JP2009237296A - 電子打楽器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上面メッシュ10aと中間メッシュ10bと下面メッシュ10cとを張力を与えてメッシュ枠11に張って打面となるパッド部10を構成する。上面メッシュ10aと下面メッシュ10cとはアースされて中間メッシュ10bはシールドされ、上面メッシュ10aと中間メッシュ10bとにより第1容量手段が構成されると共に、中間メッシュ10bと下面メッシュ10cとにより第2容量手段が構成される。パッド部10を叩くと、第1容量手段および第2容量手段の容量が変化して、容量の変化に基づいて中間メッシュ10bから打撃センシング信号が出力される。
【選択図】 図6
Description
これらの図に示す第1実施例の電子ドラム1は、円筒状の胴を構成しているシェル16を備え、シェル16の外周面にはリング状の平らな固定部17が固着されている。この固定部17には、上面から下面まで貫通するに複数のネジ孔が所定間隔で形成されている。また、シェル16の上に平らな面を有するリング状の支持枠15aが固着されている。第1実施例の電子ドラム1における打面を構成しているパッド部10は、リング状のメッシュ枠11と、このメッシュ枠11が取り付けられているリング状の保持枠12と、張力を与えてメッシュ枠11の上面に張られた上面メッシュ10aと、張力を与えて上面メッシュ10aから所定間隔をもってメッシュ枠11の中間部に張られた中間メッシュ10bと、張力を与えて中間メッシュ10bから所定間隔をもってメッシュ枠11の下面に張られた下面メッシュ10cとの3層に張られた導電性メッシュから構成されている。保持枠12には、複数に分割されている引っ張り部13が固着されており、引っ張り部13により外側に向かう張力が与えられている。図示する例では、引っ張り部13はリング状の形状を6分割して構成されている。また、メッシュ枠11および保持枠12は弾性を有する材料で作成されており、引っ張り部13によりメッシュ枠11および保持枠12が引っ張られたときはメッシュ枠11および保持枠12が外側に伸びて、メッシュ10a〜10cにさらなる張力が印加されるようになる。なお、引っ張り部13を緩めるとメッシュ枠11および保持枠12は元に戻り、メッシュ10a〜10cに印加される張力は弱くなる。
これらの図に示すように、第1実施形態のパッド部10は3枚の上面メッシュ10aないし下面メッシュ10cが各々約5mmずつ離されてメッシュ枠11に張られている。この場合、メッシュ枠11の下面に約0.08mmφのステンレス線等の金属線で織った約60メッシュの平織メッシュからなる下面メッシュ10cをまず張る。下面メッシュ10cの上に絶縁用の薄い(例えば、約2mm厚)発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる第2絶縁層10eを載せて電気的な絶縁を図る。次いで、約0.08mmφのステンレス線等の金属線で織った約60メッシュの平織メッシュからなる中間メッシュ10bを、下面メッシュ10cから約5mm離してメッシュ枠11に張る。その上に、絶縁用の薄い(例えば、約2mm厚)発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる第1絶縁層10dを載せて電気的な絶縁を図る。そして、約0.08mmφのステンレス線等の金属線で織った約60メッシュの平織メッシュからなる上面メッシュ10aを、中間メッシュ10bから約5mm離してメッシュ枠11に張る。
次に、図5および図6に示す第1実施形態のパッド部10を中くらいで叩いた際の状態を図8に示す。図8に示すようにパッド部10の上面をスティック100で中くらいで叩いた中打時においては、上面メッシュ10aにおける叩いた部位がさらに下方へ撓むように変位する。これにより、第1容量手段の容量変化が大きくなり、中打の打撃強度に応じた打撃センシング信号が中間メッシュ10bから出力されるようになる。なお、中打時には上面メッシュ10aが第1絶縁層10dに接触するようになり、第1絶縁層10dにより上面メッシュ10aにダンピング機能が与えられるようになる。このため、中打時にはパッド部10の反撥弾性は落ちるようになり、不必要な強い反撥が押さえられる。これにより、パッド部10の打感が、アコースティック・ドラムのパッドが備える自然の性質にきわめて近くなり、自然な打感に近づくようになる。
これらの図に示す第2実施例の電子ドラム2は、円筒状の胴を構成しているシェル23を備え、シェル23の上に平らな面を有するリング状の支持枠24が固着されている。また、第2実施例の電子ドラム2における打面を構成しているパッド部20は、リング状の形状が複数に分割されたメッシュ枠21と、このメッシュ枠21が取り付けられているリング状の形状が複数に分割された保持枠22と、張力を与えてメッシュ枠21の上面に張られた上面メッシュ20aと、張力を与えて上面メッシュ20aから所定間隔をもってメッシュ枠21の中間部に張られた中間メッシュ20bと、張力を与えて中間メッシュ20bから所定間隔をもってメッシュ枠21の下面に張られた下面メッシュ20cとの3層に張られた導電性メッシュから構成されている。複数に分割されているそれぞれの保持枠22における周側面のほぼ中央にはネジ孔が中心に向かう方向にそれぞれ形成されている。図示する例では、メッシュ枠21および保持枠22はリング状の形状を6分割して構成されている。
次に、第2実施形態のパッド部30の構成を図11に示す。図11に示す第2実施形態のパッド部30は、上面電極とされる上面メッシュ30aないし下面電極とされる下面メッシュ30cが所定間隔でメッシュ枠31に3層に張られている。この場合、上面メッシュ30aと中間電極とされる中間メッシュ30bとの間隔d3は狭く、中間メッシュ30bと下面メッシュ30cとの間隔d4は、間隔d3より広くなるようにメッシュ枠31に張られている。また、図示されていないが中間メッシュ30bの上に発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる薄い第1絶縁層が、下面メッシュ30cの上に発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる薄い第2絶縁層が載せられて、メッシュ間の電気的な絶縁が図られている。あるいは、上面メッシュ30aないし下面メッシュ30cに絶縁塗料などを塗布してメッシュ間の絶縁を図るようにしてもよい。なお、上面メッシュ30aないし下面メッシュ30cにおける間隔d3,d4の寸法の範囲、素材の種類、素材の径の寸法や稠密度の範囲については第1実施形態のパッド部10と同様とされているので、その説明は省略する。
図14に示す第2実施形態の変形例のパッド部30において、メッシュ枠31はリング状の上部枠31aと中間枠31bと下部枠31cとを備えている。リング状に形成されている上部枠31aの上面から下面へ貫通する挿通孔が内周側と外周側にそれぞれ形成されている。この内周側の挿通孔内には第1調整ネジ31dが挿通され、外周側の挿通孔内には第2調整ネジ31eが挿通されている。第1調整ネジ31dにはコイル状の第1スプリング31fが嵌挿されて、先端部が中間枠31bに形成されているネジ穴に螺合されており、第2調整ネジ31eにコイル状の第2スプリング31gが嵌挿されて、先端部が下部枠31cに形成されているネジ穴に螺合されている。
図15に示す第2実施形態の他の変形例のパッド部30において、メッシュ枠31はリング状の上部枠31hと中間枠31iと下部枠31jとを備えている。リング状に形成されている上部枠31hと中間枠31iにおいて、上面から下面へ貫通する挿通孔がほぼ中央にそれぞれ形成されている。上部枠31hの挿通孔内には上から調整ネジ31kが挿通され、上部枠31hの下面から突出した調整ネジ31kに弾力性のある第1スペーサ31mが嵌挿されて、調整ネジ31kは中間枠31iの挿通孔に挿通されている。さらに、中間枠31iの下面から突出した調整ネジ31kに弾力性のある第2スペーサ31nが嵌挿されて、調整ネジ31kの先端部が下部枠31jのほぼ中央に形成されているネジ穴に螺合されている。
これらの図に示す第5実施形態のパッド部60は、上面電極とされる上面メッシュ60aないし下面電極とされる下面メッシュ60cが所定間隔で3層にメッシュ枠61に張られている。また、図示されていないが中間電極とされる中間メッシュ60bの上に発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる薄い第1絶縁層が、下面メッシュ60cの上に発泡ウレタン製のスポンジや不織布からなる薄い第2絶縁層が載せられて、メッシュ間の電気的な絶縁が図られている。中間メッシュ60bは、ほぼ中央に形成されている略円形の第1分割電極60−1と、第1分割電極60−1の周囲にリング状に形成されている第2分割電極60−2とを有している。この中間メッシュ60bは、例えば約0.08mmφのポリエステルワイヤー等の非金属のワイヤーで織った約60メッシュの保持メッシュ60fを基材とし、保持メッシュ60f上に、約0.08mmφのステンレス線等の金属線で織った約60メッシュの平織メッシュで形成した第1分割電極60−1および第2分割電極60−2を貼着して構成されている。第1分割電極60−1および第2分割電極60−2からは、容量変化に対応する打撃センシング信号を外部に取り出せるよう、図示しない引き出し線が導出されている。
ここで、第5実施形態のパッド部60において、第1分割電極60−1の上をスティック100で叩いた際の状態を図24に示す。第1分割電極60−1の上は、パッド部60における中央部近傍となるため、上面メッシュ60aと中間メッシュ60bにおける第1分割電極60−1との電極間距離変化が、他の部分を叩いたときに比して最も大きくなると共に速く発生する。このため、上面メッシュ60aと第1分割電極60−1とからなる容量手段の容量変化が最も大きくなると共に、容量変化も速くなる。従って、第1分割電極60−1からは打撃強度に応じた大きな打撃センシング信号が出力されるようになり、第2分割電極60−2からは小さな信号が出力されるようになる。
このことから、分割電極の出力の内で最も大きな信号を出力した分割電極の位置を打撃位置として検出することができる。また、最も大きな信号の大きさから打撃強度も検知されるようになる。
なお、第5実施形態のパッド部60に上記した第2実施形態ないし第4実施形態における強打でも飽和しにくく、弱打時は感度の高い第1容量手段によりセンシングすることができ、強打時は第2容量手段でセンシングすることができるダイナミックレンジの広いパッド部の構成を適用することができる。
図26に示す第3実施例の電子ドラム3においては、中間メッシュの電極が同心円状に4分割されたパッド部70とされている。パッド部70における中間メッシュの保持メッシュ上に同心円状に区切られた第1分割電極70−1、第2分割電極70−2、第3分割電極70−3、第4分割電極70−4が形成されている。これらの第1分割電極70−1ないし第4分割電極70−4のそれぞれから引き出し線が導出されて、第1アンプA1ないし第4アンプA4の入力に接続されている。第1分割電極70−1ないし第4分割電極70−4には、電源+Vから抵抗R1ないし抵抗R4および引き出し線を介して電荷が与えられている。すなわち、第1分割電極70−1からの引き出し線は抵抗R1を介して電源+Vに接続されると共に第1アンプA1に接続され、第2分割電極70−2からの引き出し線は抵抗R2を介して電源+Vに接続されると共に第2アンプA2に接続され、第3分割電極70−3からの引き出し線は抵抗R3を介して電源+Vに接続されると共に第3アンプA3に接続され、第4分割電極70−4からの引き出し線は抵抗R4を介して電源+Vに接続されると共に第4アンプA4に接続されている。
図29に示す第6実施形態のパッド部80は、図示されていないが所定間隔で張られた上面電極とされる上面メッシュ80a、中間電極とされる中間メッシュ80bおよび下面電極とされる下面メッシュ80cを備えている。中間メッシュ80bは、マトリクス状に区切られた16個のパッチ電極B11〜B44を有している。この中間メッシュ80bは、非金属のワイヤーで織った保持メッシュ80f上に、金属線で織った平織メッシュで形成した4×4の16個のパッチ電極B11,B12,B13,・・・,B44を貼着して構成されている。パッチ電極B11〜B44からは、容量変化に対応する打撃センシング信号を外部に取り出せるよう、それぞれのパッチ電極B11〜B44から引き出し線が導出され、引き出し線は8本ずつ中間メッシュ80bの左側と右側から引き出されている。すなわち、図29に示すように中間メッシュ80bの左側から引き出し線b11,b12,b21,・・・,b42が引き出され、中間メッシュ80bの右側から引き出し線b14,b13,b24,・・・,b43が引き出されている。また、上面メッシュ80aおよび下面メッシュ80cはグラウンドにアースされて、中間メッシュ80bはシールドされている。このように構成された第6実施形態のパッド部80では、パッチ電極B11〜B44の出力の内で最も大きな信号を出力したパッチ電極B11〜B44の位置が打撃位置として検出することができる。また、最も大きな信号の大きさから打撃強度も検知される。
この図に示す第4実施例の電子ドラム4は、第1実施例の電子ドラム1におけるパッド部10の構成を変更している電子ドラムとされている。すなわち、円筒状の胴を構成しているシェル116を備え、シェル116の外周面にはリング状の平らな固定部117が固着されている。この固定部117には、上面から下面まで貫通するに複数のネジ孔が所定間隔で形成されている。また、シェル116の上に階段状の段差部を有するリング状の支持枠115aが固着されている。第4実施例の電子ドラム4における打面を構成しているパッド部110は、上面電極とされる導電性メッシュからなる上面メッシュ110aと、金属製等とされる導電性の略円形とされた中間電極110bと、金属製等とされる導電性の略円形とされた下面電極110cとから構成されている。上面メッシュ110aの周縁は引っ張り部113に固着されており、引っ張り部113により所定の外側に向かう張力が与えられて支持枠115aの上面に張られている。また、中間電極110bと下面電極110cは剛性のある絶縁板110eの両面にそれぞれ貼着あるいは蒸着により形成されており、絶縁板110eは支持枠115aの段差部に嵌着されている。さらに、上面メッシュ110aと中間電極110bとの間には、その間の絶縁を図るゴム、エラストマーやスポンジ等の絶縁性の軟質クッション材110dが挿入されている。
次に、第4実施例の電子ドラム4のパッド部110の上面をスティック100で中くらいで叩いた中打時においては、上面メッシュ110aにおける叩いた部位がさらに下方へ撓むように変位する。これにより、第1容量手段の容量変化が大きくなり、中打の打撃強度に応じた打撃センシング信号が中間電極110bから出力されるようになる。なお、中打時には上面メッシュ110aが軟質クッション材110dに接触するようになり、軟質クッション材110dにより上面メッシュ110aにダンピング機能が与えられるようになる。このため、中打時にはパッド部110の反撥弾性は落ちるようになり、不必要な強い反撥が押さえられる。これにより、パッド部110の打感が、アコースティック・ドラムのパッドが備える自然の性質にきわめて近くなり、自然な打感に近づくようになる。
これらの図を参照すると、弱打から中打までの上面メッシュ110aが軟質クッション材110dに接触するまでは、打撃強さに対して出力および打面からの反力はリニアに上昇していくと共に、反発弾性は高い率の反発弾性を維持する。そして、打撃強さが増して上面メッシュ110aが軟質クッション材110dに接触すると、この接触により打撃力増加に対する出力の増加カーブは変曲点aを持って、変曲点aを超えると傾斜が緩くなり、打面からの反力の増加カーブは変曲点dを持って、変曲点dを超えると傾斜が急になる。さらに、反発弾性の減少カーブは変曲点gを持って、変曲点gを超えると急に下降していく。これは、打撃力が増加すると上面メッシュ110aが軟質クッション材110dに接触してめり込むようになることから、出力の増加カーブは鈍化するが飽和せずに徐々に増加し、打面からの反力は急激に上昇するようになると共に、反発弾性は急激に減少していくからである。
この図に示す第5実施例の電子ドラム5は、第1実施例の電子ドラム1におけるパッド部10の構成を変更している電子ドラムとされている。すなわち、円筒状の胴を構成しているシェル126を備え、シェル126の外周面にはリング状の平らな固定部127が固着されている。この固定部127には、上面から下面まで貫通するに複数のネジ孔が所定間隔で形成されている。また、シェル126の上に階段状の段差部を有するリング状の支持枠125aが固着されている。第5実施例の電子ドラム5における打面を構成しているパッド部120は、上面電極とされる導電性メッシュからなる上面メッシュ120aと、中間電極とされる導電性メッシュからなる中間メッシュ120bと、金属製等とされる導電性の略円形とされた下面電極120cとから構成されている。上面メッシュ120aおよび中間メッシュ120bの周縁部は、リング状のメッシュ枠121に所定間隔を持って貼着されており、このメッシュ枠121が取り付けられているリング状の保持枠122には、複数に分割されている引っ張り部123が固着されて、引っ張り部123により所定の外側に向かう張力が与えられている。これにより、上面メッシュ120aおよび中間メッシュ120bは所定の張力が与えられて支持枠125aの上面に張られるようになる。また、円板状とされている下面電極120cは支持枠125aの段差部に貼着されている。さらに、上面メッシュ120aと中間メッシュ120bとの間には、その間の絶縁を図るスポンジ等の通気性があると共に絶縁性の第1軟質クッション材120dが挿入されており、中間メッシュ120bと下面電極120cとの間にも、その間の絶縁を図るゴム、エラストマーやスポンジ等の絶縁性の第2軟質クッション材120eが挿入されている。
次に、第5実施例の電子ドラム5のパッド部120を中くらいで叩いた際の状態を図37に示す。図37に示すようにパッド部120の上面をスティック100で中くらいで叩いた中打時においては、上面メッシュ120aにおける叩いた部位がさらに下方へ撓むように変位する。これにより、第1容量手段の容量変化が大きくなり、中打の打撃強度に応じた打撃センシング信号が中間メッシュ120bから出力されるようになる。なお、中打時には上面メッシュ120aが第1軟質クッション材120dに接触するようになり、第1軟質クッション材120dにより上面メッシュ120aにダンピング機能が与えられるようになる。このため、中打時にはパッド部120の反撥弾性は落ちるようになり、不必要な強い反撥が押さえられる。これにより、パッド部120の打感が、アコースティック・ドラムのパッドが備える自然の性質にきわめて近くなり、自然な打感に近づくようになる。
これらの図を参照すると、弱打から中打までの上面メッシュ120aが第1軟質クッション材120dに接触するまでは、打撃強さに対して出力および打面からの反力はリニアに上昇していくと共に、反発弾性は高い率の反発弾性を維持する。そして、打撃力が増加するにつれて、上面メッシュ120aは第1軟質クッション材120dに接触し、さらに増加すると中間メッシュ120bに接触するため、反力は急速に増加し始める。さらに打撃力が増加すると、中間メッシュ120bは第2軟質クッション材120eに接触してめり込んでいくため、反力はさらに急速に増加する。強打になるほど、上面メッシュ120aから受ける反力以外にこれらの追加反力が加わるために、スティック100が打面から受ける反力は、図40(a)に示すように変曲点d、e、fを持ち、それぞれの変曲点を超える毎に打面からの反力の傾斜は急になって非線形に増加していくようになる。
また、反発弾性は図40(b)に示すように、打撃強さが増していくと打撃力増加に対する反発弾性の減少カーブは変曲点g、hを持ち、それぞれの変曲点を超える毎に下降傾斜が急になる。すなわち、上面メッシュ120aが第1軟質クッション材120dに接触してめり込むことで変曲点gを持ち、さらに、中間メッシュ120bが第2軟質クッション材120eに接触してめり込むことで変曲点hを持つようになる。このように、打撃力増加に対する反発弾性の減少カーブは急に下降していくようになる。
さらにまた、分割された電極を備えるパッド部を用いる電子ドラムにおいては、分割されている電極毎に異なる楽器を割り当てるようにしたり、マルチパッドを実現することができる。
Claims (15)
- 互いに所定の間隔を隔てて対面するようにシェルの上面に設けた上面電極と中間電極と下面電極とにより構成されているパッド部を備え、
少なくとも前記上面電極は導電性のメッシュからなる張力を与えた上面メッシュとされていると共に、該上面メッシュと前記下面電極とはアースされて、前記上面メッシュと前記中間電極とにより第1容量手段が形成されていると共に、前記中間電極と前記下面電極とにより第2容量手段が形成されており、前記パッド部が叩かれた際の前記第1容量手段、あるいは、前記第1容量手段および前記第2容量手段における容量の変化に基づいて、前記中間電極から打撃センシング信号が出力されるようにしたことを特徴とする電子打楽器。 - 前記中間電極が導電性のメッシュからなる張力を与えた中間メッシュとされていることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
- 前記中間電極が導電性のメッシュからなる張力を与えた中間メッシュとされていると共に、前記下面電極が導電性のメッシュからなる張力を与えた下面メッシュとされていることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
- 少なくとも前記上面電極と前記中間電極との間に、軟質の絶縁材が介挿されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子打楽器。
- 前記軟質の絶縁材の反撥弾性が、前記導電性のメッシュの反撥弾性より低くされていることを特徴とする請求項4記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュと前記下面メッシュとに絶縁材が塗布されて、メッシュ間が絶縁されていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュとの間、および、前記中間メッシュと前記下面メッシュとの間に、それぞれ軟質の絶縁材が介挿されていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記軟質の絶縁材が、空気を透過する絶縁材とされていることを特徴とする請求項7記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュとの間に介挿されている前記軟質の絶縁材の剛性が、前記中間メッシュと前記下面メッシュとの間に介挿されている前記軟質の絶縁材の剛性より低くされていることを特徴とする請求項7記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュとの間隔が、前記中間メッシュと前記下面メッシュとの間隔より狭くされていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュとの間隔と、前記中間メッシュと前記下面メッシュとの間隔が可変できるように構成されていることを特徴とする請求項10記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュに与えられている張力より前記中間メッシュに与えられている張力が大きくされていると共に、前記中間メッシュに与えられている張力より前記下面メッシュに与えられている張力が大きくされていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記中間メッシュが、導電性のメッシュからなる複数の分割電極が一面に設けられた絶縁性の保持メッシュから構成されており、前記パッド部が叩かれた際に叩かれた位置に応じた前記分割電極から打撃センシング信号が出力されることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュと前記下面メッシュとが、弾性を有する材料で作成された枠にそれぞれ張られており、該枠に印加される外側へ向かう張力の大きさを調整する調整手段が前記シェルに設けられていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
- 前記上面メッシュと前記中間メッシュと前記下面メッシュとが、複数に分割された枠にそれぞれ張られており、該分割された各枠に印加される外側へ向かう張力の大きさを調整する調整手段が前記シェルに設けられていることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
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