JP2009234443A - 物流容器用免振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送機関内の物品が輸送中に受ける振動や衝撃を低減し、梱包仕様を簡素化する簡易な物流容器用免振装置を提供する。
【解決手段】第1筒状側板4と、物流容器10の構造体である格子状フレーム8に接続される下蓋3とからなり、輸送機関の荷積み床面5の移動に追従する第1筐体2と、第2筒状側板14と、物流容器10の構造体である壁板23と縁が切られた物流容器底板18に接続する上蓋13とからなり物品の移動に追従する第2筐体12と、第1筐体2の下蓋3と、第2筐体12の上蓋13とに当接する縦方向復元部材20と、第1筒体2の内部と第2筒体12の外部との間隙に設けられ、第1筒状側板4と第2筒状側板14とに当接する複数の横方向復元部材21と、を備え、物流容器底板18上の物品は、縦方向復元部材20により荷積み床面5から免振される。
【選択図】図1

Description

本発明は、物流容器用免振装置に係り、特に、輸送機関の荷積み床面と、物品か荷積みされる物流容器底板との間隙に設けられ、物流容器内の物品が輸送中に輸送機関の荷積み床面から受ける振動や衝撃を低減させる物流容器用免振装置に関する。
貨物を輸送する輸送機関には、例えば、鉄道貨物輸送を行う貨物列車、トラック輸送を行うトラック、海上輸送を行う貨物船、航空貨物輸送を行う貨物機などがある。これらの輸送機関では、梱包された物品が収納された物流容器を、輸送機関内の荷積み場所に積み込んで運送する。この物流容器はモジュールケースとも呼ばれる。
この物流容器内の物品は、輸送中に輸送に伴う振動や衝撃を受ける。そのため、物品の品質を確保するために厳重な梱包をする必要がある。特に、長距離の鉄道貨物輸送の場合には、物品は長時間に亘る揺れや急発車や急停止による衝撃を被る場合がある。
特許文献1には、制振装置の簡便化及び振動エネルギーの減衰評価を容易化させる制振装置が開示されている。ここでは、支持台と横移動体との間に配される粘弾性要素、及び水平復元バネ体が備えられている。また、特許文献2には、地震時に発生する地盤の横揺れ及び縦揺れによる構造物に加わる衝撃エネルギーの横揺れ及び縦揺れを同時に吸収する耐震装置が開示されている。ここでは、コイルバネで横揺れの反復運動を抑制し、エアーダンパーで縦揺れの反復運動を抑制することが記載されている。
特開2004−19856号公報 特開2007−85068号公報
輸送中に輸送に伴う振動や衝撃を受ける物品には過剰な梱包仕様を施さなければならず、輸送効率が低下して梱包費用が嵩むという問題が発生する。
本願の目的は、かかる課題を解決し、輸送機関内の物品が輸送中に受ける振動や衝撃を低減し、梱包仕様を簡素化する簡易な物流容器用免振装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る物流容器用免振装置は、輸送機関の荷積み床面と、物品か荷積みされる物流容器底板との間隙に設けられ、物流容器内の物品が輸送中に輸送機関の荷積み床面から受ける振動や衝撃を低減させる物流容器用免振装置において、第1の筒状側板と、第1の筒状側板の荷積み床面側に接続され、物流容器の構造体に接続される下蓋とからなり、輸送機関の荷積み床面の移動に追従する第1の筐体と、第1の筐体の内部に設けられる第2の筒状側板と、第2の筒状側板の物流容器側に接続され、物流容器の構造体と縁が切られた物流容器底板に接続する上蓋とからなり、物流容器底板上の物品の移動に追従する第2の筐体と、第2の筐体の内部に設けられ、第1の筐体の下蓋と、第2の筐体の上蓋とに当接する縦方向復元部材と、第1の筒体の内部と第2の筒体の外部との間隙に設けられ、第1の筒状側板と、第2の筒状側板とに当接する複数の横方向復元部材と、を備え、物流容器底板上の物品は、縦方向復元部材により荷積み床面から免振されることを特徴とする。
この構成により、輸送機関の荷積み床面に接続する第1の筐体と、物品か荷積みされる物流容器底板に接続する第2の筐体とは、縦方向及び横方向それぞれについて構造上アイソレート(絶縁)され、縦方向復元部材及び横方向復元部材によってのみ接続される。つまり、物流容器底板は縦方向復元部材により荷積み床面から免振される。このように免振されることで、第1の筐体及び第2の筐体の間に発生する縦方向或いは横方向の相対的な移動は、縦方向復元部材及び横方向復元部材の抵抗を受けて減衰し、縦方向復元部材及び横方向復元部材の復元力により元の状態に復元される。
また、物流容器用免振装置は、第1の筐体の下蓋が、縦方向復元部材の横ずれを止める横ずれ防止部を備え、第1の筒状側板及び第2の筒状側板が、横方向復元部材の縦ずれを止める縦ずれ防止部を備え、縦方向復元部材及び横方向復元部材が、物流容器底板上の物品と荷積み床面との相対的な移動に対し、軸方向の圧縮変形に対する復元力と、軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とを発生させることが好ましい。
この構成により、縦方向復元部材及び横方向復元部材が、軸方向の圧縮変形に対する復元力だけではなく、それぞれの軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力も発揮される。従って、物流容器底板と荷積み床面との相対的な縦方向の移動に対しては、縦方向復元部材の軸方向の圧縮変形に対する復元力と、横方向復元部材の軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とが協同して発揮される。また、物流容器底板と荷積み床面との相対的な横方向の移動に対しては、横方向復元部材の軸方向の圧縮変形に対する復元力と、縦方向復元部材の軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とが協同して発揮される。
また、物流容器用免振装置は、縦方向復元部材及び横方向復元部材が、バネ材であり、縦ずれ防止部及び横ずれ防止部が、バネ材の外枠を収納させる凹状の陥没部であるか、又は、バネ材の内枠に挿入する凸状の突出部であることが好ましい。
この構成により、縦方向復元部材及び横方向復元部材がバネ材である場合には、凹状の陥没部或いは凸状の突出部により段差を設けることでずれを防止することができる。また、この段差によるずれ止めはバネ材の端部を拘束しない。このことから、高強度鋼材からなるバネ材に発生する応力集中による割れなどの損傷が防止できる。
また、物流容器用免振装置は、第1の筐体が、第1の筒状側板の物流容器側に接続され第1の筒状側板の外周方向に延出した環状板と、環状板と交差する方向に突出して環状板に接続された係止部とを有し、係止部が輸送機関の荷積み床面上に一定間隔で載置された物流容器の構造体の一部である格子状フレーム間に嵌め込まれ、環状板が格子状フレームに接触することで輸送機関の荷積み床面の移動に追従することが好ましい。
この構成により、第1の筐体を輸送機関の荷積み床面に載置された格子状フレームに固定することができ、第1の筐体を輸送機関の荷積み床面の移動に追従させることができる。そして、輸送機関の荷積み床面と物流容器底板との相対的な移動に対し、縦方向復元部材及び横方向復元部材による復元力を発生させることができる。
また、物流容器用免振装置は、第2の筐体が、上蓋の物流容器側にピン状の突起部を有し、ピン状の突起部が物流容器底板と接続する根太に設けられた挿入孔に挿入され、上蓋が根太に接触することで物流容器の移動に追従することが好ましい。
この構成により、第2の筐体を物流容器底板に接続させることができ、物流容器底板に荷積みされた物品の移動に追従させることができる。そして、輸送機関の荷積み床面と物流容器底板との相対的な移動に対し、縦方向復元部材及び横方向復元部材による復元力を発生させることができる。
また、物流容器用免振装置は、縦方向復元部材と横方向復元部材とが、相互に復元力特性が異なることが好ましい。
この構成により、それぞれ適切な復元力特性を有する復元部材を選択し、それらの復元部材のバネ定数を調整することで、物品の重量に合った復元力に容易に調整することができる。
さらに、物流容器用免振装置は、縦方向復元部材が平角線バネであり、横方向復元部材がコイルスプリングであることが好ましい。
以上のように、本発明に係る物流容器用免振装置によれば、輸送機関内の物品が輸送中に受ける振動や衝撃を低減し、梱包仕様を簡素化した簡易な構成とすることが可能となる。
以下に、図面を用いて本発明に係る物流容器用免振装置の実施の形態につき、詳細に説明する。
図1に、物流容器用免振装置の1つの実施形態の概略構成を示す。また、図2に、図1のA−A断面を示す。物流容器用免振装置1は、第1筐体2、第2筐体12、縦方向復元部材20、及び横方向復元部材21から構成される。また、物流容器用免振装置1は、輸送機関(図示せず)の荷積み床面5と、物流容器10の底部に設けられた物流容器底板18との間隙に設置される。そして、第1筐体2は物流容器底板18に取り付けられた根太16に接続し、第2筐体12は荷積み床面5上に載置された格子状フレーム8に接続する。縦方向復元部材20及び横方向復元部材21は、物流容器用免振装置1の第1筐体2及び第2筐体12を相互に接続するように配置される。なお、本明細書では「縦方向」とは図1に示すZ方向を指す。また、「横方向」とは図1に示すX方向及びY方向により規定される面内の各方向を指す。
第1筐体2は、筒状の第1筒状側板4、この第1筒状側板4の荷積み床面5側に接続される下蓋3、第1筒状側板4の物流容器10側に接続され、第1筒状側板4の外周方向に延出する環状板6、及び環状板6と交差する方向に突出して環状板6に接続された係止部7から構成される。本実施形態では、第1筒状側板4は略円形の筒であり、下蓋3は円盤状の平板であり、環状板6は中央部が打ち抜かれた略四角形の平板であり、係止部7は平板であるが、それらの形状はこれに限らない。そして、図1及び図2に示すように、係止部7は鋼材からなり輸送機関の荷積み床面5に一定間隔で載置された格子状フレーム8間に嵌め込まれる。この格子状フレーム8は物流容器10の壁板23と接続されて物流容器10の構造体の一部を構成する。従って、第1筐体2は、この環状板6及び係止部7を介して輸送機関の荷積み床面5の移動に追従する。
第2筐体12は、第1筐体2の内部に設けられる第2筒状側板14、及び第2筒状側板14の物流容器10側に接続され、図1に示すように物流容器10の構造体である壁板23と縁が切られた物流容器底板18に接続する上蓋13から構成される。さらに、第2筐体12は上蓋13の物流容器10側にピン状突起部15を有する。本実施形態では、第2筒状側板14は第1筒状側板4と略同一の中心点を有する略円形の筒であり、上蓋13は円盤状の平板であり、ピン状突起部15は円柱状の突起体であるが、それらの形状はこれに限らない。このように、物流容器10内の物流容器底板18が物流容器10の構造体である壁板23及び格子状フレーム8と縁が切れていることで、物流容器底板18上に載置される物品が輸送機関からの振動や衝撃から免振され得る。
図3に、物流容器10の物流容器底板18の平面図を示す。物流容器底板18は、図3中に1点鎖線で示す物流容器10の構造体の一部である壁板23とは縁が切られている。また、本実施形態では、物流容器底板18には角パイプからなる根太16が長手方向に2本設けられている。そして、各根太16には、3箇所に挿入孔17が設けられる。そして、第2筐体12のピン状突起部15はこの挿入孔17に挿入される。このように、第2筐体12は、図1に示すように、このピン状突起部15を介して物流容器底板18移動に追従する。すなわち、根太16の挿入孔17に挿入されたピン状突起部15と根太16との接触により、物流容器底板18の横方向の相対的な移動に追従する。また、第2筐体12と根太16とは接触しており、物流容器10の自重や物品の荷重が加わっている。そのために、第2筐体12と根太16とが離間する可能性は極めて低い。従って、物流容器底板18の縦方向の相対的な移動に追従するといえる。
輸送機関の荷積み床面5は平らな面である。その荷積み床面5に物流容器10の底部に固定された鋼材からなる格子状フレーム8が載置される。図1及び図2に示すように、本実施形態では、第1筒体2に設けられた係止部7が、物流容器10の底部に固定された格子状フレーム8間に嵌め込まれて固定される。これにより、第1筒体2は輸送機関の荷積み床面5の移動に追従する。また、環状板6と格子状フレーム8とは接触しており、物流容器10の自重や物品の荷重が加わっている。そのために、環状板6と格子状フレーム8とが離間する可能性は極めて低い。従って、荷積み床面5の縦方向の相対的な移動に追従するといえる。
縦方向復元部材20は、第2筐体12内に設けられ、第1筐体2の下蓋3と、第2筐体12の上蓋13とに当接する。本実施形態では、縦方向復元部材20は平角線バネを用いるが、復元力を有するバネであればこれに限らない。縦方向復元部材20は、第2筐体12を介して物流容器10の荷重を支持し、第1筐体2を介してその荷重を荷積み床面5に伝達する。図1に示すように、第1筐体2の下蓋3には縦方向復元部材20である平角線バネの外枠を収納させる横ずれ防止部である凹状の底板陥没部9が設けられる。そして、縦方向復元部材20は、その下端部の横ずれを防止するために底板陥没部9に挿入される。この縦方向復元部材20により、物流容器10は輸送機関の荷積み床面5に対して免振される。すなわち、輸送機関による輸送中に発生する縦方向の振動や衝撃の成分は、基本的に縦方向復元部材20の復元力により低減されて物流容器10に伝達される。
横方向復元部材21は、第1筒体2の内部と第2筒体12の外部との間隙に設けられ、第1筒状側板4と第2筒状側板14とに当接する。本実施形態では、横方向復元部材21はコイルスプリングを用いるが、復元力を有するバネであればこれに限らない。また、図2に示すように、本実施形態では、3つの横方向復元部材21が、平面内で相互に略120度の角度を持って配置されるが、この横方向復元部材21の数量及び相互の角度はこれに限らない。
この3つの横方向復元部材21は、初期位置として第2筐体12を第1筐体2の中央位置に設置するように調整される。そして、第1筒体2を介して伝達される荷積み床面5が横方向に移動すると、それに追従して第1筐体2が移動する。こうして、第2筐体12は移動した第1筐体2の中央位置からはずれた位置となる。3つの横方向復元部材21は、協同して復元力を発揮し、ずれた位置となった第2筐体12を第1筐体2の中央位置へと戻そうとする。このように、輸送機関による輸送中に発生する横方向の振動や衝撃の成分は、基本的に横方向復元部材21の復元力により低減されて物流容器底板18に伝達される。
第2筒状側板14には、横方向復元部材21であるコイルスプリングの外枠を収納させる縦ずれ防止部である凹状の側板陥没部19が設けられる。そして、横方向復元部材21は、その外端部の縦方向のずれを防止するためにこの側板陥没部19に挿入される。また、第1筒状側板4には、横方向復元部材21であるコイルスプリングの内枠に挿入する縦ずれ防止部である凸状の側板突出部22が設けられる。そして、横方向復元部材21は、その端部が縦方向にずれないようにこの側板突出部22に嵌め込まれる。
図4に、物流容器用免振装置30の物流容器10と荷積み床面5との相対的な移動に対する縦方向復元部材33及び横方向復元部材34の動作を示す。図4では、第1筐体31、第2筐体32、縦方向復元部材33、及び横方向復元部材34をモデル化して示す。また、第1筐体31の初期の位置を破線で示し、移動後の位置を実線で示す。
図4(a)は、第1筐体31が第2筐体32に対して相対的に図中矢印の縦方向にdだけ移動した場合である。この場合、縦方向復元部材33は圧縮力(F)を受けて軸方向に縮む。すなわち、縦方向復元部材33には軸方向の圧縮変形に対して元の形状に戻そうとする復元力(−F)が生じる。一方、横方向復元部材34はせん断力(F)を受けて軸と交差する方向にずれる。すなわち、横方向復元部材34にはせん断変形に対して元の形状に戻そうとする復元力(−F)が生じる。このように縦方向復元部材33の軸方向の圧縮変形に対する復元力と、横方向復元部材34の軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とが協同して発揮される。
図4(b)は、第1筐体31が第2筐体32に対して相対的に図中矢印の横方向にdだけ移動した場合である。この場合、横方向復元部材34aは圧縮力(F)を受けて軸方向に縮む。また、横方向復元部材34bは引張力(−F)を受けて軸方向に伸びる。すなわち、横方向復元部材34a,bには軸方向の圧縮変形/引張変形に対して元の形状に戻そうとする復元力(±F)が生じる。一方、縦方向復元部材33はせん断力(F)を受けて軸と交差する方向にずれる。すなわち、縦方向復元部材33にはせん断変形に対して元の形状に戻そうとする復元力(−F)が生じる。このように横方向復元部材34の軸方向の圧縮変形/引張変形に対する復元力と、縦方向復元部材33の軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とが協同して発揮される。
図5に、物流容器用免振装置1に荷重が載荷された場合の状態を示す。図5(a)には、物流容器10のみの荷重(P1)が載荷された状態を示し、図5(b)には、物流容器10に荷積みされた物品の荷重(P2)が付加された状態を示す。
図5(a)に示すように、物流容器10のみの荷重(P1)に対し、横方向復元部材21が略水平となるように、第1筐体2及び第2筐体12の相互位置関係が予め調整される。そして、図5(b)に示すように、荷積みされた物品の荷重(P2)が付加された状態では、縦方向復元部材20がその荷重に応じて縮む。この縦方向復元部材20により第2筐体12が沈み込む。その結果、横方向復元部材21は図5(b)に示すように傾斜する。
この横方向復元部材21の傾斜角は、縦方向復元部材20の復元力特性(バネ定数)を変えることで調節することができる。本実施形態では、この縦方向復元部材20と横方向復元部材21とは、相互に復元力特性(バネ定数)が異なる。また、縦方向復元部材20と横方向復元部材21との復元力特性(バネ定数)をそれぞれ変えることで、荷積みされた物品の荷重(P2)に応じた免振効果を得ることが可能となる。
本発明に係る物流容器用免振装置の1つの実施形態の概略構成を示す図である。 図1のA−A断面図である。 物流容器底板を示す平面図である。 物流容器底板と荷積み床面との相対的な移動に対する縦方向復元部材及び横方向復元部材の動作を示す説明図である。 物流容器用免振装置に荷重が載荷された場合の状態を示す側面図である。
符号の説明
1,30 物流容器用免振装置、2,31 第1筐体、3 下蓋、4 第1筒状側板、5 荷積み床面、6 環状板、7 係止部、8 格子状フレーム、9 底板陥没部、10 物流容器、12,32 第2筐体、13 上蓋、14 第2筒状側板、15 ピン状突起部、16 根太、17 挿入孔、18 物流容器底板、19 側板陥没部、20,33 縦方向復元部材、21,34 横方向復元部材、22 側板突出部、23 壁板。

Claims (7)

  1. 輸送機関の荷積み床面と、物品か荷積みされる物流容器底板との間隙に設けられ、物流容器内の物品が輸送中に輸送機関の荷積み床面から受ける振動や衝撃を低減させる物流容器用免振装置において、
    第1の筒状側板と、第1の筒状側板の荷積み床面側に接続され、物流容器の構造体に接続される下蓋とからなり、輸送機関の荷積み床面の移動に追従する第1の筐体と、
    第1の筐体の内部に設けられる第2の筒状側板と、第2の筒状側板の物流容器側に接続され、物流容器の構造体と縁が切られた物流容器底板に接続する上蓋とからなり、物流容器底板上の物品の移動に追従する第2の筐体と、
    第2の筐体の内部に設けられ、第1の筐体の下蓋と、第2の筐体の上蓋とに当接する縦方向復元部材と、
    第1の筒体の内部と第2の筒体の外部との間隙に設けられ、第1の筒状側板と、第2の筒状側板とに当接する複数の横方向復元部材と、を備え、
    物流容器底板上の物品は、縦方向復元部材により荷積み床面から免振されることを特徴とする物流容器用免振装置。
  2. 請求項1に記載の物流容器用免振装置であって、第1の筐体の下蓋は、縦方向復元部材の横ずれを止める横ずれ防止部を備え、第1の筒状側板及び第2の筒状側板は、横方向復元部材の縦ずれを止める縦ずれ防止部を備え、縦方向復元部材及び横方向復元部材は、物流容器底板上の物品と荷積み床面との相対的な移動に対し、軸方向の圧縮変形に対する復元力と、軸と交差する方向のせん断変形に対する復元力とを発生させることを特徴とする物流容器用免振装置。
  3. 請求項2に記載の物流容器用免振装置であって、縦方向復元部材及び横方向復元部材は、バネ材であり、縦ずれ防止部及び横ずれ防止部は、バネ材の外枠を収納させる凹状の陥没部であるか、又は、バネ材の内枠に挿入する凸状の突出部であることを特徴とする物流容器用免振装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載の物流容器用免振装置であって、第1の筐体は、第1の筒状側板の物流容器側に接続され第1の筒状側板の外周方向に延出した環状板と、環状板と交差する方向に突出して環状板に接続された係止部とを有し、係止部は輸送機関の荷積み床面上に一定間隔で載置された物流容器の構造体の一部である格子状フレーム間に嵌め込まれ、環状板が格子状フレームに接触することで輸送機関の荷積み床面の移動に追従することを特徴とする物流容器用免振装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1に記載の物流容器用免振装置であって、第2の筐体は、上蓋の物流容器側にピン状の突起部を有し、ピン状の突起部が物流容器底板と接続する根太に設けられた挿入孔に挿入され、上蓋が根太に接触することで物流容器の移動に追従することを特徴とする物流容器用免振装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1に記載の物流容器用免振装置であって、縦方向復元部材と横方向復元部材とは、相互に復元力特性が異なることを特徴とする物流容器用免振装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の物流容器用免振装置であって、縦方向復元部材は平角線バネであり、横方向復元部材はコイルスプリングであることを特徴とする物流容器用免振装置。
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