JP2009229077A - 路車間通信システムとこれに用いる光ビーコン、及び、車両の位置評定方法 - Google Patents

路車間通信システムとこれに用いる光ビーコン、及び、車両の位置評定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 分割領域の領域長さ未満の精度で車両の位置を特定可能として、車両の位置に関してより高精度の情報提供を行えるようにする。
【解決手段】 本発明は、通信領域Aにおいて車載機2と光ビーコン4の投受光器8との間で光信号による双方向通信を行う路車間通信システムである。このシステムは、通信領域Aに含まれるアップリンク領域UAを車両進行方向で分割してなる複数の分割領域UA1〜UA4に対応してアップリンク光UOを受信可能となるように、投受光器8に設けられた複数の光受信部9と、アップリンク光UOを受信した第1の光受信部9(PDi)以外の第2の光受信部9(PDj)の受信レベルを利用して、第1の光受信部9に対応する分割領域UAi内におけるアップリンク光UOの送信位置を特定する位置特定部50とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、道路側に設置された光ビーコンと車両に搭載された車載機との間で光信号による双方向通信を行う路車間通信システムと、これに用いる光ビーコン、及び、これらが行う車両の位置評定方法に関するものである。
路車間通信システムを利用した交通情報サービスとして、光ビーコン、電波ビーコン又はFM多重放送を用いたいわゆるVICS(Vehicle Information and Communication System:(財)道路交通情報通信システムセンターの登録商標)が既に展開されている。このうち、光ビーコンは近赤外線を通信媒体とした光通信を採用しており、車載機との双方向通信が可能となっている。
具体的には、車両の保持するビーコン間の旅行時間情報等を含むアップリンク情報が車載機からインフラ側の光ビーコンに送信され、逆に、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報及び車線通知情報等を含むダウンリンク情報が光ビーコンから車載機に送信されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
上記光ビーコンは、車載機との間で双方向通信を行うビーコンヘッド(投受光器)を備えており、この投受光器は、ダウンリンク情報を送出する発光ダイオード(LED)と、車載機からのアップリンク情報を受信するフォトダイオード(PD)とを備えている。
例えば図12に示すように、光ビーコン104のビーコンヘッド(投受光器)108は、通常、その直下よりも上流側よりに通信領域Aが設定されている。光ビーコン(光学式車両感知器)104の「近赤外線式インタフェース規格」によれば、アップリンク領域UAは、ダウンリンク領域DAの車両進行方向の上流部分(図12の右側部分)と重複し、ダウンリンク領域DAとアップリンク領域UAの上流端は互いに一致するものとされている。
従って、ダウンリンク領域DAの車両進行方向長さは通信領域A全体の同方向長さと一致する。また、上記規格によれば、一般道向けの光ビーコン4の場合で、ダウンリンク領域DAの下流端aは、ビーコンヘッド108の直下の1.0〜1.3m上流側に位置し、ダウンリンク領域DAの下流端aからアップリンク領域UAの下流端bまでの距離は2.1mと規定され、アップリンク領域UAの下流端bから同領域UAの上流端cまでの距離は1.6mと規定されている。従って、この場合、通信領域Aの車両進行方向の全長は3.7mとなる。
もっとも、実際には、現在設定されているダウンリンク領域DAの上流端は、アップリンク領域UAの上流端cよりも上流側(例えば、図12のc′)に設定されている場合が多い。
上記路車間通信システムでは、光ビーコン104と車載機102との間で次のような通信が行われる。まず、光ビーコン104は、最初に、車線通知情報(車両ID無し)を含む第1のダウンリンク情報を道路のダウンリンク領域DAに所定の送信周期で常時送信する。
このダウンリンク領域DAに車両が進入することで、その車両に搭載された車載機102の投受光器(車載ヘッド)が第1のダウンリンク情報を受信すると、当該車載機102は、自己の車両IDを格納した車線通知情報を含むアップリンク情報の送信を開始する。
そして、上記アップリンク情報を光ビーコン104のビーコンヘッド108が受信すると、光ビーコン104は、ダウンリンクの切り替えを行い、車載機102に対して上記車両IDを有する車線通知情報を含む第2のダウンリンク情報の送信を開始する。この第2のダウンリンク情報は、所定時間内において可能な限り繰り返し送信され、車載機102において受信される。
このような光ビーコンを用いた路車間通信システムにより、例えば、通信領域A内の特定位置(例えば車両進行方向の上流端)を車両(車載機102)の位置と見立て、当該特定位置からその下流側の所定位置P0(例えば、信号機の手前に設けられた停止線40)までの「距離情報」を第2のダウンリンク情報に含ませておき、この距離情報を受信した車載機102により、当該距離情報を利用して、停止線40の手前で強制停止するように車両を制動させたり、ドライバに停止や減速を促す報知を行ったりして、ドライバに対して安全運転支援を行う場合がある(例えば、特許文献2及び3参照)。
しかし、このような安全運転支援を行う場合、次のような問題がある。
現在、実際に運用されている光ビーコン104の通信領域A、特にアップリンク領域UAは、車載機102からのアップリンク情報をより確実に受信するため、例えば図12に仮想線で示すように、前記規格で規定された正式な領域よりもかなり広い領域(例えば、△db′c′で示す領域)になっていることが多い。同様に、ダウンリンク領域DAについても前記規格の領域よりも設定されている場合が多い。
このように通信領域Aが正式な領域よりも広範であると、「距離情報」の始点となる通信領域A内の特定位置と、車両が前記距離情報を受信した時点における実際の位置との差が大きくなってしまう可能性が高く、距離情報の精度が低下する。
このため、この距離情報を利用した安全運転支援の精度も同じように低下することになり、例えば、安全運転支援機能によって、停止線40の手前に停止させるように車両を制動したにも関わらず、停止線40をオーバーして車両が停止するといった事態が起こりうる。
特開2005−268925号公報 特開2007−293660号公報 特開2007−317166号公報
そこで、本願発明者は、アップリンク領域を車両進行方向に分割して複数の分割領域を設定し、この各分割領域に対応してアップリンク情報を受信するフォトダイオード等よりなる複数の光受信部を、投受光器に搭載するようにした光ビーコンを既に提案している(特願2007−20910号の明細書参照)。
かかるアップリンク領域の各分割領域に対応する複数の光受信部を有する光ビーコン(以下、「PD分割タイプ」の光ビーコンと称することがある。)を使用すれば、アップリンク領域が車両進行方向に広く設定されている場合であっても、当該アップリンク領域を構成する個々の分割領域を車両進行方向に狭く設定することが可能となる。
このため、「距離情報」の始点と実際の車両(車載機)の位置がそれほど大きくずれることがなく、ドライバに対する安全運転支援を精度よく行うことができる。
しかしながら、かかるPD分割タイプの光ビーコンを用いた場合でも、各分割領域の車両進行方向の領域長さが、通信領域内における車両の位置評定精度の限界となるから、更にその領域長さ未満の精度を得ることができれば更に好ましいと言える。
つまり、PD分割タイプでは、各分割領域に対応するどの光受信部がアップリンク光を受信したかによって、どの分割領域に車両が存在するかということは認識できるが、更に車両が当該分割領域内の何処に存在するかということまでは、特定することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、PD分割タイプの光ビーコンを用いた路車間通信システムにおいて、分割領域の領域長さ未満の精度で車両の位置を特定可能とし、車両の位置に関してより高精度の情報提供を行えるようにすることを目的とする。
本発明の路車間通信システム(請求項1)は、道路を走行する車両の車載機と、前記道路の所定範囲に通信領域が設定された投受光器を有する光ビーコンとを備え、前記通信領域において前記車載機と前記光ビーコンの投受光器との間で光信号による双方向通信を行う路車間通信システムであって、前記通信領域に含まれるアップリンク領域を車両進行方向に分割してなる複数の分割領域に対応してアップリンク光を受信可能となるように、前記投受光器に設けられた複数の光受信部と、アップリンク光を受信した第1の前記光受信部以外の第2の前記光受信部の受信レベルを利用して、第1の前記光受信部に対応する前記分割領域内におけるアップリンク光の送信位置を特定する位置特定部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の路車間通信システムよれば、位置特定部が、第2の光受信部の受信レベルを利用して第1の光受信部に対応する分割領域内におけるアップリンク光の送信位置を特定するので、この送信位置を実際の車両(車載機)の位置と見なすことで、当該分割領域の領域長さ未満の精度で車両の位置を特定することができる。
このため、上記送信位置に関する情報をダウンリンク光に含めるようにすれば、車両の位置に関する情報提供を精度よく行うができる。
後述の実施形態でも述べるが、第1の光受信部がアップリンク光を受信したときの、第2の光受信部に到達する微弱な光(微弱周辺光)の強度は、第1の光受信部に対する照射位置からの距離が遠いほど小さくなる。
このため、前記位置特定部は、具体的には、第1の前記光受信部の受信レベルと第2の前記光受信部の受信レベルとを対比することにより、前記送信位置を特定することができる(請求項2)。また、前記位置特定部は、複数の第2の前記光受信部の受信レベルを対比することによっても、前記送信位置を特定することができる(請求項3)。
本発明の路車間通信システムにおいて、前記光ビーコンは、アップリンク光の受信後に前記投受光器が送信するダウンリンク光に、次の(a)及び(b)で定義される情報を含める通信制御部を有するものを採用することができる(請求項4)。
(a) 前記通信領域内の基準位置から、その下流側の所定位置までの距離に関する情報
(b) 前記送信位置の前記基準位置に対するずれに関する補正情報
この場合、前記車載機として、前記(a)の情報を前記(b)の情報で補正することにより、前記所定位置までの前記車両の走行距離を求める距離認識部を有するものを採用すれば(請求項6)、当該(b)の情報での補正を行わない従来システムに比べて、車載機が所定位置までの距離をより正確に把握することができる。
このため、車載機は、所定位置の手前で車両を停止させる等の安全運転支援をより精度よく実行することができる。
また、本発明の路車間通信システムにおいて、前記光ビーコンは、アップリンク光の受信後に前記投受光器が送信するダウンリンク光に、次の(c)で定義される情報を含める通信制御部を有するものであってもよい(請求項5)。
(c) 前記送信位置からその下流側の所定位置までの距離に関する情報
この場合には、位置特定部が特定した送信位置そのものが実際の走行距離に関する情報を構成しており、車載機側においてこの情報に補正を加える必要がない。このため、車載機として、ダウンリンク光に含まれる情報を補正しないで、前記所定位置までの前記車両の走行距離を求める距離認識部を有するものを採用すれば足りる(請求項8)。
本発明の光ビーコン(請求項8)は、前記路車間通信システム(請求項1)の主たる構成要素となる光ビーコンであり、同システムと同様の作用効果を奏する。
また、本発明の車両の位置評定方法(請求項9)は、前記路車間通信システム(請求項1)において行われる位置評定方法であり、同システムと同様の作用効果を奏する。
以上の通り、本発明によれば、分割領域の領域長さ未満の精度で車両の位置を特定できるので、車両の位置に関してより高精度の情報提供を行うことができる。
このため、路車間通信を利用してドライバに対する安全運転支援を行う場合には、この支援制御をより精度よく行うことができる。
〔第1実施形態〕
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の路車間通信システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この路車間通信システムは、インフラ側の交通管制システム1と、道路Rを走行する各車両Cに搭載された車載機2とを備えて構成されている。
交通管制システム1は、管制室に設けられた中央装置3と、道路Rの各所に多数設置された光ビーコン(光学式車両感知器)4とを有している。光ビーコン4は、近赤外線を通信媒体とした光通信によって車載機2との間で双方向通信を行う。なお、中央装置3は交通管制室に設けられている。
〔光ビーコンの構成〕
光ビーコン4は、電話回線等の通信回線5を介して中央装置3と接続された通信インタフェースである通信部6と、この通信部6が接続されたビーコン制御機7と、このビーコン制御機7のセンサ用インタフェースに接続された複数(図例では4つ)のビーコンヘッド(投受光器)8とを備えている。
各ビーコンヘッド8は、発光ダイオード(LED)10と、フォトダイオード(PD)11を含む光受信部9とを筐体の内部に収納している(図3参照)。
このうち、発光ダイオード10は、近赤外線よりなるダウンリンク光DO(ダウンリンク情報34,36を構成する光信号)を後述する通信領域Aに発光し、フォトダイオード11は、車載機2からの近赤外線よりなるアップリンク光UO(アップリンク情報35を構成する光信号)を受光する。
ビーコンヘッド8には、後述するアップリンク領域UAの各分割領域UA1〜UA4に対応して複数(図例では4つ)のフォトダイオード11が設けられており、この各フォトダイオード11は、その電気出力信号を増幅する増幅回路とともに、アップリンク光UOの光受信部9を構成している(図7参照)。
図2は、上記光ビーコン4の平面図である。
図2に示すように、本実施形態の光ビーコン4は、同じ方向の複数(図例では4つ)の車線R1〜R4を有する道路Rに設置されており、各車線R1〜R4に対応して設けられた前記複数のビーコンヘッド8と、これらビーコンヘッド8を一括制御する制御部である一台の前記ビーコン制御機7とを備えている。
上記ビーコン制御機7は、CPU、メモリ(RAM)及び記憶装置(ROM)を有するプログラマブルなマイコンよりなり、通信部6(図1)による中央装置3との双方向通信と、ビーコンヘッド8による車載機2との路車間通信を行う通信制御部49としての機能を有する。
なお、このビーコン制御機7による路車間通信の内容については後述する。
また、ビーコン制御機7は、所定の各機能を実行するコンピュータプログラムを記憶装置48に格納しており、このプログラムが実行する機能部分として、路車間通信に関する上記通信制御部49の他に、更に、アップリンク光UOの受信レベルを利用して車載機2の送信位置を特定するための位置特定部50を備えている(図1、図2及び図4参照)。
なお、この位置特定部50の処理内容についても後述する。
ビーコン制御機7は、道路脇に立設した支柱13に設置されており、各ビーコンヘッド8は、支柱13から道路R側に水平に架設した架設バー14に取り付けられ、道路Rの各車線R1〜R4の直上に配置されている。
各ビーコンヘッド8のLED10は、各車線R1〜R4の直下よりも車両進行方向の上流側に向けて近赤外線を発光しており、これにより、車載機2との間で路車間通信を行うための通信領域Aが当該ヘッド8の上流側に設定されている。
〔通信領域について〕
図3は、光ビーコン4の通信領域Aを示す側面図である。
図3に示すように、光ビーコン4の通信領域Aは、車載機2の投受光器である車載ヘッド27がダウンリンク情報を受信することができるダウンリンク領域(図3において実線のハッチングを設けた領域)DAと、光ビーコン4のビーコンヘッド8が車載ヘッド27からのアップリンク情報を受信することができるアップリンク領域(図3において破線のハッチングを設けた領域)UAとからなる。
ダウンリンク領域DAは、ビーコンヘッド8の投受光位置d、道路R上の位置a及びcを頂点とする△dacで示された範囲に設定されている。また、アップリンク領域UAは、前記位置dと、道路R上の位置b及びcを頂点とする△dbcで示された範囲に設定されている。
従って、ダウンリンク領域DAとアップリンク領域UAの上流端cは互いに一致し、アップリンク領域UAは、ダウンリンク領域DAの車両進行方向の上流部分(図3の右側部分)と重複している。また、ダウンリンク領域DAの車両進行方向長さは通信領域A全体の同方向長さと一致している。
光ビーコン(光学式車両感知器)4の「近赤外線式インタフェース規格」によれば、ダウンリンク領域DA及びアップリンク領域UAの正式な領域寸法が規定されている。この規定では、一般道向けの光ビーコン4の場合で、ダウンリンク領域DAの下流端aは、ビーコンヘッド8の直下の1.0〜1.3m上流側に位置し、ダウンリンク領域DAの下流端aからアップリンク領域UAの下流端bまでの距離は2.1mと規定されている。
また、アップリンク領域UAの下流端bから同領域UAの上流端cまでの距離は1.6mと規定されている。従って、正式な通信領域Aの車両進行方向の全長(ac間の長さ)は3.7mとなる。
しかしながら、本実施形態では、アップリンク領域UAの下流端bから同領域UAの上流端cまでの距離は、上記規定よりも上流側及び下流側へ長く設定されている。その結果、アップリンク領域UAは上記規定よりも車両進行方向に広がり、同時にダウンリンク領域DAも上記規定よりも車両進行方向に広がっている。
このようにアップリンク領域UA及びダウンリンク領域DAが広くなると、車載機2と光ビーコン4との間のアップリンク情報35及びダウンリンク情報34,36の送受信の確実性が増すことになる。
更に、アップリンク領域UAは、車両Cの走行位置が特定可能な程度に当該領域UAを車両進行方向に複数に分割してなる分割領域UA1〜UA4よりなる。具体的には、本実施形態のアップリンク領域UAは、位置dを上端とし、道路R上の位置e1〜e3を下端とする3本の境界線(境界部)BLによって4つに分割されている。
ビーコンヘッド8に設けられた4つのフォトダイオード11(図1参照)は、それぞれアップリンク領域UAの各分割領域UA1〜UA4を受信領域としている。従って、例えば、最も上流側に位置する分割領域UA1内で車載ヘッド27から送信されたアップリンク光UOは、この分割領域UA1に対応するフォトダイオード11によって受光される。
〔車載機及び車両の構成〕
図4は、光ビーコン4と路車間通信する前記車載機2と、この車載機2が搭載された車両Cの概略構成図である。
図4に示すように、この車両Cは、ドライバの搭乗席(図示せず)を有する車体21と、この車体21に搭載された前記車載機2と、車両Cの各部を統合制御する電子制御装置(ECU)22と、車体21を駆動するエンジン23と、車体21を制動するブレーキ装置24と、車両Cの現時の速度を常時検出している速度検出器25とを備えている。
ECU22は、ドライバのアクセル操作に基づくエンジン23の駆動制御や、ブレーキ操作に基づく制動制御等、車両Cに対する各種の制御を行う。
車載機2は、車載コンピュータ26と、このコンピュータ26のセンサ用インタフェースに接続された車載ヘッド(投受光器)27と、搭乗席のドライバに対するヒューマンインタフェースとしてのディスプレイ28及びスピーカ装置29とを備えている。
上記車載ヘッド27は、光ビーコンの投受光器8と同様に、発光ダイオード(LED)とフォトダイオードを備えている(図示せず)。このうち、LEDは、近赤外線よりなるアップリンク情報35を発光し、フォトダイオードは、通信領域Aに発光された近赤外線よりなるダウンリンク情報34,36を受光する。
車載コンピュータ26は、CPU、メモリ(RAM)及び記憶装置(ROM)を有するプログラマブルなマイコンよりなり、車載ヘッド27による光ビーコン4との路車間通信の制御処理を行う。
また、車載コンピュータ26は、所定の各機能を実行するプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムが実行する機能部として、距離認識部30、補正部31及び支援制御部32を備えている。なお、これらの各機能部30,31,32の処理内容については後述する。
〔光受信部とビーコン制御機の回路構成〕
図7は、光受信部とビーコン制御機の回路構成の一例を示すブロック図である。
なお、以下において、必要に応じて、最上流側の分割領域UA1に対応するフォトダイオード11をPD1といい、上流側から2番目、3番目及び4番目の分割領域UA2〜UA4に対応するフォトダイオード11を、それぞれPD2、PD3及びPD4ということがある。
図7に示すように、本実施形態の光受信部9は、各分割領域UA1〜UA4に対応する複数のフォトダイオード11と、このダイオード11にそれぞれ接続された増幅回路42とからなる。この光受信部9は、検出回路42の後段側の加算器43、コンパレータ44及び検波回路46とともに、各車線R1〜R4に対応する複数のビーコンヘッド8にそれぞれ搭載されている。
各増幅回路42の出力側は単一の加算器43に接続され、この加算器43の出力側にはコンパレータ44が接続されている。
増幅回路42は、n型MOSFET等よりなる増幅素子や、この素子の出力電圧を更に増幅する複数のオペアンプ等を含み、各PD1〜PD4の出力電圧を例えば1万〜10万倍オーダで増幅することができる。
各増幅回路42からの出力電圧は、加算器43で1つのアナログ信号に重畳され、コンパレータ44によってデジタル信号に変換されてビーコン制御機7の処理プロセッサ45に送られる。処理プロセッサ45は、コンパレータ44のデジタル信号からアップリンク情報35に含まれるデータ信号や通信制御信号を抽出する。
また、各増幅回路42の出力側はそれぞれ分岐して検波回路46に接続され、この検波回路46の出力側はビーコン制御機7内のA/Dコンバータ47に接続されている。このため、各増幅回路42の出力電圧は、検波回路46で平滑化されてから後段のA/Dコンバータ47でデジタル信号に変換され、ビーコン制御機7の処理プロセッサ45に送られる。
処理プロセッサ45は、A/Dコンバータ47のデジタル信号からPD1〜PD4の受信レベルを検出し、この受信レベルを所定の閾値と比較することで、アップリンク光UOがPD1〜PD4のうちのどれに照射されたものかを判定する。
また、ビーコン制御機7の処理プロセッサ45は、制御機7内の記憶装置48に格納されたコンピュータプログラムを実行し、路車間通信に関する通信制御や、分割領域UA1〜UA4内でのアップリンク光UOの送信位置の特定を行う。
すなわち、ビーコン制御機7の記憶装置48は、路車間通信のための通信制御と、アップリンク光UOの位置を特定するための位置特定とを行うためのコンピュータプログラムを備えている。なお、記憶装置48には、位置特定のプログラムを実施する際に使用する参照テーブル51が記録されている。
〔位置特定部の処理内容〕
次に、ビーコン制御機7の位置特定部50が行う処理内容について説明する。
車載機2が送信するアップリンク光UOは、車載ヘッド27からスポット光として発光されていずれかのPDi(i=1〜4)に届くので、完全なスポット光よりなるアップリンク光UOがある特定のPDiに照射した場合には、通常、そのスポット光が他のPDj(j=1〜4;j≠i)に到達することはなく、当該PDjの受信レベルは殆どゼロになる。
しかし、車載ヘッド27のアップリンク光UOは完全なスポット光にはなっていないので、そのスポット光に当たる中心付近の周辺に微弱な赤外光(以下、微弱周辺光という。)が直径を広げながらビーコンヘッド8に近づくことになる。
従って、例えば1つのアップリンク光UOがPD1に受光された場合、その受信レベルよりも非常に小さいレベルではあるが、当該アップリンク光UOがPD1に到達した時点で、他のPD2〜PD4にも微弱周辺光が当たることになる。
この場合、他のPD2〜PD4に到達する微弱周辺光の強度は、PD1に対するスポット光の照射位置からの距離が遠いほど小さくなる。従って、PD1に対するアップリンク光(スポット光)UOの照射位置が、PD2に近い側であれば、PD2〜PD4に到達する微弱周辺光の受信レベルも大きくなり、逆に、PD2から遠い側であれば、PD2〜PD4に到達する微弱周辺光の受信レベルも小さくなることになる。
そこで、本実施形態では、アップリンク光UOを受光したPDi以外の他のPDjに到達する微弱周辺光の受信レベルがどの程度であるかを予め実測し、その実測値を参照テーブル51に記録してある。
位置特定部50は、上記参照テーブル51に記載された他のPDjの受信レベルに基づいて、アップリンク光UOを受光したPDiに照射したスポット光の照射位置(例えば、その中心位置)が、当該PDiのおおよそどの辺りであるかを推定し、これによって分割領域UAi内のアップリンク光UOの送信位置を特定する。
例えば、図8に示すように、仮にPD1にスポット光が照射したとして、その受信レベル値がV1だったとする。この場合、PD2〜PD4に受光される微弱周辺光の受信レベルがV2〜V4だったとする。
そして、PD1に対応する分割領域UA1内の所定位置でアップリンク光UOを発光した場合の、上記受信レベルV1〜V4の分布と分割領域UA1内の位置関係を、前記参照テーブル51に予め記憶しておく。
ここで、例えば図8(a)に示すように、参照テーブル51のデータとして、分割領域UA1内の最もPD2から遠い位置(分割領域UA1の最上流端)でアップリンク光UOを発光した場合の、PD1とPD2の受信レベルV1,V2の分布が100:10になっているものとする。
また、図8(b)に示すように、分割領域UA1内の最もPD2に近い位置(分割領域UA1の最下流端)でアップリンク光UOを発光した場合の、PD1とPD2の受信レベルV1,V2の分布が100:30になっているものとする。
この場合、仮に図8(c)に示すように、実際に車載機2が送信したアップリンク光UOがPD1で受光された際の、PD1とPD2の受信レベルV1,V2の分布が、例えば100:20であったとすると、アップリンク光UOは、分割領域UA1内のほぼ中央点近傍で送信されたと推定することができる。
上記の例では、PD1とPD2の受信レベルV1,V2の分布での推定の場合を例示したが、PD2とPD3の受信レベルV2,V3を用いた場合でも、同様の推定が可能である。その理由は、PD2とPD3のそれぞれに対して到達する微弱周辺光のレベルは、PD1における照射位置がPD2に近いほど差が大きくなり、PD1における照射位置がPD2から遠いほど差が小さくなるからである。
従って、PD1における照射位置(分割領域UA1内の発光位置に対応)ごとに、PD2とPD3の受信レベルV2,V3の分布を、参照テーブル51に記憶することにしてもよい。
例えば、図9(a)に示すように、参照テーブル51のデータとして、分割領域UA1内の最もPD2から遠い位置(分割領域UA1の最上流端)でアップリンク光UOを発光した場合の、PD2とPD3の受信レベルV2,V3の分布が10:8になっているものとする。
また、図9(b)に示すように、分割領域UA1内の最もPD2に近い位置(分割領域UA1の最下流端)でアップリンク光UOを発光した場合の、PD2とPD3の受信レベルV2,V3の分布が10:2になっているものとする。
この場合、仮に図9(c)に示すように、実際に車載機2が送信したアップリンク光UOがPD1で受光された際の、PD2とPD3の受信レベルV2,V3の分布が10:5であったとすると、アップリンク光UOは、分割領域UA1内のほぼ中央点近傍で送信されたと推定することができる。
一方、PD1以外のPD2〜PD4にスポット光が照射された場合でも、同様に分割領域UA2〜UA4内でのアップリンク送信位置を特定することができる。
例えば図10に示すように、アップリンク光UO(スポット光)がPD2に照射され、その前後のPD1とPD3に微弱周辺光が照射されている場合を想定すると、この場合、PD1とPD3の受信レベルV1,V3同士を比較することによって、分割領域UA2内でのアップリンク光UOの送信位置を推定することができる。
すなわち、例えば、PD1とPD3の微弱周辺光の受信レベルV1,V3の比が3:1であったとすると、分割領域UA1に近い位置でアップリンク光UOが発光されたと推定することができる。
そして、この場合、分割領域UA2の車両進行方向の距離をD2とすると、アップリンク光UOの発光位置は、上記受信レベルV1,V3の比を比例配分することにより、分割領域UA1と分割領域UA2の境界線BLから(1/4)×D2だけ下流側の位置であると推定できる。
このように、本実施形態の位置特定部50は、アップリンク光UOの微弱周辺光で生じたPDj(j=1〜4,j≠i:第2の光受信部)の受信レベルVjを利用し、この受信レベルVjを、アップリンク光UOを正規に受信したPDi(i=1〜4:第1の光受信部)の受信レベルViや、他のPDjの受信レベルPjと対比することにより、PDiに対応する分割領域UAi(i=1〜4)内におけるアップリンク光UOの送信位置を特定できるようになっている。
〔路車間通信の内容(通信制御部の処理内容)〕
図5は、通信領域Aにおいて、ビーコンヘッド8と車載ヘッド27との間で行われる双方向での路車間通信の手順を示している。以下、図5を参照しつつ、本実施形態の路車間通信の内容を説明する。
まず、光ビーコン4のビーコン制御機7(通信制御部49)は、各車線R1〜R4に対応するビーコンヘッド8から、ダウンリンクの切り替え前の第1情報として、車線通知情報を含む第1のダウンリンク情報34を、各車線R1〜R4のダウンリンク領域DAに所定の送信周期で常に送信し続けている(図5のF1)。
なお、この段階では、車線通知情報には未だ車両IDは格納されていない。
車載機2を搭載した車両Cが実際のダウンリンク領域DAに進入すると、車載機2の車載ヘッド27が車線通知情報(車両ID無し)を含む第1のダウンリンク情報34を受信する。
この際、車載機2の車載コンピュータ26は、当該車両Cが実際の通信領域A内に存在していることを認識する。その後、車載コンピュータ26は、アップリンク情報35の送信を開始し(図5のF2)、このアップリンク情報35をビーコンヘッド8に対して所定の送信周期(アップリンク送信周期)で送信する(図5のF3)。
車載コンピュータ26は、車両Cに特定の車両IDを上記アップリンク情報35に格納して当該アップリンク情報35を送信し、ビーコン間の旅行時間情報を有している場合には、この情報もアップリンク情報35に含ませる。
また、車載コンピュータ26は、光ビーコン4のビーコン制御機7がダウンリンクの切り替えを行ったことを認識するまで、当該アップリンク情報35を送信し続ける。
一方、光ビーコン4のビーコンヘッド8がアップリンク情報35受信すると(図5のF4)、ビーコン制御機7(通信制御部49)は、ダウンリンクの切り替えを行い、第2情報として、車両ID情報を有する車線通知情報を含む第2のダウンリンク情報36の送信を開始し(図5のF5)、この第2のダウンリンク情報36の送信を所定時間内において可能な限り繰り返す(図5のF6)。
上記車線通知情報には、車線R1〜R4(図2)ごとに車両IDを格納するフィールドがあり、各車両IDに対して車線番号を付与することができる。
このため、異なる車線R1〜R4を走行する各車両Cの車載コンピュータ26は、その格納フィールド内のいずれに自車両の車両IDが含まれるかを判断することにより、自車両がどの車線R1〜R4を走行しているかを認識できる。
第2のダウンリンク情報36には、車両IDを含む車線通知情報の他に、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報、及び、ドライバに対する安全運転支援のための支援情報等が含まれている。
この支援情報には、光ビーコン4より下流側の信号機の灯色が変わるタイミング情報である信号情報の他、アップリンク領域UAからその下流側の所定位置(例えば、停止線)までの距離に関する距離情報、及び、前記位置特定部50が求めた送信位置に基づく補正情報等が含まれている。
図5に示すように、第2のダウンリンク情報36は、単一又は複数の最小フレーム37で構成されている。前記「近赤外線式インタフェース規格」によれば、この最小フレーム37のデータ量は合計128バイトと規定され、ヘッダ部38に5バイト、実データ部39に123バイトが割り当てられている。
前記規格によれば、第2のダウンリンク情報36は、1〜80個の最小フレーム37で構成することができ、送信可能時間は250msに設定されている。また、このダウンリンク情報36は送信すべき情報量に対応した任意数の最小フレーム37で構成され、上記送信可能時間の範囲内で繰り返し送信される。
最小フレーム37の送信周期は約1msである。従って、例えば、三つの最小フレーム37で一つのダウンリンク情報36を構成する場合には、ダウンリンク情報36の送信周期は約3msになるので、当該ダウンリンク情報36は所定の送信可能時間(250ms)の間に約80回繰り返して送信されることになる。
車載機2の車載コンピュータ26は、第2のダウンリンク情報36を受信した時点(図6のF7)で光ビーコン4でのダウンリンクの切り替えを認識し、この時点でアップリンク情報35の送信を停止する。
本実施形態の路車間通信システムは、図3に示すように、通信領域Aが有する複数の基準位置P1〜P4から、その下流側の所定位置P0までの距離L1〜L4を認識して位置標定を行い(図5のF8)、これに基づいて、ドライバに対する安全運転支援を行う距離認識システムとして機能している。
以下、前記した距離情報及び補正情報の内容と、これに基づいて車載機2が行う安全運転支援のための距離認識について説明する。
〔距離情報と補正情報の内容〕
本実施形態のビーコン制御機7では、通信領域A内の各基準位置P1〜P4から、その下流側の所定位置P0までの距離L1〜L4(図3参照)の数値よりなる距離情報が、予め記憶装置48に記憶されている。
図3に示すように、上記距離L1〜L4の下流端(終点)P0は、光ビーコン4の下流側に設置された、例えば信号機手前の停止線40の位置に設定されている。
また、距離L1〜L4の上流端(始点)P1〜P4は、分割領域UA1〜UAの車両進行方向における基準位置としてそれぞれ4カ所設定されており、図3の例では、この基準位置P1〜P4は、各分割領域UA1〜UA4における道路R上の車両進行方向の略中央位置に設定されている。
ビーコン制御機7の通信制御部49は、複数の距離L1〜L4のうちのいずれかを選択して、第2のダウンリンク情報36の送信フレームに格納する。そして、どの距離L1〜L4を距離情報として選択するかは、ダウンリンクの切り換え前に、アップリンク情報35を正式に受信したフォトダイオードPDi(i=1〜4)に基づいて決定される。
また、通信制御部49は、位置特定部50が特定したアップリンク光UOの送信位置が基準位置P1〜P4に対して車両進行方向にどれだけずれているかを算出し、この算出結果を距離L1〜L4に対する補正値d1〜d4とする。この補正値d1〜d4は、例えば車両進行方向が正(+)になっており、この場合、終点P0までの実際の走行距離Lは、L=Pi−di(i=1〜4)で算出することができる。
そして、ビーコン制御機7の通信制御部49は、上記距離L1〜L4についての距離情報とこれに対応する補正値d1〜d4についての補正情報とを、第2のダウンリンク情報36の送信フレームに格納し、当該フレームをビーコンヘッド8から繰り返し送出する。
例えば、図3及び図6に示すように、最上流側の分割領域UA1において車載機2がアップリンク光UO(図3の実線矢印)を送信し、このアップリンク光UOを当該分割領域UA1に対応するPD1が受光して、ビーコン制御機7がアップリンク情報35として認識した場合、ビーコン制御機7の通信制御部49は、その分割領域UA1に対応する距離L1とその補正値d1を選択し、ダウンリンクの切り換えを行った上で、それらの情報を、LED10を介して車載機2に送信する。
なお、ビーコン制御機7の通信制御部49は、その他の分割領域UA2〜UA4に対応するフォトダイオードPD2〜PD4が受光したアップリンク光UOによってアップリンク情報35を取得した場合は、基準位置がP2〜P4であるいずれかの距離L2〜L4を選択し、当該距離L2〜L4についての距離情報とその補正値d2〜d4についての補正情報を含む第2のダウンリンク情報36を、LED10を介して車載機2に送信する。
このように、ビーコン制御機7は、アップリンク情報35を受信したフォトダイオードPD1〜PD4に応じた距離情報及び補正情報を特定し、これらの情報をダウンリンク情報36に含めてダウンリンクの切り替えを行う制御部としての機能も併有している。
なお、上記では、距離L1〜L4についての距離情報と、その補正値d1〜d4についての補正情報とを共に第2のダウンリンク情報36に含めているが、補正値d1〜d4に基づいて演算する補正処理(L=Li−diの演算)をビーコン制御機7において行った上で、この補正後の走行距離L(実際のアップリンク送信位置から停止線40までの走行距離)に関する距離情報を、第2のダウンリンク情報36に含めるようにしてもよい。
〔安全運転支援の内容〕
図4に示すように、上記距離情報と補正情報を含む第2のダウンリンク情報36を車載ヘッド27が受信すると、車載コンピュータ26の距離認識部30は、そのダウンリンク情報36のフレームに含まれている距離情報から、距離L1〜L4を抽出する。また、車載コンピュータ26の補正部31は、ダウンリンク情報36のフレームに補正情報が含まれている場合に、この情報から補正値d1〜d4を抽出し、前記距離L1〜L4に対する補正処理を行って所定位置P0までの残りの走行距離L(L=Pi−di)を演算する。
一方、ダウンリンク情報36に含まれる距離情報が、ビーコン側において補正済みの走行距離Lである場合には、補正部31は上記補正処理を行わない。
そして、車載コンピュータ26の支援制御部32は、補正済みの上記走行距離Lを利用してドライバに対する安全運転支援を行う。
例えば、支援制御部32は、停止線40までの補正済み距離Lと現時点の車両Cの走行速度とから、その停止線40の手前で停止するための減速度(負の加速度)を算出し、その減速度をECU22に通知する。
ECU22は、当該減速度となるようにブレーキ装置24を作動させ、これにより、車両Cを停止線40の手前で自動停止させることができる。
また、支援制御部32の安全運転支援としては、ディスプレイ28やスピーカ装置29を用いたドライバに対する注意喚起であってもよい。
例えば、支援制御部32により、停止線40までの補正済み距離Lをディスプレイ28に表示させてもよい。また、現時の車両Cの走行速度が速すぎる場合には、支援制御部32により、停車や減速を促す注意喚起をディスプレイ28に表示させたり、その注意喚起をスピーカ装置29から音声出力させたりしてもよい。
また、支援制御部32は、第2のダウンリンク情報36に含まれる信号情報を用いて安全運転支援を行うこともできる。
ここで、信号情報とは、交通信号機が表示する現在又は将来の信号灯色に関する情報を指し、各信号灯色の表示継続予定期間や表示する順序等に関する情報(表示予定情報)等を含む。例えば、「現在灯色が青信号で継続予定時間が5秒であり、次の灯色が黄信号で継続予定時間が8秒であり、その次の灯色が右折青矢印灯で継続予定時間10秒である」といった情報である。
この信号情報を受信した車載コンピュータ27の支援制御部32は、停止線40までの補正済み距離Lと車両Cの走行速度v等から、停止線40に到着するまでの所要時間を推定した上で、当該所要時間経過後の信号灯色を推定することができる。
そして、例えば、現在の信号灯色は青信号であるが、停止線40に到着する時点で信号灯色が赤信号と予測されるような場合には、安全に停止線40の手前で停止することができるように、車両Cを制動するための制御を行う。逆に、減速しなければ安全に交差点を通過できると判断できるような場合には、車両Cの速度を維持するための制御を行うことができる。
車両Cを制動したり速度を維持したりするため、支援制御部32は、車両のブレーキ装置24(図4)やアクセルに対して直接的に制御を行ってもよい。
また、支援制御部32では単に制動や速度維持に関する情報を生成し、その情報をECU22に通知することによってECU22でブレーキ装置24やアクセルを制御するものであってもよい。すなわち、支援制御部32は、間接的な制御を行うものであってもよい。また、支援制御部32は、車載装置の主導による制御のみならず、ブレーキアシストなど、ドライバの運転動作を補助する動作をしても良い。
支援制御部32は、車両Cの搭乗者に対して、信号灯色の推定の結果を音声や画像情報によって通知するようにしても良い。例えば、「間もなく信号が変わるので停止すべきである」といった内容の音声をスピーカ装置29からドライバに向けて発したり、ヘッドアップディスプレイやナビゲーション装置等のディスプレイ28に文字や図柄で表示したりすることができる。
安全運転の支援については、不適切なタイミングや内容でドライバに情報を通知することのないようなヒューマンインタフェースとするため、例えば低速走行時には音声や画像表示による報知を行わないようにすることができる。
なお、信号情報は、現在表示している灯色とその継続時間だけとしても良いし、1サイクル分の情報をまとめて提供するようにしても良い。また、これらの情報に加えて、地点感応制御を実施している地点では、当該制御に関するパラメータ情報や制御を実施する時間帯の情報等を含ませても良い。
また、信号情報は、光ビーコンから取得するものであってもよいし、光ビーコン以外のインフラ装置等から取得するものであってもよい。
後者の場合、例えば、信号機の信号制御機が無線通信機を備えている場合には、当該無線通信機から取得してもよいし、前記信号情報を取得した先行車両から車々間通信によって取得してもよい。信号情報を受信する信号情報受信部は、車載ヘッド27を用いてもよいし、車載機2に備えた別の受信器であってもよい。
以上詳述したように、本実施形態の路車間通信システムによれば、光ビーコン4の位置特定部50が、アップリンク光UOの照射位置からずれたPDjの受信レベルVjを利用して、アップリンク光UOが照射されたPDiに対応する分割領域UAi内におけるアップリンク光UOの送信位置を特定するので、この送信位置を実際の車両(車載機2)の位置と見なすことによって、当該分割領域UAiの領域長さ未満の精度で車両Cの位置を特定することができる。
そして、本実施形態では、上記送信位置と基準位置P1〜P4のずれを補正情報としてダウンリンク光DOに含めて車載機2側に通知するようにしたので、車両Cの位置に関する情報提供を精度よく行うができる。
〔第2実施形態〕
図11は、本発明の第1実施形態を示すための、光ビーコン4の通信領域Aを示す側面図である。
図11に示すように、この第2実施形態では、通信領域Aの最上流端cに基準位置Pcか設定されており、ビーコン制御機7の記憶装置48は、距離情報としては、上記基準位置Pcから下流側の所定位置P0までの距離L0のみを記憶し、第1の補正情報として、この距離L0に対する補正距離ΔL1〜ΔL4を記憶している。
ビーコン制御機7の通信制御部49は、複数の補正距離ΔL1〜ΔL4のうち、ダウンリンクの切り換え前にアップリンク情報35を正式に受信したフォトダイオードPDi(i=1〜4)に対応する補正距離ΔL1〜ΔL4を選択し、この距離を第1の補正情報として、第2のダウンリンク情報36の送信フレームに格納する。
更に、ビーコン制御機7の通信制御部49は、位置特定部50が特定したアップリンク光UOの送信位置に基づいて、基準位置P1〜P4に対するずれ量である前記補正値d1〜d4を算出し、この補正値d1〜d4を第2の補正情報として、第2のダウンリンク情報36の送信フレームに格納する。
そして、車載ヘッド27が上記第2のダウンリンク情報36を受信すると、車載コンピュータ26の距離認識部30は、そのダウンリンク情報36のフレームに含まれている距離情報を抽出し、同コンピュータ26の補正部31は、同フレームに含まれている補正情報を抽出する。
そこで、補正部31は、所定位置P0までの走行距離Lを、L=L0−ΔL1−di(i=1〜4)として演算し、この走行距離Lを利用して、支援制御部32が前記した安全運転支援を行う。
なお、この第2実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、走行距離Lを求めるための補正処理の演算(L=L0−ΔL1−di)をビーコン制御機7で行い、その走行距離Lに関する距離情報を通信制御部49によって第2のダウンリンク情報36に格納させることにしてもよく、この場合、車載コンピュータ26の補正部31は当該補正処理を行う必要がなくなる。
〔その他の変形例〕
本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態では、分割領域UA1〜UA4に対応する基準位置P1〜P4から所定位置P0までの距離L1〜L4を予め固定値として記憶装置48に記憶させ、位置特定部49が実測した送信位置を、それらの距離L1〜L4に対する補正値d1〜d4を算出するために利用しているが、このような固定的な距離情報を記憶装置48に記憶させるのではなく、位置特定部49が実測した送信位置をそのまま実際の走行距離Lの上流端として利用することにしてもよい。
もっとも、位置特定部49による送信位置の特定は、アップリンク光UOの照射位置から離れたPDjに生じる微弱周辺光を利用するものであるから、太陽光や他の車両Cからの反射光の影響等によって微弱周辺光の受信レベルが想定通りに得られない場合には、位置特定ができない場合も考えられる。
このため、上記各実施形態のように、距離L1〜L4,L0に関する主情報としては、基準位置P1〜P4,Pcを用いた固定的な距離情報を用い、位置特定部49が特定した送信位置については、基準位置P1〜P4と実際の車両走行位置とのずれを補正するためのオプショナルな補正情報として用いることが好ましい。
一方、本実施形態の路車間通信システムにおいて、1回目のアップリンク情報35の受信で直ぐにダウンリンクの切り替えを実行するのではなく、同一の車両Cから受信する複数のアップリンク情報35に基づいて、光りビーコン4側で当該車両Cの走行速度vを算出するようにしてもよく、この場合、その走行速度vを第2のダウンリンク情報36に含めることで、車両Cに正確な速度情報を提供することができる(詳細は、特願2007−288175号の明細書参照)。
しかし、このように1回目のアップリンク受信でダウンリンク切り替えを行わないために、アップリンク情報35の受信タイミングが余り遅くなり過ぎると、その後のダウンリンクの切り替えタイミングも遅れてしまう。
従って、この場合、通信領域A内で第2のダウンリンク情報36の送信ができなくなり、そのダウンリンク情報36に渋滞情報等の所定情報を含めて車載機2に送るという本来的な路車間通信が阻害される恐れがある。
具体的には、車両Cがアップリンク領域UAの下流側よりの領域(例えば、分割領域UA3)に至って初めて、初回のアップリンク情報35を光ビーコン4が受信したような場合には、距離情報の他に速度情報を得るために更に2回目のアップリンク情報35の受信を待っていると、ダウンリンクの切り替えタイミングが遅れて第2のダウンリンク情報36が送信できなくなることがあり得る。
そこで、初回のアップリンク情報35に対応する車両Cの走行位置がアップリンク領域UA内の上流側よりである場合(図3では、最初の分割領域UA1と2番目の分割領域UA2)に限り、車両Cの速度情報を算出するようにすることが好ましい。
もっとも、本実施形態において、各分割領域UA1〜UA4の車両進行方向長さは、距離認識精度として要求されるレベルに応じて設定することができる。また、各分割領域UA1〜UA4の車両進行方向長さは、互いに異なっていてもよい。
また、本実施形態では、距離L1〜L4の中からアップリンク情報35を受信したフォトダイオード11に応じた距離を選択してその距離情報を第2のダウンリンク情報36に含ませる方法を説明したが、例えば、距離L1〜L4の全てに識別番号等を付与し、その全ての距離L1〜L4とそれに対応する識別番号とを第2のダウンリンク情報36に含ませ、これと同時に、アップリンク情報35を受信したフォトダイオード11に応じた1の識別番号を第2のダウンリンク情報36に含ませるようにしてもよい。
この場合、車載コンピュータ26の距離認識部30は、第2のダウンリンク情報36に含まれる前記1の識別番号をもとに正確な距離を選択して認識することができる。
また、車載コンピュータ26が予め距離L1〜L4とその識別番号とを記憶している場合には、アップリンク情報35を受信したフォトダイオード11に応じた1の識別番号のみを第2のダウンリンク情報36に含ませてもよい。
更に、車載機2に通知する距離情報を、アップリンク領域UAの最上流端cから所定位置P0までの距離L0に関する第1情報と、その最上流端cから各分割領域UA1〜UA4の所定位置P1〜P4までの距離差Δ1〜Δ4に関する第2情報とに分けることにしてもよい。
この場合、車載機2の距離認識部30において、第2のダウンリンク情報36から第1情報と第2情報を抽出し、抽出した第1情報から第2情報を減算する補正を補正部31が行うことにより、所定位置P0(停止線40)までの実距離を演算することができる。
更に、例えば、図3に示すように、距離情報を構成する距離L1〜L4の基準位置P1〜P4は、各分割領域UA1〜UA4の道路R上の略中央位置に限らず、その他任意に設定することができる。
例えば、基準位置P1〜P4は、各分割領域UA1〜UA4の道路R上の上流端(c,e1,e2,e3で示す位置)に設定したり、各分割領域UA1〜UA4の道路R上の下流端(e1,e2,e3,bで示す位置)に設定したりすることができる。
また、分割領域UA1〜UA4の数(フォトダイオード11の数)は、2つ、3つ、又は5つ以上としてもよい。
更に、距離情報を構成する距離L1〜L4の下流端については、停止線40のほか、信号機の設置位置や車両感知器の位置としてもよい。
また、本実施形態における距離情報は、所定位置P0までの距離の値を直接格納する形式に限られず、所定位置P0までの距離を一意に決定しうる情報であれば、どのような形式であってもよい。
例えば、アップリンク領域UAからその下流側の所定位置P0までの間に1又は複数のノードを設定し、これらのノードに応じた複数の距離値群によって距離情報を構成することもできる。
例えば、始点となるアップリンク領域UA内の所定位置(例えばアップリンク領域UAの上流端c)からその直近のノードまでの距離、各ノード間の距離、及び、所定位置P0直近のノードから所定位置P0までの距離によって距離情報を構成することができる。この場合、この距離情報を受信した車載コンピュータ26は、各距離の合計値を求めることで、所定位置P0までの距離を認識することができる。
また、光ビーコン4が送信する情報は、距離そのものの値ではなく、当該距離の始点と終点との絶対位置(緯度・経度や宇宙空間上の任意の点を原点とする3次元空間の座標値等)を示す情報とすることができる。
例えば、距離情報は、アップリンク領域UA内の基準位置P1〜P4に関する位置情報と、所定位置P0の位置情報と、位置特定部50が求めたアップリンク光UOの送信位置とで構成し、これらの絶対位置に基づいて、車載機2の距離認識部30が自身で距離を算出してもよい。
この場合、車載機2側で所定位置P0の絶対位置を記憶している場合には、光ビーコン4側からは、基準位置P1〜P4とアップリンク光UOの送信位置のみを送信すれば足りる。
また、所定位置P0の地点を含む道路の形状を示す道路形状情報や詳細な地図情報と、当該道路上又は地図上であって、本発明によって得られるアップリンク領域UA内の位置に対応する位置情報とを光ビーコン4が送信し、この情報をもとに車載機2が所定位置P0までの距離を取得する方法を用いてもよい。
この場合、道路形状情報や地図情報は予め車載機2に記憶させてもよいし、光ビーコン4以外の無線通信によって車載機2に送信する方法でもよい。
更に、車載コンピュータ26の各機能部30,31,32は、車両Cの電子制御装置(ECU)に組み込むこともできる。
上記各実施形態では、通信領域A(特に、アップリンク領域UA)が、光ビーコンの「近赤外線式インタフェース規格」よりも広いものとして説明しているが、通信領域Aは、当該規格に準じた寸法に設定されていてもよい。
第1実施形態に係る路車間通信システムの全体構成を示すブロック図である。 光ビーコンの平面図である。 光ビーコンの通信領域を示す側面図である。 路車間通信する車載機と、これを搭載した車両の概略構成図である。 通信領域で行われる路車間通信の手順とデータ内容を示す概念図である。 いずれかの光受信部がアップリンク情報を受信してからダウンリンク情報を送信する手順を示す概略図である。 光受信部とビーコン制御機の回路構成の一例を示すブロック図である。 位置特定部による送信位置の特定原理を示す説明図である。 位置特定部による送信位置の特定原理を示す説明図である。 位置特定部による送信位置の特定原理を示す説明図である。 第2実施形態に係る光ビーコンの通信領域を示す側面図である。 従来の光ビーコンの通信領域を示す側面図である。
符号の説明
1 交通管制システム
2 車載機
3 中央装置
4 光ビーコン
7 ビーコン制御機
8 ビーコンヘッド(投受光器)
9 光受信部
10 発光ダイオード(LED)
11 フォトダイオード(PD)
34 第1のダウンリンク情報
35 アップリンク情報
36 第2のダウンリンク情報
49 通信制御部
50 位置特定部
51 参照テーブル
A 通信領域
C 車両
R 道路
P0 停止線(所定位置)
P1〜P4 基準位置
DA ダウンリンク領域
UA アップリンク領域
UA1〜UA4 分割領域
DO ダウンリンク光
UO アップリンク光

Claims (9)

  1. 道路を走行する車両の車載機と、前記道路の所定範囲に通信領域が設定された投受光器を有する光ビーコンとを備え、前記通信領域において前記車載機と前記光ビーコンの投受光器との間で光信号による双方向通信を行う路車間通信システムであって、
    前記通信領域に含まれるアップリンク領域を車両進行方向に分割してなる複数の分割領域に対応してアップリンク光を受信可能となるように、前記投受光器に設けられた複数の光受信部と、
    アップリンク光を受信した第1の前記光受信部以外の第2の前記光受信部の受信レベルを利用して、第1の前記光受信部に対応する前記分割領域内におけるアップリンク光の送信位置を特定する位置特定部と、
    を備えていることを特徴とする路車間通信システム。
  2. 前記位置特定部は、第1の前記光受信部の受信レベルと第2の前記光受信部の受信レベルとを対比することにより、前記送信位置を特定する請求項1に記載の路車間通信システム。
  3. 前記位置特定部は、複数の第2の前記光受信部の受信レベルを対比することにより、前記送信位置を特定する請求項1に記載の路車間通信システム。
  4. 前記光ビーコンは、アップリンク光の受信後に前記投受光器が送信するダウンリンク光に、次の(a)及び(b)で定義される情報を含める通信制御部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
    (a) 前記通信領域内の基準位置から、その下流側の所定位置までの距離に関する情報
    (b) 前記送信位置の前記基準位置に対するずれに関する補正情報
  5. 前記光ビーコンは、アップリンク光の受信後に前記投受光器が送信するダウンリンク光に、次の(c)で定義される情報を含める通信制御部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
    (c) 前記送信位置からその下流側の所定位置までの距離に関する情報
  6. 前記車載機は、前記(a)の情報を前記(b)の情報で補正することにより、前記所定位置までの前記車両の走行距離を求める距離認識部を有する請求項4に記載の路車間通信システム。
  7. 前記車載機は、ダウンリンク光に含まれる情報を補正しないで、前記所定位置までの前記車両の走行距離を求める距離認識部を有する請求項5に記載の路車間通信システム。
  8. 道路の所定範囲に通信領域が設定された投受光器を有し、前記通信領域において前記投受光器と車両の車載機との間で光信号による双方向通信を行う光ビーコンであって、
    前記通信領域に含まれるアップリンク領域を車両進行方向に分割してなる複数の分割領域に対応してアップリンク光を受信可能となるように、前記投受光器に設けられた複数の光受信部と、
    アップリンク光を受信した第1の前記光受信部以外の第2の前記光受信部の受信レベルを利用して、第1の前記光受信部に対応する前記分割領域内におけるアップリンク光の送信位置を特定する位置特定部と、
    を備えていることを特徴とする光ビーコン。
  9. アップリンク領域を車両進行方向に分割してなる複数の分割領域に対応して、投受光器に設けられた複数の光受信部のうちの1つで受信したアップリンク光に基づいて、車両の車両進行方向の位置を求める車両の位置評定方法であって、
    アップリンク光を受信した第1の前記光受信部以外の第2の前記光受信部の受信レベルを利用して、第1の前記光受信部に対応する前記分割領域内におけるアップリンク光の送信位置を特定することを特徴とする車両の位置評定方法。
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