JP2009230066A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009230066A JP2009230066A JP2008078654A JP2008078654A JP2009230066A JP 2009230066 A JP2009230066 A JP 2009230066A JP 2008078654 A JP2008078654 A JP 2008078654A JP 2008078654 A JP2008078654 A JP 2008078654A JP 2009230066 A JP2009230066 A JP 2009230066A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- starch
- mass
- carnauba wax
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】結着樹脂、着色剤、カルナバワックス、及び15〜30質量%のアミロース含量を有する澱粉を含有し、前記澱粉の含有量は、前記結着樹脂100質量部に対し1〜10質量部であることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
なお、従来、トナーに澱粉を添加することは知られている。しかし、これらのトナーにおいて澱粉を加える目的は、接着剤として(例えば、特許文献1参照)や、識別用添加剤として(例えば、特許文献2参照)であり、トナー自体の特性を改善するものではなかった。
本発明の1実施形態に係る電子写真用トナーは、離型剤としてカルナバワックスを含むとともに、15〜30質量%のアミロース含量を有する澱粉を1〜10質量%含有することを特徴とする。
上述したように、従来、澱粉を含むトナーは知られている。しかし、これらのトナーにおいて澱粉を加える目的は、接着剤としてや、識別用添加剤としてであり、トナー自体の特性を改善するものではなかった。本発明では、離型剤としてカルナバワックスを含む原料混合物に澱粉を加えることにより、混練の際にカルナバワックスの分散性を向上させて、カルナバワックスをトナー中に微細に均一に分散させ、カブリや濃度ムラのない高画質の画像を形成することを可能とするものである。即ち、澱粉が樹脂とカルナバワックスとの相溶化剤として働き、カルナバワックスを樹脂中に微分散させ、カルナバワックスの樹脂からの離脱を防止することが出来る。
粉砕法によるトナーの製造プロセスは、原料混合→混練→粗砕→微粉砕→分級→外添→篩別の各工程をたどる。この場合、結着樹脂、離型剤、顔料、及び帯電制御剤の原料混合物は、混練工程において溶融状態で強い剪断力を受け、分散する。この原料混合物に澱粉を加えることで、さらなる高分散化,安定した保水性が実現され、より安定したトナーの製造が可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る電子写真用トナーを製造する方法について、具体的に説明する。
使用可能な結着樹脂としては、公知のものを含む広い範囲から選択することができる。具体的には、ポリエステル系樹脂及びスチレンアクリル樹脂が好ましい。
以下、本発明の実施例と比較例を示し、本発明についてより具体的に説明する。
実施例1
ポリエステル樹脂(Tm:135℃、花王(株)製)100質量部、25質量%のアミロースを含む澱粉10質量部、1号カルナバワックス(日本ワックス(株)製)3質量部、赤色顔料(セイカファーストカーミン1476T−7:大日精化(株)製)4質量部、帯電制御剤「LR−147」(日本カーリット(株)製)1質量部をヘンシェルミキサーで攪拌した後、2軸押出機で溶融混練した。
澱粉のアミロース含量及び澱粉の配合量を変えたことを除いて、実施例1と同様にして、8種のトナー試料を作製した。
比較例1〜4
原料に澱粉を加えなかったこと(比較例1)、アミロース含量60質量%の澱粉を用いたこと(比較例2、3)、アミロース含量25質量%の澱粉を11質量部用いたこと(比較例4)を除いて、実施例1と同様にしてトナー試料を作製した。
赤色顔料(セイカファーストカーミン1476T−7:大日精化(株)製)の代わりに、青色含量(シアニンブルー4920:大日精化(株)製)を用いたこと(実施例10)、黄色含量(パリオトールイエローD1155:BASFジャパン(株)製)を用いたこと(実施例11)、黒色含量(カーボンブラックMOGUL−L:キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク(株)製)を用いたこと(実施例12)を除いて、実施例1と同様にしてトナー試料を作製した。
ポリエステル樹脂の代わりにスチレンアクリル樹脂(Tm:140℃、三洋化成(株)製)を用い、顔料の種類を変えたことを除いて、実施例1と同様にして4種のトナー試料を作製した。
比較例5〜7
赤色顔料(セイカファーストカーミン1476T−7:大日精化(株)製)の代わりに、青色含量(シアニンブルー4920:大日精化(株)製)を用いたこと(比較例5)、黄色含量(パリオトールイエローD1155:BASFジャパン(株)製)を用いたこと(比較例6)、黒色含量(カーボンブラックMOGUL−L:キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク(株)製)を用いたこと(比較例7)を除いて、比較例1と同様にして3種のトナー試料を作製した。
比較例8〜11
ポリエステル樹脂の代わりにスチレンアクリル樹脂(Tm:140℃、三洋化成(株)製)を用い、顔料の種類を変えたことを除いて、比較例1と同様にして4種のトナー試料を作製した。
1号カルナバワックス(日本ワックス(株)製)の代わりに、PEワックスLicowaxPE810(クラリアントジャパン社製)を用いたことを除いて、比較例5〜7と同様にして3種のトナー試料を作製した。
比較例15〜17
1号カルナバワックス(日本ワックス(株)製)の代わりに、フィッシャートロプシュワックスパラフリントC77(加藤洋行社輸入品)を用いたことを除いて、比較例5〜7と同様にして3種のトナー試料を作製した。
以上のトナー試料について、画像の均一性を以下のように評価した。
非磁性一成分現像装置「カシオページプレストN−5」(カシオ計算機(株)製:カラープリンタ毎分29枚機)にトナーを実装し、通常環境(25℃、50%RH)において、普通紙(XEROX−P紙A4サイズ)を用いてハーフトーン画像を印字し、画像の均一性を下記の評価基準で評価した。
△:若干濃度ムラが見られる。
×:濃度ムラが見られ、実用上、問題がある。
評価結果を下記表1及び表2に示す。
15〜30質量%のアミロース含量を有する澱粉を、結着樹脂100質量部に対し1〜10質量部含有するトナー試料(実施例1〜9)では、いずれも濃度ムラがなく、均一なハーフトーン画像が得られている。
また、顔料及び結着樹脂の種類を変えても、15〜30質量%のアミロース含量を有する澱粉を、結着樹脂100質量部に対し1〜10質量部含有するトナー試料(実施例10〜16)では、いずれも濃度ムラがなく、均一なハーフトーン画像が得られている。
また、ワックスとしてカルナバワックス以外のものを用いた試料(比較例12〜17)でも濃度ムラが見られたことから、澱粉とカルナバワックスが必須の組み合わせであることが判る。
Claims (2)
- 結着樹脂、着色剤、カルナバワックス、及び15〜30質量%のアミロース含量を有する澱粉を含有し、前記澱粉の含有量は、前記結着樹脂100質量部に対し1〜10質量部であることを特徴とする電子写真用トナー。
- 前記結着樹脂は、ポリエステル樹脂又はスチレンアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008078654A JP5071190B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 電子写真用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008078654A JP5071190B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 電子写真用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009230066A true JP2009230066A (ja) | 2009-10-08 |
JP5071190B2 JP5071190B2 (ja) | 2012-11-14 |
Family
ID=41245495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008078654A Expired - Fee Related JP5071190B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 電子写真用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5071190B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5463831A (en) * | 1977-10-31 | 1979-05-23 | Canon Inc | Electrostatic image carrying toner |
JP2001222136A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-17 | Ricoh Co Ltd | 現像剤 |
JP2001296699A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-26 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー |
JP2002221825A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー、現像剤、及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2005266607A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Ricoh Co Ltd | トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2008
- 2008-03-25 JP JP2008078654A patent/JP5071190B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5463831A (en) * | 1977-10-31 | 1979-05-23 | Canon Inc | Electrostatic image carrying toner |
JP2001222136A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-17 | Ricoh Co Ltd | 現像剤 |
JP2001296699A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-26 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー |
JP2002221825A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー、現像剤、及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2005266607A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Ricoh Co Ltd | トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5071190B2 (ja) | 2012-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1763637A (zh) | 二成分显影剂及图像形成方法 | |
JP4283800B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JPH11190914A (ja) | フルカラー電子写真用トナーおよびその製造方法 | |
JP4506707B2 (ja) | トナー用離型剤マスターバッチ、粉砕トナー及びその製造方法 | |
JP2007271820A (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP5071190B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
CN101592879B (zh) | 调色剂及其制造方法 | |
JP5098265B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2659873B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP3981135B2 (ja) | 非磁性一成分系カラートナー及びその製造方法 | |
JP2018049182A (ja) | 電子写真用白色トナー | |
JP2004144899A (ja) | 電子写真による画像形成方法、電子写真用トナーおよびトナー製造方法 | |
WO2018188554A1 (zh) | 正电非磁性色调剂的制备方法 | |
JP5029374B2 (ja) | シアン色カラートナー | |
JP4779763B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2010152203A (ja) | 電子写真用正帯電赤トナー | |
JP2009053351A (ja) | カラートナー | |
JP2009229759A (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
KR101243715B1 (ko) | 우수한 장기 안정성을 가지는 비자성 일성분계 칼라토너 및이의 제조방법 | |
JP2009175449A (ja) | トナーの製造方法 | |
CN107430361A (zh) | 静电图像显影用调色剂 | |
JP4211343B2 (ja) | カラートナーの製造方法 | |
JP5040233B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2007271768A (ja) | 電子写真用カラートナーの製造方法 | |
JP5075502B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100810 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120724 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120806 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |