JP2009235835A - 橋梁架設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のストラットを備えたコンクリート橋を張出し施工により架設する橋梁架設方法において、工期の短縮および施工コストの低減を図る。
【解決手段】コンクリート橋10の架設を、所定長の施工ブロックB毎に張出し施工することにより行う。その際、主桁12のウェブ12Bにおける各ストラット16との連結部のコンクリート打設が上床版14の張出し床版14Bにおける該ストラット16との連結部のコンクリート打設よりも1施工ブロック分だけ先行して行われるように、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、主桁12を上床版14に対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておく。これにより、ウェブ12Bのストラット受け部12aにストラット16を仮設置可能とし、その仮保持構造を簡素化する。また、上床版14の未施工部分の空間を利用して、既設橋面上方からストラット16を供給可能とし、施工の省力化を図る。
【選択図】図1

Description

本願発明は、複数のストラットを備えたコンクリート橋を張出し施工により架設する橋梁架設方法に関するものである。
従来より、コンクリート橋の一形式として、複数のストラットが橋軸方向に所定間隔をおいて複数箇所に配置されたものが知られている。その際、このようなコンクリート橋における各ストラットは、その上端部において張出し床版に連結されるとともにその下端部において主桁に連結された構成となっている。
このようなコンクリート橋を張出し施工により架設する場合には、例えば「特許文献1」や「特許文献2」に記載されているように、張出し施工の際の施工ブロックを、上記複数箇所のうち1箇所のストラットが含まれるように設定し、これら各施工ブロック毎にコンクリート打設を行うのが一般的である。
そして、この張出し施工による架設方法では、各施工ブロックにおいて、主桁施工用の架台と共に移動作業車に吊り支持されたストラット施工用の専用架台を用いてストラットを仮保持した状態で、コンクリート打設を行うようになっている。
一方「特許文献3」には、複数の施工ブロックにわたって主桁を先行施工し、その後、張出し床版および複数のストラットの施工を行う架設方法が記載されている。
特開2004−190450号公報 特開2005−188203号公報 特開2001−164512号公報
上記従来の架設方法においては、次のような問題がある。
すなわち「特許文献1」や「特許文献2」に記載された架設方法では、ストラットを仮保持するための専用の設備が大掛かりなものとなり、かつ、ストラットを設置する際に高い設置精度を確保することが容易でないため、工期が長くかかってしまう、という問題がある。
一方「特許文献3」に記載された架設方法では、架設設備が二重に必要となるため、施工コストが高くなってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数のストラットを備えたコンクリート橋を張出し施工により架設する橋梁架設方法において、工期の短縮および施工コストの低減を図ることができる橋梁架設方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、張出し施工の際の各施工ブロック相互間の境界面の形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る橋梁架設方法は、
主桁と、この主桁の上端部から橋軸直交方向に張り出す張出し床版と、橋軸方向に所定間隔をおいて複数箇所に配置され、上端部が上記張出し床版に連結されるとともに下端部が上記主桁に連結された複数のストラットと、を備えてなるコンクリート橋を、上記複数箇所のうち1箇所のストラットを含む所定長の施工ブロック毎に張出し施工することにより架設する橋梁架設方法において、
上記主桁における上記各ストラットとの連結部のコンクリート打設が上記張出し床版における該ストラットとの連結部のコンクリート打設よりも1施工ブロック分だけ先行して行われるように、上記各施工ブロック相互間の境界面の形状を所定の凹凸面形状に設定しておく、ことを特徴とするものである。
上記「主桁」の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば箱桁やI桁等が採用可能である。
上記「張出し床版」は、主桁に対して橋軸直交方向の片側にのみ配置された構成であってもよいし、主桁に対して橋軸直交方向の両側に配置された構成であってもよい。
上記各「ストラット」は、上端部が張出し床版に連結されるとともに下端部が主桁に連結されたものであれば、その材質や断面形状等の具体的構成は特に限定されるものではない。また、これら各「ストラット」の張出し床版および主桁への具体的な連結位置についても特に限定されるものではない。さらに、これら各「ストラット」は、上記「張出し床版」が主桁に対して橋軸直交方向の片側にのみ配置された構成となっている場合には、主桁に対して橋軸直交方向の片側にのみ配置された構成となるが、上記「張出し床版」が主桁に対して橋軸直交方向の両側に配置された構成となっている場合には、主桁に対して橋軸直交方向の片側にのみ配置された構成となっていてもよいし、その両側に配置された構成となっていてもよい。
上記「所定長の施工ブロック」は、各施工ブロック毎に「所定長」が同一の値に設定されていてもよいし異なる値に設定されていてもよい。
上記「各施工ブロック相互間の境界面の形状」は、所定の凹凸面形状に設定されているが、この「所定の凹凸面形状」は、主桁における各ストラットとの連結部のコンクリート打設が、張出し床版における該ストラットとの連結部のコンクリート打設よりも、1施工ブロック分だけ先行して行われるようにすることを実現可能な形状であれば、特定の凹凸面形状に限定されるものではない。また、この「各施工ブロック相互間の境界面の形状」は、各境界面毎に同一の形状に設定されていてもよいし異なる形状に設定されていてもよい。
上記構成に示すように、本願発明に係る橋梁架設方法においては、主桁と張出し床版と複数のストラットとを備えてなるコンクリート橋を、所定長の施工ブロック毎に張出し施工することにより架設するようになっているが、その際、主桁における各ストラットとの連結部のコンクリート打設が張出し床版における該ストラットとの連結部のコンクリート打設よりも1施工ブロック分だけ先行して行われるように、各施工ブロック相互間の境界面の形状を所定の凹凸面形状に設定しておくようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ストラットを設置する際、主桁におけるストラットとの連結部はすでに形成された状態にあるので、この連結部にストラットの下端部を連結することによりストラットを仮設置しておくことができる。このため、ストラットの仮保持を簡易な構成で行うことができ、これにより、従来ストラットの仮保持のために必要とされていたストラット施工用の専用架台等の大掛かりな設備を不要とすることができる。
しかも、このとき、張出し床版におけるストラットとの連結部のコンクリート打設はまだ行われていないので、その未施工部分の空間を利用して、張出し床版の上方からストラットを供給することができる。例えば、既設の施工ブロックにおける橋面上から直接ストラットを供給することができる。そしてこれにより施工の省力化を図ることができる。
この張出し床版におけるストラットとの連結部(あるいはストラットとの連結部を含む未施工の部分)のコンクリート打設は、次の施工ブロックの張出し施工の際に行われ、これによりストラットの設置が完了することとなる。
そして、このような本願発明の構成を採用することにより、上記他の従来例のように、複数の施工ブロックにわたって主桁を先行施工した後に張出し床版および複数のストラットの施工を行うために架設設備が二重に必要となってしまう、ということもなく、これにより施工コストを抑えることができる。
このように本願発明によれば、複数のストラットを備えたコンクリート橋を張出し施工により架設する橋梁架設方法において、工期の短縮および施工コストの低減を図ることができる。
上記構成において、各施工ブロック相互間の境界面の形状を、主桁を張出し床版に対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようにすれば、主桁におけるストラットとの連結部の上方に十分広い空間を確保することができる。したがって、ストラットの供給を極めて容易に行うことができ、これによりストラットの仮設置を容易に行うことができる。
あるいは、上記構成において、各施工ブロック相互間の境界面の形状を、張出し床版におけるストラットとの連結部を該施工ブロックにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようにすれば、張出し床版の一部のみを通常の張出し施工における各施工ブロック相互間の境界面の形状とは異なったものとするだけで足り、これにより主桁および張出し床版の張出し施工を容易に行うことができる。
この場合において、張出し床版におけるストラットの中間部分の真上に位置する部分に、該ストラットの断面形状よりも大きい開口部を形成しておくようにすれば、この開口部を介して、張出し床版の上方からストラットを供給することができ、これによりストラットの仮設置を容易に行うことができる。
さらに、上記構成において、各施工ブロック相互間の境界面の形状を、張出し床版におけるストラットとの連結部から主桁の近傍までの部分を該施工ブロックにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようにすれば、主桁および張出し床版の張出し施工とストラットの仮設置とを、共にある程度容易化することができる。特に、主桁が箱桁の場合には、箱桁部分を一挙に施工することができるので、その施工効率を高めることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る橋梁架設方法において架設対象となるコンクリート橋10を架設途中の状態で示す斜視図であり、図2は、その部分断面側面図であり、図3は、その平面図および橋軸直交断面図である。
これらの図に示すように、このコンクリート橋10は、プレストレストコンクリート製の単一箱桁橋であって、下床版12Aおよび1対のウェブ12BからなるU字形の主桁12と、この主桁12の上端部に配置された上床版14と、複数のストラット16とからなっている。
その際、上床版14は、U字形の主桁12の上端部を塞いで該主桁12とで箱桁構造を形成する箱桁形成部14Aと、主桁12における1対のウェブ12Bの各々の上端部から橋軸直交方向両側(左右両側)に張り出す1対の張出し床版14Bとからなっている。
また、複数のストラット16は、橋軸方向に所定間隔をおいて複数箇所に配置されている。その際、これら複数のストラット16は、上記複数箇所の各々において、主桁12の両側にそれぞれ配置されている。
これら各ストラット16は、プレキャストコンクリート製ストラットであって、橋軸直交平面内において斜め上向きに延びるように配置されている。そして、これら各ストラット16は、その上端部が上床版14の張出し床版14Bにおける橋軸直交方向端部に連結されるとともに、その下端部が主桁12のウェブ12Bにおける下端部に連結されている。
各張出し床版14Bにおける橋軸直交方向端部の下面には、ストラット受け部14aが形成されており、また、各ウェブ12Bにおける下端部の外面には、ストラット受け部12aが形成されている。その際、張出し床版14Bのストラット受け部14aは、ストラット16の上端部の小口と対向する対向面14a1を有する構成となっているが、各ウェブ12Bのストラット受け部12aは、ストラット16の下端部が収容される凹部12a1を有する構成となっている、
本実施形態においては、このコンクリート橋10を、所定長の施工ブロックB毎に張出し施工することにより架設するようになっている。その際、これら各施工ブロックBは、該施工ブロックBに左右1対のストラット16が含まれるようにその境界面Pの形状が設定されている。本実施形態においては、これら各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状は、主桁12を上床版14に対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定されている。
なお、これら複数の施工ブロックBのうち先頭に位置する施工ブロックBを、図1および2においては2点鎖線で示しており、図3(b)においては斜線領域で示している。
図3(a)は、先頭に位置する施工ブロックBを施工する直前のコンクリート橋10を示す平面図であり、同図(b)は、先頭に位置する施工ブロックBを施工した直後のコンクリート橋10を示す平面図であり、同図(c)は、同図(a)のc−c線断面図であり、同図(d)、(e)および(f)は、同図(b)のd−d線、e−e線およびf−f線断面図である。
このコンクリート橋10を架設する際、先頭に位置する施工ブロックBの張出し施工を行うのに先立って、その直前に張出し施工が行われた施工ブロックBにおいて、左右1対のストラット16の仮設置を行う。この仮設置は、既設の施工ブロックBにおいて、張出し架設方向前方側へ突出している主桁12におけるウェブ12Bの下端部のストラット受け部12aに、ストラット16の下端部を連結することにより行う。この連結は、ストラット16を、上床版14の上方から、図示しないクレーン等により吊り下ろして、該ストラット16を所定角度傾斜させた状態で、その下端部を、ストラット受け部12aの凹部12a1に挿入することにより行う。そして、このようにして仮設置されたストラット16を簡易な架台(図示せず)を用いて仮保持する。
その後、先頭に位置する施工ブロックBの部分に、型枠(図示せず)を設置して所定の配筋を行った後、コンクリート打設を行う。その際、ストラット16の上端部の小口を、張出し床版14Bにおけるストラット受け部14aの対向面14a1に位置させた状態で、その上端部を張出し床版14Bと連結させ、これによりストラット16の設置を完了させる。
そして、このコンクリート打設により形成された施工ブロックBに橋軸方向のプレストレスを導入して、その張出し施工を完了させる。
その後、次の施工ブロックBに対して同様の張出し施工を繰り返すことにより、張出し架設を続行する。
以上詳述したように、本実施形態に係る橋梁架設方法においては、複数のストラット16を備えた単一箱桁橋として構成されたコンクリート橋10を、所定長の施工ブロックB毎に張出し施工することにより架設するようになっているが、その際、主桁12のウェブ12Bにおける各ストラット16との連結部のコンクリート打設が上床版14の張出し床版14Bにおける該ストラット16との連結部のコンクリート打設よりも1施工ブロック分だけ先行して行われるように、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、主桁12を張出し床版14Bに対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ストラット16を設置する際、主桁12のウェブ12Bにおけるストラット16との連結部はストラット受け部12aとしてすでに形成された状態にあるので、このストラット受け部12aにストラット16の下端部を連結することによりストラット16を仮設置しておくことができる。このため、ストラット16の仮保持を簡易な構成で行うことができ、これにより従来のようなストラット施工用の大掛かりな専用設備を不要とすることができる。
しかも、このとき、張出し床版14Bにおけるストラット16との連結部であるストラット受け部14aのコンクリート打設はまだ行われていないので、その未施工部分の空間を利用して、張出し床版14Bの上方からストラット16を供給することができる。具体的には、既設の施工ブロックBにおける橋面上から直接ストラット16を供給することができる。そしてこれにより施工の省力化を図ることができる。
この張出し床版14Bにおけるストラット受け部14aを含む未施工の部分のコンクリート打設は、次の施工ブロックBの張出し施工の際に行われ、これによりストラットの設置が完了することとなる。
そして、このような本実施形態の構成を採用することにより、架設設備を二重に必要とすることなく張出し施工を行うことができ、これにより施工コストを抑えることができる。
このように本実施形態によれば、複数のストラット16を備えたコンクリート橋10を張出し施工により架設する橋梁架設方法において、工期の短縮および施工コストの低減を図ることができる。
特に本実施形態においては、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、主桁12を張出し床版14Bに対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようになっているので、主桁12のウェブ12Bにおけるストラット受け部12aの上方に十分広い空間を確保することができる。したがって、ストラット16の供給を極めて容易に行うことができ、これによりストラット16の仮設置を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、各ストラット16がプレキャストコンクリート製ストラットで構成されている場合について説明したが、鋼製ストラット等で構成されている場合においても、上記実施形態と同様にして張出し施工を行うことにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、いずれの境界面Pにおいても同一形状に設定しているが、必要に応じて適宜異なる形状に設定することも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図4は、上記実施形態の第1変形例に係る橋梁架設方法において架設対象となるコンクリート橋110を示す斜視図である。
同図に示すように、このコンクリート橋110の構成自体は、上記実施形態のコンクリート橋10と同様であるが、その張出し施工時における各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、張出し床版14Bにおけるストラット16との連結部であるストラット受け部14aを、該施工ブロックBにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようになっている。
本変形例においては、主桁12のウェブ12Bにおけるストラット受け部12aの上方に十分広い空間を確保することはできないが、張出し床版14Bの一部のみを通常の張出し施工における施工ブロックB相互間の境界面Pの形状とは異なったものとするだけで足り、これにより主桁12および張出し床版14Bの張出し施工を容易に行うことができる。
図5は、上記実施形態の第2変形例に係る橋梁架設方法において架設対象となるコンクリート橋210を示す斜視図である。
同図に示すように、このコンクリート橋210の構成、および、その張出し施工時における各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状は、上記第1変形例のコンクリート橋110と同様であるが、本変形例においては、張出し床版14Bにおけるストラット16の中間部分の真上に位置する部分に、該ストラット16の断面形状よりも大きい開口部14bを形成しておくようになっている。
本変形例のように、張出し床版14Bに開口部14bを形成しておくことにより、この開口部14bを介して、張出し床版14Bの上方からストラット16を供給することができ、これによりストラット16の仮設置を容易に行うことができる。
なお、この開口部14bは、張出し床版14Bにおけるストラット受け部14aのコンクリート打設を行う際、あるいは別の時点でコンクリート打設を行うことにより閉塞するようにすればよい。
図6は、上記実施形態の第3変形例に係る橋梁架設方法において架設対象となるコンクリート橋310を示す斜視図である。
同図に示すように、このコンクリート橋310の構成自体は、上記実施形態のコンクリート橋10と同様であるが、その張出し施工時における各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、各施工ブロックB相互間の境界面Pの形状を、張出し床版14Bにおけるストラット受け部14aから主桁12の近傍までの部分を、該施工ブロックBにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておくようになっている。
本変形例においては、主桁12のウェブ12Bにおけるストラット受け部12aの上方にある程度広い空間を確保することができ、これにより張出し床版14Bの上方からストラット16を供給して、その仮設置を比較的容易に行うことができる。また、本変形例においては、主桁12と上床版14の箱桁形成部14Aとを一挙に施工することができ、これにより主桁12および張出し床版14Bの張出し施工を比較的容易に行うことができる。
本願発明の一実施形態に係る橋梁架設方法において架設対象となるコンクリート橋を架設途中の状態で示す斜視図 上記コンクリート橋を架設途中の状態で示す部分断面側面図 上記コンクリート橋を架設途中の状態で示す平面図および橋軸直交断面図 上記実施形態の第1変形例を示す、図1と同様の図 上記実施形態の第2変形例を示す、図1と同様の図 上記実施形態の第3変形例を示す、図1と同様の図
符号の説明
10、110、210、310 コンクリート橋
12 主桁
12A 下床版
12B ウェブ
12a、14a ストラット受け部
12a1 凹部
14 上床版
14A 箱桁形成部
14B 張出し床版
14a1 対向面
14b 開口部
16 ストラット
B 施工ブロック
P 境界面

Claims (5)

  1. 主桁と、この主桁の上端部から橋軸直交方向に張り出す張出し床版と、橋軸方向に所定間隔をおいて複数箇所に配置され、上端部が上記張出し床版に連結されるとともに下端部が上記主桁に連結された複数のストラットと、を備えてなるコンクリート橋を、上記複数箇所のうち1箇所のストラットを含む所定長の施工ブロック毎に張出し施工することにより架設する橋梁架設方法において、
    上記主桁における上記各ストラットとの連結部のコンクリート打設が上記張出し床版における該ストラットとの連結部のコンクリート打設よりも1施工ブロック分だけ先行して行われるように、上記各施工ブロック相互間の境界面の形状を所定の凹凸面形状に設定しておく、ことを特徴とする橋梁架設方法。
  2. 上記各施工ブロック相互間の境界面の形状を、上記主桁を上記張出し床版に対して張出し架設方向前方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておく、ことを特徴とする請求項1記載の橋梁架設方法。
  3. 上記各施工ブロック相互間の境界面の形状を、上記張出し床版における上記ストラットとの連結部を該施工ブロックにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておく、ことを特徴とする請求項1記載の橋梁架設方法。
  4. 上記張出し床版における上記ストラットの中間部分の真上に位置する部分に、該ストラットの断面形状よりも大きい開口部を形成しておく、ことを特徴とする請求項3記載の橋梁架設方法。
  5. 上記各施工ブロック相互間の境界面の形状を、上記張出し床版における上記ストラットとの連結部から上記主桁の近傍までの部分を該施工ブロックにおける他の部分に対して張出し架設方向後方側へ所定長変位させた凹凸面形状に設定しておく、ことを特徴とする請求項1記載の橋梁架設方法。
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