JP2009228623A - 調圧逆止弁及びそれを備えた燃料噴射装置。 - Google Patents

調圧逆止弁及びそれを備えた燃料噴射装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】新規な構造の調圧逆止弁を提供するとともに、該調圧逆止弁を用いて、噴射直後の減圧による誤噴射や高圧配管の脈動による誤噴射を防ぎ、噴射精度の高い燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】第1の流路として背圧室101と第2の流路として加圧室102とを含む圧力機器としての燃料噴射弁に、背圧室101と加圧室102とを連通する連通路を所定の圧力で開閉する調圧逆止弁1を、弁基体10と弁体20とバネ部材24とによって構成され、背圧室101に開口して背圧室101内の圧力Pを弁体20の開弁方向に作用せしめる第1の連通孔11と、加圧室102に開口して加圧室102内の圧力Pを弁体20の閉弁方向に作用せしめる第2の連通孔12と、弁体20に形成したシート部21の離着座によって第1の連通孔11を開閉する弁座部13とを具備し、バネ部材24は、弁体20と弁座部13との間に介装して弁体20を開弁方向に作用せしめる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧機器に用いられる調圧逆止弁、及び、これを備えた高圧機器として、圧電アクチュエータを駆動源とし、内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。
近年、環境保護の見地から、燃焼排気中のエミッション低減や更なる燃費向上のために、自動車エンジン等の内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射装置において、極めて高い精度での噴射量の調整と速やかな応答とが要求されている。このような燃料噴射装置の更なる噴射精度向上、応答性向上の要求に対し、従来の電磁弁を駆動源とする燃料噴射装置に比べ、発生力が大きく、応答性に優れた圧電アクチュエータを駆動源とする燃料噴射装置が種々と提案されている。
特許文献1には、噴射燃料圧通路と噴孔との連通と遮断可能な先端部及び前記先端部の反対側に位置して先端側より大きな直径を有する大径基部を有して燃料噴射弁体婦負を軸線方向に摺動する噴孔用弁体を具備し、アクチュエータによりピストンを変位させることによって前記大径基部の段差面により形成される圧力室内の燃料圧力を噴射燃料圧力より高めて前記噴孔用弁体を押し上げ、前記噴射燃料圧力通路と前記噴孔とを連通させる燃料噴射弁において、前記大径基部の端面により形成される背圧室は、前記噴射燃料圧力通路と連通していることを特徴とする燃料噴射弁が開示されている。
このような燃料噴射弁では、噴射信号を受けて圧電アクチュエータが伸長し加圧ピストンの変位によって制御室内の圧力が高められ、ニードルが押し上げられ、これに伴い噴孔が開口し、燃料噴射を開始する。また、ピストンの先端面により形成されるピストン室は、逆止弁を介して噴射燃料圧通路及び背圧室と連通しており、この逆止弁は、燃料噴射時には閉弁して制御室内の圧力上昇を保つとともに背圧室への逆流を防ぎ、燃料噴射終了時には開弁して、摺動部からの漏れにより減じた制御室内の燃料を噴射燃料圧流路から補充することができる。
また、特許文献2には、コモンレールから燃料噴射弁に至る燃料流路での高圧供給ポンプから高圧燃料を吐出するときの吐出水撃や高圧燃料噴射時の噴射水撃の伝播による圧力脈動に対して、コモンレールかと燃料供給流路との接合点に絞り流路を設けて、脈動を抑制する技術が開示されている。
特開2006−214317号公報 特開平9−170514号公報
ところが、特許文献1にあるような制御圧室と噴射燃料圧通路及び背圧室とを通常の逆止弁を介して連通する燃料噴射弁では、制御圧室の圧力が噴射燃料圧通路及び背圧室の圧力よりも高い場合には、常に閉弁されており、制御圧室から背圧室への燃料の逆流は常に阻止されている。このため、燃料噴射直後に急激な圧力低下が起きると、制御室内の圧力よりもニードルの背面に作用する閉弁方向の圧力が相対的に低くなるので、圧電アクチュエータが駆動していないにも関わらず、制御室の圧力によりニードルが開弁方向に押し上げられ、意図しない燃料噴射が発生する虞がある。
また、燃料噴射による急激な圧力変化は、燃料供給配管を音速で伝播する衝撃波を発生し、その反射波によって、燃料配管内の圧力に脈動を生じる虞がある。従来の燃料噴射弁では、このような脈動により燃料供給圧力が一時的に低くなった場合にも、逆止弁が閉弁されたままとなり、制御室の圧力が噴射燃料圧通路及び背圧室よりも相対的に高くなり、圧電アクチュエータの駆動とは無関係に燃料噴射される虞もある。
さらに、特許文献2にあるように、脈動を防止すべく、燃料噴射弁の高圧燃料導入孔との接続部に絞り流路を設けると、高圧燃料供給配管内の脈動の影響は抑制できるが、絞り部での圧力低下により実質的な燃料噴射圧力の低下を招く虞がある。
本発明は、係る実情に鑑み、所望の圧力に対して流路の連通と遮断とを切り換え可能とする新規な構造の調圧逆止弁を提供するとともに、内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射弁に上記調圧逆止弁を用いて、噴射直後の減圧による誤噴射や高圧配管の脈動による誤噴射を防ぎ、噴射精度の高い燃料噴射弁を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、内部に圧力流体の流れる少なくとも2つの流路を含む圧力機器に配設され、上記複数の流路の第1の流路と第2の流路とを繋ぐ連通路を所定の圧力で開閉する調圧逆止弁であって、上記調圧逆止弁は、弁基体と弁体とバネ部材とによって構成し、上記弁基体は、内部に上記弁体を収納する弁室と、該弁室に連通しつつ上記第1の流路に開口して上記第1の流路内の圧力Pを上記弁体の開弁方向に作用せしめる第1の連通孔と、上記弁室に連通しつつ上記第2の流路に開口して上記第2の流路内の圧力Pを上記弁体の閉弁方向に作用せしめる第2の連通孔と、上記弁体に形成したシート部の離着座によって上記第1の連通孔を開閉する弁座部とを具備するとともに、上記バネ部材は、上記弁体と上記弁座部との間に介装して上記バネ部材からの荷重を上記弁体の開弁方向に作用せしめる。
請求項1の発明によれば、上記第1の流路内の圧力Pが上記第2の圧力P以上の場合及び、上記第2の流路内の圧力Pが上記第1の圧力P以上で、かつ、その差圧が上記バネ部材による開弁荷重よりも小さい場合には、上記調圧逆止弁は開弁状態となり、上記第1の流路内の圧力Pと上記第2の流路内の圧力Pとが等しくなるまで順方向の流体の流れを許容する調圧弁として作用し、上記第2の流路内の圧力Pが上記第1の圧力P以上で、かつ、その差圧が上記バネ部材による開弁荷重よりも大きい場合には、上記調圧逆止弁は閉弁状態となり上記第2の流路から上記第1への逆方向の流れを遮断する逆止弁として作用する。
したがって、調圧弁の機能と逆止弁の機能とを兼ね備え、所望の圧力に対して流路の連通と遮断とを切り換え可能とする新規な調圧逆止弁が実現できる。
具体的には、請求項2の発明のように、上記弁基体は、有底筒状に形成し、上記弁座部は、上記弁基体の底部に第1の流路側に向かって窪ませた略すり鉢状に形成し、上記シート部は、上記弁体の上記第1の流路側を球面状に形成し、上記弁体の上記第2の流路側には、外周方向に向かって張り出しつつ、上記弁基体の内周壁に摺動可能に保持される鍔部を形成し、上記バネ部材は、上記弁基体の底部と上記鍔部との間に介装する。
また、請求項3の発明のように、上記弁基体は、有底筒状に形成し、上記弁座部は、上記弁基体の底部に第1の流路側に向かって窪ませた略すり鉢状に形成し、上記シート部は、上記弁体の上記第1の流路側に略切頭円錐状に形成し、上記弁体の上記第2の流路側には、外周方向に向かって張り出し、上記弁基体の内周壁に摺動可能に保持される鍔部を形成し、上記バネ部材は、上記弁基体の底部と上記鍔部との間に介装しても良い。
請求項2又は3の発明によれば、請求項1の発明の調圧逆止弁が実現できる。加えて、請求項3の発明によれば、上記シート部と上記着座部との間隙を狭くできるので、流体の引き込み効果により、流速が早くなり、応答性の向上が期待できる。
さらに、請求項4の発明のように、上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記鍔部の側面によって閉鎖される位置であって、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記弁室に露出する位置において、上記弁基体の内周壁の一部を外径方向に窪ませた環状溝を穿設し、上記弁基体の側壁に上記第2の流路側から上記環状溝に連通する第3の流孔を穿設するのが望ましい。
また、請求項5の発明のように、上記鍔部を貫通する第3の連通孔を穿設し、上記弁基体の内周壁の一部を中心方向に向かって縮径して段差部を設け、上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記第3の連通孔を閉鎖し、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記第3の連通孔を開放する弁部を該段差部の上面に形成しても良い。
さらに、請求項6の発明のように、上記鍔部と上記弁基体内周壁との間に間隙を設けて第3の連通孔となし、上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記鍔部の下端面と当接し、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記鍔部の下端面と離隔する位置で上記弁基体の内周壁の一部を中心に向かって縮径して段差部を設けても良い。
請求項4ないし6のいずれかの発明によれば、上記第2の流路内の圧力Pが上記第1の流路内の圧力P以下(P≦P)の場合には、上記弁体20は、上記バネ部材によって開弁方向に付勢されているので、上記シート部は、上記弁座部と離間しており、かつ、上記第1の流路と上記第2の流路は、上記第1の連通孔、上記第3の連通孔を介して連通状態となる。このため、上記調圧逆止弁は、調圧弁として作用し、上記第1の流路内の圧力Pと上記第2の流路内の圧力Pとを等しくすることができる。
また、上記第2の流路102内の圧力Pが上記第1の流路内の圧力Pよりも高く、かつ、圧力差(P―P)が上記バネ部材のバネ定数と自由長からの変位によって決まる所定の荷重より大きい場合には、上記鍔部に作用する上記第2の流路内の圧力Pが上記バネ部材からの開弁方向の荷重に抗して、上記弁体を押し下げ、上記シート部が上記弁座部に着座して上記第1の連通孔を閉鎖するとともに、上記第3の連通孔が閉鎖され、上記第3の連通孔から上記弁室内への高圧流体の流入が阻止される。このため、上記調圧逆止弁は、より確実に閉弁され、逆止弁として作用し、上記第1の流路と上記第2の流路との連通を遮断し、上記第1の流路内の圧力はPを維持し、上記第2の流路内の圧力はPを維持できる。
さらに、第1の流路内の圧力Pが第2の流路内の圧力Pよりも低く、かつ、その圧力差(P−P)が上記バネ部材のバネ定数と自由長からの変位によって決まる所定の荷重以下の場合には、上記第2の流路内の圧力Pによって、上記弁体が押し下げられることなく、上記第1の流路と上記第2の流路との連通が維持される。このため、上記調圧逆止弁は、調圧弁として作用し、第2の流路102内の流体は、上記第1の流路内に流出し、上記第1の流路内の圧力Pと上記第2の流路内の圧力Pとを等しくできる。
請求項7の発明では、上記高圧機器は、上記圧力流体として高圧源から高圧燃料を高圧燃料供給配管を経由して内部に導入し、該高圧燃料の圧力をノズル基体内に摺動可能に保持されたニードルの開弁方向と閉弁方向とに作用させ、圧電アクチュエータを駆動源として、開弁方向の圧力を増減して、上記ニードルを昇降せしめて、先端に設けた噴孔を開閉して内燃機関内への高圧燃料の噴射と停止とを制御する燃料噴射弁であって、上記燃料噴射弁は、上記第1の流路として、上記ニードルの背面側に高圧燃料を導入して閉弁方向の圧力を作用させる背圧室を区画し、上記第2の流路として、上記圧電アクチュエータの変位に応じて昇降する加圧ピストンの下面側に加圧室を区画し、上記背圧室と上記加圧室とを請求項1ないし6のいずれか1項に記載の調圧逆止弁を介して連通せしめる。
請求項7の発明では、上記高圧機器は、高圧源から高圧燃料供給配管を経由して内部に導入した高圧燃料の圧力をノズル基体内に摺動可能に保持されたニードルの開弁方向と閉弁方向とに作用させ、圧電アクチュエータを駆動源として、開弁方向の圧力を増減により上記ニードルを昇降せしめて、先端に設けた噴孔を開閉して内燃機関内への高圧燃料の噴射と停止とを制御する燃料噴射弁であって、上記燃料噴射弁は、上記第1の流路として、上記ニードルの背面側に高圧燃料を導入して閉弁方向の圧力を作用させる背圧室を区画し、上記第2の流路として、上記圧電アクチュエータの変位に応じて昇降する加圧ピストンの下面側に加圧室を区画し、上記背圧室と上記加圧室とを請求項1ないし6のいずれか1項に記載の調圧逆止弁を介して連通せしめ、高圧燃料を導入して上記ニードルに開弁方向の圧力を作用させる燃料貯留室を区画し、該燃料貯留室の先端に上記ニードルの離着座によって開閉される噴孔を穿設し、上記背圧室内に上記ニードルを閉弁方向に付勢する閉弁バネを配設する。
請求項7の発明によれば、高圧燃料供給配管内の高圧燃料の脈動によりバランス室内の圧力が大きな振幅で変動しても、圧電アクチュエータの駆動時以外は本発明の調圧逆止弁が開弁しており、背圧室内の圧力P1が加圧室内の圧力P2よりも高い場合には背圧室から加圧室102へ高圧燃料が流出し、背圧室内の圧力P1が加圧室内の圧力Pよりも低い場合には、加圧室から背圧室へ高圧燃料が流出するので、背圧室内の圧力P1及び加圧室102内の圧力P2の変動幅は小さくなる。また、圧電アクチュエータの駆動により加圧室内の圧力が高くなったとき以外における背圧室内の圧力Pと加圧室102内の圧力Pとの差を小さくすることができ、意図しないニードル上昇が防止される。さらに、一般的には、高圧燃料供給配管内の脈動の影響を防ぐために、燃料噴射弁の高圧燃料導入孔との接続部に絞り流路を設けているが、このような絞り流路を設けると絞り部での圧力低下により実質的な燃料噴射圧力の低下を招く虞がある。本発明の燃料噴射弁によれば、このような絞り流路の絞り径を大きくできる、若しくは、このような絞り流路を廃止できるので、実効燃料噴射圧力を高く維持することが可能となり、噴射燃料の更なる微粒化、排気エミッションの低下、燃費の向上を図ることができる。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における調圧逆止弁1の構造について説明する。図1は、調圧逆止弁1の概要を示す断面図である。
調圧逆止弁1は、内部に圧力の変化する流体の流れる2つの流路を有する圧力流体機器に用いられ、第1の流路101と第2の流路102とを連通する連通流路に設けられ、それぞれの流路内の圧力変化に応じて連通と遮断とを切り換えることができる。
第2の流路102内の圧力Pが第1の流路101内の圧力Pよりも低い場合、及び、第2の流路102内の圧力Pと第1の流路101内の圧力Pとの差(P−P)が、後述する所定の圧力(−K・X/A)以下の場合には、開弁状態を維持し、第1の流路101と第2の流路102とを連通せしめて第1の流路101と第2の流路102とのいずれか一方の高圧側から低圧側への流体の移動を許容し、第1の流路101内の圧力Pと第2の流路102内の圧力Pとを速やかに同一にすることができる。
また、第2の流路102内の圧力Pと第1の流路101内の圧力Pとの差(P―P)が所定の圧力(−K・X/A)よりも大きい場合には、調圧逆止弁1は、閉弁状態となり、第1の流路101と第2の流路102との連通を遮断し、第2の流路102から第1の流路101への流体の移動を阻止することができる。
即ち、本発明の調圧逆止弁1は、流路内の圧力変化に応じて2つの流路を連通し、流路内の圧力を所望の圧力に調整する調圧弁としての機能と、2つの流路の連通を遮断する逆止弁としての機能とを果たすことができる。
図1に示すように、調圧逆止弁1は、弁座部131を形成した弁基体10と弁体20とバネ部材24とによって構成されている。
弁基体10は、弁体20を摺動可能に保持する弁基体10の内周壁151によって区画された弁室15を有する有底筒状に形成され、底部13には第1の流路101に開口する第1の連通孔11が穿設され、さらに第1の流路101側に向かってすり鉢状に窪ませた弁座部131が形成され、底部13に対向する側には第2の流路102に開口する第2の連通孔12が形成され、第1の連通孔11と第2の連通孔12とは、弁室15を介して連通している。
弁体20は、第1の連通孔11側には弁座部131への着座によって第1の連通孔11を閉鎖する球面状に形成されたシート部21が設けられ、第2の連通孔12側には、外径方向に張り出す鍔部22が形成され、鍔部22の側面23は、弁室内周壁151に摺動可能に保持されている。
底部13と鍔部22との間には、鍔部22を弁体20の離座方向に押圧するコイル状のバネ部材24が配設されている。
弁基体10に第2の流路102側には、弁体20を弁基体10内に保持する保持部14が形成され、バネ部材24によって、弁体20が第2の流路102側に押圧され、鍔部22の上面が保持部14に当接している。
なお、本実施形態においては、鍔部22の全面に第2の流路102内の圧力Pが作用するように、保持部14と鍔部22とが点接触すべく保持部14の下面又は鍔部22の上面のいずれかに突起部141が設けられている。
さらに、弁基体10には、内周壁151の一部を鍔部22の下端面よりも僅かに下方の位置で外径方向に向かって窪ませた環状溝16が形成され、環状溝16と第2の流路102とを連通する第3の連通孔17が形成されている。なお、第3の連通孔17は、内径に小径部を設けた絞り流路とするのが望ましい。
また、環状溝16は、弁体20のシート部21が弁座部131に当接したときには、鍔部11の側面23によって閉鎖される位置及び大きさに形成してある。
図2を参照して、本発明の第1の実施形態における調圧逆止弁の効果について説明する。図2(a)、(b)、(c)は、第1の流路101内の圧力Pと第2の流路102内の圧力Pとが変化した場合の調圧弁逆止弁1の動作を示す断面図である。
図2(a)に示すように、第2の流路102内の圧力Pが第1の流路101内の圧力P以下(P≦P)の場合には、弁体20は、バネ部材24によって開弁方向に付勢されているので、シート部21は、弁座部131と離間しており、かつ、第1の流路101と第2の流路102とは、第1の連通孔11、環状溝16、第3の連通孔17を介して連通状態となる。このため、調圧逆止弁1は、調圧弁として作用し、第1の流路101内の圧力Pと第2の流路102内の圧力Pとを等しくすることができる。
図2(b)に示すように、バネ部材24のバネ常数をK、自由長からの変位をX、鍔部22の受圧断面積をAとしたとき、第2の流路102内の圧力Pが第1の流路101内の圧力Pよりも高く、かつ、その圧力差(P―P)が所定値(−K・X/A)より大きい場合には、鍔部22に作用する第2の流路102内の圧力Pがバネ部材24の押圧力に抗して、弁体20を押し下げ、シート部21が弁座部131に着座して第1の連通孔11を閉鎖するとともに、鍔部22の側面23が環状溝16を閉鎖するので、第3の連通孔17から弁室15内への高圧流体の流入が阻止される。このため、調圧逆止弁1は、逆止弁として作用し、第1の流路101と第2の流路102との連通を遮断し、第1の流路101内の圧力はPを維持し、第2の流路102内の圧力はPを維持する。
図2(c)に示すように、第1の流路101内の圧力Pが第2の流路102内の圧力Pよりも低く、かつ、その圧力差(P−P)が所定値(−K・X/A)以下の場合には、第2の流路102内の圧力Pによって、弁体20が押し下げられることなく、第1の流路101と第2の流路102との連通が維持される。このため、調圧逆止弁1は、調圧弁として作用し、第2の流路102内の流体は、第1の流路101内の圧力Pが第2の流路102内の圧力Pと等しくなるまで第1の流路101内に流出する。
通常の逆止弁は、順方向の流れを許容し、逆方向の流れを常に遮断するが、本発明の調圧逆止弁1は、順方向の流れを許容し、圧力差が所定の値よりも小さい場合には逆方向の流れを許容し、圧力差が所定の値よりも大きい場合には逆方向の流れを遮断することができる。
図3(a)、(b)、(c)に本発明の他の実施形態における調圧逆止弁1a、1b、1cを示す。なお、本図において、中心線の右側は開弁状態を示し、中心線の左側は、閉弁状態を示す断面図である。以下の実施形態において、上記第1の実施形態との相違点のみを説明する。
第1の実施形態においては、弁体20のシート部21を球面状に形成したが、本発明の第2の実施形態における調圧逆止弁1aでは、図3(a)に示すように、シート部21aを円錐状に形成した点が相違する。このような形状にすることによって、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、シート部21aと弁座部131aとの間隙を小さくでき、引込み効果により流速を早くすることができるので、さらに応答性の向上を図ることができる。
第1の実施形態においては、第3の連通孔17、環状溝16を弁基体10に形成したが、本発明の第3の実施形態における調圧逆止弁1bでは、図3(b)に示すように、鍔部22bに第3の連通孔27bを穿設し、弁基体10bの内周壁151bを径小に縮径した小径部152bを設け、この間の段差部に第3の連通孔27bを開閉する弁部18bを形成した点が相違する。また、第1の実施形態においては、保持部14は、蓋状に形成したが、本実施形態では、図3(b)に示すように、内周壁151bの一部を外径方向に環状溝を形成し、スナップリング14bを挿嵌して、鍔部22bの外周縁を係止して保持する構造としても良い。このような形状としても上記第1の実施形態と同様の効果を発揮できる。また、図には、第3の連通孔27bの下端と弁部18bとが当接して第3の連通孔27bを閉鎖すべく、弁部18bを円錐状に形成した例を示したが、弁部18bは、閉弁時には弁部18bが第3の連通孔27b内に挿入可能とする柱状に形成しても良い。
また、第1の実施形態においては、第3の連通孔17、環状溝16を弁基体10に形成したが、本発明の第3の実施形態における調圧逆止弁1cでは、図3(c)に示すように、鍔部22cと内周壁151cとの間に間隙を設け第3の連通孔17cとし、鍔部22cの下端面23cと内周壁151cの一部を中心方向に縮径した小径部152cの段部の上面16cとが当接することによって、第3の連通孔17cを閉鎖する構造としても良い。また、第1の実施形態では、バネ部材としてコイル状のバネを用いたが、本実施形態のように、波板状の板バネ部材24cを用いても良い。さらに、第1の実施形態では、保持部14に突起部141を設けたが、本実施形態のように、弁体20cのシート部21に用いたボール弁体の一部が第2の流路側にも露出するように、鍔部22cを形成して、保持部14の下端面と点接触するようにしても良い。本実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図4に本発明の第4の実施形態における調圧逆止弁1dを示す。上記実施形態においては、調圧弁逆止弁の作動差圧、調圧の精度を確保するために、弁体の離着座と連動して開閉されるバイパス構造の第3の連通孔を介して、第2の流路と第1の流路との連通を図ったが、第1の流路101と第2の流路102との圧力差が大きい場合には、図4に示しように、鍔部22dの側面23dと弁基体10dの内周壁151dとの間に設けた間隙によって第3の連通孔17dとし、弁体20dの離着座に連動して第3の連通孔17dを閉鎖する手段を廃した簡易な構造としても良い。
弁基体10dは、弁体20dを遊動可能に保持する弁基体10dの内周壁151dによって区画された弁室15dを有する有底筒状に形成され、底部13dには第1の流路101に開口する第1の連通孔11dが穿設され、さらに第1の流路101側に向かってすり鉢状に窪ませた弁座部131dが形成され、底部13dに対向する側には第2の流路102に開口する第2の連通孔12dが形成され、第1の連通孔11dと第2の連通孔12dとは、弁室15dを介して連通している。
弁体20dは、第1の連通孔11d側には弁座部131dへの着座によって第1の連通孔11dを閉鎖する球面状に形成されたシート部21dが設けられ、第2の連通孔12d側には、外径方向に張り出す鍔部22dが形成され、鍔部22dの側面23dは、弁室内周壁151との間に第3の連通孔17dを構成する間隙を設けて遊動可能に保持されている。
底部13dと鍔部22dとの間には、鍔部22dを弁体20dの離座方向に押圧するコイル状のバネ部材24dが配設されている。
弁基体10dに第2の流路102側には、弁体20dを弁基体10d内に保持する保持部14dが形成され、バネ部材24dによって、弁体20dが第2の流路102側に押圧され、弁体20dの突出部が保持部14dに当接している。
本実施形態によれば、第2の流路102内の圧力Pが第1の流路内の圧力Pよりも遙かに大きく、シート部21dのシート断面積Aに作用する圧力A・(P−P)が、バネ部材24dによる開弁方向のバネ荷重(−K・X)を上回るときには、シート部21dが着座部131dに着座し閉弁される。したがって、上記実施形態の効果と同様な効果を発揮できる。
なお、本実施形態においては、第3の連通孔17dの間隙は、第1の連通孔11dの断面積に対して十分小さく設定するのが望ましい。
さらに、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、バネ部材の形状等、上記実施形態における相違点を適宜組み合わせた構成としても良い。
図5を参照して、本発明の第5の実施形態における燃料噴射弁Iについて説明する。図5は、燃料噴射弁Iの概要並びに閉弁時の状態を示している。
燃料噴射弁Iは、ノズル基体100と、本発明の調圧逆止弁1と、圧電アクチュエータ30とニードル40とを具備し、図略の内燃機関に設けられ、コモンレールRによって例えば30MPaの高圧に蓄圧された高圧燃料を、燃料供給配管50を介して燃料噴射弁I内に導入し、アクチュエータ30の駆動によって、ニードル40を昇降し、ノズル基体100の先端に設けた噴孔113を開閉して、上記内燃機関内への高圧燃料の噴射と停止とを制御している。
なお、以下の説明において、図の上側を基端側、下側を先端側とし、基端側に向かう方向を開弁方向、先端側に向かう方向を閉弁方向とする。
燃料噴射弁Iは、略筒状に形成されたノズル基体100の内側にニードル40が摺動可能に保持している。
ニードル40は、段付き柱状に形成され、中径部41がノズル基体100に形成されたニードル摺動部115に摺動可能に保持されている。
中径部41の基端側には、中径部41よりも径大となる大径部41が形成され、先端側に摺動部41よりも径小となる小径部43が形成され、小径部43の先端には、略円錐状のシート部44が形成されている。
ノズル基体100は大径部41を摺動可能に保持しており、大径部41の基端側には、ニードル40の背面側に閉弁方向の圧力を作用させる背圧室101が区画され、大径部41の先端側には、大径部41の底面に開弁方向の圧力を作用させる制御室104が区画されている。
背圧室101には、背圧導入流路105を介して高圧導入孔109から高圧流路106に導入された高圧燃料の一部が導入されている。
さらに、背圧室101には、ニードル40を閉弁方向に付勢する閉弁バネ45が収納されている。
ノズル基体100の基端側には、圧電アクチュエータ30が内蔵固定されている。圧電アクチュエータ30は、充放電によって伸縮し、圧電アクチュエータ30の変位を伝達するアクチュエータヘッド31が隔壁部116に摺動可能に保持されている。アクチュエータヘッド31は、ピストン戻しバネ33によって、開弁方向に付勢され、基端側で圧電アクチュエータ30に当接している。さらに、アクチュエータヘッド31の先端には、アクチュエータヘッド31と連動すべく加圧ピストン32が固定されている。
加圧ピストン32は略柱状に形成され、加圧ピストン32はノズル基体100内に摺動可能に保持されている。
加圧ピストンの基端側には、カウンタバランス圧力として加圧ピストン32の閉弁方向に圧力を作用させるバランス室107が区画され、加圧ピストン32の先端側には、加圧ピストン32の上下動によって圧力を増減する加圧室102が区画されている。
バランス室107には、バランス圧力導入孔108を介して、高圧導入孔109から高圧流路106に高圧燃料の一部が導入されている。
バランス室107の基端側には、シール部材34が挿嵌され、アクチュエータヘッド31を摺動可能に保持しつつ、アクチュエータヘッド30の収納された収納室への高圧燃料の漏れを防ぐべく油密を保持している。
加圧室102は、本発明の要部である調圧逆止弁1を介して背圧室101に接続され、背圧室101内に導入された高圧燃料が調圧逆止弁1を介して加圧室102内に導入されている。
本実施形態においては、背圧室101を第1の流路とし、加圧室102を第2の流路として、本発明の要部である調圧弁1の第1の連通孔11が背圧室101に開口し、第2の連通路が加圧室102に開口するように配設してある。
加圧ピストン32には、バランス室107に導入された高圧燃料の圧力が閉弁方向に作用し、加圧室102内に導入された高圧燃料の圧力が開弁方向に作用しているので圧電アクチュエータ30の伸長によって、加圧室102内の圧力を確実に高圧燃料の導入圧力以上とすることができる。
さらに、加圧室102には、圧力伝達流路103が形成され、さらに制御室104に連通している。制御室104内の圧力は、ニードル40の開弁方向に作用し、圧電アクチュエータ30の変位によって変化する加圧室102の容積変化に応じて制御室104の容積も変化するが、加圧室102の断面積は、制御室104の断面積よりも遙かに大きく形成されており、制御室104の軸方向の変位は圧電アクチュエータ30の変位よりも遙かに大きく拡大され、ニードル41の大径部41を大きく変位させることができる。
小径部43の周囲には、高圧燃料供給路110を介して、高圧流路106に導入された高圧燃料を貯留する燃料貯留室111が区画されている。
燃料貯留室11の先端には、サック室112を経由して噴孔113が穿設されている。噴孔113は、ニードル着座部114において、シート部44の離着座によって開閉される。
圧電アクチュエータ30は、例えば、PZT等の圧電セラミック材料からなり、厚さ方向に分極した圧電セラミック層が分極方向を交互に換えて数十から数百枚積層された積層型圧電素子が用いられている。
図5に示すように、閉弁時には、圧電アクチュエータ30は収縮しており、第1の流路としての背圧室101内の圧力Pと第2の流路としての加圧室102内の圧力Pとは、ともにコモンレールRからの高圧燃料の標準供給圧力Pに等しく、調圧逆止弁1は開弁状態となっている。この時、バランス室107内の圧力Pと加圧室102内の圧力Pと制御室104内の圧力と背圧室101内の圧力と燃料貯留室111内の圧力は全て標準供給圧力Pに等しく、ニードル40には、開弁方向に作用する燃料圧力と閉弁方向に作用する燃料圧力とはバランスされ、閉弁バネ45の荷重によって閉弁方向に押圧されているので、燃料噴射弁Iは閉弁状態を維持している。
図6を参照して、燃料噴射弁Iの開弁時の状態について説明する。
圧電アクチュエータ30に通電されると圧電アクチュエータ30が伸長し、アクチュエータヘッド33を先端側に押し下げ、これに連動して加圧ピストン32が、加圧室102内の圧力を増加させる。このとき、加圧室102内の圧力Pは、背圧室101内の圧力Pよりも調圧逆止弁1のバネ荷重(−K・X/A)以上に高い加圧時圧Pとなり、調圧逆止弁1は閉弁状態となる。
このため、加圧室102内の圧力Pが背圧室101内の圧力Pよりも高い加圧時圧Pとなっても加圧室102から背圧室101への燃料の流入が阻止され、背圧室101内の圧力は、標準供給圧力Pが維持される。
一方、加圧室102内の圧力Pは、圧力伝達流路103を介して、制御室104に伝達され、制御室104内の圧力も増加する。
制御室104内の圧力の増加に伴い、閉弁バネ45のバネ荷重に抗してニードル40が上昇し、シート部44がノズル弁座部114から離座して、燃料貯留室111内の高圧燃料がサック室112を経由して噴孔113から図略の内燃機関内へ噴射される。
図7を参照して、燃料噴射弁Iから高圧燃料が噴射された直後の急激な圧力低下が発生した場合、及び、高圧燃料供給配管50内の圧力が脈動により低下した場合に発揮される本発明の効果について説明する。
燃料噴射弁Iから高圧燃料が噴射された直後、及び、高圧燃料供給配管50内の圧力が脈動により低下したときには、高圧流路106内の圧力、バランス室107内の圧力P、背圧室101内の圧力P、燃料貯留室111内の圧力は全て低圧PFdとなる。
一方、加圧室102内の圧力P及び、制御室104内の圧力は、圧電アクチュエータ30の収縮により加圧ピストン32が引き上げられ、加圧時圧力Pから標準供給圧力Pへと戻るので、瞬間的には制御室104内の圧力は背圧室101内の圧力よりも高くなり、ニードル40の上昇が起こりえるが、加圧室102内の圧力PFが調圧逆止弁1のバネ荷重よりも低いので調圧逆止弁1は開弁状態となり、加圧室102内の高圧燃料は速やかに背圧室101内に流出して、背圧室101内の圧力P1と加圧室102内の圧力P2並びに制御室104内の圧力は等しくなる。したがって、高圧流路106内の圧力、バランス室107内の圧力P、背圧室101内の圧力P、燃料貯留室111内の急激な圧力低下が起こっても、ニードル40の上昇が起こらず、噴孔113は閉弁された状態を維持され、圧電アクチュエータ30の駆動と無関係の意図しない燃料噴射を防止できる。したがって、極めて信頼性の高い燃料噴射弁を実現できる。
図8に本発明の効果を比較例とともに示す。本発明の第5の実施形態に示した燃料噴射弁Iのタイムチャートを実施例1として実線で示し、本発明の調圧逆止弁1に換えて、通常の逆止弁を設けた燃料噴射弁のタイムチャートを比較例1として点線で示す。
図8に示すように、実施例1においては、高圧燃料供給配管50内の高圧燃料の脈動によりバランス室107内の圧力PBが大きな振幅で変動しても、圧電アクチュエータ30の駆動時以外は本発明の調圧逆止弁1が開弁しており、背圧室101内の圧力P1が加圧室102内の圧力P2よりも高い場合には背圧室101から加圧室102へ高圧燃料が流出し、背圧室101内の圧力P1が加圧室102内の圧力Pよりも低い場合には、加圧室102から背圧室101へ高圧燃料が流出するので、背圧室101内の圧力P1及び加圧室102内の圧力P2の変動幅は、バランス室107内の圧力変動の幅に比べて小さくなっている。また、圧電アクチュエータ30の駆動により加圧室102内の圧力が高くなったとき以外における背圧室101内の圧力Pと加圧室102内の圧力Pとの差が小さくなり、意図しないニードル40のリフトが防止されている。したがって、燃料噴射率Qの上昇は、圧電アクチュエータ30の駆動時のみとなっている。
一方、比較例1においては、背圧室101内の圧力Pは、バランス室107内の圧力Pと同様に、脈動により大きな振幅で変動している。通常の逆止弁では、加圧室102内の圧力Pが背圧室101内の圧力Pよりも高い場合には、圧電アクチュエータ30の駆動とは、無関係に閉弁されている。このため、加圧室Pの圧力が背圧室Pの圧力よりも高い場合にはニードル40が上昇し、燃料噴射が起こっている。
したがって、本実施形態における燃料噴射弁Iによれば、圧電アクチュエータ30の駆動とは無関係の燃料噴射を防止できる。一般的には、高圧燃料供給配管50内の脈動の影響を防ぐために、燃料噴射弁の高圧燃料導入孔との接続部に絞り流路を設けているが、このような絞り流路を設けると絞り部での圧力低下により実質的な燃料噴射圧力の低下を招く虞がある。
本発明の調圧逆止弁を備えた燃料噴射弁によれば、このような絞り流路の絞り径を大きくできる、若しくは、このような絞り流路を廃止できるので、実効燃料噴射圧力を高く維持することが可能となり、噴射燃料の更なる微粒化、排気エミッションの低下、燃費の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明は、燃料噴射弁として上記実施形態に示した高圧燃料を直接に燃料貯留室に導入する構造のものに限定するものではなく、ニードル内に設けたニードル内流路を経由して燃料貯留室に高圧燃料を導入する構造の燃料噴射弁等にも適宜採用し得るものでも良い。
は、本発明の第1の実施形態における調圧逆止弁の概要を示す断面図。 (a)から(c)は、本発明の第1の実施形態における調圧逆止弁の効果を示す動作説明図である。 (a)から(c)は、本発明の他の実施形態における調圧逆止弁の概要を示す断面図。 本発明の第4の実施形態における調圧逆止弁の概要を示す断面図。 本発明の第5の実施形態における燃料噴射弁の概要並びに閉弁状態を示す断面図。 は、本発明の第5の実施形態における燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図。 は、本発明の効果を示し、第5の実施形態における燃料噴射弁の脈動発生時の閉弁状態を示す断面図。 は、本発明の効果を比較例とともに示すタイムチャート図。
符号の説明
1 調圧逆止弁
10 弁基体
11 第1の連通孔
12 第2の連通孔
13 弁座部
20 弁体
21 シート部
24 バネ部材
101 第1の流路(背圧室)
102 第2の流路(加圧室)
I 高圧機器(燃料噴射弁)
50 高圧燃料供給配管
第1の流路内圧力
第2の流路内圧力

Claims (7)

  1. 内部に圧力流体の流れる少なくとも2つの流路を含む圧力機器に配設され、上記複数の流路の第1の流路と第2の流路とを繋ぐ連通路を所定の圧力で開閉する調圧逆止弁であって、
    上記調圧逆止弁は、弁基体と弁体とバネ部材とによって構成し、
    上記弁基体は、内部に上記弁体を収納する弁室と、該弁室に連通しつつ上記第1の流路に開口して上記第1の流路内の圧力Pを上記弁体の開弁方向に作用せしめる第1の連通孔と、上記弁室に連通しつつ上記第2の流路に開口して上記第2の流路内の圧力Pを上記弁体の閉弁方向に作用せしめる第2の連通孔と、上記弁体に形成したシート部の離着座によって上記第1の連通孔を開閉する弁座部とを具備するとともに、
    上記バネ部材は、上記弁体と上記弁座部との間に介装して上記バネ部材からの荷重を上記弁体の開弁方向に作用せしめたことを特徴とする調圧逆止弁。
  2. 上記弁基体は、有底筒状に形成し、上記弁座部は、上記弁基体の底部に第1の流路側に向かって窪ませた略すり鉢状に形成し、上記シート部は、上記弁体の上記第1の流路側を球面状に形成し、
    上記弁体の上記第2の流路側には、外周方向に向かって張り出しつつ、上記弁基体の内周壁に摺動可能に保持される鍔部を形成し、
    上記バネ部材は、上記弁基体の底部と上記鍔部との間に介装したことを特徴とする請求項1に記載の調圧逆止弁。
  3. 上記弁基体は、有底筒状に形成し、上記弁座部は、上記弁基体の底部に第1の流路側に向かって窪ませた略すり鉢状に形成し、
    上記シート部は、上記弁体の上記第1の流路側に略切頭円錐状に形成し、
    上記弁体の上記第2の流路側には、外周方向に向かって張り出し、上記弁基体の内周壁に摺動可能に保持される鍔部を形成し、
    上記バネ部材は、上記弁基体の底部と上記鍔部との間に介装したことを特徴とする請求項1に記載の調圧逆止弁。
  4. 上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記鍔部の側面によって閉鎖される位置であって、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記弁室に露出する位置において、上記弁基体の内周壁の一部を外径方向に窪ませた環状溝を穿設し、上記弁基体の側壁に上記第2の流路側から上記環状溝に連通する第3の流孔を穿設したことを特徴とする請求項2又は3に記載の調圧逆止弁。
  5. 上記鍔部を貫通する第3の連通孔を穿設し、上記弁基体の内周壁の一部を中心方向に向かって縮径して段差部を設け、上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記第3の連通孔を閉鎖し、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記第3の連通孔を開放する弁部を該段差部の上面に形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の調圧逆止弁。
  6. 上記鍔部と上記弁基体内周壁との間に間隙を設けて第3の連通孔となし、上記シート部が上記着座部に着座したときには、上記鍔部の下端面と当接し、上記シート部と上記着座部とが離隔するときには、上記鍔部の下端面と離隔する位置で上記弁基体の内周壁の一部を中心に向かって縮径して段差部を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の調圧逆止弁。
  7. 上記高圧機器は、上記圧力流体として高圧源から高圧燃料を高圧燃料供給配管を経由して内部に導入し、該高圧燃料の圧力をノズル基体内に摺動可能に保持されたニードルの開弁方向と閉弁方向とに作用させ、圧電アクチュエータを駆動源として、開弁方向の圧力を増減して、上記ニードルを昇降せしめて、先端に設けた噴孔を開閉して内燃機関内への高圧燃料の噴射と停止とを制御する燃料噴射弁であって、
    上記燃料噴射弁は、上記第1の流路として、上記ニードルの背面側に高圧燃料を導入して閉弁方向の圧力を作用させる背圧室を区画し、上記第2の流路として、上記圧電アクチュエータの変位に応じて昇降する加圧ピストンの下面側に加圧室を区画し、
    上記背圧室と上記加圧室とを請求項1ないし6のいずれか1項に記載の調圧逆止弁を介して連通せしめたことを特徴とする燃料噴射弁。
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