JP2009238001A - コンピュータシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポーリング部20によってアドレス空間の所定のアドレスから所定の周期でデータRDが読み出される。そして、読み出されたデータRDが所定の条件を満たすとき、ポーリング部20においてプロセッサ10に対する割り込み信号INT−POLが発生する。これにより、プロセッサ10はファームウェアによるポーリングを行う代わりにハードウェアによる割り込みを受け付ければよいので、プロセッサ10の処理負担を大幅に削減できる。
【選択図】図1
Description
上記の構成によれば、上記プロセッサによる上記バスの使用要求と上記ポーリング部による上記バスの使用要求とが重なった場合、上記プロセッサによる上記使用要求が優先されるため、ポーリングに起因する上記プロセッサの処理速度の低下が抑制される。
上記の構成によれば、上記第2周辺装置へのバス信号の経路に上記選択部が設けられていないことから、上記第2周辺装置のアクセス速度の低下が抑えられる。
上記の構成によれば、上記プロセッサと上記ポーリング部とがそれぞれ独立のバスを使用するため、ポーリングに起因する上記プロセッサの処理速度の低下が抑制される。
上記の構成によれば、上記クロスバースイッチによって上記複数の機能ユニット同士が相互に接続されるため、ポーリングに起因する上記プロセッサの処理速度の低下が抑制される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンピュータシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すコンピュータシステムは、プロセッサ10と、ポーリング部20と、バスコントローラ30と、割り込み制御部40と、バスB1と、周辺装置50−1〜50−nと、論理回路31〜33と、選択回路34を有する。
プロセッサ10は、本発明のプロセッサの一実施形態である。
ポーリング部20は、本発明のポーリング部の一実施形態である。
バスコントローラ30及び論理回路31〜33、選択回路34を含む回路は、本発明のバス制御部の一実施形態である。
バスB1は、本発明のバスの一実施形態である。
図2に示すポーリング部20は、設定レジスタ201と、カウンタ202と、判定部203を有する。
設定レジスタ201は、プロセッサ10がアクセス可能なアドレス空間においてアドレスを割り当てられている。プロセッサ10は、バスB1を介して設定レジスタ201にアクセスし、上述した設定データRsetを設定レジスタ201に書き込む。
また判定部203は、読み出しデータRDの全ビットのうち、マスクデータSmskにより設定された一部のビットについては、所定の条件を満たすか否かの判定において無視する。例えば判定部203は、読み出しデータRDの一部のビットをマスクデータSmskに応じて強制的に所定の値(「1」又は「0」)にセットすることで、当該一部のビットが条件判定の結果に影響を与えないようにする。
論理回路204は、マスクデータSmskに応じて読み出しデータRDの一部のビットをマスクする。すなわち論理回路204は、マスクデータSmsk及び読み出しデータRDの対応するビット同士の論理積又は論理和を演算することにより、読み出しデータRDの一部のビットを強制的に「0」若しくは「1」にセットする。
論理回路205は、設定レジスタ201に格納される期待値Sdatと論理回路204によりマスク処理された読み出しデータRDとを比較し、両者が一致する場合に「1」を出力する。
論理回路206は、論理回路205の出力信号とバリッド信号VALとの論理積を演算し、演算結果を割り込み信号INT−POLとして出力する。
以上がポーリング部20の説明である。
論理回路31〜33及び選択回路34は、プロセッサ10とポーリング部20とが共通のバスB1を使用するために両者のバス信号の切替えやアクセスの調停を行う回路である。論理回路31〜33及び選択回路34は、プロセッサ10によるバスB1の使用要求とポーリング部20によるバスB1の使用要求とが重なった場合、プロセッサ10による使用要求を優先させる。
論理回路32は、ポーリングが有効か否かを示すバリッド信号VALを出力する回路であり、イネーブル信号ENが「1」でチップセレクト信号CSが「0」の場合に「1」を出力し、他の場合に「0」を出力する。すなわち論理回路32は、チップセレクト信号CSが非アクティブ(「0」)の場合、イネーブル信号ENをそのままバリッド信号VALとして出力し、チップセレクト信号CSがアクティブ(「1」)の場合は、イネーブル信号ENの値に係らずバリッド信号VALを「0」にする。
論理回路33は、プロセッサ10からバスコントローラ30へ出力されるリードイネーブル信号RENに、上述のバリッド信号VALを合成する。すなわち論理回路33は、リードイネーブル信号RENとバリッド信号VALとの論理和をバスコントローラ30に出力する。
選択回路34は、プロセッサ10のアドレスデータA−CPU又はポーリング部20のアドレスデータA−POLの一方を選択し、バスコントローラ30に出力する。選択回路34は、バリッド信号VALが「0」の場合アドレスデータA−CPUを選択し、バリッド信号VALが「1」の場合アドレスデータA−POLを選択する。
イネーブル信号ENが「1」のとき、プロセッサ10のチップセレクト信号CSが「0」であれば(すなわちプロセッサ10がバスB1にアクセス中でなければ)、論理回路32において出力されるバリッド信号VALがアクティブ(「1」)になり、ポーリングが有効になる。この場合、論理回路33において出力される信号が「1」になり、バスコントローラ30に対してデータの読み出しが可能である旨が通知される。また、選択回路34はポーリング部20のアドレスデータA−POLを選択し、バスコントローラ30に出力する。バスコントローラ30は、バスB1を介してアドレスデータA−POLにより指定されたアドレスにアクセスし、該当するレジスタ若しくは内部メモリ領域からデータを読み出す。ポーリング部20は、ポーリング対象のアドレスから読み出されたデータRDにマスクデータSmskのマスク処理を施し、そのマスク処理後のデータと期待値Sdatとを比較する。両者が一致している場合、ポーリング部20は割り込み信号INT−POLをアクティブ(「1」)にして、ポーリング部20による割り込みの発生を割り込み制御部40に通知する。通知を受けた割り込み制御部40は、その時点における他の割り込み(INT1〜INTm)の発生状況などに応じた適切なタイミングで、ポーリング部20からの割り込みの発生をプロセッサ10に通知する。プロセッサ10は、割り込み発生の通知を受けると、割り込みの内容に応じた処理ルーチンに移行する。
これにより、プロセッサ10はファームウェアによるポーリングを行う代わりにハードウェアによる割り込みを受け付ければよいので、プロセッサ10の処理負担を大幅に削減できる。
また、ポーリング部20の設定レジスタ201にはプロセッサ10のアドレス空間におけるアドレスが割り当てられているため、プロセッサ10は設定レジスタ201にアクセス可能である。これにより、ポーリング対象のアドレスのデータA−POLや、ポーリング周期のデータScnt、ポーリングによって読み出されるデータの期待値Sdatなどをプロセッサ10によって自由に設定可能であり、ポーリング動作に係る種々の条件を柔軟に変更できる。
更に、ポーリング部20はプロセッサ10から読み出し可能なレジスタにアクセスすることから、プロセッサ10と同じクロック信号で動作させることが可能であり、特別な非同期転送回路などを設ける必要がなく、比較的簡易な構成でよい。
また、ポーリング部20の構成が簡易であり、定常的な消費電力が小さいことから、プロセッサ10においてファームウェアによるポーリングを行う場合に比べて全体の消費電力を削減できる。
しかも、本実施形態に係るコンピュータシステムでは、プロセッサ10によるバスB1の使用要求とポーリング部20によるバスB1の使用要求とが重なった場合、プロセッサ10による使用要求が優先されるため、ポーリングに起因するプロセッサ10の処理速度の低下を抑制できる。
図1に示すコンピュータシステムでは、プロセッサ10のアクセス対象のアドレス空間全てがポーリングの対象となっており、内部メモリ50−1もポーリング対象に含まれている。そのため、内部メモリ50−1にアクセスするバス信号(アドレスデータ、制御信号等)の経路の途中に論理回路31〜33、選択回路34が設けられている。しかしながら、通常、プロセッサと内部メモリとの間の信号経路はクリティカル・パスとなるため、この経路に信号遅延の一因となる回路を設けると全体のパフォーマンスに影響を与える場合がある。本実施形態に係るコンピュータシステムは、内部メモリ等の比較的高速な周辺装置のバス信号経路における信号遅延を低減する。
図3に示すパスコントローラ30Aは、バス信号の切替えに係る回路として、分離部301及び302と選択部303とを有する。分離部301は、プロセッサ10から入力されるバス信号を内部メモリ50−1へのバス信号と他の周辺装置(50−2〜50−n)へのバス信号とに分離する。選択部303は、分離部301において分離された他の周辺装置(50−2〜50−n)へのバス信号又はポーリング部20から入力されるバス信号の一方を選択する。分離部302は、選択部303において選択されたバス信号を更に分離し、分離したバス信号をそれぞれ対応する周辺装置に出力する。
図4は、第3の実施形態に係るコンピュータシステムの構成の一例を示す図である。図4に示すコンピュータシステムにおいては、図1に示すコンピュータシステムにおける論理回路31〜33、選択回路34が省略され、その代わりに、ポーリング専用のバスコントローラ30−2とポーリング専用のバスB2が設けられている。また、図4に示すコンピュータシステムにおいては、各周辺装置(50−1〜50−n)にポーリング専用のレジスタ読み出し回路が設けられている。図4に示すコンピュータシステムの他の構成要素は、図1に示すコンピュータシステムと同様である。
各周辺装置(50−1〜50−n)は、バスB1を介してレジスタのデータを読み出すための回路と、バスB2を介してレジスタのデータを読み出すための回路とをそれぞれ備える。
バスマスタ10−3は、周辺装置(50−1〜50−n)の間でプロセッサ(10,10−2)を介さずにデータを転送するための制御を行う。
第5の実施形態に係るコンピュータシステムは、複数のアドレスをポーリング可能なポーリング部を備える。
アドレス選択部204は、例えば、カウンタ202から出力されるイネーブル信号ENのパルスを更に計数するカウンタと、このカウンタの計数値に応じて複数のアドレスデータ(A−POL−1〜A−POL−q)から一のアドレスデータを選択するセレクタを有する。カウンタは、例えば「0」から「q−1」までのq個の計数値を巡回的に出力し、セレクタは、それぞれの計数値に対応するアドレスデータを選択して出力する。
図7は、第5の実施形態に係るコンピュータシステムにおけるポーリング部の一変形例を示す図である。図7に示すポーリング部20Bは、図6に示すポーリング部20Aに状態レジスタ201Bを設けたものであり、他の構成については図6に示すポーリング部20Aと同じである。
状態レジスタ201Bは、プロセッサ10がアクセス可能なアドレス空間において割り当てられたアドレスを有する。そのため、プロセッサ10は、状態レジスタ201Bにアクセスしてその内容を読み出すことができる。
Claims (8)
- プロセッサと、
上記プロセッサがアクセス可能なアドレス空間の所定のアドレスから所定の周期でデータを読み出し、当該読み出したデータが所定の条件を満たすとき、上記プロセッサに対する割り込み信号を発生するポーリング部と、
を有し、
上記ポーリング部は、上記アドレス空間において割り当てられたアドレスを持ち、上記所定のアドレス、上記所定の周期及び上記所定の条件の少なくとも1つを設定するためのデータを格納するレジスタを有する、
コンピュータシステム。 - 上記プロセッサと上記ポーリング部とが上記アドレス空間へのアクセスにおいて共用するバスと、
上記プロセッサによる上記バスの使用要求と上記ポーリング部による上記バスの使用要求とが重なった場合、上記プロセッサによる上記使用要求を優先するバス制御部と、
を更に有する
請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 少なくとも1つの第1周辺装置と、
上記第1周辺装置より高速なアクセスを要求される少なくとも1つの第2周辺装置と、
を有し、
上記バス制御部は、
上記プロセッサから入力されるバス信号を上記第1周辺装置へのバス信号と上記第2周辺装置へのバス信号とに分離する分離部と、
上記分離部において分離された上記第1周辺装置へのバス信号又は上記ポーリング部から入力されるバス信号の一方を選択して上記第1周辺装置に出力する選択部と、
を含む、
請求項2に記載のコンピュータシステム。 - 上記プロセッサが、上記アドレス空間へのアクセスに使用する第1バスと、上記ポーリング部が上記アドレス空間の少なくとも一部へのアクセスに使用する第2バスとを有する、
請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 上記プロセッサ及び上記ポーリング部を含んだ複数の機能ユニットと、
上記複数の機能ユニット同士を相互に接続するクロスバースイッチと、
を有する、
請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 所定のアドレス空間に対してアクセス可能なプロセッサと、
上記アドレス空間内の特定のアドレスの記憶領域に対して周期的にアクセスし、上記記憶領域に格納されているデータが所定のデータと一致した場合に、上記プロセッサに対して割り込み信号を供給するポーリング回路と、
上記プロセッサによる上記アドレス空間に対するアクセスと、上記ポーリング回路による上記アドレス空間に対するアクセスとの調停を行なうアクセス制御回路と、
を有し、
上記アクセス制御回路が、上記プロセッサのアクセスと上記ポーリング回路のアクセスとが衝突した際に、上記プロセッサのアクセスを優先する、
コンピュータシステム。 - 上記ポーリング回路が、
上記特定のアドレスを保持する第1の記憶回路と、
上記所定のデータを保持する第2の記憶回路と、
上記記憶領域から読み出されたデータと上記第2の記憶回路に保持されたデータとを比較する比較回路と、
を含み、
上記第1及び第2の記憶回路が上記プロセッサのアドレス空間内に割り当てられており、上記プロセッサが上記第1及び第2の記憶回路内の情報を書き替え可能である、
請求項6に記載のコンピュータシステム。 - 上記プロセッサのアドレス空間内に割り当てられ、上記プロセッサからアクセスされる周辺装置を更に有し、
上記アクセス制御回路が、上記プロセッサの上記周辺装置に対するイネーブル信号の供給と上記ポーリング回路の上記周辺装置に対するイネーブル信号の供給とを監視することにより、上記プロセッサのアクセスと上記ポーリング回路のアクセスとを調停する、
請求項6又は7に記載のコンピュータシステム。
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