JP2009233111A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】小径側壁部45が白熱電球31を内部に収納する第1位置と、大径側壁部44が白熱電球31を内部に収納する第2位置との間を往復移動するように、カバー部40を移動用モータ81で駆動させ、カバー部40を第1位置まで移動すると、笠歯車64と回転基部39とが互いに係合して、小型反射板33が回転するようにする一方、カバー部40を第2位置まで移動すると、笠歯車63と回転基部36とが互いに係合して、大型反射板32が回転するようにし、これにより、一個の旋回用モータ61で小型反射板33及び大型反射板32のいずれか一方を選択的に駆動するようにし、1台の回転灯装置で、あたかも、大型及び小型の2台の回転灯が設けられているように見せる。
【選択図】 図2
Description
このような遊技機では、遊技の面白さを増すために、機種毎に異なる様々な演出が行われるようになっており、そのために、遊技機には、それぞれの演出に必要な演出用装置が設けられている。
例えば、光を旋回させながら照射する回転灯装置を備えた遊技機が知られている。
一般的な回転灯装置は、光源であるランプと、このランプの周囲を旋回可能に設けられた回転反射板と、この回転反射板を駆動するモータとを備え、回転反射板をモータで回転駆動することで、ランプの光を旋回させるものとなっている。
ここで、回転灯装置を備えた遊技機としては、両面が鏡面となった回転反射板と、当該回転灯装置の背面側を覆うように形成されるとともに、当該回転灯装置に臨む面が鏡面となった固定反射板と、この固定反射板の背後に配置されるとともに、当該固定反射板に開けられた透孔を通じて回転灯装置側へ光を照射するバックライトとが設けられたものが知られている。
そのうえ、バックライトを点灯させれば、旋回する反射板でバックライトの直接光が周期的に遮断されるとともに、バックライトの照射光が回転反射板で反射した後、固定反射板で反射して前方へ進むようになり、さらに異なる態様で照射光を明滅させることができ、バックライトが消灯された状態とは、さらに異なる演出効果を得ることができ、以上により、遊技の趣向を増すことができる(例えば、特許文献1参照)。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転灯装置でさらに新鮮且つユニークな演出が行える遊技機を提供することである。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、照射光を発する光源(31)と、この光源(31)を通る中心軸を中心にするとともに当該光源(31)に鏡面を向けたまま旋回可能に設けられた反射板(32, 33)と、透光性を有するとともに前記光源(31)及び前記反射板(32, 33)を内部に収納するカバー部(40)と、前記反射板(32, 33)を旋回駆動する旋回用モータ(61)とが設けられ、前記反射板(32, 33)を旋回させることにより、前記光源(31)が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置(30)を備えた遊技機(1)であって、前記カバー部(40)には、互いに直径が異なる円筒状に形成されるとともに、内部に前記光源(31)を収納可能な容積を有する小径側壁部(45)及び大径側壁部(44)が、前記中心軸に沿って連なるように設けられ、前記小径側壁部(45)の内部には、当該小径側壁部(45)の内容積に応じたサイズに形成された小型反射板(33)が前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、前記大径側壁部(44)の内部には、当該大径側壁部(44)の内容積に応じたサイズに形成された大型反射板(32)が前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、前記小径側壁部(45)が前記光源(31)を内部に収納する第1位置、及び、前記大径側壁部(44)が前記光源(31)を内部に収納する第2位置の二位置の一方から他方へを前記カバー部(40)を移動可能に支持する支持機構(50)と、この支持機構(50)に支持されている前記カバー部(40)を前記第1位置及び前記第2位置の一方から他方へ移動させる移動用モータ(81)と、前記光源(31)が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記旋回用モータ(61)のトルクを受けて前記小型反射板(33)を回転駆動させるために、前記小型反射板(33)に回転不可能に設けられた第1被駆動クラッチ部(39)と、前記光源(31)が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記旋回用モータ(61)のトルクを受けて前記大型反射板(32)を回転駆動させるために、前記大型反射板(32)に回転不可能に設けられた第2被駆動クラッチ部(36)と、前記光源(31)が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記光源(31)の近傍に前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、且つ、前記カバー部(40)が前記第1位置まで移動されると、前記小型反射板(33)の前記第1被駆動クラッチ部(39)と係合して、前記旋回用モータ(61)のトルクを前記第1被駆動クラッチ部(39)に伝達する第1駆動クラッチ部(64)と、前記光源(31)が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記中心軸を中心に回転可能に前記光源(31)の近傍に設けられ、且つ、前記カバー部(40)が前記第2位置まで移動されると、前記大型反射板(32)の前記第2被駆動クラッチと係合して、前記旋回用モータ(61)のトルクを前記第2被駆動クラッチに伝達する第2駆動クラッチ部(63)とが設けられていることを特徴とするものである。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)として、その外周面が前記中心軸に対して傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯(64A, 63B)が形成された笠歯車(64, 63)が採用され、前記第1被駆動クラッチ部(39)及び前記第2被駆動クラッチ部(36)の各々は、前記第1駆動クラッチ部(64)の外周面及び前記第2駆動クラッチ部(63)の外周面にそれぞれ対応して傾斜した内周面を備えているとともに、当該内周面に複数の歯(39B, 36B)が形成された内歯歯車であることを特徴とする。
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記光源(31)を支持する筒状の支持部(62)が設けられ、前記光源(31)は、前記支持部(62)の先端に取り付けられ、前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)は、互いに回転不可能となるように結合されるとともに、前記支持部(62)を内部に挿通させた状態で、前記支持部(62)の外周面に回転可能に取り付けられ、前記支持部(62)には、前記旋回用モータ(61)の出力軸並びに前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)と係合する歯車(65)を有するとともに、前記旋回用モータ(61)のトルクを前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)に伝達するトルク伝達機構が設けられ、前記旋回用モータ(61)は、前記光源(31)及び前記支持部(62)を静止させたまま、前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)を回転駆動するように形成られていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記光源(31)を支持する筒状の支持部(62)が設けられ、前記光源(31)は、前記支持部(62)の先端に取り付けられ、前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)は、前記支持部(62)の外周面に回転不可能に取り付けられ、前記旋回用モータ(61)の出力軸及び前記支持部(62)と係合する歯車を有するとともに、前記旋回用モータ(61)のトルクを前記支持部(62)に伝達するトルク伝達機構が設けられ、前記旋回用モータ(61)は、前記光源(31)及び前記支持部(62)とともに前記第1駆動クラッチ部(64)及び前記第2駆動クラッチ部(63)を回転駆動するように形成されていることを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、光源を内部に収納するカバー部として、反射板の回転中心となる中心軸に沿って小径側壁部及び大径側壁部が連なるように設けられた二段式のカバー部を採用し、且つ、小径側壁部及び大径側壁部のそれぞれの内部に、その内容積に応じたサイズの小型反射板及び大型反射板を回転可能に設け、さらに、カバー部をモータで駆動して、小径側壁部が光源を内部に収納する第1位置と、大径側壁部が光源を内部に収納する第2位置との間を往復移動するようにしたので、光源の近傍のみを外部から視認できるようにする窓を遊技機に設ければ、第1位置にカバー部を移動させることにより、小型の回転灯が現れる一方、第2位置にカバー部を移動させることにより、大型の回転灯が現れるようになる。
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、第1駆動クラッチ部として、その外周面が前記中心軸に対して傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯が形成された笠歯車を採用し、且つ、第1被駆動クラッチ部として、第1駆動クラッチ部の外周面に対応して傾斜した内周面を備えているとともに、当該内周面に複数の歯が形成された内歯歯車を採用したので、カバー部を第1位置に移動させて、第1駆動クラッチ部と第1被駆動クラッチ部とを係合させれば、歯車同士が噛み合うこととなり、滑りなどが生じることがなく、旋回用モータのトルクを無駄なく小型反射板に伝達でき、当該回転灯装置を小型の回転灯として作動させた場合に、小型反射板を確実且つ効率よく旋回させることができ、小型の回転灯としての稼働率を優れたものとすることができる。
同様に、第2駆動クラッチ部として、その外周面が前記中心軸に対して傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯が形成された笠歯車を採用し、且つ、第2被駆動クラッチ部として、第2駆動クラッチ部の外周面に対応して傾斜した内周面を備えているとともに、当該内周面に複数の歯が形成された内歯歯車を採用したので、カバー部を第2位置に移動させて、第2駆動クラッチ部と第2被駆動クラッチ部とを係合させれば、歯車同士が噛み合うこととなり、滑りなどが生じることがなく、旋回用モータのトルクを無駄なく大型反射板に伝達でき、当該回転灯装置を大型の回転灯として作動させた場合に、大型反射板を確実且つ効率よく旋回させることができ、大型の回転灯としての稼働率を優れたものとすることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、光源を支持している筒状の支持部に、第1駆動クラッチ部及び第2駆動クラッチ部を回転不可能に固定するとともに、旋回用モータのトルクを支持部に伝達するトルク伝達機構を設け、旋回用モータで光源及び支持部とともに第1駆動クラッチ部及び第2駆動クラッチ部を回転駆動する、換言すると、支持部を旋回用モータで回転駆動することで、支持部に固定した第1駆動クラッチ部及び第2駆動クラッチ部を回転させるようにしたので、支持部の一端側に光源を設け、支持部の他端側の部分をトルク伝達機構に係合させて、支持部を回転駆動すれば、これにより、第1駆動クラッチ部及び第2駆動クラッチ部を回転させることができ、光源の近傍に旋回用モータ及びトルク伝達機構を設ける空間的余裕がなくても、小型反射板及び大型反射板のいずれについても、その回転駆動が可能となる。
[第1実施形態]
図1から図7までの図は、本発明の第1実施形態を示すものである。図1は、本第1実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図、図2は、本第1実施形態に係る回転灯装置を示す断面図、図3は、本第1実施形態に係る回転灯装置のランプユニットが除かれた状態を示す断面図、図4は、本第1実施形態に係る回転灯装置のランプユニットを示す断面図である。
本実施形態に係るパチンコ機1は、図1の如く、当該パチンコ機1の外郭保持枠をなす外枠2と、この外枠2に開閉自在に軸支された前枠3とを備えたものとなっている。そして、前枠3には、パチンコ機1の遊技領域10を形成するための遊技盤4と、この遊技盤4の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉5と、遊技球を受ける上側の上球皿6A及び下側の下球皿6Bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル7と、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤4に固定された一対のレール8とが設けられている。
パチンコ機1の遊技領域10には、遊技球が入ると入賞となる各種の入賞口11,12,13と、遊技球を回収するアウト口14と、図柄を変動させながら表示可能な特別図柄表示装置である液晶表示装置20と、この液晶表示装置20の図1中右側に配置された回転灯装置30と、この回転灯装置30を外部に露出させるために開口された表示窓21と、入賞口12の直下に配置された電動チューリップ15と、打球の落下に影響を与える風車16と、多数の遊技釘17とが設けられている。
入賞口12は、遊技球の入賞により、遊技者への賞球払出を行うとともに、大当たり抽選の契機となり、且つ、液晶表示装置20に図柄変動を開始させる始動入賞口12である。
また、
入賞口13は、大当りに入賞する等の所定条件が成立するまでは、通常遊技では閉鎖される一方、所定条件が成立すると開き、且つ、入賞すると他の入賞口(例えば、入賞口11)に比して、より多くの賞球を払い出す大入賞口13である。
また、遊技領域10の下方に配置されている上球皿6Aの図1中左側の端部近傍には、回転灯装置30を利用した演出を行う際に、遊技者によって操作される押しボタンスイッチ装置22が設けられている。この押しボタンスイッチ装置22は、遊技者に押圧操作される部分が透光性を有する部材で形成され、その内部にランプが設けられている。押しボタンスイッチ装置22の演出が行われる際には、押圧操作される部分が点滅するようになっている。
この液晶表示装置20の画面には、例えば、円筒の外周面に複数種類の図柄が記された三個の回転リールが停止している状態の表示、すなわち、図柄が停止している状態の表示である停止図柄表示、及び、回転リールが回転している状態の表示、換言すると、回転リールの回転によって図柄が変動している状態の表示である変動図柄表示のいずれもが可能となっている。
このような構成のパチンコ機1では、遊技者が操作ハンドル7を所定の方向へ回動操作すると、上球皿6Aに収納された遊技球が1個ずつ図示しない発射部へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル7の回動角度に応じた強度で、発射部から遊技領域10へ向かって発射され、遊技領域10内において落下し、入賞口11, 12及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が入賞口11, 12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿6Aに払い出される。
この際、停止した三つの図柄が予め規定された特別図柄(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、大当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出し行われるようになっている。
換言すると、パチンコ機1は、始動入賞口12に打球が入賞すると、内部で入賞についての抽選が行われ、抽選が行われる毎に、液晶表示装置20の表示形態である図柄を変動させることにより、抽選が行われたことを報知し、さらに、ハズレを含む入賞内容を抽選で決定し、その抽選の結果に応じて、変動させた図柄を停止して停止図柄を見せることにより、抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するように形成されている。
次に、本実施形態に係る回転灯装置30について説明する。
図2〜図4には、本実施形態に係る回転灯装置30が示されている。図2において、回転灯装置30は、照射光を旋回させながら周囲に照射する、いわゆる「パトライト」である。この回転灯装置30には、略白色の照射光を発する光源である白熱電球31と、この白熱電球31の周囲を旋回可能に設けられた二つの反射板32, 33とが備えられている。
更に詳しく説明すると、回転灯装置30は、前述の白熱電球31及び反射板32, 33を内部に収納するとともに、白熱電球31を内部に収納したまま白熱電球31に対して移動可能に設けられたカバー部40と、白熱電球31を含んで構成されているとともに、反射板32, 33を駆動する後述する旋回用モータ61を内蔵しているランプユニット60と、白熱電球31に対してカバー部40を移動させる移動機構80とを備えたものとなっている。
ここで、他の部位に先立って、二つの反射板32, 33について簡単に説明しておく。これらの反射板32, 33は、旋回の中心軸が同軸となるとともに、所定の間隔を置いてカバー部40に回転可能に取り付けられている。そして、反射板32, 33は、カバー部40の移動により、前述の所定の間隔を維持したまま、白熱電球31に対して図2中上下方向に移動するようになっている。これにより、反射板32, 33は、一方が白熱電球31に近接すると他方が離隔するようになっている。そして、回転灯装置30は、二つの反射板32, 33のうち白熱電球31に近接したものを旋回させることにより、白熱電球31が発する照射光を周囲に旋回させながら照射するものとなっている。
カバー部40は、図2及び図3に示すように、釣り鐘状に形成された大径の大径ドーム部41と、大径ドーム部41よりも小さい釣り鐘状に形成された小径の小径ドーム部42と、大径ドーム部41及び小径ドーム部42を支持するベース部43とを備えたものである。
大径ドーム部41及び小径ドーム部42は、赤色透明の合成樹脂を成形したものであり大径ドーム部41の頂部に小径ドーム部42が重ねて配置された状態で一体化されている。
ここで、大径ドーム部41及び小径ドーム部42のそれぞれの側壁部分は、互いに直径が異なる円筒状に形成されるとともに、内部に白熱電球31を収納可能な容積を有する大径側壁部44及び小径側壁部45となっている。
そして、大径ドーム部41は、小径ドーム部42が一体化された頂部とは反対側となる底部が開口されたものとなっている。
この大径ドーム部41の開口に近接する内周面、換言すると、大径側壁部44の開口に近接する内周面には、螺旋状に延びるネジ溝からなる雌ネジ部44A が形成されている。これにより、大径ドーム部41の開口近傍部分は、雌ネジ部44A を備えた雌ネジとなっている。
ベース部43は、図2及び図3中上下方向に細長く延びる逆T字形の側面形状を有するパイプ状のスタンション部46と、このスタンション部46及び大径ドーム部41の間に介装されているリング状の係止リング部47とを備えたたものである。
パイプ部46A は、その長さ寸法が、カバー部40の移動距離に対応して設定、換言すると、カバー部40の移動距離が充分確保できるように、カバー部40の移動距離よりも充分長く設定されたものとなっている。また、パイプ部46A には、その外周面から移動機構80側に向かって突出するとともに、パイプ部46A の長手方向に配列された多数の歯を備えたラック部48が形成されている。
拡径部46B は、大径側壁部44に対応した外径を有する有底の円筒状の部位である。拡径部46B の底面には、パイプ部46A の内径とほぼ同一直径の連通口が形成され、この連通口46C を通じてパイプ部46A の内部と連通している。
このような拡径部46B は、大径側壁部44側が開口されており、この開口された部分に係止リング部47がネジ46E によって取り付けられている。
係止リング部47は、拡径部46B の側壁間の寸法、すなわち、内径よりも小さな直径の開口を有するリング状部材である。
この係止リング部47の周縁部分には、大径側壁部44に向かって延びる側壁部47A が立設されている。この側壁部47A の外周面には、螺旋状に延びるネジ溝からなる雄ネジ部47B が形成されている。これにより、係止リング部47の側壁部47A は、雄ネジ部47B を備えた雄ネジとなっている。この雄ネジ部47B を備えた雄ネジは、大径側壁部44側の雌ネジ部44A を備えた雌ネジと螺合している。これにより、係止リング部47と大径側壁部44とが互いに連結されている。
ところで、上述のカバー部40は、後述する支持機構50によって、反射板32, 33の旋回における中心軸に沿って移動可能に支持されている。
移動機構80は、図2に示すように、支持機構50に移動可能に支持されるカバー部40を移動させる駆動力を発揮する原動機である移動用モータ81と、この移動用モータ81が発生するトルクを減速しながら伝達する複数のギア82, 83を有する減速ギアボックス84とを備えたものとなっている。
このうち、減速ギアボックス84の初段ギア82は、移動用モータ81の出力軸に取り付けられたピニオンギア81A と噛み合い、移動用モータ81のトルクを受けて最終段ギア83に伝達するものとなっている。
以上において、移動機構80は、カバー部40の小径側壁部45が白熱電球31を内部に収納する第1位置、及び、大径側壁部44が白熱電球31を内部に収納する第2位置の二位置の一方から他方へをカバー部40を移動させるものとなっている。
(大型反射板32)
二つの反射板32, 33のうち、反射板32は、大径側壁部44の内容積に応じたサイズに形成された大型反射板32とされ、大径側壁部44の内部に回転可能に収納されている。そして、この大型反射板32は、旋回における中心軸を中心に回転可能となるように、大径側壁部44の内部に設けられている。以下に、大径側壁部44ついて詳しく説明する。
このうち、回転基部36は、拡径部46B に設けられている案内レール49を内部に嵌合させる溝部36A を備え、内部に嵌合させた案内レール49に溝部36A を案内させることで、リング状の案内レール49の沿って回転可能となっている。
このような回転基部36は、その中央部分が開口されたリング状の部材である。そして、回転基部36は、大型反射板32の旋回における中心軸に対して平行な内周面と、当該中心軸に対して傾斜した内周面とが、その内周部分に形成されたものとなっている。
また、回転基部36は、その外周縁部分が係止リング部47の内周縁部分に係止され、これにより、拡径部46B から抜け止めされている。
回転テーブル部35は、係止リング部47に形成されている開口の内径よりも大きな外径を有し、係止リング部47に形成されている側壁部47A の内部に収納されている。
これにより、鏡面部34は、回転テーブル部35及び回転基部36と一体化され、大径側壁部44の内部で回転可能となっている。換言すると、鏡面部34、回転テーブル部35及び回転基部36を含んで構成された大型反射板32は、全体が大径側壁部44の内部に収納された状態で回転可能となっている。
(小型反射板33)
もう一方の反射板33は、小径側壁部45の内容積に応じたサイズに形成された小型反射板33とされ、小径側壁部45の内部に回転可能に収納されている。そして、この小型反射板33は、旋回における中心軸を中心に回転可能となるように、小径側壁部45の内部に設けられている。以下に、小径側壁部45ついて詳しく説明する。
ここで、小径側壁部45の内周面には、大径ドーム部41との境界近傍に配置されるとともに、当該境界に沿った円環状に形成された支持リング部45A が固定されている。この円環状に形成された支持リング部45A は、その内部に白熱電球31を挿通させることが可能となった開口が中央に形成されたものとなっている。
一方、小型反射板33の回転基部39は、その中央部分に開口が形成されたものである。この回転基部39の開口の内部には、白熱電球31を挿通させることが可能となっている。回転基部39の外周面には、径方向外側へ突出する鍔部39A が設けられている。この鍔部39A は、支持リング部45A の大径ドーム部41側を臨む面、換言すると、支持リング部45A の図2中上側の面と係合するものとなっている。
また、小型反射板33の回転テーブル部38は、中央部分に形成された開口の内部に白熱電球31を挿通させることが可能となったものである。回転テーブル部38の外周面には、径方向外側へ突出する鍔部38A が設けられている。この鍔部38A は、支持リング部45A の小径ドーム部42側を臨む面、換言すると、支持リング部45A の図2中下側の面と係合するものとなっている。
これにより、回転テーブル部38及び回転基部39と一体化されている鏡面部37は、小径側壁部45の内部で回転可能となっている。換言すると、鏡面部37、回転テーブル部38及び回転基部39を含んで構成された小型反射板33は、全体が小径側壁部45の内部に収納された状態で回転可能となっている。
(支持機構50)
光源である白熱電球31を備えているランプユニット60には、図2に示すように、白熱電球31を支持する支柱62が設けられている。そして、この支柱62は、ランプユニット60を構成する部品であるが、カバー部40を移動可能に支持する支持機構50を構成する部品をも兼用するののとなっている。
このような支柱62の外周面には、反射板32, 33の旋回における中心軸に沿ってスタンション部46が円滑に移動できるように、スタンション部46の内周面と接触して、スタンション部46を当該中心軸に沿って案内する複数のローラ51が回転自在に設けられている。
なお、移動用モータ81が停止した際に、カバー部40を一箇所に停止させるのは、支柱62の外周面に回転自在に設けられている複数のローラ51ではなく、スタンション部46のパイプ部46A に形成されているラック部48と噛み合っている最終段ギア83及び移動用モータ81、さらに正確にいうと、減速ギアボックス84に内在する摩擦力及び移動用モータ81に内在する電磁力である。
そして、カバー部40は、支持機構50によって、小径側壁部45が白熱電球31を内部に収納する第1位置、及び、大径側壁部44が白熱電球31を内部に収納する第2位置の二位置の一方から他方へ移動可能に支持され、且つ、移動用モータ81によって、第1位置及び第2位置の一方から他方へ移動されるようになっている。
(ランプユニット60)
ランプユニット60は、光源である白熱電球31及びこの白熱電球31を支持する支柱62に加えて、反射板32, 33を旋回させる機構を備えたものとなっている。
これらのうち、笠歯車63は、白熱電球31が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、反射板32, 33の旋回における中心軸を中心に回転可能に白熱電球31の近傍に設けられたものとなっている。また、笠歯車63は、その外周面が反射板32, 33の旋回における中心軸に対して、大型反射板32側の内歯歯車である回転基部36側を向くように傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯63A が形成されたものとなっている。
支柱62は、前述したように円筒状の部材からなり、先端に白熱電球31が設けられ、中空となった内部には、旋回用モータ61及び減速ギア65が設けられている。
すなわち、支柱62の外周面を形成している側壁62A の内部には、白熱電球31に近接するように減速ギア65が回転自在に設けられ、この減速ギア65を挟んで白熱電球31の反対側に、旋回用モータ61が配置されている。
側壁62A には、旋回用モータ61のトルクを外部に取り出すために、トルク取出口62B が減速ギア65に近接して設けられている。減速ギア65は、トルク取出口62B を通じて、その一部分が外部に突出している。
側壁62A には、その外周面から径方向外側へ突出するとともに、トルク取出口62B の近傍の部分において側壁62A を一周する鍔部66が設けられている。
笠歯車64の内周面には、支柱62の側壁62A に形成された鍔部66に対応して内側に凹んだ段付部64B が設けられている。
そして、支柱62の側壁62A から突出した鍔部66は、笠歯車64の段付部64B の内部に収納され、互いに結合されている笠歯車64及び支持ディスク67の間に緩く挟まれている。
これにより、笠歯車64及び支持ディスク67は、支柱62の側壁62A から突出した鍔部66によって回転自在に支持され、ひいては、一体となっている笠歯車63、笠歯車64及び支持ディスク67が支柱62に回転自在に支持されている。
また、笠歯車63は、その内周面に形成された複数の歯63B が、支柱62側のトルク取出口62B に対向する位置に配置され、トルク取出口62B から突出する減速ギア65の歯と噛み合っている。これにより、一体となっている笠歯車63及び笠歯車64は、旋回用モータ61のトルクで回転するようになっている。
以上において、大型反射板32の回転基部36は、白熱電球31が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、旋回用モータ61のトルクを受けて大型反射板32を回転駆動させるために、大型反射板32に回転不可能に設けられた第2被駆動クラッチ部となっている。
小型反射板33の回転基部39は、白熱電球31が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、旋回用モータ61のトルクを受けて小型反射板33を回転駆動させるために、小型反射板33に回転不可能に設けられた第1被駆動クラッチ部となっている。
また、笠歯車64は、カバー部40が第1位置まで移動されると、小型反射板33の回転基部39と係合して、旋回用モータ61のトルクを回転基部39に伝達する第1駆動クラッチ部となっている。
以上のような回転灯装置30は、カバー部40が第1位置に配置され、小径ドーム部42を遊技者に視認させた状態で、白熱電球31を点灯するとともに、小径ドーム部42内の小型反射板33を旋回させる小パトライト動作、及び、カバー部40が第2位置に配置され、大径ドーム部41を遊技者に視認させた状態で、白熱電球31を点灯するとともに、大径ドーム部41内の大型反射板32を旋回させる大パトライト動作の二つ動作のなかから一つを選択して実行できるようになっている。
(報知演出動作)
次に、本第1実施形態に係る回転灯装置30を利用したパチンコ機1の報知演出動作について説明する。
本第1実施形態に係るパチンコ機1は、始動入賞口12に打球が入賞すると、内部で入賞についての抽選が行われる。そして、その抽選の結果によっては、回転灯装置30を利用して、抽選結果を遊技者に報知する報知演出が行われる。
本第1実施形態に係るパチンコ機1では、大当り等に当選したことを報知する報知演出を行う際に、回転灯装置30を利用するようになっている。
すなわち、パチンコ機1においては、次の(1)〜(4)に記載された報知演出を行う際に、回転灯装置30を利用するようになっている。
(2) 確変大当りに当選したことを報知する報知演出
(3) 通常又は確変大当りのいずれかに当選したことを報知するじらし報知演出
(4) 押しボタンスイッチ装置22(図1参照)をも利用したあおり報知演出
以下に、それぞれの報知演出における回転灯装置30の動作について説明する。
(1) 通常大当りの当選報知演出における回転灯装置30の動作
通常大当りの当選報知演出を行行うにあたり、まず、回転灯装置30は、図5(A)に示すように、第1位置にカバー部40が配置されたデフォルト状態、具体的には、小径側壁部45に白熱電球31が収納されるとともに、遊技者が表示窓21を通じて小径ドーム部42を視認できる状態のままで、白熱電球31を点灯するとともに、小径ドーム部42内の小型反射板33を旋回させる小パトライト動作を行う。
確変大当りの当選報知演出を行うにあたり、まず、回転灯装置30は、図5(A)の如く、小径側壁部45に白熱電球31が収納される第1位置から、大径側壁部44に白熱電球31が収納される第2位置へ向かってカバー部40を移動させ、図5(C)に示すように、カバー部40が第2位置に到着し、大径側壁部44が白熱電球31を収納するとともに、遊技者が表示窓21を通じて大径ドーム部41を視認できる状態となったら、白熱電球31を点灯するとともに、大径ドーム部41内の大型反射板32を旋回させる大パトライト動作を行う。
(3) じらし報知演出における回転灯装置30の動作
じらし報知演出を行うにあたり、まず、回転灯装置30は、図5(A)の如く、小径側壁部45に白熱電球31が収納される第1位置から、大径側壁部44に白熱電球31が収納される第2位置へ向かってカバー部40を移動させ、図5(B)に示すように、第1位置及び第2位置の間において、カバー部40を行きつ戻りつさせる動作を行い、これにより、遊技者をじらす「じらし動作」を開始し、所定時間が経過するまで「じらし動作」を行う。
すなわち、入賞についての抽選で通常大当りに入賞した場合には、「じらし動作」の完了後、カバー部40を第1位置に戻す動作を行う。そして、カバー部40が第1位置に到着し、小径側壁部45が白熱電球31を収納するとともに、遊技者が表示窓21を通じて小径ドーム部42を視認できる状態となったら、白熱電球31を点灯するとともに、小径ドーム部42内の小型反射板33を旋回させる小パトライト動作を行う。
入賞についての抽選で確変大当りに入賞した場合には、「じらし動作」の完了後、カバー部40を第2位置へ移動させる動作を行う。そして、カバー部40が第2位置に到着し、大径側壁部44が白熱電球31を収納するとともに、遊技者が表示窓21を通じて大径ドーム部41を視認できる状態となったら、白熱電球31を点灯するとともに、大径ドーム部41内の大型反射板32を旋回させる大パトライト動作を行う。
あおり報知演出を行うにあたり、まず、図5(A)の如く、小径側壁部45が白熱電球31を収納する第1位置にカバー部40が配置されている状態で、押しボタンスイッチ装置22の内部に設けられているランプを点滅させ、遊技状態がチャンスゾーンに移行したこと、換言すると、大当りに入賞する可能性が生じたことを遊技者に知らせる。
このチャンスゾーンでは、押しボタンスイッチ装置22を押圧すると、その瞬間だけ、カバー部40を第2位置側へ所定距離だけ急速に移動させ、その後、第2位置側へ移動した速度よりも遅い速度で、カバー部40を第1位置側へ強制的に戻す動作制御を行う。この動作制御により、遊技者が押しボタンスイッチ装置22を素早く連打すれば、カバー部40が第2位置へ徐々に近づくようなる。これにより、遊技者に押しボタンスイッチ装置22を素早く連打させて、遊技者を煽る「あおり動作」を行う。
また、チャンスゾーンが終了した後の動作は、「じらし報知演出」のときと同様に、入賞についての抽選の結果によって異なるものとなっている。
すなわち、入賞についての抽選で通常大当りに入賞した場合には、チャンスゾーンが終了した後、カバー部40を第1位置に戻す動作を行う。そして、カバー部40が第1位置に到着し、小径側壁部45が白熱電球31を収納するとともに、遊技者が表示窓21を通じて小径ドーム部42を視認できる状態となったら、白熱電球31を点灯するとともに、小径ドーム部42内の小型反射板33を旋回させる小パトライト動作を行う。
前述のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、光源である白熱電球31を内部に収納するカバー部40として、反射板32, 33の回転中心となる中心軸に沿って小径側壁部45及び大径側壁部44が連なるように設けられた二段式のカバー部40を採用し、且つ、小径側壁部45及び大径側壁部44のそれぞれの内部に、その内容積に応じたサイズの小型反射板33及び大型反射板32を回転可能に設け、さらに、カバー部40を移動用モータ81で駆動して、小径側壁部45が白熱電球31を内部に収納する第1位置と、大径側壁部44が白熱電球31を内部に収納する第2位置との間を往復移動するようにしたので、第1位置にカバー部40を移動させることにより、あたかも小型の回転灯が表示窓21に現れるように見せることができる一方、第2位置にカバー部40を移動させることにより、あたかも大型の回転灯が表示窓21に現れるように見せることができる。これにより、1台の回転灯装置30で大型及び小型の2台の回転灯が設けられているように見せることができる。
また。第1駆動クラッチ部と同様に、第2駆動クラッチ部として、その外周面が旋回の中心軸に対して傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯63A が形成された笠歯車63を採用し、且つ、第2被駆動クラッチ部として、笠歯車63の外周面に対応して傾斜した内周面を備えているとともに、当該内周面に複数の歯36B が形成された内歯歯車でもある回転基部36を採用したので、カバー部40を第2位置に移動させて、笠歯車63と内歯歯車である回転基部36とを係合させれば、歯車同士が噛み合うこととなり、滑りなどが生じることがなく、旋回用モータ61のトルクを無駄なく大型反射板32に伝達でき、当該回転灯装置30を大型の回転灯として作動させた場合に、大型反射板32を確実且つ効率よく旋回させることができ、大型の回転灯としての稼働率を優れたものとすることができる。
また、第1駆動クラッチ部である笠歯車64及び第2駆動クラッチ部である笠歯車63を結合して一体化し、白熱電球31を支持している筒状の支持部としての支柱62に、一体化した笠歯車64及び笠歯車63を回転可能に取り付けるとともに、この一体化した笠歯車64及び笠歯車63へ旋回用モータ61のトルクを伝達するトルク伝達機構を設け、白熱電球31及び支柱62を静止させたまま、笠歯車64及び笠歯車63を旋回用モータ61で回転駆動するようにしたので、白熱電球31自体が回転することがなくなり、回転しない白熱電球31に電力供給を行えばよく、回転する部位への電気的導通をなすスリップリング等、比較的高価なデバイスが一切不要となり、この点からも、回転灯装置30のコストを低減することができる。
[第2実施形態]
図6には、本発明の第2実施形態が示されている。本第2実施形態は、前記第1実施形態における白熱電球31及び支柱62を静止させたまま、笠歯車64及び笠歯車63を旋回用モータ61で回転駆動させるランプユニット60を、笠歯車64及び笠歯車63を旋回用モータ61で回転駆動させるにあたり、白熱電球31及び支柱62をも回転駆動させてしまうランプユニット70としたものである。
ここで、支柱62の内部には、当該支柱62の外径とほぼ同じ内径を有するとともに、当該支柱62とほぼ同じ長さを有する内側円筒部71が収納されている。この内側円筒部71は、図示されていないが、その基端がパチンコ機1の前枠3に、ビス等の接合具により固定されている。一方、支柱62は、その基端が自由端とされ、内側円筒部71によって回転自在に支持されている。
このうち、減速ギア72は、旋回用モータ61の出力軸に結合されたピニオンギア61A と噛み合って旋回用モータ61のトルクを受けるとともに、後段の減速ギア73とも噛み合い、これにより、旋回用モータ61から受けたトルクを減速ギア73に伝えるものである。
減速ギア73は、減速ギア72を介して受けた旋回用モータ61のトルクを笠歯車63に伝達するためのものである。
一方、支柱62の内周面には、内側円筒部71側の溝部71A に対応した位置において、当該内周面を一周するように複数の歯62C が配列されている。これらの歯62C により、支柱62の内周面に内歯歯車が形成されている。この内歯歯車には、内側円筒部71の側壁に形成されたトルク取出口71B から露出した減速ギア73が噛み合っている。
以上において、旋回用モータ61の出力軸に結合されたピニオンギア61A 、減速ギア72, 73、及び、支柱62の内周面に形成された複数の歯62C を備えた内歯歯車が、旋回用モータ61のトルクを笠歯車63及び回転基部36に伝達するトルク伝達機構を形成している。
また、支柱62の外周面には、複数のボールベアリング52がいずれの方向にも回転自在に設けられている。これらのボールベアリング52により、支柱62は、カバー部40を反射板32, 33の旋回における中心軸に沿って案内し、カバー部40の円滑な移動を可能にするとともに、カバー部40に形成されたパイプ部46A の内部において、それ自身の円滑な回転が可能となっている。
なお、内側円筒部71の内部における白熱電球31の近傍には、図示しないスリップリングが設けられ、このスリップリングを介して回転する白熱電球31への電力供給が行われるようになっている。
すなわち、白熱電球31を支持している筒状の支柱31に、笠歯車63及び笠歯車64を回転不可能に固定するとともに、旋回用モータ61のトルクを支柱62に伝達するトルク伝達機構を設け、旋回用モータ61で白熱電球31及び支柱62とともに笠歯車63及び笠歯車64を回転駆動する、換言すると、支柱62を旋回用モータ61で回転駆動することで、支柱62に固定した笠歯車63及び笠歯車64を回転させるようにしたので、支柱62の一端側に白熱電球31を設け、支柱62の他端側の部分をトルク伝達機構に係合させて、支柱62を回転駆動すれば、これにより笠歯車63及び笠歯車64を回転させることができ、白熱電球31の近傍に旋回用モータ61及びトルク伝達機構を設ける空間的余裕がなくても、小型反射板33及び大型反射板32のいずれについても、カバー部40の移動により回転駆動することができる。
例えば、光源としては、白熱電球に限らず、放電により光を発するキセノンランプ等の放電管、高効率で光を発する発光ダイオードや、有機EL素子でもよく、具体的な光源については、実施にあたり適宜選択することができる。
また、第1駆動クラッチ部及び第1被駆動クラッチ部としては、互いに噛み合う複数の歯を備えた笠歯車及び内歯歯車に限らず、表面の摩擦力によって一方から他方へトルクを伝達する一対の摩擦係合板でもよく、同様に、第2駆動クラッチ部及び第2被駆動クラッチ部としては、互いに噛み合う複数の歯を備えた笠歯車及び内歯歯車に限らず、表面の摩擦力によって一方から他方へトルクを伝達する一対の摩擦係合板でもよい。
30 回転灯装置
31 光源としての白熱電球
32 大型反射板
33 小型反射板
36 第2被駆動クラッチ部としての回転基部
36B 内周面に形成された複数の歯
39 第1被駆動クラッチ部としての回転基部
39B 内周面に形成された複数の歯
40 カバー部
44 大径側壁部
45 小径側壁部
50 支持機構
61 旋回用モータ
62 支持部
63 第2駆動クラッチ部としての笠歯車
63B 外周面に形成された複数の歯
64 第1駆動クラッチ部としての笠歯車
64A 外周面に形成された複数の歯
65 歯車としての減速ギア
81 移動用モータ
Claims (4)
- 照射光を発する光源と、この光源を通る中心軸を中心にするとともに当該光源に鏡面を向けたまま旋回可能に設けられた反射板と、透光性を有するとともに前記光源及び前記反射板を内部に収納するカバー部と、前記反射板を旋回駆動する旋回用モータとが設けられ、前記反射板を旋回させることにより、前記光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置を備えた遊技機であって、
前記カバー部には、互いに直径が異なる円筒状に形成されるとともに、内部に前記光源を収納可能な容積を有する小径側壁部及び大径側壁部が、前記中心軸に沿って連なるように設けられ、
前記小径側壁部の内部には、当該小径側壁部の内容積に応じたサイズに形成された小型反射板が前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、
前記大径側壁部の内部には、当該大径側壁部の内容積に応じたサイズに形成された大型反射板が前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、
前記小径側壁部が前記光源を内部に収納する第1位置、及び、前記大径側壁部が前記光源を内部に収納する第2位置の二位置の一方から他方へを前記カバー部を移動可能に支持する支持機構と、
この支持機構に支持されている前記カバー部を前記第1位置及び前記第2位置の一方から他方へ移動させる移動用モータと、
前記光源が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記旋回用モータのトルクを受けて前記小型反射板を回転駆動させるために、前記小型反射板に回転不可能に設けられた第1被駆動クラッチ部と、
前記光源が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記旋回用モータのトルクを受けて前記大型反射板を回転駆動させるために、前記大型反射板に回転不可能に設けられた第2被駆動クラッチ部と、
前記光源が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記光源の近傍に前記中心軸を中心に回転可能に設けられ、且つ、前記カバー部が前記第1位置まで移動されると、前記小型反射板の前記第1被駆動クラッチと係合して、前記旋回用モータのトルクを前記第1被駆動クラッチに伝達する第1駆動クラッチ部と、
前記光源が内部に挿通可能なリング状に形成されるとともに、前記中心軸を中心に回転可能に前記光源の近傍に設けられ、且つ、前記カバー部が前記第2位置まで移動されると、前記大型反射板の前記第2被駆動クラッチと係合して、前記旋回用モータのトルクを前記第2被駆動クラッチに伝達する第2駆動クラッチ部と、
が設けられていることを特徴とする遊技機。 - 前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部の各々は、その外周面が前記中心軸に対して傾斜しているとともに、当該外周面に複数の歯が形成された笠歯車であり、
前記第1被駆動クラッチ部及び前記第2被駆動クラッチ部の各々は、前記第1駆動クラッチ部の外周面及び前記第2駆動クラッチ部の外周面にそれぞれ対応して傾斜した内周面を備えているとともに、当該内周面に複数の歯が形成された内歯歯車であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記光源を支持する筒状の支持部が設けられ、
前記光源は、前記支持部の先端に取り付けられ、
前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部は、互いに回転不可能となるように結合されるとともに、前記支持部を内部に挿通させた状態で、前記支持部の外周面に回転可能に取り付けられ、
前記支持部には、前記旋回用モータの出力軸並びに前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部と係合する歯車を有するとともに、前記旋回用モータのトルクを前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部に伝達するトルク伝達機構が設けられ、
前記旋回用モータは、前記光源及び前記支持部を静止させたまま、前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部を回転駆動するように形成られていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。 - 前記光源を支持する筒状の支持部が設けられ、
前記光源は、前記支持部の先端に取り付けられ、
前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部は、前記支持部の外周面に回転不可能に取り付けられ、
前記旋回用モータの出力軸及び前記支持部と係合する歯車を有するとともに、前記旋回用モータのトルクを前記支持部に伝達するトルク伝達機構が設けられ、
前記旋回用モータは、前記光源及び前記支持部とともに前記第1駆動クラッチ部及び前記第2駆動クラッチ部を回転駆動するように形成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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