JP2009228424A - 軸流回転機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】流動損失の低減やコストの低減を図り、かつ、多段化された動翼を相互に反対方向に回転させること。
【解決手段】回転軸線周りに回転するロータ5と、ロータ5とともに回転する正転動翼Aと、回転軸線周りに正転動翼Aとは反対に回転する反転動翼Bと、を備え、正転動翼Aと反転動翼Bが回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械1であって、反転動翼Bは、回転軸線周りに回転するとともにロータ5を囲繞するように配置された反転ディスクbに固定され、反転ディスクbの内周面とロータ5の外周面との間には、遊星歯車7が設けられている軸流回転機械1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸線周りに回転するロータ5と、ロータ5とともに回転する正転動翼Aと、回転軸線周りに正転動翼Aとは反対に回転する反転動翼Bと、を備え、正転動翼Aと反転動翼Bが回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械1であって、反転動翼Bは、回転軸線周りに回転するとともにロータ5を囲繞するように配置された反転ディスクbに固定され、反転ディスクbの内周面とロータ5の外周面との間には、遊星歯車7が設けられている軸流回転機械1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、軸流回転機械に関するものである。
従来、軸流回転機械として、動翼を相互に反転して駆動することにより、静翼を不要とする動翼反転機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の反転軸流ファンは、電動機軸と共に第1動翼車を回転させると同時に、この電動機軸によって大傘歯車を回転させ、大傘歯車とかみ合っている小傘歯車を一定の増速比で増速させて回転させるようになっている。そして、小傘歯車が、この増速比の逆数に等しい減速比で減速させて中空回転軸の大傘歯車へ回転を伝えることにより、第2動翼車を第1動翼車とは等速で逆方向へ回転させるようになっている。
特開平4−166698号公報
特許文献1の反転軸流ファンは、電動機軸と共に第1動翼車を回転させると同時に、この電動機軸によって大傘歯車を回転させ、大傘歯車とかみ合っている小傘歯車を一定の増速比で増速させて回転させるようになっている。そして、小傘歯車が、この増速比の逆数に等しい減速比で減速させて中空回転軸の大傘歯車へ回転を伝えることにより、第2動翼車を第1動翼車とは等速で逆方向へ回転させるようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載の反転軸流ファンの機構では、1つの電動機軸によって第1動翼車および第2動翼車からなる単段の動翼を反転させることはできるが、多段化された動翼を相互に反対方向に回転させることができないという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、流動損失の低減やコストの低減を図り、かつ、多段化された動翼を相互に反対方向に回転させることができる軸流回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、回転軸線周りに回転する回転軸体と、該回転軸体とともに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転するとともに前記回転軸体を囲繞するように配置された外輪体に固定され、前記外輪体の内周面と前記回転軸体の外周面との間には、転動体が設けられている軸流回転機械を提供する。
本発明は、回転軸線周りに回転する回転軸体と、該回転軸体とともに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転するとともに前記回転軸体を囲繞するように配置された外輪体に固定され、前記外輪体の内周面と前記回転軸体の外周面との間には、転動体が設けられている軸流回転機械を提供する。
本発明によれば、外輪体と回転軸体との間に設けられた転動体により、外輪体が回転軸体とは反対方向に回転可能に支持される。この外輪体が、回転軸体の回転軸線と同一の軸線を有して各正転動翼間に配置されることにより、複数段の正転動翼および反転動翼を相互に反対方向に回転させることが可能になる。また、反転動翼に代えて静翼が用いられる公知の軸流回転機械に比べて、例えば、タービンの場合には1段当たり大きな出力を発生させることができ、また、圧縮機の場合には1段当たり大きな圧縮比を得ることができる。
したがって、段数、すなわち、1組の正転動翼および反転動翼の組み合わせの数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。また、回転軸体の軸長を短くすることができ、軸振動を低減させることができる。さらに、静翼を不要とすることで、抵抗や摩擦による流動損失を低減することができる。
なお、「転動体」としては、例えば、歯車が挙げられる。また、「外輪体」としては、例えば、外輪歯車が挙げられる。さらに、これらが山歯歯車だとなおよい。
なお、「転動体」としては、例えば、歯車が挙げられる。また、「外輪体」としては、例えば、外輪歯車が挙げられる。さらに、これらが山歯歯車だとなおよい。
上記発明においては、前記転動体は、前記回転軸体の外周面上を転動する第1転動体と、該第1転動体と同一軸線周りに回転し前記外輪体の内周面上を転動するとともに前記第1転動体と異なる径を有する第2転動体とを備えていることとしてもよい。
このように構成することで、第1転動体の径と第2転動体の径との比によって、回転軸体の回転数と外輪体の回転数との関係が決定されるので、例えば、第1転動体の径と第2転動体の径の比を調整して増減速の割合を変えることにより、回転軸体の回転数と外輪体の回転数、すなわち、正転動翼の回転数と反転動翼の回転数を等しくすることができる。したがって、例えば、単体の転動体を用いた場合に比べて、第1転動体および第2転動体の径を小さくする必要がなく、第1転動体および第2転動体に作用する負荷を低減することができる。
また、例えば、複数の正転動翼を備える回転軸体の回転による慣性力を打ち消すために、第1転動体の径と第2転動体の径の比を調整して増減速の割合を変えることにより、反転動翼の回転数を正転動翼の回転数よりも大きくすることができる。
なお、転動体として歯車を用いた場合には、第1転動体の歯数と第2転動体の歯数の比を調整することにより、正転動翼と反転動翼の回転数比を変えることができる。
なお、転動体として歯車を用いた場合には、第1転動体の歯数と第2転動体の歯数の比を調整することにより、正転動翼と反転動翼の回転数比を変えることができる。
本発明は、回転軸線周りに回転する回転軸体と、該回転軸体とともに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、前記正転動翼は、前記回転軸体とともに回転しかつ該回転軸体から半径方向に突出する正転ディスクの外周に固定され、前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転するとともに前記回転軸体を囲繞するように配置された外輪体に固定され、前記外輪体の側周面と前記正転ディスクの側周面との間には、転動体が設けられている軸流回転機械を提供する。
本発明によれば、転動体が回転軸体の回転軸線に直交する軸線周りに回転させられる。したがって、転動体の径や、転動体の公定半径(回転軸体の回転軸線から転動体の軸線までの距離)に関係なく、正転動翼の回転数と反転動翼の回転数とを一致させることができる。
本発明は、回転軸線周りに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、前記正転動翼は、前記回転軸線周りに回転する正転外輪体の外周に固定され、前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転する反転外輪体の外周に固定され、前記正転外輪体の内周には、該内周にて転動する正転転動体が設けられ、前記反転外輪体の内周には、該内周にて転動する反転転動体が設けられ、前記正転転動体と前記反転転動体とが反対方向に回転する軸流回転機械を提供する。
本発明によれば、正転外輪体および反転外輪体が、それぞれ内周面を転動する正転転動体および反転転動体によって相互に反対方向に回転可能に支持される。これらの正転外輪体および反転外輪体が回転軸線と同一の軸線を有して交互に複数配置されることにより、複数段の正転動翼および反転動翼を相互に反対方向に回転させることが可能になる。
また、例えば、流路に平行な回転軸により、正転転動体および反転転動体を回転可能に支持することができる。したがって、流路を横切って配置されるような支持脚を用いて正転転動体および反転転動体を支持する場合に比べて、流動損失や下流側の正転動翼および反転動翼に対する励振力を低減することができる。
本発明によれば、流動損失の低減やコストの低減を図り、かつ、多段化された動翼を相互に反対方向に回転させることができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態に係る軸流回転機械について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る軸流回転機械1は、例えば、圧縮機として用いられるものであり、図1および図2に示すように、ケーシング3と、ケーシング3内に配置され、回転軸線周りに回転するロータ(回転軸体)5とを備えている。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る軸流回転機械について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る軸流回転機械1は、例えば、圧縮機として用いられるものであり、図1および図2に示すように、ケーシング3と、ケーシング3内に配置され、回転軸線周りに回転するロータ(回転軸体)5とを備えている。
ロータ5には、半径方向外方に延びる正転ディスクaが回転軸線の延在方向に所定の間隔をあけて複数設けられている。正転ディスクaの外縁部には、周方向に等間隔に正転動翼Aが固定されており、正転動翼Aがロータ5とともに回転するようになっている。
ロータ5の各正転ディスクa間には、それぞれロータ5を囲繞するように円環形状の反転ディスク(外輪体)bが配置されている。反転ディスクbの外縁部には、周方向に等間隔に反転動翼Bが固定されており、反転動翼Bが反転ディスクbとともに回転するようになっている。この反転ディスクbは、正転ディスクaの外径寸法と略同じ外径寸法を有している。したがって、正転動翼Aと反転動翼Bとがロータ5の回転軸線の延在方向に交互に複数配置され,1組の正転動翼Aおよび反転動翼Bが多段化された構成とされている。
ロータ5の外周面と反転ディスクbの内周面とが対向する面には、それぞれ周方向に沿って山歯状の歯車加工が施されている。また、ロータ5と反転ディスクbとの間の円環状空間には、ロータ5の回転軸線と平行の軸線を有する3つの遊星歯車(転動体)7が所定の間隔をあけて設けられている。
これら遊星歯車7は、例えば、図3に示すように、山歯歯車であり、ロータ5の外周面および反転ディスクbの内周面とそれぞれ噛み合うように配置されている。また、ケーシング3から延びる支持脚9により、各組の遊星歯車7の1つが所定の位置で自転可能に支持されている。
このように構成された本実施形態に係る軸流回転機械1の作用について説明する。
ロータ5を回転軸線周りに回転させると、正転動翼Aがロータ5とともに回転軸線周りに回転するとともに、各遊星歯車7がロータ5の回転方向と反対方向に回転させられる。そして、ロータ5と全ての反転ディスクbとの間で各遊星歯車7が転動させられることにより、これらの反転ディスクbがロータ5の回転方向に対して反対方向に回転させられる。
ロータ5を回転軸線周りに回転させると、正転動翼Aがロータ5とともに回転軸線周りに回転するとともに、各遊星歯車7がロータ5の回転方向と反対方向に回転させられる。そして、ロータ5と全ての反転ディスクbとの間で各遊星歯車7が転動させられることにより、これらの反転ディスクbがロータ5の回転方向に対して反対方向に回転させられる。
これにより、反転動翼Bが反転ディスクbとともに回転させられるので、多段化された正転動翼Aおよび反転動翼Bを回転軸線周りに相互に反対方向に回転させることができる。したがって、反転動翼Bに代えて静翼を用いられる公知の圧縮機に比べて、1段当たり大きな圧縮比を得ることができる。
この場合に、支持脚9により、遊星歯車7が公転しないように支持されているので、ロータ5と反転ディスクb、すなわち、正転動翼Aと反転動翼Bとをそれぞれ確実に反対方向に回転させることができる。また、反転ディスクbおよび遊星歯車7が噛み合う面を山歯状にしたことにより、反転ディスクbに作用するスラスト力を歯車によって受けることができる。したがって、スラスト軸受等を用いる必要がないので、構造を簡素化することができ部品点数を低減することができる。
以上、本実施形態に係る軸流回転機械1によれば、ロータ5と反転ディスクbとの間を転動する遊星歯車7により、多段化された構成の正転動翼Aおよび反転動翼Bを相互に反対方向に回転させることができ、1段当たり大きな圧縮比を得ることができる。
したがって、1組の正転動翼Aおよび反転動翼Bの組み合わせの段数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。また、ロータ5の軸長を短くすることができ、軸振動を低減させることができる。さらに、静翼を不要とすることで、抵抗や摩擦による流動損失を低減することができる。
なお、本実施形態においては、各組ごとに遊星歯車7を3つ設けることとしたが、ロータ5と反転ディスクbとを相互に反対方向に回転させることができればよく、遊星歯車7の数はこれに限定されるものではない。また、本実施形態においては、各組ごとに遊星歯車7の1つを支持脚9によって支持することとしたが、遊星歯車7がロータ5の回転につられて公転するのを防ぐことができればよく、例えば、ロータ5および反転ディスクbと遊星歯車7との噛み合わせを調整することにより遊星歯車7の公転を防ぐこととしてもよいし、あるいは、2つまたは全ての遊星歯車7をそれぞれ支持脚9によって支持することとしてもよい。
また、本実施形態は以下に示すように変形することができる。
第1の変形例としては、例えば、図4に示すように、軸流回転機械101が、ロータ5の外周面上を転動する第1の歯車(第1転動体)107と、第1の歯車107より径寸法が大きく、反転ディスクbの内周面上を転動する第2の歯車(第2転動体)108とを備えていることとしてもよい。この場合、ケーシング3からロータ5に向かって延びる支持脚9により、第1の歯車107および第2の歯車108を同一軸線周りに回転可能に支持することとすればよい。
第1の変形例としては、例えば、図4に示すように、軸流回転機械101が、ロータ5の外周面上を転動する第1の歯車(第1転動体)107と、第1の歯車107より径寸法が大きく、反転ディスクbの内周面上を転動する第2の歯車(第2転動体)108とを備えていることとしてもよい。この場合、ケーシング3からロータ5に向かって延びる支持脚9により、第1の歯車107および第2の歯車108を同一軸線周りに回転可能に支持することとすればよい。
このようにすることで、第1の歯車107の歯数と第2の歯車108の歯数との比により、ロータ5の回転数と反転ディスクbの回転数との関係が決定される。したがって、第1の歯車107の歯数と第2の歯車108の歯数の比を調整して増減速の割合を変えることにより、ロータ5の回転数と反転ディスクbの回転数、すなわち、正転動翼Aの回転数と反転動翼Bの回転数を等しくすることができる。
例えば、単体の歯車を用いた場合、歯車を小さく、かつ、歯車の公転半径(ロータ5の回転軸線から歯車の軸線までの距離)を大きくすることにより、ロータ5と反転ディスクbとがほぼ同じ回転数で回転するが、歯車の径が小さくなることで歯車に作用する負荷が大きくなる。これに対し、第1の歯車107および第2の歯車108を用いて増減速の割合を変えることにより、正転動翼Aの回転数と反転動翼Bの回転数を等しくしつつ、第1の歯車107および第2の歯車108に作用する負荷を低減することができる。
また、円環形状の反転ディスクbに対して、複数の正転ディスクaおよび正転動翼Aを備えるロータ5の回転による慣性力は大きい。したがって、第1の歯車107の歯数と第2の歯車108の歯数の比を調整して増減速の割合を変えることにより、反転動翼Bの回転数を正転動翼Aの回転数よりも多くし、ロータ5の回転による慣性力を打ち消すことができる。
また、第2の変形例に係る軸流回転機械201としては、例えば、図5に示すように、ロータ205に所定の間隔をあけて配置された正転ディスクaaの側周面と、各正転ディスクaa間にロータ205を囲繞するように配置された円環形状の反転ディスクbbの側周面との間に、ロータ5の回転軸線に直交する軸線周りに回転する小歯車207が設けられていることとしてもよい。この場合、正転ディスクaaの側周面およびこれに対向する反転ディスクbbの側周面にそれぞれ周方向に沿って歯車加工を設けることとし、また、ケーシング3からロータ205に向かって延びる支持脚9により、小歯車207を所定の位置で自転可能に支持することとすればよい。
このようにすることで、小歯車207により、正転ディスクaaと反転ディスクbbとが反対方向に回転させられる。したがって、多段化された正転動翼Aおよび反転動翼Bを回転軸線周りに相互に反対方向に回転させることができ、かつ、小歯車207の歯数や、小歯車207の公転距離に関係なく、正転動翼Aの回転数と反転動翼Bの回転数とを一致させることができる。
なお、本変形例においては、小歯車207を例示して説明したが、これに代えて、上記第1の変形例の第1の歯車107および第2の歯車108を用いることとしてもよい。
なお、本変形例においては、小歯車207を例示して説明したが、これに代えて、上記第1の変形例の第1の歯車107および第2の歯車108を用いることとしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る軸流回転機械301について、図面を用いて説明する。
本実施形態に係る軸流回転機械301は、図6および図7に示すように、互いに平行に配置された3つの正転回転軸体305および3つの反転回転軸体306と、正転回転軸体305とともに回転する正転歯車(正転転動体)307、および、反転回転軸体306とともに回転する反転歯車(反転転動体)308とを備え、正転ディスク(正転外輪体)a´が反転ディスク(反転外輪体)bと略同一寸法を有する円環状部材である点で第1の実施形態と異なる。以下、正転回転軸体305および反転回転軸体306を合わせて「回転軸体305,306」という。また、第1の実施形態に係る軸流回転機械1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る軸流回転機械301について、図面を用いて説明する。
本実施形態に係る軸流回転機械301は、図6および図7に示すように、互いに平行に配置された3つの正転回転軸体305および3つの反転回転軸体306と、正転回転軸体305とともに回転する正転歯車(正転転動体)307、および、反転回転軸体306とともに回転する反転歯車(反転転動体)308とを備え、正転ディスク(正転外輪体)a´が反転ディスク(反転外輪体)bと略同一寸法を有する円環状部材である点で第1の実施形態と異なる。以下、正転回転軸体305および反転回転軸体306を合わせて「回転軸体305,306」という。また、第1の実施形態に係る軸流回転機械1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
正転回転軸体305と反転回転軸体306とは、周方向に交互に等間隔で配置されている。これら正転回転軸体305および反転回転軸体306は、延在方向の一箇所でギヤボックス(図示略)により噛み合わされており、回転力が集約されるようになっている。
正転ディスクa´および反転ディスクbは、全ての回転軸体305,306を囲繞するように複数設けられ、正転ディスクa´と反転ディスクbとが回転軸体305,306の軸方向に等間隔で交互に配置されている。
正転歯車307は、各正転回転軸体305の正転ディスクa´の内周面に対応する位置にそれぞれ配置され、正転ディスクa´の内周面と噛み合うように設けられている。また、反転歯車308は、各反転回転軸体306の反転ディスクbの内周面に対応する位置にそれぞれ配置され、反転ディスクbの内周面と噛み合うように設けられている。
このように構成された本実施形態に係る軸流回転機械301の作用について説明する。
正転回転軸体305を回転軸線周りに回転させると、各正転歯車307が各正転回転軸体305とともに回転して正転ディスクa´の内周面を転動することにより、各正転ディスクa´が正転回転軸体305と同一方向に回転させられる。一方、反転回転軸体306を回転軸線周りに正転回転軸体305とは反対方向に回転させると、各反転歯車308が各反転回転軸体306とともに回転して反転ディスクbの内周面を転動することにより、各反転ディスクbが反転回転軸体306と同一方向に回転させられる。
正転回転軸体305を回転軸線周りに回転させると、各正転歯車307が各正転回転軸体305とともに回転して正転ディスクa´の内周面を転動することにより、各正転ディスクa´が正転回転軸体305と同一方向に回転させられる。一方、反転回転軸体306を回転軸線周りに正転回転軸体305とは反対方向に回転させると、各反転歯車308が各反転回転軸体306とともに回転して反転ディスクbの内周面を転動することにより、各反転ディスクbが反転回転軸体306と同一方向に回転させられる。
この場合に、ギヤボックスにおいて、正転回転軸体305と反転回転軸体306とを相互に反対方向かつ同回転数で回転することにより、正転ディスクa´と反転ディスクbとが相互に反対方向かつ同回転数で回転させられる。したがって、正転動翼Aと反転動翼Bとを相互に反対方向に同回転数で回転させることができる。
以上、本実施形態に係る軸流回転機械301によれば、正転ディスクa´の内周面を転動する正転歯車307および反転ディスクbの内周面を転動する反転歯車308により、多段化された構成の正転動翼Aおよび反転動翼Bを相互に反対方向かつ同回転数で回転させることができる。
また、正転歯車307および反転歯車308を回転可能に支持する正転回転軸体305および反転回転軸体306が流路に平行に配置されるので、流動損失を防ぐことができる。また、流路を横切って配置されるような支持脚が不要となるので、流体の乱れを防ぎ、下流側の正転動翼Aおよび反転動翼Bに対する励振力を低減することができる。
なお、本実施形態においては、正転歯車307および反転歯車308を各組ごとにそれぞれ3つずつ設けることとしたが、正転ディスクa´および反転ディスクbを相互に反対方向に回転させることができればよく、正転歯車307および反転歯車308の数はこれに限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記各実施形態においては、軸流回転機械1,101,301が圧縮機として用いられることとして説明したが、これに代えて、ガスタービンや送風機に用いることとしてもよい。また、上記各実施形態においては、遊星歯車7、第1の歯車107、第2の歯車108、小歯車207、正転歯車307および反転歯車308を例示して説明したが、これらに代えて、例えば、円筒形状や球体の転動体を用いることとしてもよい。
例えば、上記各実施形態においては、軸流回転機械1,101,301が圧縮機として用いられることとして説明したが、これに代えて、ガスタービンや送風機に用いることとしてもよい。また、上記各実施形態においては、遊星歯車7、第1の歯車107、第2の歯車108、小歯車207、正転歯車307および反転歯車308を例示して説明したが、これらに代えて、例えば、円筒形状や球体の転動体を用いることとしてもよい。
1,101,201,301 軸流回転機械
5 ロータ(回転軸体)
7 遊星歯車(転動体)
107 第1の歯車(第1転動体)
108 第2の歯車(第2転動体)
207 小歯車(転動体)
307 正転歯車(正転転動体)
308 反転歯車(反転転動体)
A 正転動翼
B 反転動翼
aa 正転ディスク
a´ 正転ディスク(正転外輪体)
b,bb 反転ディスク(外輪体,反転外輪体)
5 ロータ(回転軸体)
7 遊星歯車(転動体)
107 第1の歯車(第1転動体)
108 第2の歯車(第2転動体)
207 小歯車(転動体)
307 正転歯車(正転転動体)
308 反転歯車(反転転動体)
A 正転動翼
B 反転動翼
aa 正転ディスク
a´ 正転ディスク(正転外輪体)
b,bb 反転ディスク(外輪体,反転外輪体)
Claims (4)
- 回転軸線周りに回転する回転軸体と、該回転軸体とともに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、
前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、
前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転するとともに前記回転軸体を囲繞するように配置された外輪体に固定され、
前記外輪体の内周面と前記回転軸体の外周面との間には、転動体が設けられている軸流回転機械。 - 前記転動体は、前記回転軸体の外周面上を転動する第1転動体と、該第1転動体と同一軸線周りに回転し前記外輪体の内周面上を転動するとともに前記第1転動体と異なる径を有する第2転動体とを備えている請求項1に記載の軸流回転機械。
- 回転軸線周りに回転する回転軸体と、該回転軸体とともに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、
前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、
前記正転動翼は、前記回転軸体とともに回転しかつ該回転軸体から半径方向に突出する正転ディスクの外周に固定され、
前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転するとともに前記回転軸体を囲繞するように配置された外輪体に固定され、
前記外輪体の側周面と前記正転ディスクの側周面との間には、転動体が設けられている軸流回転機械。 - 回転軸線周りに回転する正転動翼と、前記回転軸線周りに前記正転動翼とは反対に回転する反転動翼と、を備え、
前記正転動翼と前記反転動翼が前記回転軸線の延在方向に交互に複数段設けられた軸流回転機械において、
前記正転動翼は、前記回転軸線周りに回転する正転外輪体の外周に固定され、
前記反転動翼は、前記回転軸線周りに回転する反転外輪体の外周に固定され、
前記正転外輪体の内周には、該内周にて転動する正転転動体が設けられ、
前記反転外輪体の内周には、該内周にて転動する反転転動体が設けられ、
前記正転転動体と前記反転転動体とが反対方向に回転する軸流回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008059835A JP2009228424A (ja) | 2008-02-26 | 2008-03-10 | 軸流回転機械 |
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JP2008045192 | 2008-02-26 | ||
JP2008059835A JP2009228424A (ja) | 2008-02-26 | 2008-03-10 | 軸流回転機械 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=41244118
Family Applications (1)
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JP2008059835A Withdrawn JP2009228424A (ja) | 2008-02-26 | 2008-03-10 | 軸流回転機械 |
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JP (1) | JP2009228424A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130094119A (ko) * | 2012-02-15 | 2013-08-23 | 삼성테크윈 주식회사 | 터빈 장치 |
CN105927282A (zh) * | 2015-02-27 | 2016-09-07 | 熵零股份有限公司 | 叶轮机构及包括其的压缩机、膨胀机构 |
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2008
- 2008-03-10 JP JP2008059835A patent/JP2009228424A/ja not_active Withdrawn
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KR20130094119A (ko) * | 2012-02-15 | 2013-08-23 | 삼성테크윈 주식회사 | 터빈 장치 |
KR101675799B1 (ko) * | 2012-02-15 | 2016-11-14 | 한화테크윈 주식회사 | 터빈 장치 |
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