JP2009233041A - 歩行補助用杖 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の支持脚部を有する場合でも自然な歩行動作で使用することができる歩行補助用杖を提供することを目的とするものである。
【解決手段】歩行補助用杖1は、棒状の杖本体部10、杖本体部10の上端部に湾曲して形成された取付部10aに固定された握り部20及び杖本体部10の下端部に固定された支持部30を備えている。支持部30は、4本の支持脚部31a〜31dからなり、各支持脚部は杖本体部10の下端部から軸方向と直交する方向に放射状に延びて下方に垂設されている。各支持脚部は、ガイド部内にロッド部材が挿着されてその長さが伸縮可能となっており、圧縮バネにより加重に応じて伸縮の程度が調整されるようになっている。そのため杖本体部10が傾いた場合でも支持脚部が接地した状態に維持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、足腰が弱った高齢者や足腰に障害のある身体障害者が歩行する際に片手で持って歩行を補助するための歩行補助用杖に関する。
従来より歩行の際に片手で持って歩行の補助を行う杖が広く普及している。こうした歩行補助用杖は、歩行動作に合せて安定して体重を支えるために、様々な改良工夫が行われている。
例えば、特許文献1には、互いに摺動する外筒と内筒の間に圧縮コイルバネと複数個の弾性体の塊を挿入保持した杖脚等の衝撃力変移吸収緩衝機構が記載されている。また、特許文献2には、シャフトと多点支持盤を備え、シャフトの他端部を多点支持盤に揺動可能に連結するシャフト位置変更部を有し、使用者が選択した揺動角度位置にシャフトを保持可能とする歩行用杖が記載されている。また、特許文献3には、突いたときには多点で支持する杖としての機能を持ち、持ち上げた時には一般的な単点の杖としての機能を持つように、杖の石突部と柄部が弾性体を介して上下動自在に連結し、所定以上の荷重が掛かった時に補助脚が下動して路面に接地するように先端部を二重構造とした杖が記載されている。
特開平8−284995号公報 特開2003−339802号公報 特開2006−110346号公報
上述した特許文献に記載されているように、歩行補助用杖としては、支持脚を複数設けて多点で支持することで、体重を加えた場合に安定した状態で支持できるタイプのものが実用化されているが、こうした多点支持タイプの杖では、静止した状態で体重を支える場合には問題ないものの歩行時に杖を移動させる場合に不安定になるといった問題がある。
図13は、従来の4点支持タイプの杖を使用して歩行する際の過程を示す説明図である。使用者が脚を前に出して歩行開始する場合に、まず杖100を前に振り出して支持脚部101を前方に移動させる(図13(a))。杖100を振り出した際に斜めに突くようになるため、支持脚部101は傾いた状態となって前方側の支持脚101aは後方側の支持脚101bよりも上方になり、後方側の支持脚101bから着地するようになる。
後方側の支持脚101bが着地してから前方側の支持脚101aが着地させるためには、杖100が前方に大きく揺動するようになる(図13(b))。それに伴い、使用者の上半身が前方に引張られて前かがみの姿勢となって、不自然な姿勢の状態で前後の支持脚101a及び101bが着地して安定した状態となる(図13(c))。
以上のような歩行動作を繰り返していると、使用者は前かがみの姿勢のまま歩行せざるを得ず、腰に大きな負担が加わって長時間の歩行が困難になる。また、前かがみの姿勢で杖に体重をかけようとすると腕に大きな力が必要となる。
特許文献2に示すように、シャフトと多点支持盤との間を揺動可能に連結することで、杖を斜め方向に付く際に上半身が前方に引張られることはある程度緩和されるものの後方側の支持脚が着地した後に前方側の支持脚が着地する際のガタンと前に引張られるギクシャクした歩行動作は避けられない。
そこで、本発明は、複数の支持脚部を有する場合でも自然な歩行動作で使用することができる歩行補助用杖を提供することを目的とするものである。
本発明に係る歩行補助用杖は、杖本体部と、前記杖本体部の上端側に取り付けられた握り部と、前記杖本体部の下端側に取り付けられた複数の支持脚部とを備えた歩行補助用杖であって、各支持脚部は、加重により伸縮して長さが変更可能な緩衝機構を備えていることを特徴とする。さらに、前記緩衝機構は、所定の長さ以上に縮まないようにストッパが設けられていることを特徴とする。さらに、前記緩衝機構は、加重により伸縮可能な弾性部材を備えていることを特徴とする。さらに、前記緩衝機構は、流体が封入されたシリンダ内において往復動可能なピストンを備えていることを特徴とする。さらに、複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダを連通して内部に液体を封入していることを特徴とする。さらに、人体側の前後方向に配列された複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダを連通して内部に液体を封入していることを特徴とする。さらに、前記杖本体部の内部には、複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダに連通するチャンバが形成されていることを特徴とする。さらに、前記支持脚部の下端には、石突き部が回動可能に設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記のような構成を備えることで、複数の支持脚部にそれぞれ緩衝機構を設けて伸縮可能となっているので、後方側の支持脚部が前方側よりも先に着地した場合に後方側の支持脚部が縮みながら前方側の支持脚部が着地するようになり、杖を斜めに突いた状態でも前方側及び後方側の支持脚部がスムーズに着地して床面に安定した状態で支持される。そして、歩行動作に伴い、支持脚部が接地した状態で杖が前の方に揺動する場合にも前方側の支持脚部が縮みながら後方側の支持脚部が伸びるようになって、支持脚部が接地した状態が保持されて安定した支持状態を継続させることができる。
したがって、従来のように前かがみの姿勢とならずに杖で体重を支えながら自然な歩行動作を行うことが可能となる。
また、緩衝機構として、流体が封入されたシリンダ内において往復動可能なピストンを用いることで、杖に体重をかけた場合にピストンがシリンダ内で挿入方向に移動して内部の流体圧が上昇して加わった荷重を支えるため、着地の際の衝撃が緩和されるとともに安定して支持することができる。
また、複数の支持脚部の緩衝機構におけるシリンダを連通して内部に液体を封入しておけば、連通したシリンダのうち縮んだ支持脚部のシリンダ内の液体が他のシリンダ内に流動して内部の圧力を高めるように作用し、支持脚部同士を連動させるようにすることができる。
例えば、後方側の支持脚部が着地して縮む際にシリンダ内の液体が前方側の支持脚部のシリンダ内に向かって流動して前方側の支持脚部のシリンダ内の圧力が上昇すれば、前方側の支持脚部が伸びて着地までの時間が短くなり、より安定した状態で着地動作を行なうことができる。
また、杖本体部の内部に、複数の支持脚部の緩衝機構におけるシリンダに連通するチャンバを形成しておけば、シリンダ内の流体圧が過度に上昇した場合に圧力をチャンバ内に逃がすようにすることができる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態に関する全体側面図であり、図2は、その上面図である。歩行補助用杖1は、棒状の杖本体部10、杖本体部10の上端部に湾曲して形成された取付部10aに固定された握り部20及び杖本体部10の下端部に固定された支持部30を備えている。
杖本体部10は、樹脂材料、金属材料、複合材料等の高強度で軽量な材料を用いて、円柱状または円筒状の細長い棒状に成形されている。握り部20は、使用者が握りやすく体重をかけても安定して把持することができる形状に形成されており、その把持位置は、使用者の体形に合せて設定されている。そして、握り部20を把持して体重をかけた場合体重は杖本体部10の軸方向に沿って加わるように設定されている。
本実施形態に係る歩行補助用杖を使用する場合には、図1の左側が前方側となるように握り部20を把持して身体の側方に設置して使用するとよい。
支持部30は、4本の支持脚部31a〜31dからなり、各支持脚部は杖本体部10の下端部から軸方向と直交する方向に放射状に延びて下方に垂設されている。この例では、支持脚部31a及び31bが身体側となるように使用する。身体側の支持脚部は、外側の支持脚部よりも開き角度を大きくして、杖をできるだけ身体に寄せて使用できるようにしている。支持脚部31a及び31bを反対側に配置して使用したい場合には、支持部30を杖本体部10に取付固定しているネジ10bを緩めて支持部30を回転させて配置を変更すればよい。
また、支持脚部の配置は使用者の歩行動作に合せて変更するようにしてもよく、また4本以外に3本の支持脚部を用いてもよく、5本以上の支持脚部を用いることもでき、特に限定されない。
図3は、杖本体部10が直立した状態における支持部30の支持脚部の関する断面図である。支持脚部31aは、杖本体部10の下端部から放射状に延設されて下方に湾曲形成された棒状の基体部32aを備えており、基体部32aの下方に垂設された部分には下端側が開口された筒状のガイド部33aが形成されている。ガイド部33aの内部にはロッド部材35aが摺動自在に挿着されている。ガイド部33aの内部には周方向に凸状部34aが形成されており、ロッド部材35aが挿入されて凸状部34aに当接することで、所定長さ以上に挿入できないようになっている。また、図示されていないが、ロッド部材35aの表面に長手方向に形成された溝にガイド部33aの内部に設けられたストッパが嵌合してロッド部材35aがガイド部33aから抜け落ちるのを防止している。
ロッド部材35aの下端部には周方向に凸状部37aが形成されており、ガイド部33aの下端と凸状部37aとの間にコイル状の圧縮バネ36aがロッド部材35aの周囲に装着されている。圧縮バネ36aは、ロッド部材35aがガイド部33a内に挿入されるにしたがい圧縮されるようになり、基体部32aに対して上方向の付勢力を作用させるようになる。
また、ロッド部材35aの下端面には球状の軸支部38aが一体形成されており、軸支部38aには石突き部40aが嵌め込まれている。石突き部40aは、ゴム等の弾性を有する樹脂材料から成形されており、所定の厚さの円板状に形成された接地部41aの上部に円錐台状で上面に穴部が穿設された回動部42aが形成されている。そして、回動部42aの穴部を軸支部38aに嵌め込むことで石突き部40aが軸支部38aに対して取付角度を自由に変更可能に装着できる。したがって、石突き部40aの接地部41aが接地面に密着した状態で、ロッド部材35aが接地面に対して傾斜した状態になったとしても、接地部41aは接地面に密着した状態を維持することができる。
支持脚部31b〜31dも支持脚部31aと同様の構成を備えているので、説明は省略する。
図4は、前方側に杖本体部10が傾いた状態における支持部30の支持脚部の関する断面図である。この場合、前方側の支持脚部31a及び31cの方に大きな荷重が加わるため、圧縮バネ36aが圧縮されてロッド部材35aがガイド部33a内に進入し、支持脚部31aの長さが縮むようになる。支持脚部31cについても同様に長さが縮んだ状態となる。そして、ロッド部材35aの先端が凸状部34aに当接することで、ロッド部材35aの進入が止められてそれ以上支持脚部31aが縮むことはなくなる。
一方、後方側の支持脚部31b及び31dは持ち上げられるようになるため、ガイド部が引き上げられてロッド部材が相対的に引き出され、支持脚部の長さが伸びるようになる。その際に、石突き部は接地したままの状態が維持される。
図5は、後方側に杖本体部10が傾いた状態における支持部30の支持脚部の関する断面図である。この場合、後方側の支持脚部31b及び31dの方に大きな荷重が加わるため、圧縮バネが圧縮されてロッド部材がガイド部内に進入し、支持脚部の長さが縮むようになる。一方、前方側の支持脚部31a及び31cは持ち上げられてロッド部材が引き出されて支持脚部の長さが伸びるようになる。その際に、石突き部は接地したままの状態が維持される。
以上のように、各支持脚部には、ガイド部内にロッド部材が往復動することで長さが伸縮するようになっており、加わる荷重に対して圧縮バネにより伸縮の程度が調整される緩衝機構を備えている。そのため、杖本体部に体重をかけると、その加重状態に応じて各支持脚部が伸縮し、杖本体部が傾いた状態になっても、支持脚部がそれに合せて伸縮することで、石突き部は接地したままの状態となり、安定した接地状態を実現することができる。
なお、この例では弾性部材としてコイル状の圧縮バネを用いているが、例えばゴム製で筒状の弾性部材を装着してもよく、加重に対してガイド部とロッド部材との間に弾性力を作用することのできる弾性部材であれば使用することができる。
図6は、歩行補助用杖に関する側面図であり、図6(a)は杖本体部10が直立した状態を示し、図6(b)は杖本体部10が前方側に傾いた状態を示し、図6(c)は杖本体部10が後方側に傾いた状態を示している。また、図7は、歩行動作時における歩行補助用杖の状態に関する説明図である。
歩行動作の開始時には、杖本体部10を前方に振り出して支持部30を前方に移動させるが、杖本体部10が傾いた状態で杖を突くようになる(図7(a)参照)。そのため、図6(c)に示すように、後方側の支持脚部が最初に着地して荷重が加わり、緩衝機構が圧縮されてロッド部材がガイド部内に進入して支持脚部の長さが縮んでいき、前方側の支持脚部が着地するようになる。したがって、杖本体部10が傾いた状態でも4本の支持脚部が着地して安定した接地状態となり、使用者は安心して体重をかけることができる。
次に、杖に体重をかけながら上半身が前方に進むと、杖本体部10が傾いた状態から直立した状態に回動して杖に寄りかかるようになるが、4本の支持脚部がすべて接地した状態で体重を支えている(図6(a))ため、従来の多点支持の杖と同様の安定感が得られる(図7(b)参照)。
そして、使用者の上半身がさらに前方に進むと、杖本体部10が前方側に傾いた状態となり、図6(b)に示すように、前方側の支持脚部が縮んで後方側の支持脚部が伸びるようになる。この状態でも4本の支持脚部は接地した状態が維持されるため、体重がかかっても安定した状態となっている。
以上説明したように、歩行動作時の杖本体部10の傾きに合せて4本の支持脚部が接地した状態で伸縮するため、1点支持の杖のようにスムーズな歩行動作を行なうことができ、従来の多点支持の杖のようにギクシャクした歩行動作にならず、腰等の身体への負担も大幅に軽減される。
図8は、支持部の支持脚部の別の実施形態に関する断面図である。支持部50は、上述した実施形態と同様に4本の支持脚部51a〜51dを備えている。支持脚部51aは、杖本体部10の下端部から放射状に延設されて下方に湾曲形成された棒状の基体部52aを備えており、基体部52aの下方に垂設された部分には下端側が開口された筒状のシリンダ部53aが形成されている。シリンダ部53aの内部にはピストン部材54aが摺動自在に挿着されている。
そして、シリンダ部53aの内部には流体Mが封入されており、ピストン部材54aが往復動することで内部の流体圧が変化するようになっている。ピストン部材54aがシリンダ部53aの内部に進入すると流体圧が上昇してピストン部材54aを押し戻すように作用する。そのため、支持脚部に加わる荷重に応じて支持脚部の長さが伸縮する緩衝機構となっている。
ピストン部材54aの下端面には球状の軸支部55aが一体形成されており、軸支部55aには、上述の実施形態と同様に石突き部40aが嵌め込まれている。
支持脚部51b〜51dについても支持脚部51aと同様の構成を備えているので、説明は省略する。
以上のように構成されているので、上述した実施形態と同様に、歩行動作時に杖本体部10の傾きに合せて支持脚部が接地した状態で伸縮するようになり、体重をかけながらスムーズな歩行動作を行うことができる。
図9は、図8に示す支持部の変形例に関する断面図である。この例では、支持部60は、3本の支持脚部61a〜61cを備えており、身体側に支持脚部61a及び61bが配置され、外側に支持脚部61cが配置されている。
各支持脚部は、図8に示す実施形態の支持脚部と同様に流体Mを内部に封入した緩衝機構を備えている。そのため、図8に示す実施形態と同様に、歩行動作時に杖本体部10の傾きに合せて支持脚部が接地した状態で伸縮するようになり、体重をかけながらスムーズな歩行動作を行うことができる。
図10は、図8に示す実施形態の別の変形例に関する断面図である。この例では、支持部70は、4本の支持脚部71a〜71dを備えており、各支持脚部は、図8に示す実施形態の支持脚部と同様に、シリンダ部内にピストン部材を挿入し、シリンダ部の内部に液体Lを封入している。そして、各支持脚部のシリンダ部は基体部内に形成された管路により連通しており、管路内を液体Lが流動可能となっている(図10(a)参照)。
支持脚部のシリンダ部を連通して液体Lを封入しておくことで、例えば、前方側の支持脚部が加重により縮んだ場合には、前方側の支持脚部のシリンダ部内の液体Lが後方側の支持脚部のシリンダ部内に流動して支持脚部を伸ばすように作用する。そのため、連通した支持脚部を互いに連係させて伸縮させることができ、より安定した状態で支持脚部の伸縮動作を行なうことが可能となる(図10(b)参照)。
シリンダ部を連通する場合、例えば、図11に示すように、すべての支持脚部を連通する場合(図11(a))、及び、身体側の支持脚部71a及び71b、外側の支持脚部71c及び71dをそれぞれ連通する場合(図11(b))がある。
すべての支持脚部を連通する場合には、支持脚部をいずれも連係させて伸縮させることができ、杖本体部の傾きに対して柔軟に対応することが可能となる。この場合、杖本体部10が前方側に傾き、さらに右方側に傾いた状態であっても、その傾いた状態に応じて4本の支持脚部が伸縮して4本とも接地した状態とすることができる。
また、身体側及び外側の支持脚部をそれぞれ連通する場合には、身体側及び外側の支持脚部の間で液体Lの流動がないため、左右方向の杖本体部の揺動が抑えられ、歩行の際の杖本体部の前後方向の傾きに対する伸縮動作を安定させることができる。そのため、杖本体部に体重をかけても杖本体部が外側に倒れてバランスを崩すことがなくなり、安定した歩行動作を行なうことが可能となる。
図12は、図10に示す実施形態の変形例に関する断面図である。図12(a)の例では、支持部80は、4本の支持脚部81a〜81dを備えており、各支持脚部は、図10に示す実施形態の支持脚部と同様に、シリンダ部内にピストン部材を挿入し、シリンダ部の内部に液体Lを封入するとともに各シリンダ部を連通している。杖本体部10の内部にはチャンバ11が形成されており、チャンバ11は各シリンダ部と連通して内部に液体Lにより満たされている。このように、チャンバ11を設けることで、支持脚部が着地した際に液体Lに生じる圧力変動を緩和することができる。
図12(b)の例では、支持部90は、3本の支持脚部91a〜91cを備えており、各支持脚部は、図12(a)に示す実施形態の支持脚部と同様に、シリンダ部の内部に液体Lを封入するとともに、杖本体部10の内部に形成されたチャンバ12が各シリンダ部と連通して内部に液体Lにより満たされている。このように、チャンバ12を設けることで、支持脚部が着地した際に液体Lに生じる圧力変動を緩和することができる。
本発明に係る実施形態に関する全体側面図である。 図1に示す実施形態に関する全体上面図である。 杖本体部が直立した状態における支持部の支持脚部の関する断面図である。 前方側に杖本体部が傾いた状態における支持部の支持脚部の関する断面図である。 後方側に杖本体部が傾いた状態における支持部の支持脚部の関する断面図である。 歩行補助用杖に関する側面図である。 歩行動作時における歩行補助用杖の状態に関する説明図である。 支持部の支持脚部の別の実施形態に関する断面図である。 図8に示す支持部の変形例に関する断面図である。 図8に示す実施形態の別の変形例に関する断面図である。 シリンダ部の連通状態に関する説明図である。 図10に示す実施形態の変形例に関する断面図である。 従来の歩行補助用杖の歩行動作時の状態に関する説明図である。
符号の説明
1 歩行補助用杖
10 杖本体部
20 握り部
30 支持部
31 支持脚部
33 ガイド部
35 ロッド部材
36 圧縮バネ
40 石突き部
50 支持部
51 支持脚部
53 シリンダ部
54 ピストン部材
60 支持部
61 支持脚部
70 支持部
71 支持脚部
80 支持部
81 支持脚部
90 支持部
91 支持脚部

Claims (8)

  1. 杖本体部と、前記杖本体部の上端側に取り付けられた握り部と、前記杖本体部の下端側に取り付けられた複数の支持脚部とを備えた歩行補助用杖であって、各支持脚部は、加重により伸縮して長さが変更可能な緩衝機構を備えていることを特徴とする歩行補助用杖。
  2. 前記緩衝機構は、所定の長さ以上に縮まないようにストッパが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歩行補助用杖。
  3. 前記緩衝機構は、加重により伸縮可能な弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行補助用杖。
  4. 前記緩衝機構は、流体が封入されたシリンダ内において往復動可能なピストンを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行補助用杖。
  5. 複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダを連通して内部に液体を封入していることを特徴とする請求項4に記載の歩行補助用杖。
  6. 人体側の前後方向に配列された複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダを連通して内部に液体を封入していることを特徴とする請求項5に記載の歩行補助用杖。
  7. 前記杖本体部の内部には、複数の前記支持脚部の前記緩衝機構における前記シリンダに連通するチャンバが形成されていることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の歩行補助用杖。
  8. 前記支持脚部の下端には、石突き部が回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の歩行補助用杖。
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