JP4968004B2 - 安全運転支援装置、安全運転支援システム、安全運転支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

安全運転支援装置、安全運転支援システム、安全運転支援方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、安全運転支援装置、安全運転支援システム、安全運転支援方法及びこれらをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムに関する。
道路を走行する車両の車載装置と、この車載装置と通信可能な路側装置とを備え、この路側装置から前記車載装置に提供される信号切り替えタイミングや停止線までの距離等を含む通信情報に基づいて、交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が危険か否かを判定する安全運転支援システムが既に提案されている。
かかる安全運転支援システムでは、上記判定結果が危険である場合に、その旨をドライバに警告して停止を促したり、或いは、ドライバが制動操作を行わない場合に自動的に車両を制動させたりするようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3005866号公報
上記特許文献1に記載の安全運転支援システムでは、車両の測位情報の一種である、路側装置から提供される停止線までの距離に関する誤差が考慮されていないので、交差点への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」が発生する場合がある。
具体的には、測位誤差により実際の車両の現在位置が路側装置から提供される現在位置よりも後方であった場合には、車両が停止線に到達するまでの予想所要時間の経過時に青信号と判定されても、実際に車両が停止線に到達する時点の信号灯色が赤になっていることがあり(図2参照)、かかる場合には、交差点への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」となる。
また、逆に、測位誤差により実際の車両の現在位置が路側装置から提供される現在位置よりも前方であった場合には、車両が停止線に到達するまでの予想所要時間の経過時に青信号と判定されても、実際に車両が停止線に到達する時点の信号灯色が赤になっていることがあり(図3参照)、かかる場合にも、交差点への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」となる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、測位誤差によって発生するドライバに対する警告漏れを未然に防止することができる安全運転支援装置及び安全運転支援システム等を提供することを目的とする。
本発明の安全運転支援装置(請求項1)は、交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が危険か否かを判定し、危険である場合に前記車両のドライバに警告を発する安全運転支援装置であって、
前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値と、前記車両の走行速度とを取得する取得部と、前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間を算出する算出部と、前記最大の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する判定部とを備えていることを特徴とする。
本発明の安全運転支援装置によれば、算出部が、車両の現在位置の誤差設定値を考慮して停止位置までの最大の予測所要時間を算出し、判定部が、その最大の予測所要時間の経過時における信号切り替えタイミングに基づいて交差点への進入が危険か否かを判定する。
このため、車両の現在位置に測位誤差があるために、実際の車両が取得部で取得された現在位置よりも後方にあった場合でも、停止線までの予想所要時間が実際よりも短めに見積もられることがなくなり、交差点への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」が未然に防止される。
なお、上記安全運転支援装置において、現在位置を停止位置との距離に関する情報は、距離そのものの情報であってもよいし、その距離を計算するための現在位置と停止位置の情報であってもよく、当該距離を求められる情報であれば特に限定されない。
本発明の安全運転支援装置において、前記算出部は、更に、前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最小の予測所要時間を算出し、前記判定部は、更に、前記最小の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定するものであることが好ましい(請求項)。
上記安全運転支援装置によれば、算出部が、車両の現在位置の誤差設定値を考慮して停止位置までの最小の予測所要時間を算出し、判定部が、その最小の予測所要時間の経過時における信号切り替えタイミングに基づいて交差点への進入が危険か否かを判定する。
このため、車両の現在位置に測位誤差があるために、実際の車両が取得部で取得された現在位置よりも前方であった場合でも、停止線までの予想所要時間が実際よりも長めに見積もられることがなくなり、交差点への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」が未然に防止される。
なお、本発明の安全運転支援装置において、「誤差設定値」とは、車両の現在位置に通常生じうる誤差の設定値、或いは、これよりも大きめに見込まれた誤差の設定値のことを意味し、一般的には誤差上限が採用される。
このように、上記誤差設定値は制御マージンの一種であるが、かかる誤差設定値を考慮して交差点への進入が危険か否かの判定を行う場合、当該誤差設定値を予め一定の設定値に固定してしまうと、却って実際に即した安全運転支援を行えなくなる恐れがある。
例えば、誤差設定値の値を大きく取り過ぎると、実際の測位誤差がそれよりも小さい場合には、車両が交差点を安全に通過できるにも拘わらず危険と判定される「誤警告」となる可能性が高まることになる。
そこで、上記誤差設定値を実際の測位誤差に出来るだけ近づけるために、当該誤差設定値の時間的変動をも考慮して、交差点への進入が安全か否かの判定処理を行うことが推奨される。
すなわち、本発明の安全運転支援装置において、前記取得部は、前記車両が通常有する測位機能よりも高精度で測位された当該車両の高精度現在位置を取得可能であり、前記算出部は、前記高精度現在位置を通過した後の経過時間又は前記高精度現在位置からの移動距離に応じて前記誤差設定値を決定するものであることが好ましい(請求項)。
上記安全運転支援装置によれば、算出部が、経過時間又は移動距離に応じて前記誤差設定値を決定するので、その誤差設定値を実際の測位誤差に出来るだけ近づけることができる。
このため、誤差設定値を一定の設定値にする場合に比べて、却って「誤警告」が発せられる事態を未然に防止することができ、判定精度を高めることができる。
また、本発明の安全運転支援装置において、前記算出部は、前記車両が有する測位装置を用いて算出される誤差推定値に応じて前記誤差設定値を決定することもできる。
例えば、車両の測位装置がGPS装置である場合、上記誤差推定値は、GPS受信機において一定の測位周期で算出可能な水平精度低下率(HDOP:Horizontal Dilution Of Precision)と利用者等価測距誤差(UERE:User Equivalent Ranging Error)の積を2倍することによって求めることができる。
このようにGPS受信機で動的に算出される誤差推定値に応じて誤差設定値を決定する場合でも、誤差設定値を実際の測位誤差に出来るだけ近づけることができ、誤差設定値を一定の設定値にする場合に比べて、却って「誤警告」が発せられる事態を未然に防止することができる。
本発明の安全運転支援装置において、前記判定部は、より具体的には、前記最大の予測所要時間の経過時又は前記最小の予測所要時間の経過時のうちのいずれか一方の基準時に前記交差点の信号灯色が青か否かを判定するとともに、その一方の基準時から他方の基準時までの間の時間が前記交差点での青信号時間に含まれるか否かを判定することにより、前記交差点への進入が危険か否かを判定することが好ましい(請求項)。
この場合、一方の基準時に交差点の信号灯色が青か否かを判定してから、上記両基準時間の時間が青信号時間に含まれるか否かを判定するので、最小の予測所要時間と最大の予測所要時間の間に信号灯色の切り替わりがあるか否かを判定することができる。
このため、例えば、これから進入する交差点において、上記両基準時間は青信号であるが、その間に短い赤信号の時間があるような場合にも、交差点への進入が危険か否かの判定を正確に行うことができる。
本発明の安全運転支援装置において、車両が通常有する測位装置は、例えば車輪速センサ、方位センサ及びGPS等の位置検出器よりなり、前記車両の高精度現在位置はその位置検出器よりも測位精度が高精度の測位装置で構成される。
かかる高精度の測位装置としては、現時点において最も実現性が高いものとしては、前記道路に設置された光ビーコンがあり、この場合、前記取得部は、当該光ビーコンからのダウンリンク情報によって高精度現在位置を取得する(請求項)。
本発明の安全運転支援システム(請求項)は、道路を走行する車両の車載装置と、この車載装置と通信可能な路側装置(ビーコン制御機や信号制御機等)とを備えたものであり、その車載装置に、本発明の安全運転支援装置(請求項1)の構成要素である算出部及び判定部を設けたものである。
従って、本発明の安全運転支援システム(請求項)も、前記安全運転支援装置(請求項1)と同様の作用効果を奏する。
また、本発明のコンピュータプログラム(請求項)は、本発明の安全運転支援装置(請求項1)を構成する機能実現手段(取得部、算出部及び判定部)の各機能を実行させるものであり、当該支援装置と同様の作用効果を奏する。
更に、本発明の安全運転支援方法(請求項)は、本発明の安全運転支援装置(請求項1)が行う方法であり、当該支援装置と同様の作用効果を奏する。
以上の通り、本発明によれば、車両の現在位置の誤差設定値を考慮して算出した停止位置までの予測所要時間に基づいて交差点への進入が危険か否かを判定するので、測位誤差によって発生するドライバに対する警告漏れを未然に防止することができる。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る安全運転支援システムの全体構成を示すブロック図であり、図2及び図3は、その支援システムの全体構成を示す道路の側面図である。
図1に示すように、この安全運転支援システム1は、道路Wに設置された路側装置である光ビーコン2及び交通信号機3と、道路Wを走行する車両Cに搭載された車載装置4とを備えている。
そして、当該支援システム1では、路側装置2,3から車載装置3に提供される通信情報に基づいて、車載装置3の車載コンピュータ(安全運転支援装置)24が交差点5に向かって道路Wを走行する車両Cの当該交差点5への進入が危険か否かを判定し、その判定結果が危険である場合に車両Cのドライバに警告を発したり、車両Cの自動制動を行ったりするものである。
光ビーコン2と交通信号機3は、管制室に設けられた中央装置(図示せず)と通信可能に接続され、この中央装置との間でインフラ側の交通管制システムを構成している。
図2に示すように、光ビーコン2は、道路Wにおける交差点5の停止線Pから一定距離だけ上流側に離れた場所に設置されており、近赤外線を通信媒体とした光通信によって車載装置4との間で双方向通信を行う。また、交通信号機3は、道路Wの交差点5に設置されており、電波を通信媒体とした無線通信によって車載装置4との間で双方向通信が可能である。
〔光ビーコンの構成〕
図1に示すように、光ビーコン2は、電話回線等の通信回線を介して中央装置と接続された通信インタフェースである通信部6と、この通信部6が接続されたビーコン制御機7と、このビーコン制御機7のセンサ用インタフェースに接続された複数のビーコンヘッド(投受光器)8とを備えている。
図2及び図3に示すように、ビーコンヘッド8は、道路脇に立設した支柱9から道路W側に水平に架設した架設バーに取り付けられている。また、ビーコン制御機7は、ビーコンヘッド8を一括制御する制御部しての機能を有し、上記支柱9に設置されている。
ビーコン制御機7は、CPU、メモリ(RAM)、記憶装置(ROM)等を有するプログラマブルなマイコンよりなり、通信部6(図1)による中央装置との双方向通信と、ビーコンヘッド8による車載装置4との路車間通信を行う機能を有する。
ビーコンヘッド8は、発光ダイオード等よりなる発光部と、フォトダイオード等よりなる受光部を筐体内に収納して構成され、発光部は、近赤外線光よりなるダウンリンク情報11を道路W上の狭域通信領域に発光し、受光部は、その狭域通信領域を通過する車両Cの車載装置2からの近赤外線光よりなるアップリンク情報11を受光する。
光ビーコン4が送信するダウンリンク情報10には、車両IDを含む車線通知情報、渋滞情報、区間旅行時間情報及び事象規制情報が含まれているとともに、車両Cのドライバに対する安全運転支援のために用いる支援情報として、光ビーコン2通過時における車両Cの現在位置(ビーコン通過位置)P0と、この通過位置P0に含まれる誤差上限R0が含まれている。
かかる車両Cのビーコン通過位置P0は、具体的には、上記狭域通信領域内にある特定点の位置座標よりなる。また、誤差上限R0は、その位置座標に生じ得る誤差の上限値であり、この上限値は光ビーコン2での通信遅れ等によって予め定められる固有の設定値である。
なお、ビーコン通過位置P0の誤差設定値は、上記誤差上限R0に限るものではなく、当該誤差上限R0に1未満の定数を掛けたものであってもよいし、誤差平均値であってもよい。
ビーコン制御機7は、狭域通信領域を通過する車両Cの車載装置4に対して、上記位置座標よりなるビーコン通過位置P0とその誤差上限R0とをダウンリンク情報10に格納し、この情報10をビーコンヘッド8に送信させ、車載装置4の車載ヘッド27がこのダウンリンク情報10を受信する。
〔交通信号機の構成〕
図1に示すように、交通信号機3は、電話回線等の通信回線を介して中央装置と接続された通信インタフェースである通信部13と、この通信部13が接続された信号制御機14と、この信号制御機14の無線通信インタフェースに接続された無線通信装置15と、信号制御機14によって灯色が切り替え制御される信号灯器16とを備えている。
図2及び図3に示すように、信号灯器16は、交差点5に立設した支柱17の上端部に取り付けられている。信号制御機14は、信号灯器16の信号切り替えタイミングを一括制御する制御部しての機能を有しており、上記支柱17に設置されている。
信号制御機16は、CPU、メモリ(RAM)、記憶装置(ROM)等を有するプログラマブルなマイコンよりなり、通信部13による中央装置との双方向通信と、無線通信装置15による車載装置4との路車間通信を行う機能を有する。
上記交通信号機3が無線送信する通信情報には、ドライバに対する安全運転支援のために用いる支援情報として、信号制御機14が有する1サイクル分の信号切り替えタイミングtsと、道路W上の停止線Pの位置座標(停止位置)Xpと、道路W上の補間点の位置座標等が含まれている。
〔車載装置及び車両の構成〕
図1に示すように、本実施形態の車両Cは、ドライバの搭乗席(図示せず)を有する車体19と、この車体19に搭載された前記車載装置4と、車両Cの各部を統合制御する電子制御装置(ECU)20と、車体19を駆動するエンジン21と、車体19を制動するブレーキ装置2と、車両Cの現時の速度を常時検出している速度検出器23とを備えている。
ECU20は、ドライバのアクセル操作に基づくエンジン21の駆動制御や、ブレーキ操作に基づく制動制御等、車両Cに対する各種の制御を行う。
また、車載装置4は、本実施形態の安全運転制御装置を構成する車載コンピュータ24と、このコンピュータ24の無線通信インタフェースに接続された無線通信装置25と、そのコンピュータ24のセンサ用インタフェースに接続された車輪速センサ、方位センサ及びGPS等よりなり、車両Cの現時の位置を直前の位置からの移動距離、方位変化に基づいて常時検出している位置検出器26と、同センサ用インタフェースに接続された車載ヘッド(投受光器)27と、時刻修正機能を有する電波時計等よりなる時計装置28と、搭乗席のドライバに対するヒューマンインタフェースとしてのディスプレイ29及びスピーカ装置30とを備えている。
上記車載ヘッド27は、光ビーコンのビーコンヘッド8と同様に、発光ダイオード(LED)とフォトダイオードを備えている(図示せず)。このうち、発光ダイオードは、近赤外線光よりなるアップリンク情報11を発光し、フォトダイオードは、狭域通信領域に発光された近赤外線光よりなるダウンリンク情報10を受光する。
車載コンピュータ24は、CPU、メモリ(RAM)及び記憶装置(ROM)を有するプログラマブルなマイコンよりなり、車載ヘッド27による光ビーコン2との路車間通信と、無線通信装置25による交通信号機3との無線通信の制御処理とを行う。
また、車載コンピュータ24は、所定の各機能を実行するプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムが実行する機能部として、車両Cが光ビーコン2の通過から停止線Pに到達するまでの予想所要時間を算出する算出部31と、算出された予想所要時間に基づいて交差点5への進入が危険か否を判定する判定部32と、その判定結果に基づいてドライバに対して安全運転を促す支援制御部33とを備えている。なお、これらの各機能部31,32,33の処理内容については後述する。
更に、車載コンピュータ24は、車両Cが測定した現在位置の誤差上限Rが、ビーコン通過位置P0において光ビーコン2から提供されたP0における誤差上限R0から、その後の車両走行に伴う時間経過によってどのように変動するかを示す、誤差上限の変動関数34を記憶装置に記憶している。
この誤差上限の変動関数34は、例えば図4に示すように、ルックアップテーブル35として記憶装置に格納されており、車載コンピュータ24は、光ビーコン2から通過位置P0を取得した時刻(測位補正時刻)からの経過時間Δtを入力値として上記テーブル35を参照し、その経過時間Δtに対応する出力値である誤差上限Rを、ルックアップテーブル35から求めるようになっている。
上記誤差上限の変動関数34(y=R(Δt))は、光ビーコン4から提供された誤差上限R0を初期値とし、この初期値から所定の最大値Rmaxまでの範囲で経過時間Δtとともに漸増するものであり、Δt=∞の場合にはその最大値Rmaxに収束するように定義されている。この変動関数34は、車両Cの走行時間に対する誤差の拡張度合いを表すものであり、具体的には走行実験等によって求められる。車両Cの現在位置を直前の位置座標に基づいて慣性航法で計測する場合、走行するにつれて誤差が蓄積されていくため、誤差上限の変動関数34(y=R(Δt))はΔtの増加関数となる。
なお、誤差上限の変動関数34(y=R(Δt))は、ルックアップテーブル35以外に、多項式等よりなる数式で定義することもできる。また、誤差上限の変動関数34(y=R(Δt))は、経過時間Δtの関数ではなく、光ビーコン2から取得した通過位置P0からの移動距離Δxの関数として定義することもできる。この移動距離Δxは、例えば位置検出器26によって測定することができる。
〔車載コンピュータの処理内容〕
〔危険判定処理〕
図4は、上記車載コンピュータ24が行う危険判定処理を示すフローチャートである。
車載コンピュータ24は、所定の演算周期(例えば、0.1秒周期)で図4に示す危険判定処理を行い、その周期ごとに現時点の誤差上限Rを更新しつつ停止線Pまでの予測所要時間T1,T2を演算し、危険判定を行う。以下、この危険判定処理を説明する。
図4に示すように、まず、車載コンピュータ24は、光ビーコン2からのダウンリンク情報10に含まれる位置座標(ビーコン通過時における車両Cの現在位置)P0を受信したか否かを判定し(ステップS1)、受信している場合には、自身の現在位置をその受信した位置座標P0に補正し(ステップS2)、測位補正時刻としてその現在の時刻をメモリに記憶させる(ステップS3)。
一方、光ビーコン2通過時以外の周期では、光ビーコン2からのダウンリンク情報10に含まれる位置座標(ビーコン通過時における車両Cの現在位置)P0を受信していないので、前記位置検出器26の検出値(直前の位置座標に基づいて慣性航法等で計測した車両Cの現在位置)が車両Cの現在位置Pcに設定され(ステップS3’)、次のステップに移行する。
次に、車載コンピュータ24の算出部31は、上記車両Cの現在位置Pcと交通信号機3から取得した停止線Pの位置座標Xpに基づいて、当該停止線Pまでの距離Lを算出し(ステップS4)、速度検出器23から現在の車両Cの走行速度Vを取得する(ステップS5)。
また、車載コンピュータ24の算出部31は、現在時刻と測位補正時刻との時間差(=測位補正時刻からの経過時間)Δtを入力値として、記憶装置に格納してあるルックアップテーブル35の変動関数34を参照し、その測位補正時刻以降における現時点での測位の誤差上限Rを決定する(ステップS6)。なお、走行中に一度も光ビーコン2から位置座標P0を受信していない場合は、Δt=∞に設定されるので、誤差上限RはRmaxとなる。
そして、車載コンピュータ24の判定部32は、次の不等式(1)が成立するか否かを判定する(ステップS7)。
L > R+τV+V2/2d ……(1)
上記不等式(1)において、τは、警報を受けたドライバが減速を開始するまでの余裕時間(秒)であり、通常、2〜4秒の定数として記憶装置に保持される。また、dは、車両Cの減速度であり、通常、約0.3g(gは重力加速度)として記憶装置に保持される。上記不等式(1)が成立する場合は、車両Cが停止線Pで停止するのに十分な距離Lであると認められるので、この場合は交差点5への進入を危険と判定せず、最初のステップS1に戻る。
他方、上記不等式(1)が成立しない場合は、車載コンピュータ24の算出部31は、車両Cの現在位置Pcから停止線Pまでの距離Lに誤差上限Rを引いたものを、速度検出器23から取得した現時の走行速度Vで除することにより、停止線Pまでの最小の予測所要時間T1を算出する(ステップS8)。
すなわち、車載コンピュータ24の算出部31は、次の式(2)により、上記最小の予測所要時間T1を算出する。
T1=(L−R)/V ……(2)
ところで、図2及び図3には、任意時点を原点(t=0)とした測位補正時刻の時間軸tが示され、この時間軸tは停止線Pから垂直上方に延びて描かれている。この時間軸tには、信号切り替えタイミングtsが併記されていて、当該タイミングtsには、一本線の実線で示す青信号時間Gと、二本線で示す赤信号時間Sと、ギザギザの線で示す黄信号時間Yが含まれている。
図2及び図3において、測位誤差を考慮せずに、車両Cの現在位置Pcから停止線Pまでの走行距離をLとした場合の、停止線Pに到達するまでの予測所要時間Tcは、L/Vで算出することができる。
また、車両Cの現在位置Pcの誤差上限Rが前方(道路Wの下流側)に作用した場合には、光ビーコン2を通過した後の実際の走行距離はL−R(P1〜Pまでの距離)となるので、この場合、停止線Pに到達するまでの予測所要時間T1は、(L−R)/Vとして算出される。
逆に、車両Cの現在位置Pcの誤差上限Rが後方(道路Wの上流側)に作用した場合には、車両Cの現在位置から停止線Pまでの実際の走行距離はL+R(P2〜Pまでの距離)となるので、この場合に停止線Pに到達するまでの予測所要時間T2は、(L+R)/Vとして算出される。
そして、図2に示すように、測位誤差を考慮しない予測所要時間Tcを経過した後の到着時刻tcでは、車両Cが青信号時間Gに到着するような場合でも、車両Cの現在位置Pcの測位誤差が後方(上流側)に作用し、実際の車両Cが現在位置Pcよりも後方の地点P2にあるために、実際の到着時刻t2においては黄信号時間Yや赤信号時間Sになっていることがあり、このような場合には、交差点5への進入が危険と判定すべきなのにそのように判定されないことになる。
他方、図3に示すように、測位誤差を考慮しない予測所要時間Tcを経過した後の到着時刻tcでは、車両Cが青信号時間Gに到着するような場合でも、車両Cの現在位置Pcの測位誤差が前方(下流側)に作用し、実際の車両Cが現在位置Pcよりも前方の地点P1にあるために、実際の到着時刻t1においては赤信号時間Sになっていることがあり、このような場合にも、交差点5への進入が危険と判定すべきなのにそのように判定されないことになる。
そこで、車載コンピュータ24の判定部32は、交通信号機3から取得した信号切り替えパラメータtsに基づき、まず、上記最小の予測所要時間T1が経過する時(図3の時刻t1)に、交差点5の信号灯色が青か否かを判定する(ステップS9)。
その判定が否である場合には、例えば図3に示すように、最小の予測所要時間T1の経過時t1には、まだ赤信号時間Sになっていると考えられるので、この場合には、判定部32は交差点5への進入を危険と判定し、その判定結果を出力する(ステップS11)。
次に、車載コンピュータ24の判定部32は、上記ステップS9において交差点5の信号灯色が青である場合には、更に、最小の予測所要時間T1を経過した時の青信号時間Gの残り時間が、最小の予測所要時間T1の経過時t1と最大の予測所要時間T2の経過時t2との時間差である、誤差時間範囲(=2R/V)以上であるか否かを判定する(ステップS10)。
すなわち、t1からt2まで間の上記時間(=2R/V)が交差点5での青信号時間Gに含まれているか否かが判定される。
上記判定が否である場合には、例えば図2に示すように、最大の予測所要時間T2の経過時t2には、既に黄信号時間Y又は赤信号時間Sになっていると考えられるので、この場合にも、判定部32は交差点5への進入を危険と判定し、その判定結果を出力する(ステップS11)。
また、上記判定が是である場合には、交差点5への進入を危険と判定せず、最初のステップS1に戻る(ステップS10)。
なお、前記した通り、誤差時間範囲(=2R/V)は、最大の予測所要時間T2と最小の予測所要時間T1との差であるから、すなわち、T2=T1+2R/Vの関係が成立するから、図4のステップS10は、最大の予測所要時間T2の経過時t2の信号灯色が青か否かを同時に判定していることにもなっている。
また、図4に示すフローチャートでは、まず、最小の予測所要時間T1の経過時t1の信号灯色が青か否かを判定してから(ステップS9)、その経過時t1における青信号時間Gの残り時間が誤差時間範囲(=2R/V)以上であるか否かを判定しているが(ステップS10)、逆に、最大の予測所要時間T2の経過時t2の信号灯色が青か否かを判定してから、その経過時t2における青信号時間Gの経過時間が誤差時間範囲(=2R/V)以上であるか否かを判定することにしてもよい。
なお、以上の危険判定処理では、黄信号時間Yに交差点5に到着した場合をすべて危険と判定したが、予め猶予時間ΔY(0<ΔY<Y)を設定しておき、黄信号時間Yのうちで前半のΔYを危険とは判定せず、後半のY−Δを危険と判定するようにしてもよい。
この場合、本来の青信号時間Gに黄信号前半のΔYを加えた時間を青信号時間と考え、残りの時間Y−ΔYを黄信号時間と考えればよい。
〔支援制御処理〕
車載コンピュータ24の支援制御部33は、判定部32による危険判定の結果に基づいて、次のような安全運転支援をドライバに対して行う。
すなわち、危険判定の出力を判定部32から受けた支援制御部32は、例えば、停止線Pまでの距離Lと現時点の車両Cの走行速度Vとから、その停止線Pの手前で停止するのに必要な減速度を算出し、その減速度をECU20に通知する。ECU20は、当該減速度となるようにブレーキ装置22を作動させ、これにより、車両Cを停止線Pの手前で自動停止させることができる。
また、支援制御部33は、ディスプレイ29やスピーカ装置30を用いてドライバに対する注意喚起(警告)を行う。
例えば、支援制御部33により、停止線Pまでの距離Lをディスプレイ29に表示させてもよい。また、現時の車両Cの走行速度Vが速すぎる場合には、支援制御部33により停車や減速を促す注意喚起をディスプレイ29に表示させたり、その注意喚起をスピーカ装置30から音声出力させたりしてもよい。
車両Cを自動的に制動したり速度維持したりするため、支援制御部32は、車両Cのブレーキ装置24(図5)やアクセルに対して直接的に制御を行ってもよい。また、支援制御部32では単に制動や速度維持に関する情報を生成し、その情報をECU22に通知することによってECU22でブレーキ装置24やアクセルを制御するものであってもよい。すなわち、支援制御部32は、間接的な制御を行うものであってもよい。
また、支援制御部32は、車載装置4の主導による制御のみならず、ブレーキアシストなど、ドライバの運転動作を補助する動作をしてもよい。
支援制御部32は、車両Cのドライバに対して、信号灯色の推定の結果を音声や画像情報によって通知するようにしてもよい。例えば、「間もなく信号が変わるので停止すべきである」といった内容の音声をスピーカ装置30からドライバに向けて発したり、ヘッドアップディスプレイやナビゲーション装置等のディスプレイ29に文字や図柄で表示したりすることができる。
本実施形態の安全運転支援システム1によれば、車載コンピュータ24が、車両Cの現在位置Pcの誤差上限Rをも考慮して停止線Pまでの最小の予測所要時間T1や最大の予測所要時間T2を算出し、その予測所要時間T1,T2の経過時t1,t2における信号切り替えタイミングtsに基づいて交差点5への進入が危険か否かを判定するので、車両Cの現在位置Pcに測位誤差がある場合でも、停止線Pまでの予想所要時間が実際よりも長め又は短めに見積もられることがなくなる。このため、交差点5への進入が危険と判定すべきなのにドライバに警告されない「警告漏れ」を未然に防止することができる。
また、本実施形態の安全運転支援システム1によれば、車載コンピュータ24が、光ビーコン2から提供される誤差上限R0をそのまま利用するのではなく、経過時間Δtに対応して変化する誤差上限の変動関数34(y=R(Δt))に基づいて当該誤差上限Rを決定するので、その誤差上限Rを実際の測位誤差に出来るだけ近づけることができる。
このため、誤差上限Rを一定の設定値にする場合に比べて、却って「誤警告」が発せられる事態を未然に防止することができ、判定精度を高めることができる。
〔その他の実施形態〕
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、車載装置4が取得する信号切り替えタイミングtsは、交通信号機3からではなく、光ビーコン2のダウンリンク情報10から取得してもよいし、その他の路側装置から取得してもよい。
また、車両Cがインフラ側から取得する位置座標P0とその誤差情報R0は、光ビーコン2からではなく、交通信号機3の無線通信装置15から取得してもよいし、その他の路側装置から取得してもよい。
上記車両Cの位置座標P0は、車両Cが通常有する測位装置(例えば車輪速センサ、方位センサ及びGPS等の位置検出器)よりも測位精度が高精度の測位装置で測定されたものであればよく、光ビーコン2以外の装置で測定することもできる。
例えば、車両Cの位置座標P0を高精度で検出する測位装置としては、車両Cの通過地点を磁気ネイルで検出するものや、カメラで撮影された車両Cの画像データに一定の処理を加えて車両Cの位置座標を検出するものや、GPS技術を利用して基準点に対する移動点の位置座標をリアルタイムで正確に計測するRTK−GPS(Real Time Kinematic GPS)を採用することもできる。
更に、上記実施形態では、経過時間Δtに対応して変化する誤差上限の変動関数34に基づいて誤差上限Rを決定しているが、これに代えて、車両Cが有する例えばGPS装置を用いて算出される誤差推定値を用いて誤差上限Rを決定することもできる。
すなわち、車両Cの測位装置がGPS装置である場合、GPS受信機において一定の測位周期で算出可能な水平精度低下率(HDOP:Horizontal Dilution Of Precision)と利用者等価測距誤差(UERE:User Equivalent Ranging Error)の積を2倍することにより、受信時点における誤差推定値を求めることができる。
そこで、GPS受信機で動的に算出される誤差推定値に対して、例えば一定の常数を掛けたり、その誤差推定値と誤差設定値との対応関係を規定したルックアップテーブルを用いたりすることにより、誤差上限Rを決定することができる。
このようにGPS受信機で動的に算出される誤差推定値に応じて誤差設定値を決定する場合でも、誤差設定値を実際の測位誤差に出来るだけ近づけることができ、誤差設定値を一定の設定値にする場合に比べて、却って「誤警告」が発せられる事態を未然に防止することができる。
安全運転支援システムの全体構成を示すブロック図である。 安全運転システムの全体構成を示す道路のブロック図である。 安全運転システムの全体構成を示す道路のブロック図である。 車載コンピュータが行う危険判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 安全運転支援システム
2 光ビーコン(路側装置)
3 交通信号機(路側装置)
4 車載装置
5 交差点
6 通信部
7 ビーコン制御機
8 ビーコンヘッド(送信部)
10 ダウンリンク情報
11 アップリンク情報
14 信号制御機
15 無線通信装置(送信部)
16 信号灯器
23 速度検出器
24 車載コンピュータ(安全運転支援装置)
25 無線通信装置(受信部、取得部)
26 位置検出器(測位装置)
27 車載ヘッド(受信部、取得部)
31 算出部
32 判定部
33 支援制御部
34 変動関数
35 ルックアップテーブル
W 道路
C 車両
P 停止線
P0 ビーコン通過時の位置座標(高精度現在位置)
R0 ビーコン通過時の誤差上限
Pc 車両の現在位置
R 誤差上限(誤差設定値)
V 走行速度
ts 信号切り替えタイミング
Xp 停止線の位置座標(停止位置)

Claims (6)

  1. 交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が危険か否かを判定し、危険である場合に前記車両のドライバに警告を発する安全運転支援装置であって、
    前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値と、前記車両の走行速度とを取得する取得部と、
    前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間を算出する算出部と、
    前記最大の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する判定部とを備えており、
    前記取得部は、前記車両が通常有する測位装置よりも高精度で測位された当該車両の高精度現在位置を取得可能であり、
    前記算出部は、前記高精度現在位置を通過した後の経過時間又は前記高精度現在位置からの移動距離に応じて前記誤差設定値を決定することを特徴とする安全運転支援装置。
  2. 前記取得部は、前記道路に設置された光ビーコンからのダウンリンク情報によって前記高精度現在位置を取得する請求項1に記載の安全運転支援装置。
  3. 交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が危険か否かを判定し、危険である場合に前記車両のドライバに警告を発する安全運転支援装置であって、
    前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値と、前記車両の走行速度とを取得する取得部と、
    前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間と最小の予測書状時間とを算出する算出部と、
    前記最大の予測所要時間の経過時又は前記最小の予測書状時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する判定部とを備えており、
    前記判定部は、前記最大の予測所要時間の経過時又は前記最小の予測所要時間の経過時のうちのいずれか一方の基準時に前記交差点の信号灯色が青か否かを判定するとともに、その一方の基準時から他方の基準時までの間の時間が前記交差点での青信号時間に含まれるか否かを判定することにより、前記交差点への進入が危険か否かを判定することを特徴とする安全運転支援装置。
  4. 道路を走行する車両の車載装置と、この車載装置と通信可能な路側装置とを備えた安全運転支援システムであって、
    前記路側装置は、
    前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値とを前記車載装置に送信する送信部を有し、
    前記車載装置は、
    前記送信部からの情報を受信する受信部と、
    前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間を算出する算出部と、
    前記最大の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する判定部と、
    危険と判定された場合に前記車両のドライバに警告を発する支援制御部とを有し、
    前記送信部は、前記車両が通常有する測位装置よりも高精度で測位された当該車両の高精度現在位置を送信可能であり、
    前記算出部は、前記受信部が受信した前記高精度現在位置を通過した後の経過時間又は前記高精度現在位置からの移動距離に応じて前記誤差設定値を決定することを特徴とする安全運転支援システム。
  5. 交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が危険か否かを判定する判定処理を、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値と、前記車両の走行速度とを取得する第1のステップと、
    前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間を算出する第2のステップと、
    前記最大の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する第3のステップとを含み、
    前記第1のステップにおいて、前記車両が通常有する測位装置よりも高精度で測位された当該車両の高精度現在位置を取得し、
    前記第2のステップにおいて、前記高精度現在位置を通過した後の経過時間又は前記高精度現在位置からの移動距離に応じて前記誤差設定値を決定することを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 交差点に向かって道路を走行する車両の当該交差点への進入が安全か否かを判定し、危険である場合に前記車両のドライバに警告を発する安全運転支援方法であって、
    前記交差点の信号切り替えタイミングと、前記車両の現在位置と前記交差点の手前の停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値と、前記車両の走行速度とを取得する第1のステップと
    前記車両の現在位置と前記停止位置との距離に関する情報と、前記現在位置の誤差設定値及び前記車両の走行速度に基づいて前記停止位置までの最大の予測所要時間を算出する第2のステップと
    前記最大の予測所要時間の経過時における前記信号切り替えタイミングに基づいて前記交差点への進入が危険か否かを判定する第3のステップとを含み、
    前記第1のステップにおいて、前記車両が通常有する測位装置よりも高精度で測位された当該車両の高精度現在位置を取得し、
    前記第2のステップにおいて、前記高精度現在位置を通過した後の経過時間又は前記高精度現在位置からの移動距離に応じて前記誤差設定値を決定することを特徴とする安全運転支援方法。
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