JP2009228494A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DPFにおけるPMの偏堆積の発生によってPM堆積量の推定精度が低減することが回避できる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気温度を取得し(S110)、さらに排気流量を取得する(S120)。排気の流通方向が軸方向となる円筒形状のDPFの径方向中心部と外周部とにおける温度係数を、排気流量の値から算出する(S130)。そして排気温度からDPFの径方向中心部の温度を推定し、これに温度係数を乗算することによって、DPFの径方向中心部と外周部とにおける温度を算出する(S140)。次にDPFの径方向中心部と外周部とにおける温度から、径方向中心部と外周部とにおけるPMの燃焼速度を算出する(S150)。径方向中心部と外周部とにおけるPMの燃焼速度を積算することによって得られた燃焼量の差分をPM偏堆積度として算出する(S160)。PM偏堆積度が所定値を越えたらDPFを完全再生して偏堆積状態を解消する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
今日、環境保護意識の高まりのなかで内燃機関に対してすぐれた排気浄化性能が求められている。特にディーゼルエンジンにおいては、エンジンから排出される黒煙などのいわゆる排気微粒子(または粒子状物質、パティキュレートマター、PM)の除去がより一層の普及のために重要である。この目的のために排気管の途中にディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)が装備されることが多い。
DPFがPMを捕集することにより排気中のPMは大部分が除去されるが、DPF内にPMが堆積し続ける一方では、DPFは目詰まりを起こしてしまうので、堆積されたPMを燃焼して除去することで、DPFを再生する必要がある。DPF内に堆積したPMを燃焼するためにシリンダ内でのメイン噴射後のポスト噴射などの手法が用いられる。
DPFの再生のために燃料が消費されるので、頻繁なDPF再生は燃費の悪化を招いてしまう。一方DPF再生の回数が少なすぎると、堆積量が過剰となり再生処理において昇温し過ぎてDPFが破損する可能性がある。したがってDPF再生は適切な時期に行わなければならない。そのためにDPFにおけるPMの堆積量を何らかの方法でできるだけ正確に推定できるシステムの開発が必要である。
下記特許文献1には、パティキュレートフィルタへの排気微粒子の堆積量の増大による通気抵抗の増大で、パティキュレートフィルタの入口と出口との間の圧力の差である差圧が増大することを利用して、この差圧を検出し、検出差圧が所定値を超えると再生すべき時期だと判断する技術が開示されている。
特開平7−332065号公報
PM堆積量とDPF差圧(DPF圧損)との関係は、一般に図9に示された関係となる(あるいは近似される)ことが知られている。すなわち、内燃機関の運転が続いてDPFへのPM堆積が進行するに従ってPM堆積量とDPF差圧(圧損)とを示す点は、図9に示された初期点100から実線110上を図示右上へ移動し、さらに遷移点120以後は実線130上を図示右上へ移動する。
そして点140に達したらPMの燃焼を開始すると、以後PM堆積量とDPF差圧を示す点は破線150、遷移点160、破線170を通って初期点100へ戻る。実線110、破線150はDPFのフィルタ壁の壁内にPMが堆積する段階に対応し、実線130、破線170はフィルタ壁の壁面上にPMが堆積する段階に対応する。図9の特性と差圧の計測値とからPM堆積量が推定できる。
しかし差圧を用いてDPFにおけるPM堆積量を推定する方法(差圧式推定)には推定精度を劣化させる要因があり、それは例えばPMの偏堆積と呼ばれる現象である。PMの偏堆積とは、DPF内に均一にPMが堆積せず、DPF内の場所によって堆積量に偏りがある現象である。通常DPFは円筒状の形状を有して、その軸方向が排気の流通方向となるように排気管内に配置されるが、そうしたDPFでは径方向外周部に多くPMが堆積し、径方向中心部にはPM堆積量が少なくなるかたちで偏堆積が発生することが多い。
こうした偏堆積が発生する一番大きな原因は、DPF再生が完全再生では終了しない場合があることである。完全再生とはPM堆積量がゼロとなるまでDPFを再生することである。完全再生ではない再生は部分再生と呼ばれる。部分再生となってしまう原因としては、再生途中に運転者によってエンジンが停止されたり、低負荷の運転が続いたことなどによってECUが再生を終了させるといったことがあげられる。
上述のような円筒状のDPFでは径方向外周部は外気への放熱があるために径方向中心部と比して温度が低くなるのでDPF再生中のPMの燃焼速度が遅い。したがってDPF再生が部分再生で終わった場合、径方向外周部のPMがより多く燃え残ってしまい偏堆積となる。
またDPFにおけるPMの偏堆積は、部分再生に限らず通常の運転中にも徐々に拡大する場合がある。排気管のレイアウトにもよるが、例えば、排気流れがまっすぐにDPFの前端面中央に当たる場合は、一般に排気ガスはDPFの中心部により多く流れる傾向があるので、DPFの径方向中心部は外周部よりも温度が高くなり、径方向中心部のPMは燃焼しやすいからである。
図9の特性はPMがDPFに均一に堆積することを前提としており、PMの偏堆積が発生すると、図9の特性がDPF差圧とPM堆積量の関係を精度良く表さなくなる。DPFにおけるPMの偏堆積によってPM堆積量の推定精度が低減することを回避できる排気浄化装置は従来技術では提案されていない。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、DPFにおけるPMの偏堆積の発生によってPM堆積量の推定精度が低減することが回避できる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するために、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、排気通路の途中に配置されて粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、前記パティキュレートフィルタにおいて排気の流通方向と直交する断面での中心部と外周部とにおける前記粒子状物質の燃焼量の差分を前記パティキュレートフィルタにおける前記粒子状物質の偏堆積度として算出する偏堆積度算出手段と、その偏堆積度算出手段によって算出された前記偏堆積度が所定値を越えた場合に前記パティキュレートフィルタに堆積された前記粒子状物質を燃焼する再生手段とを備えたことを特徴とする。
これにより本発明に係る内燃機関の排気浄化装置ではパティキュレートフィルタにおいて排気の流通方向と直交する断面での中心部と外周部とにおける粒子状物質の燃焼量の差をパティキュレートフィルタにおける粒子状物質の偏堆積度として算出するので、燃焼量の差分という算出可能な数値によって粒子状物質の偏堆積の程度が把握できる。したがって算出可能な数値によって偏堆積度を算出して、これが所定値を超えたらパティキュレートフィルタを再生して偏堆積状態を解消できる。したがって偏堆積の発生によって粒子状物質の堆積量の推定精度が悪化することが回避できる。
また前記排気通路における排気の温度を検出する排気温度検出手段と、前記排気温度検出手段によって検出された前記排気の温度から前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度を推定する温度推定手段とを備え、前記偏堆積度算出手段は、前記温度推定手段によって推定された前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度から、前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける前記粒子状物質の燃焼量の差を算出するとしてもよい。
これにより、検出された排気温度からパティキュレートフィルタの中心部と外周部とでの温度を推定し、その温度からパティキュレートフィルタの中心部と前記外周部とにおける粒子状物質の燃焼量の差を算出するので、粒子状物質の燃焼量の差、すなわち偏堆積度が精度よく算出できる。したがって精度よく算出された偏堆積度を用いて偏堆積の発生によって粒子状物質の堆積量の推定精度が悪化することを回避する排気浄化装置が実現できる。
また前記排気通路における排気の流量を検出する排気流量検出手段を備え、前記温度推定手段は、前記排気流量検出手段によって検出された前記排気の流量も用いて前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度を推定するとしてもよい。
これにより検出された排気温度のみでなく排気流量も用いてパティキュレートフィルタの中心部と外周部とにおける温度を推定するので、さらに精度よく同部の温度が推定できる。したがって精度よく算出された温度を用いて偏堆積度を算出することによって、偏堆積の発生によって粒子状物質の堆積量の推定精度が悪化することを回避する排気浄化装置が実現できる。
また前記パティキュレートフィルタにおける前記粒子状物質の堆積量を推定する堆積量推定手段を備え、前記偏堆積度算出手段は前記堆積量推定手段によって推定された前記堆積量が大きいほど前記燃焼量を大きく算出するとしてもよい。
これにより粒子状物質の堆積量を推定して、堆積量が多いほど燃焼量を大きく算出するので、堆積量に応じた精度のよい燃焼量の推定値によって偏堆積度を算出できる。したがって精度よく偏堆積度を算出することにより、偏堆積の発生によって粒子状物質の堆積量の推定精度が悪化することを回避する排気浄化装置が実現できる。
また前記排気通路における排気の流量を算出する排気流量検出手段を備え、前記偏堆積度算出手段は前記排気流量検出手段によって検出された前記排気の流量が大きいほど前記燃焼量を大きく算出するとしてもよい。
これにより排気の流量を検出して、排気の流量が大きいほど燃焼量を大きく算出するので、排気の流量に応じた精度のよい燃焼量の推定値によって偏堆積度を算出できる。したがって精度よく偏堆積度を算出することにより、偏堆積の発生によって粒子状物質の堆積量の推定精度が悪化することを回避する排気浄化装置が実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置1の一実施形態の概略構成図である。
排気浄化装置1は、4気筒のディーゼルエンジン2(以下では単にエンジンと称する)に対して構成されており、吸気管3、排気管4、排気還流管5を備える。エンジン2に接続された吸気管3からエンジン2に空気が供給され、排気管4へ排気が排出される。排気還流管5によって排気管4から吸気管3へと排気が還流される。排気の還流によって筒内の燃焼反応を抑制してエンジン2からのNoxの排出量を低減することができる。
吸気管3にはエアフロメータ31が装備されている。エアフロメータ31によって吸気量が計測される。またエンジン2にはインジェクタ21が装備されている。インジェクタ21によってシリンダ内に燃料が供給される。
排気管5の途中にはディーゼルパティキュレートフィルタ6(DPF)が配置されている。DPF6は酸化触媒が担持されている酸化触媒付きDPF(C―DPF)とすればよい。DPF6の入口側と出口側とにはそれぞれ排気温度センサ61、62が配置されて、それぞれの位置における排気温度が計測される。またDPF6の入口側と出口側における排気圧の差である差圧(DPF差圧)を計測する差圧センサ63も装備されている。
DPF6は例えば代表的な構造として、いわゆるハニカム構造において入口側と出口側を交互に目詰めした構造とすればよい。エンジン2の運転中に排出される排気には粒子状物質(PM)が含まれ、このPMはDPF6の上記構造のDPF壁を排気が通過するときに、このDPF壁の内部あるいは表面に捕集される。DPF6に堆積したPMの堆積量が十分大きくなった度ごとに、堆積したPMを燃焼することによって除去し、DPF6を再生しなければならない。
DPF6の再生のための方法として、例えばインジェクタ21からメイン噴射後にポスト噴射をおこない、それによりDPF6に未燃HC(炭化水素)を供給する。そして未燃HCが触媒の作用によって燃焼してDPF6を昇温し、DPF6に堆積したPMを燃焼させる。なお本実施例ではDPF6は円筒状の形状を有し、その軸中心線が排気の流通方向となるように排気管4の途中に装備されているとする。したがってDPF6における径方向とは軸に直交する円形状における半径方向を指す。
また排気浄化装置1は電子制御装置7(ECU)を備える。ECU7によりインジェクタ21によるエンジン2への燃料噴射における噴射量や噴射のタイミングが制御される。またエアフロメータ31、排気温度センサ61、62、差圧センサ63の計測値もECU7へ送られる。ECU7は各種演算をおこなうCPUと各種情報の記憶を行うメモリ71とを有する構造とする。
本実施例におけるDPF6におけるPM偏堆積度算出の処理手順が図2に示されている。図2の処理がECU7によって自動的に順次実行されるとすればよい。
図2の処理ではまずS10でDPF6におけるPMの偏堆積度を推定する。S10での処理の具体的手順は図3に示されており後述する。次にS20ではS10で算出したPM偏堆積度が所定値よりも大きいか否かを判断する。PM偏堆積度が所定値よりも大きい場合(S20:Yes)S30へ進み、所定値以下の場合(S20:No)図2の処理を終了する。
次にS30でDPF6が再生可能かどうかが判断される。再生可能ならば(S30:Yes)S40へ進み、再生不可能ならば(S30:No)再びS30を繰り返して再生可能となるまで待つ。ここで再生不可能とはエンジン2が停止している場合や、低回転あるいは低負荷の運転状態なので排気温度が低くDPF6に担持された触媒が機能する温度に達しない場合などとすればよい。
S40ではDPF6の再生を実行する。再生の方法としては例えば、インジェクタ21からのポスト噴射を行えばよい。S40では完全再生を実行する。S50ではDPF6の完全再生が終了したことを受けてPM偏堆積度の値をゼロにリセットする。もしS40が部分再生に終わったらS50の手順を実行しないとすればよい。以上が図2の処理手順である。
なおS20における所定値を小さく設定すると、PMの偏堆積度がそれほど進行していなくても再生を実行することとなる。しかし通常、偏堆積度が小さいとPM堆積量も多くないとみなせる。偏堆積度が小さいときに再生を行うと少ないPMを燃焼させることとなる。しかし一般にDPF6を再生する場合、PMがある程度堆積された状態で燃焼した方が効率がよい。したがってS20における所定値はこのような意味の効率が所望の範囲におさまるように設定すればよい。
図2のS10PM偏堆積度の推定処理は図3のフローチャートによって実行される。まず偏堆積度の定義を説明する。DPF6におけるPMの堆積量はエンジン2から排出されて堆積したPM量から燃焼したPMの量を減算した値である。そしてエンジン2から排出されたPMはDPF6の径方向中心部と外周部とで均一に堆積するとみなせる。
したがってDPF6の径方向中心部と外周部とでのPMの燃焼量の積算値の差分を算出すれば、それがDPF6におけるPMの偏堆積の程度を示すこととなる。以上の考え方から、DPF6の径方向中心部と外周部とでのPMの燃焼量の積算値の差分をDPF6におけるPM偏堆積度と定義する。
図3の処理ではまずS110で排気温度を取得する。これは排気温度センサ61あるいは62で計測すればよい。次にS120では排気流量を取得する。これは例えばエアフロメータ31で計測した吸気量を排気流量とみなせばよい。
次にS130ではDPF温度係数を取得する。DPF温度係数(あるいは単に温度係数)とは、DPF内の任意の位置で定義される量であり、DPF6内の軸中心線上の位置での温度に対する当該位置での温度の比とする。したがって軸中心線上の位置での温度係数は1となる。DPF温度係数の取得では図4に示された特性を用いる。図4はDPF6の内部の位置における軸中心線からの距離とその位置での温度係数との関係を示している。なお図4ではDPF6の軸方向に直交する断面の半径をRとしている。
図4のとおりDPF6の外部への放熱の影響、及び排気ガスが径方向中心部により多く流れる影響で軸中心線からの距離が大きくなるほど温度係数は小さくなる。そして排気流量が大きくなるほどDPF6内の温度分布は均一となる、つまり径方向中心部と外周部との温度係数の差は小さくなる傾向がある。S130ではまず、図4の曲線のなかからS120で得た排気流量に対応する曲線を選択する。そしてその選択された曲線から、径方向外周部における温度係数を得る。これは、軸中心線からの距離がRの所の温度係数を得ればよい。
次にS140ではDPF温度を算出する。ただしここでのDPF温度とはDPF6内における径方向中心部と外周部とにおける温度である。S140では、まずS110で得た排気温度からDPF6内の軸中心線上の位置における温度を推定する。このために排気温度センサ61あるいは62の計測値からDPF6内の軸中心線上の位置における温度を算出するモデルを予め求めておいてメモリ71に記憶しておき、これを用いればよい。
こうして得たDPF6内の軸中心線上の位置における温度がDPF6の径方向中心部における温度である。そして、このDPF6内の軸中心線上の位置における温度にS130で得た径方向外周部におけるDPF温度係数を乗算した値をDPF6における径方向外周部の温度とする。
次にS150ではDPF6の径方向中心部と外周部とにおけるPM燃焼速度を取得する。ここでPM燃焼速度とは、DPF6内において、単位体積当たりの、かつ単位時間当たりのPMの燃焼量とすればよい。径方向中心部と外周部とにおけるPM燃焼量の算出のために図5の特性を用いる。図5はDPF6内部の温度とPM燃焼速度の関係を示している。
DPF6内の任意の位置における温度が取得されたら、図5を用いることによってその位置でのPMの燃焼速度が算出できる。図5に示されているように温度が高くなるほどPM燃焼速度は増加する。S150では、S140で求めたDPF6における径方向中心部と外周部それぞれの温度と図5とを用いて、DPF6における径方向中心部と外周部それぞれにおけるPM燃焼速度の値を取得する。図5の特性は予めメモリ71に記憶しておけばよい。
S160ではPM偏堆積度を算出する。上述のとおり、DPF6の径方向中心部と外周部とでのPMの燃焼量の積算値の差分がDPN6におけるPM偏堆積度である。したがってS160では、S150で求めたDPF6における径方向中心部と外周部それぞれにおけるPM燃焼速度の値を積算して、その差分を算出する。以上が図3の処理である。
なおS150におけるPM燃焼速度の算出において、DPF6における径方向中心部と外周部それぞれのPM堆積量の情報も用いてもよい。図6にはPM堆積量とPM燃焼速度との関係が示されている。同図のとおりPM堆積量が多くなるほどPMは燃焼しやすくなるのでPM燃焼速度は大きくなる。
さらにS150におけるPM燃焼速度の算出において、DPF6を流れる排気ガス流量の情報も用いてもよい。図7には排気ガス流量とPM燃焼速度との関係が示されている。同図のとおり排気ガス流量が多くなるほどPM燃焼速度は大きくなる傾向がある。S150では、図6、図7の特性を図5の特性と組み合わせることによって、DPF温度とPM堆積量と排気ガス流量からPM燃焼速度への特性を予めメモリ71に記憶しておき、これを用いてDPF6の径方向中心部と外周部のPM燃焼速度を算出するとしてもよい。
その際に用いられる排気ガス流量の算出では例えば、エアフロメータ31で計測される吸気流量を排気流量とみなしてもよい。またPM堆積量の算出は例えば差圧センサ63と図9の特性から求めても良い。また以下のようにDPF6の径方向中心部と外周部とで個々にPM堆積量を算出してもよい。まずエンジン回転数と燃料噴射量とで示されるエンジン2の運転状態を示す平面を複数の領域に分割しておき、個々の領域におけるエンジン2からの単位時間あたりのPM排出量を記憶しておく。
そしてエンジン2の運転履歴に従って同平面上を辿っていき、通過した領域のPM排出量を積算していく。上述のとおり、こうして得られた排出量のPMがDPF6に均一に堆積していくとみなされる。そしてS150でDPF6の径方向中心部と外周部とにおける燃焼速度が取得されるので、これを積算すればDPF6の径方向中心部と外周部とにおける燃焼量の積算値が得られる。
以上で得られたPMの排出量と燃焼量とを組み合わせることにより、DPF6の径方向中心部と外周部とにおけるPM堆積量が算出できる。なお図2、図3のフローチャートは周期的に繰り返し処理されるので、PM堆積量の算出においてS150の結果を用いる際には1回前の処理におけるS150の結果を用いればよい。以上がPM堆積量の算出方法である。
図8にはPM偏堆積度及びDPF6の径方向中心部と外周部とにおけるPM燃焼量積算値の時間的推移の例が示されている。時刻t0はDPF6の完全再生が終了した時刻である。時刻t1からt2ではDPF6の再生、つまりポスト噴射などによってDPF6に堆積したPMの燃焼を実行したが、結果的に部分再生で終了している。
本発明ではDPF6の完全再生終了時点から図2、図3の処理を周期的に実行してDPF6のPM偏堆積度を算出していく。上述のとおりPM偏堆積度は、DPF6の径方向中心部と外周部とにおけるPM燃焼量の積算値の差分である。時刻t1からt2の間のDPF6の再生時にも図2、図3の処理は継続して実行していく。
図8に示されているように、DPF6におけるPM燃焼量の積算値はエンジン2の運転に伴なって増加していき、径方向中心部と外周部とのPM燃焼量の積算値の差は広がっていく。特に部分再生時に径方向中心部と外周部とのPM燃焼量の積算値の差は広がる。S20、S30の手順によって、PM偏堆積度が所定値を越え、さらに再生可能ならばDPF6の再生を実行する。
図2、3の処理は差圧センサ63の計測値と図9の特性を用いた差圧式のPM堆積量の推定と平行して行えばよい。その場合、差圧式推定によるPM堆積量の推定値が所定値を越えた場合にもDPF6の再生を実行すればよい。つまり差圧式推定によるPM堆積量の推定値が所定値を越えた場合、あるいは図2のS20、S30の結果が肯定判断の場合に、DPF6の再生を実行すればよい。
上記実施例において、S160の手順が偏堆積度算出手段を構成する。S40の手順が再生手段を構成する。S110の手順が排気温度検出手段を構成する。S140の手順が温度推定手段を構成する。S120の手順が排気流量検出手段を構成する。
本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図。 PM偏堆積度推定・DPF再生処理を示すフローチャート。 PM偏堆積度推定処理を示すフローチャート。 軸中心線からの距離とDPF温度係数との関係を示す図。 DPF温度とPM燃焼速度との関係を示す図。 PM堆積量とPM燃焼速度との関係を示す図。 排気ガス流量とPM燃焼速度との関係を示す図。 PM偏堆積度及びDPFの径方向中心部と外周部とにおけるPM燃焼量積算値の時間推移の例を示す図。 DPF圧損とPM堆積量の関係を示す図。
符号の説明
1 排気浄化装置
2 ディーゼルエンジン(エンジン、内燃機関)
3 吸気管
4 排気管(排気通路)
6 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF、パティキュレートフィルタ)
7 電子制御装置(ECU)
21 インジェクタ
31 エアフロメータ
61、62 排気温度センサ
63 差圧センサ
71 メモリ

Claims (5)

  1. 排気通路の途中に配置されて粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記パティキュレートフィルタにおいて排気の流通方向と直交する断面での中心部と外周部とにおける前記粒子状物質の燃焼量の差分を前記パティキュレートフィルタにおける前記粒子状物質の偏堆積度として算出する偏堆積度算出手段と、
    その偏堆積度算出手段によって算出された前記偏堆積度が所定値を越えた場合に前記パティキュレートフィルタに堆積された前記粒子状物質を燃焼する再生手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気通路における排気の温度を検出する排気温度検出手段と、
    前記排気温度検出手段によって検出された前記排気の温度から前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度を推定する温度推定手段とを備え、
    前記偏堆積度算出手段は、前記温度推定手段によって推定された前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度から、前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける前記粒子状物質の燃焼量の差分を算出する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記排気通路における排気の流量を検出する排気流量検出手段を備え、
    前記温度推定手段は、前記排気流量検出手段によって検出された前記排気の流量も用いて前記パティキュレートフィルタの前記中心部と前記外周部とにおける温度を推定する請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記パティキュレートフィルタにおける前記粒子状物質の堆積量を推定する堆積量推定手段を備え、
    前記偏堆積度算出手段は前記堆積量推定手段によって推定された前記堆積量が大きいほど前記燃焼量を大きく算出する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記排気通路における排気の流量を算出する排気流量検出手段を備え、
    前記偏堆積度算出手段は前記排気流量検出手段によって検出された前記排気の流量が大きいほど前記燃焼量を大きく算出する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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