JP2009229173A - 薄膜コート未塗工部検査装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄膜コート未塗工部を膜厚がばらついたときにも正確に識別可能な検査を行えるようにする。
【解決手段】ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する装置であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光を照射する照明光照射手段(3)と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像する撮像手段(2)と、
前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する画像処理手段(6)とを備えることを特徴とする薄膜コート未塗工部検査装置。
【選択図】図1
【解決手段】ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する装置であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光を照射する照明光照射手段(3)と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像する撮像手段(2)と、
前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する画像処理手段(6)とを備えることを特徴とする薄膜コート未塗工部検査装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、長尺の連続シートをロール状に巻いたロール状原反を生産材として、薄膜コート塗工工程を行い、ロール状シート加工品を製造する生産工程において、ロール状シート加工品の全面に対して、薄膜コート未塗工部を検出する検査装置及び方法に関するものである。
一般に、ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、この連続シートに薄膜コートを塗工して巻き取り、ロール状シート加工品を製造する場合、このロール状シート加工品の全面に対して、薄膜コート未塗工部を検出する検査を行う必要がある。
従来、この検査は、作業者が目視で行うか、或いは、薄膜コートの平均膜厚を計測してその膜厚変動から薄膜コート未塗工部の判断を行っていた(特許文献1参照)。
しかしながら、作業者による目視検査では個人差があるとともに、そもそも薄膜コート未塗工部が目視確認できない場合が多い。
また、薄膜コートの平均膜厚を計測してその膜厚変動から薄膜コート未塗工部の判断を行う場合には、もともと平均膜厚が薄い薄膜コート層に対しては、検出したい膜厚変動に比べると膜厚計測の精度が粗い。さらに面積の小さい未塗工部の発見はできない。
そこで本願出願人は、赤色LED(発光ダイオード)の面発光光源を照射光源として、同軸落射照明または斜め照明で連続シートの薄膜コート塗工面を照らしながら撮像し、得た画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する発明を、特願2007−186708で出願した。
特願2007−186708の発明は、薄膜コート厚の対象範囲が100〜400μであり、この対象範囲では有効に薄膜コート未塗工部を検出できる。
しかしながら、上記対象範囲以外の薄膜コート厚では、必ずしも有効に検出できるとは限らない。
そこで本願出願人は、同軸落射光または側方斜め上方から照射するライン照明で連続シートの薄膜コート塗工面を照らしながら撮像し、得た画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する発明であって、そのライン照明に赤色LEDと青色LEDとの2ステージ照明を用いるものを、特願2007−213472で出願した。
しかしながら、特願2007−213472の発明も、膜厚がばらついたときにリスクが残る可能性がある。
特許第3820049号公報
本発明は斯かる従来技術の問題に鑑みてなされたもので、薄膜コート未塗工部を膜厚がばらついたときにも正確に識別可能な検査を行えるようにすることを課題とする。
本発明において上記課題を解決するために、まず請求項1の発明では、
ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する装置であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光を照射する照明光照射手段と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する画像処理手段とを備えることを特徴とする薄膜コート未塗工部検査装置としたものである。
ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する装置であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光を照射する照明光照射手段と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する画像処理手段とを備えることを特徴とする薄膜コート未塗工部検査装置としたものである。
また請求項2の発明では、
前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段は前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の薄膜コート未塗工部検査装置としたものである。
前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段は前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の薄膜コート未塗工部検査装置としたものである。
また請求項3の発明では、
ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する方法であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光照射手段で照明光を照射する段階と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像手段で撮像する段階と、
画像処理手段で、前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する段階とを含むことを特徴とする薄膜コート未塗工部検査方法としたものである。
ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する方法であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光照射手段で照明光を照射する段階と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像手段で撮像する段階と、
画像処理手段で、前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する段階とを含むことを特徴とする薄膜コート未塗工部検査方法としたものである。
また請求項4の発明では、
前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段で前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の薄膜コート未塗工部検査方法としたものである。
前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段で前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の薄膜コート未塗工部検査方法としたものである。
本発明は、薄膜コート未塗工部を膜厚がばらついたときにも正確に識別可能な検査を行えるという効果がある。そのため、ロール状シート加工品の品質保証が可能となり、薄膜コート未塗工部を有するロール状シート加工品の流出を防ぐことができるという効果がある。
以下に、本発明の最良の一実施形態を説明する。
本実施形態の薄膜コート未塗工検査装置は、図1に示すように、カラーカメラ2と、蛍光灯3と、画像処理装置6とを備え、カラーカメラ2は画像処理装置6に接続されているものである。薄膜コートを塗工された連続シート1は、ローラ7及び8上を矢印Aの方向に搬送され、その搬送経路上の薄膜コート塗工面の側に、カラーカメラ2と蛍光灯3とを設置する。図1では、カラーカメラ2を搬送方向上流に、蛍光灯3を搬送方向下流に配置
しているが、逆の配置であっても良い。
しているが、逆の配置であっても良い。
連続シート1に対する薄膜コート塗工の例として、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上にSi(シリコン)コートを施すことが挙げられる。
カラーカメラ3は、RGB(赤、緑、青)各色に充分な感度を持つほど広いダイナミックレンジを有するものである。
蛍光灯3は、連続シート1の幅方向全面を照明するライン照明を行うものである。
まず蛍光灯3によるライン照明にて、カラーカメラ3は、連続シート1の薄膜コート塗工面を撮像し、画像データを画像処理装置6へ送る。
図1に示すように、連続シート1の薄膜コート塗工面の法線方向に対して、蛍光灯3は照射角度θ1で照明光を照射し、カラーカメラ2は受光角度θ2で連続シート1からの光を受光する。
なお、θ1=θ2という配置に設定すると、正反射光の成分が多くなりすぎて表面がぎらついて見える状態となることが多いので、θ2=θ1±5°程度の、正反射に近い角度範囲に設定するのが好ましい。また、好ましいθ1の範囲は、0°〜30°である。
画像処理装置6は、カラーカメラ2から送られた画像データに対してRGB(赤、緑、青)の各色別々に画像処理を行い薄膜コート塗工部、未塗工部の判定を行う。薄膜コート未塗工部は、周囲の薄膜コート塗工部に比べて、画像の階調が異なっているために、判定可能である。未塗工部が周囲の薄膜コート塗工部に比べて画像の階調が顕著に異なる薄膜コート厚が、RGB(赤、緑、青)の各色によって異なり、その結果、薄膜コート塗工部、未塗工部の判定が有効に行える薄膜コート厚が、RGB(赤、緑、青)の各色によって異なる。例えば、B(青)では、特に100μ以下の薄膜コート厚に対して、また例えばR(赤)では、特に100〜400μの薄膜コート厚に対して、未塗工部が周囲の薄膜コート塗工部に比べて画像の階調が顕著に異なるために、有効に判定される。
そして画像処理装置6は、R(赤)の判定結果とG(緑)の判定結果とB(青)の判定結果との論理和をとる。その結果、画像処理装置6は、RGB(赤、緑、青)のいずれかで薄膜コート未塗工部が確認されれば、薄膜コート未塗工部があると判定する。
上述のように、薄膜コート塗工部、未塗工部の判定が有効に行える薄膜コート厚が、RGB(赤、緑、青)の各色によって異なり、R(赤)の判定結果とG(緑)の判定結果とB(青)の判定結果との論理和をとるので、本実施形態の薄膜コート未塗工検査装置は、薄膜コート未塗工部を膜厚がばらついたときにも正確に識別可能な検査を行える。
1…連続シート
2…カラーカメラ
3…蛍光灯
6…画像処理装置
7…ローラ
8…ローラ
A…矢印
θ1…照射角度
θ2…受光角度
2…カラーカメラ
3…蛍光灯
6…画像処理装置
7…ローラ
8…ローラ
A…矢印
θ1…照射角度
θ2…受光角度
Claims (4)
- ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する装置であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光を照射する照明光照射手段と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する画像処理手段とを備えることを特徴とする薄膜コート未塗工部検査装置。 - 前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段は前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の薄膜コート未塗工部検査装置。
- ロール状原反から連続シートを巻き出しながら、前記連続シートに薄膜コートを塗工してロール状シートとして巻き取り、ロール状シート加工品を生産する加工工程で、前記ロール状シート加工品の全面に対して薄膜コート未塗工部を検査する方法であって、
前記連続シートの薄膜コート面側方斜め上方から照明光照射手段で照明光を照射する段階と、
前記連続シートの薄膜コート面からの正反射光により前記連続シートの薄膜コート面を撮像手段で撮像する段階と、
画像処理手段で、前記撮像手段で得られた画像データに対して画像処理を行い、薄膜コート未塗工部を検出する段階とを含むことを特徴とする薄膜コート未塗工部検査方法。 - 前記照明光照射手段に蛍光灯を用い、前記撮像手段に広いダイナミックレンジのカラーカメラを用い、前記画像処理手段で前記画像データに対してRGBの各色別々に画像処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の薄膜コート未塗工部検査方法。
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JP2008073188A JP2009229173A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 薄膜コート未塗工部検査装置及び方法 |
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CN105628626A (zh) * | 2016-03-15 | 2016-06-01 | 海宁酷彩数码科技有限公司 | 喷墨印花织物色差检测装置 |
CN107290752A (zh) * | 2016-03-31 | 2017-10-24 | 北京中密安信息安全技术有限公司 | 光学镜头检测方法和检测器 |
WO2018011465A1 (en) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | Valmet Automation Oy | Measuring method, measuring arrangement and measuring device |
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- 2008-03-21 JP JP2008073188A patent/JP2009229173A/ja not_active Withdrawn
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US10969343B2 (en) | 2016-07-13 | 2021-04-06 | Valmet Automation Oy | Measuring method, measuring arrangement and measuring device |
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