JP2009053351A - カラートナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 結着樹脂、顔料、及び外添剤を含有するカラートナーであって、前記外添剤は、動粘度20〜45mm2/sのシリコーンオイルで表面処理された、粒径30〜100nmの無機粒子を含むことを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
外添剤に関しては、これまで多くの提案がなされている。外添剤の粒径に関しては、流動性を付与するには平均粒径が20nm以下の比較的小粒径のシリカが広く使われているが、トナーが現像器内で撹拌されることでシリカがトナー粒子内に埋没し、流動性、帯電性が安定しないなどの問題があった。
これに対し、上記小粒径シリカより大きい粒径の無機微粒子を添加することにより、小粒径シリカのトナー粒子内への埋没を防ぎ、流動性を安定させる方法が提案されており、また、高温高湿や低温低湿での極端な環境下でも、安定した画像を得るため、外添剤をシリコーンオイルで処理して外添剤に疎水性を付与することで、環境安定性を向上させると共に、帯電量の調整を行う方法が提案されている。
本発明の一実施形態に係る電子写真用トナーは、結着樹脂及び顔料を含むトナー粒子母体に、所定の粘度のシリコーンオイルで処理することにより疎水化された所定の粒径の無機粒子を外添したことを特徴とする。
無機粒子の粒径は、粒径30〜100nmであり、粒径が100nmを超えると現像ロール、定着ロール等を傷つけやすくなり、粒径が30nm未満では、トナー使用中に無機粒子がトナーに埋没され易く、その効果が持続しにくくなる。
まず、結着樹脂、及び着色剤を含むトナー原料を、混合機により混合する。混合機としては、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、V型ブレンダー、ナウターミキサー等、任意のものを用いることが出来る。
以上説明した本発明の一実施形態に係る非磁性1成分トナーに使用可能な結着樹脂としては、公知のものを含む広い範囲から選択することができる。具体的には、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、およびスチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂をはじめ、飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、キシレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが例示でき、これらの樹脂を二種類以上組み合わせて用いてもよい。なお、これらの樹脂のうち、ポリエステル系樹脂が好ましい。
実施例及び比較例で用いる着色微粒子及びシリコーンオイル処理されたシリカ微粒子は、以下のように作製した。
1.シアン色着色微粒子の作製
ポリエステル樹脂とフタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)を樹脂:顔料の質量比が7:3となるようにして、加圧ニーダーに仕込み混練し、得られた混練物をフェザーミル(2mmパス)で粗粉砕し、シアン顔料マスターバッチを得た。
混合物を二軸型押出機で25kg/hの押出速度により、溶融混練を行い、冷却した後、ロートプレックス(2mmパス)により粗粉砕した。
2.マゼンタ色着色微粒子の作製
ポリエステル樹脂とナフトール顔料(C.I.ピグメントレッド269)を樹脂:顔料の質量比が6:4となるようにして、加圧ニーダに仕込み、混練し、得られた混練物をフェザーミル(2mmパス)で粗粉砕し、マゼンタマスターバッチ顔料を得た。
このマゼンタマスターバッチ顔料を用いた他はシアン色着色微粒子を得た方法と同様にして、マゼンタ色着色微粒子を得た。
3.イエロー色着色微粒子の作製
ポリエステル樹脂とイソインドリン顔料(C.I.ピグメントイエロー185)を樹脂:顔料の質量比が6:4となるようにして、加圧ニーダに仕込み、混練し、得られた混練物をフェザーミル(2mmパス)で粗粉砕し、イエローマスターバッチ顔料を得た。
このイエローマスターバッチ顔料を用いた他は、シアン色着色微粒子を得た方法と同様にして、イエロー色着色微粒子を得た。
4.ブラック色着色微粒子の作製
結着樹脂としてポリエステル樹脂(軟化点147℃、ガラス転移点75℃)88質量部、着色剤としてカーボンブラックBP−L(キャボット(株)製)5質量部、離型剤としてカルナバワックス1号粉末(加藤洋行(株)輸入品)6質量部、帯電制御剤として「LR−147」(日本カーリット(株)製)1質量部を合計50kgになるように計量し、150Lのヘンシェルミキサーに投入し、1000rpmで3分間混合した。
混合物を二軸型押出機で25kg/hの押出速度により、溶融混練を行い、冷却した後、ロートプレックス(2mmパス)により粗粉砕した。
5.表面処理シリカ微粒子の作製
a)シリコーンオイル
下記表1に示す様々な動粘度のシリコーンオイル(KF−96、信越化学工業(株)製)を準備した。市販されていない動粘度のものについては、下記表1に示すように、市販されているシリコーンオイルを混合することにより調製した。
シリカ微粒子としてOX50(日本アエロジル(株)製:平均粒子径約40nm)をミキサーに入れ、ミキサー温度250℃、周速90m/sで攪拌し、シリカ微粒子100質量部に対し、上記表1に示す様々な粘度のジメチルシリコーンオイルを11質量部となるように噴霧し、シリカ微粒子に付着させ、更に同条件でミキサーを攪拌し続け、60分間保持し、表面処理シリカ微粒子を得た。
シアン色着色微粒子 100質量部
表面処理シリカ微粒子 1.2質量部
ヘキサメチルジシラザン処理シリカ微粒子
TG−810G(キャボット(株)製) 0.3質量部
の割合で、容積20Lのヘンシェルミキサーにシアン色着色微粒子3kg、20、25、30、35、40、45mm2/sの動粘度を有するシリコーンオイルで表面処理した6種のシリカ微粒子36g、ヘキサメチルジシラザン処理シリカTG−810G 9gを投入し、周速40m/sで2分間混合して、下記表2に示すように、6種のシアントナー(実施例1〜6)を作製した。
シアン色着色微粒子の代わりにマゼンタ色着色微粒子を用いたことを除いて、実施例1〜6と同様にして、下記表2に示すように、6種のマゼンタトナー(実施例7〜12)を作製し、5℃20%、22℃50%の2種の環境下でベタ画像をプリントしたところ、下記表4及び5に示すように、いずれの環境化でも良好なベタ画像が得られた。また、文字画像をプリントしたところ、文字の中抜けのない良好なプリント画像が得られた。
シアン色着色微粒子の代わりにイエロー色着色微粒子を用いたことを除いて、実施例1〜6と同様にして、下記表2に示すように、6種のイエロートナー(実施例13〜18)を作製し、5℃20%、22℃50%の2種の環境下でベタ画像をプリントしたところ、下記表4及び5に示すように、いずれの環境化でも良好なベタ画像が得られた。また、文字画像をプリントしたところ、文字の中抜けのない良好なプリント画像が得られた。
シアン色着色微粒子の代わりにブラック色着色微粒子を用いたことを除いて、実施例1〜6と同様にして、下記表2に示すように、6種のブラックトナー(実施例19〜24)を作製し、5℃20%、22℃50%の2種の環境下でベタ画像をプリントしたところ、下記表4及び5に示すように、いずれの環境化でも良好なベタ画像が得られた。また、文字画像をプリントしたところ、文字の中抜けのない良好なプリント画像が得られた。
10、15、50、100mm2/sの動粘度を有するシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、下記表3に示すように、4種のシアントナー(比較例1〜4)を作製し、5℃20%、22℃50%の2種の環境下のベタ画像をプリントした。
その結果、下記表6及び7に示すように、動粘度10及び15mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例1、2では、いずれの環境下でも、印字枚数の増加とともに画像濃度が低下した。また、動粘度50及び100mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例3、4では、22℃50%の環境下では良好なベタ画像が得られたものの、5℃20%の低温、低湿の環境下では、画像濃度が低い斑点がところどころ又は全面に現れた。
シアン色着色微粒子の代わりにマゼンタ色着色微粒子を用いたことを除いて、比較例1〜4と同様にして、下記表3に示すように、4種のマゼンタシアントナー(比較例5〜8)を作製した。
その結果、下記表6及び7に示すように、動粘度10及び15mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例5、6では、いずれの環境下でも、印字枚数の増加とともに画像濃度が低下した。また、動粘度50及び100mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例7、8では、22℃50%の環境下では良好なベタ画像が得られたものの、5℃20%の低温、低湿の環境下では、画像濃度が低い斑点がところどころ又は全面に現れた。
シアン色着色微粒子の代わりにイエロー色着色微粒子を用いたことを除いて、比較例1〜4と同様にして、下記表3に示すように、4種のマゼンタシアントナー(比較例9〜12)を作製した。
その結果、下記表6及び7に示すように、動粘度10及び15mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例9、10では、いずれの環境下でも、印字枚数の増加とともに画像濃度が低下した。また、動粘度50及び100mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例11、12では、22℃50%の環境下では良好なベタ画像が得られたものの、5℃20%の低温、低湿の環境下では、画像濃度が低い斑点がところどころに現れた。
シアン色着色微粒子の代わりにブラック色着色微粒子を用いたことを除いて、比較例1〜4と同様にして、下記表3に示すように、4種のマゼンタシアントナー(比較例13〜16)を作製した。
その結果、下記表6及び7に示すように、動粘度10及び15mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例13、14では、いずれの環境下でも、印字枚数の増加とともに画像濃度が低下した。また、動粘度50及び100mm2/sのシリコーンオイルで表面処理したシリカ微粒子を用いた比較例15、16では、22℃50%の環境下では良好なベタ画像が得られたものの、5℃20%の低温、低湿の環境下では、画像濃度が低い斑点がところどころ又は全面に現れた。
Claims (3)
- 結着樹脂、顔料、及び外添剤を含有するカラートナーであって、前記外添剤は、動粘度20〜45mm2/sのシリコーンオイルで表面処理された、粒径30〜100nmの無機粒子を含むことを特徴とするカラートナー。
- 前記結着樹脂がポリエステルであることを特徴とする請求項1に記載のカラートナー。
- 前記無機粒子がシリカであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラートナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007218653A JP2009053351A (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | カラートナー |
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JP2007218653A JP2009053351A (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | カラートナー |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009053351A true JP2009053351A (ja) | 2009-03-12 |
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ID=40504500
Family Applications (1)
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JP2007218653A Pending JP2009053351A (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | カラートナー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016070988A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002268272A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナーおよび現像剤並びに画像形成方法 |
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2007
- 2007-08-24 JP JP2007218653A patent/JP2009053351A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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