JP2009234951A - 化粧料およびその製造方法 - Google Patents

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和夫 田嶋
Yoko Imai
洋子 今井
Yasuhiro Nobata
靖浩 野畑
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智絵 石川
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Abstract

【課題】
容易に変質する親油性成分を経時的に安定的に配合する化粧料、及びこの化粧料の製造方法を提供する。
【解決手段】
高級アルコール、油性成分、多糖類及び容易に変質する親油性成分を含有する化粧料において、上記高級アルコールは、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有し、化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、上記油性成分は、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有され、上記多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含み、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%含有され、上記の容易に変質する親油性成分は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有されることを特徴とする乳化状態の化粧料、及びその製造方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、容易に変質する親油性成分を経時的に安定的に配合する化粧料、及びこの化粧料の製造方法に関する。
近年化粧料は、実効果が求められており、肌に対して実効果のある成分が多く開発されている。
油性ビタミンの一種、ビタミンEであるトコフェロールは抗酸化性能を有することが知られており、ビタミンAであるレチノールは、保湿作用に優れていることが知られている。
抗酸化性能を有するビタミン誘導体及びビタミン前駆物質や補酵素は、アンチエイジングや美白成分として多く用いられている。例えば、ビタミンC誘導体であるテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビルは、肌に適用した際に肌上で加水分解し、強い酸化防止の作用とメラニン生成抑制作用を有するL−アスコルビン酸を生成する。
また、紫外線によって活性酸素が皮膚に過剰な状態で持続すると、長期的に生体膜リン脂質の不飽和脂肪酸などと反応して過酸化脂質が生成する。この生成された過酸化脂質によって、動脈硬化、発癌、膜の破壊、蛋白変性、皮膚炎症、浮腫などの誘発が懸念されている。そこで、紫外線防止を目的とした紫外線吸収剤が配合される。
さらに、不飽和脂肪酸であるパルミトイル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸は自らが酸化されることにより抗酸化作用を示す。
しかし、上記の油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸等は水や空気により容易に変質する親油性成分である。
ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素は、化粧品に配合すると、配合された水により徐々に分解される。例えば、ビタミンC誘導体の分解物であるL−アスコルビン酸(ビタミンC)は、水溶性基質内で空気に接触すると容易に酸化され、ジハイドロアスコルビン酸となって力価が顕著に低下し、長期保存時には茶褐色に変色するという問題点がある。
また油性紫外線吸収剤も、化粧品に含まれている水分により、徐々に変質する。更に、不飽和脂肪酸を多く含む油脂を化粧品に配合すると、徐々に酸化され、その抗酸化性能が低下するだけでなく、異臭や着色を生じる。
そこで、従来においても、アスコルビン酸の安定性向上のために多くの研究がなされ発表されている。例えば、アスコルビン酸自体又はそれを含有する食品や医薬品等に対し、アスコルビン酸もしくはその誘導体を安定化するために、グリセロール(例えば特許文献1参照)、環状トリメタリン酸塩(例えば特許文献2参照)あるいはL−システイン塩酸塩を添加することが提案されている。
また、アスコルビン酸類の安定化剤として鳥卵から採取した卵殻膜に加水分解処理を施すことにより得られる水に可溶な状態とされた可溶性卵殻膜を使用する方法もある。(例えば特許文献3参照)
さらに紫外線吸収剤の安定化法として、紫外線吸収剤とノニオン系界面活性剤を含み、安定化剤として、大豆リン脂質、フォスファチジルコリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルエタノールアミン、スフィンゴミエリンおよびジパルミトイルフォスファチジルコリン等を配合した報告もある。(例えば特許文献4参照) また、p−ジメチルアミノ安息香酸エステルおよびp−メトキシ桂皮酸エステル等の紫外線吸収剤にアリーリデンヒダントイン誘導体の一種又は二種以上を配合することを特徴とする紫外線吸収剤の安定化法も報告されている。(例えば特許文献5参照)
しかし、これらの技術は、安定化成分を配合することで安定化を得る方法であり、上記の容易に変質する親油性成分の加水分解や酸化を完全に防止するものではなかった。
特開平6−30746号公報 特公昭59−32468号公報 特開平11−193279号公報 特許第3656197号公報 特許第2564911号公報
本発明は、容易に変質する親油性成分を経時的に安定的に配合する化粧料、及びこの化粧料の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、容易に変質する親油性成分の加水分解や酸化の防止について鋭意研究を重ねた結果、新規な乳化技術を使用し容易に変質する親油性成分を水相から完全に遮断することで、当該成分の加水分解や酸化を防止する方法を見出した。
すなわち、請求項1の本発明は、高級アルコール、油性成分、多糖類及び容易に変質する親油性成分を含有する化粧料において、
上記高級アルコールは、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有し、
化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、上記油性成分は、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有され、
上記多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含み、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%含有され、
上記の容易に変質する親油性成分は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有されることを特徴とする乳化状態の化粧料である。
融点が45℃以上の高級アルコールが2種以上含まれると、高級アルコールと多糖類の会合体の大きさが不均一となり、結晶化しにくくなることで乳化がより安定になる。高級アルコールが1種でも乳化はできるが、40℃等の高温で静置すると離水を生じる。高級アルコールが1種の場合は他の油と水との間で高級アルコールが規則正しい状態(液晶化状態)になり、経時と共に上記会合体の結晶化が進み、それに伴い水の吐き出し現象が起きると考えられる。
高級アルコールの含有量が化粧料の全量に対して、0.8重量%以下であると十分な乳化は得られず、20重量%以上においても安定した乳化は可能であるが、含有量に見合う効果が得られなく、コスト的にも好ましくない。
油性成分は、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有される。油性成分が1%重量以下であると肌に対して、化粧料として充分な滑らかさを与えることができなく、35重量%以上では、高級アルコールと本発明の多糖類による安定した乳化状態を得ることができない。
多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内、少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含み、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%含有される。上記の特定の多糖類と高級アルコールを使用すると親水性部分と疎水性部分を持った擬似活性剤が生成し、この擬似活性剤により油性成分を安定的に乳化させることができる。この多糖類の含有量が0.01重量%以下では十分な安定性は得られず、1重量%以上では含有量に見合う安定性能の向上が見られず、コスト的に好ましくない。
容易に変質する親油性成分は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有される。該親油性成分の含有量が0.01重量%以下では化粧料としての実効果が得られず、5重量%以上でも化粧料としての実効果が得られるが、配合量に見合う実効果の向上が見られず、コスト的に好ましくない。容易に変質する親油性成分は、上記油性成分中に溶け込み、油性成分が安定した乳化状態を維持するため、化粧料中の水分から遮断されて安定的に化粧料中に存在することができる。
請求項2の本発明は、油性成分が、少なくとも
油性成分(A)として、炭化水素、飽和脂肪酸、1価アルコールの脂肪酸エステル、動植物油脂、オキシカルボン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)、液体ロウから選ばれた1種以上と、
油性成分(B)として、固体ロウ、融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコール、融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコール及びその脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)から選ばれた1種以上を含み、
且つ、油性成分(A)と油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲で含む乳化状態の化粧料である。
請求項2の発明では、高級アルコール、油性成分、多糖類に、容易に変質する親油性成分を加えた乳化状態において、油性成分の中の特定の成分を油性成分(A)と油性成分(B)とに分け、それぞれから1種以上選択し添加することで、油性成分の表面に極性油が集まり、それにより油滴表面がより極性を持つことで乳化状態の安定性が増す。これにより、油性成分(A)と油性成分(B)に容易に変質する親油性成分が含まれていても、安定した乳化状態を維持することができる。また、この乳化状態の安定性を維持するためには、油性成分(A)の含有量が油性成分(B)と同量以上であることが必要であり、その重量比が1:1以上である。また、その比が50:1以上となると、表面に十分な極性が得られないことから、安定した乳化は得られない。
請求項3の本発明は、油性成分(A)が、スクワラン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ぶどう種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリブ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ホホバ油から選ばれた1種以上であり、
油性成分(B)が、ミツロウ(蜜蝋)、水添パーム油、バチルアルコール、フィトステロール、コレステロール、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)、トリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれた1種以上である乳化状態の化粧料である。
請求項3の発明では、油性成分を油性成分(A)と油性成分(B)に分け、それぞれの油性成分から1種以上を選択して組み合わせて用いるが、この方法は経験的に見出されたものであり、その効果を発揮する理由は十分解明されていないが、次のように推測される。
極性が近い油性成分同士を組み合わせた場合は、油滴の中で油性成分が均一に混合してしまい油滴全体の極性が低くなってしまう。さらに、融点が低く比較的極性が高い油性成分を配合することで油滴の表面を固化させず、油滴の表面の極性を保たれることで水との親和性が上がり、乳化成分の凝集・結晶化を防ぎ、安定化に寄与し、融点の高い化合物は油滴の大きさを小さくする作用があり、油滴の大きさをより不ぞろいにすると、油滴が不均一なほど乳化成分の凝集・結晶化を防ぎ安定化に寄与すると推測される。
請求項4の本発明は、容易に変質する親油性成分が、油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上を含み、且つ、その含有量が重量比で油性成分(A)の1/2以下である乳化状態の化粧料である。
請求項4の発明では、上記親油性成分が主に油性成分(A)に溶解しているため、その含有量を油性成分(A)の含有量の1/2以下に保つ必要がある。上記親油性成分の含有量が油性成分(A)の含有量の1/2を越えると、上記親油性成分が油性成分(A)に完全に溶解しなくなり、十分な乳化安定性が得られなくなる。
請求項5の本発明は、容易に変質する親油性成分が、油性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンEであり、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質としてカロチン、アスタキサンチン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル、酢酸トコフェロールであり、補酵素としてα−リポ酸、ユビキノンであり、油性紫外線吸収剤として4−tert−ブチル−4′−メトキシベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチルであり、不飽和脂肪酸としてリノール酸、リノレン酸である中から選らばれた1種以上である乳化状態の化粧料である。
請求項5の発明では、上記の容易に変質する親油性成分を使用する場合には、その親油性成分が上記油性成分に良く溶け込み、その油性成分が分散して乳化状態が良く、化粧料中の水分から遮断され、上記親油成分の経時変化を防止して安定した化粧料を得ることができる。
請求項6の本発明は、多糖類が、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の乳化状態の化粧料である。
Figure 2009234951
請求項6の本発明では、上記多糖類と特定の高級アルコール2種以上を使用すると、その多糖類と高級アルコールが、水素結合にて結合し、更に会合体(塊)を生じることで粒子構造を形成し、安定した乳化状態を有する化粧料を得ることができる。
請求項7の本発明は、高級アルコールが、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ドコサノールから選ばれた2種以上である乳化状態の化粧料である。
請求項7の発明では、上記特定の高級アルコールを2種類以上使用するため、水酸基を持った化合物が複数含まれることにより多糖類と高級アルコールから生じる会合体が多様な大きさを有して、分子量の異なる高級アルコールと多糖類の会合体が均一な粒子構造を形成することを防止して、乳化状態を安定化させることができる。
請求項8の本発明は、2種以上の高級アルコールの各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比は、重量比で1:1〜1:5の範囲である乳化状態の化粧料である。
請求項8の発明では、それぞれの高級アルコールを0.4重量%以上使用しないと実質的に2種以上の高級アルコールを使用した効果が得られない。また、2種以上の高級アルコールの混合物の含有量が化粧料の全量に対して0.8重量%以下では、多糖類と充分な粒子構造を形成することができなく、20重量%以上では、含有量に見合う効果の向上が得られなく、コスト的に好ましくない。更に、2種類以上の高級アルコールの混合物の混合比は、最少配合量となる高級アルコールと最多配合量となる高級アルコールの混合比が1:1〜1:5の範囲であるため、2種以上混合された高級アルコールは、1つの高級アルコールが少なくとも他の1つの高級アルコールに対して五分の一以上混合されているので、分子量の異なる高級アルコールと多糖類の会合体が実質的に相当量の異なる大きさの会合体を形成して、均一な粒子構造を形成することを防止し、乳化状態を安定化させることができる。
請求項9の本発明は、高級アルコール、油性成分、多糖類及び容易に変質する親油性成分を含有する化粧料の製造方法であって、
フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む上記多糖類の、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%に相当する量を、70℃以上の水および/又は親水性溶媒に溶解させて溶液を製造した後に、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有し、高級アルコールの合計の含有量が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%である高級アルコール、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有される油性成分、及び化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有される親油性成分を加え、70℃以上で乳化撹拌させた後、撹拌しながら40℃以下まで冷却させることを特徴とする乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項9の発明では、まず、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む上記多糖類の、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%に相当する量を、70℃以上の水および/又は親水性溶媒に溶解させて多糖類溶液を製造する。この多糖類溶液に高級アルコールを溶解すると、親水性部分と疎水性部分を持った擬似活性剤が生成し、この擬似活性剤により油性成分を安定的に乳化させることができる。多糖類が0.01重量%以下では十分な乳化安定性は得られず、1重量%以上では添加量に見合う乳化安定性能の向上が見られず、コスト的に好ましくない。
次に、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有する高級アルコールについては化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%に相当する量を、油性成分については化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%に相当する量を、容易に変質する親油性成分については化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%に相当する量を、それぞれ多糖類溶液に添加し、溶解させる。多糖類溶液に本発明の高級アルコールが分散され融点が45℃以上の高級アルコールが2種以上その溶液に含まれため、上記高級アルコールと多糖類から構成される粒子の大きさが不均一となり、その粒子の内部に油性成分を含んでなる乳化粒子は、結晶化しにくくなり、乳化はより安定になる。高級アルコールが1種の場合は十分な乳化安定性が得られない。
高級アルコールが化粧料の全量に対して、0.8重量%以下であると十分な乳化は得られず、また、20重量%以上においても安定した乳化は可能であるが、含有量に見合う効果の向上が得られなく、コスト的に好ましくない。
油性成分は、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有される。油性成分が1重量%以下であると、肌に対して化粧料として充分な滑らかさを与えることができなく、35重量%以上では、高級アルコールと本発明の多糖類による安定した乳化状態を得ることができない。
容易に変質する親油性成分は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有される。親油性成分の含有量が0.01重量%以下では化粧料としての実効果が得られず、5重量%以上でも化粧料としての実効果が得られるが、配合量に見合う実効果の向上が見られず、コスト的に好ましくない。
高級アルコール、油性成分、多糖類、及び親油性成分を含有する溶液を70℃以上で乳化撹拌させ、更に、撹拌しながら40℃以下まで冷却させる。70℃以上での乳化撹拌により、上記の2種以上の高級アルコール、上記の油性成分、上記の多糖類、及び上記親油性成分の集合体を、撹拌によって水および/又は親水性溶媒を巻き込み分散した状態に維持しながら40℃以下まで冷却することで、その状態を固定することができる。これにより本発明の化粧料は油性成分と親油性成分が安定な乳化状態で水に分散した状態になるため、肌になじみのよい乳化状態の化粧料を得ることができる。そして、親油性成分が水分から遮断されて安定に存在することができる。
また、上記の乳化撹拌したまま70℃以上から40℃以下まで冷却する製造方法では、乳化から冷却までの全工程を一つの撹拌装置で実施することができる。
請求項10の本発明は、油性成分が、少なくとも、
油性成分(A)として、炭化水素、飽和脂肪酸、1価アルコールの脂肪酸エステル、動植物油脂、オキシカルボン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)、液体ロウから選ばれた1種以上と、
油性成分(B)として、固体ロウ、融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコール、融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコール及びその脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)から選ばれた1種以上を含み、且つ、油性成分(A)と油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲で含む乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項10の発明では、高級アルコール、油性成分、多糖類に、容易に変質する親油性成分を加えた乳化状態において、油性成分の中の特定の成分を油性成分(A)と油性成分(B)とに分け、それぞれから1種以上選択し添加することで、油性成分の表面に極性油があつまり、それにより油滴表面がより極性を持つことで乳化状態の安定性が増す。これにより、容易に変質する親油性成分が含まれていても、安定した乳化状態を維持することができる。また、この乳化状態の安定性を維持するためには、油性成分(A)の含有量が油性成分(B)と同量以上であることが必要であり、その重量比が1:1以上である。また、その比が50:1以上となると、表面に十分な極性が得られないことから、安定した乳化は得られない。
請求項11の本発明は、油性成分(A)が、スクワラン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ぶどう種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリブ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ホホバ油から選ばれた1種以上であり、
油性成分(B)が、ミツロウ(蜜蝋)、水添パーム油、バチルアルコール、フィトステロール、コレステロール、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)、トリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれた1種以上である乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項11の発明では、油性成分を油性成分(A)と油性成分(B)に分け、それぞれの油性成分から1種以上を選択して組み合わせて用いるが、この方法は経験的に見出されたものであり、その効果を発揮する理由は十分解明されていないが、次のように推測される。
極性が近い油性成分同士を組み合わせた場合は、油滴の中で油性成分が均一に混合してしまい油滴全体の極性が低くなってしまう。さらに、融点が低く比較的極性が高い油性成分を配合することで油滴の表面を固化させず、油滴の表面の極性を保たれることで水との親和性が上がり、乳化成分の凝集・結晶化を防ぎ、安定化に寄与し、融点の高い化合物は油滴の大きさを小さくする作用があり、油滴の大きさをより不ぞろいにすると、油滴が不均一なほど乳化成分の凝集・結晶化を防ぎ安定化に寄与すると推測される。
請求項12の本発明は、容易に変質する親油性成分が、油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上を含み、且つ、その含有量が重量比で油性成分(A)の1/2以下であることを特徴とする乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項12の発明では、上記親油性成分が主に油性成分(A)に溶解しているため、その含有量を油性成分(A)の含有量の1/2以下に保つ必要がある。上記親油性成分の含有量が油性成分(A)の含有量の1/2を越えると、上記親油性成分が油性成分(A)に完全に溶解しなくなり、十分な乳化安定性が得られなくなる。
請求項13の本発明は、容易に変質する親油性成分が、油性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンEであり、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質としてカロチン、アスタキサンチン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル、酢酸トコフェロールであり、補酵素としてα−リポ酸、ユビキノンであり、油性紫外線吸収剤として4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチルであり、不飽和脂肪酸としてリノール酸、リノレン酸である中から選らばれた1種以上である乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項13の発明では、上記の容易に変質する親油性成分を使用する場合には、その親油性成分が上記の油性成分と良く分散して乳化状態が良く、経時変化を防止して安定した化粧料を得ることができる。
請求項14の本発明は、多糖類が、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている乳化状態の化粧料の製造方法である。
Figure 2009234951
請求項14の本発明では、上記多糖類と特定の高級アルコール2種以上を使用すると、その多糖類と高級アルコールが、水素結合にて結合し、更に会合体(塊)を生じることで粒子構造を形成し、安定した乳化状態を有する化粧料を得ることができる。
請求項15の本発明は、上記高級アルコールが、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ドコサノールから選ばれた2種以上である乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項15の発明では、上記特定の高級アルコールを2種類以上使用するため、水酸基を持った化合物が複数含まれることにより多糖類と高級アルコールから生じる会合体が多様な大きさを有して、分子量の異なる高級アルコールと多糖類の会合体が均一な粒子構造を形成することを防止して、乳化状態を安定化させることができる。
請求項16の本発明は、2種以上の高級アルコールの各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比は、重量比で1:1〜1:5の範囲である乳化状態の化粧料の製造方法である。
請求項16の発明では、2種以上のそれぞれの高級アルコールを0.4重量%以上使用しないと実質的に2種以上の高級アルコールを使用した効果が得られない。また、2種以上の高級アルコールの混合物が化粧料の全量に対して0.8重量%以下では、多糖類と充分な粒子構造を形成することができなく、20重量%以上では、含有量に見合う効果の向上が得られなく、コスト的に好ましくない。
更に、2種以上の高級アルコールの混合物の混合比は、最少配合量となる高級アルコールと最多配合量となる高級アルコールの混合比が1:1〜1:5の範囲であるため、2種以上混合された高級アルコールは、1つの高級アルコールが少なくとも他の1つの高級アルコールに対して五分の一以上混合されているので、分子量の異なる高級アルコールと多糖類の会合体が実質的に相当量の異なる大きさの会合体を形成して、均一な粒子構造を形成することを防止して、乳化状態を安定化させることができる。
本発明において、融点が45℃以上の2種以上の高級アルコール、油性成分(油性成分(A)+油性成分(B))、及び特定の多糖類を使用することにより、化粧料として重要な効果を示す容易に変質する親油性成分を、水と遮断した状態で経時的に安定的に配合する乳化状態を有する化粧料を得ることができる。
以下、この発明の最良の実施の形態について従来の化粧料と比較して説明する。
本発明の化粧料は、2種以上の高級アルコールを全量に対して0.8重量%〜20重量%含有し、油性成分を1重量%〜35重量%含有し、特定の多糖類を化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%含有し、容易に変質する親油性成分を化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有している。
本発明で用いる高級アルコールは、融点が45℃以上の高級アルコールで、具体的には直鎖飽和脂肪族アルコールのヘキサデカノール(セチルアルコール)(融点50℃)、オクタデカノール(ステアリルアルコール)(融点59℃)、エイコサノール、ドコサノール(ベヘニルアルコール)(融点72℃)、テトラコアサノール(融点74℃)等であり、さらに植物抽出油脂を水素添加して得られたアルコールの水添ナタネ油アルコール(融点60〜70℃)、水添ココナッツアルコール(融点50〜65℃)、水添パーム油アルコール(融点50〜65℃)等である、中でもヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ドコサノールが好ましい。
本発明で使用する高級アルコールは、2種以上を用い、その2種以上の高級アルコールの各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比が、重量比で1:1〜1:5の範囲である。
本発明で用いる油性成分は、油性成分(A)として、炭化水素、飽和脂肪酸、1価アルコールの脂肪酸エステル、動植物油脂、オキシカルボン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)、液体ロウから選ばれた1種以上と、油性成分(B)として、固体ロウ、融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコール、融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコール及びその脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)から選ばれた1種以上を組合せてなり、その含有量は化粧品の全量に対して1重量%〜35重量%である。また、油性成分(A)と油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲である。
油性成分(A)の炭化水素としては、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、マイクロクリスタリンワックス(分子量450〜1000のイソパラフィンと少量のn−パラフィン及びナフテン系炭化水素の混合物)、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、プリスタン、ポリイソブチレン等がある。好ましくは、スクワラン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、流動パラフィンである。
油性成分(A)の飽和脂肪酸としては、炭素数10〜30の直鎖、乃至分岐の飽和脂肪酸、牛脂脂肪酸、及び硬化牛脂脂肪酸であって、炭素数10〜30の直鎖、分岐の飽和脂肪酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、及びこれらの脂肪酸に相当する分岐脂肪酸である。
油性成分(A)の1価アルコールの脂肪酸エステルとしては、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、コハク酸−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、オレイン酸ステアリル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル等がある。中でもミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシルが好ましい。
油性成分(A)の動植物油脂としては、植物由来の油脂と動物由来の油脂がある。植物由来の油脂には、乾性油、半乾性油、不乾性油及び常温で固型の植物脂があり、乾性油としてはサフラワー油、大豆油、月見草油、ぶどう種子油、ローズヒップ油、ククイナッツ油等、半乾性油としてはヒマワリ油、アルモンド油、ごま油、コムギ胚芽油、とうもろこし油、綿実油等、不乾性油としてはオリブ油、アボカド油、ツバキ油、パーシック油、ひまし油、落花生油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油等、植物脂としてはカカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油等がある。また、動物由来の油脂としては、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等がある。中でもぶどう種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリブ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂が適している。
油性成分(A)のオキシカルボン酸エステルとしては、リンゴ酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリエチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、コハク酸ジオクチル等がある。
油性成分(A)の多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)としては、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジノナン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル酸・カプリン酸)プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル等がある。特にトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチルが適している。
油性成分(A)の液体ロウとしては、液状ラノリン、ホホバ油があり、中でもホホバ油が好ましい。
油性成分(B)の固体ロウとしては、動物性ロウと植物性ロウがあり、動物性ロウにはミツロウ(蜜蝋)、鯨ロウ、ラノリン、硬質ラノリン、還元ラノリン等があり、植物性ロウにはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、水素添加ホホバ油、水添パーム油等がある。中でもミツロウ(蜜蝋)と水添パーム油が好ましい。
油性成分(B)の融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコールとしては、キミルアルコール(モノパルミチルグリセリンエーテル)、バチルアルコール(モノステアリルグリセリンエーテル)があり、中でもバチルアルコールが好ましい。
油性成分(B)の融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコールとしては、フィトステロール、コレステロール(コレステリン)、ジヒドロコレステロール、カンペステロール、スティグマステロール等があり、中でもフィトステロール、コレステロール(コレステリン)が好適である。
油性成分(B)の環状アルコールの脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)等がある。中でもステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)が好適である。
油性成分(B)の多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)としては、グリセリン脂肪酸エステルのトリパルミチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリオキシステアリン酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセルオリゴエステル、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸)グリセリル等があり、また、エリスリトール脂肪酸エステルのジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、(ヒドロキシステアリン酸・ステアリン酸・ロジン酸の混合酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル等がある。特にトリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルが適している。
本発明で用いる、容易に変質する親油性成分は、油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上を含み、その含有量は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%であり、且つ、重量比で油性成分(A)の1/2以下である。
上記の親油性成分の油性ビタミンとしては、ビタミンA(ビタミンA1、ビタミンA2、ビタミンA3等)、ビタミンD(ビタミンD2、ビタミンD3、プロビタミンD2、プロビタミンD3等)、ビタミンE、ビタミンK(ビタミンK1、ビタミンK2等)がある。中でもビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)が好適である。
上記の親油性成分のビタミン誘導体及びビタミン前駆物質としては、ビタミンA前駆物質のカロチン、アスタキサンチン、ビタミンA誘導体である酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、酪酸レチノール、プロピオン酸レチノール、オクチル酸レチノール、ラウリル酸レチノール、オレイン酸レチノール、リノレン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール等があり、ビタミンB3誘導体であるニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル等、ビタミンB5誘導体であるトリ酢酸パンテニル等、ビタミンB6誘導体であるジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン等がある。また、ビタミンC誘導体であるステアリン酸L−アスコルビル、パルミチン酸L−アスコルビル、オレイン酸L−アスコルビル等のモノ脂肪酸アスコルビルエステル、アスコルビン酸モノリン酸エステル、アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのアスコルビン酸モノエステル、ジステアリン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、ジオレイン酸L−アスコルビルなどのジ脂肪酸アスコルビルエステル、アスコルビン酸ジリン酸エステルなどのアスコルビン酸ジエステル、トリステアリン酸L−アスコルビル、トリパルミチン酸L−アスコルビル、トリオレイン酸L−アスコルビルなどのトリ脂肪酸アスコルビルエステル、アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのアスコルビン酸トリエステル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビルなどのテトラ脂肪酸アスコルビルエステル等がある。また、ビタミンE誘導体である酢酸トコフェロール、(リノール酸/オレイン酸)トコフェロール、レチノイン酸トコフェリル等がある。中でもカロチン、アスタキサンチン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル、酢酸トコフェロールが好適である。
上記の親油性成分の補酵素としては、α−リポ酸、ユビキノン等があり、特にα−リポ酸、ユビキノンが好適である。
上記の親油性成分の油性紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸誘導体、メンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニリック酸誘導体、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート等のサリチル酸誘導体、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、ジイソプロピル桂皮酸メチル(=メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート)、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(=2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、オクチル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート等の桂皮酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、2−(4′−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、2−ベンジリデン−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−tert−ブチル−4′−メトキシベンゾイルメタン、特開平2−212579号公報記載のベンゼンビス−1,3−ジケトン誘導体、特開平3−220153号公報記載のベンゾイルピナコロン誘導体等が挙げられる。中でも4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチルが好適である。
上記の親油性成分の不飽和脂肪酸としては、パルミトイル酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサトリエン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ネルボン酸、ドコサヘキサエン酸等があり、中でもリノール酸、リノレン酸が好適である。
本発明で用いる多糖類は、上記のように、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類である。例えば、少なくともフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類であり、好ましくは下記一般式(化1)に示されるようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖からなり、主鎖中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造からなっている多糖類である。
Figure 2009234951
上記一般式(化1)の多糖類は、例えばアルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)の産生物として得ることができる。この多糖類は、アルカシーラン〔商品名、INCIname:Alcaligenes Polysacchaides、伯東(株)製〕として市販されている。
また、微生物は一般に2種以上の多糖類を産生することが多いが、本発明の効果を妨げるものでなければ、他種の多糖類が含まれていても差し支えない。例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類には少なくとも2種の多糖類が含まれていることが確かめられており、培養液から分離した多糖類の構成単糖比率はモル比でフコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1:(0.5〜4):(0.5〜2):(0.5〜2)であるが、2種の多糖類を分離すると、一つは、前記一般式(化1)に示すようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖中にある1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類(A)であり、他はフコースとマンノースを繰り返し単位とする多糖類(B)である。多糖類(A)は、本発明の多糖類であり、フコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノースの単糖構成比は1:2:1:1であり、分子量は10〜10程度の高分子成分である〔1998年度日本農芸化学会大会要旨集、371頁参照〕。多糖類(B)は、フコースとマンノースが1:1の繰り返し構造の多糖類であり、分子量が10〜10の低分子成分である〔Y.Nohata,J.Azuma,R.Kurane,Carbohydrate Research 293,(1996)213〜222参照〕。この多糖類(B)は本発明の多糖類の範囲外であるが、本発明の安定化効果を妨げるようなことはなく、結果的に本発明に用いられることになっても差し支えない。この2種の多糖類が含まれるアルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類からは、精製度の違いにより、粗製品と精製品が得られる。
また、アルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)の代わりに、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011(FERM BP−08582)又はSPH−012(FERM BP−08579)を使用しても、本発明の多糖類を得ることができ、各々に粗製品と精製品が得られる。それ以外に、主鎖がグルクロン酸、グルコース、ラムノースで、側鎖がラムノースである、ウエランガム(CPケルコ社製)、ダイユータンガム(CPケルコ社製)等がある。
中でもアルカシーラン、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(粗製品)、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(精製品)、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(粗製品)、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(精製品)、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類(粗製品)、SPH−012株細菌の産出多糖類(精製品)が好適である。
本発明で用いる多糖類は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いても良いが、一般式(化1)の多糖類の単独、あるいは、一般式(化1)の多糖類と他の多糖類との組み合わせが最も効率よく本発明の効果が得られる。また添加量は、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%、望ましくは、0.02重量%〜0.2重量%、更に望ましくは0.05重量%〜0.08重量%添加する。0.01重量%以下では十分な効果は得られない。また1重量%以上では、効果は得られるものの、コストが上がり効率的ではない。
本発明の化粧料の製造方法は、まず、70℃以上の、水および/又は親水性溶媒に、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類を化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%を溶解させる。ホモジナイザー(たとえばTKホモミクサーMARK(2)2.5型羽に本体TKロボミックス、特殊機化工業株式会社製)あるいはデイスパーザー(たとえばTKホモディスパーザー2.5型2.5型羽に本体TKロボミックス、特殊機化工業株式会社製)を使用し、強いシェアーをかけながら撹拌する。親水性溶媒としては、水溶性の多価アルコールでグリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1−(2−エチルヘキシル)グリコールエーテル等がある。
次に、上記多糖類の水溶液に、70℃以上に加熱された2種以上の高級アルコールと油性成分(油性成分(A)+油性成分(B))、及び容易に変質する親油性成分を添加し、溶解させて、70℃以上で乳化させ、更に、乳化攪拌したまま40℃まで冷却させる。
2種以上の高級アルコールは、各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比が、重量比で1:1〜1:5の範囲になるように添加する。また、油性成分は、油性成分(A)と油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲であり、油性成分の合計(油性成分(A)+油性成分(B))が化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%になるように添加する。更に、上記親油性成分は、その含有量が化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%であり、且つ、重量比で油性成分(A)の1/2以下になるように添加する。
本発明の化粧料の製造方法では、ホモジナイザーと称される通常の乳化装置を用いることが出来る。70℃以上に加熱した本発明の特定の多糖類の溶液をホモジナイザーにより攪拌している状態のところに、70℃以上に加熱した本発明の高級アルコール、油性成分、及び容易に変質する親油性成分、必要な場合は、乳化補助成分を添加し乳化させる。装置、液量により異なるが、10分〜60分攪拌した後、攪拌をそのまま続けた状態で、冷却を開始する。冷却時間は装置、液量により異なるが、10分〜60分かけ常温にする。この方法にて、本発明の乳化状態の化粧料を得ることができる。
本発明の化粧料の製造方法では、本発明で用いる高級アルコール、油性成分、多糖類、及び容易に変質する親油性成分が、70℃以上に加熱され液状で良く混合された状態で共存することが重要である。この状態が維持されれば、本発明で用いる高級アルコール、油性成分、多糖類、及び容易に変質する親油性成分の混合順序に特に制限はないが、溶液粘度等の取り扱いと混合の容易さから、上記のように多糖類の水溶液に、高級アルコール、油性成分、容易に変質する親油性成分を添加する方法が好ましい。
本発明で用いる高級アルコール、油性成分、多糖類、及び容易に変質する親油性成分が、70℃以上に加熱され液状で良く混合されると、容易に変質する親油性成分を溶解した油性成分の表面に高級アルコールの水酸基が並び、多糖類の水酸基と水素結合により会合した組成物が得られる。攪拌を維持しながら該組成物を40℃以下まで徐々に冷却すると、該組成物に配合された高級アルコールが融点以下になり固化するため、該親油性成分を溶解した油性成分の表面を覆い、また、多糖類と会合することで乳化状態が固定され、本発明の化粧料を得ることができる。
本発明の化粧料における乳化状態は、容易に変質する親油性成分を溶解した油性成分の表面を、固化した高級アルコールが覆い、それを、多糖類により水中に分散した三相乳化である。
本発明の化粧料に乳化をさらに安定化させる乳化補助成分を添加しても良い。親水性成分としては、アミノ酸、糖およびその誘導体、(POEメチルグルコシド)、親水性ポリマー、低分子多価アルコール等がある。水相を多成分の混合系にすることにより、水相も不均一にすることができる。これにより乳化物の結晶化を水相からも防止することができる。
アミノ酸としては、アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、オルチニン、グルタミン、グリシン、グルタミン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン、シスチン、シトルリン、スレオニン、セリン、チロシン、トリプトファン、テアニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸及びその塩等が挙げられる。
糖およびその誘導体としては、ハチミツ、エリスリトール、マルトース、マルチトール、キシリトール、キシロース、ペンタエリスリトール、フルクトース、デキストリン及びその誘導体、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、トレハロース、ブドウ糖、POEメチルグルコシド、加水分解水添デンプン、グルコシドトレハロース等がある。
親水性ポリマーは、例えば、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、フコイダン、クインシードガム、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン、カードラン、ジェランガム、フコゲル、カゼイン、ゼラチン、デンプン、コラーゲンなどの天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、セルロース結晶体、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子などであり、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライトなどの無機鉱物などを併用することもある。
低分子多価アルコールとしては、エタノール、1,2−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ブタノール、プロパノール、ペンタンジオール、オクタンジオール、1−(2−エチルヘキシル)グリコールエーテル等が挙げられる。
更に、本発明の化粧料に乳化をさらに安定化させる乳化補助成分として界面活性剤を用いても良い。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体などが挙げられる。
また、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸塩及びアルケニル硫酸塩、アルキルフェニル硫酸塩及びアルケニルフェニル硫酸塩、アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩及びアルケニルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩、(ジ)アルキルスルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩(アシル−N−メチルタウリン類)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物等が挙げられる。金属塩はナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、レシチン及びその誘導体、アルキルアミン塩、4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはベタイン、ホスホベタインおよびスルホベタイン、グリシン系ベタイン、イミダゾリウム系ベタイン、アミンオキシド等がある。
これらの界面活性剤の中で好ましくは、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びレシチンおよびその誘導体である。これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲内で、必要によりさらに、薬品類、医薬部外品類、化粧品類などに配合される成分である精製水、温泉水、深層水、増粘剤、色素、保湿剤、エモリエント剤、収れん剤、美白剤、紫外線防止剤、抗炎症(消炎)剤、皮膚(細胞)賦活化剤、抗菌剤、経皮吸収促進剤、清涼剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、褪色防止剤、緩衝剤などが任意に加えられる。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲内で、外用剤の他、内服剤、注射剤等、種々の形態の製剤とすることができるが、通常は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の外用剤として用いることが好ましい。
以下に本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例に使用する多糖類は以下のA−1〜A−7である。
A−1:アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(粗製品)
A−2:アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(精製品)
A−3:アルカシーラン(一般式(化1)で表される多糖類)
(「アルカシーラン」(商品名)、INCIname:Alcaligenes Polysacchaides;伯東(株)製)
A−4:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(粗製品)
A−5:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類(粗製品)
A−6:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(精製品)
A−7:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類(精製品)
以下にA−1、A−2、A−4〜A−7の調製方法を示す。
1.「A−1:アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(粗製品)」
グルコース(試薬)(和光純薬工業(株)製)40.0g、リン酸水素二カリウム(試薬)(和光純薬工業(株)製)4.0g、リン酸二水素カリウム(試薬)(和光純薬工業(株)製)2.0g、塩化ナトリウム(試薬)(和光純薬工業(株)製)0.1g、硫酸マグネシウム(試薬)(和光純薬工業(株)製)0.2g、硝酸カリウム(試薬)(和光純薬工業(株)製)1.0g、イーストエキストラクト(試薬)(オキソイド(OXOID)社製)1.5gをイオン交換水に溶解し、水酸化ナトリウムあるいは硫酸を用いpH6.5に調整し、全量を1リットルとした。この水溶液150mLを500mLの三角フラスコに取り、オートクレーブにより加熱滅菌(121℃、15分間)した後、室温まで戻し、アルカリゲネスレータスB−16株(FERM BP−2015号)を1白金耳接種し、30℃にて6日間振とう培養(180rpm)した。培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合し、析出した凝集物を濾過、回収、減圧下にて乾燥してアルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(A−1)を得た。この多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他フコースとマンノースをモル比1:1で構成される多糖類を含み、その存在比は7:1(重量比)である。尚、構成単糖類は、多糖類を硫酸で加水分解した後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
2.「A−2:アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(精製品)」
上記多糖類(A−1)の0.5重量%水溶液を調製し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを12とした。この水溶液をイオン交換樹脂「ダイヤイオンHPA−75(OH−)」(商品名)(日本錬水(株)製)のカラムを用いて8Ru以下で処理し、さらに濾過助剤「ラヂオライトRL700」(商品名)(昭和化学工業(株)製)と5μmメンブランフイルターで濾過し、タンパク質、核酸、微生物類を除去した。濾液を希塩酸にてpHが7にしてから減圧濃縮し、アセトンを投入して多糖類を沈澱させ、さらに10倍量のアセトンで洗浄し、フコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1:2:1:1(モル比)で構成され、分子量が5,000万の多糖類(A−2)を得た。
3.「A−4:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(粗製品)」、および「A−5:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類(粗製品)」
下記組成の培地50Lを、マルビシエンジニアリング社製の90Lの発酵槽に入れ、滅菌後、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011(FERM BP−08582)又はSPH−012(FERM BP−08579)をそれぞれ摂取し、培養を行った。
発酵槽の攪拌羽にはタービン攪拌羽根を用いて、700rpm〜800rpmの範囲で撹拌し、通気量は1vvm〜2vvmの範囲とした。pHは、6.5±0.4の範囲となるようにNaOHの1N水溶液を使用してコントロールした。また、培養温度は、30℃±0.2でコントロールを行った。培養は6日間行った。培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合し、析出した凝集物を濾過、回収、減圧下にて乾燥してスフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011細菌の産出多糖類(A−4)およびSPH−012細菌の産出多糖類(A−5)を得た。多糖類(A−4)は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他、ラムノースとマンノースをモル比2:1で構成される多糖類を含む。
また、多糖類(A−5)は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他フコースとマンノースをモル比1:1で構成される多糖類を含む多糖類である。尚、構成単糖類は、多糖類を硫酸で加水分解した後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
<培地の組成>(1リットル当たり)
グルコース (和光純薬工業(株)製) 4.00g
リン酸水素二カリウム (和光純薬工業(株)製) 0.40g
リン酸二水素カリウム (和光純薬工業(株)製) 0.20g
塩化ナトリウム (和光純薬工業(株)製) 0.01g
硫酸マグネシウム (和光純薬工業(株)製) 0.02g
硝酸カリウム (和光純薬工業(株)製) 0.10g
イーストエキストラクト (「Hy−Yeast 412」(商品名);シグマ社製)
0.15g
4.「A−6:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(精製品)」、および「A−7:スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012 細菌の産出多糖類(精製品)」
多糖類(A−4)および多糖類(A−5)の0.5重量%水溶液に、それぞれ0.02重量%濃度になるように水酸化ナトリウムを添加し、一晩撹拌を行い多糖類を分散させた。更に、121℃、10分間の条件で加熱して溶解させた。次に、遠心分離(40,000G,40分)にて除菌を行った。菌体除去の確認は、上清の透明度で判断した。次に、前記メンブレンフィルターシステムにて濾過を行い濾過残渣を得た。この濾過残渣に再度、体積として約100倍量の純水を足し、撹拌した後、再濾過をおこなう。この操作を5回繰り返し水不溶成分の脱塩を行なった。メンブレンフィルターシステムによりある程度脱水したゲル状の水不溶成分をそのまま常温減圧乾燥し、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(A−6)(精製品)を得た。同様に、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類製(A−7)を得た。
本発明の実施例に使用する高級アルコールは、以下のB−1〜B−7である。
B−1:ヘキサデカノール
(「ハイノール16SS(ヘキサデカノール99%以上、融点49−53℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−2:オクタデカノール
(「ハイノール18SS(オクタデカノール99%以上、融点55−60℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−3:エイコサノール
(「ハイノール20SS(エイコサノール95%以上、融点60−65℃)」」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−4:ドコサノール
(「ハイノール22S(ドコサノール97%以上、融点67―73℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−5:セトステアリルアルコール
(「セトステアリルアルコール(ヘキサデカノール50%、オクタデカノール50%、融点54−56℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−6:ベヘニルアルコール
(「ベヘニルアルコール65(ドコサノール65〜70%、エイコサノール10〜20%、オクタデカノール10〜20%、融点65−73℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
B−7:水添ナタネ油アルコール
(「アルコールNo.20―B(オクタデカノール40%、ドコサノール50%、融点60−70℃)」(商品名);高級アルコール工業(株)製)
本発明の実施例に使用する油性成分Aは以下のC−1〜C−16である。
C−1:スクワラン(「クラレスクワランN」(商品名);クラレ(株)製)
C−2:オレフィンオリゴマー(パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)の一例)(「ノムコートHPD−C」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
C−3:流動パラフィン(「ミネラルオイル」(商品名);(株)ビーアンドオー研究所製)
C−4:ミリスチン酸イソプロピル(「クロダモルIPM」(商品名);クローダジャパン製)
C−5:ミリスチン酸イソステアリル(「コスモール812」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
なお、ミリスチン酸イソステアリル以外にもミリスチン酸ミリスチルを使用することもできる。
C−6:パルミチン酸イソプロピル(「クロダモルIPP」(商品名);クローダジャパン(株)製)
C−7:イソノナン酸イソノニル(「サラコス99」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
C−8:イソノナン酸イソトリデシル(「サラコス913」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
C−9:ぶどう種子油(「NIKKOL グレープシード油」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
C−10:オリブ油(「クロピュアOL」(商品名);クローダジャパン(株)製)
なお、オリブ油以外にもローズヒップ油、ヒマワリ油、アボカド油、マカデミアナッツ油を使用することもできる。
C−11:メドウフォーム油(「NIKKOL メドウホーム油」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
C−12:シア脂(「クロピュアSB」(商品名);クローダジャパン(株)製)
C−13:トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル
(「NIKKOL トリエスター F−810」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
C−14:トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル
(「NIKKOL Trifat S−308」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
C−15:テトラオクタン酸ペンタエリスリチル
(「サラコス5418V」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
C−16: ホホバ油(「ホホバオイル」(商品名);(株)ビーアンドオー研究所製)
本発明の実施例に使用する油性成分Bは以下のD−1〜D−15である。
D−1:ミツロウ(「ゴールデンブランドミツロウ」(商品名);三木化成(株)製)
D−2:水添パーム油(「ノムコートPHS」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
D−3:バチルアルコール
(「「NIKKOL バチルアルコール100」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
D−4:フィトステロール(「フィトステロールズ」(商品名);タマ生化学(株)製)
D−5:コレステロール(「コレステロール」(商品名);クローダジャパン(株)製)
D−6:ステアリン酸コレステリル
(「NIKKOL コレステリルステアレート」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
D−7:12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル
(「サラコスHS」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
D−8オレイン酸フィトステリル(「サラコスPO」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
D−9:N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)
(「エルデュウPS−203」(商品名);味の素(株)製)
D−10:N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)
(「エルデュウPS−304」(商品名);味の素(株)製)
D−11:トリミリスチン酸グリセリル(「トリミリスチン酸グリセリル」(商品名);日本精化(株)製)
D−12:トリステアリン酸グリセリル(「トリステアリン酸グリセリル」(商品名);日本精化(株)製)
D−13:トリ(カプリル酸・カプリン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸)グリセリル
(「サラコス334」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
D−14:ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル
(「コスモール168M」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
D−15:(ヒドロキシステアリン酸・ステアリン酸・ロジン酸の混合酸)ジペンタエリスリチル
(「コスモール168AR」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
本発明の実施例に使用する容易に変質する親油性成分は以下のE−1〜E−28である。
E−1:レチノール(ビタミンA)(「レチノール 15D」(商品名);BASFジャパン(株)製)
E−2:トコフェロール(ビタミンE)(「イーミックス-D」(商品名);タマ生化学(株)製)
E−3:トコトリエノール(ビタミンE)(「トコリット−92」(商品名);タマ生化学(株)製)
E−4:コレカルシフェロール(ビタミンD3)
(「コレカルシフェロール(ビタミンD3)」(商品名);DSMニュートリションジャパン(株)製)
E−5:ビタミンK(「ビタミンK」(商品名);DSMニュートリションジャパン(株)製)
E−6:カロチン(「β-カロチン結晶」(商品名);DSMニュートリションジャパン(株)製)
E−7:アスタキサンチン(「アスタリールオイル」(商品名);富士化学工業(株)製)
E−8:酢酸レチノール(「ビタミンAアセテート150万IU/g」(商品名);BASFジャパン(株)製)
E−9:パルミチン酸レチノール(「理研Aパルミテート1700」(商品名);理研ビタミン(株)製)
E−10:ニコチン酸トコフェロール
(「ニコチン酸トコフェロール」(商品名);エーザイフード・ケミカル(株)製)
E−11:ニコチン酸ベンジル(「ニコチン酸ベンジル」(試薬);メルクジャパン(株)製)
E−12:トリ酢酸パンテニル(「Unispheres GP−555」(商品名);マツモト交商(株)製)
E−13:ジカプリル酸ピリドキシン(「NIKKOL DK」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
E−14:ジパルミチン酸ピリドキシン(「NIKKOL DP」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
E−15:パルミチン酸L−アスコルビル
(「パルミチン酸アスコルビル」(商品名);DSMニュートリションジャパン(株)製)
E−16:ジパルミチン酸L−アスコルビル(「NIKKOL CP」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
E−17:テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル
(「NIKKOL VC−IP」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)
E−18:酢酸トコフェロール(「理研Eアセテート960」(商品名);理研ビタミン(株)製)
E−19:(リノール酸/オレイン酸)トコフェロール
(「ビタミンEリノレートミクスチャー」(商品名);エーザイフード・ケミカル(株)製)
E−20:レチノイン酸トコフェリル
(「NIKKOL トコレチノエート−10」(商品名);日光ケミカルズ(株)製
E−21:αーリポ酸(「αーリポ酸」(商品名);(株)東洋発酵製)
E−22:ユビキノン(「コエンザイムQ10」(商品名);アリスタライフサイエンス(株)製)
E−23:4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン
(「パルソール1789」(商品名);DSMニュートリションジャパン製)
E−24:メトキシ桂皮酸エチルヘキシル
(「ノムコートTAB」(商品名);日清オイリオグループ(株)製)
E−25:ジイソプロピル桂皮酸メチル(「エスカロール557」(商品名);ISPジャパン(株)製)
E−26:オレイン酸(「ルナックO−A」(商品名);花王(株)製)
E−27:リノール酸(「RonaCare ASC−3」(商品名);メルク(株)製)
E−28:リノレン酸(「γ−リノレン酸含有油脂」(商品名);出光興産(株)製)
本発明の実施例1〜86の乳化物の調製と評価について、以下に説明する。
(実施例1〜28)
80℃の温水150.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したドコサノール(B−4)2.0g、ベヘニルアルコール(B−6)6.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、レチノール(E−1)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例1の乳化物を得た。同様にして、容易に変質する親油性成分(E−1)を(E−2)〜(E−28)に置き換えて実施例2〜28の乳化物を得た。
(実施例29〜32)
80℃の温水146.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したドコサノール(B−4)2.0g、ベヘニルアルコール(B−6)6.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)0.02gを混合し、更に全量が200.0gになるまで温水を追加後、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例29の乳化物を得た。
同様にして、容易に変質する親油性成分(E−17)0.02gを(E−17)0.2gに置き換えて、実施例30の乳化物を得た。
同様にして、容易に変質する親油性成分(E−17)0.02gを(E−17)2.0gに置き換えて、実施例31の乳化物を得た。
同様にして、容易に変質する親油性成分(E−17)0.02gを(E−17)10.0gに置き換えて、実施例32の乳化物を得た。
(実施例33〜39)
80℃の温水138.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−1)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例33の乳化物を得た。同様にして多糖類(A−1)を多糖類(A−2)〜(A−7)に置き換えて、実施例34〜39の乳化物を得た。
(実施例40〜42)
80℃の温水136.8gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.02g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、更に全量が200.0gになるまで温水を追加後、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例40の乳化物を得た。
同様にして、多糖類(A−3)0.02gを(A−3)0.20gに置き換えて、実施例41の乳化物を得た。
同様にして、多糖類(A−3)0.02gを(A−3)2.00gに置き換えて、実施例42の乳化物を得た。
(実施例43〜47)
80℃の温水148.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したヘキサデカノール(B−1)5.0g、ドコサノール(B−4)5.0g、スクワラン(C−1)10.0g、オリブ油(C−10)20.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例43の乳化物を得た。
同様にして、高級アルコール(B−4)はそのままにして、高級アルコール(B−1)を(B−2)、(B−3)に置き換えて、実施例44、45の乳化物を得た。
同様にして、高級アルコール(B−1)を(B−5)に、(B−4)を(B−6)に置き換えて、実施例46の乳化物を得た。
同様にして、高級アルコール(B−1)を(B−6)に、(B−4)を(B−7)に置き換えて、実施例47の乳化物を得た。
(実施例48〜50)
80℃の温水118.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したエイコサノール(B−3)0.8g、ドコサノール(B−4)0.8g、スクワラン(C−1)10.0g、オリブ油(C−10)20.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、更に全量が200.0gになるまで温水を追加後、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例48の乳化物を得た。
同様にして、高級アルコール(B−3)0.8gを(B−3)10.0gに、高級アルコール(B−4)0.8gを(B−4)10.0gに置き換えて、実施例49の乳化物を得た。
同様にして、高級アルコール(B−3)0.8gを(B−3)20.0gに、高級アルコール(B−4)0.8gを(B−4)20.0gに置き換えて、実施例50の乳化物を得た。
(実施例51〜66)
80℃の温水148.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−1)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、スクワラン(C−1)20.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例51の乳化物を得た。同様にして油性成分(A)(C−1)を(C−2)〜(C−16)に置き換えて、実施例52〜66の乳化物を得た。
(実施例67〜81)
80℃の温水138.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−1)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)5.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例67の乳化物を得た。同様にして油性成分(B)(D−1)を(D−2)〜(D−15)に置き換えて、実施例68〜81の乳化物を得た。
(実施例82〜84)
80℃の温水103.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)1.6g、ミツロウ(D−1)0.4g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)0.8gを混合し、更に全量が200.0gになるまで温水を追加後、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例82の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(A)(C−16)1.6gを(C−16)10.0gに、油性成分(B)(D−1)0.4gを(D−1)3.0gと(D−3)2.0gに、(E−17)0.8gを(E−17)5.0gに置き換えて、実施例83の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(A)(C−16)1.6gを(C−16)65.0gに、油性成分(B)(D−1)0.4gを(D−1)3.0gと(D−3)2.0gに、(E−17)0.8gを(E−17)6.0gに置き換えて、実施例84の乳化物を得た。
(実施例85〜86)
80℃の温水112.5gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)20.0g、バチルアルコール(D−3)10.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、更に全量が200.0gになるまで温水を追加後、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、実施例85の乳化物を得た。同様にして、油性成分(A)(C−16)30.0gを(C−16)60.0gに、油性成分(B)(D−1)
20.0gを(D−1)1.2gに置き換えて、実施例86の乳化物を得た。
次に、比較例1〜14について、以下説明する。
(比較例1〜4)
80℃の温水110.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したヘキサデカノール(B−1)40.0g、スクワラン(C−1)10.0g、オリブ油(C−10)20.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)10.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、比較例1の乳化物を得た。同様にして、高級アルコール(B−1)を(B−2)〜(B−4)に置き換えて、比較例2〜4の乳化物を得た。比較例1〜4は高級アルコールを1種のみ含有する例である。
(比較例5〜7)
80℃の温水103.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、スクワラン(C−1)20.0g、オリブ油(C−10)50.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、比較例5の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(A)(C−1)20.0g、及び油性成分(A)(C−10)50.0gを油性成分(A)(C−8)70.0gに置き換えて、比較例6の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(A)(C−1)20.0g、及び油性成分(A)(C−10)50.0gを油性成分(A)(C−16)70.0gに置き換えて、比較例7の乳化物を得た。
比較例5〜7は油性成分(A)を含有するが、油性成分(B)を含有しない例である。
(比較例8〜10)
80℃の温水103.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ミツロウ(D−1)30.0g、バチルアルコール(D−3)40.0g、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)6.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、比較例8の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(B)(D−1)30.0g、及び油性成分(B)(D−3)40.0gを油性成分(B)(D−9)70.0gに置き換えて、比較例9の乳化物を得た。
同様にして、油性成分(B)(D−1)30.0gを油性成分(B)(D−15)30.0gに置き換えて、比較例10の乳化物を得た。
比較例8〜10は油性成分(B)を含有するが、油性成分(A)を含有しない例である。
(比較例11〜13)
80℃の温水128.7gに防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.2gを添加し、更に多糖類(A−3)を0.12g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、10分間、攪拌して、多糖類を溶解した。次に、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱したベヘニルアルコール(B−6)10.0g、水添ナタネ油アルコール(B−7)10.0g、ホホバ油(C−16)30.0g、ミツロウ(D−1)3.0g、バチルアルコール(D−3)2.0g、パルミチン酸レチノール(E−9)16.0gを混合し、5分間、攪拌して乳化させた。次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、更に氷冷水にて5分間かけて25℃まで冷却して、比較例11の乳化物を得た。同様にして、容易に変質する親油性成分(E−9)を(E−17)、(E−28)に置き換えて、比較例12、13の乳化物を得た。
比較例11〜13は容易に変質する親油性成分の含有量が油性成分(A)の含有量の1/2を越える例である。
これ等の実施例と比較例について、容易に変質する親油性成分の安定性試験を行った。
得られた乳化物の目視評価として、乳化物50gをガラス容器に入れ、密栓して、−10℃(24時間)〜50℃(24時間)のサイクル恒温槽に入れ、安定性、外観、臭いを
安定性
○:乳化状態が保たれている。
×:表面に油分が浮く、あるいは乳化相が上部に分離し水相と油相の分離が見られる。
外観
○:変色無し
×:変色有り
臭い
○:異臭無し
×:異臭有り
として評価を行った。その結果を表1にまとめた。
なお、表中のA−1等の後に記載した数値は、上記に記載したg数ではなく、乳化物における重量%である。
Figure 2009234951
Figure 2009234951
上記表1の結果から、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有し、1種以上の油性成分(A)と1種以上の油性成分(B)を含有し、特定の多糖類、及び容易に変質する親油性成分を含有する乳化系において、特定の含有量、特定の配合比率の範囲内では、配合された油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸等の容易に変質する親油性成分の安定性を経時的に保つことができる乳化物が得られることが分かる。
つぎに、具体的な化粧料を調製し、評価した結果を実施例87〜102と比較例14〜16について説明する。
(実施例87:乳液1)
乳液1の組成を表2に示す。
Figure 2009234951
1.区分cの多糖類(A−3)を80℃に加温後、ディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液1)。
2.区分aの各成分を計量し、分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。
3.区分bの各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。
4.分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに攪拌しながら、混合液1を徐々に添加した。添加後、更に10分間攪拌を行い、室温まで冷却して乳液1(実施例87)を得た。
(実施例88:乳液2)
実施例87の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量のジパルミチン酸ピリドキシン(E−14)に置き換えて調製し、乳液2(実施例88)を得た。
(実施例89:乳液3)
実施例87の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量のパルミチン酸レチノール(E−9)に置き換えて調製し、乳液3(実施例89)を得た。
(実施例90:乳液4)
実施例87の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量のレチノール(E−1)に置き換えて調製し、乳液4(実施例90)を得た。
(実施例91:乳液5)
乳液5の組成を表3に示す。実施例87:乳液1と同様にして調製し、乳液5(実施例91)を得た。
Figure 2009234951
(実施例92:乳液6)
実施例91の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量の酢酸トコフェロール(E−18)に置き換えて調製し、乳液6(実施例92)を得た。
(実施例93:乳液7)
実施例91の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量のトコフェロール(E−2)に置き換えて調製し、乳液7(実施例93)を得た。
(実施例94:乳液8)
実施例91の成分bのテトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル(E−17)の代わりに同量のレチノイン酸トコフェリル(E−20)に置き換えて調製し、乳液8(実施例94)を得た。
(実施例95:乳液9)
乳液9の組成を表4に示す。
Figure 2009234951
1.区分cの多糖類(A−3)を80℃に加温後、ディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液1)。
2.区分aの各成分を計量し分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。
3.区分bの各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。
4.分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに攪拌しながら、混合液2を徐々に添加した(分散液3)。
5.ハイビスワコー105を予めディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液4)。
6.分散液3に分散液4を加え、均一混合した(分散液5)。
7.区分eの各成分を均一に分散させた(分散液6)。
8.分散液5に分散液6を加えて中和後、攪拌を行い、室温まで冷却して乳液10(実施例95)を得た。
(実施例96:乳液10)
実施例95の成分dのカルボキシビニルポリマーを同量のアクリル酸・メタクリル酸・アルキル共重合体(「PEMULEN TR−1」(商品名);日光ケミカルズ(株)製)に置き換えて調製し、乳液10(実施例96)を得た。
(比較例14:乳液11)
実施例96の成分bのベヘニルアルコール(B−6)を同量のドコサノール(B−4)に置き換えて調製し、乳液11(比較例14)を得た。
(実施例97:クリーム1)
クリーム1の組成を表5に示す。
Figure 2009234951
1.区分bの多糖類(A−3)を80℃に加温後、ディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液1)。
2.区分aの各成分を計量し分散液9と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。
3.区分cの各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。
4.分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに攪拌しながら、混合液1を徐々に添加した(分散液3)。
5.添加後10分間攪拌を行う。
6.区分dのハイビスワコー104、105を予めティスパーザを用いて水に分散させた(分散液4)。
7.区分eの各成分を均一に分散させた(分散液5)。
8.分散液3に分散液4を加えて均一混合した(分散液6)。
9.分散液6に分散液5を加えて中和後、室温まで冷却し、クリーム1(実施例97)を得た。
(実施例98:クリーム2)
実施例97の成分dのカルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー104、105)を同量の疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース(「サンジェロース90L」(商品名);大同化学工業(株)製)に置き換えて調製し、クリーム2(実施例98)を得た。
(実施例99:クリーム3)
実施例97の成分dのカルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー104、105)を同量のデンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体(「サンフレッシュ ST−500D」(商品名);三洋化成工業(株)製)に置き換えて調製し、クリーム3(実施例99)を得た。
(実施例100:クリーム4)
実施例97の成分dのカルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー104、105)を同量のセルロース結晶体(「RC−591S」(商品名);旭化成ケミカルズ(株)製)に置き換えて調製し、クリーム4(実施例100)を得た。
(実施例101:クリーム5)
クリーム5の組成を表6に示す。
Figure 2009234951
1.区分bの多糖類(A−3)を80℃にて加温後、ディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液1)。
2.区分aの各成分を計量し分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。
3.区分cの各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。
4.混合液1をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに攪拌しながら、分散液2を徐々に添加した。添加後、更に10分間攪拌を行い、室温まで冷却してクリーム5(実施例101)を得た。
(比較例15:クリーム6)
実施例101の成分cのベヘニルアルコール(B−6)を同量のオクタデカノール(B−2)、水添ナタネ油アルコール(B−7)を同量のオクタデカノール(B−2)に置き換えて調製し、クリーム6(比較例15)を得た。
(実施例102:サンスクリーン1)
サンスクリーン1の組成を表7に示す。
Figure 2009234951
SMT−100WR 含水ケイ酸表面処理二酸化チタンの微細粉末
酸化ケイ素:二酸化チタン=20:80(重量比)
1.区分cの多糖類(A−3)を80℃に加温後、ディスパーザを用いて水に前分散させた(分散液1)。
2.区分aの各成分を計量し分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。
3.区分bの各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。
4.分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに攪拌しながら、混合液1を徐々に添加した。添加後、更に10分間攪拌を行い、室温まで冷却してサンスクリーン1(実施例102)を得た。
(比較例16:サンスクリーン2)
実施例102の成分bのベヘニルアルコール(B−6)を同量のオクタデカノール(B−2)に置き換えて調製し、サンスクリーン2(比較例16)を得た。
本発明の実施例において、化粧料組成物の安定性試験を以下のように行った。
実施例87〜102及び比較例14〜16の化粧料組成物を調製した後、100ml共栓付メスシリンダーに100ml取り、栓をして40℃の恒温器内に静置した。24週間後に100ml共栓付メスシリンダー内の化粧料組成物の分離を目視にて測定した。以下の評価基準に従い、結果を表8に示した。すべての実施例で良好な結果を示している。
(安定性の評価基準)
○:目視により、分離・沈澱が認められない。
×:目視により、分離・沈澱が認められる。
(外観)
○:変色無し
×:変色有り
(臭い)
○:異臭無し
×:異臭有り
として評価を行った。その結果を表8にまとめた。
Figure 2009234951

Claims (16)

  1. 高級アルコール、油性成分、多糖類及び容易に変質する親油性成分を含有する化粧料において、
    上記高級アルコールは、融点が45℃以上の高級アルコールを2種以上含有し、化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、
    上記油性成分は、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有され、
    上記多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含み、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%含有され、
    容易に変質する上記親油性成分は化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有されることを特徴とする乳化状態の化粧料。
  2. 上記油性成分が、少なくとも
    油性成分(A)として、炭化水素、飽和脂肪酸、1価アルコールの脂肪酸エステル、動植物油脂、オキシカルボン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)、液体ロウから選ばれた1種以上と、
    油性成分(B)として、固体ロウ、融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコール、融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコール及びその脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)から選ばれた1種以上を含み、
    且つ、上記油性成分(A)と上記油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲で含む請求項1記載の乳化状態の化粧料。
  3. 油性成分(A)が、スクワラン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ぶどう種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリブ油、アボガド油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ホホバ油から選ばれた1種以上であり、
    油性成分(B)が、ミツロウ(蜜蝋)、水添パーム油、バチルアルコール、フィトステロール、コレステロール、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)、トリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれた1種以上である、請求項2記載の乳化状態の化粧料。
  4. 容易に変質する上記親油性成分が、油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上を含み、且つ、その含有量が重量比で上記油性成分(A)の1/2以下であることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の乳化状態の化粧料。
  5. 容易に変質する上記親油性成分が、油性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンEであり、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質としてカロチン、アスタキサンチン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル、酢酸トコフェロールであり、補酵素としてα−リポ酸、ユビキノンであり油性紫外線吸収剤として4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチルであり、不飽和脂肪酸としてリノール酸、リノレン酸である中から選らばれた1種以上である、請求項4に記載の乳化状態の化粧料。
  6. 多糖類が、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の乳化状態の化粧料。
    Figure 2009234951
  7. 上記高級アルコールが、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ドコサノールから選ばれた2種以上である請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の乳化状態の化粧料。
  8. 2種以上の上記高級アルコールの各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比が、重量比で1:1〜1:5の範囲である請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の乳化状態の化粧料。
  9. 高級アルコール、油性成分、多糖類及び容易に変質する親油性成分を含有する化粧料の製造方法であって、
    フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む上記多糖類の、化粧料の全量に対して0.01重量%〜1重量%に相当する量を、70℃以上の水および/又は親水性溶媒に溶解させて溶液を製造した後に、融点が45℃以上の上記高級アルコールを2種以上含有し、上記高級アルコールの合計の含有量が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%である上記高級アルコール、化粧料の全量に対して1重量%〜35重量%含有される上記油性成分、及び化粧料の全量に対して0.01重量%〜5重量%含有される容易に変質する上記親油性成分を加え、70℃以上で乳化撹拌させた後、撹拌しながら40℃以下まで冷却させることを特徴とする乳化状態の化粧料の製造方法。
  10. 上記油性成分が、すくなくとも、
    油性成分(A)として、炭化水素、飽和脂肪酸、1価アルコールの脂肪酸エステル、動植物油脂、オキシカルボン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃未満)、液体ロウから選ばれた1種以上と、
    油性成分(B)として、固体ロウ、融点が45℃以上の高級アルコールを除く2価の高級アルコール、融点が45℃以上の高級アルコールを除く環状アルコール及びその脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル(融点40℃以上)から選ばれた1種以上を含み、且つ、上記油性成分(A)と上記油性成分(B)の含有量が重量比で1:1〜50:1となる範囲で含む請求項9記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
  11. 上記油性成分(A)が、スクワラン、パラフィン(炭素数16から炭素数50までのn−炭化水素単独あるいはそれらの混合物)、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ぶどう種子油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、オリブ油、アボガド油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ホホバ油から選ばれた1種以上であり、
    上記油性成分(B)が、ミツロウ(蜜蝋)、水添パーム油、バチルアルコール、フィトステロール、コレステロール、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル・ベヘニル・フィトステリル)、トリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれた1種以上である、請求項9記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
  12. 容易に変質する上記親油性成分が、油性ビタミン、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質、補酵素、油性紫外線吸収剤、不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上を含み、且つ、その含有量が重量比で油性成分(A)の1/2以下であることを特徴とする請求項10又は請求項11のいずれかに記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
  13. 容易に変質する上記親油性成分が、油性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンEであり、ビタミン誘導体及びビタミン前駆物質としてカロチン、アスタキサンチン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸L−アスコルビル、酢酸トコフェロールであり、補酵素としてα−リポ酸、ユビキノンであり油性紫外線吸収剤として4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチルであり、不飽和脂肪酸としてリノール酸、リノレン酸である中から選らばれた1種以上である、請求項12に記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
  14. 多糖類が、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている請求項9乃至請求項13のいずれかに記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
    Figure 2009234951
  15. 上記高級アルコールが、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、ドコサノールから選ばれた2種以上である請求項9乃至請求項14のいずれかに記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
  16. 2種以上の上記高級アルコールの各々が化粧料の全量に対して0.4重量%以上含まれ、その合計が化粧料の全量に対して0.8重量%〜20重量%含有され、且つ、2種以上の上記高級アルコールの最少配合量と最多配合量の混合比は、重量比で1:1〜1:5の範囲である請求項9乃至請求項15のいずれかに記載の乳化状態の化粧料の製造方法。
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