JP2009231041A - 極端紫外光光源装置 - Google Patents

極端紫外光光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009231041A
JP2009231041A JP2008074947A JP2008074947A JP2009231041A JP 2009231041 A JP2009231041 A JP 2009231041A JP 2008074947 A JP2008074947 A JP 2008074947A JP 2008074947 A JP2008074947 A JP 2008074947A JP 2009231041 A JP2009231041 A JP 2009231041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
liquid
light source
ultraviolet light
extreme ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008074947A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonao Hosogai
知直 細貝
Takuma Yokoyama
拓馬 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Institute of Technology NUC
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Tokyo Institute of Technology NUC
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Institute of Technology NUC, Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Tokyo Institute of Technology NUC
Priority to JP2008074947A priority Critical patent/JP2009231041A/ja
Publication of JP2009231041A publication Critical patent/JP2009231041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

【課題】実用的に十分な極端紫外光の出力を確保することのできるEUV光源装置を提供すること。
【解決手段】モータ20dによって放電電極20a,20bが周方向に回転するよう駆動され、また、凹所形成用エネルギービーム照射機50からレーザビームが液体充填部31に充填された原料の液面に照射され凹所が形成される。凹所が形成されると、凹所に対してエネルギービーム照射機40からレーザビームが照射される。液体充填部31に充填された液体の原料は、このレーザビームが照射されることによって気化し、気化した原料Mが放電電極20aと20bの間の放電領域に到達する。ついで、高電圧パルス発生部11によって放電電極20a、20bにパルス電圧が供給され、放電電極20a、20bのエッジ間で高温プラズマが発生し、集光反射鏡4に向けてEUV光が放射される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、極端紫外光(以下、単にEUV光ともいう)を放射させる極端紫外光光源装置(以下、単に、EUV光源装置ともいう)に関する。特に、次世代の半導体集積回路の露光用光源として期待される極端紫外光光源装置に関するものである。
半導体集積回路の微細化および高集積化が進むにつれて、その製造用の露光装置には解像度の向上が要求されている。解像度を向上させるには、短波長の光を放射する露光用光源を使用することが一般的である。短波長の光を放射する露光用光源としては、エキシマレーザ装置が使用されているが、それに代わる次世代の露光用光源として、特に波長13.5nmの極端紫外光を放射する極端紫外光光源装置の開発が進められている。
極端紫外光を発生させる方法の一つとして、極端紫外光放射源を含む放電ガスを加熱・励起することにより高密度高温プラズマを発生させ、このプラズマから放射させる極端紫外光を取出す方法がある。このような方法を採用する極端紫外光光源装置は、高密度高温プラズマの生成方式により、LPP(Laser Produced Plasma)方式と、DPP(Discharge Produced Plasma)方式とに大別される。
LPP方式の極端紫外光光源装置は、極端紫外光放射源を含む原料からなるターゲットに対してレーザ光を放射して、レーザアブレーションによって高密度高温プラズマを生成し、そこから放射される極端紫外光を利用するものである。
DPP方式の極端紫外光光源装置は、極端紫外光放射源を含む放電ガスが供給された電極間に、高電圧を印加することで放電により高密度高温プラズマを生成し、そこから放射される極端紫外光を利用するものである。このようなDPP方式の極端紫外光光源装置は、LPP方式の極端紫外光光源装置に比して光源装置を小型化することができ、さらに光源システムの消費電力が小さいという利点があることから、実用化が期待されている。
上記した高密度高温プラズマを発生させる原料としては、10価前後のXe(キセノン)イオンが知られているが、より強い極端紫外光を放射させるための原料として、Li(リチウム)イオン、Sn(スズ)イオンが注目されている。
例えば、Snは、高密度高温プラズマの発生に必要な電気入力と波長13.5nmの極端紫外光の放射強度との比で与えられる極端紫外光変換効率がXeよりも数倍大きいことから、大出力の極端紫外光を得るための放射源として期待されている。例えば、特許文献1に示されるように、極端紫外光放射源として、例えばSnH4 (スタナン)ガスを使用した極端紫外光光源装置の開発が進められている。
近年では、上記のDPP方式において、放電が発生する電極表面に供給された固体もしくは液体のSnやLiに対してレーザビーム等のエネルギービームを照射することにより気化し、その後、放電によって高温プラズマを生成する方法が特許文献1に開示されてい 図8は、従来のEUV光源装置を説明するための図である。
チャンバ1内に放電部1aとEUV集光部1bが設けられ、チャンバ1にはクリーニングガスを供給するガス供給ユニット1c、ガスを排気するためのガス排気ユニット1dが設けられ、所定の圧力に調整される。
放電空間1a内に、一対の円盤状の電極20a,20bが絶縁材20cを挟むように配置されている。放電電極20aと放電電極20bとは、略同軸上に配置され、放電電極20aの直径は放電電極20bの直径よりも大きい。放電電極20bには、モータ20dの回転軸20eが取付けられている。放電電極20a、20bは、摺動子20h、20gを介して高電圧パルス発生部11に接続されている。放電電極20bの周辺部には溝部が設けられ、この溝部に高温プラズマを発生させるための固体の原料(LiまたはSn)Mが配置されている。
放電電極20bの溝部に配置された高温プラズマ用の原料Mに対し、図示しないレーザビーム照射機からレーザ入射窓41,ミラー41aを介してレーザビームが照射されることによって、固体の原料LiまたはSnが放電電極20aと20bとの間で気化する。この状態で、放電電極20aと20bとの間に高電圧パルス発生部11からパルス電力が供給されることによって、放電電極20aのエッジ部分と放電電極20bの周辺部に設けられたエッジ部分との間で放電が発生し、EUV光が放射される。
放射されたEUV光は、放電部1aからホイルトラップ3を介してEUV集光部1bに入射し、EUV集光ミラー4で集光されてEUV光出射窓5から出射する。
「リソグラフィ用EUV(極端紫外)光源研究の現状と将来展望」
上述したEUV光源装置においては、半導体基板に対して所望の線幅のパターンを形成することのできる程度に十分な極端紫外光の出力を得ることができない、という実用化の面で課題を有している。
極端紫外光の出力を十分に得ることのできない理由は、定かではないが、例えば以下のように予想される。
従来のEUV光源装置においては、エネルギービームが照射されることによって気化した原料は、自由膨張することになる。原料が自由膨張すると、原料が気化したことにより生成するガスの密度が低く、かつ、空間分布が広いことにより、一対の電極間に生成されるプラズマが大きくなる傾向にある。
そして、電極間に生成されるプラズマの空間的な広がりが大きいと、プラズマに流れる電流密度が低くなってプラズマが高温状態になることが阻害され、電離が阻害されてプラズマのイオン密度も低くなる。さらに、空間的な広がりが大きくなることでプラズマによる自己吸収が増大する。
このように、気化した原料が自由膨張することで、空間的な広がりが大きいプラズマが生成すると、プラズマから放出される極端紫外光の出力が低下する要因となり得る。
以上のように従来のEUV光源装置は十分な極端紫外光出力を得ることができないといった問題を有していた。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、本発明は、実用的に十分な極端紫外光の出力を確保することのできるEUV光源装置を提供することを目的とする。
上記課題を本発明においては、次のように解決する。
(1)極端紫外光を放射させるための原料を供給する原料供給手段と、該原料を放電により上記チャンバ内で加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極と、放電電極にパルス電力を供給するパルス電力供給手段と備え、該原料の表面にエネルギービームを照射して当該原料を気化し、気化された前記原料を放電により加熱励起し高温プラズマを発生させ、この高温プラズマから放射される極端紫外光を集光する極端紫外光光源装置において、前記原料のエネルギービーム照射面に、凹所を形成するための凹所形成手段を設け、エネルギービーム照射手段から照射されるエネルギービームを当該凹所に照射する。
(2)上記(1)において、前記原料供給手段は、液体の原料が充填された液体充填容器を備え、前記凹所形成手段は、上記液体の原料の表面に凹所を形成する。
(3)上記(2)において、前記原料供給手段は、液体充填容器に充填された前記液体の原料の液面が所定の高さとなるよう調整するための液面調整手段を備える。
(4)上記(2)(3)において、前記液体充填容器に、加熱手段を設ける。
(5)上記(1)において、前記原料供給手段に、液体の原料が充填された液体充填容器と、当該液体の原料を通過するよう周方向に回転駆動する回転体と、当該回転体の表面に付着した原料に前記凹所を形成するための凹所形成手段とを設ける。
(6)上記(1)〜(5)において、前記放電電極に、電極表面における放電発生位置が変化するよう駆動するための駆動手段を設ける。
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の極端紫外光光源装置。
(7)上記(1)〜(6)において、前記凹所形成手段は、前記原料にレーザビームを照射して凹所を形成する。
本発明のEUV光源装置によれば、原料における、エネルギービーム照射手段からのエネルギービームが照射される面に凹所が形成されており、当該凹所に対してエネルギービームが照射されるので、従来のEUV光源装置に比べEUV光の出力を大きくすることができるものと期待される。
その理由は、以下のように考えられる。
すなわち、原料におけるエネルギービームが照射される面に凹所が形成されていることにより、エネルギービームが照射されて原料が気化するときに、原料の自由膨張が凹所の内壁面によって規制されるので、指向性が高まる。そのため、原料が気化することで生成するガスの密度が高いものとなると共に、狭い空間分布となるので、一対の電極間に生成するプラズマの空間的な広がりを、従来のEUV光源装置よりも小さいものとすることができる。
このように、電極間に生成したプラズマの空間的な広がりを小さくすることにより、プラズマに流れる電流の密度を大きくすることができるので、プラズマを容易に高温状態にすることができ、電離が促進されてプラズマのイオン密度が大きいものとなる。さらに、プラズマの広がりを抑えることで、プラズマによる自己吸収が低減する。従って、極端紫外光の出力を従来の光源装置よりも高いものとすることができる。
図1は、本発明の実施例のEUV光源装置の構成の概略を示す図である。
EUV光源装置は、チャンバ1の内部が放電部1aとEUV集光部1bとに区画されている。EUV集光部1bには、一対の円板状の放電電極(回転電極)20a、20bが絶縁部材20cを挟んで対向するよう配置されている。
各放電電極20a、20bは、各々の中心が同軸上に配置され、図1の紙面において下方側に位置する放電電極20bには、モータ20dの回転軸20eが取付けられている。 回転軸20eは、放電電極20aの中心と放電電極20bの中心とが回転軸20eの同軸上に位置している。
回転軸20eは、メカニカルシール20fを介してチャンバ1内に導入される。メカニカルシール20fは、チャンバ1内の減圧雰囲気を維持しつつ、回転軸20eの回転を許容する。
放電電極20bの下方側には、例えばカーボンブラシ等で構成される摺動子20gおよび20hが設けられている。摺動子20gは、放電電極20bに設けられた貫通孔を介して放電電極20aと電気的に接続される。摺動子20hは、放電電極20bと電気的に接続されている。
高電圧パルス発生部11は、摺動子20g、20hを介して、それぞれ放電電極20a、20bにパルス電力を供給する。
円板状の放電電極20a,20bの周辺部は、エッジ形状に形成されている。高電圧パルス発生部11より放電電極20a、20bに電力が供給されると、両電極のエッジ部分間で放電が発生する。
放電が発生すると、放電電極20a,20bの周辺部は放電により高温となるので、放電電極20a,20bは、タングステン、モリブデン、タンタルなどの高融点金属からなる。絶縁部材20cは、窒化珪素、窒化アルミニウム、ダイヤモンド等からなる。
放電電極20bの下側には、原料供給手段30が設けられ、原料にエネルギービーム照射機40からレーザビームを照射することにより原料は気化し、気化した原料が放電電極20aと20bの間の放電領域に到達する。
なお、図1では以下に説明する第1の実施例の原料供給手段を設けた場合について示しているが、後述する第2〜第5の実施例に示す原料供給手段を用いることもできる。
図2は、原料供給手段の第1の実施例を示す図であり、第1の実施例の原料供給手段30a(液体充填容器)の構成を示す拡大図である。
原料供給手段(液体充填容器)30aは、液体の原料Mを充填する液体充填部31と、液面制御部33とを備える。液体充填部31と液面制御部33とは、連結パイプ32により連結されている。
液体充填部31は、液体の原料Mの表面が所定の形状になるよう液体の原料Mを収容するためのもので、放電電極20bの下方側に配置されている。
液体充填部31は、エネルギービーム照射機40から照射されるレーザビームの光軸方向に沿って伸びる筒状の胴部311を備え、胴部311の上方側に開口312を有するとともに、胴部311の下方側に連結パイプ32に繋がる、開口312よりも内径の小さい開口313が形成されている。
液面制御部33は、液体充填部31に充填される液体の原料Mの液面を、放電電極20bとの距離を考慮して、所定の高さに調整するためのもので、例えば液面の高さをカメラなどでモニタリングし、ガス圧により液面高さを制御する。
液体充填部31、連結パイプ32、液面制御部33の外周面には、それぞれ、例えばヒータなどの加熱手段34が設けられ、加熱される。
加熱手段34は、高温プラズマ発生用の原料Mを液体状にするためのもので、例えば原料MがSnやLiの場合には、300℃程度で加熱を行う。
図1に戻り、本発明のEUV光源装置について詳細に説明する。
チャンバ1には、前記した液体の原料Mに対してレーザビームを照射するためのエネルギービーム照射機40が設けられている。エネルギービーム照射機40から照射されるエネルギービームは、例えばレーザビームである。
エネルギービーム照射機40からのレーザビームは、レーザ入射窓41を介して、液体充填部31に充填された液体の原料Mに照射される。
また、液体の原料Mのエネルギービーム照射面に対して凹所を形成するための凹所形成用エネルギービーム照射機50が設けられ、エネルギービーム照射機50からのエネルギービームはチャンバ1に設けられたレーザ入射窓51を介してチャンバ1内に入射し、液体充填部31に充填された液体の原料Mに照射される。凹所形成用エネルギービーム照射機50から照射されるエネルギービームは、エネルギービーム照射機40から照射されるエネルギービームと同様、例えばレーザビームである。
凹所形成用エネルギービーム照射機50は、図2に示すように、例えばハーフミラー42を介してエネルギービームを液体充填部31に充填された液体の原料Mの液面に対して照射するように配置され、エネルギービームを照射することによって、原料Mの液面に凹所35を形成する。
また、エネルギービーム照射機40は、凹所形成用エネルギービーム照射機50のエネルギービームにより形成された、液面の凹所35にレーザビームが照射されるよう配置されている。
EUV集光部1bには、集光反射鏡4が配置されている。集光反射鏡4は、高温プラズマから放射された波長13.5nmのEUV光を反射するための光反射面が形成されている。
集光反射鏡4は、Ni(ニッケル)などからなる平滑面を有する基体材料の反射面側に、Ru(ルテニウム)、Mo(モリブデン)、Rh(ロジウム)などの金属を緻密にコーティングすることにより、0〜25°の射入射角度の極端紫外光を良好に反射する光反射面が形成されている。
放電部1aとEUV集光部1bとを区画する区画壁には、ホイルトラップ3が保持されている。ホイルトラップ3は、放電電極を構成する物質、高温プラズマ発生用の原料Mを基にして発生するデブリが、集光反射鏡4に向けて飛散することを抑制するために設けられている。ホイルトラップ3は、放射状に伸びる複数の薄板により仕切られる複数の狭い空間が形成されている。
チャンバ1には、放電部1a,EUV集光部1bに、集光反射鏡4の光反射面をクリーニングするためのクリーニングガスを供給するためのガス供給ユニット1cと、クリーニングガスを排気するためのガス排気ユニット1dとが設けられている。
制御部5は、高電圧パルス発生部11、モータ20d、ガス供給ユニット1c、ガス排気ユニット1d、エネルギービーム照射機40、第2のエネルギービーム照射機である凹所形成用エネルギービーム照射機50の動作を制御する。
以下、本発明に係るEUV光光源装置の動作の一例を説明する。
制御部5からの指令により、モータ20dによって放電電極20a,20bが周方向に回転するよう駆動される。また、制御部5からの指令により、凹所形成用エネルギービーム照射機50からレーザビームが液体充填部31に充填された液体の原料Mの液面に所定時間にわたり照射され、液面に凹所35が形成される。
凹所形成用エネルギービーム照射機50としては、Nd・YAGレーザを用いることができ、例えば、パルスエネルギー100mJ、パルス幅10nsのレーザパルスを照射することにより、所望の径がφ0.5〜1mm、深さが1mm程度の凹所を形成することができる。
液体充填部31における液面に凹所35が形成され、蒸気が完全に拡散したのちに、制御部5からの指令により、当該液面の凹所35に対してエネルギービーム照射機40からレーザビームが照射される。
液体充填部31に充填された液体の原料Mは、レーザビームが照射されることによって気化し、気化した原料Mが放電電極20aと20bの間の放電領域に到達する。
エネルギービーム照射機40からのレーザビームが液面に所定時間照射された後に、制御部5から高電圧パルス発生部11に指令が送信される。
高電圧パルス発生部11によって放電電極20a、20bにパルス電圧が供給され、放電電極20a、20bのエッジ間で高温プラズマが発生し、集光反射鏡4に向けてEUV光が放射される。
次に、液体の原料Mの液面に凹所35を形成する第2、第3の実施例について説明する。
図3は、本発明のEUV光源装置に係る第2の実施例の原料供給手段(液体充填容器)の構成を示す図である。図3の原料供給手段(液体充填容器)30bにおいては、液体充填部に関する構成を除くと他の構成は図2に示すものと共通している。
原料供給手段(液体充填容器)30bは、液体の原料Mを充填する液体充填部31と、液面制御部33と、蓋部36とを備えている。
液体充填部31と液面制御部33とは、連結パイプ32により連結されている。蓋部36は、液体充填部31よりも外径の大きい円板状に形成された基体部361と、基体部361に連続して液体充填部31の中心軸に沿って伸びる柱状の攪拌部362とを備えている。
蓋部36は、モータ37に連結されており、モータ37によって周方向に旋回するよう駆動する。
蓋部36に形成された攪拌部362が液体充填部31に充填された液体の原料M中に浸された状態で、蓋部36をモータ37によって駆動することで、遠心力により液体の原料Mの液面に凹所35が形成される。
図4は、本発明のEUV光源装置に係る原料供給手段(液体充填容器)の第3の実施例を示す図である。同図は液体の原料Mの液面に凹所35を形成するその他の構成例を示している。
図4の原料供給手段(液体充填容器)30cにおいては、液体充填部に関する構成を除くと他の構成は図2に示すものと共通している。
原料供給手段(液体充填容器)30cは、液体の原料Mを充填する液体充填部31と、液面制御部33とを備えている。液体充填部31と液面制御部33とは、連結パイプ32により連結されている。
液体充填部31の外周面には、例えばピエゾ振動子38が設けられている。
ピエゾ振動子38によって液体充填部31に充填された液体の原料Mに振動を加えることにより、液面に進行波が形成される。
液体充填部31の全ての壁面より進行してきた進行波が、液体充填部31の中心位置で衝突することによって、液面において突起が形成されると共に凹所35が形成される。
以上のようなEUV光源装置においては、図2乃至図4に示した手段により液体の原料Mの液面に凹所35を形成すると共に、この液面に形成された凹所35に対しエネルギービーム照射機40によってレーザビームを照射することで、前述したようにEUV光の出力を高くするという効果を期待することができる。
すなわち、プラズマの空間的な広がりを、従来のEUV光源装置よりも小さいものとすることができ、プラズマを容易に高温状態にすることができる。このため、極端紫外光の出力を従来の光源装置よりも高いものとすることができる。
しかも、原料Mが液体であることにより、液面におけるレーザビームの照射面の形状を常に一定にすることができるため、高温プラズマの発生する位置が安定することになるので、EUV光の出力を一定にすることができる。
次に、図5〜図7を用いて本発明のEUV光源装置に係る原料供給手段の、その他の実施例について説明する。
図5は本発明のEUV光源装置に係る原料供給手段の第4の実施例を示す図であり、図5に示すEUV光源装置の原料供給手段30dは、液体原料Mが充填された液体充填容器61と、モータ62等によって液体原料Mを通過するよう回転駆動する金属製の円板よりなる回転体63と、当該回転体63の側面に付着した原料Mに凹所64を形成するための凹所形成手段(凹所形成用エネルギービーム照射機)65とを備えている。
回転体63は、回転電極20a,20bの下側に配置され、回転体63に形成された凹所64に対してエネルギービーム照射機40から集光手段43を介してレーザビームが照射される。
その他の構成は前記図1に示したEUV光源装置と同様である。
液体充填容器61は、桶状の容器内に、例えばスズなどの金属からなる液体の原料Mを充填することで構成され、液体の原料Mの液面がエネルギービーム照射機40に対向するよう配置されている。
また、液体充填容器61は、ヒータなどの加熱手段を備えることにより、充填された原料Mを液体状態に保っている。回転体63は、例えばタングステンや銅などの高融点の金属からなる円板状のものであり、その側面63aがエネルギービーム照射面である。
図5に示す例では、回転体63は、エネルギービーム照射機40の光軸に対する垂線を中心にして反時計回りに回転駆動することにより、そのエネルギービーム照射面63aに原料Mが付着する。エネルギービーム照射面63aに付着した原料Mは、固体状態になっており、凹所形成用エネルギービーム照射機65からのレーザービームが集光手段43を介して照射されることによって、複数の凹所64が所定の間隔で同一円周上に順次に並ぶよう形成される。
回転体63には、回転体63を所定のスピードで周方向に回転駆動させるためのモータ62などの駆動機構が設けられ、回転体63の回転速度は、回転体63の外径、エネルギービーム照射面に付着する原料Mの量、エネルギービーム照射機40および凹所形成用エネルギービーム照射機65から照射されるエネルギービームの出力などによって決定される。
エネルギービーム照射機40は、原料Mに設けられた各凹所64のそれぞれに対してエネルギービームが照射されるようにその位置が調整されている。凹所形成用エネルギービーム照射機65は、表面が平坦な状態の原料Mに対してレーザビームが照射されるように配置されている。
図6は本発明のEUV光源装置に係る原料供給手段の第5の実施例を示す図であり、図6に示す原料供給手段30eの凹所形成手段66は、回転体63に対して逆方向に回転する金属製の円板よりなるものであり、その他の構成は図5に示したものと同様である。
同図の例においては、凹所形成手段65が、回転体63と逆方向に回転しながらエネルギービーム照射面63aに付着した原料Mの表面に当接することによって、エネルギービーム照射面63aの全周にわたって凹所64が溝状に形成される。
図7は本発明のEUV光源装置に係る原料供給手段の第6の実施例を示す図であり、図7に示す原料供給手段30fの凹所形成手段67は、所定の手段によって固定された金属製のロッドよりなるもので、原料Mに当接する尖頭部67aを有している。
同図の例においては、尖頭部67aがエネルギービーム照射面63aに付着した原料Mの表面に当接することによって、図6と同様にエネルギービーム照射面63aの全周にわたって凹所64が溝状に形成される。
本発明の実施例のEUV光源装置の構成の概略を示す図である。 原料供給手段の第1の実施例を示す図である。 原料供給手段の第2の実施例を示す図である。 原料供給手段の第3の実施例を示す図である。 原料供給手段の第4の実施例を示す図である。 原料供給手段の第5の実施例を示す図である。 原料供給手段の第6の実施例を示す図である。 従来のEUV光源装置を説明するための図である。
符号の説明
1 チャンバ
1a 放電部
1b EUV集光部
1c ガス供給ユニット
1d ガス排気ユニット
3 ホイルトラップ
4 EUV集光鏡
5 制御部
6 EUV光出射窓
11 高電圧パルス発生部
20a,20b 放電電極
20c 絶縁部材
20d モータ
20e 回転軸
30,30a〜30f 原料供給手段
31 液体充填部
32 連結パイプ
33 液面制御部
34 ヒータ
35 凹所
36 蓋部
37 モータ
38 ピエゾ振動子
40 エネルギービーム照射機
50 凹所形成用エネルギービーム照射機
61 液体充填容器
62 モータ
63 回転体
64 凹所
65 凹所形成用エネルギービーム照射機
66,67 凹所形成手段

Claims (7)

  1. チャンバと、
    このチャンバ内に極端紫外光を放射させるための原料を供給する原料供給手段と、
    前記原料の表面にエネルギービームを照射して当該原料を気化するエネルギービーム照射手段と、
    気化された前記原料を、放電により上記チャンバ内で加熱励起し高温プラズマを発生させるための一対の放電電極と、
    前記放電電極にパルス電力を供給するパルス電力供給手段と、
    前記高温プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光反射鏡と、を備える極端紫外光光源装置であって、
    前記原料のエネルギービーム照射面に、凹所を形成するための凹所形成手段を有し、
    前記エネルギービーム照射手段から照射されるエネルギービームは、当該凹所に照射される
    ことを特徴とする極端紫外光光源装置。
  2. 前記原料供給手段は、液体の原料が充填された液体充填容器を備え、
    前記凹所形成手段は、上記液体の原料の表面に凹所を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  3. 前記原料供給手段は、液体充填容器に充填された前記液体の原料の液面が所定の高さとなるよう調整するための液面調整手段を備えている
    いることを特徴とする請求項2に記載の極端紫外光光源装置。
  4. 前記液体充填容器には、加熱手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の極端紫外光光源装置。
  5. 前記原料供給手段は、液体の原料が充填された液体充填容器と、当該液体の原料を通過するよう周方向に回転駆動する回転体と、
    当該回転体の表面に付着した原料に前記凹所を形成するための凹所形成手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  6. 前記放電電極には、電極表面における放電発生位置が変化するよう駆動するための駆動手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の極端紫外光光源装置。
  7. 前記凹所形成手段は、前記原料にレーザビームを照射して凹所を形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の極端紫外光光源装置。
JP2008074947A 2008-03-24 2008-03-24 極端紫外光光源装置 Pending JP2009231041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008074947A JP2009231041A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 極端紫外光光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008074947A JP2009231041A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 極端紫外光光源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009231041A true JP2009231041A (ja) 2009-10-08

Family

ID=41246214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008074947A Pending JP2009231041A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 極端紫外光光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009231041A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108029186A (zh) * 2015-08-12 2018-05-11 Asml荷兰有限公司 经由激光能量调制来稳定液滴-等离子体相互作用的系统和方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108029186A (zh) * 2015-08-12 2018-05-11 Asml荷兰有限公司 经由激光能量调制来稳定液滴-等离子体相互作用的系统和方法
CN108029186B (zh) * 2015-08-12 2021-12-24 Asml荷兰有限公司 经由激光能量调制来稳定液滴-等离子体相互作用的系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5982486B2 (ja) 電動パルス放電によって光放射を発生するための方法及び装置
JP4904809B2 (ja) 極端紫外光光源装置
JP6241062B2 (ja) 極端紫外光光源装置
US7528395B2 (en) Radiation source, lithographic apparatus and device manufacturing method
KR20080011048A (ko) 극단 자외광 광원 장치 및 극단 자외광 발생 방법
JP2007005542A (ja) 極端紫外光光源装置
JP2007134166A (ja) 極端紫外光光源装置
EP2170020B1 (en) Extreme ultraviolet light source device and method for generating extreme ultraviolet radiation
JP4893730B2 (ja) 極端紫外光光源装置
JP2003288998A (ja) 極端紫外光源
JP6477179B2 (ja) 放電電極及び極端紫外光光源装置
JP2008108599A (ja) 極端紫外光光源装置
JP2007200919A (ja) 極端紫外光光源装置
TWI687778B (zh) 在微影曝光製程中產生光的方法及光源
JP4618013B2 (ja) 極端紫外光光源装置
JP5504673B2 (ja) 極端紫外光光源装置
JP2009104924A (ja) 極端紫外光光源装置
US10143075B2 (en) Device for emitting extreme ultraviolet light
JP2009231041A (ja) 極端紫外光光源装置
JP2010123714A (ja) 極端紫外光光源装置
JP6075096B2 (ja) ホイルトラップおよびこのホイルトラップを用いた光源装置
JP3791441B2 (ja) 極端紫外光発生装置
JP2009224182A (ja) 極端紫外光光源装置
JP2008053696A (ja) 極端紫外光光源装置および極端紫外光発生方法
JP5176794B2 (ja) 集光反射鏡ユニット及び極端紫外光光源装置