JP2013244969A - 採血管閉栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】採血管の開口に栓体を打栓して閉栓する作業が、検査処理を終えた採血管を採血管ラックに並列支架せしめた状態において、適確に行えるようにする採血管の閉栓装置を構成する。
【解決手段】機体上部に、上下可動に装架されたキャップヘッド部2と、機体下部に、前後可動に装架されて、キャップヘッド部の下方位置とその下方位置から後退した位置との間を前後動する可動テーブル3と、可動テーブルの前半側に装架され、その可動テーブルの移動により、キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占めるホルダーセット台4と、可動テーブルの後半側に装架されて、可動テーブルの移動によりキャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占めるラックセット台6と、を有し、キャップヘッド部には、下降した下動位置のとき、キャップを挿入嵌合せしめて保持するキャップ保持穴と、キャップ閉栓ピストンとを装備せしめる。
【選択図】図6

Description

本発明は、患者から採血した血液が封入された採血管を、血液検査所において開栓して、分析装置にかけ、内部の血液の検査を終えたとき、採血管内に残っている血液を保管するために、開栓した採血管の開口を再び閉栓するように用いる採血管の閉栓装置に関する。
採血管に採取された血液は、採血管ごと血液の検査所に運ばれ、検査所において、採血管の開口を封じているゴム材・樹脂材よりなる皮膜状の封栓が切り取られることで、採血管から外部に取り出し可能の状態となって、採血管ごと、生化学分析装置にかけられ、装置に装備されている吸引手段で取り出されて検査を受ける。これにより、検査が終えたとき採血管内に残る血液には、開封された採血管の開口を閉栓することで、採血管内に密封した状態とし、採血管ごと一定期間保存される。
この検査所において行われる開封した採血管の開口を、残存血液の保管のために再び封栓する閉栓の作業は、従前にあっては、採血管の開口部に嵌入するコルク栓状の栓をゴム材・樹脂材で成形しておき、この栓を一方の手で持ち、他方の手で把持した採血管の開口に挿入し、押し込むことで、封栓する手作業により、一本ずつ採血管ごとに行っている。
このため、この血液検査を終えた採血管の閉栓作業に手間がかかることと、確実な封栓のために熟練を要する問題があり、また、この血液検査を終えた採血管内に残存している血液の保管処理を含めた血液検査の全体の処理時間を多くする問題があることから、手作業によらず、機械的手段により確実な封栓が得られる閉栓装置が望まれている。
さらに、血液検査所で行う採血管に採取した血液の検査が、開栓した採血管を、採血管ラックに並列支架せしめて、採血管ラックに並列装填した状態とし、その採血管ラックごと、分析装置の検査装置にセットして、その採血管ラック上に並列する複数の採血管のそれぞれから、検査装置に並列させて装備せる複数の吸引手段により、一斉に血液を取り出し、検査装置にセットされた検査プレート(滴定プレート)に整列させて形設してある検査ホールの個々のホールに一斉に分注するようにし、これにより、検査処理を終えたところで、血液が残存している採血管を、採血管ラックごと、検査装置から取り出すようにして、採血管ラックに並列支架した状態での、採血管ラックごとの単位で行うようにしていることから、この検査を終えた採血管の閉栓も、採血管ラックに並列支架せしめた状態のままで、採血管ラックごとの単位で一斉に閉栓できる閉栓装置の出現が望まれている。
本発明において解決しようとする課題は、採血した血液が封入されている採血管を、開栓して、分析装置等の検査装置にセットし、その検査装置により、管内に注入されている血液の検査を行い、検査処理が終了したところで検査装置から取り出される採血管を、それの内部に残留している血液の保管のために再び密封するよう、その採血管の開口に栓体を打栓して閉栓する作業が、検査処理を終えた採血管を採血管ラックに並列支架せしめた状態において、適確に行えるようにする採血管の閉栓装置を構成する点にある。
機体の上部に、一列乃至複数列の列状に整列配置されて、駆動手段により下降した下動位置と上昇した上動位置とに上下動可能に装架されたキャップヘッド部と、機体の下部に、前後に移動可能に装架されて、駆動手段により、前記列状に整列配置されたキャップヘッド部の下方位置とその下方位置から後退した位置との間を前後動する可動テーブルと、前記可動テーブルの前半側に装架され、その可動テーブルの移動により、前記キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占めるホルダーセット台と、複数のキャップを整列セットせしめて、前記ホルダーセット台の台面上に載置セットせしめるキャップホルダーと、前記可動テーブルの後半側に、前記ホルダーセット台と並列配置せしめて装架され、前記可動テーブルの移動により前記キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占める複数の採血管が整列セットされた採血管ラックを載置セットするラックセット台と、を有し、前記キャップヘッド部は、下降した下動位置のとき、内周面に沿ってキャップが挿入嵌合されその挿入嵌合時の摩擦抵抗でキャップを保持する内周円筒状に形成されたキャップ保持穴と、キャップ保持穴からキャップを下方に向けて強制的に押し出すキャップ閉栓ピストンとを備えていることを特徴とする採血管閉栓装置を提起し、
また、これに併せて、上記採血管閉栓装置において、機体の下部に、前後に移動可能に装架せる可動テーブルを、該可動テーブルの前半側に装架せるホルダーセット台が、機体の上部に上下可動に装架せるキャップヘッド部の下方位置から後退した位置を占めるスタートセット位置と、ホルダーセット台が、キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占める一段前進位置と、ホルダーセット台が、キャップヘッド部の下方位置を前方に越え、可動テーブルの後半側に装架せるラックセット第が、キャップヘッド部の下方位置に臨む二段前進位置との、三段に位置決めされて前後動するよう規制し、ホルダーセット台の台面に対するキャップを整列セットせしめたキャップホルダーの供給及びラックセット台に対する採血管ラックの供給が、可動テーブルをスタートセット位置としてホルダーセット台及びラックセット台がキャップヘッド部の下方位置から後退して機体の前面側に露出した状態において行えるようにしたことを特徴とする採血管閉栓装置を提起し、さらに、
上記採血管閉栓装置において、機体の下部に、前後に移動可能に装架せる可動テーブルを、該可動テーブルの前半側に装架せるホルダーセット台が、機体の上部に上下可動に装架せるキャップヘッド部の下方位置を占める状態位置と、可動テーブルの後半側に装架せるラックセット台がキャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占める状態位置とに交互に切り換わって位置決めされて前後動するよう規制し、かつ、機体の側壁部には、キャップホルダーの通過を許容する開口部を形設し、ホルダーセット台の台面に対するキャップホルダーの供給が、可動テーブルを、ホルダーセット台がキャップヘッド部の下方位置を占める位置に規制された状態において、機体の側方から、キャップホルダーを前記機体の側壁部に形設した開口部を介してホルダーセット台の台面に向け挿入していくことで行えるようにしたことを特徴とする採血管閉栓装置。及び、
前記採血管閉栓装置において、可動テーブルには、前記ラックセット台と並列配置され、前記可動テーブルの二段前進位置のとき、採血管ラックの各採血管を押圧し、横一列に押圧、拘束する採血管押圧部材を有していることを特徴とする採血管閉栓装置を提起するものである。
本発明手段による採血管閉栓装置は、開栓して内部の血液の検査処理を終えた採血管の閉栓が、その検査処理を終えた採血管を、採血管ラックに並列支架せしめた状態として、採血管ラックごとラックセット台にセットし、採血管の開口に嵌挿して封栓する栓体(キャップ)を、キャップホルダーに並列させてセットし、そのキャップホルダーごとホルダーセット台の台面上に載置セットした状態において、キャップヘッド部を、駆動手段の作動により下降作動させることで、採血管ラックに並列した採血管が一斉に適確に閉栓される状態として、行われるようになるから、この採血管の閉栓を、採血管ラックに並列支架した採血管ラック単位で行えるようになり、作業能率の大幅な向上が図れる。
また、可動テーブルの前後の移動作動を、三段に規制した本発明の第2の手段にあっては、可動テーブルに装架したホルダーセット台の台面上に対するキャップホルダーの供給及び可動テーブルに装架したラックセット台に対する採血管ラックの供給が、ホルダーセット台及びラックセット台を、それぞれを、キャップヘッド部より前方の機体の前面側に露出した位置に位置決め保持せしめた状態で行えるようになるので、そのキャップホルダー及び採血管ラックのセット作業が容易になる。
また、可動テーブルの移動手段を、該可動テーブルに装架したホルダーセット台と、ラックセット台とが、交互にキャップヘッド部の下方に臨む位置に位置してくるように規制し、ホルダーセット台に対するキャップホルダーのセットを、機体の側壁部に開設した開口部を介して、機体の側方から挿入して行うようにした、本発明の第3の手段にあっては、可動テーブルの前後の移動作動で、ホルダーセット台とラックセット台とを、キャップヘッド部の下方位置に、交互に位置させることで、キャップホルダーのセット及び採血管ラックのセットが行えるようになるから、可動テーブルの移動機構を含む採血管閉栓装置の全体構造を簡単にできる。
また、可動テーブルには、該可動テーブルをそれに支架せるラックセット台に装填した採血管ラックが、キャップヘッド部の下方位置を占める位置に前進させる作動により、採血管ラックに並列支架せる採血管を押圧・拘束する採血管押圧部材を装備せしめている本発明の第4の手段にあっては、採血管ラックが可動テーブルの移動作動で、キャップヘッド部の下方位置を占める位置に移動してくると、採血管ラックに並列支架された各採血管が、同時に押圧されて、採血管ラックに横一列に正しく整列・保持されるようになることで、キャップヘッド部の下降作動によるキャップの採血管の開口への押し込み作動が確実に行われるようになる。かつ、閉栓終了後の、キャップヘッド部の上昇時に、採血管がキャップヘッド部とともに持ち上げられる不具合の回避が図れる。
本発明を実施せる採血管閉栓装置のカバーを取り外した状態における左後方上方視の斜視図である。 同上の採血管閉栓装置の同上状態における右後方上方視の斜視図及びこれにセットする採血管ラックとキャップホルダーの斜視図である。 同上採血管閉栓装置のカバーを組み付け、かつ、採血管を支架した採血管ラックをセットした状態における斜視図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップヘッド部のキャップ保持穴に保持せしめたキャップを、セットした採血管ラックに並列支架した採血管に対し打栓する閉栓作動の状態時における要部の縦断正面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時の正面図及び、部分の拡大斜視図である。 同上採血管閉栓装置の、可動テーブルをスタートセット位置に引き出した状態時の縦断した側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における横断平面図である。 同上採血管閉栓装置の、可動テーブルを一段前進させて、ホルダーセット台がキャップヘッド部の下方に位置せしめた状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時の横断平面図である。 同上採血管閉栓装置の、可動テーブルを二段前進させて、採血管ラックをキャップヘッド部の下方に位置せしめた状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時の横断平面図である。 同上採血管閉栓装置の、可動テーブルをスタートセット位置に後退させた状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、ラックセット台に採血管を並列支架した採血管ラックをセットし、ホルダーセット台にキャップを並列載置したキャップホルダーをセットした状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップをセットしたホルダーセット台を、キャップヘッド部の下方に位置せしめた状態時の縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップヘッド部のキャップ保持穴がキャップをつかみ込んだ状態時の縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップ保持穴がキャップをつかみ上げた状態時の縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時の要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップ保持穴につかみ取ったキャップを採血管の開口に打栓する作動を開始する直前の状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップ保持穴に保持されたキャップの下端が、採血管の開口に臨む位置まで下降してきた状態時の縦断面図である。 同上装置の、同上状態時の要部の拡大側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップヘッド部の下降作動によりキャップ保持穴に保持せしめたキャップが採血管の開口に押し込まれた状態時の縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、キャップヘッド部を上昇させて、採血管の開口に対するキャップの封栓を終了した状態時の縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置に組み込まれる採血管押圧手段の、非作動状態時の斜視図である。 同上採血管閉栓装置に組み込まれる同上採血管押圧手段の押圧作動時の斜視図である。 同上採血管閉栓装置に組み込まれる同上採血管押圧手段の押圧作動時の側面図である。 同上採血管閉栓装置のキャップ閉栓ピストンの作用の説明図である。 本発明手段の第2の実施例の採血管閉栓装置の、閉栓作動開始直前の状態時における縦断側面図である。 同上採血管閉栓装置の、同上状態時における要部の拡大縦断側面図である。
次に本発明の実施の態様を、実施例につき図面に従い詳述する。
図1は本発明手段の一実施例の採血管閉栓装置の全体の概要を示す図で、左面側の後方上方視の斜視図であり、図2は、同上採血管閉栓装置の、右面側の後方上方視の斜視図であるが、この図2は、採血管閉栓装置に装備されたラックセット台に載置してセットせしめる採血管ラック及びその採血管ラックに並列支架せしめた採血管、ならびに、同上採血管閉栓装置に装備せるホルダーセット台の台面上に載置セットするキャップホルダーとそのキャップホルダーに整列させてセットしたキャップ(栓体)とを併せて斜視図により示している。
図1、図2において、符号1は、採血管閉栓装置Wを組み立て構成するベースとなる機枠たる機体、2は、この機体1の上部に上下可動に装架したキャップヘッド部、aはこのキャップヘッド部2を上下動させるよう機体1に組み付けた駆動手段、3は機体1の下部に前後の移動を可能に装架せしめた可動テーブル、4はこの可動テーブル3の上面の前半側に装架したホルダーセット台、5は該ホルダーセット台4の台面上に載置セットせしめるキャップホルダー、Aは、該キャップホルダー5の上面側に整列セットされるキャップ、6は前記可動テーブル3の後半側に装架したラックセット台、Bは、該ラックセット台6に載置セットされる採血管ラック、Cはこの採血管ラックBに整列状態にセットされた採血管をしめす。7は、採血管ラックBをラックセット台6に載置セットした状態時に、その採血管ラックBに整列支架せしめてある各採血管Cを押圧して横一列に整列・保定せしめる採血管押圧部材を示す。
機体1は、四角な台盤状に形成した基台10と、その基台10の上面の後半側に組み付け装架した採血管閉栓装置Wの機構部の組付用の機筐状の組付機枠11と、からなり、その機枠11は、基台10の左右の側縁部で後半側に寄る部位にそれぞれ立設した左右の側壁板110・110と、それら側壁板110・110の対向間隔内に渡架するように支架した桁杆111とで角枠状に組み立てられ、前面側及び上面側ならびに後面側に覆い板を取り付けることで、図3の全体の斜視図に示しているよう機筐状に構成してある。そして、この機筐状の機枠11内の上部に前記キャップヘッド部2と、そのキャップヘッド部2を上昇作動と下降作動させる昇降機構bとその昇降機構bを駆動する駆動手段aが組み込まれ、機枠11内の下部に、前記可動テーブル3が、機枠11の前壁に設けた開放口12を介し前後に出入可能に装備されるようにしている。
駆動手段aは、このキャップヘッド部2を昇降させる昇降機構bを駆動する手段であり、昇降機構bとともに適宜に構成してよいものであるが、この例においては、昇降機構bにあっては、機体1の左右の側壁板110・110の各内面に、前記図1及び図6・図7にあるよう支軸80中心に回動する回動盤81をそれぞれ軸支し、左方の回動盤81の回動端部と右方の回動盤81の回動端部との間に、前述の図1にあるよう回動支軸82を渡架して組み付け、この回動支軸82に、横長の板状に形成したリンク板83の上端側を軸着連結し、そのリンク板83の下端側を、前記キャップヘッド部2の支持鈑20の上面側に設けた連結金具84に対し連結軸85により回動自在に連結して、回動盤81の支軸80中心とする前後の往復回動により、リンク板83が昇降して、キャップヘッド部2を吊り上げ、また、押し下げるリンク機構式に構成してあり、また、このリンク機構式の昇降機構bを駆動する駆動手段aにあっては、回転盤81に、手動操作する手動のレバー86の基端側を一体的に連結し、そのレバー86の先端側に設けた握り部を握って該レバー86を前後に回動させることで、回動盤81を回動させて、リンク板83を昇降作動させ、キャップヘッド部2を上動、及び下動させる手動操作式にしてある。このレバー86の支軸80中心とする前後の回動は、後方(機体1の手前側)への回動にあっては、機枠11の左右の側壁板110の後縁の上部に設けたストッパs1により規制され、前方への回動にあっては、機枠11の左右の側壁板110・110の間に渡架した桁杆111に衝合するまでに規制されている。
キャップヘッド部2は、駆動手段aである手動のレバー86の回動作動で、昇降機構bを介して行われる該キャップヘッド部2の昇降作動により、ホルダーセット台4の上面に載置セットしたキャップホルダー5からそれに並列セットされているキャップAを掴み取る作動と、掴み取ったキャップAを採血管Cの開口cに押し込み、採血管Cを閉栓する作動を行わすように、機体1の上部に装備せしめたもので、この例においては、
図5の正面図及び図6のキャップヘッド部2とラックセット台6の縦断正面図にあるよう、機枠11を構成する左右に対向する一対の側壁板110・110の対向間隔に略対応する長さで、左右の側壁板110の前後巾の略半分の巾寸法に形成してある横長の支持鈑20と、その支持鈑20の下面側に組み付け支持せしめた横長の角柱状の保持主体部21と、
その保持主体部21と同様に横長の角柱状に形成して、その保持主体部21の下面側に平行させて配位して、連繋杆22により前記保持主体部21に対する下降作動を一定の範囲に規制して昇降可能に連繋し、かつ、バネ材23により下降作動の限度位置に押し出されているキャップ保持部材24と、
そのキャップ保持部材24の底面に、内周面をキャップAの外周面に対応させて形設した有底の円筒形状のキャップ保持穴25と、
基端側を前記保持主体部21の中心部に一体的に連結し、先端側を前記キャップ保持部材24の中心部位に、上下に摺動自在に嵌挿し、その先端部は拡径して下面を平らな押圧面26aとした円盤状に形成して、前記キャップ保持穴25内に位置せしめた閉栓ピストン26と、
により構成されている。
そして、このキャップヘッド部2は、横長に形成してある前記支持鈑20の左右の両端部位で、前縁側の下面に垂設した軸杆状のガイド軸27を、機体1の左右の側壁板110・110に取り付けた軸筒状のガイド部材28に嵌挿することで、機体1に上下可動に支架してある。
このキャップヘッド部2の、ガイド軸27とガイド部材28との嵌合によりガイドされて行われる上下の動きにおける下降作動の範囲は、可動テーブル3を図6に示しているスタート位置から一段前進させて、図8に示すようホルダーセット台4がキャップヘッド部2の下方に位置する状態として、ホルダーセット台4上にセットするキャップホルダー5上のキャップAを、キャップヘッド部2のキャップ保持部材24の底面に設けたキャップ保持穴25によりつかみ取らせる作動を行わすときと、可動テーブル3を図9に示すよう二段前進させて、ラックセット台6およびそのラックセット台6にセットする採血管ラックBが、キャップヘッド部2の下方に位置する状態に位置決めし、キャップヘッド部2のキャップ保持穴25に保持せしめたキャップAを、採血管ラックBに並列支架せる各採血管Cの開口cに打栓していく閉栓作動を行わすとき、とでは、それぞれ異なる高さ位置においてストップさせるよう規制している。
則ち、可動テーブル3の移動により、ホルダーセット台4を、図14・図15にあるよう、キャップヘッド部2の下方に位置させて、その状態でのキャップヘッド部2の下降作動により、ホルダーセット台4の台面にセットしたキャップホルダー5の上面に載置せしめてあるキャップAを、キャップヘッド部2の底面に設けたキャップ保持穴25によりつかみ取らせる作動を行わすときにあっては、キャップヘッド部2の支持鈑20の下面側で、その支持鈑20の前縁側に寄る部位に垂設した軸杆状の規制部材k1が、キャップヘッド部2とともに下降してきて、その規制部材k1の下端面が、図16及び図17にあるよう、可動テーブル3の上面側で前端側に寄る部位に立設した軸杆状の規制部材k2の上端面に衝合することで、キャップヘッド部2の下降作動をストップさせて、キャップヘッド部2の下降作動のエンドを規制するようにしてある。
そして、このキャップヘッド部2に設けた規制部材k1と可動テーブル3に設けた規制部材k1との衝合によるキャップヘッド部2の下降作動の停止が、図17にあるよう、キャップヘッド部2の保持作動部24の底面に設けたキャップ保持穴25に、ホルダーセット台4上のキャップホルダー5にセットされたキャップAの上端側の鍔状部A’が嵌入した状態時に行われるように、キャップヘッド部2に垂設した規制部材k1の垂下長さと、可動テーブル3に立設した規制部材k2の立ち上げ高さを設定してあって、これにより、キャップヘッド部2の下降作動により、保持部材24のキャップ保持穴25でキャップAをつかみ取る作動が、キャップAに変形を生ぜしめることなく、正しく行われるようにしている。
また、可動テーブル3を二段前進させて、図20にあるようラックセット台6およびこれにセットした採血管ラックBとその採血管ラックBに支架した採血管Cが、キャップヘッド部2の下方に位置する状態として、キャップヘッド部2の下降作動により、キャップヘッド部2のキャップ保持部材24のキャップ保持穴25に保持せしめてあるキャップAを、採血管Cの開口cに打栓する閉栓作動を行わすときにあっては、可動テーブル3の二段前進により、可動テーブル3に立設した規制部材k2が、キャップヘッド部2に垂設した規制部材k1の下方位置から前方に外れ、キャップヘッド部2が下降作動しても、規制部材k1と規制部材k2との衝合が行われないようになるので、キャップヘッド部2の下降作動の規制は、別に、制動部材zを設けて、行うようにしている。
この制動部材zは、キャップヘッド部2の下降作動により下降してくるキャップの保持部材24の、移動軌跡上に配位して、機体1に対し固定装設するが、この実施例においては、機体1の左右の側壁板110の各内面から、前記キャップの保持部材24の移動軌跡に対して突入するように、側壁板110に取り付け固定している。
そして、その取付位置は、キャップヘッド部2の下降作動で、キャップの保持部材24の底面のキャップ保持穴25に保持されたキャップAの胴部の下端が、図22及び図23にあるよう採血管Cの開口cの口縁に接触または直上に臨む状態となってきたときに、保持部材24の下面に制動部材zが衝合して、その保持部材24の下降作動をストップさせる位置に設定してある。
しかして、このキャップヘッド部2のキャップの保持部材24と衝合させることで、その保持部材24の下降作動をストップさせるよう規制する制動部材zは、キャップヘッド部2の昇降作動を駆動するレバー86の回動作動との関係においては、前記図22にあるよう、後方回動させたレバー86が、機体1の正面の前面側に設けたストッパs1に衝合してストップする、後方回動のエンド位置に達する前の状態時において、キャップ保持部材24の下面に該制動部材zの上面が衝合するように取付位置を設定してある。
そして、これにより、レバー86の後方回動により、キャップヘッド部2が下降作動して、キャップ保持部材24の下面が制動部材zの上面に衝合して、キャップ保持部材24の下降作動がストップした状態から、レバー86のさらなる後方回動で、キャップヘッド部2を押し下げると、キャップヘッド部2は、保持主体部21の下面が、制動部材zによりストップしているキャップ保持部材24の上面に当接するまで、バネ材23を押し縮めながら下降していくようになり、このとき、保持主体部21に基端側(上端側)を一体的に連結させているキャップ閉栓ピストン26が、保持主体部21とともに下方に動き、そのキャップ閉栓ピストン26の円盤状に形成した先端部(下端部)が、図25に示しているようにキャップ保持穴25を下方に突き抜けて下方に押し出されていくようになって、このキャップ閉栓ピストン26の、押し出し作動により、キャップ保持穴25内に保持せしめているキャップAを、キャップ保持穴26から脱出させながら、採血管Cの開口cに押し込み、確実に閉栓が行われるようにしている。
可動テーブル3は、該可動テーブル3の上面の前半側に組み付け装架したホルダーセット台4と、上面の後半側に組み付け装架したラックセット台6とを、前述の機体1の上部に装備せるキャップヘッド部2の下方位置に、それぞれ切り替えて位置させるためのもので、台盤状に形成してある該可動テーブル3の下面側には、図6・図7に示しているよう横軸で回転する輪体30・31が軸支してあり、機体1の基台10の上面に載架した状態において、該可動テーブル3の上面側の後端部に設けた把持部32を押し・引き操作することで、機体1の基台10上を前記輪体30・31の作動で前後に移動するようにしてある。そして、該可動テーブル3の、前端側の上面で、ホルダーセット台4の前方に位置する部位には、図6・図13に示すスタート位置から図8・図14にあるよう一段前進したときの条件において、前記キャップヘッド部2が、キャップAをつかみ取る作動を行うために下降してきたときに、上端面が、前述したキャップヘッド部2に設けた規制部材k1の下端面に衝合して、キャップヘッド部2の下降作動を、キャップ保持穴25によりキャップAを正しくつかみ取る作動位置に規制するための規制部材k2が軸杆状に形成されて立設してある。
そしてまた、この可動テーブル3の下面側で、左右の一方の側縁部には、該可動テーブル3上のホルダーセット台4が、図6及び図7にあるように、機枠11の正面側に露出してきた状態位置のときと、ホルダーセット台4が、図8及び図9にあるようキャップヘッド部2の下方に位置したときと、ホルダーセット台4が図10及び図11にあるようホルダーセット台4が、機枠11内の前端側に位置し、キャップヘッド部2の下方にラックセット台6が位置した状態のときに、可動テーブル3をそれぞれの状態位置に位置決めするための縦軸で回転する規制輪33が設けてあり、また、基台10の側縁部には、可動テーブル3が上述の状態位置に動いたときに、前記規制輪33を嵌入せしめて、スタート位置、一段前進位置、二段前進位置の各状態位置に可動テーブル3を位置決めする切欠凹部34が三連に並列して設けてある。
上記可動テーブル3の上面の前半側に装架せるホルダーセット台4は、可動テーブル3の上面で前端縁より少し後方に寄る部位に、軸杆状の支柱40を複数本左右に並列させて立設し、それら支柱40の上端部に、左右方向に長い横長の台皿状に形成したセット台41を支架せしめることで構成してあり、その台皿状のセット台41は、上面側が前述の図2において左半側に記載している横長の短冊状のキャップホルダー5がセットされる形状に形成してある。採血管Cの開口cに封栓するキャップAは、キャップホルダー5の上面に並列載置した状態として、キャップホルダー5ごとホルダーセット台4の、セット台41の上面に載置することで、このホルダーセット台4に対しセットされる。
可動テーブル3の上面の後半側に装架するラックセット台6は、前述の図2において左側の下部に示しているように、閉栓すべき採血管Cが並列支架せしめてある採血管ラックBを受け入れて支持し、可動テーブル3の移動作動により、支持する採血管ラックBとともにキャップヘッド部2の下方位置に動くことで、閉栓すべき採血管Cを、採血管ラックBに並列支架せしめた状態でキャップヘッド部2の下方に位置せしめるようにするためのもので、採血管ラックBが嵌入する樋状に形成してある。
そして、このラックセット台6の機体1の前面側に位置する後壁板60には、左右の端部に、樋状をなす該ラックセット台4の内腔に対する採血管ラックBの挿し込み操作時の障害をなくすための、切欠き61がそれぞれ形設してある。
また、機体1の後端側に対面する前壁板62は、ラックセット台6の主体部となる底板63とは別体に形成してあって、左右の両端部が、前記底板63の前縁側の左右の両端部位に設けた枢支軸64中心に前後に回動する回動アーム65に組み付け支持されていて、前記枢支軸64中心に前後に傾斜回動するようにしてあり、かつ、回動アーム65の基端部と、これに接触する左右の側壁板66または底板63との干渉による規制により、常態において、図6にあるよう前方に傾斜した状態に保持されている。
採血管押圧部材7は、採血管ラックBに支架された閉栓すべき採血管Cが、採血管ラックBごとラックセット台6にセットされて、可動テーブル3の移動作動によりキャップヘッド部2の下方に臨む位置に移動してきて、キャップヘッド部2の下降作動によって閉栓作動を受けるときに、キャップAの採血管Cの開口cに対する打栓が正しく行われるよう各採血管Cを一方に押しつけて横一列に整列させた状態に固定保持せしめておくためのもので、樋状に形成されているラックセット台6の、前後に傾斜回動自在とした前壁板62の内面の上方に寄る部位に、内側に向けて突出するように設けた押圧突起部70と、ラックセット台が可動テーブル3の前方移動で前方に移動していく作動により、前壁板62の前面に衝合して前壁板62をラックセット台6内の採血管ラックBに向け後方に回動させるようラックセット台6の前壁板62の前面側に配位して、図28・図29・図30に示す如く機体1内に装備せしめた押圧部材71と、からなり、その押圧部材71は、機体1の前壁の内面に組み付け固着した箱状のケース710と、そのケース710に前後にスライド自在に支持せしめて、バネ711により後方に押し出すよう付勢し、先端をケース710から後方に突出させた押圧杆712とで構成してある。
そして、この採血管押圧部材7は、前記図18にあるよう、ラックセット台6に、閉栓すべき採血管Cが支架された状態の採血管ラックBをセットした状態から、可動テーブル3を前方に移動させて、ラックセット台6を前方移動させていくと、ラックセット台6の前壁板62の前面が、図29及び図30にあるように押圧部材71の押圧杆712の先端に衝合していき、後方に押し返されることで、前壁板62は枢支軸64中心に後方に回動し、これにより、前壁板62の内面に設けた押圧突起部70が、ラックセット台6内にセットされている採血管ラックBの前壁に開設してある窓穴状の開口部eを介して採血管ラックB内に進入し、採血管Cの管壁外面に圧接して採血管Cを横一列に押さえて、上方に持ち上げられる動きを拘束するとともに、固定整列せしめた状態とし、採血管Cとキャップ保持穴25との上下の位置関係を正しくセットする。
上述の如く構成されているこの実施例の採血管閉栓装置Wは、図6にあるように、可動テーブル3を手前に後退させて、ホルダーセット台4と、ラックセット台6とが、機体1の機筐状の機枠11の手前に露出する状態とし、この状態において、ホルダーセット台4の上面には、キャップAが並列してセットされたキャップホルダー5を載置セットし、ラックセット台6には、閉栓すべき採血管Cが並列支架してある採血管ラックBを載置セットして、図13の状態としたところで、可動テーブル3を前進させて、ホルダーセット台4及びそれにキャップホルダー5を介し並列させて載置セットしたキャップAが、キャップヘッド部2の下方に位置する図14及び図15に示す状態とし、この状態から、昇降機構bを駆動してキャップヘッド部2を下降作動させれば、その下降作動は、キャップヘッド部2に設けた規制部材k1の下端面が、可動テーブル3の上面の前端側に立設してある規制部材k2の上端面に衝合することでストップし、図16及び図17に示す状態となる。このとき、キャップヘッド部2の下端のキャップ保持部材24は、ホルダーセット台4上に載置したキャップホルダー5にセットされているキャップAを押圧していき、押圧を受けるキャップAは、図22にあるようその保持作動部24の底面に形成してあるキャップ保持穴25内に押し込まれ、そのときの該キャップAの外周面と保持穴25の内周面との摩擦抵抗によりキャップ保持穴25につかまれ保持される。
そして、この状態から昇降機構bを上昇作動側に駆動して、キャップヘッド部2を、図18及び図19にあるように上昇させることで、キャップヘッド部2のキャップ保持穴25に係着してつかまれたキャップAは、ホルダーセット台4上のキャップホルダー5から離れて、キャップヘッド部2につかみ取られた状態で吊り上げられる。これにより、キャップホルダー5に並列させて載置セットした複数のキャップAは、キャップヘッド部2により一斉につかみ取られるようになる。
次に、この図19・図19にある状態から、可動テーブル3をさらに前進させて、図20及び図21にあるよう、ラックセット台6がキャップヘッド部2の下方に位置する状態位置に移動させ、ラックセット台6にセットした採血管ラックBに並列支架した各採血管Cの開口cが、キャップヘッド部2に並列する状態につかみ取られた複数のキャップAのそれぞれの下方に臨む状態とし、この状態から、キャップヘッド部2を図24・図25に示す如く下降作動させると、その下降作動の途中で、キャップ保持部材24は制動部材zとの当接により下降が停止する。そして、この停止しているキャップ保持部材24に対しキャップ開栓ピストン26が下降してきて、キャップ保持穴25に嵌合しているキャップAの上面の全領域面を、該キャップ開栓ピストン26の円盤状の先端部の下面側に形成した押圧面26aで均一に押圧し、図31の説明図の(a)、(b)、(c)、(d)の各図に示している如く、キャップAの姿勢を軸芯線が垂直線に沿う正しい姿勢に修正して、採血管Cの開口cに押し込み閉栓する。
そして、この図24及び図25に示す状態からキャップヘッド部2を、図26、図27に示す如く上昇させることで、キャップAは保持作動部24の保持穴25から離れて、採血管Cの開口cに嵌合した状態として残り、採血管Cの閉栓が終了する。このとき、採血管Cは採血管押圧部材7によって押圧保持されているため一緒に持ち上げられるという不具合は起きない。従って、検査処理を終えた採血管の開口を閉栓する作業が、採血管を採血管ラックに並列支架せしめた状態において、採血管ラックに並列支架した単位で行えるようになる。
図32〜図33は、前述の実施例の採血管閉栓装置において、可動テーブル3の動きを簡略化して、ホルダーセット台4に対するキャップAのセットから、セットしたキャップAのつかみ取りと、つかみ取ったキャップAの、採血管Cへの閉栓までの閉栓作業の全体が、迅速・容易に行えるようにしている例である。
具体的に説明すると、把持部32によって前後動するよう支持された可動テーブル3の前半側にラックセット台6を、後半側にホルダーセット台4をそれぞれ設けることは実施例1と同様であるが、可動テーブル3の前後の動きは、キャップヘッド部2によってキャップAをつかみ取らせる初期スタート時に、ホルダーセット台4が、キャップヘッド部2の下位に位置すると共に、ラックセット台6が機体1の前面側に露出した状態とする状態位置と、キャップヘッド部2によって保持したキャップAを採血管Cの開口cへ閉栓する閉栓作動時に、ホルダーセット台4は前進し、ラックセット台6がキャップヘッド部2の下位に位置する状態となる状態位置とに、それぞれ切り替えて位置させる前後の動きとし、かつ、動かしたそれぞれの位置に位置決めするようにしている例であり、これにより、一つの採血管ラックBに並列支架した採血管Cに対するキャップAによる閉栓を終えて、可動テーブル3を後退させると、その位置が、次の採血管ラックBの採血管Cの閉栓作動の、初期スタート時の状態となり、可動テーブル3を交互に前後動させることで、連続して採血管の閉栓作業が行えるようにしている例である。
可動テーブル3の位置決めは、実施例1で示した如く可動テーブル3に設けられた規制輪33と基台10の前後に設けられたV字状の切欠き凹部34(いずれも図示していない)とによって構成され、スタートセット位置が省略された2動作で済む簡単な手段となっている。これにより、規制輪33が前方又は後方の各切欠き凹部34内に臨むことで前後の各位置への位置決めが可能となる。
この時のキャップホルダー5と採血管ラックBの供給は、可動テーブル3がキャップAを保持する初期スタートの時、則ち、キャップヘッド部2の下位にホルダーセット台4が位置決めされた時に、図32に示す如く機体1の左右の側壁板110に設けられた開口部yを介してホルダーセット台4の台面に向けてキャップホルダー5を挿入していくことで行えるようにしている。また、採血管ラックBの供給は、機体1の前面側に露出した状態にあるラックセット台6に対して上方からセットすることで行えるようになる。
一方、採血管閉栓装置Wを構成する機体1には、ラック保持穴25及びキャップ閉栓ピストン26(いずれも図示されていない)を備えたキャップヘッド部2とキャップヘッド部2を上下動させる駆動手段a等が設けられていることは実施例1と同一のため同一符号を付して詳細な説明は省略する。
したがって、この実施形態によれば、キャップホルダー5及び採血管ラックBの挿入セット完了後に、キャップヘッド部2を下降させることでキャップAの保持動作で迅速に完了する。また、キャップAを保持した後、可動テーブル3を前進させ、キャップヘッド部2を下降させれば採血管Cの開口cに対するキャップAの閉栓が行えるようになる。この場合、これら一連のキャップ閉栓動作において、可動テーブル3は前進と後退の2動作で済むようになり、可動テーブル3を含む構造等が簡単にできるメリットが得られる。
A キャップ
A’ 鍔状部
B 採血管ラック
C 採血管
W 採血管閉栓装置
a 駆動手段
b 昇降機構
c 開口
e 窓穴状の開口部
k1 k2 規制部材
s1 ストッパ
y 開口部
z 制動部材
1 機体
10 基台
11 組付機枠
110 左右の側壁板
111 桁杆
12 開放口
2 キャップヘッド部
20 支持鈑
21 保持主体部
22 連繋杆
23 バネ材
24 キャップ保持部材
25 キャップ保持穴
26 閉栓ピストン
26a 押圧面
27 ガイド軸
28 ガイド部材
3 可動テーブル
30 31 輪体
32 把持部
33 規制輪
34 切欠凹部
4 ホルダーセット台
40 支柱
41 セット台
5 キャップホルダー
6 ラックセット台
60 後壁板
61 切欠き
62 前壁板
63 底板
64 枢支軸
65 回動アーム
7 採血管押圧部材
70 押圧突起部
71 押圧部材
710 ケース
711 バネ
712 押圧杆
80 支軸
81 回動盤
82 回動支軸
83 リンク板
84 連結金具
85 連結軸
86 レバー

Claims (4)

  1. 機体の上部に、一列乃至複数列の列状に整列配置されて、駆動手段により下降した下動位置と上昇した上動位置とに上下動可能に装架されたキャップヘッド部と、機体の下部に、前後に移動可能に装架されて、駆動手段により、前記列状に整列配置されたキャップヘッド部の下方位置とその下方位置から後退した位置との間を前後動する可動テーブルと、前記可動テーブルの前半側に装架され、その可動テーブルの移動により、前記キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占めるホルダーセット台と、複数のキャップを整列セットせしめて、前記ホルダーセット台の台面上に載置セットせしめるキャップホルダーと、前記可動テーブルの後半側に、前記ホルダーセット台と並列配置せしめて装架され、前記可動テーブルの移動により前記キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占める複数の採血管が整列セットされた採血管ラックを載置セットするラックセット台と、を有し、前記キャップヘッド部は、下降した下動位置のとき、内周面に沿ってキャップが挿入嵌合されその挿入嵌合時の摩擦抵抗でキャップを保持する内周円筒状に形成されたキャップ保持穴と、キャップ保持穴からキャップを下方に向けて強制的に押し出すキャップ閉栓ピストンとを備えていることを特徴とする採血管閉栓装置。
  2. 機体の下部に、前後に移動可能に装架せる可動テーブルを、該可動テーブルの前半側及び後半側にそれぞれ装架せるラックセット台とホルダーセット台とが、機体の上部に上下可動に装架せるキャップヘッド部の下方位置から後退した位置を占めるスタートセット位置と、ホルダーセット台が、キャップヘッド部の下方位置に臨む位置を占める一段前進位置と、ラックセット台が、キャップヘッド部の下方位置に臨む二段前進位置と再びスタートセット位置とに位置決めされて前後動するよう規制し、キャップホルダーと採血管ラックの供給は、可動テーブルをスタートセット位置としてホルダーセット台及びキャップヘッド台がキャップヘッド部の下方位置から後退して機体の前面側に露出した状態において行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の採血管閉栓装置。
  3. 機体の下部に、前後に移動可能に装架せる可動テーブルを、該可動テーブルの前半側に装架せるラックセット台が、機体の上部に上下可動に装架せるキャップヘッド部の下方位置を占める位置と、可動テーブルの後半側に装架せるホルダーセット台がキャップヘッド部の下方位置に臨む位置とを交互に占める位置とに前後動するよう規制し、かつ、機体の側壁部には、キャップホルダーの通過を許容する開口部を形設し、ホルダーセット台の台面に対するキャップホルダーの供給は、可動テーブルを、ホルダーセット台がキャップヘッド部の下方位置を占める位置に規制された状態において、機体の側方から、キャップホルダーを開口部を介してホルダーセット台の台面に向け挿入していくことで行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の採血管閉栓装置。
  4. 前記採血管閉栓装置の可動テーブルには、前記ラックセット台と並列配置され、前記可動テーブルの二段前進位置のとき、採血管ラックの各採血管を押圧し、横一列に押圧、拘束する採血管押圧部材を有していることを特徴とする請求項1記載の採血管閉栓装置。
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