロニー径は22.4mmとなる。
オートミール寒天培地(23℃)における生育状態:10日目でコロニー径は5.2mm。15日目でコロニー径は5.8mm、20日目でコロニー径は6.8mmとなり、菌糸体は前述2つの培地と比較し、培地中に菌糸体は生長していない。
Lフェノールオキシダーゼ検定用培地「0.1%没食子酸添加ポテト・グルコース寒天培地」(23℃)おける生育状態:10日目では発菌したに過ぎず菌糸体生長はほとんどしない。
最適生育温度:PGY寒天培地(PGY液体培地に寒天を加えたもの)に直径5±1mmの種菌を接種し、各温度でそれぞれ培養して、14日後に各コロニー直径を測定したところ、最適生育温度は15〜23℃であった。また、5℃では菌糸体が発菌するがほとんど生育せず、30℃では生育が著しく悪かった。
最適生育pH:PGY液体培地20mlを滅菌後、1規定塩酸又は1規定水酸化ナトリウム溶液で無菌的にpH3.0〜10.0の範囲で0.5毎に調整、直径5mmの種菌を接種し、15日間静置後、各乾燥重量を測定したところ、最適生育pHは5.5付近であった。また本菌株の生育範囲はpH3.0〜7.5の範囲であった。
次に、Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)と、他のヒラタケ菌株との異同を調べるため、以下のようにして対峙培養を行なった。供試したヒラタケ菌株は、表1に示した菌株である。また、日本国内で何人でも入手が可能な、MAFF、NBRCで分譲されているヒラタケ菌株、種菌メーカーの販売菌株、発明者所有の生物分類学上ヒラタケ属(Pleurotus)に分類されるきのこについても同様に試験した。さらに、白色のヒラタケ (Pleurotus ostreatus)として販売されている日本農林種菌株式会社販売株(商品名:日農760中生種)についても対峙培養試験を実施した。
顕微鏡観察によりクランプ結合が確認されている供試菌株の菌糸体を1/2PDA培地より直径5.0mmのコルクボーラーで切り出し、それぞれを1/2PDA寒天培地の中央部に対峙して接種し(20mm間隔)、22℃、20間暗黒条件下において培養後、両コロニー境界部に帯線が生じるか否かを判定した。結果を表2に示す。なお、帯線を生じた場合は+、帯線を生じない場合は−と表記した。なお、ここで、帯線には着色していない拮抗状態のものも含む。
表2に示したように、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FREM P-21461)は、供試菌株すべてと帯線を形成し、同じ菌株間において対峙線の形成が見られなかった。さらに本種が、生物学上ヒラタケ分類されるきのこであるのかを確認するため、単胞子分離により得られた一核菌糸と、発明者保有のヒラタケ一核菌糸10系統との交配和合性を「交配和合性による福井県産ヒラタケ属菌の同定」、赤松やすみ著、木材学会誌44(2)140-144(1998)に基づき実施したところ、いずれの系統ともクランプ結合が確認され交配できたことを確認したことから、本菌株が生物学上ヒラタケであること、既知の菌株と対峙線を形成したことから、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)が新菌株であることを示した。
次に本発明の第二のヒラタケの人工栽培方法について説明する。上記した本発明のPleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)は、通常の菌床栽培で栽培することができる。
本発明において、通常の菌床栽培とは、例えば、食用きのこ栽培に用いられている方法であって、ビン栽培、袋(プラスティックバック)栽培、トロ箱、コンテナ栽培等がある。ここでは、一例として、ビン栽培について述べると、その方法とは、通常、「培地調製」、「ビン詰め」、「滅菌」、「接種」、「培養」、「芽だし」、「生育」及び「収穫」の各工程からなる。
「培地調製」とは、通常きのこの人工栽培に使用されている鋸屑と米糠、フスマ、穀類粉砕物等の混合物に水を加えて湿潤状態にする工程で、バーク堆肥、麦わら堆肥、コンポスト等を加えても良い。含水率は50〜80%、好ましくは55〜70%、より好ましくは60〜65%が適当である。培地組成は、ヒラタケ子実体形成が良好な組成であればよいが、その一例を示せば、鋸屑、フスマやコーンマッシュ等の組み合わせがある。鋸屑は培地基材となり、フスマやコーンマッシュは栄養源として作用する。
培地基材となる鋸屑は、針葉樹でも広葉樹由来のものでも良く、一般的な食用きのこ栽培に用いられるコーンコブ等も使用できる。好ましくは、植物分類学上、針葉樹であるマツ科(PINACEAE)、スギ科(TAXODIACEAE)、広葉樹では、ヤマモモ科(MYRICACEAE)、クルミ科(JUGLANDACEAE)、クワ科(MORACEAE)、ヤマグルマ科(TROCHODENDRACEAE)、フサザクラ科(EUPTELEACEAE)、カツラ科(CERCIDIPHYLLACEAE)アケビ科(LARDIZABALACEAE)、メギ科(BERBERIDACEAE)、モクレン科(MAGNOLIACEAE)、クスノキ科(LAURACEAE)、ユキノシタ科(SAXIFRAGACEAE)、トベラ科(PITTOSPORACEAE)、マンサク科(HAMAMELIDACEAE)、スズカケノキ科(PLATANACEAE)、バラ科(ROSACEAE)、マメ科(FABACEAE)、ミカン科(RUTACEAE)、センダン科(MELIACEAE)、トウダイグサ科(EUPHORBIACEAE)、ツゲ科(BUXACEAE)、モチノキ科(AQUIFOLIACEAE)、ニシキギ科(CELASTRACEAE)、トチノキ科(HIPPOCASTANACEAE)、アワブキ科(SABIACEAE)、クロウメモドキ科(RHAMNACEAE)、ブドウ科(VITACEAE)、アオイ科(MALVACEAE)、マタタビ科(ACTINIDIACEAE)、ツバキ科(THEACEAE)、イイギリ科(FLACOUTIACEAE)、キブシ科(STACHYURACEAE)、グミ科(ELAEGNACEAE)、ミソハギ科(LYTHRACEAE)、ザクロ科(PUNICACEAE)、ウコギ科(ARALIACEAE)、ミズキ科(CORNACEAE)、リョウブ科(CLETHRACEAE)、ツツジ科(ERICACEAE)、ヤブコウジ科(MYRSINACEAE)、カキノキ科(EBENACEAE)、ハイノキ科(SYMPLOCACEAE)、エゴノキ科(STYRACACEAE)、モクセイ科(OLEACEAE)、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、クマツヅラ科(VERBENACEAE)、ノウゼンカズラ科(BIGNONIACEAE)、アカネ科(RUBIACEAE)、スイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE)等であるが、より好ましくはヤナギ科(SALICACEAE)、シナノキ科(TILIACEAE)カエデ科(ACERACEAE)、カバノキ科(BETULACEAE)、ニレ科(ULMACEAE)、最も好ましくはブナ科(FAGACEAE)に分類されるブナ属(Fagus)の鋸屑が好適に使用できる。また、植物性腐食物(例えば、コーンコブ、バカス、ライムケーキ、芝生、ビートパルプ、イネやムギワラ等のイネ科植物の茎葉部等)でも良いが、本種は、木材腐朽性のきのこであるため、前述の鋸屑を基材として用いることが望ましい。
上記の植物種の一種類からのものを用いて良いが、二種類以上を混合しても良い。また、きのこの菌床用鋸屑製造業者によって市販されている、複数の樹種が混在(例えば、広葉樹チップ、ザラメチップ等の商品名で販売)されているものであっても良い。粒径は、1.0mm〜10mmであれば良く、好ましくは1.2mm〜8.0mm、より好ましくは、1.5mm〜7.0mmが好適に使用できる。また、鋸屑の乾燥状態は含水率5.0%〜40.0%が良く、好ましくは6.0%〜35.0%、より好ましくは、7.0〜30.0%が好適に使用できる。また、これまで報告されている発生樹種以外(例えば、非特許文献1〜3記載等)を使用する場合(例えば、針葉樹のスギやカラマツ等)には野外にて野積みや、散水等の処理により木材中に含まれるフェノール類等の忌避物質を除外する工程がなされたものを用いることが望ましい。
一般的な食用きのこの菌床栽培において(例えば、シイタケ、エリンギ、ブナシメジ、エノキタケ、マイタケ等)、人工培地を作製する場合、生長促進、増収効果、pHの調整や、培地の保水性、通気性の向上等を目的として、補助的な添加剤を加えることも一般的な食用きのこの菌床栽培において行われており、本発明においても好適に使用できる。補助的に加える添加剤の例としては、オカラ、大豆カス、ビール粕、海草、ビートパルプ、豆殻、ジャガイモ皮、玉葱皮、綿実かす、落花生殻、貝殻等の砕物、ピートモス、バーミキュライト、ゼオライト、パーライト、カオリナイト、赤玉土、珪藻土焼成粒、鹿沼土、黒ボク土、木炭、油粕、魚粉、骨粉、血粉、貝化石、堆肥等を添加しても良い。さらに、グルコース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、マンノース、フルクトース、スクロース、グリコーゲン、麦芽糖、乳糖、ショ糖、可溶性デンプン、イヌリン、ペクチン、デキストリン、マンニット、グリセリン等の単糖類、複糖類、多糖類、高級アルコール等の炭素源、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、酒石酸アンモニウム、シュウ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、尿素、アセトアミド、グリココール等の無機窒素化合物、有機窒素化合物を適宜添加しても良い。また、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、スレオニン、メチオニン等のアミノ酸類を添加しても良い。さらに、ビタミンB1、ビタミンB2、ニコチン酸、葉酸、ビオチン等のビタミン類も適宜添加しても良い。以上に挙げた添加する補助的な添加剤の量は、培地基材との重量比として0.05%以上添加されれば良く、好ましくは10.0%以下が望ましい。
「ビン詰め」とは、800〜1000ml、より好ましくは850mlのポリプロピレン製ビンに、調製した培地を350〜750g、好ましくは400〜700g、より好ましくは460〜600g圧詰し、中央に1cm程度の穴を穿孔し、打栓する工程をいう。
「滅菌」とは、蒸気により培地中のすべての微生物を死滅させる工程で、高圧蒸気滅菌機を用いて実施することができる。一般的な食用きのこの栽培においては、常圧滅菌では98℃、4〜5時間、高圧滅菌では121℃、30〜90分間行われるが、本発明では、例えば105℃、60分行った後、121℃、45分間高圧蒸気滅菌を実施することが好ましい。
「接種」とは、放冷された培地に種菌を植えつける工程で、種菌としてはヒラタケ菌株を1/2PDA培地で23℃、10〜15日間培養したものを用いることができ、1ビン当り100mlほど無菌的に植えつける。また、ここまで説明した工程で得られる種菌接種済みの培地を、23℃で15〜25日間培養し、培地全体にヒラタケの菌糸体がまん延したものを種菌として用いることができ、1ビン当り15gほど無菌的に接種する。
「培養」とは、接種済みの培地を温度15〜25℃、湿度40〜70%において菌糸体をまん延させ、更に熟成をさせる工程で、10〜40日間、好ましくは15〜30日間、より好ましくは18〜24日間行われる。
「芽だし」とは、子実体原基の発蕈を促進する操作として実施され、環境的な子実体原基形成刺激の例について以下に述べる。温度条件としては、10〜20℃が良く、より好ましく17℃±2である。湿度条件としては80.0%以上が良く、好ましくは85.0〜99.8%、最も好ましくは、90.0〜98.0%である。光条件としては、500ルックス以下、好ましくは100ルックス以下、最も好ましくは50ルックス以下が好ましい。物理的な子実体原基形成刺激の例として、注水や菌掻きが挙げられる。注水とは、菌糸体が蔓延した培地に滅菌水や水道水を注入後、30分〜4時間放置し、その後排水処理を行う方法をいう。本発明においても好適な技術であり、好ましくは1時間〜3時間、より好ましくは1時間半〜2時間である。菌掻きとは、菌糸体が蔓延した培地表面の種菌を取り除く方法を指す。本発明においても、菌掻きは、注水同様に好適に実施することができる。菌掻きの方法として、培地全面に傷を付ける「ぶっかき法」、中央部のみ残す「まんじゅう掻き」が好ましくいずれの方法でも良い。
「生育」とは、子実体原基から成熟子実体を形成させる工程で温度10〜20℃、好ましくは12〜18℃、より好ましくは15〜17℃、湿度80.0%以上、好ましくは85.0〜90.0%、照度20ルックス以上、好ましくは50〜500ルックスで5〜15日間培養を続けると、ヒラタケの成熟子実体を得ることができ、「収穫」を行い栽培の全工程は終了する。
以上、ビン栽培について説明したが、本発明はビン栽培に限定されるものではなく、袋(プラスティックバック)栽培、トロ箱栽培、コンテナ栽培においても同様の方法で実施できる。なお、本発明で説明するビン栽培の方法は、ヒラタケのビン栽培を行う工業的なきのこ栽培施設を特別に必要とせず、従来きのこ栽培業者で一般的な食用きのこの栽培施設であれば、特別な栽培施設を必要としない。
本発明の人工栽培方法で使用し得るヒラタケ菌株としては、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)が最適であるが、これらの菌株に限定されるものではなく、この菌株を親株と育種した菌株、さらにこの菌株から紫外線照射や薬剤処理等の変異処理によって得られた菌株であっても良い。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。試験方法については、上記した非特許文献10の記載に基づき実施した。以下の実施例は、近年の生鮮きのこの価格低迷を考慮し、様々な培地基材、栄養剤、食品廃棄物等の素材を添加した場合の子実体収量と総栽培日数について検討した。なお、試験数はn=16で実施し得られた結果を示したが、すべての試験区で雑菌汚染による培養不良、子実体の発生不良は認められなかった。また、一般的に行われるヒラタケのビン栽培においては、成熟した子実体を収穫後(一番取り)、再び子実体の発生処理を行い、2回目の収穫(二番取り)を行う方法が行われる。しかし、以下に示す実施例においては、工業的に生産する際の単位面積当たりの生産性を考慮し、1番取りにおいてのみ検討した。
実施例1(スギ鋸屑100%使用による栽培試験)
スギ鋸屑は、ブナ鋸屑よりもきのこ栽培業者に安価で取引きされており、一般的な食用きのこの栽培に利用されている。1/2PDA培地にヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)を接種して、22℃で20日間培養し種菌とした。そして、ポリプロピレン製の培養ビン850ml(千曲化成(株))に、スギ(Cryptomeria japonica (L. fil.) D. Don)鋸屑を(半年間野外にて堆積、散水処理を行い絶乾処理を実施)(有限会社新井商店)、専管フスマ(豊橋飼料(株))と米ヌカ((有)一井商店)を容積比でスギ鋸屑:専管フスマ:米ヌカ=10:2.5:1で混合し湿潤状態後の含水率が64.0±2%になるように調製した。培地調製後から発生処理までについては、前述記載の菌株選抜の方法と同様の処理を行った。収穫された白色ヒラタケは、子実体の色が純白に近い形状を呈し癖が無く大変美味であった。得られた子実体の平均収量、総栽培日数を表3に示す。
実施例2(ブナ鋸屑50%+スギ鋸屑50%混合による栽培試験)
培地基材として、ブナ鋸屑50%+スギ鋸屑50%混合し、同様の栽培試験を実施した。
得られた子実体の平均収量、総栽培日数を表3に示す。
実施例3(ビール粕による栽培試験)
栄養源の利用として、ビール粕(商品名:ゲンキノコ、キリンエコー株式会社)の熱風乾燥品を用い検討した。培地基材として、スギ鋸屑(半年間野外にて堆積、散水処理を行い絶乾処理を実施)、専管フスマ(豊橋飼料(株))と米ヌカ((有)一井商店)を容積比でスギ鋸屑:専管フスマ:米ヌカ=10:2.5:1、ビール粕を容積比で混合したものを基準とし、さらに、容積比に対しビール粕0%区、25%区、50%区、75%区添加した場合について検討した。平均収量、総栽培日数を表3に示す。
以上のように、ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)は、実施例に基づく栽培試験で高収量性を有し、子実体発蕈率、栽培期間が短い等の特徴を有する優良菌株であり、本発明の実施例で示した栽培方法は、本菌株を用いた工業的な菌床栽培に適した条件を示すものであった。
実施例1で得られたヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)の子実体の形状を示す写真である。

Claims (2)

  1. ヒラタケ(Pleurotus ostreatusUFC-225株(FERM P-21461)及びこれの変異株から選択されるヒラタケ新菌株。
  2. 請求項1記載のヒラタケ新菌株を菌床栽培してヒラタケの子実体を収穫することを特徴とするヒラタケの人工栽培方法。
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