JP2009235486A - バレルめっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アノードの局部的な減りを抑制することができるバレルめっき装置を提供する。
【解決手段】バレルめっき装置1は、めっき液11を収容するめっき槽3と、めっき槽内に回転可能に支持されたバレル容器5と、バレル容器内に支持されたカソード7と、バレル容器の外側にバレル容器と一体的に移動するように取り付けられたアノード9とを備える。アノードは、めっき陽極金属を含んで構成され、スリット部分またはメッシュ部分を備えた板状の部材として構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バレルめっき装置に関するものである。
従来より、例えばセラミック電子部品における外部電極のめっき形成など、小型電子部品にめっき加工を施す装置として、バレルめっき装置がある(特許文献1参照)。バレルめっき装置は、めっき液を収容するめっき槽と、めっき槽内に回転可能に支持された筒状のバレル容器と、バレル容器の内に設けられたカソードと、バレル容器の外且つめっき槽の内側に固定されたアノードとを備えている。
めっきを行うに際しては、バレル容器の内部に被めっき対象を入れ、バレル容器をめっき液に浸漬させる。そして、めっき液中でバレル容器を回転させると共に、陰極端子を介して被めっき対象に通電してその表面にめっきを行う。また、その際、被めっき対象は、回転するバレル容器からは回転方向に沿う移動力を受けると共に、陰極端子からは移動を阻害するような抗力を受ける。これらの力によって、被めっき対象は、バレル容器内部において不規則に移動し、攪拌が促される。
しかしながら、上述したバレルめっき装置では、ある程度、装置を使用しているとアノードにおいて、溶解による局部的な減りが生じる問題があった。
特開2004−307925号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、アノードの局部的な減りを抑制することができるバレルめっき装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るバレルめっき装置は、めっき液を収容するめっき槽と、前記めっき槽内に回転可能に支持されたバレル容器と、前記バレル容器内に支持されたカソードと、前記バレル容器の外側に該バレル容器と一体的に移動するように取り付けられたアノードとを備える。
上述した本発明によれば、アノードの局部的な減りを抑制することができる。
なお、本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施の形態によって更に詳しく説明する。
以下、本発明のバレルめっき装置に係る実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るバレルめっき装置の正面図である。バレルめっき装置1は、めっき槽3と、バレル容器5と、カソード7と、アノード9とを備えている。めっき槽3は、内部にめっき液11を収容する容器である。バレル容器5は、めっき槽3内に回転可能に支持されている。より詳細には、バレル容器5は、その両端側において、軸受手段13を介して回転可能にフレーム15に支持されている。
フレーム15には、バレル容器5に回転力を付与する駆動源17が設けられている。駆動源17とバレル容器5との間には、ギヤ群19が介在されている。バレル容器5に最も近い最終ギヤは、バレル容器5と一体的に回転するように設けられている。
次に、図2をも参照しながら、バレル容器5の詳細について説明する。バレル容器5は、軸芯と直交する断面においてみて多角形の外形をなす筒状壁21と、その両端を塞ぐ一対の端壁23とを備えている。本実施の形態では、筒状壁21は、複数の流通孔を有してあるいはメッシュ状に構成されている。これにより、バレル容器5がめっき液槽3内に沈められた際には、めっき液11のバレル容器5内外への流動が許容されていると共に、バレル容器5内の被めっき対象がバレル容器5外にこぼれ出るのが防止されている。
バレル容器5内には、カソード7が設けられている。カソード7は、攪拌部材としても機能するものであり、ギヤ群19が配置されている一方の端壁23から他方の端壁23に向けて延びている。また、カソード7は、バレル容器5の軸芯部近傍から延び途中で湾曲し、先端部は基部よりも下方に位置するように構成されている。カソード7の基部は、最終的にはフレーム15と一体となり、バレル容器5とは独立して回転しないように、片持ち状態で支持されている。カソード7は、給電源25の陰極に接続されている。
バレル容器5の外側には、アノード9がバレル容器5と一体移動(回転)するように取り付けられている。換言するならば、バレル容器5の外面は、アノード9で構成されている。より詳細に説明すると、まず、アノード9は、めっき陽極金属(例えばニッケル)を含んで構成された部材である。本実施の形態では、スリット部分またはメッシュ部分を備えた板状の部材として構成されている。そして、例えば図示の如くバレル容器5が8角形をなしている場合、筒状壁21の8面それぞれに対応して、アノード9の板状部材も8枚用意されている。8枚のアノード9それぞれが、筒状壁21の8面の対応するそれぞれの面の外面に貼り付けられている。
なお、アノード9の構成態様は、上記に限定されず、格子状、多孔状など様々に考えられ、板状に限らず棒状、枠状などであってもよい。また、端壁からめっき液の流通が十分に確保されるようなバレル容器に対しては、アノードがめっき液の流通を許さない完全なる板としての態様であってもよい。さらに、アノードは、陽極金属部材と、それを収容する収容体とから構成することもできる。その場合、陽極金属部材は、ブロック状または多数のチップ状の形態を有し、収容体は、陽極金属の溶出を許容する網状または籠状の袋またはケースの形態を有する。
図1に戻って説明すると、アノード9が取り付けられているバレル容器5の下部と、めっき槽3との間には、接触子27が配置されている。接触子27は、適当な支持手段によって固定されており、回転するバレル容器5に対してほぼ同じ位置(バレル容器5の下方)に支持されている。接触子27の上流は、給電源25の陽極に接続されている。これによって、アノード9は、バレル容器5と一体回転しながら必要な位置において接触子27と接触して給電を受けることができる。なお、アノード9への給電態様については、上記はあくまでも一例であり、移動するアノード9に対して給電を行うことができるならば他の態様を採用して実施してもよい。
次に、上述した構成を有するバレルめっき装置の作用について説明する。めっき用途としては、例えば、セラミック電子部品における外部電極のめっき形成工程などが挙げられる。まず、図1に示されるように、バレル容器5に、例えばセラミック電子部品などの被めっき対象、さらに必要に応じてダミーボールを入れ、フレーム15をめっき液槽3内に沈め、バレル容器5をめっき液11に浸漬させる。そして、めっき液11中でバレル容器5を回転させると共に、カソード7及びアノード9に対して通電し、被めっき対象の表面にめっきを行う。また、その際、バレル容器5は回転している一方、カソード7は回転せずに固定されているため、両者の相対速度差によって、被めっき対象は、回転するバレル容器5から回転方向に沿う移動力を受けると共に、カソード7からは移動を阻害するような抗力を受ける。これによって、被めっき対象は、バレル容器5内部において不規則な移動や転動を行い、攪拌が促され、めっき厚の均一性やめっき効率が良好なめっきが行われる。
また、既存のバレルめっき装置では、ある程度、装置を使用しているとアノードにおいて、溶解による局部的な減りが生じる問題があったが、本発明に係るバレルめっき装置1では、このような問題も生じない。すなわち、本発明では、アノード9はバレル容器5と一体的に回転移動しており、カソード7と最も接近するバレル容器5の下部に位置するアノード9は時々刻々と変わっていく。このため、比較的に溶解が進行しやすいアノード9の対象も8枚のアノード9のなかで時々刻々と変わっており、換言するならば、全てのアノード9が均等に溶解の影響を受けることとなる。したがって、アノード9の一部だけが溶解の影響を強く受けることを防止し、溶解の影響を分散させることができる。よって、この点で、既存のバレルめっき装置よりもアノードの減りを抑制することができ、また、相当な期間、装置が使用されアノード9において溶解による減りが現れるとしても、アノード9の一部だけが減ることを抑制することができる。
また、本発明におけるアノード9は、バレル容器5の筒状壁21に取り付けられており、一方、アノード9と対になるカソード7は、バレル容器5内で下部に向けて延びている。したがって、アノード9のうち、実質的にめっきに寄与するバレル容器5の下部に位置するアノード9は、カソード7と極めて近い位置に存在する。よって、より低い電圧でのめっき処理が可能となり、被めっき対象に与える電気化学的ストレスを大いに低減することができ、めっき品質を向上させることもできる。
その一方で、アノードをバレル容器内に配置してしまえば、アノードとカソードとの間隔はさらに小さくすることも可能であるが、その場合には、アノードからの剥離物・脱落物がバレル容器内を汚染する恐れがあり、めっき膜を不均一にする恐れがある。この点、本発明では、アノード9は、バレル容器5の筒状壁21の外に取り付けられているため、アノード9の一部減りの防止、より低電圧でのめっき処理促進を図りながらも、バレル容器5内の汚染も確実に防止されている。
さらに、本発明のバレルめっき装置によれば、めっき槽構成壁及びバレル容器の双方と距離をおいた位置にアノードを設けなくて済むため、スペースの効率的利用・省スペース化を図ることもできる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、カソードは、2本設けられていてもよく、バレル容器の一方の端壁側からだけでなく、他方の端壁側からも延出されていてもよい。
さらに、カソードは、バレル容器の両端壁を介して両持ち状態で支持された基幹部と、その基幹部からバレル容器の下部に向けて延びる複数の末端部とから構成されていてもよい。
また、バレル容器は、一端側がやや上向きに開口した有底筒状の壁体からなるものであって、その回転軸がバレルめっき装置の設置面に対して傾斜しているものであってもよい。その場合にも、アノードが、バレル容器の底壁から立ち上がる筒状壁の外面に取り付けられる。
本発明の実施の形態に係るバレルめっき装置の正面図である 本実施の形態に関するバレル容器の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 バレルめっき装置
3 めっき槽
5 バレル容器
7 カソード
9 アノード

Claims (1)

  1. めっき液を収容するめっき槽と、
    前記めっき槽内に回転可能に支持されたバレル容器と、
    前記バレル容器内に支持されたカソードと、
    前記バレル容器の外側に該バレル容器と一体的に移動するように取り付けられたアノードと
    を備えたバレルめっき装置。
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