JP2009227141A - 車載システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】不適切な姿勢で座席に着座しているユーザに対し、身体的損傷を与えてしまうことを回避することが可能な車載システムを提供する。
【解決手段】同乗者の姿勢が不適切である場合に実行される挙動判定処理では、自車両前方の移動体との距離が5m以内である場合(S320:Yes)、不適切な姿勢である同乗者に対する警告を行う(S325)。また、自車両がカーブや交差点を走行中は、カーブ半径や自車両の速度や舵角等に基づき不適切な姿勢である同乗者に対し身体的損傷を与える危険性の有無を判定し(S345,S360)、この危険性がある場合には、不適切な姿勢である同乗者に対する警告を行う(S350,S365)。
【選択図】図7
【解決手段】同乗者の姿勢が不適切である場合に実行される挙動判定処理では、自車両前方の移動体との距離が5m以内である場合(S320:Yes)、不適切な姿勢である同乗者に対する警告を行う(S325)。また、自車両がカーブや交差点を走行中は、カーブ半径や自車両の速度や舵角等に基づき不適切な姿勢である同乗者に対し身体的損傷を与える危険性の有無を判定し(S345,S360)、この危険性がある場合には、不適切な姿勢である同乗者に対する警告を行う(S350,S365)。
【選択図】図7
Description
本発明は、自車両の挙動を予測する車載システムに関する。
運転経験の浅いドライバや、初めて訪れる場所を走行中のドライバ等は、様々な要因により急停止や、急発進や、急ハンドル等を行ってしまう場合があるが、このような行為により交通事故が発生してしまう危険性がある。また、同乗者が不安定な体勢で着座している場合等に上記行為が行われてしまうと、同乗者にむちうち症等の身体的な損傷を与えてしまう危険性がある。特に、同乗者が子供である場合、子供は落ち着きがないため、不適切な姿勢で座席に着座しているおそれがある。このような場合に急停止等が行われてしまうと、子供に対し大きな身体的損傷を与えてしまうおそれがある。
特許文献1には、上記問題点を解決可能な発明が記載されている。特許文献1に記載の前方道路状況対応制御装置は、自車両の進路にカーブが存在する場合、カーブの状況に応じた警告メッセージの出力や、自車両の速度制御等を行う。特許文献1に記載の前方道路状況対応制御装置を用いることにより、ドライバは、カーブや交差点を曲がる際の急ハンドルを回避することが可能となる。
また、特許文献2の気遣い運転ガイド装置は、急ブレーキ、車間距離が狭い、スピードの出し過ぎ等といった、同乗者が不快に感じる運転が行われたポイントをデータベースに登録する。そして、この気遣い運転ガイド装置は、ドライバが過去に走行したことのある経路を再度走行する際に、その経路上において、ドライバが同乗者にとって不快な運転を行ったポイントを報知する。このような構成を有することにより、ドライバは、過去に行った同乗者にとって不快な運転を認識することができ、自分自身の運転傾向を改善することが可能となる。
特開平8−194888号公報
特開2006−308507号公報
しかしながら、特許文献1に記載の前方道路状況対応制御装置を用いても、ドライバは、交差点や交通量の多い道路等を走行する際等に、急停止や、急発進等を回避することはできない。また、特許文献1に記載の前方道路状況対応制御装置では、同乗者の姿勢等を考慮して警告メッセージの出力等を行うわけではないため、カーブを走行する際には、依然として同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうおそれがある。
また、特許文献2に記載の気遣い運転ガイド装置を用いることにより、過去に走行した道路を走行する際には、ドライバは、危険な運転を回避するための有用な情報を得ることができる。しかし、過去に走行したことがない道路を走行する場合には、ドライバは、危険な運転を回避するための有用な情報を得ることができない。また、この気遣い運転ガイド装置は、同乗者の姿勢等を考慮した運転を行うためのメッセージを出力することはできない。
本願発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、不適切な姿勢で座席に着座しているユーザに対し、身体的損傷を与えてしまうことを回避することが可能な車載システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の車載システムは、自車両の挙動を予測する予測手段と、自車両に乗車しているユーザの姿勢を特定する姿勢特定手段と、種々の情報を外部に送信する送信手段と、姿勢特定手段により特定されたユーザの姿勢に基づき、予測手段により予測された自車両の挙動により、ユーザに身体的損傷を与える危険性の有無を判定する危険性判定処理を実行する制御手段とを備える。そして、制御手段は、危険性判定処理において危険性が有ると判定した場合、予測手段により予測された自車両の挙動に基づき、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を生成し、生成した制御指示情報を、送信手段を介して外部に送信する。
こうすることにより、自車両に乗車しているユーザが不適切な姿勢で座席に着座している場合に、自車両の挙動として急減速や、急発進や、急ハンドル等が予測される場合には、予め自車両の速度を減速させること等が可能となる。したがって、不適切な姿勢で座席に着座しているユーザに対し、身体的損傷を与えてしまうことを回避することが可能となる。
また、請求項2に記載の車載システムは、自車両の挙動を予測する予測手段と、自車両に乗車しているユーザの姿勢を特定する姿勢特定手段と、種々の情報を報知する報知手段と、姿勢特定手段により特定されたユーザの姿勢に基づき、予測手段により予測された自車両の挙動により、ユーザに身体的損傷を与える危険性の有無を判定する危険性判定処理を実行する制御手段とを備える。そして、制御手段は、危険性判定処理において危険性が有ると判定した場合、報知手段を介してユーザに対する警告メッセージを報知する警告処理を実行する。
こうすることにより、ユーザが不適切な姿勢で座席に着座している場合に、このユーザに対して身体的損傷を与えてしまうことを回避するための注意喚起を行うことができる。
また、車載システムは、次のような警告メッセージを報知しても良い。
また、車載システムは、次のような警告メッセージを報知しても良い。
すなわち、請求項3に記載されているように、制御手段は、警告処理において、予測手段により予測された自車両の挙動に応じた警告メッセージを、報知手段を介して報知しても良い
こうすることにより、ドライバは、警告メッセージに基づき、不適切な姿勢で座席に着座しているユーザに対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことが可能となる。
こうすることにより、ドライバは、警告メッセージに基づき、不適切な姿勢で座席に着座しているユーザに対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことが可能となる。
また、請求項4に記載されているように、制御手段は、警告処理において、姿勢特定手段により特定されたユーザの姿勢に応じた警告メッセージを、報知手段を介して報知しても良い。
こうすることにより、不適切な姿勢で座席に着座しているユーザは、警告メッセージに基づき、急減速等による荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことが可能となる。
また、例えば、自車両が停止する場合やカーブを曲がる場合等において、自車両の速度等により、不適切な姿勢で着座しているユーザに身体的損傷を与えてしまう危険性が大きく異なる。
そこで、請求項5に記載の車載システムは、自車両の現在の挙動を特定する挙動特定手段をさらに備え、制御手段は、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の挙動をさらに加味して、危険性の有無を判定する。
こうすることにより、より的確に、不適切な姿勢で着座しているユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性を判定することができる。
また、車載システムは、次のようにして自車両の挙動を予測しても良い。
また、車載システムは、次のようにして自車両の挙動を予測しても良い。
すなわち、請求項6に記載されているように、車載システムは、自車両の進路を特定する進路特定手段をさらに備え、予測手段は、進路特定手段が特定した自車両の進路に基づき、自車両の挙動を予測しても良い。
こうすることにより、例えば、自車両がカーブを曲がる場合や、交差点を右左折する場合等において、自車両の挙動を的確に予測することが可能となる。
また、請求項7に記載されているように、車載システムは、外部から情報を取得する外部情報取得手段をさらに備え、予測手段は、外部情報取得手段が取得した情報に基づき、自車両が次に相対する信号機について、自車両がこの信号機と相対する際の信号機の状態を予測し、予測した信号機の状態に基づき、自車両の挙動を予測しても良い。
また、請求項7に記載されているように、車載システムは、外部から情報を取得する外部情報取得手段をさらに備え、予測手段は、外部情報取得手段が取得した情報に基づき、自車両が次に相対する信号機について、自車両がこの信号機と相対する際の信号機の状態を予測し、予測した信号機の状態に基づき、自車両の挙動を予測しても良い。
こうすることにより、例えば、交差点を通過する場合等において、自車両の挙動を的確に予測することが可能となる。
また、自車両と他車両との車間距離が狭い場合等には、急ブレーキや急ハンドル等が発生する危険性が高まるため、不適切な姿勢で着座しているユーザに身体的損傷を与えてしまう危険性がより高くなってしまう。
また、自車両と他車両との車間距離が狭い場合等には、急ブレーキや急ハンドル等が発生する危険性が高まるため、不適切な姿勢で着座しているユーザに身体的損傷を与えてしまう危険性がより高くなってしまう。
そこで、請求項8に記載の車載システムは、自車両と、自車両周辺に存在する他車両との位置関係を検知する位置関係検知手段をさらに備え、予測手段は、位置関係検知手段が検知した位置関係に基づき、自車両の挙動を予測する。
こうすることにより、車載システムは、より的確に、自車両の挙動を予測することが可能となる。
また、ユーザが前傾姿勢で着座している場合には、このユーザは、自車両の減速により身体的損傷を受けてしまう危険性が高くなる。
また、ユーザが前傾姿勢で着座している場合には、このユーザは、自車両の減速により身体的損傷を受けてしまう危険性が高くなる。
そこで、請求項9に記載の車載システムでは、挙動特定手段は、自車両の現在の速度を特定し、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が前傾姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が減速である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の速度に応じて、危険性の有無を判定する。
こうすることにより、より的確に、前傾姿勢であるユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定することができる。
また、ユーザが左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢で着座している場合には、このユーザは、自車両がカーブ等を曲がる際に生じる遠心力により身体的損傷を受けてしまう危険性が高くなる。
また、ユーザが左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢で着座している場合には、このユーザは、自車両がカーブ等を曲がる際に生じる遠心力により身体的損傷を受けてしまう危険性が高くなる。
そこで、請求項10に記載の車載システムでは、挙動特定手段は、自車両の現在の速度を特定する。そして、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が自車両の進行方向に向かって右または左方向へ曲がる挙動である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の速度に応じて、危険性の有無を判定する。
自車両がカーブ等を曲がる際に生じる遠心力は、自車両の速度に応じて大きくなる。したがって、このような構成を有することにより、より的確に、左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であるユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定することができる。
また、自車両がカーブ等を曲がる場合に、ユーザが、自車両が曲がる方向とは逆方向に重心が偏った姿勢であると、このユーザは、遠心力の影響を受けやすくなってしまう。
そこで、請求項11に記載の車載システムでは、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が、重心が偏った姿勢に係る重心の方向と反対の方向へ曲がる挙動である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の速度に応じて、危険性の有無を判定する。
そこで、請求項11に記載の車載システムでは、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が、重心が偏った姿勢に係る重心の方向と反対の方向へ曲がる挙動である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の速度に応じて、危険性の有無を判定する。
こうすることにより、より的確に、左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であるユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定することができる。
また、自車両がカーブ等を曲がる際に生じる遠心力は、自車両の舵角に応じて変化する。
また、自車両がカーブ等を曲がる際に生じる遠心力は、自車両の舵角に応じて変化する。
そこで、請求項12に記載の車載システムでは、挙動特定手段は、自車両の現在の舵角をさらに特定し、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が、左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が自車両の進行方向に向かって右または左方向へ曲がる挙動である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の舵角を加味して、危険性の有無を判定する。
こうすることにより、より的確に、左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であるユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定することができる。
また、自車両がカーブ等を曲がる場合に、ユーザが、自車両が曲がる方向とは逆方向に重心が偏った姿勢であると、このユーザは、遠心力の影響を受けやすくなってしまう。
また、自車両がカーブ等を曲がる場合に、ユーザが、自車両が曲がる方向とは逆方向に重心が偏った姿勢であると、このユーザは、遠心力の影響を受けやすくなってしまう。
そこで、請求項13に記載の車載システムでは、制御手段は、姿勢特定手段にて特定されたユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、予測手段にて予測された自車両の挙動が、重心が偏った姿勢に係る重心の方向と反対の方向へ曲がる挙動である場合、危険性判定処理において、挙動特定手段により特定された自車両の現在の舵角を加味して、危険性の有無を判定する。
こうすることにより、より的確に、左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であるユーザに対し身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定することができる。
また、請求項14に記載されているように、請求項1から請求項13のいずれかに記載の車載システムの制御手段として機能させるためのプログラムを、車載システムが内蔵するコンピュータに実行させるようになっていても良い。
また、請求項14に記載されているように、請求項1から請求項13のいずれかに記載の車載システムの制御手段として機能させるためのプログラムを、車載システムが内蔵するコンピュータに実行させるようになっていても良い。
請求項14の記載の様になっていれば、例えば、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータが読みとり可能な記録媒体にプログラムを記録し、そのプログラムを必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより車載システムとして機能させることができる。また、プログラムはネットワークを用いて流通させることも可能であるため、車載システムの機能向上も容易となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)車載システムについて
図1は、車載システム1の構成を示すブロック図である。車載システム1は、ナビゲーション装置10と、姿勢検知装置20と、レーダセンサ30と、車速センサ40と、舵角センサ50とから構成されている。これらの構成要素は、車内LAN60を介して接続されている。
(1)車載システムについて
図1は、車載システム1の構成を示すブロック図である。車載システム1は、ナビゲーション装置10と、姿勢検知装置20と、レーダセンサ30と、車速センサ40と、舵角センサ50とから構成されている。これらの構成要素は、車内LAN60を介して接続されている。
ナビゲーション装置10は、経路案内等を行う周知のナビゲーション装置である。ナビゲーション装置10の詳細については、後述する。
姿勢検知装置20は、助手席に備え付けられている助手席用姿勢検知部21と、運転席側後部座席に備え付けられている運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席に備え付けられている助手席側後部座席用姿勢検知部23とから構成されている。姿勢検知装置20は、座席に着座している同乗者の姿勢を検知する装置である。姿勢検知装置20の詳細については後述する。
姿勢検知装置20は、助手席に備え付けられている助手席用姿勢検知部21と、運転席側後部座席に備え付けられている運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席に備え付けられている助手席側後部座席用姿勢検知部23とから構成されている。姿勢検知装置20は、座席に着座している同乗者の姿勢を検知する装置である。姿勢検知装置20の詳細については後述する。
レーダセンサ30は、ミリ波レーダにより自車両周辺に存在する移動体や障害物の位置を検知する。そして、移動体等の位置を示す位置情報を生成し、車内LAN60を介してナビゲーション装置10に送信する。
車速センサ40は、自車両の速度を検知するセンサであり、検知した自車両の速度を、車内LAN60を介してナビゲーション装置10に送信する。
舵角センサ50は、自車両の舵角を検知するセンサであり、検知した自車両の舵角を、車内LAN60を介してナビゲーション装置10に送信する。
舵角センサ50は、自車両の舵角を検知するセンサであり、検知した自車両の舵角を、車内LAN60を介してナビゲーション装置10に送信する。
(2)ナビゲーション装置について
次に、車載システム1を構成するナビゲーション装置10の構成について説明する。図2は、ナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、操作部11、表示部12、音声出力部13、記憶部14、地図データ入力器15、外部通信機16、制御部17、位置検出器18、及び車内LAN通信部19から構成されている。
次に、車載システム1を構成するナビゲーション装置10の構成について説明する。図2は、ナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、操作部11、表示部12、音声出力部13、記憶部14、地図データ入力器15、外部通信機16、制御部17、位置検出器18、及び車内LAN通信部19から構成されている。
操作部11は、ユーザからの各種指示を受け付ける部位であり、具体的にはメカニカルなキースイッチや、タッチスイッチ等から構成される。
表示部12は、各種表示を行う部位であり、具体的にはLCDや有機EL等から構成される。
表示部12は、各種表示を行う部位であり、具体的にはLCDや有機EL等から構成される。
音声出力部13は、制御部17から入力された信号に基づき音声を出力する部位である。
記憶部14は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、HDD)から構成され、各種情報を記憶することができる。記憶部14には、後述する適正挙動特定テーブルが記憶されている。
記憶部14は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、HDD)から構成され、各種情報を記憶することができる。記憶部14には、後述する適正挙動特定テーブルが記憶されている。
地図データ入力器15は、経路案内等を行う際に使用する地図データや、所定の施設を検索する際に用いる施設検索情報等の各種データを入力するための装置である。これらのデータの記憶媒体としては、そのデータ量が膨大であるため、DVD−ROM等を用いるのが一般的である。
外部通信機16は、路側に設置された光ビーコンや電波ビーコン等を介してVICSの情報センタから交通情報(事故情報や渋滞情報等)を取得する。また、外部通信機は、光ビーコンや電波ビーコン等を介して、所定の信号機について、現在の信号機の状態と、次に信号機の状態が変化するまでの時間とを示す信号機情報を取得する。
制御部17は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部17は、ROMに記憶されているプログラムに従いナビゲーション装置10の各部位を制御する部位である。
位置検出器18は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波を、図示しないGPSアンテナを介して受信して車両の位置、方位、速度等を検出するGPS受信器18aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ18bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出する距離センサ18cとを備えている。そして、これらは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
車内LAN通信部19は、車内LAN60を介して種々の情報の送受信を行う部位である。
(3)姿勢検知装置について
次に、車載システム1を構成する姿勢検知装置20について説明する。上述したように、姿勢検知装置20は、助手席用姿勢検知部21と、運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席用姿勢検知部23とから構成されている。図3には、助手席用姿勢検知部21の詳細が記載されている。
(3)姿勢検知装置について
次に、車載システム1を構成する姿勢検知装置20について説明する。上述したように、姿勢検知装置20は、助手席用姿勢検知部21と、運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席用姿勢検知部23とから構成されている。図3には、助手席用姿勢検知部21の詳細が記載されている。
図3に記載されているように、助手席用姿勢検知部21は、助手席の背もたれ部分に配置された4つの重量センサ21aと、着座部分に配置された5つの重量センサ21aとを有している。背もたれ部分に配置された4つの重量センサ21aは、背もたれ部分を助手席に向かって左右方向の中心線にて分割すると共に、上下方向の中心線にて分割した場合において、右上部分の中央、左上部分の中央、右下部分の中央、及び左下部分の中央にそれぞれ配置されている。また、着座部分に配置された重量センサ21aのうちの4つは、着座部分を助手席に向かって左右方向の中心線にて分割すると共に、前後方向の中心線にて分割した場合において、右前部分の中央、左前部分の中央、右後部分の中央、及び左後部分の中央にそれぞれ配置されている。また、着座部分に配置された重量センサ21aのうちの1つは、着座部分の中央に配置されている。
また、助手席用姿勢検知部21は、助手席の着座部の内部に配置されている重量センサ制御部21bを有している。これらの重量センサ21aは、着座部の内部に配置されている重量センサ制御部21bとバスで接続されており、各重量センサ21aが検知した重量は、バスを介して重量センサ制御部21bに送信される。そして、重量センサ制御部21bは、各重量センサ21aが検知した重量を示す重量検知情報を、車内LAN60を介してナビゲーション装置10に送信する。
尚、運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席用姿勢検知部23については、助手席用姿勢検知部21と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
[動作の説明]
[第一実施形態]
次に、第一実施形態における車載システム1の動作について説明する。
[動作の説明]
[第一実施形態]
次に、第一実施形態における車載システム1の動作について説明する。
(1)警告メッセージについて
まず、第一実施形態における車載システム1を構成するナビゲーション装置10が表示する警告画面について説明する。図4には、ナビゲーション装置10が表示する警告画面の一例が記載されている。
まず、第一実施形態における車載システム1を構成するナビゲーション装置10が表示する警告画面について説明する。図4には、ナビゲーション装置10が表示する警告画面の一例が記載されている。
図4の(a)に記載の停止時の警告画面100は、自車両が次に通過する交差点に設けられた信号により停止することが予測される際に、前傾姿勢である助手席の同乗者に身体的損傷を与えてしまう危険性が有る場合に表示される警告画面である。停止時の警告画面100の右側部分には、自車両の進路を示す進路表示画像101が表示されている。また、停止時の警告画面100の左側上部には、ドライバに対する警告メッセージであるドライバ向け警告メッセージ102が表示されている。また、停止時の警告画面100の左側下部には、助手席の同乗者に対する警告メッセージである助手席同乗者向け警告メッセージ103が表示されている。
進路表示画像101は、自車両の進路は、次に通過する交差点を直進する進路である旨を示している。尚、この自車両の進路は、ナビゲーション装置10により行われている経路案内処理に係る案内経路に基づき特定された進路である。
また、ドライバ向け警告メッセージ102は、次の交差点までの距離と、自車両が次の交差点を通過する際、この交差点に設置されている信号は赤である旨と、自車両の現在の速度と、緩やかに減速を開始する旨の指示とを示す警告メッセージである。
また、助手席同乗者向け警告メッセージ103は、助手席の同乗者が前傾姿勢である旨と、前方への荷重移動に備える旨の指示とを示す警告メッセージである。
図4の(b)に記載の右折時の警告画面110は、自車両が次に通過する交差点を右折することが予測される際に、左重心姿勢(自車両のフロントガラスに向かって左方向に重心が偏った姿勢)である助手席の同乗者に身体的損傷を与えてしまう危険性が有る場合に表示される警告画面である。右折時の警告画面110の右側部分には、自車両の進路を示す進路表示画像111が表示されている。また、右折時の警告画面110の左側上部には、ドライバに対する警告メッセージであるドライバ向け警告メッセージ112が表示されている。また、右折時の警告画面110の左側下部には、助手席の同乗者に対する警告メッセージである助手席同乗者向け警告メッセージ113が表示されている。
図4の(b)に記載の右折時の警告画面110は、自車両が次に通過する交差点を右折することが予測される際に、左重心姿勢(自車両のフロントガラスに向かって左方向に重心が偏った姿勢)である助手席の同乗者に身体的損傷を与えてしまう危険性が有る場合に表示される警告画面である。右折時の警告画面110の右側部分には、自車両の進路を示す進路表示画像111が表示されている。また、右折時の警告画面110の左側上部には、ドライバに対する警告メッセージであるドライバ向け警告メッセージ112が表示されている。また、右折時の警告画面110の左側下部には、助手席の同乗者に対する警告メッセージである助手席同乗者向け警告メッセージ113が表示されている。
進路表示画像111は、自車両の進路は、次に通過する交差点を右折する進路である旨を示している。尚、この自車両の進路は、ナビゲーション装置10により行われている経路案内処理に係る案内経路に基づき特定された進路である。
また、ドライバ向け警告メッセージ112は、次の交差点までの距離と、自車両が次の交差点を右折する旨と、自車両の現在の速度と、緩やかに減速を開始する旨の指示とを示す警告メッセージである。
また、助手席同乗者向け警告メッセージ113は、助手席の同乗者が左重心姿勢である旨と、左方への荷重移動に備える旨の指示とを示す警告メッセージである。
(2)適正挙動特定テーブルについて
次に、自車両がカーブを曲がる際の適正な速度及び舵角を特定するためのテーブルである適正挙動特定テーブルについて説明する。この適正挙動特定テーブルは、ナビゲーション装置10の記憶部14に記憶されている。図5には、適正挙動特定テーブルを示す表が記載されている。尚、この適正挙動特定テーブルは、自車両がカーブを曲がる際の適正な速度及び舵角を示している。同乗者が不適切な姿勢で着座している場合には、同乗者の姿勢に応じて適正挙動特定テーブルが示す速度に対し補正等を行い、適正な速度及び舵角が算出される。適正挙動特定テーブルは、「カーブ半径」と、「最大速度」と、「舵角」という項目を有している。
(2)適正挙動特定テーブルについて
次に、自車両がカーブを曲がる際の適正な速度及び舵角を特定するためのテーブルである適正挙動特定テーブルについて説明する。この適正挙動特定テーブルは、ナビゲーション装置10の記憶部14に記憶されている。図5には、適正挙動特定テーブルを示す表が記載されている。尚、この適正挙動特定テーブルは、自車両がカーブを曲がる際の適正な速度及び舵角を示している。同乗者が不適切な姿勢で着座している場合には、同乗者の姿勢に応じて適正挙動特定テーブルが示す速度に対し補正等を行い、適正な速度及び舵角が算出される。適正挙動特定テーブルは、「カーブ半径」と、「最大速度」と、「舵角」という項目を有している。
「カーブ半径」とは、自車両が曲がるカーブのカーブ半径を示す項目である。この項目は、“R1m未満”や“R1m以上R2m未満”といった具合に、特定の範囲のカーブ半径を示す。
「最大速度」とは、自車両が「カーブ半径」が示すカーブ半径を有するカーブを曲がる際に、このカーブを安全に曲がることが可能な最大の速度を示す項目である。
「舵角」とは、自車両が「カーブ半径」が示すカーブ半径を有するカーブを曲がる際に、同乗者に身体的損傷を与えることなくこのカーブを曲がるための適正な舵角を示す項目である。
「舵角」とは、自車両が「カーブ半径」が示すカーブ半径を有するカーブを曲がる際に、同乗者に身体的損傷を与えることなくこのカーブを曲がるための適正な舵角を示す項目である。
(3)同乗者損傷回避処理について
次に、不適切な姿勢で着座している同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための処理である同乗者損傷回避処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。この同乗者損傷回避処理は、1秒周期でナビゲーション装置10にて実行される処理である。また、この同乗者損傷回避処理と同時に、ナビゲーション装置10により目的地までの経路案内処理が行われているものとする。
次に、不適切な姿勢で着座している同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための処理である同乗者損傷回避処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。この同乗者損傷回避処理は、1秒周期でナビゲーション装置10にて実行される処理である。また、この同乗者損傷回避処理と同時に、ナビゲーション装置10により目的地までの経路案内処理が行われているものとする。
S205では、ナビゲーション装置10の制御部17は、車内LAN通信部19を介して姿勢検知装置20から受信した重量検知情報に基づき、助手席、運転席側後部座席、及び助手席側後部座席に着座している同乗者の姿勢を特定し、S210に処理を移行する。同乗者の姿勢を特定する際の処理について具体的に説明すると、例えば、制御部17は、助手席に設けられている助手席用姿勢検知部21から受信した重量検知情報が示す各重量センサ21aによる重量の検知結果に基づき、次のようにして助手席に着座している同乗者の姿勢を特定する。
(a)着座部分に配置された重量センサ21aのみが重量を検知している場合、同乗者の姿勢は前傾姿勢であるとみなす。
(b)着座部分における右前部分の中央、及び右後部分の中央と、着座部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和が、着座部分における左前部分の中央、及び左後部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和の2倍以上である場合、助手席の同乗者の姿勢は左重心姿勢であるとみなす。尚、着座部分における右上部分、右下部分、左上部分、左下部分とは、助手席に向かって右または左であることを意味する。また、左重心姿勢とは、自車両のフロントガラスに向かって左方向に重心が偏った姿勢である。
(c)着座部分における左前部分の中央、及び左後部分の中央と、着座部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和が、着座部分における右前部分の中央、及び右後部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和の2倍以上である場合、助手席の同乗者の姿勢は右重心姿勢であるとみなす。尚、着座部分における右上部分、右下部分、左上部分、左下部分とは、助手席に向かって右または左であることを意味する。また、右重心姿勢とは、自車両のフロントガラスに向かって右方向に重心が偏った姿勢である。
(d)(a)、(b)、及び(c)に該当しない場合、標準姿勢であるとみなす。
(a)着座部分に配置された重量センサ21aのみが重量を検知している場合、同乗者の姿勢は前傾姿勢であるとみなす。
(b)着座部分における右前部分の中央、及び右後部分の中央と、着座部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和が、着座部分における左前部分の中央、及び左後部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和の2倍以上である場合、助手席の同乗者の姿勢は左重心姿勢であるとみなす。尚、着座部分における右上部分、右下部分、左上部分、左下部分とは、助手席に向かって右または左であることを意味する。また、左重心姿勢とは、自車両のフロントガラスに向かって左方向に重心が偏った姿勢である。
(c)着座部分における左前部分の中央、及び左後部分の中央と、着座部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和が、着座部分における右前部分の中央、及び右後部分の中央とに配置された重量センサ21aが検知した重量の総和の2倍以上である場合、助手席の同乗者の姿勢は右重心姿勢であるとみなす。尚、着座部分における右上部分、右下部分、左上部分、左下部分とは、助手席に向かって右または左であることを意味する。また、右重心姿勢とは、自車両のフロントガラスに向かって右方向に重心が偏った姿勢である。
(d)(a)、(b)、及び(c)に該当しない場合、標準姿勢であるとみなす。
同様にして、制御部17は、運転席側後部座席に設けられている運転席側後部座席用姿勢検知部22と、助手席側後部座席に設けられている助手席側後部座席用姿勢検知部23とから受信した重量検知情報に基づき、後部座席に着座している同乗者の姿勢を特定する。
続いて、S210では、制御部17は、助手席、または後部座席に着座している同乗者の姿勢が不適切な姿勢であるか否かを判定する。具体的には、制御部17は、S205にて特定したいずれかの同乗者の姿勢が、前傾姿勢、左重心姿勢、または右重心姿勢のいずれかに該当する場合、同乗者の姿勢は不適切であるとみなし(S210:Yes)、S215に処理を移行する。また、制御部17は、S205にて特定した同乗者の姿勢が、全て標準姿勢である場合、同乗者の姿勢は適切であるとみなし(S210:No)、同乗者損傷回避処理を終了する。
S215では、制御部17は、サブルーチンである挙動判定処理を実行する。そして、挙動判定処理の終了後、同乗者損傷回避処理を終了する。
(4)挙動判定処理について
次に、同乗者損傷回避処理からコールされるサブルーチンである挙動判定処理について、図7及び図8に記載のフローチャートを用いて説明する。
(4)挙動判定処理について
次に、同乗者損傷回避処理からコールされるサブルーチンである挙動判定処理について、図7及び図8に記載のフローチャートを用いて説明する。
図7におけるS305では、ナビゲーション装置10の制御部17は、車内LAN通信部19を介して車速センサ40から受信した情報に基づき、自車両の現在の速度を特定する。そして、S310に処理を移行する。
S310では、制御部17は、経路案内処理に係る案内経路に基づき、自車両の進路を特定すると共に、位置検出器18を用いて、自車両の現在地を特定する。そして、S315に処理を移行する。
S315では、制御部17は、S305にて特定した自車両の速度が20km/h以上であるか否かを判定する。自車両の速度が20km/h以上である場合(S315:Yes)、S320に処理を移行する。また、自車両の速度が20km/h未満である場合(S315:No)、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
S320では、制御部17は、車内LAN通信部19を介してレーダセンサ30から受信した位置情報に基づき、自車両の挙動を予測する。具体的には、位置情報に基づき、自車両と自車両の前方に存在する移動体等との距離を特定する。自車両前方に存在する移動体等との距離が5m未満である場合には(S320:Yes)、制御部17は、自車両の挙動として減速を予測し、S325に処理を移行する。また、自車両前方に存在する移動体等との距離が5m以上である場合(S320:No)、制御部17は、S330に処理を移行する。
S325では、制御部17は、減速により同乗者に身体的損傷を与える危険性が有るとみなし、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、前方の移動体等との距離が5m未満である旨の警告メッセージと、緩やかに減速し、移動体との距離をとる旨の警告メッセージを表示する。また、制御部17は、同乗者の姿勢として前傾姿勢が特定されている場合、前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者が前傾姿勢であることを警告するメッセージと、前方への荷重移動に備える旨の警告メッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
自車両前方に存在する移動体等との距離が5m以上である場合に移行するS330では、制御部17は、S310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地とに基づき、自車両の挙動を予測する。具体的には、自車両がカーブを走行中である場合には(S330:Yes)、制御部17は、自車両の挙動として右方向または左方向に曲がる挙動を予測し、S335に処理を移行する。自車両がカーブを走行していない場合(S330:No)、制御部17は、S355に処理を移行する。
S335では、制御部17は、S310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、カーブの方向及びカーブ半径を特定する。また、制御部17は、車内LAN通信部19を介して舵角センサ50から受信した情報に基づき、自車両の現在の舵角を特定する。そして、S340に処理を移行する。
S340では、制御部17は、記憶部14に記憶されている適性挙動特定テーブルを参照し、適正速度と、適正舵角とを特定する。具体的には、適性挙動特定テーブルにおいて、S335にて特定したカーブ半径に対応する「舵角」が示す舵角を、適正舵角とする。また、適性挙動特定テーブルにおいて、S335にて特定したカーブ半径に対応する「最大速度」が示す速度に対し、同乗者の姿勢と、S335にて特定したカーブの方向とに基づき、次のようにして補正を行う。
(a)カーブの方向が右方向であり、なおかつ、左重心姿勢である同乗者が存在する場合、または、カーブの方向が左方向であり、なおかつ、右重心姿勢である同乗者が存在する場合、「最大速度」が示す速度に対しv1を減算した値を、適正速度とする。
(b)(a)以外の場合、「最大速度」が示す速度を適正速度とする。
(a)カーブの方向が右方向であり、なおかつ、左重心姿勢である同乗者が存在する場合、または、カーブの方向が左方向であり、なおかつ、右重心姿勢である同乗者が存在する場合、「最大速度」が示す速度に対しv1を減算した値を、適正速度とする。
(b)(a)以外の場合、「最大速度」が示す速度を適正速度とする。
そして、制御部17は、S345に処理を移行する。
S345では、制御部17は、S305にて特定した現在の自車両の速度と、S335にて特定した現在の自車両の舵角と、S340にて特定した適正舵角及び適正速度に基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合、危険性有と判定する。また、現在の自車両の舵角と、適正舵角が示す値との差分が所定の値以上である場合、舵角が不適正とみなし、危険性有と判定する。そして、制御部17は、S350に処理を移行する。
S345では、制御部17は、S305にて特定した現在の自車両の速度と、S335にて特定した現在の自車両の舵角と、S340にて特定した適正舵角及び適正速度に基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合、危険性有と判定する。また、現在の自車両の舵角と、適正舵角が示す値との差分が所定の値以上である場合、舵角が不適正とみなし、危険性有と判定する。そして、制御部17は、S350に処理を移行する。
S350では、S345にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、現在の舵角が不適正である場合には、現在の舵角が不適正である旨の警告メッセージと、自車両の舵角を適正舵角とするための指示を示す警告メッセージとを表示する。また、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合には、現在の速度を示す警告メッセージと、緩やかに減速する旨の警告メッセージとを表示する。また、制御部17は、左重心姿勢、右重心姿勢、及び前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者の姿勢を知らせる旨の警告メッセージと、カーブの方向と逆方向への荷重移動に備える旨のメッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
自車両がカーブを走行していない場合に移行するS355では、制御部17は、S310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両の挙動を予測する。具体的には、自車両の現在地が右折または左折する予定の交差点内にある場合には(S355:Yes)、制御部17は、自車両の挙動として右折または左折を予測し、S360に処理を移行する。自車両の現在地が右折または左折する予定の交差点内にない場合(S355:No)、制御部17は、図8のS405に処理を移行する。
S360では、制御部17は、S305にて特定した現在の自車両の速度に基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、右折または左折時の適正速度を25km/hとし、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合、危険性有と判定しても良い。そして、制御部17は、S365に処理を移行する。
S365では、S360にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、現在の速度を示す警告メッセージと、緩やかに減速する旨の警告メッセージとを表示する。また、制御部17は、左重心姿勢、右重心姿勢、及び前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者の姿勢を知らせる旨の警告メッセージと、自車両が曲がる方向に対して逆方向への荷重移動に備える旨のメッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
続いて、図8に記載のフローチャートを用いて、挙動判定処理について説明する。
自車両の現在地が右折または左折する予定の交差点内でない場合に移行するS405では、制御部17は、図7のS310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両から100m先までの進路上に存在する交差点、及びカーブを特定する。そして、自車両は、交差点とカーブのうちのどちらを最初に通過するかを判定する。自車両が最初に交差点を通過する場合、制御部17は、S410に処理を移行する。自車両が最初にカーブを通過する場合、制御部17は、S455に処理を移行する。尚、自車両から100m先までの進路上に交差点、及びカーブが存在しない場合、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
自車両の現在地が右折または左折する予定の交差点内でない場合に移行するS405では、制御部17は、図7のS310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両から100m先までの進路上に存在する交差点、及びカーブを特定する。そして、自車両は、交差点とカーブのうちのどちらを最初に通過するかを判定する。自車両が最初に交差点を通過する場合、制御部17は、S410に処理を移行する。自車両が最初にカーブを通過する場合、制御部17は、S455に処理を移行する。尚、自車両から100m先までの進路上に交差点、及びカーブが存在しない場合、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
S410では、制御部17は、図7のS310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両が最初に通過する交差点(以降、次の交差点とも記載する)までの距離を特定する。また、制御部17は、外部通信機16を介して次の交差点に備え付けられている信号機の信号機情報を受信する。そして、次の交差点までの距離と、S305にて特定した現在の自車両の速度と、受信した信号機情報とに基づき、自車両が次の交差点を通過する際の、この交差点の信号機の状態を予測する。そして、S415に処理を移行する。
S415では、制御部17は、S410にて予測した信号機の状態に基づき、自車両の挙動を予測する。具体的には、自車両が次の交差点を通過する際の信号機の状態が赤または黄であると予測されている場合、制御部17は、自車両の挙動として停止を予測し、S420に処理を移行する。また、次の交差点を通過する際の信号機の状態が青であると予測されている場合、制御部17は、S435に処理を移行する。
S420では、制御部17は、S410にて特定した次の交差点までの距離に基づき、適正速度を特定する。具体的には、例えば、前傾姿勢の同乗者が存在する場合には、次の交差点までの距離が30m以内であれば適正速度は20km/h、次の交差点までの距離が30〜60mであれば適正速度は30km/h、次の交差点までの距離が60〜100mであれば適正速度は40km/hといった具合に、適正速度を特定しても良い。また、前傾姿勢の同乗者が存在しない場合には、次の交差点までの距離が30m以内であれば適正速度は25km/h、次の交差点までの距離が30〜60mであれば適正速度は35km/h、次の交差点までの距離が60〜100mであれば適正速度は45km/hといった具合に、適正速度を特定しても良い。そして、制御部17は、S425に処理を移行する。
S425では、制御部17は、図7のS305にて特定した現在の自車両の速度と、S420にて特定した適正速度に基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合、危険性有と判定しても良い。そして、制御部17は、S430に処理を移行する。
S430では、S425にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、現在の速度を示す警告メッセージと、緩やかに減速する旨の警告メッセージとを表示する。また、制御部17は、前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者が前傾姿勢であることを知らせる旨の警告メッセージと、前方への荷重移動に備える旨の警告メッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
次の交差点を通過する際の信号機の状態が青であると予測されている場合に移行するS435では、制御部17は、図7のS310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両の挙動を予測する。具体的には、自車両の進路が次の交差点で右折または左折することを示している場合(S435:Yes)、自車両の挙動として右折または左折を予測し、S440に処理を移行する。自車両の進路が次の交差点を直進することを示している場合(S435:No)、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
S440では、制御部17は、S410にて特定した次の交差点までの距離に基づき、適正速度を特定する。具体的には、例えば、交差点までの距離が50m以内であれば適正速度は30km/h、交差点までの距離が50〜100mであれば適正速度は40km/hといった具合に、適正な速度を特定しても良い。そして、制御部17は、S445に処理を移行する。
S445では、制御部17は、図7のS305にて特定した現在の自車両の速度と、S440にて特定した適正速度とに基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合、危険性有と判定する。そして、制御部17は、S450に処理を移行する。
S450では、S445にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、現在の速度を示す警告メッセージと、緩やかに減速する旨の警告メッセージとを表示する。また、制御部17は、左重心姿勢、右重心姿勢、及び前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者の姿勢を知らせる旨の警告メッセージと、自車両が曲がる方向に対して逆方向への荷重移動に備える旨の警告メッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
自車両が最初にカーブを通過する場合に移行するS455では、制御部17は、自車両の挙動として右方向または左方向に曲がる挙動を予測する。そして、図7のS310にて特定した自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データ入力器15を介して取得した地図データとに基づき、自車両が最初に通過するカーブ(以降、次のカーブとも記載する)までの距離を特定する。また、自車両の進路と、自車両の現在地と、地図データとに基づき、次のカーブのカーブ半径とカーブの方向とを特定する。そして、S460に処理を移行する。
S460では、制御部17は、記憶部14に記憶されている適性挙動特定テーブルを参照し、適正速度を特定する。具体的には、適性挙動特定テーブルにおいて、S455にて特定したカーブ半径に対応する「最大速度」が示す速度に対し、同乗者の姿勢と、S455にて特定したカーブの方向とに基づき、次のようにして補正を行う。
(a)カーブの方向が右方向であり、なおかつ、左重心姿勢である同乗者が存在する場合、または、カーブの方向が左方向であり、なおかつ、右重心姿勢である同乗者が存在する場合、「最大速度」が示す速度に対しv1を減算した値を、適正速度とする。
(b)(a)以外の場合、「最大速度」が示す速度を適正速度とする。
(a)カーブの方向が右方向であり、なおかつ、左重心姿勢である同乗者が存在する場合、または、カーブの方向が左方向であり、なおかつ、右重心姿勢である同乗者が存在する場合、「最大速度」が示す速度に対しv1を減算した値を、適正速度とする。
(b)(a)以外の場合、「最大速度」が示す速度を適正速度とする。
そして、制御部17は、S465に処理を移行する。
S465では、制御部17は、S305にて特定した現在の自車両の速度と、S460にて特定した次のカーブを曲がる際の適正速度と、S455にて特定した次のカーブまでの距離とに基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、次のカーブの手前40m以内において、現在の自車両の速度が次のカーブを曲がる際の適正速度を超えている場合、危険性有と判定しても良い。そして、制御部17は、S470に処理を移行する。
S465では、制御部17は、S305にて特定した現在の自車両の速度と、S460にて特定した次のカーブを曲がる際の適正速度と、S455にて特定した次のカーブまでの距離とに基づき、同乗者に身体的損傷を与える危険性の有無を判定する。具体的には、次のカーブの手前40m以内において、現在の自車両の速度が次のカーブを曲がる際の適正速度を超えている場合、危険性有と判定しても良い。そして、制御部17は、S470に処理を移行する。
S470では、S465にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。具体的には、制御部17は、現在の速度を示す警告メッセージと、緩やかに減速する旨の警告メッセージとを表示する。また、制御部17は、左重心姿勢、右重心姿勢、及び前傾姿勢である同乗者に対し、この同乗者の姿勢を知らせる旨の警告メッセージと、自車両が曲がる方向と逆方向への荷重移動に備える旨のメッセージとを表示する。尚、上記メッセージを音声出力部13により音声にて出力しても良い。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
[効果]
第一実施形態の車載システム1では、前傾姿勢、左重心姿勢、及び右重心姿勢を不適切な姿勢とみなす。そして、同乗者が不適切な姿勢で着座している場合、停止、減速、右折または左折、及びカーブを曲がる等といった自車両の挙動を予測し、予測した自車両の挙動と、自車両の速度や舵角等に基づき、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定する(例えば、S345等)。そして、上記危険性が有る場合には、ドライバ及び同乗者に対して、自車両の挙動や、同乗者の姿勢に応じた警告を行う(例えば、S350等)。したがって、ドライバは、警告に基づき、不適切な姿勢で座席に着座している同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、不適切な姿勢で座席に着座している同乗者は、警告に基づき、減速等による荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
第一実施形態の車載システム1では、前傾姿勢、左重心姿勢、及び右重心姿勢を不適切な姿勢とみなす。そして、同乗者が不適切な姿勢で着座している場合、停止、減速、右折または左折、及びカーブを曲がる等といった自車両の挙動を予測し、予測した自車両の挙動と、自車両の速度や舵角等に基づき、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまう危険性の有無を判定する(例えば、S345等)。そして、上記危険性が有る場合には、ドライバ及び同乗者に対して、自車両の挙動や、同乗者の姿勢に応じた警告を行う(例えば、S350等)。したがって、ドライバは、警告に基づき、不適切な姿勢で座席に着座している同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、不適切な姿勢で座席に着座している同乗者は、警告に基づき、減速等による荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
具体的には、車載システム1では、経路案内処理に係る案内経路に基づき特定された自車両の進路や、自車両の現在地や、地図データ等に基づき自車両の挙動を予測する。例えば、自車両がカーブを走行中である場合や、自車両がカーブの手前100m以内である場合、自車両の挙動として右方向または左方向に曲がる挙動を予測する(S330,S405)。また、例えば、自車両の現在地が右折または左折する予定の交差点内である場合や、右折または左折する交差点の手前100m以内である場合、自車両の挙動として右折または左折を予測する(S355,S435)。こうすることにより、的確に自車両の挙動を予測することができる。
また、車載システム1では、自車両が次に通過する交差点の信号機が、自車両がこの交差点を通過する際に赤または黄であることが予測される場合、自車両の挙動として停止を予測する(S415)。こうすることにより、交差点を通過する場合において、自車両の挙動を的確に予測することができる。
また、車載システム1では、自車両前方の移動体等との距離が5m未満である場合には(S315:Yes)、自車両の挙動として減速を予測する。こうすることにより、的確に自車両の挙動を予測することができる。
また、自車両の挙動としてカーブを曲がるという挙動が予測される場合には、カーブを曲がる際の適正速度あるいは適正舵角を特定し(S340,S460)、この適正速度及び適正舵角や、現在の自車両の速度及び舵角等に基づき、上記危険性の有無を判定する(S345,S465)。また、適正速度は、同乗者の姿勢に応じて特定される(S340,S460)。したがって、不適切な姿勢である同乗者に対し身体的損傷を与える危険性の有無を的確に判定することができる。そして、上記危険性有と判定された場合には、自車両の舵角を適正舵角とする旨の警告メッセージや、自車両の速度を減速する旨の警告メッセージや、同乗者の姿勢に関する警告メッセージや、自車両が曲がる方向と逆方向への荷重移動に備える旨の警告メッセージ等を表示する(S350,S470)。したがって、ドライバは、同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、同乗者は、警告に基づき、カーブを曲がる際の荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
また、自車両の挙動として交差点を右折または左折する等の挙動が予測される場合には、交差点までの距離等を考慮しつつ適正速度を特定し(S440)、適正速度に基づき上記危険性の有無を判定する(S360,S445)。したがって、上記危険性の有無を的確に判定することができる。そして、上記危険性有と判定した場合には、自車両の速度を減速する旨の警告メッセージや、同乗者の姿勢に関する警告メッセージや、自車両が曲がる方向と逆方向への荷重移動に備える旨の警告メッセージ等を表示する(S365,S450)。したがって、ドライバは、同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、同乗者は、警告に基づき、右折または左折時の荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
また、自車両の挙動として停止が予測される場合には、停止が予測されるポイントである交差点までの距離や同乗者の姿勢等に応じて、適正速度を予測し(S420)、この適正速度と、現在の自車両の速度とに基づき、上記危険性の有無を判定する(S425)。したがって、上記危険性の有無を的確に判定することができる。そして、上記危険性有と判定した場合には、自車両の速度を減速する旨の警告メッセージや、同乗者の姿勢に関する警告メッセージや、前方への荷重移動に備える旨の警告メッセージ等を表示する(S430)。したがって、ドライバは、同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、同乗者は、警告に基づき、停止時の荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
また、自車両前方の移動体等との距離が5m以内であり、自車両の挙動として減速が予測される場合(S320:Yes)には、上記危険性が有ると判定し(S325)、自車両の速度を減速する旨の警告メッセージや、同乗者の姿勢に関する警告メッセージや、前方への荷重移動に備える旨の警告メッセージ等を表示する(S325)。したがって、上記危険性を的確に判定することができる。また、ドライバは、同乗者に対し身体的損傷を与えてしまうことを回避するための運転操作を行うことができる。また、同乗者は、警告に基づき、停止時の荷重移動に備えることや、不適切な姿勢を直すことができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態における車載システム1の動作について説明する。第二実施形態では、ナビゲーション装置10は、車内LAN60を介して自車両の速度や舵角を制御する挙動制御装置(図示なし)と接続されている。そして、第一実施形態における警告メッセージに替えて、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する。第一実施形態の車載システム1との相違点についてのみ説明する。
次に、第二実施形態における車載システム1の動作について説明する。第二実施形態では、ナビゲーション装置10は、車内LAN60を介して自車両の速度や舵角を制御する挙動制御装置(図示なし)と接続されている。そして、第一実施形態における警告メッセージに替えて、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する。第一実施形態の車載システム1との相違点についてのみ説明する。
(1)適正挙動特定テーブルについて
第二実施形態のナビゲーション装置10においても、第一実施形態のナビゲーション装置10と同様の適正挙動特定テーブルが用いられる。したがって、説明を省略する。
第二実施形態のナビゲーション装置10においても、第一実施形態のナビゲーション装置10と同様の適正挙動特定テーブルが用いられる。したがって、説明を省略する。
(2)同乗者損傷回避処理について
第二実施形態においても、第一実施形態と同様の同乗者損傷回避処理が実行される。したがって、説明を省略する。尚、第一実施形態と同様に、この同乗者損傷回避処理と同時に、ナビゲーション装置10により目的地までの経路案内処理が行われているものとする。
第二実施形態においても、第一実施形態と同様の同乗者損傷回避処理が実行される。したがって、説明を省略する。尚、第一実施形態と同様に、この同乗者損傷回避処理と同時に、ナビゲーション装置10により目的地までの経路案内処理が行われているものとする。
(3)挙動判定処理について
次に、第二実施形態における同乗者損傷回避処理からコールされるサブルーチンである挙動判定処理について説明する。第二実施形態では、第一実施形態における警告メッセージの表示等に替えて、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する。第一実施形態との相違点について、第一実施形態の説明に用いた図7及び図8に記載のフローチャートを用いて説明する。
次に、第二実施形態における同乗者損傷回避処理からコールされるサブルーチンである挙動判定処理について説明する。第二実施形態では、第一実施形態における警告メッセージの表示等に替えて、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する。第一実施形態との相違点について、第一実施形態の説明に用いた図7及び図8に記載のフローチャートを用いて説明する。
第一実施形態では、S325では、ナビゲーション装置10の制御部17は、減速により同乗者に身体的損傷を与える危険性が有るとみなし、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S325では、制御部17は、減速により同乗者に身体的損傷を与える危険性が有るとみなし、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
また、第一実施形態では、S350では、S345にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S350では、S345にて同乗者に身体的損傷を与える危険性が有ると判定された場合、制御部17は、次のようにして制御指示情報を生成する。現在の舵角が不適正である場合には、現在の自車両の舵角を適正舵角とする旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。また、現在の自車両の速度が適正速度を超えている場合には、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
また、第一実施形態では、S365では、S360にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S365では、S360にて同乗者に身体的損傷を与える危険性が有ると判定された場合、制御部17は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
また、第一実施形態では、S430では、S425にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S430では、S425にて同乗者に身体的損傷を与える危険性が有ると判定された場合、制御部17は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
また、第一実施形態では、S450では、S445にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S450では、S445にて同乗者に身体的損傷を与える危険性が有ると判定された場合、制御部17は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
また、第一実施形態では、S470では、S465にて上記危険性が有ると判定された場合、制御部17は、表示部12を介して警告メッセージを表示すると共に、音声出力部13を介して警告音を出力する。
一方、第二実施形態では、S470では、S465にて同乗者に身体的損傷を与える危険性が有ると判定された場合、制御部17は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN通信部19を介して挙動導制御装置に送信する。そして、制御部17は、挙動判定処理を終了する。
[効果]
第二実施形態の車載システム1では、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまう危険性が有る場合には、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を生成し、挙動導制御装置に送信する(例えば、S325)。このため、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまうことを回避することができる。
第二実施形態の車載システム1では、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまう危険性が有る場合には、自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を生成し、挙動導制御装置に送信する(例えば、S325)。このため、不適切な姿勢で着座している同乗者に対して身体的損傷を与えてしまうことを回避することができる。
具体的には、自車両の挙動としてカーブを曲がる等の挙動が予測され(S330:Yes,S405)、上記危険性が有ると判定された場合には、車載システム1は、現在の自車両の舵角を適正舵角とする旨の制御指示情報や、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する(S350,S470)。したがって、同乗者に対し身体的損傷を与えることを回避することができる。
また、自車両の挙動として交差点を右折または左折する等の挙動が予測され(S355:Yes,S435:Yes)、上記危険性が有ると判定された場合には、車載システム1は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する(S365,S450)。したがって、同乗者に対し身体的損傷を与えることを回避することができる。
また、自車両の挙動として停止が予測され(S415:Yes)、上記危険性が有ると判定された場合には、車載システム1は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する(S430)。したがって、同乗者に対し身体的損傷を与えることを回避することができる。
また、自車両前方の移動体等との距離が5m以内であり、自車両の挙動として減速が予測される場合(S320:Yes)には、上記危険性が有ると判定され、車載システム1は、所定の減速度にて減速を行う旨の制御指示情報を生成し、車内LAN60を介して挙動導制御装置に送信する(S325)。したがって、同乗者に対し身体的損傷を与えることを回避することができる。
[他の実施形態]
(1)第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1では、姿勢検知装置20から受信した重量検知情報が示す各重量センサが検知した重量に基づき同乗者の姿勢を特定している。しかし、例えば、温度センサを用いて座席の温度分布を検知し、検知した温度分布に基づき同乗者の姿勢を特定しても良い。また、カメラを用いて座席を撮影し、撮影した画像に基づき同乗者の姿勢を特定しても良い。このような構成を有する場合であっても、第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1と同様の効果を得ることができる。
(1)第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1では、姿勢検知装置20から受信した重量検知情報が示す各重量センサが検知した重量に基づき同乗者の姿勢を特定している。しかし、例えば、温度センサを用いて座席の温度分布を検知し、検知した温度分布に基づき同乗者の姿勢を特定しても良い。また、カメラを用いて座席を撮影し、撮影した画像に基づき同乗者の姿勢を特定しても良い。このような構成を有する場合であっても、第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1と同様の効果を得ることができる。
(2)第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1では、同乗者の姿勢が前傾姿勢、左重心姿勢、及び右重心姿勢である場合に、同乗者の姿勢が不適切であるとみなしている。しかし、例えば、姿勢検知装置20から受信した重量検知情報に基づき同乗者の挙動を特定しても良い。そして、同乗者の挙動に基づき、同乗者に対し身体的損傷を与えてしまう危険性を判定しても良い。このような構成を有することにより、例えば、動いている同乗者等に対し身体的損傷を与えることを回避することが可能となる。
(3)第一実施形態、及び第二実施形態の車載システム1では、助手席、及び後部座席に着座している同乗者の姿勢を特定し、これらの同乗者の姿勢に基づき警告メッセージの出力や、制御指示情報の生成等を行っている。しかし、ドライバの姿勢を特定し、ドライバの姿勢に基づき警告メッセージの出力や、制御指示情報の生成等を行っても良い。このような構成を有することにより、車載システム1の利便性を高めることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
ナビゲーション装置10の制御部17が、予測手段、制御手段、及び進路特定手段に相当し、表示部12及び音声出力部13が報知手段に相当し、外部通信機16が外部情報取得手段に相当し、車内LAN通信部19が送信手段に相当する。
また、ナビゲーション装置10の制御部17と姿勢検知装置20とが姿勢特定手段に相当し、車速センサ40及び舵角センサ50が挙動特定手段に相当し、レーダセンサ30が位置関係検知手段に相当する。
また、位置情報が位置関係に相当する。
また、挙動判定処理におけるS320,S330〜S345,S355〜S360,S405〜S425,S405〜S415及びS435〜S445,S405及びS455〜S465が、それぞれ危険性判定処理に相当する。
また、挙動判定処理におけるS320,S330〜S345,S355〜S360,S405〜S425,S405〜S415及びS435〜S445,S405及びS455〜S465が、それぞれ危険性判定処理に相当する。
また、挙動判定処理におけるS325,S350,S365,S430,S450,S470のそれぞれが、警告処理に相当する。
1…車載システム、10…ナビゲーション装置、11…操作部、12…表示部、13…音声出力部、14…記憶部、15…地図データ入力器、16…外部通信機、17…制御部、18…位置検出器、18a…GPS受信器、18b…ジャイロスコープ、18c…距離センサ、19…車内LAN通信部、20…姿勢検知装置、21…助手席用姿勢検知部、21a…重量センサ、21b…重量センサ制御部、22…運転席側後部座席用姿勢検知部、23…助手席側後部座席用姿勢検知部、30…レーダセンサ、40…車速センサ、50…舵角センサ、60…車内LAN、100…停止時の警告画面、101…進路表示画像、102…ドライバ向け警告メッセージ、103…助手席同乗者向け警告メッセージ、110…右折時の警告画面、111…進路表示画像、112…ドライバ向け警告メッセージ、113…助手席同乗者向け警告メッセージ。
Claims (14)
- 自車両の挙動を予測する予測手段と、
自車両に乗車しているユーザの姿勢を特定する姿勢特定手段と、
種々の情報を外部に送信する送信手段と、
前記姿勢特定手段により特定された前記ユーザの姿勢に基づき、前記予測手段により予測された前記自車両の挙動により、前記ユーザに身体的損傷を与える危険性の有無を判定する危険性判定処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記危険性判定処理において前記危険性が有ると判定した場合、前記予測手段により予測された前記自車両の挙動に基づき、前記自車両の挙動を制御する指示である制御指示情報を生成し、生成した前記制御指示情報を、前記送信手段を介して外部に送信すること、
を特徴とする車載システム。 - 自車両の挙動を予測する予測手段と、
自車両に乗車しているユーザの姿勢を特定する姿勢特定手段と、
種々の情報を報知する報知手段と、
前記姿勢特定手段により特定された前記ユーザの姿勢に基づき、前記予測手段により予測された前記自車両の挙動により、前記ユーザに身体的損傷を与える危険性の有無を判定する危険性判定処理を実行する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記危険性判定処理において前記危険性が有ると判定した場合、前記報知手段を介して前記ユーザに対する警告メッセージを報知する警告処理を実行すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項2に記載の車載システムにおいて、
前記制御手段は、前記警告処理において、前記予測手段により予測された前記自車両の挙動に応じた前記警告メッセージを、前記報知手段を介して報知すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項2に記載の車載システムにおいて、
前記制御手段は、前記警告処理において、前記姿勢特定手段により特定された前記ユーザの姿勢に応じた前記警告メッセージを、前記報知手段を介して報知すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記車載システムは、自車両の現在の挙動を特定する挙動特定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の挙動をさらに加味して、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記車載システムは、自車両の進路を特定する進路特定手段をさらに備え、
前記予測手段は、前記進路特定手段が特定した前記自車両の進路に基づき、前記自車両の挙動を予測すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記車載システムは、外部から情報を取得する外部情報取得手段をさらに備え、
前記予測手段は、前記外部情報取得手段が取得した情報に基づき、自車両が次に相対する信号機について、自車両がこの信号機と相対する際の信号機の状態を予測し、予測した前記信号機の状態に基づき、前記自車両の挙動を予測すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記車載システムは、自車両と、自車両周辺に存在する他車両との位置関係を検知する位置関係検知手段をさらに備え、
前記予測手段は、前記位置関係検知手段が検知した前記位置関係に基づき、前記自車両の挙動を予測すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項5、または、請求項5を引用する請求項6から請求項8のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記挙動特定手段は、自車両の現在の速度を特定し、
前記制御手段は、前記姿勢特定手段にて特定された前記ユーザの姿勢が前傾姿勢であり、前記予測手段にて予測された前記自車両の挙動が減速である場合、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の速度に応じて、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項5、または、請求項5を引用する請求項6から請求項8のいずれかに記載の車載システムにおいて、
前記挙動特定手段は、自車両の現在の速度を特定し、
前記制御手段は、前記姿勢特定手段にて特定された前記ユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、前記予測手段にて予測された前記自車両の挙動が自車両の進行方向に向かって右または左方向へ曲がる挙動である場合、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の速度に応じて、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項10に記載の車載システムにおいて、
前記制御手段は、前記姿勢特定手段にて特定された前記ユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、前記予測手段にて予測された前記自車両の挙動が、前記重心が偏った姿勢に係る重心の方向と反対の方向へ曲がる挙動である場合、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の速度に応じて、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項10に記載の車載システムにおいて、
前記挙動特定手段は、自車両の現在の舵角をさらに特定し、
前記制御手段は、前記姿勢特定手段にて特定された前記ユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、前記予測手段にて予測された前記自車両の挙動が自車両の進行方向に向かって右または左方向へ曲がる挙動である場合、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の舵角を加味して、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - 請求項12に記載の車載システムにおいて、
前記制御手段は、前記姿勢特定手段にて特定された前記ユーザの姿勢が、自車両の進行方向に向かって左右方向のいずれかに重心が偏った姿勢であり、前記予測手段にて予測された前記自車両の挙動が、前記重心が偏った姿勢に係る重心の方向と反対の方向へ曲がる挙動である場合、前記危険性判定処理において、前記挙動特定手段により特定された前記自車両の現在の舵角を加味して、前記危険性の有無を判定すること、
を特徴とする車載システム。 - コンピュータを、請求項1から請求項13のいずれかに記載の車載システムの制御手段として機能させるためのプログラム。
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Cited By (3)
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WO2013008299A1 (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の緊急退避装置 |
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JPWO2013080250A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-04-27 | 三菱電機株式会社 | 移動体用情報機器およびナビゲーション装置 |
-
2008
- 2008-03-24 JP JP2008076107A patent/JP2009227141A/ja active Pending
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