JP2009229109A - 創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】創薬用マイクロチューブを破損させずに高速で確実に、複数本同時にまたは1本単独に装着できるキャップ装着装置を提供する。
【解決手段】整列プレート180に整列させたキャップを保管プレートの一列同時にチューブの開口部に向けて押し下げる一列用押し下げピン110と、保管プレートおよび整列プレートとを重ね合わせて保持するプレートテーブル142と、このプレートテーブルをX軸方向に移動させるX軸アクチュエータ140と、整列プレートに整列させたキャップを一本単独にチューブの開口部に向けて押し下げる一区画用押し下げピン132と、一列用押し下げピンと一区画用押し下げピンとを上下動させる昇降アクチュエータ150と、一区画用押し下げピンをY軸方向に移動させるY軸アクチュエータ160とを備え、一列用押し下げピンの先端が、一区画用押し下げピンの先端よりも上部に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、創薬(drug discovery)、すなわち、医学、生物工学および薬学において薬剤を発見したり設計したりするプロセスにおいて、創薬用試料を封入するために使用される創薬用マイクロチューブに関し、さらに詳しくは、保管プレートに縦列収容されている複数の創薬用マイクロチューブの開口部を高速かつ確実にキャップで密封する創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置に関する。
創薬研究の分野においては、大量の試料を低温で保管したり分析したりする実験を高効率で行う必要がある。そのため、試料を溶解した溶液を創薬用マイクロチューブと呼ばれる円筒状又は四角筒状の小型容器に封入し、この創薬用マイクロチューブをSBS(Society for Biomolecular Screening)規格に準拠した16行×24列の合計384個の区画を有する保管プレート(以下、「384プレート」と称す)に縦列収容し、保管や搬送を行っている(例えば、特許文献1参照)。
このような384プレートは、区画のピッチが4.5mmときわめて短いため、384プレートに収容されている創薬用マイクロチューブの開口部の密封に着脱可能なキャップを用いた場合、機械によるキャップの装着は、きわめて困難であった。そのため、人手によって、一本ずつキャップを装着することが余儀なくされており、384プレートに縦立収容された創薬用マイクロチューブの開口部の全てにキャップを装着するためには、かなりの手間と時間を要していた。
また、本発明者らは、(1)384プレートと同じピッチの区画を有する整列プレートに創薬用マイクロチューブのキャップを予め整列させておき、(2)この整列プレートを384プレートの上に重ね合わせて、(3)整列プレートに整列させたキャップを384プレートの各区画に縦立収容されている創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げて、(4)キャップの弾性によって整列プレートの区画にキャップを通過させて、(5)384プレートの各区画に縦立収容された複数の創薬用マイクロチューブの開口部を整列プレートの区画から押し下げられたキャップで密封するという新規な創薬用マイクロチューブのキャップ装着方法および整列プレートに効率よくキャップを整列させるためのキャップ整列装置を考案した。
さらに、化合物をいわゆるランダムスクリーニングすることにより新しい薬効を見出すことが行われており、このランダムスクリーニングをきわめて効率的に実施するために、ハイスループットスクリーニング(HTS:High Through−put Screening)技術が採用されている。このHTSは、高度にシステム化した方法で短期間に多数(例えば、数万〜数十万種類)の化合物を生化学的に評価して、新規なリード化合物、すなわち、誘導体化することで、特異性、効果、薬物動態などの点で磨きあげられ、完成品である医薬品となり得る化合物を迅速に発見できるという利点を有している(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2007−33061号公報(第6頁第25〜26段落、図1) 特開2006−81432号公報(第2頁第2〜3段落) 特表2004−503249号公報(第9〜11頁第2〜6段落)
ところが、このキャップ装着方法を実施するためには、整列プレートの区画に整列させたキャップを高速かつ確実に384プレートに押し下げる必要がある。しかしながら、384プレートに縦列収容されている創薬用マイクロチューブは、従来の96プレート(8行×12列)用の創薬用マイクロチューブに比べて、容器の肉厚が薄く強度的に弱いため、キャップの装着を自動化しようとした場合、過大な力が創薬用マイクロチューブに掛かり、破損するなどの課題が指摘されていた。
また、高度にシステム化されたHTSを実施するためには、創薬用マイクロチューブのキャップを複数本同時に装着したり、1本だけ単独に装着したりするという複雑なキャップ装着動作に対応することが求められていた。
さらに、整列プレートの区画に整列させたキャップを保管プレートに縦列収容されている創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げるときに、整列プレートに撓みが生じるとともに、キャップが整列プレートの区画から抜けたときに整列プレートが急激にもとの形状に戻るため、その回りのキャップを上方に跳ね上げてしまうという課題が指摘されていた。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、創薬用マイクロチューブを破損させることなく高速で確実にキャップを装着することができるとともに、創薬用マイクロチューブを複数本同時に装着したり、1本だけ単独に装着したりするという複雑なキャップ装着動作に対応することができるキャップ装着装置を提供することである。
さらに、本発明の目的は、創薬用マイクロチューブにキャップを装着するときに、キャップを押し下げる力によって整列プレートが撓むことがないキャップ装着装置を提供することである。
まず、本請求項1に係る発明は、開口した創薬用マイクロチューブが縦立収容されている格子状の複数の区画を有する保管プレート上に該保管プレートと同じピッチおよび同じ数の区画を有し該区画に前記創薬用マイクロチューブの開口部を密封するキャップを予め整列させた整列プレートを重ね合わせて、前記キャップを前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げることにより該開口部を前記保管プレートの一列同時に密封する創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置であって、前記整列プレートに予め整列させたキャップを保管プレートの一列分の区画同時に前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる前記一列分の区画数を有する一列用押し下げピンと該一列用押し下げピンを上下に移動させる昇降アクチュエータと、前記保管プレートおよび整列プレートとを重ね合わせて保持するプレートテーブルと該プレートテーブルをX軸方向に移動させるX軸アクチュエータとを備えるとともに、前記一列用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢されていることにより、前記課題を解決したものである。
ここで、本発明において、保管プレートまたは整列プレートの「区画」とは、創薬用マイクロチューブまたは創薬用マイクロチューブのキャップを収容する収容部のことを意味している。保管プレートの区画のことを特に「ウェル」と呼ぶこともある。
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、一列用押し下げピンが、所定の本数ずつ別々に昇降アクチュエータのスライダにリニアガイドを介して取り付けられた一列用複数ホルダに固設されていることにより、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、整列プレートに予め整列させたキャップを一区画単独に創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる一区画用押し下げピンと該一区画用押し下げピンをY軸方向に移動させるY軸アクチュエータとを備えるとともに、前記一区画用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢され、前記Y軸アクチュエータが、前記昇降アクチュエータに固設され、前記一列用押し下げピンの先端が、前記一区画用押し下げピンの先端よりも上部に位置していることにより、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項4に係る発明は、請求項3に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、一列用押し下げピンが整列プレートに整列されたキャップを一列分同時に押し下げるときに、一区画用押し下げピンが、プレートテーブルのガイドフレームよりも外側に退避することにより、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、保管プレートおよび整列プレートが、SBS規格に準拠した16行×24列の384個の区画を有することにより、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、保管プレートが、該保管フレームの外フレームの内側に区画を形成する該外フレームの高さより低い格子状の隔壁を有するとともに、該隔壁の交点に上方に向けて垂設された前記外フレームの上端面と面一となるチューブ支持ピンを有し、前記整列プレートが、該整列プレートの外フレームの内側に区画を形成する前記外フレームの高さより短い格子状の隔壁を前記外フレームの上端面と面一となるように有するとともに、前記隔壁の交点に下方に向けて垂設された前記外フレームの下端面と面一となるキャップ支持ピンを有し、前記保管プレートと前記整列プレートとを重ねたときに、前記チューブ支持ピンと前記キャップ支持ピンの先端同士が当接することにより、前記課題をさらに解決したものである。
ここで、本発明において、「面一(つらいち)」とは、突き合わされた部材に「段差がない状態」であることを意味している。
本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置は、開口した創薬用マイクロチューブが縦立収容されている格子状の複数の区画を有する保管プレート上にこの保管プレートと同じピッチおよび同じ数の区画を有し、その区画に創薬用マイクロチューブの開口部を密封するキャップを予め整列させた整列プレートを重ね合わせて、キャップを創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げることにより開口部を保管プレートの一列同時に密封することによって、キャップを把持するピッキング手段を用いることなくキャップの装着が実施できるため、隣接する創薬用マイクロチューブ間にほとんど隙間がないような384プレートにおいてもキャップの装着を自動化することができ、加えて、以下のような特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、整列プレートに予め整列させたキャップを保管プレートの一列分の区画同時に創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる前記一列分の区画数を有する一列用押し下げピンと一列用押し下げピンを上下に移動させる昇降アクチュエータと、保管プレートおよび整列プレートとを重ね合わせて保持するプレートテーブルと、このプレートテーブルをX軸方向に移動させるX軸アクチュエータとを備えるとともに、一列用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢されていることにより、一列用押し下げピンに一定以上の力が加わった場合に、一列用押し下げピンを上方に逃がすことができるため、装置の信頼性が一層向上する。
そして、本請求項2に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、請求項1に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、一列用押し下げピンが、所定の本数ずつ別々に昇降アクチュエータのスライダにリニアガイドを介して取り付けられた一列用複数ホルダに固設されていることにより、キャップの装着時に創薬用マイクロチューブに加わる力を減少させることができるため、創薬用マイクロチューブの破損を防止することができる。また、一列用複数ホルダが、それぞれリニアガイドを介して昇降アクチュエータのスライダに取り付けられているため、それぞれの一列用複数ホルダが良好な平行状態を保ったまま昇降動作が行われる。
また、本請求項3に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、請求項1または請求項2に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、整列プレートに予め整列させたキャップを一区画単独に創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる一区画用押し下げピンと、この一区画用押し下げピンをY軸方向に移動させるY軸アクチュエータとを備えるとともに、一区画用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢され、Y軸アクチュエータが、昇降アクチュエータに固設され、一列用押し下げピンの先端が、一区画用押し下げピンの先端よりも上部に位置していることにより、創薬用マイクロチューブを複数本同時に装着したり1本だけ単独に装着したりすることができるため、HTSの実施に要求される複雑なキャップ装着動作を実現できる。
しかも、一列用押し下げピンの先端を一区画用押し下げピンの先端よりも上部に位置させるという新規な着想により、一列用押し下げピンと一区画用押し下げピンとを一台の昇降アクチュエータで昇降させることができるため、装置構成が簡易となり、製造コストが削減される。
さらに、万一、一区画用押し下げピンに一定以上の力が加わったときであっても、一区画用押し下げピンを、この一区画用押し下げピンを上下動可能に支持する一区画用単独ホルダに沿って上方に逃がすことができるため、装置の信頼性が向上する。
また、本請求項4に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、請求項3に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、一列用押し下げピンが整列プレートに整列されたキャップを一列分同時に押し下げるときに、一区画用押し下げピンが、プレートテーブルのガイドフレームよりも外側に退避することにより、一区画用押し下げピンが整列プレートと干渉することがないため、装置の信頼性が向上する。
また、本請求項5に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、保管プレートおよび整列プレートが、SBS規格に準拠した16行×24列の384個の区画を有することにより、保管プレートおよび整列プレート中に多数の微細な区画が決められたピッチで配置されているため、装置の制御が簡単になる。
また、本請求項6に係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置によれば、請求項1ないし請求項5のいずれかに係る創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置において、保管プレートが外フレームの内側に区画を形成する外フレームの高さより低い格子状の隔壁を有するとともに、この隔壁の交点に上方に向けて垂設された外フレームの上端面と面一となるチューブ支持ピンを有し、整列プレートが外フレームの内側に区画を形成する外フレームの高さより短い格子状の隔壁を外フレームの上端面と面一となるように有するとともに、隔壁の交点に下方に向けて垂設された外フレームの下端面と面一となるキャップ支持ピンを有し、保管プレートと整列プレートとを重ねたときに、チューブ支持ピンとキャップ支持ピンの先端同士が当接することにより、キャップを押し下げたときに、キャップの回りに存在するキャップ支持ピンが、保管プレートのチューブ支持ピンと当接して整列プレートが撓むことがないため、キャップの装着時にキャップが整列プレートの区画を抜けた反動で他のキャップが跳ね上がることがなく安定したキャップ装着が実現できる。
本発明は、開口した創薬用マイクロチューブが縦立収容されている格子状の複数の区画を有する保管プレート上に該保管プレートと同じピッチおよび同じ数の区画を有し該区画に前記創薬用マイクロチューブの開口部を密封するキャップを予め整列させた整列プレートを重ね合わせて、前記キャップを前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げることにより該開口部を前記保管プレートの一列同時に密封する創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置であって、前記整列プレートに予め整列させたキャップを保管プレートの区画一列分同時に前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる前記区画一列分の数を有する一列用押し下げピンと、該一列用押し下げピンを上下に移動させる昇降アクチュエータと、前記保管プレートおよび整列プレートとを重ね合わせて保持するプレートテーブルと、該プレートテーブルをX軸方向に移動させるX軸アクチュエータとを備えるとともに、前記一列用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢されていることにより、創薬用マイクロチューブを破損させることなく複数本同時に高速で確実にキャップを装着することができるものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
例えば、本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置は、設置場所が低温環境下の自動ピッキング保管庫内であっても、室温の研究室内であってもキャップ装着動作に何ら支障はなく、さらには、装置の脚部にキャスターを具備することにより可搬式の使用形態とした場合であっても前述したキャップ装着動作に何ら支障はない。
また、本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置で一列用押し下げピンおよび一区画用押し下げピンを上下に移動させる「昇降アクチュエータ」、プレートテーブルをX軸方向に移動させる「X軸アクチュエータ」および一区画用押し下げピンをY軸方向に移動させる「Y軸アクチュエータ」は、いわゆる、電動スライダと称するものであって、ねじ軸を高応答の脱調レス−ステッピングモータを用いて正転・逆転させることによって、ねじ軸に螺合しているナットを前進・後退させて各ワークを移動させるものであるが、例えば、油圧によってシリンダー内のピストンを往復運動させて各ワークを前進・後退させる油圧式アクチュエータであっても何ら構わない。
さらに、本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置に用いられる保管プレートは、SBS規格に準拠したものを用いるが、保管プレートのプレートテーブルへの装着向きを一方向に確定するために保管プレートの外フレームの一隅または対角線上ではない二隅を斜めにカットした位置決め用角部202b(図4参照)を設けるとともに、プレートテーブルのガイドフレームに位置決め用角部202bと係合する凸部を設けることが望ましく、この位置決め用角部202bと凸部の具体的な形態については、45°の面取りカットとそれに係合する45°の凸部であっても良く、円弧状の面取りカットとそれに係合する円弧状の凸部であっても良い。これにより、暗所でキャップの装着を行う時など、保管プレートの外フレーム上端面に印字された行番号および列番号が確認できない場合であっても保管プレートのプレートテーブルへの装着向きを間違えることがないので、より好ましい。
本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。
ここで、図1は、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置の全体斜視図であり、図2は、図1に示したキャップ装着装置を矢視II方向から見たときの正面図であり、図3は、図1に示したキャップ装着装置を矢視III方向から見たときの側面図である。
まず、本実施例である創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置100は、図1に示すように、開口した創薬用マイクロチューブが縦立収容されている格子状の複数の区画を有する保管プレート(図示していない)上に保管プレートと同じピッチおよび同じ数の区画を有し、これら区画に創薬用マイクロチューブの開口部を密封するキャップを予め整列させた整列プレート180を重ね合わせて、キャップを創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げることにより、創薬用マイクロチューブの開口部を保管プレートの一列同時にまたは一区画単独に密封するために設置されるものである。
そして、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置100は、図1ないし図3に示すように、前述した整列プレート180に予め整列させたキャップを保管プレートの一列分の区画同時に創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる一列分の区画数、すなわち、16本の一列用押し下げピン110と、保管プレートおよび整列プレート180とを重ね合わせて保持するプレートテーブル142と、プレートテーブル142をX軸方向に移動させるX軸アクチュエータ140と、整列プレート180に予め整列させたキャップを一区画単独に創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる一区画用押し下げピン132と、一列用押し下げピン110と一区画用押し下げピン132とを上下に移動させる昇降アクチュエータ150と、一区画用押し下げピン132をY軸方向に移動させるY軸アクチュエータ160とを基本的な装置構成として備えている。
なお、図1ないし図3に示す符号130を付した部材は、一区画用押し下げピン132を上下動可能に支持する一区画用単独ホルダであり、符号160aを付した部材は、Y軸アクチュエータ160のスライダであり、符号160bを付した部材は、スライダ160aに固設され一区画用単独ホルダ130を保持するホルダ保持板であり、符号142aを付した部材は、プレートテーブル142の上面四隅に取り付けられたL字形状のガイドフレームであり、図2および図3に示す符号140aを付した部材は、X軸アクチュエータ140のスライダであり、図3に示す符号150aを付した部材は、昇降アクチュエータ150のスライダである。
そして、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置100は、図3に示すように、一列用押し下げピン110の先端が、一区画用押し下げピン132の先端よりも上部に位置していることにより、一列用押し下げピン110と一区画用押し下げピン132とをスライダ150a上に固設された昇降ベース板152を介在して一台の昇降アクチュエータ150で昇降させることができるため、装置構成が簡易となり、製造コストが削減されるなど、その効果は甚大である。一列用押し下げピン110および一区画用押し下げピン132は、鉄やステンレスなどから製造された棒状のものであって、太さは後述するキャップの凹部の内径より小さくしている。そのため、一列用押し下げピン110または一区画用押し下げピン132によって整列プレート180の区画に予め整列させたキャップを創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げるときに、一列用押し下げピン110の先端および一区画用押し下げピン132の先端が、整列プレート180の隔壁上端面に衝突することなく円滑にキャップを押し下げることができる。また、キャップを押し下げるときに、一列用押し下げピン110の先端および一区画用押し下げピン132の先端がキャップの凹部の内周壁面によってガイドされるため、キャップの姿勢が垂直状態に保たれ、安定してキャップを創薬用マイクロチューブの開口部に挿入することができる。そして、創薬用マイクロチューブの開口部を密封した後には、一列用押し下げピン110および一区画用押し下げピン132は、スムーズにキャップから外れて、創薬用マイクロチューブを引き上げることがない。
また、図1および図2に示すように、一列用押し下げピン110が整列プレート180に整列されたキャップを一列分同時に押し下げるときに、一区画用押し下げピン132がY軸アクチュエータ160により、プレートテーブル142のガイドフレーム142aよりも外側に退避するように制御され、一区画用押し下げピン132が整列プレート180と干渉しないようになっている。
そして、図1ないし図3に示すように、一列用押し下げピン110が、4本ずつ別々に昇降アクチュエータ150のスライダ150aにリニアガイド114を介して取り付けられた一列用複数ホルダ120に固設されている。一列用複数ホルダ120は、それぞれ独立してリニアガイド114に案内されて上下動可能であるとともに、コイルばね116により下方に付勢されている。このような構成にしたことにより、創薬用マイクロチューブ1本当たりの通常の押し付け力をFとすると、1列16本では、16Fのばね力が必要であるが、1個のキャップをその力で創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げると、創薬用マイクロチューブが破損するおそれがある。本発明のように4本ずつ束ねて1つのブロックとすると、1本の創薬用マイクロチューブに掛かる押し付け力は4Fとなり、創薬用マイクロチューブが破損する心配がなく、その効果は甚大である。
また、同様に一区画用押し下げピン132も一区画用単独ホルダ130に内蔵されたコイルばね(図示されていない)によって下方に付勢されており、一定以上の力が一区画用押し下げピン132に掛かると上方に逃げるようになっており、万一、一区画用押し下げピン132が整列プレート180の隔壁の上端面に接触したとしても、一区画用押し下げピン132が折れたりする心配がない。
本実施例においては、保管プレートおよび整列プレート180が、SBS規格に準拠した16行×24列の384個の区画を有するものを用いている。すなわち、127.76mm×85.47mmの長方形状の外フレームの内側に384個の区画を有しているが、本発明の技術的思想は、384の1/4の96個の区画を有する保管プレートおよび整列プレートや、384の4倍の1536個の区画を有する保管プレートおよび整列プレートに応用することもできる。
また、本実施例においては、一列用押し下げピン110および一区画用押し下げピン132を下方に付勢する弾性部材としてコイルばねを用いているが、これに限られることなく弾性を有するゴムなどを用いることも可能である。
次に、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置100に用いられる保管プレート、整列プレートおよび創薬用マイクロチューブの構造について、図4ないし図8に基づいて説明する。
ここで、図4は、本実施例で用いた整列プレート180と保管プレート200を重ね合わせる直前の状態を整列プレート180の一部を切り欠いて示した斜視図である。また、図5は、図4に示した整列プレート180と保管プレート200を重ねたときに面Vで切断して矢視の方向から見たときの斜視図であり(但し、収容されている創薬用マイクロチューブの本体TとキャップCの状態は、図4とは異なる)、図6は、図5を矢視VI方向から見たときの上面図であり、図7は、図5を矢視VII方向から見たときの断面図である。図8は、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置100に好適に用いられる創薬用マイクロチューブの本体およびキャップの構造を示した全体斜視図である。
図4ないし図7に示すように、創薬用マイクロチューブを縦列収容する保管プレート200は、外フレーム202の内側に区画208を形成する外フレーム202の高さより低い格子状の隔壁204を有するとともに、隔壁204の交点に上方に向けて垂設された外フレーム202の上端面202aと面一となるチューブ支持ピン206を有している。
一方、保管プレート200に縦列収容された創薬用マイクロチューブの本体Tの開口部を密封するキャップCを予め整列させた整列プレート180は、保管プレート200と同じピッチおよび同じ数の区画188を有している。そして、外フレーム182の内側に区画188を形成する外フレーム182の高さより短い格子状の隔壁184を外プレート182の上端面182aと面一となるように有しており、隔壁184の交点に下方に向けて垂設された外フレーム182の下端面182bと面一となるキャップ支持ピン186を有している。
すなわち、保管プレート200と整列プレート180とを重ねたときに、チューブ支持ピン206とキャップ支持ピン186の先端同士が当接するため、キャップCを前述した一列用押し下げピン110または一区画用押し下げピン132によって押し下げたときに、キャップCの回りに存在するキャップ支持ピン186が、保管プレート200のチューブ支持ピン206と当接して整列プレート180が撓むことを防ぐため、キャップCの装着時にキャップCが整列プレート180の区画188を抜けた反動で他のキャップCが跳ね上がることがなく安定したキャップ装着が実現できる。
なお、本実施例では、保管プレート200のチューブ支持ピン206と整列プレート180のキャップ支持ピン186は、図7に示すように、保管プレート200と整列プレート180とを重ね合わせたときの外フレーム202の上端面202aと外フレーム182の下端面182bとの境界面Sと面一の長さになるように設計しているが、保管プレート200のチューブ支持ピン206の長さを前述した境界面Sより低くし、その分、整列プレート180のキャップ支持ピン186の長さを境界面Sから出るように設計することもできる。
ここで、本実施例における創薬用マイクロチューブのキャップCおよび本体Tの材料は特に限定されず、適宜公知の材料を用いることができる。キャップCの材料としては、弾性変形して整列プレート180の区画188を通過するため、弾力性に優れたPE(Polyethylene)などにより形成することが好ましい。
一方、本体Tの材料としては、例えば、オレフィン系樹脂またはエラストマーを用いることが好ましい。さらに具体的には、PP(Polypropylene)、LDPE(Low Density Polyethylene)、HDPE(High Density Polyethylene)またはTPE(Thermoplastic Elastomer)を用いることが好ましい。このような材料を用いて成形すれば、創薬用マイクロチューブのキャップCと本体Tとの密着性を増すことができるので、本体T内に封入された試料が外部に漏れ出すことない。そして、本体T内の試料の蒸発や乾燥を防止することができる。
ここで、前述した本実施例に用いられる創薬用マイクロチューブは、図8に示すように、その本体Tが四角筒形状となっており底部に向けて細くなっている。そして、外側面の角部に面取りが施されている。そして、その開口部T1は、円筒形状でキャップCが嵌合するように成形されている。
次に、本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップCについて、図8に基づいて説明する。本実施例の創薬用マイクロチューブのキャップCは、創薬用マイクロチューブの開口部T1に挿入される挿入部(C5〜C7)と、この挿入部の外周径よりも大きな外周径を有し創薬用マイクロチューブの開口部T1から突出する把持部C4を有している。
そして、キャップCの全長は、整列プレート180の隔壁間の距離、すなわち、ピッチよりも大きく形成されている。そのため、整列プレート180の1つの区画188にキャップCが横向きに嵌ってしまうことが防止される。
さらに、キャップCの全長は、整列プレート180のピッチの2倍よりも小さく形成されている。その理由は、キャップCの全長が整列プレート180のピッチの2倍以上であると、整列プレート180上に横向きに存在するキャップCは、常に2つ以上の整列プレート180の隔壁184に跨り安定した状態で存在するため、キャップ整列装置を用いて整列プレート180を振動させたとしてもキャップCが整列プレート180の区画188に刺さり難く、整列プレート180にキャップCを整列させる際の効率が低下するからである。
また、キャップCの把持部C3の上端縁には、整列プレート180のピッチよりも若干大きな外周径を有する鍔C3が形成されている。その結果、整列プレート180の1つの区画188にキャップCが逆さまに嵌ってしまうことが防止される。この鍔C3は、整列プレート180を保管プレート200上に重ねて合わせてキャップCの上端面を前述した一列用押し下げピンまたは一区画用押し下げピンで押し下げて、保管プレート200に縦列収容されている創薬用マイクロチューブの開口部T1を密封するときに、整列プレート180の区画188を円滑に通り抜ける必要があるため、薄く変形しやすい形状をしている。
そして、キャップCの挿入部(C5〜C7)には、先端に向けて細くなるテーパC7が形成されている。その結果、キャップCを整列プレート180に整列させる際に、整列プレート180の区画188に嵌り易いとともに、整列プレート180を保管プレート200上に重ね合わせて、創薬用マイクロチューブの開口部T1をキャップCで密封するときに、創薬用マイクロチューブの開口部T1とキャップCとが嵌合し易い。
また、キャップCは、その重心が、キャップCの挿入部(C5〜C7)側に存在するように形成されている。その結果、整列プレート180上にキャップCを載せて、整列プレート180を振動させた場合、キャップCの挿入部が整列プレート180の区画188に嵌り易い。
さらに、キャップCの把持部C4の上端面には、保管プレート200から創薬用マイクロチューブをピッキングするときに、鉄などで構成されたピッキング棒が嵌合する開口面が円形形状の凹部C1が形成されている。この凹部C1の内周径よりも若干大きな直径を有するピッキング棒(図示はされていない)を凹部C1に刺すことによって、ピッキング棒は、キャップCの弾性に抗して凹部C1に緊合する。そのため、ピッキング棒を保管プレート200に縦列収容されている創薬用マイクロチューブのキャップCの凹部C1に刺して引き上げることによって、保管プレート200から創薬用マイクロチューブを引き抜くことができる。したがって、図4に示したように、隣接する創薬用マイクロチューブのキャップC間に、ほとんど隙間がない場合であっても確実に所望の創薬用マイクロチューブを引き抜くことができるとともに、ピッキング棒をロボットアームなどの多軸アクチュエータに取り付けることによって、SBS規格に準拠した384個の区画208を有する保管プレート200に縦列収容された創薬用マイクロチューブのピッキングを自動化することができる。
なお、本実施例においては、凹部C1とピッキング棒との緊合状態を確実にするため、凹部C1の深さは、凹部C1の内周径と同等としている。さらに、ピッキング軸が凹部C1に嵌り易いように、凹部C1の内周縁にテーパC2を設けている。
また、キャップCの挿入部(C5〜C7)と把持部C4との境界に段差が形成されているとともに、挿入部と把持部C4の境界近傍に、創薬用マイクロチューブの開口部T1の内壁と密着しないくびれC5が形成されている。このくびれC5を設けたことにより、キャップCの挿入部の外周面と創薬用マイクロチューブの開口部T1の内壁面との間に形成される気密嵌合面C6の面積が小さくなり、気密嵌合面C6に生じる接触面圧が大きくなるため、キャップCと創薬用マイクロチューブの開口部T1との気密性が向上する。さらに、本実施例においては、気密嵌合面C6をくびれC5側からテーパC7側に向けて、1°のテーパで拡幅させており、テーパC7と気密嵌合面C6の境界部付近に接触面圧を集中させることにより、創薬用マイクロチューブの開口部T1とキャップCとの気密性を一層向上させている。
さらに、キャップCの把持部C4の長さは、挿入部の長さよりも長くなるように形成されている。そのため、キャップCの把持部C4を人の指で把持できるため、キャップCの取扱性が向上する。
本発明の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置は、創薬用マイクロチューブの容量が微小であるときに試料溶液の蒸発を防ぐためキャップの装着をより早くするというニーズに応えることができるとともに、16行×24列の保管プレートの24列のうちの数列を使用しない使い方に対し、一列ごと16本の創薬用マイクロチューブの開口部を一度にキャップすることで対応することができ、また、任意のキャップ装着パターンに対して一区画のみキャップを装着できるように、一列用押し下げピンに加えて、1列16区画の任意の位置に移動できる一区画用押し下げピンを有しており、保管プレートに縦列収容された創薬用マイクロチューブの開口部を整列プレートを用いて、一度にキャップで密封することを実現し、創薬研究の高効率化に寄与するものであって、その産業上の利用可能性はきわめて高い。
本発明の一実施例である創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置の全体斜視図。 図1に示したキャップ装着装置を矢視II方向から見たときの正面図。 図1に示したキャップ装着装置を矢視III方向から見たときの側面図。 本実施例で用いた整列プレートと保管プレートの全体斜視図。 図4に示した整列プレートと保管プレートを重ね合わせたときの面Vで切断して矢視の方向から見たときの断面斜視図。 図5を矢視VI方向から見たときの上面図。 図5を矢視VII方向から見たときの断面図。 本実施例に用いられる創薬用マイクロチューブの本体およびキャップの構造を示した全体斜視図。
符号の説明
100 ・・・ 創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置
110 ・・・ 一列用押し下げピン
114 ・・・ リニアガイド
116 ・・・ コイルばね
120 ・・・ 一列用複数ホルダ
130 ・・・ 一区画用単独ホルダ
132 ・・・ 一区画用押し下げピン
140 ・・・ X軸アクチュエータ
140a・・・ (X軸アクチュエータの)スライダ
142 ・・・ プレートテーブル
142a・・・ (プレートテーブルの)ガイドフレーム
150 ・・・ 昇降アクチュエータ
150a・・・ (昇降アクチュエータの)スライダ
152 ・・・ 昇降ベース板
160 ・・・ Y軸アクチュエータ
160a・・・ (Y軸アクチュエータの)スライダ
160b・・・ (Y軸アクチュエータの)ホルダ保持板
180 ・・・ 整列プレート
182 ・・・ (整列プレートの)外フレーム
182a・・・ (整列プレートの外フレームの)上端面
182b・・・ (整列プレートの外フレームの)下端面
184 ・・・ (整列プレートの)隔壁
186 ・・・ (整列プレートの)キャップ支持ピン
188 ・・・ (整列プレートの)区画
200 ・・・ 保管プレート
202 ・・・ (保管プレートの)外フレーム
204 ・・・ (保管プレートの)隔壁
206 ・・・ (保管プレートの)チューブ支持ピン
208 ・・・ (保管プレートの)区画
T ・・・ (創薬用マイクロチューブの)本体
T1 ・・・ (創薬用マイクロチューブ本体の)開口部
C ・・・ (創薬用マイクロチューブの)キャップ
C1 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップの)凹部
C2 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップ凹部内壁の)テーパ
C3 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップの)鍔
C4 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップの)把持部
C5 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップ挿入部の)くびれ
C6 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップ挿入部の)気密嵌合面
C7 ・・・ (創薬用マイクロチューブのキャップの挿入部の)テーパ

Claims (6)

  1. 開口した創薬用マイクロチューブが縦立収容されている格子状の複数の区画を有する保管プレート上に該保管プレートと同じピッチおよび同じ数の区画を有し該区画に前記創薬用マイクロチューブの開口部を密封するキャップを予め整列させた整列プレートを重ね合わせて、前記キャップを前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げることにより該開口部を前記保管プレートの一列同時に密封する創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置であって、
    前記整列プレートに予め整列させたキャップを保管プレートの一列分の区画同時に前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる前記一列分の区画数を有する一列用押し下げピンと該一列用押し下げピンを上下に移動させる昇降アクチュエータと、
    前記保管プレートおよび整列プレートとを重ね合わせて保持するプレートテーブルと該プレートテーブルをX軸方向に移動させるX軸アクチュエータとを備えるとともに、
    前記一列用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢されていることを特徴とする創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
  2. 前記一列用押し下げピンが、所定の本数ずつ別々に前記昇降アクチュエータのスライダにリニアガイドを介して取り付けられた一列用複数ホルダに固設されていることを特徴とする請求項1に記載の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
  3. 前記整列プレートに予め整列させたキャップを一区画単独に前記創薬用マイクロチューブの開口部に向けて押し下げる一区画用押し下げピンと該一区画用押し下げピンをY軸方向に移動させるY軸アクチュエータとを備えるとともに、
    前記一区画用押し下げピンが、弾性部材により下方に付勢され、
    前記Y軸アクチュエータが、前記昇降アクチュエータに固設され、
    前記一列用押し下げピンの先端が、前記一区画用押し下げピンの先端よりも上部に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
  4. 前記一列用押し下げピンが前記整列プレートに整列されたキャップを一列分同時に押し下げるときに、前記一区画用押し下げピンが、前記プレートテーブルのガイドフレームよりも外側に退避することを特徴とする請求項3に記載の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
  5. 前記保管プレートおよび前記整列プレートが、SBS規格に準拠した16行×24列の384個の区画を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
  6. 前記保管プレートが、該保管プレートの外フレームの内側に区画を形成する前記外フレームの高さより低い格子状の隔壁を有するとともに、該隔壁の交点に上方に向けて垂設された前記外フレームの上端面と面一となるチューブ支持ピンを有し、
    前記整列プレートが、該整列プレートの外フレームの内側に区画を形成する該外フレームの高さより短い格子状の隔壁を前記外プレートの上端面と面一となるように有するとともに、前記隔壁の交点に下方に向けて垂設された前記外フレームの下端面と面一となるキャップ支持ピンを有し、
    前記保管プレートと前記整列プレートとを重ねたときに、前記チューブ支持ピンと前記キャップ支持ピンの先端同士が当接することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の創薬用マイクロチューブのキャップ装着装置。
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