JP2009238328A - 不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 NANDストリング内のビット線に近いメモリセルにデータの書き込みを行う際に、誤書き込みを防止する不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶システムを提供する。
【解決手段】 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルと、メモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数束ねて構成されたメモリセルアレイと、メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、NANDストリング構造の一端と接続されたソース線と、を備えた不揮発性半導体記憶装置における規定のワード線に対応するページにデータを書き込む場合であって、規定のワード線よりもソース線側のメモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、規定のワード線よりもソース線側のメモリセルの全てが消去状態である場合に、規定のワード線よりもソース線側のワード線電圧を調整する手段と、を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【選択図】 図7

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶システムに関する。
半導体記憶装置の一つとして、電気的に書き換え可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)が知られている。なかでも、メモリセルを直列に複数個接続して、NANDストリングと呼ばれる構成を有しているNANDセル型EEPROM(NAND型フラッシュメモリ)は、他のメモリと比較して高集積化ができるものとして注目されている。NANDストリング構造はセレクトゲートとメモリセルを有し、具体的には、ビット線に接続されるセレクトゲート(SGD)、ソース線に接続されるセレクトゲート(SGS)、及びSGDとSGSとの間に直列に接続された複数のメモリセルを有している。
NAND型フラッシュメモリのデータの書き込み・読み出しは、一本のワード線に接続された複数のメモリセルに対して同時に行われ、この書き込み・読み出し単位を「ページ」と呼ぶ。
NAND型フラッシュメモリには、セルフブースト方式による非選択書き込み方法が一般的に用いられている。この非選択書き込み方法では、例えば、ビット線側のセレクトゲートにはVSG(〜Vdd+Vth)、選択されたページのワード線には20V程度の書き込み電圧(Vpgm)を与え、同時に非選択ページのワード線には10V程度の中間電圧(Vpass)が与えられる。
書き込みデータが‘1’(非書き込み)である場合には、ビット線からVddが与えられ、ワード線にVpgmおよびVpassが与えられる。そのため、NANDストリングのチャネル部と非選択のメモリセルとのカップリングによりNANDストリングのチャネル部の電位は、電位Vddから電位Vboostに上昇し、NANDストリングのビット線側のセレクトゲートがオフ状態となる。NANDストリングのチャネル部の電位がVboostに上昇することで、NANDストリングのチャネル部と選択されたメモリセルのフローティングゲートとの電位差が小さく抑えられ、そのフローティングゲートへの電子の注入が抑制されることにより選択されたメモリセルの負のしきい値を維持している。
一方、書き込みデータが‘0’である場合には、チャネル部にビット線から0Vが転送され、ビット線側のセレクトゲートと中間電圧(Vpass)が与えられたメモリセルのチャネル部を介して選択されたメモリセルのチャネル部まで0Vが伝達される。選択されたメモリセルには書き込み電圧(Vpgm)が与えられており、チャネル部と選択されたメモリセルのフローティングゲートとの電位差が大きくなるため、電子がフローティングゲートに注入され、そのメモリセルのしきい値が正に変化する。
各メモリセルは直列に接続されているため、選択ページのメモリセルに書き込みを行う際に、既に書き込みの行われている他のページのメモリセルの影響を受ける。例えば、NANDストリング内の非選択のメモリセルに‘0’が書き込まれており、しきい値が正に変化しているメモリセルはカップリングをあまり起こさない。そのため、‘0’が書き込まれたメモリセルがNANDストリング内に存在すると、チャネル部と非選択のメモリセルとのカップリングによるチャネル部の電位Vboostが低くなってしまい、メモリセルへの誤書き込みが発生する恐れがある。
これに対して、NANDストリング内では、書き込みは必ずソース線に近いページから行い、あるページを書き込んだ後に、そのページよりもソース線に近いページへの書き込みを行うことは禁止されている。また、選択ページよりもソース線側の、既に書き込みが行われているメモリセルの影響を受けないようにするため、選択ページよりも1つソース線側のワード線に電圧Vddを、2つソース線側のワード線に電圧0Vを与えることによって、3つ以上ソース線側のメモリセルの状態の影響を受けない設定としている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この設定のNAND型フラッシュメモリでは、NANDストリング内のビット線に近いワード線が選択されデータ書き込みを行う際に、NANDストリングのデータパターンに依存した誤書き込みが発生する恐れがある。具体的には、選択ページよりも3つ以上ソース線側のメモリセル全てが消去状態である場合には、電気的に浮遊な状態であるチャネル部の電位Vboostが、書き込まれたメモリセルが存在する場合と比較して高くなっている。そのため、選択ページよりも2つソース線側のワード線に0Vを与えることによって、選択ページのチャネル部と電位Vboostのチャネル部とをカットオフしていてもソース・ドレイン部の電位差が大きく、パンチスルーが起こる恐れがある。パンチスルーが起こると、ドレイン端で発生したホットキャリアがVpassによって非選択メモリセルのフローティングゲートに取り込まれ、誤ったデータが書き込まれてしまうという問題が生じる。
特開2003−288792
本発明は、誤書き込みを防止する不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶システムを提供する。
本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイと、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線と、前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線と、所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する回路と、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記ワード線電圧を調整する回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の別態様による不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイと、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線と、前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線と、所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する回路と、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりもソース線側の少なくとも1つの前記メモリセルに予めデータを書き込む回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様による不揮発性半導体記憶システムは、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、前記コントローラーを通じて前記判定を行うか否かを選択する手段と、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記ワード線電圧を調整する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の別態様による不揮発性半導体記憶システムは、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、前記コントローラーを通じて前記判定を行うか否かを選択する手段と、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりもソース線側の少なくとも1つの前記メモリセルに予めデータを書き込む手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の別態様の不揮発性半導体記憶システムは、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、前記コントローラーが、前記ソース線側のメモリセルにデータが書き込まれていないことを検出した場合に、書き込み対象のページアドレス変更する手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、誤書き込みを防止する不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶システムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
(1)NANDストリング構造
図1は、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリに備えられるNANDストリング構造を模式的に示した断面図である。また、図2は図1に示したNANDストリング構造の等価回路図である。
図1に示すように、NANDストリング1は、p型の半導体基板2の主面に複数のメモリセル(MC0〜MCn)が形成された構造を有する。本実施形態では、ソース線に最も近いワード線、メモリセルをそれぞれWL0、MC0とする。メモリセルは、メモリトランジスタとも言い、しきい値に応じてデータの電気的な書換えが可能な不揮発性のセルである。各メモリセルは同じ構成をしており、例えば、メモリセルMC0は、半導体基板2の主面に所定の間隔を設けて形成されたn型の不純物領域3(ソース/ドレイン)と、不純物領域3の間に位置するチャネル領域4と、半導体基板2上に形成された絶縁膜5と、チャネル領域4上に絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層6と、電荷蓄積層6上に絶縁膜を介して所定方向に延在するように形成されたワード線(WL0〜WLn)とを備える。ワード線WLの電荷蓄積層6上に位置する部分は制御ゲート7として機能する。
直列に接続された複数のメモリセルの両端には、ドレイン側のセレクトゲートトランジスタSGDとソース側のセレクトゲートトランジスタSGSが形成されている。絶縁膜5は、例えば、チャネル領域4と電荷蓄積層6との間に形成されるゲート絶縁膜、電荷蓄積層6と制御ゲート7との間に形成される電極間絶縁膜、SGD、SGS及び各メモリセルを覆うように形成された第一の層間絶縁膜等からなる。本実施形態では、SGD、SGS及びSGDとSGSとの間に直列に接続されている複数のメモリセルをNANDストリングと称する。
所定方向に延在するように形成された選択ゲート線SG1のSGS上に位置する部分はゲート電極として機能する。SGSは不純物領域3を介してNANDストリングの電流経路の一端に接続されており、NANDストリングとソース線SLとの接続及び切り離しの制御を行う役割を有している。また、所定方向に延在するように形成された選択ゲート線SG2のSGD上に位置する部分もゲート電極として機能する。SGDは不純物領域3を介してSGSと反対側のNANDストリングの電流経路の一端に接続されており、NANDストリングとビット線BLとの接続及び切り離しの制御を行う役割を有している。なお、選択ゲート線SG1と選択ゲート線SG2上には導電膜8が形成されている。導電膜8は選択ゲート線SG1及び選択ゲート線SG2と電気的に接続されている。
第一の絶縁膜上には第一の配線層が形成されている。第一の配線層は、ソース線SL等からなる。ソース線SLは半導体基板2上に形成されたn型のソース不純物領域9を介してSGSに接続されている。
第一の配線層上には第二の層間絶縁膜が形成されている。その第二の層間絶縁膜上には第二の配線層が形成されている。第二の配線層にはワード線(WL〜WLn)と交差する方向に形成されているビット線BLが含まれている。ビット線BLは半導体基板2上に形成されたn型のドレイン不純物領域10を介してSGDに接続されている。
(2)NAND型フラッシュメモリのセルアレイ構造
図3は本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイの構造を表すブロック図である。メモリセルアレイ11は、複数のメモリセルが隣り合うソース・ドレイン領域を共通にして直列に接続されたNANDストリングをアレイ上に配列したものである。メモリセルアレイ11内部にはNAND型フラッシュメモリのデータの消去動作の単位となるブロック(Block)と呼ばれる領域が存在しており、ブロックは書き込み・読み出しの単位となる、一本のワード線に接続された複数のメモリセルから構成される複数のページ(Page)により構成されている。
ビット線には、それぞれデータレジスタ12が接続されており、データレジスタ12には書き込み・読み出しデータを一時的に保持することができる。書き込み時には、1ページ分のデータがデータレジスタ12にロードされた後、各メモリセルへ同時に書き込まれる。また、読み出し時には、各メモリセルのデータをデータレジスタ12に読み出し、外部とアクセスを行うI/O線に、データレジスタ12からシリアルに読み出される。
(3)NAND型セルの動作
次に、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの動作について説明する。本実施形態では、一例として、32個のメモリセルが直列接続されている構造の場合で説明するが、メモリセルの数が16個や64個等の場合でもよい。
まず、問題となっている誤書き込みが発生するメカニズムについて説明する。ここでは、NANDストリング内の最もビット線に近いMC31にデータが書き込まれるとし、WL0〜WL28に接続されたメモリセルMC0〜MC28には書込みが行われていない状態であるとする。図15に示すようにWL31には書き込み電圧Vpgm与えられ、この時、WL30にはVdd、WL29には0Vが与えられる。WL0〜WL28のワード線にはVpassが与えられており、メモリセルMC0〜MC28のチャネル電圧はVboostに持ち上げられている。
消去状態にあるメモリセルMC0〜MC28はしきい値が低いため、Vpassによって持ち上げられたVboostは、書き込まれたメモリセルがある場合に比べて高くなっている。WL29には0Vが与えられ、MC29はカットオフしているが、Vpassによって持ち上げられたVboostが大きく、MC29のソース−ドレイン間の電位差が大きくなるため、パンチスルーを起こすことがあり得る。メモリセルMC29がパンチスルーを起こしてしまうと、MC29のドレイン端で発生したホットキャリアが、VpassによってMC28のフローティングゲートに取り込まれ、誤ってデータが書き込まれてしまう。この問題点は、メモリセルの微細化によってより顕著になる。
MC0〜MC28に一つでも書き込みが行われているメモリセルがある場合は、VboostはMC29がパンチスルーを起こすほど大きくならない。また、MC31の書き込みの場合のみに限らず、MC30やMC29の書き込みの場合にも同様の問題が生じることが考えられる。書き込むメモリセルがソース線側にいくにつれてメモリセル数が少なくなるため、Vboostを持ち上げるVpassの総和が小さくなる。従って、パンチスルーによる誤書き込みはビット線に近いメモリセルへの書き込み時にのみ発生すると考えられる。以後、ソース線側のメモリセルが全て消去状態である場合に、ビット線に近いメモリセルへの書き込みをデータパターン依存書き込みと称する。
非選択のワード線に与える中間電圧Vpassはチャネル部と非選択のメモリセルとのカップリングにより書き込み禁止電圧Vboostを発生させる電圧であるため、Vpassの値が低すぎるとVboostも低くなり、書き込みを行わない非選択メモリセルへの誤書き込みが発生する恐れがある。一方、高すぎる場合には、VpgmとVpassとの差が小さくなり、Vpassを与えているメモリセルへも誤ってデータが書き込まれてしまう恐れがあるため、非選択のワード線に与えるVpassの可能な設定電圧は、ある範囲に限定しなければならない。
これに対して本実施形態では図4に示すように、Vpassを設定可能な範囲に対して、データパターン依存書き込みを行う場合のVpassの範囲を狭く設定している。具体的にはデータパターン依存書き込みを行う場合のVpassの最大値を低くすることによってVboostがあまり大きくならないようにしている。データパターン依存書き込みを行う場合のVpassの最大値は、カットオフさせるメモリセルがパンチスルーを起こさない程度のVboostとなる値であればよく、Vpassの設定可能範囲内であれば任意に設定を変更することができる。
データパターン依存書き込みを行う場合であるか否かはFLAGデータによって判断される。データの書き込みはページ単位で行うため、ページ毎にFLAGデータ割り当てると効率よくその判断を行うことができる。図5に、FLAGデータ領域が割り当てられているページ内のデータの一例を示す。ユーザーが使用する領域には、データ領域と、データ領域のページ長に対応したECC(Error Checking and Correction code)バイトが割り付けられている。ECCバイトは、記憶されているデータを読み出す際に、記憶したデータが壊れていないかどうかを検証及び訂正するために割り当てられるデータ領域である。FLAGデータ領域は、ユーザー領域と同一ページ上に配置されるが、NANDフラッシュの内部動作のみに用いられ、ユーザーがアクセスすることはできない。
書き込み時には、ユーザー領域のデータとは関係なく、選択されたページのFLAGデータ領域には、常にデータが書き込まれる。FLAGデータは、例えば、同一ページ内のユーザー領域にデータが書き込まれる場合、FLAGデータ領域に‘0’が書き込まれるものとする。つまり、同一ページ内にデータが書き込まれたメモリセルがあるページのFLAGデータ領域には‘0’が、また、同一ページ内にデータが書き込まれたメモリセルが一つもないページのFLAGデータ領域には‘1’が書き込まれていると考えることができる。
従って、所定のワード線よりもソース線側のページのFLAGデータ領域を判定することによってデータパターン依存書き込みであるか否かの判定を行う。
(4)NAND型フラッシュメモリ(不揮発性半導体記憶装置)の回路構成
図6は本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの回路構成を表すブロック図である。メモリセルアレイ11には図3に示したように、複数のメモリセルが行方向及び列方向にマトリックス状に配置され、制御ゲート線、ビット線、選択ゲート線、及びソース線等が配線されている。このメモリセルアレイ11には、ロウデコーダ及びデータレジスタが接続されている。データレジスタにはカラムデコーダ16が接続されている。ロウデコーダ15には、中間電圧Vpassや書き込み電圧Vpgmを制御するためのリミッタ回路16が接続され、リミッタ回路16には、誤書き込みの発生する可能性のあるデータパターンを検出するためのFLAGチェック回路17が接続されている。
FLAGチェック回路17はデータレジスタ12から受けたデータのFLAGデータ領域の結果に基づいた信号を、リミッタ回路16へ送信する。リミッタ回路16はその信号を受けて中間電圧Vpassの制御を行う。リミッタ回路16は、代わりにレギュレーターを用いても構わない。昇圧回路19は、電源電圧から、書き込み電圧Vpgm、中間電圧Vpass等を発生する。発生した書き込み電圧Vpgm及び中間電圧Vpassはリミッタ回路16へ伝送される。主制御回路20はデータレジスタ12、FLAGチェック回路17及び昇圧回路19にそれぞれの回路の動作を制御するための制御信号を送信する。主制御回路20にはコマンドデコーダ21が接続されており、外部からユーザーが入力したコマンドを主制御回路20へ信号として送信する。
ワード線制御回路13には、アドレスデコーダからロウアドレスが与えられブロック内のVpgmまたはVpassVの与えられるワード線を制御する。ロウデコーダ15は、ロウアドレス信号をデコードし、ワード線制御回路から供給された電圧を選択ブロックに供給する。これによってメモリセルアレイ11中のワード線が選択される。
なお、図6では本実施形態の説明に必要な最小限のNAND型フラッシュメモリ22の回路構造を示しており、実際に装置として使用するためにはデータ入出力バッファ、タイミング発生回路等が必要である。
(5)NAND型フラッシュメモリ(不揮発性半導体記憶装置)の動作
図7に、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの動作を表すフローチャートを示す。NAND型フラッシュメモリには、デバイスの特性に応じて予めデータパターン依存書き込みの判断基準となる規定値の設定を行っておく。規定値には、前記したパンチスルーによる誤書き込みが発生する恐れのある書き込みメモリセルの内、最もソース線側のメモリセル番号が入力されている。まず、ユーザーが入力した書き込みデータのロードを行う。続いて、ロードされたデータの選択ページ番号が規定値よりも大きいか否かを判断する。この時、規定値のページよりもソース線側のページへの書き込みであれば、そのまま通常の書き込み動作に進む。
一方、規定値のページを含めてビット線側のページへの書き込みの場合には、書き込み動作の前にFLAGデータの読み出しを行う。FLAGデータの読み出し方法を以下に示す。ここでは図8に示すように、書き込み時にVpassを与えるワード線、具体的にはWL0〜WL(n−3)に0Vを与え、WL(n−2)〜WLnには4V程度のVreadを与える。MC0〜MC(n−3)にデータが書き込まれているメモリセルが1つでもあれば、NANDストリングに電流は流れない。この場合には、FLAG‘1’と判定され、通常の書き込み動作に進む。一方、MC0〜MC(n−3)にデータが書き込まれているページが1つもない場合にはNANDストリングに電流が流れ、FLAG‘0’と判定される。
FLAG‘0’と判定された場合にはVpassの値を任意の基準で設定したΔVpassだけ下げることで誤書き込みの防止を行う。Vpassの値をVpass−ΔVpassに下げることで、Vpassの値が図4に示したデータパターン依存書き込みの場合の設定可能範囲内まで下がり、誤書き込みを防止することができる。
書き込み動作の後、ステップアップ書き込み方式によるベリファイを行う。ベリファイはメモリセルアレイ11内の各メモリセルのしきい値バラつきを抑制し、しきい値分布を狭くすることができる。図9にステップアップ書き込みのワード線電圧の書き込み電圧の波形の一例を示す。ステップアップ書き込み方式では図9に示すように、書き込み電圧VpgmをΔVpgmずつ上昇させて書き込みを行う。本実施形態ではこの各段階のことをステップと称している。
本実施形態では、ベリファイ時の書き込み動作にステップアップ書き込み方式を用いている。ステップアップ書き込み方式を用いると、製造プロセスのバラつきにより書き込みスピードのバラつきが大きなメモリセルに対して、効果的に書き込むことができる。すなわち、書き込まれ易いメモリセルは低い書き込み電圧で、また、書き込まれ難いメモリセルは高い書き込み電圧で、それぞれ書込みが行われる。書き込み電圧を一定値毎のステップに区切ることにより、書き込み時間の高速化や狭いしきい値電圧の制御等を達成している。
Vpgmのステップアップに伴いVpassの値がΔVpassずつステップアップする場合には、ステップアップ書き込み方式に準じてVpassの値を1step下げることでデータパターン依存書き込みを回避しても構わない。この場合のワード線電圧の書き込み電圧及び中間電圧の波形の一例を図10に示す。Vpassの値を1step下げた場合の印加電圧Vpass−1stepはVpassから規定のΔVpassを引いた値(Vpass−ΔVpass)となる。
ベリファイ動作はそれぞれのメモリセル毎に判断を行い、書き込みメモリセルで結果がFailとなった(書き込み量不足)場合には書き込み電圧をステップアップさせ、再度書き込みを行う。一方、結果がPassとなったメモリセルにはそれ以降ビット線に非書き込みメモリセルと同じVddを与え、書き込みを行わない。この工程を繰り返し、各メモリセルにおいてベリファイ動作を終えると書き込み動作終了となる。
前記した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。すなわち、データパターン依存書き込みの場合にVpassの値を下げることにより誤書き込みを防止することができる。具体的には、データパターン依存書き込みの場合にはVpassの値から基準で設定したVpass下げ、Vpass−ΔVpassを与えるようにしている。また、データパターン依存書き込みであるかどうかを判断するためのFLAG領域及びFLAGチェック回路を設けている。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態の半導体記憶装置は前記第1の実施形態に記載した半導体記憶装置と同様の構造であるので、ここでは重複する部分の説明は省略する。
図11は本発明の第2の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの動作を表すフローチャートである。第1の実施形態と同様にNAND型フラッシュメモリには、デバイスの特性に応じて予めデータパターン依存書き込みの判断基準となる規定値の設定を行っておく。規定値には、前記したパンチスルーによる誤書き込みが発生する恐れのある書き込みメモリセルの内、最もソース線側のメモリセル番号が入力されている。まず、ユーザーが入力した書き込みデータのロードを行う。続いて、ロードされたデータの選択ページ番号が規定値よりも大きいか否かを判断する。この時、規定値のページよりもソース線側のページへの書き込みであれば、そのまま通常の書き込み動作に進む。
一方、規定値のページを含めてビット線側のページへの書き込みの場合には、書き込み動作の前にFLAGデータの読み出しを行う。FLAGデータの読み出し方法を以下に示す。第1の実施形態と同様に、書き込み時にVpassを与えるワード線、具体的にはWL0〜WL(n−3)に0Vを与え、WL(n−2)〜WLnには4V程度のVreadを与える。WL0〜WL(n−3)にデータが書き込まれているページが1つでもあれば、NANDストリングに電流は流れない。この場合には、FLAG‘1’と判定され、通常の書き込み動作に進む。一方、WL0〜WL(n−3)にデータが書き込まれているページが1つもない場合にはNANDストリングに電流が流れ、FLAG‘0’と判定される。FLAG‘0’と判定された場合には、WL0〜WL(n−3)の内の任意の1ページへデータの書き込みを行う。
WL0〜WL(n−3)の内の任意の1ページへデータの書き込みを行うと、Vpassによって持ち上げられるチャネル電位Vboostを低く抑えることができる。そのため、パンチスルーを起こすほどの電位差とならず、メモリセルへの誤書き込みを防止することができる。
なお、Vboostを低く抑えるために書き込みを行うページの数は、1ページである必要はなく、任意に設定しても構わない。WL0〜WL(n−3)の中央に誤書き込みを最も効率的に防止するページがあると考えられるため、そのページアドレスに書き込みを行うことが望ましい。しかし、書き込みを行うページアドレスは設計時にデバイスの特性を考慮し、注意深く決める必要があるため、変更しても構わない。加えて、書き込みを行うデータは、ロードされたデータを使用しても構わない。
ベリファイ動作はそれぞれのメモリセル毎に判断を行い、書き込みメモリセルで結果がFailとなった(書き込み量不足)場合には書き込み電圧をステップアップさせ、再度書き込みを行う。一方、結果がPassとなったメモリセルに接続されたビット線にはそれ以降非書き込みメモリセルと同じVddを与え、書き込みを行わない。この工程を繰り返し、各メモリセルにおいてベリファイがパスすると書き込み動作終了となる。
前記した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。すなわち、データパターン依存書き込みの場合にWL0〜WL(n−3)の内の少なくとも任意の1ページにデータを書き込むことにより誤書き込みを防止することができる。具体的には、WL0〜WL(n−3)の内の少なくとも任意の1ページにデータを書き込むことで、Vboostの値を低く抑え、パンチスルーの発生を抑制している。
(第3の実施形態)
(1)メモリシステム(不揮発性半導体記憶システム)の回路構成
次に、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶システムについて説明する。本実施形態では、FLAG領域の判定をユーザーからの信号を受け、NAND型フラッシュメモリを制御するコントローラーを有している。それ以外の部分は前記した第1の実施形態と同様の構成であるため、同じ符号を付し説明は省略する。
図12は本発明の第3の実施形態に係るメモリシステムの構成を表すブロック図である。メモリシステム23はNAND型フラッシュメモリ21とコントローラー22からなる。コントローラー22は外部からのユーザーの書き込みや読み出しの指示に基づいてNAND型フラッシュメモリ21の動作の制御等を行う。
(2)メモリシステム(不揮発性半導体記憶システム)の動作
図13は本発明の第3の実施形態に係るメモリシステムの動作を表すフローチャートである。本実施形態例では、FLAG領域の判定はユーザーからの要求によって行われる。ユーザーが要求を行わない場合は、FLAG領域のチェックを行わない。そのため、書き込みシーケンスに、自動的に開始されるFLAG領域の判定読み出し動作と、誤書き込み防止の書き込み動作が挿入されることはないので、前記第1の実施形態や第2の実施形態と比較して書き込みパフォーマンスを向上させることができる。
まず、初めに書き込みデータのロードを行う。データをロードした後、ユーザーからの要求がなければそのまま通常の書き込み動作に進む。コントローラー22は、書き込もうとしているページがビット線に近いメモリセルへの書き込みを行う際に、コマンドによりFLAG領域の読み出し動作を行い、データパターン依存書き込みであるかどうかを判断する。FLAG領域が書き込まれている、すなわち‘1’と判定されれば、誤書き込みが起こる可能性はないためそのまま通常の書き込み動作に進む。
ユーザーが外部から入力した信号に基づいて、コントローラー22は制御信号をNAND型フラッシュメモリ21に送信する。図14にFLAGチェックを行うコマンドに対してコントローラー22が送信する制御信号のタイミングチャートの一例を示す。まず、ユーザーから信号を受けたコントローラー22はFLAG読み出し指示として、CLE(Command Latch Enable)をLowからHigh(以下、L→Hと称す。)とし、コマンド入力可能な状態にする。また、/WE(Write Enable)をH→LとしてFLAG読み出しコマンドを入力する。続いて、FLAGデータを読み出すアドレスを指定するためALE(Address Latch Enable)をL→Hとし、/WEをパルス状に変化させてアドレスを取り込む。次に、指定されたアドレスのFLAGデータの読み出し開始の指示として、CLEをL→Hとし、FLAG読み出し開始コマンドを入力する。また、/WE(Write Enable)をH→LとしてFLAG読み出し開始コマンドを入力する。読み出し開始の指示の後、/RE(Read Enable)をH→Lとしてデータの出力を行う。
FLAG領域が書き込まれていない、すなわち‘0’と判定されれば、誤書き込み防止法を講じる必要がある。防止法の一つとして、ページアドレスを変更することが考えられる。FLAGが‘0’と判定された場合には、WL0〜WL(n−3)のページは消去状態にあるので、書き込みページとして使用できる。例えば、WL31に書き込もうとしているデータをWL0に書き込めば誤書き込みは発生しない。すなわち、データパターン依存書き込みの場合に書き込みページを、データパターン依存書き込みが発生しない任意のページに変更させる。但し、ユーザーは変更したアドレスを記憶しておいて、読み出す際に整合性を持たせる必要がある。書き込みページの変更指示や書き込みページのアドレスはユーザーがコマンドデコーダ23を通じたコマンド入力によって行うことができる。
他の防止法としては、前記した第2の実施形態と同様に、WL0〜WL(n−3)の内の少なくとも1ページにダミーデータを書き込む方法が考えられる。また、前記第1の実施形態と同様に、Vpassを1step下げることも考えられる。これらのダミーデータ書き込みやVpassの制御により誤書き込みを防止する方法も、ユーザーからのコマンド入力によって行うことができる。
前記した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。すなわち、FLAG領域の判定を行うか否かをユーザーが判断することにより、前記第1の実施形態や第2の実施形態と比較して書き込みパフォーマンスを向上させることができる。つまり、必要な場合のみFLAG領域のチェックを行うため、不必要なチェック工程等を省略することができる。また、ユーザーからのコマンド入力により制御を行うことが可能であるため種々の誤書き込み防止法を状況に応じて選択することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態では、前記した第1の実施形態においてメモリセルに多値の記憶領域を有していることを特徴とする。それ以外の部分は前記した第1の実施形態と同様の構成であるため、同じ符号を付し説明は省略する。多値の記憶領域を有するためにはメモリセルのしきい値分布を前記第1〜3の実施形態に記載した2値の場合よりも狭くしなければならず、より厳密なしきい値の制御が要求される。
FLAG‘0’と判定された場合にはVpassの値を任意の基準で設定したΔVpassだけ下げることで誤書き込みの防止を行う。Vpassの値をVpass−ΔVpassに下げることで、Vpassの値が図4に示したデータパターン依存書き込みの場合の設定可能範囲内まで下がり、誤書き込みを防止することができる。
書き込み動作の後、ステップアップ書き込み方式によるベリファイを行う。ベリファイはメモリセルアレイ11内の各メモリセルのしきい値バラつきを抑制し、しきい値分布を狭くすることができる。ステップアップ書き込み方式では書き込み電圧VpgmをΔVpgmずつ上昇させて書き込みを行う。本実施形態ではこの各段階のことをステップと称している。
本実施形態でも、ベリファイ時の書き込み動作にステップアップ書き込み方式を用いている。ステップアップ書き込み方式を用いると、製造プロセスのバラつきにより書き込みスピードのバラつきが大きなメモリセルに対して、効果的に書き込むことができる。すなわち、書き込まれ易いメモリセルは低い書き込み電圧で、また、書き込まれ難いメモリセルは高い書き込み電圧で、それぞれ書込みが行われる。書き込み電圧を一定値毎のステップに区切ることにより、書き込み時間の高速化や狭いしきい値電圧の制御等を達成している。
Vpgmのステップアップに伴いVpassの値がΔVpassずつステップアップする場合には、ステップアップ書き込み方式に準じてVpassの値を1step下げることでデータパターン依存書き込みを回避しても構わない。Vpassの値を1step下げた場合の印加電圧Vpass−1stepはVpassから規定のΔVpassを引いた値(Vpass−ΔVpass)となる。
ベリファイ動作はそれぞれのメモリセル毎に判断を行い、書き込みメモリセルで結果がFailとなった(書き込み量不足)場合には書き込み電圧をステップアップさせ、再度書き込みを行う。一方、結果がPassとなったメモリセルにはそれ以降ビット線に非書き込みメモリセルと同じVddを与え、書き込みを行わない。この工程を繰り返し、各メモリセルにおいてベリファイ動作を終えると書き込み動作終了となる。
前記した本実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果に加えて多値記憶のメモリセルを用いることで、記憶容量の増加等の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態では、前記した第2の実施形態においてメモリセルに多値の記憶領域を有していることを特徴とする。それ以外の部分は前記した第2の実施形態と同様の構成であるため、同じ符号を付し説明は省略する。また、多値記憶セルのメモリセルについては前記第4の実施形態と同様のものである。
本実施形態によれば、前記第2の実施形態の効果に加えて多値記憶のメモリセルを用いることで、記憶容量の増加等の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る不揮発性半導体記憶システムについて説明する。本実施形態では、前記した第3の実施形態においてメモリセルに多値の記憶領域を有していることを特徴とする。それ以外の部分は前記した第3の実施形態と同様の構成であるため、同じ符号を付し説明は省略する。また、多値記憶セルのメモリセルについては前記第4の実施形態と同様のものである。
本実施形態によれば、前記第3の実施形態の効果に加えて多値記憶のメモリセルを用いることで、記憶容量の増加等の効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に備えられるNAND型セルを模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に備えられるNAND型セルの等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイの構造を表すブロック図である。 本発明の実施形態の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置のVmの設定可能な範囲を模式的に示した図である。 本発明の実施形態の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置のFLAGデータ領域が割り当てられているページ内のデータの一例である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構造を表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のFLAGデータの読み出し方法模式的に示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶システムの構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶システムの動作を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶システムの動作を表すタイミングチャートである。 従来技術の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセル誤書き込みが発生するメカニズムを模式的に示した断面図である。
符号の説明
1 NANDストリング
2 半導体基板
3 不純物領域
4 チャネル領域
5 絶縁膜
6 電荷蓄積層
7 制御ゲート
8 導電膜
9 ソース不純物領域
10 ドレイン不純物領域
11 メモリセルアレイ
12 データレジスタ
13 ワード線制御回路
14 ビット線制御回路
15 ロウデコーダ
16 リミッタ回路
17 FLAGチェック回路
18 カラムデコーダ
19 昇圧回路
20 主制御回路
21 NAND型フラッシュメモリ
22 コントローラー
23 メモリシステム
BL ビット線
MC メモリセル
WL ワード線
SGD ドレイン側セレクトゲート
SGS ソース側セレクトゲート

Claims (6)

  1. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイと、
    複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線と、
    前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線と、
    所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する回路と、
    前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記ワード線電圧を調整する回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイと、
    複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線と、
    前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線と、
    所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する回路と、
    前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりもソース線側の少なくとも1つの前記メモリセルに予めデータを書き込む回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する回路は、前記ページ毎に割り当てられるFLAGデータ領域のデータの値によって判定するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、
    前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、
    前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、
    前記コントローラーを通じて前記判定を行うか否かを選択する手段と、
    前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記ワード線電圧を調整する手段と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶システム。
  5. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、
    前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、
    前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、
    前記コントローラーを通じて前記判定を行うか否かを選択する手段と、
    前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態である場合に、前記所定のワード線よりもソース線側の少なくとも1つの前記メモリセルに予めデータを書き込む手段と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶システム。
  6. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列に接続されたNANDストリング構造を複数配列して構成されたメモリセルアレイ、複数の前記メモリセルの制御ゲートと共通に接続されたワード線、及び前記NANDストリング構造の一端と接続されたソース線を有する不揮発性半導体記憶装置と、
    前記不揮発性半導体記憶装置に外部からの信号に応じて前記不揮発性半導体記憶装置に制御信号を送信するコントローラーと、
    前記コントローラーから送信された前記制御信号に基づいて所定の前記ワード線に対応するページにデータを書き込む場合に、前記所定のワード線よりも前記ソース線側の前記メモリセルの全てが消去状態であるか否かを判定する手段と、
    前記コントローラーが、前記ソース線側のメモリセルにデータが書き込まれていないことを検出した場合に、書き込み対象のページアドレス変更する手段を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶システム。
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